JP2007223124A - 射出成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出機構部のメンテナンス性を向上させ、解体と組立を容易にした射出成形装置を提供すること。
【解決手段】射出機構部2は、射出シリンダ4とノズル5とを有し一体となって形成された射出ユニット33と、射出ユニット33を射出成形装置1に対して支持する支持部材17とを有している。射出ユニット33は、射出ユニット33の支持を解除したときに、成形材料の流動方向と逆方向における射出ユニット33の移動を許容して射出ユニット33の取り外しを可能とする。これにより、複雑な機構を解体することなく、数点の部品を外すだけで、射出機構部2におけるノズル5、射出シリンダ4といったメンテナンス性を求められる部品を含む射出ユニット33を取り外すことが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂の射出成形装置に属するものである。
成形機における射出機構部の例として、特許文献1に示す射出成形装置がある。特許文献1に記載された射出成形装置を、図16に示す。図16に示す射出成形装置100は、射出機構部101と型締め機構部102とからなる。射出機構部101は、射出シリンダ103と、射出プランジャ104と、射出シリンダ103の先端部に設けられたノズル105と、を有している。射出シリンダ103は、スペーサブロック106に支えられたジャケット107に上下方向に移動可能に支持されている。
射出プランジャ104は、射出用油圧シリンダ110に連結されている。射出用油圧シリンダ110には、管路を介してホッパー111が連結されている。ホッパー111内には、射出シリンダ103へ供給される樹脂材料が貯えられている。
型締め機構部102は、金型112、中間プレート118及び固定側プラテン114を有している。中間プレート118には、金型スプルー113が形成されている。固定側プラテン114には、スペーサブロック106が配置されている。
上記の射出成形装置100で射出成形が行われる際には、ホッパー111に貯えられた樹脂材料が、管路を通って射出シリンダ103内に供給される。射出シリンダ103の内部は熱せられて高温になっているので、樹脂材料は射出シリンダ103内に充填されると溶融される。その状態で、上下に移動可能とされた射出プランジャ104が下方に移動し、射出シリンダ103の内部で射出プランジャ104が下方へ摺動し、ノズルタッチが行われる。ノズルタッチの際には、射出シリンダ103が通常の位置から下方へ移動して、固定側プラテン114に設けられた穴に嵌合すると共に、ノズル105の先端部が固定側プラテン114に設けられた穴に嵌合する。こうすることで、射出シリンダ103及びノズル105が位置決めされる。そこから溶融樹脂が金型112の内部に充填されて、圧力を加えられて溶融樹脂が金型112どおりの形をなし、その後、冷却されて固化することで成形される。
また、特許文献2や特許文献3のように一般の成形機は射出シリンダが金型に対して前後進することで、金型に対してノズルが樹脂圧力に打ち勝つ力で押付けられてノズルタッチが行われる。この前後進させる駆動部には、モータとプーリ、ベルトを介して動作制御する電動タイプの物や、油圧によりシリンダとポンプ、配管とを使用して動作制御させる油圧タイプの物、等がある。
特開2005-81814号公報 特開2001−225369号公報 特開2003−39482号公報
上記の射出機構部においては、金属磨耗や劣化、疲労により部品の修理・交換・評価といったメンテナンスが必要となる。その際には、射出シリンダ及びノズルを射出成形装置より取外して解体することになる。ところが、射出成形装置には、モータ、ポンプ、ホッパーといった複雑な部品が付随しており、また、射出成形装置には配管・配線等が複雑に組み込まれている。そのため、射出シリンダやノズルのメンテナンスの際にはモータ、ポンプ、ホッパーといった複雑な部品を取外す必要がある。加えて、そういった部品を取外すには、配管・配線等を取外す必要があった。
従って、射出シリンダやノズル等の部品を射出成形装置より取外すには、熟練した知識と技術が必要となり、部品のメンテナンスを必要に応じて行うことが困難であった。さらに、射出シリンダ及びノズルを射出成形装置に組み付ける際にも、それらを射出成形装置に取り付けた後にモータ、ポンプ、ホッパーといった複雑な部品を射出成形装置に取り付け、かつ配管・配線等を元通りにする必要が生じる。そのため、メンテナンスに多くの時間を浪費し、装置の検討、評価、生産性に影響を及ぼしていた。また、射出シリンダ及びノズルは、シリンダ内に配置されたヒータ及びノズル内に配置されたヒータによって高温となっており、作業者がそれらを取り扱う際には困難が伴った。
また、射出成形によって製品を生産した直後は、射出シリンダおよびノズルの周囲の部品類は高温となる。そのため、射出成形装置を設計する際には部品間の熱膨張等が考慮されることになり、射出成形の開始時、あるいは射出シリンダおよびノズルを交換した直後は、十分な保温時間と試験運転が必要となる。そのため、射出シリンダおよびノズルの交換にかなりの時間が必要となり、射出成形装置及びその部品のメンテナンスを行うのにコストがかかり、柔軟な生産を阻害していた。また、冷却にも多くの時間を浪費し柔軟な生産の支障となる。
また、射出成形装置は、構造が複雑で、かつトン単位の大きな力を発生し、また高温に温度制御されるため、専門的な知識を有した人間でないとメンテナンスができず、柔軟な生産の支障となる。
また、射出シリンダおよびノズルの交換にはかなりの時間がかかり、困難が伴うことから、生産の途中で別種類の樹脂材料の射出成形を行う必要性が生じたとしても、射出シリンダを別種類の樹脂材料が充填されたものに交換して射出成形を行うことは難しかった。そのため、射出シリンダを交換せずにホッパーの中身を入れ替えて射出成形を行うことがあるが、この場合には、別種類の樹脂同士が混ざり合うことが生じていた。また、既に充填している樹脂材料をいったん捨てて入れ替えなければならないので、不要なゴミが生じ、不経済であった。また、樹脂材料を変更するにはさらなる時間が必要であった。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は射出機構部のメンテナンス性を向上させ、解体と組立を容易にし、柔軟な生産体制を構築できる射出成形装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる射出成形装置は、成形材料をノズルから射出可能な射出シリンダと、前記射出シリンダを支持する支持部材と、前記ノズルを前記成形材料の流動方向から差し込み可能なノズル位置決め用穴が設けられた固定プラテンとを備える射出成形装置において、前記射出シリンダと前記ノズルは一体的に結合されて射出ユニットを構成し、前記支持部材は、前記射出ユニットの支持を解除したときに、前記流動方向と逆方向における前記射出ユニットの移動を許容して当該射出ユニットの取り外しを可能とする。
本発明の射出成形装置によると、複雑な機構を解体することなく、数点の部品を外すだけで、射出機構部におけるノズル、射出シリンダといったメンテナンス性を求められる部品を含む射出ユニットを取り外すことが可能となる。具体的には、射出シリンダおさえとストッパを外すだけで、射出ユニットを射出成形装置から取り外すことが可能となる。また、組み立てにおいてもモータやポンプ、ホッパーといった複雑な機構を組み付ける必要がなく、配管、配線作業を再度行う必要もない。そのため、ノズルや射出シリンダといった部品の交換にかかる時間を大幅に抑え、交換に際して特別な知識、技術を必要とせず、メンテナンス性が向上された射出成形装置を提供することができる。
また、射出シリンダは、射出シリンダおさえ、支持部材及び固定プラテン、固定プラテンに設けられたストッパにより、部材同志が線状に接触することで固定することができる。これにより、射出シリンダ内の樹脂材料を溶融するための熱や生産中のトラブル等によって射出機構部が高温制御となったとしても、伝熱面積が小さいので射出シリンダ周辺の部材への熱伝達が抑えられる。このことから、高温のままでも解体や組立が可能となり、生産に柔軟に対応できるようになる。さらに、別種類の樹脂材料が貯えられている射出ユニットを別に用意しておけば、メンテナンスだけでなく、射出ユニットを交換するだけで樹脂の変更にも有効である。そのため、短時間での樹脂交換を可能にし、別種類の樹脂同士が混ざり合うことや、不要なゴミが生じることが無く、長時間に及ぶ樹脂材料の入れ替え作業も必要無いので、生産に柔軟に対応できるようになる。
以下、本発明の好適な実施形態を図1から図15に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態による射出成形装置1は、射出機構部2と、その下側に位置する図示しない型締め機構部とを備えている。この型締め機構部は従来から周知のものを適宜採用することができる。本実施形態の射出成形装置1は、竪型成形機としての適用例であり、図1はその射出成形装置1の射出機構部2を正面から見た図である。図2は図1の射出成形装置1を矢印IIの方向に見た矢視図である。
ホッパー3は瓶のような形状を有した容器となっており、その内部には、射出成形が行われる樹脂材料が貯えられている。射出シリンダ4は円筒形状であり、その上部には、図9のような射出シリンダ上部雄ネジ8が形成されている。この射出シリンダ上部雄ネジ8には、ナット9、10(図4参照)がねじ合わされる。射出シリンダ4の下方には固定プラテン6が設置されており、この固定プラテン6には、射出シリンダ4の下部に形成されたノズル5を押し当てることが可能な固定プラテン円孔11(図7参照)が設けられている。
射出シリンダ4は、図7のように固定プラテン円孔11に嵌め込まれ、図12のようにストッパ12で押付けられて固定されている。ストッパ12は、ストッパボルト13によって固定プラテン6に固定される。固定プラテン6の下部には、テーパ状に形成されてノズル5を位置決めして支持するノズル支持部材14(図2参照)が設けられている。ノズル5の先端が、ノズル支持部材14のノズル位置決め用穴15に嵌合することにより、高精度に位置決めされることが可能となっている。固定プラテン6におけるノズル5の周囲には、図2のようにノズル用ヒータ16が設けられている。射出シリンダ4の側方と対向する位置には、それを固定するための支持部材17およびシリンダおさえ18が設置されている。また、射出シリンダ4の側方から上方にずれた位置には、図2のように射出モータ7が設置されている。
射出モータ7の上部には減速機19が設けられ、その出力軸には小プーリ20が設けられている。その小プーリ20と大プーリ21との間にはベルト39が架け渡されている。大プーリ21の下方には、射出ボールネジ22および射出ボールネジガイド23が設置されており、射出ボールネジガイド23は、大プーリ21の下方に2本延びているポール24を架け渡している。射出ボールネジ22の下方には、プランジャ25が射出シリンダ4に対して移動可能に設置されている。プランジャ25は、プランジャホルダ26を介して射出ボールネジガイド23にプランジャホルダボルト27によって接続されている(図3参照)。射出ボールネジガイド23は、ポール24に沿って射出ボールネジ22より動力伝達され、上下に駆動する構造となる。
図4に示すように、射出シリンダ4には、固定プラテン6上のスペーサ28(図2参照)に支えられた支持部材17の下面と対向するバネ29が備えられている。射出シリンダ4の上部に設けられた射出シリンダ上部雄ネジ8には、内面を雌ネジ構造にしたナット9、10が締結される。これにより、図6のように、ナット9、10及び射出シリンダ4によって支持部材17を成形材料の流動方向に挟み込んでいる状態となる。ナット9、10の回転に応じて、支持部材17に対して射出シリンダ4を引き上げたり下げたりすることが可能である。従って、射出シリンダ4が成形材料の流動方向に移動調節できるように支持されている。また、射出シリンダ4と支持部材17との間にバネ29が挟まれて支持されていることにより、射出シリンダ4が所望の位置に移動した際に、支持部材17による射出シリンダ4への分布荷重が均等にかかる構成となっている。
また、図4に示すように、ナット9、10に数ヶ所の穴9A、10Aを設け、棒状のものを差込み簡単に回転させられる構造としたことで、取り付け及び解体の際、小さな力で簡単に射出シリンダ4の移動調節をできるようにした。
また、ナット9、10を緩めることで、支持部材17と射出シリンダ4との間で圧縮されていたバネ29に加わる圧縮力が次第に小さくなる。さらにナット9、10を緩めていくと、バネに全く圧縮力がかからない状態となる。そのため、射出シリンダ4及びノズル5の取り付け・解体の際には、射出シリンダ4に対して余計な力がかからず、作業を簡単に行える。また、成形材料の流動方向に対して垂直な平面内における射出シリンダ4の固定は、射出シリンダ4が支持部材17及び射出シリンダおさえ18によって挟み込まれることでなされる。射出シリンダおさえ18は、射出シリンダおさえボルト30によって支持部材17に固定される。射出シリンダ4の周囲には、シリンダ用ヒータ31が設置される。シリンダ用ヒータ31及びノズル用ヒータ16は共にヒータ配線32によって電気が供給され、使用する樹脂材料に合わせて所定の温度で制御される。射出機構部2は固定プラテン6から立てられたスペーサ28と、支持部材17を介したポール24とで支持、固定される。(図2参照)
また、成形材料の流動方向に沿って、プランジャ25からノズル5までに配置された部分であって、本発明によって交換される部材の集合体を射出ユニット33とする。本実施形態の射出ユニット33は、図4に示すプランジャ25、プランジャホルダ26、ナット9、10、射出シリンダ4、バネ29、シリンダ用ヒータ31、ノズル用ヒータ16、ノズル5等からなる。
図8は、支持部材17と支持部材逃げ34の部分の拡大図である。支持部材17には、射出シリンダ4を含む射出ユニット33が取外し可能に嵌めこまれるU字状の支持部材逃げ34が形成されている。
図9、図10に、射出ユニット33における射出シリンダ4が、支持部材17と射出シリンダおさえ18とで挟まれる嵌合の状態を示す。射出シリンダ4を支持部材17の支持部材逃げ34に嵌め込んだ後、流動方向に対して垂直方向に動かないように、射出シリンダおさえ18で射出シリンダ4を含む射出ユニット33を挟み込む。射出シリンダ4は、図13のように支持部材逃げ34の内面で線状に接触する4つの第1の接触部46にて支持される。それらの第1の接触部46は、射出シリンダ4の円筒状部分の外周面上に位置し、図9中の上下方向に延在する直線状の部分である。これにより、熱伝達を抑えながら流動方向への移動を許容している。ここで言う線状とは、例えば円筒の外周面と板とが線接触により接触している部分のように、理論上は面積を持たない線部分のことである。ここでは、円筒状の射出シリンダ4が支持部材17及び射出シリンダおさえ18と接している第1の接触部46である。第1の接触部46は、成形材料の流動方向に延びて形成されている。
図13に示すように、支持部材17と射出シリンダおさえ18とは、射出シリンダ4における4つの第1の接触部46で線状に接しているので、伝熱面積が少なく、熱伝達が行われる量も少ない。そのため、射出シリンダ4からの熱が装置の他の部分に伝播することを防ぐ。
図11は、それぞれ段部として形成された固定プラテン逃げ35A、35B、36を拡大した斜視図である。固定プラテン6には、後述するように、射出シリンダ4及びノズル5を含む射出ユニット33を傾けて取出しが可能なように段部として形成された固定プラテン逃げ35A、35B、36が設けられている。ストッパ12は、射出シリンダ4を成形材料の流動方向に対して垂直方向へ押付けていることで、射出シリンダの横方向の支持をより確実なものにしている。また、ストッパ12による固定プラテン6への押し付けは、熱伝達を考慮して、図14に示されるように線状に接触する第2の接触部47で押し付けている。固定プラテン逃げ36は、主に射出ユニット33のヒータ配線等の逃げである。固定プラテン逃げ35A、35Bは、固定プラテン円孔11の上側開口縁に段部として形成されているので、射出ユニット33を傾ける際に射出ユニット33と固定プラテン6とが衝突せずに、スムーズに取り出せるようにスペースが確保されるよう考慮されている。ノズル支持部材嵌合穴41は、ノズル先端部40が嵌めこみ位置決めされる穴である。
図12は、射出シリンダ4と固定プラテン6との接続の様子をあらわす斜視図である。ノズル用ヒータ16からの配線と固定プラテン逃げ36との関係、および射出シリンダ4とストッパ12との関係が示されている。
図14に示されるように、射出シリンダ4が、ストッパ12によって固定プラテン6に固定されている。図14においては平面図であり、射出シリンダ4が固定プラテン円孔11に当てられた状態でストッパ12によって押さえつけられて支持される。
また、射出シリンダ4の成形材料の流動方向に対しての位置決めをストッパ12によっても行っていても良い。前述したように、ストッパ12によって射出シリンダ4が、第2の接触部47で固定プラテン円孔11に押さえつけられて支持される。少ない接触によって射出シリンダ4が支持されるので、熱伝達が行われる量が少なく、射出シリンダ4の有する熱が装置の他の部分に伝播することを防ぐ。また、射出シリンダ4の周囲への熱の伝播が小さいので、射出ユニット33が高温で温度制御されていても、軍手等により高温対策を確実にすることで、射出成形装置1における射出機構部2の解体が可能である。
射出シリンダ4及びノズル5を含んだ射出ユニット33が一体に形成されて取り外し可能とされるので、一つの部材を取外すのみで射出成形装置1における取り外し頻度の高い部品の取り外しを終えることができる。これにより、メンテナンスの際の部品の取り外しの際にかかる手間を省くことができる。
次に、射出成形装置1の動作について説明する。
図1に示すホッパー3は、樹脂材料を内部に貯えており、ホッパージョイント37、支持部材17を介して射出シリンダ4に材料送りピン38で材料供給を行う。
射出シリンダ4は、シリンダ用ヒータ31およびノズル用ヒータ16により熱せられて高温となっているので、樹脂材料が射出シリンダ4の内部に供給されると、樹脂材料が溶融される。それから、図2に示す射出モータ7の回転により動力が発生すると、減速機19にて動力が増力されて、小プーリ20、ベルト39、大プーリ21と伝達される。それから、大プーリ21に伝達された回転方向の動力が射出ボールネジ22により上下方向(成形材料の流動方向)への動力へ変換される。その後、図3に示す射出ボールネジ22からプランジャ25へ動力が伝達される。プランジャ25に動力が伝わり、射出シリンダ4の内部で下方へ摺動することにより、射出シリンダ4内で溶融した樹脂に圧力をかけ、金型スプルーを介して金型へと樹脂を送る。
図3、図4、図5は射出機構部2の解体方法を示し、射出成形装置1の正面図である。図6、図7は解体の様子を示す斜視図である。以下、解体方法を詳細に説明する。
解体の際にはまず図3に示すように、ノズル5のノズル先端部40と嵌合しているノズル支持部材14を取り外す。次に、プランジャホルダ26を射出ボールネジガイド23に接続しているプランジャホルダボルト27を外す。支えるものが無くなったプランジャ25は、プランジャホルダ26と共に、射出シリンダ4に落ち込む。
次に、図4に示すように、射出シリンダ4上部にあるナット9、10を緩めて、射出シリンダ上部雄ネジ8の最上部まで移動させる。ナット9、10を回転させる際、ナット9、10に設けられた穴等を利用し、棒状の物を挿し込んで回転させても良い。ナット9、10を緩めると、バネ29にかかっている成形材料の流動方向への圧縮力が弱まる。支持部材17に対するバネ29からの力が弱くなっている状態で、射出シリンダおさえボルト30を緩めることで射出シリンダおさえ18を図4のように取り外す。次に、射出シリンダ4の下部をおさえているストッパ12を、ストッパボルト13を緩めて図4のように解体する。
そして、図5に示すように射出シリンダ4及びノズル5等で構成された射出ユニット33を取外す。固定プラテン6の内壁には、射出ユニット33を取り外す際に射出ユニット33を傾けるに必要なスペースを、段部である固定プラテン逃げ35A、35Bおよび固定プラテン逃げ36を形成することで確保している。図のように、まず射出ユニット33を図5の上方である樹脂材料の流動方向とは逆方向にやや持ち上げ、射出ユニット33が浮いた状態にする。その後、段部として形成された固定プラテン逃げ35A、35Bを利用し、射出ユニット33から見て支持部材17がある方向とは逆方向に射出ユニット33を傾けて斜めに倒す。そして、配線類を固定プラテン逃げ36へ逃がしつつ、射出ユニット33を傾けた方向の延長線上へそのまま射出ユニット33を引き抜き、斜め上部に射出ユニット33を取り外す。なお、射出機構部2のケーブル類であるシリンダ用ヒータ31、ヒータ配線32、ノズル用ヒータ16等のそれぞれ付随のコネクタをあらかじめ外しておく方が好ましい。
図7は解体が完了した際の斜視図であり、射出ユニット33を斜め上方に取り出している様子を示している。射出モータ7、減速機19やボールネジ22といった複雑な駆動部を動かしたり、解体したりすることなく、主要なメンテナンス部分である射出ユニット33の取り外しを可能にしている。また、別種類の樹脂材料が貯えられているもう一つの射出ユニット33を予め用意しておけば、射出ユニット33を交換するだけで樹脂の変更に対応できる。
次に、射出ユニット33の取り付け方法について説明する。
射出シリンダ4よりも上部の部品についての射出成形装置への取り付けは、上記解体方法の順序を逆に図5より順次実施していくことで行われる。図8〜10に、射出ユニット33を支持部材17に対して取り付ける際の支持方法を示す。図8に取り付け前の支持部材17を示す。まず、図9に示すように射出シリンダ4を支持部材17に組込み、図10に示すように射出シリンダ4を射出シリンダおさえ18によって押さえつけて射出シリンダおさえボルト30によって射出ユニット33を支持する。説明のため、図9、10では、ナット9、10は除去されている。
また、固定プラテン6に対しての射出ユニット33の支持方法について、斜視図である図11及び平面図である図14を用いて説明する。組立てる際は、射出ユニット33が取り付けられていない状態でストッパボルト13を緩め、ストッパ12を外し、射出ユニット33をノズル支持部材嵌合穴41へ挿入する。その際、固定プラテン円孔11に押付けるように射出ユニット33を挿入する。それからストッパ12を固定プラテン6に対してストッパボルト13を用いて取り付け、射出シリンダ4をストッパ12でおさえつけて固定する。このように固定することで、ストッパボルト13を外すだけでストッパ12による固定プラテン6に対しての射出シリンダ4の支持を取外すことができる。これにより、射出シリンダおさえ18を支持部材17から外すことと合わせて、容易に射出ユニット33を取り外すことができる。
(第2の実施形態)
図15に、本発明の第2の実施形態における支持部材17及び射出シリンダおさえ43で射出シリンダ4を固定する方法を示す。射出シリンダおさえ43が谷部44を有した形状に形成されている。そのため、射出シリンダ4の位置決めの際には、射出シリンダおさえ43で射出シリンダ4を支持部材17に押さえつけ、谷部44で射出シリンダ4の位置決めを行いながら固定している。また、射出シリンダ4が射出シリンダおさえ43と支持部材17に対して3箇所の第3の接触部48のみによって支持部材17に支持される。射出シリンダ4は、射出シリンダおさえ43および支持部材17に対して3箇所の第3の接触部48のみによって固定されているため、伝熱面積がさらに少なくて済み、熱伝達が行われる量が少ない。そのため、射出シリンダ4の有する熱が、装置の他の部分に伝播することをさらに防ぐ。
(他の実施形態)
なお、射出シリンダおさえ及び支持部材は、それらと射出シリンダとが稜部で接触し、位置決めが行えるものであれば、いかなる形状でも構わない。また、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態においては射出シリンダおさえ18、43は、離間した支持部材17に対して射出シリンダおさえボルト30によって固定されているが、ボルトによる固着以外の方法によって固着されても構わない。また、射出シリンダおさえと支持部材17とをヒンジによって連結し、固定時にボルトや他の固着具を用いて固定するようにしても構わない。また、射出シリンダ4からの熱を周囲の部材へ伝わらせないように、射出シリンダ4との接触部である支持部材17、射出シリンダおさえ18、43、ストッパ12、固定プラテン6の材料が、熱を伝え難い材料によって形成された方が好ましい。また、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態においては、射出シリンダ4を含む射出ユニット33は成形材料の流動方向に対して垂直な方向に関しては線状の接触部で支持されることとした。しかし、熱が射出ユニット33の周囲の装置へ拡散しても良いのであれば、全て線状に接触することによって支持を行うのではなく、いくつか面接触によって射出ユニット33を支持しても良い。いずれかの箇所で射出ユニット33が面接触によって支持されていれば、射出ユニット33は安定して支持されることになる。また、本実施例では竪型の成形機において説明したが、もちろん横型の成形機でも構わない。
本発明の第1の実施形態の射出成形装置において、射出部を正面から見た図である。 図1の射出成形装置の射出部を矢印IIの方向に見た矢視図である。 図1における射出部を正面から見た解体初期の詳細図である。 図1における射出部を正面から見た解体中期の詳細図である。 図1における射出部を正面から見た解体完了時の詳細図である。 図1の射出部の斜視図である。 図1における射出部の解体完了時の斜視図である。 図1における支持部材の要部の斜視図である。 図8の支持部材に対する射出ユニットの取り付け途中の斜視図である。 図9の支持部材に対する射出ユニットの取り付け完了時の斜視図おさえが嵌合した拡大立体図で斜め上方より見た図である。 図7の固定プラテン逃げにストッパが取り付けられたものの立体拡大図で、斜め上方から見た図である。 図6の固定プラテン逃げと射出ユニットとの嵌合を示した、立体拡大図で、斜め上方から見た図である。 図10の支持部材と射出シリンダとの接触部詳細を表した図で、装置上方より見た図である。 図12の固定プラテン、射出シリンダ、ストッパとの接触部詳細を表した図で、装置上方より見た図である。 本発明の第2の実施形態を示す図で、支持部材と射出シリンダ及び射出シリンダおさえとの接触部詳細を装置上方より見た図である。 従来例の射出成形装置を正面から見た図である。
符号の説明
1 射出成形装置
2 射出機構部
4 射出シリンダ
5 ノズル
6 固定プラテン
11 固定プラテン円孔
12 ストッパ
15 ノズル位置決め用穴
17 支持部材
18 射出シリンダおさえ
33 射出ユニット
35、36 固定プラテン逃げ

Claims (9)

  1. 成形材料をノズルから射出可能な射出シリンダと、前記射出シリンダを支持する支持部材と、前記ノズルを前記成形材料の流動方向から差し込み可能なノズル位置決め用穴が設けられた固定プラテンと
    を備える射出成形装置において、
    前記射出シリンダと前記ノズルは一体的に結合されて射出ユニットを構成し、
    前記支持部材は、前記射出ユニットの支持を解除したときに、前記流動方向と逆方向における前記射出ユニットの移動を許容して当該射出ユニットの取り外しを可能とする
    ことを特徴とする射出成形装置。
  2. 前記支持部材は、前記射出ユニットの支持を解除したときに、前記流動方向に対しての前記射出ユニットの傾きをも許容することを特徴とする請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 前記射出ユニットと前記支持部材は射出機構部に組み込まれ、
    前記固定プラテンは、前記射出機構部よりも前記成形材料の流動方向の下流側に位置する型締め機構部に組み込まれることを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形装置。
  4. 前記支持部材に対して着脱可能な射出シリンダ押さえを備え、
    前記射出シリンダ押さえは、前記支持部材に装着されたときに、前記支持部材に対して前記射出シリンダを押さえつける
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の射出成形装置。
  5. 前記支持部材と前記射出シリンダ押さえは、前記射出シリンダの外周面に対して線状に接触することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の射出成形装置。
  6. 前記支持部材は、前記射出ユニットを前記流動方向に沿って調整可能に位置決めする位置決め部材を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の射出成形装置。
  7. 前記固定プラテンは、前記射出シリンダを前記流動方向に対して垂直方向に関して位置決めするストッパを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の射出成形装置。
  8. 前記ストッパは、前記射出シリンダの外周面に対して線状に接することを特徴とする請求項7に記載の射出成形装置。
  9. 前記固定プラテンは、前記射出ユニットの取り付け及び取り外しの際に前記ノズルとの緩衝を避けるための溝部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の射出成形装置。
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