JP2007221549A - 電子透かし検出方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透かし情報を正確に検出可能とする。
【解決手段】入力画像信号中の特定周波数成分信号を抽出する抽出器21、第1直交変換像信号を生成するために入力画像信号に直交変換を施す第1直交変換器22A、第2直交変換像信号を生成するために特定周波数成分信号に直交変換を施す第2直交変換器22B、合成像信号を生成するために第1直交変換像信号と第2直交変換像信号を合成する合成器24、第3直交変換像信号を生成するために合成像信号に直交変換を施す第3直交変換器26、第3直交変換像信号に出現するピークを探索することにより入力画像信号中に埋め込まれている透かし情報を推定する推定器27、及び第1、第2直交変換像信号、及び合成像信号の少なくとも一つを圧縮の対象信号として圧縮信号を得るために、該対象信号の振幅の大きさ及び周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で振幅圧縮する振幅圧縮器23A,23B,25を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば記録媒体を介して提供されるディジタル動画像信号の不正な複製を防止するのに有効な電子透かし検出方法及び装置に関する。
ディジタルVTR、あるいはDVD(ディジタルバーサタイルディスク)のようなディジタル画像データを記録及び再生する装置の普及により、これらの装置で再生が可能な数多くのディジタル動画像が提供されるようになってきている。またインターネット、放送衛星、通信衛星等を介したディジタルテレビ放送を通じて様々なディジタル動画像が流通し、ユーザは高品質のディジタル動画像を利用することが可能となりつつある。
ディジタル動画像は、ディジタル信号レベルで簡易に高品質の複製を作成することが可能であり、何らかの複製禁止あるいは複製制御を施さない場合には、無制限に複製されるおそれがある。従って、ディジタル動画像の不正な複製(コピー)を防止し、あるいは正規ユーザによる複製の世代数を制御するために、ディジタル動画像に複製制御のための情報を付加し、この付加情報を用いて不正な複製を防止し、複製を制限する方法が考えられている。
このようにディジタル動画像に別の付加情報を重畳する技術として、電子透かし(digital watermarking)が知られている。電子透かしは、ディジタルデータ化された音声、音楽、動画、静止画等のコンテンツに対して、コンテンツの著作権者や利用者の識別情報、著作権者の権利情報、コンテンツの利用条件、その利用時に必要な秘密情報、あるいは上述した複製制御情報などの情報(これらを透かし情報と呼ぶ)を知覚が容易ではない状態となるように埋め込み、後に必要に応じて透かし情報をコンテンツから検出することによって利用制御、複製制御を含む著作権保護を行ったり、二次利用の促進を行ったりするための技術である。
電子透かしの方式としては様々な手法が提案されており、電子透かしの一つの方式として、スペクトラム拡散技術を応用した方式が知られている。この方式では、以下の手順により透かし情報をディジタル動画像に埋め込む。
[ステップE1]
画像信号にPN(Pseudorandom Noise)系列を乗積してスペクトラム拡散を行う。
[ステップE2]
スペクトル拡散後の画像信号を周波数変換(例えば、DCT変換)する。
[ステップE3]
特定の周波数成分の値を変更することで透かし情報を埋め込む。
[ステップE4]
逆周波数変換(例えば、IDCT変換)を施す。
[ステップE5]
スペクトル逆拡散を施す(ステップE1と同じPN系列を乗積する)。
一方、こうして透かし情報が埋め込まれたディジタル動画像からの透かし情報の検出は、以下の手順により行う。
[ステップD1]
画像信号にPN(Pseudorandom Noise)系列(ステップE1と同じPN系列)を乗積してスペクトル拡散を行う。
[ステップD2]
スペクトル拡散後の画像信号を周波数変換(例えばDCT変換)する。
[ステップD3]
特定の周波数成分の値に着目し、埋め込まれた透かし情報を抽出する。
一方、特許文献1−3には埋め込み対象画像の特定周波数成分を位相や振幅を透かし情報に応じて制御してから埋め込み対象画像に埋め込む技術と、こうして埋め込まれた透かし情報を検出する技術が開示されている。特に、透かし情報の検出に際しては、入力画像(透かし埋め込み済み画像)と、入力画像から抽出された特定周波数成分との間の相関(相互相関または位相限定相関)を利用し、相関値のピークから埋め込まれている透かし情報を推定する。
特開2002−325233号公報(請求項2、図7) 特開2002−218404号公報(請求項1、図1) 特開2005−252491号公報(請求項1、図1参照)
不正利用の防止を目的として電子透かしを適用する場合、ディジタル著作物に対して通常に施されると想定される各種の操作や意図的な攻撃によって、透かし情報が消失したり改竄されたりしないような性質(ロバスト性)を持つ必要がある。透かし情報を埋め込んだディジタル画像に対して透かし情報を検出できなくする攻撃としては、画像の切り出しやスケーリング(拡大/縮小)が考えられる。
このような攻撃を受けたディジタル画像が入力された場合、スペクトラム拡散技術を応用した従来の技術では、まず透かし情報の検出時に埋め込み時のステップE1で用いたPN系列を推定する処理を行って、PN系列の同期を回復する。この後、ステップD1〜D3の処理を行って、埋め込まれた透かし情報を抽出する。
しかしながら、PN系列の同期を回復するには、複数のPN系列候補について同期回復の処理を試み、正しく同期回復ができた候補を採用するという探索を行う必要がある。このため、演算量や回路規模が増加する。また、攻撃を受けたディジタル画像では透かし情報が弱まっているため、仮に画像の切り出しやスケーリングが分かり、それに対応した検出を行っても、透かし情報を正しく検出することが難しい。
入力画像と抽出された特定周波数成分との相互相関を利用して電子透かしの検出を行うと、画像の切り出しやスケーリングといった攻撃に対して演算量や回路規模の増加を抑えつつ比較的強い耐性を得ることができる。しかし、相互相関によって発生する相関値のピークはあまり急峻でない。
一方、特許文献3に記載されているような、位相限定相関を利用した電子透かし検出技術によれば、入力画像と抽出された特定周波数成分の各々の信号の振幅を固定して相関をとるため、相関値に急峻なピークが現れる。相関値のピークが急峻であれば、透かし情報の推定が容易となる。しかしながら振幅を固定すると、攻撃される前と攻撃された後との間の信号の振幅誤差が大きくなる。攻撃に対する耐性を高める上では、この振幅誤差をより小さくすることが望ましい。
本発明は、画像の切り出しやスケーリング等の攻撃によって弱まった透かし情報を演算量や回路規模の増大を伴うことなく、より正確に検出可能な電子透かし検出方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によると、入力画像信号中の特定周波数成分信号を抽出するステップと;第1直交変換像信号を生成するために前記入力画像信号に直交変換を施すステップと;第2直交変換像信号を生成するために前記特定周波数成分信号に直交変換を施すステップと;合成像信号を生成するために前記第1直交変換像信号及び第2直交変換像信号を合成するステップと;第3直交変換像信号を生成するために前記合成像信号に直交変換を施すステップと;前記第3直交変換像信号に出現するピークを探索することにより前記入力画像信号中に埋め込まれている透かし情報を推定するステップと;前記第1直交変換像信号、前記第2直交変換像信号及び前記合成像信号の少なくとも一つを圧縮の対象信号として圧縮信号を得るために、該対象信号の振幅の大きさ及び該対象信号の周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で該対象信号に振幅圧縮を施すステップと;を具備する電子透かし検出方法を提供する。
本発明の第2の観点によると、入力画像信号中の特定周波数成分信号を抽出する抽出器と、前記入力画像信号に直交変換を施して第1直交変換像信号を生成する第1直交変換器と、前記特定周波数成分信号に直交変換を施して第2直交変換像信号を生成する第2直交変換器と、前記第1直交変換像信号と第2直交変換像信号を合成して合成像信号を生成する合成器と、前記合成像信号に直交変換を施して第3直交変換像信号を生成する第3直交変換器と、前記第3直交変換像信号に出現するピークを探索することにより前記入力画像信号中に埋め込まれている透かし情報を推定する推定器と、前記第1直交変換像信号、前記第2直交変換像信号及び前記合成像信号の少なくとも一つを圧縮の対象信号とし、該対象信号の振幅の大きさ及び該対象信号の周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で該対象信号に振幅圧縮を施して圧縮信号を得る振幅圧縮器とを具備する電子透かし検出装置を提供する。
本発明の第3の態様によると、入力画像信号中の特定周波数成分信号を抽出する処理と、前記入力画像信号に直交変換を施して第1直交変換像信号を生成する処理と、前記特定周波数成分信号に直交変換を施して第2直交変換像信号を生成する処理と、前記第1直交変換像信号及び第2直交変換像信号を合成して合成像信号を生成する処理と、前記合成像信号に直交変換を施して第3直交変換像信号を生成する処理と、前記第3直交変換像信号に出現するピークを探索することにより前記入力画像信号中に埋め込まれている透かし情報を推定する処理と、前記第1直交変換像信号、前記第2直交変換像信号及び前記合成像信号の少なくとも一つを圧縮の対象信号とし、該対象信号の振幅の大きさ及び該対象信号の周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で該対象信号に振幅圧縮を施す処理とを含む電子透かし検出処理をコンピュータに行わせるための電子透かし検出プログラムを提供する。
本発明によれば、位相限定相関を利用した電子透かし検出経路中で、対象信号の振幅の大きさや周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で対象信号に振幅圧縮を行うことで、攻撃に対する耐性をより高め、検出率を向上させることができる。
(第1の実施形態)
(電子透かし埋め込み装置について)
まず、図1を用いて第1の実施形態に係る電子透かし埋め込み装置について説明する。図1の電子透かし埋め込み装置には、透かし情報が埋め込まされるべき画像(以下、埋め込み対象画像という)の信号101、例えば動画像または静止画のディジタル化された画像信号が入力される。埋め込み対象画像信号101は、輝度信号及び色差信号の両方を含んでいてもよいが、輝度信号のみであってもよい。埋め込み対象画像信号101は、特定周波数成分抽出器11、特徴量抽出器12及び透かし情報重畳部14に入力される。
特定周波数成分抽出器11は、周波数領域のディジタルフィルタ、例えば所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタやハイパスフィルタ、あるいは所定の通過域中心周波数を有するバンドパスフィルタを含み、埋め込み対象画像信号101から特定の周波数成分、例えば比較的高い周波数成分を抽出する。以下では、特定周波数成分抽出器11からの出力信号を特定周波数成分信号という。
特定周波数成分抽出器11から出力される特定周波数成分信号は位相/振幅制御器13に入力され、ここで位相及び振幅の少なくとも一方の制御が施される。埋め込み対象画像信号101に埋め込むべきディジタル情報、すなわち透かし情報102は、位相/振幅制御器13に与えられる。位相/振幅制御器13は、特定周波数成分信号に対して、予め定められた固有の制御量の位相制御や振幅制御を施すように構成される。
位相/振幅制御器13による位相制御は、例えば単一または複数のディジタル位相シフタによって実現される。位相制御量は、位相シフタの位相シフト量によって与えられる。図2は位相/振幅制御器13による位相シフトの様子を示す図であり、この例では特定周波数成分信号が波形を保って単純に位相シフトされる。位相/振幅制御器13による振幅制御は、例えば単一または複数の排他的論理和回路やディジタル乗算器によって実現され、振幅制御量は特定周波数成分信号に乗じる係数によって与えられる。位相/振幅制御器13の位相制御量(位相シフト量)や振幅制御量(係数)は、透かし情報102に従って制御する。
一方、特徴量抽出器12により埋め込み対象画像信号101の特徴量、例えば画像の複雑度を表すアクティビィティが抽出される。特徴量の情報は位相/振幅制御器13に入力される。位相/振幅制御器13では、入力された特徴量に応じて位相制御量(位相シフト量)や振幅制御量(係数)が制御される。なお、特徴量抽出器12は必須ではなく、省略してもよい。
位相/振幅制御器13によって位相制御や振幅制御を受けた特定周波数成分信号は、ディジタル加算器からなる透かし情報重畳部14に埋め込み信号として供給され、埋め込み対象画像信号101に重畳される。すなわち、特定周波数成分抽出器11によって抽出された特定周波数成分信号は、位相/振幅制御器13によって電子透かし埋め込み装置に固有の位相制御及び振幅制御を受けると共に、位相制御量及び振幅制御量の一方または両方が透かし情報102によって制御される。この結果、透かし情報重畳部14においては透かし情報102が埋め込み対象画像信号101に埋め込まれた透かし埋め込み済画像103が生成される。
特定周波数成分抽出器11によって抽出され、かつ位相/振幅制御器13によって位相制御や位相制御が施された特定周波数成分信号は、複数チャネル存在してもよい。その場合、複数チャネルの特定周波数成分信号が透かし情報重畳部14において埋め込み対象画像信号101に重畳される。
こうして得られた透かし埋め込み済画像信号103は、例えばDVDシステムのようなディジタル画像記録再生装置によって記録媒体に記録され、あるいはインターネット、放送衛星、通信衛星等の伝送媒体を介して伝送される。
(電子透かし検出装置について)
次に、図3を用いて透かし埋め込み済画像信号から透かし情報を検出する電子透かし検出装置について説明する。
図3の電子透かし検出装置には入力画像信号として、図1に示した電子透かし埋め込み装置によって生成され、かつ記録媒体あるいは伝送媒体を介して受信される透かし埋め込み済画像信号201が入力される。ここで、透かし情報としてディジタル信号の”1”または”0”が埋め込まれているとする。
透かし埋め込み済画像信号201は、特定周波数成分抽出器21と直交変換器22Aに入力される。特定周波数成分抽出器21は、図1に示した電子透かし埋め込み装置内の特定周波数成分抽出器11と同じ周波数領域のディジタルフィルタ、例えば所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタやハイパスフィルタ、あるいは所定の通過域中心周波数を有するバンドパスフィルタを含み、透かし埋込済み画像信号201から特定の周波数成分、例えば比較的高い周波数成分を抽出し、特定周波数成分信号を出力する。特定周波数成分抽出器21は、透かし埋め込み済み画像信号201から全ての周波数成分を抽出してもよい。
透かし埋め込み済画像信号201及び特定周波数成分抽出器21からの特定周波数成分信号は、それぞれ直交変換器22A及び22Bにより直交変換が施される。直交変換器22A及び22Bからは、振幅成分と位相成分が分離して出力される。直交変換器22A及び22Bから出力される振幅成分は、それぞれ可変振幅圧縮器23A及び23Bを経て合成器24に入力される。直交変換器22A及び22Bから出力される位相成分は、合成器24に直接入力される。従って、透かし埋め込み済画像信号201及び特定周波数成分抽出器21からの特定周波数成分信号の各々の直交変換後の信号は、合成器24によって複素合成される。可変振幅圧縮器23A及び23Bについては、後述する。
合成器24からは、合成された信号の振幅成分と位相成分が分離して出力される。合成器24から出力される振幅成分は、可変振幅圧縮器25を経て直交変換器26に入力される。合成器24から出力される位相成分は、直交変換器26に直接入力される。直交変換器26は、入力された振幅成分及び位相成分からなる信号に対して第2直交変換を行う。第2直交変換は直交変換器22A及び22Bでの第1変換と同じ変換か、または第1直交変換の逆変換であり、例えば第1変換として高速フーリエ変換(FFT)を用いた場合には、直交変換器26は第2直交変換としてFFTまたは逆FFT(IFFT)を行う。
直交変換器26からの出力信号は、推定器27に入力される。推定器27では、透かし埋め込み済画像信号201に埋め込まれている透かし情報が推定され、推定された透かし情報202が出力される。
可変振幅圧縮器23A、23B及び25は、圧縮特性が可変の振幅圧縮器である。具体的には、可変振幅圧縮器23A、23B及び25は入力される信号の振幅の大きさ及び周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で振幅圧縮を行う。
(電子透かし検出の手順)
次に、図4に示すフローチャートを用いて本実施形態に電子透かし検出方法の手順について説明する。
まず、透かし埋め込み済画像信号201から特定周波数成分のみ抽出し、特定周波数成分信号を出力する(ステップS21)。透かし埋め込み済画像信号201及び特定周波数成分信号に対して、直交変換器22A及び22Bにより第1直交変換、例えばFFTを施す(ステップS22A及びS22B)。
ステップS22A及びS22Bによって得られる振幅成分に対して、振幅の大きさや周波数に応じて変化する圧縮特性で振幅圧縮を行う(ステップS23A及び23B)。振幅圧縮後の2つの振幅成分をステップS22A及びS22Bによって得られる位相成分と共に複素合成する(ステップS24)。
ステップS24による合成後の信号の振幅成分に対するに対して、振幅の大きさや周波数に応じて変化する圧縮特性で振幅圧縮を行う(ステップS25)。次に、ステップS25による振幅圧縮後の信号に対して第2直交変換、例えば第1直交変換がFFTの場合はFFTまたは逆FFTを行う(ステップS26)。第2直交変換後の信号(位相限定相関値)から透かし情報を推定し、透かし情報202を出力する(ステップS27)。
次に、推定器27における透かし情報の推定方法について図2及び図5を用いて説明する。前述したように、透かし情報102としてディジタル信号の”1”または”0”が埋め込まれているとする。推定器27には、直交変換器26からの位相限定相関値の信号が入力される。推定器27では、図2に示すように入力信号を位相シフトしながら、位相シフトした信号と位相シフトしていない入力信号との間の相互相関値を計算する。図5は、この計算により得られる相互相関値と位相シフト量との関係を示している。相互相関値の変化を見た場合、ある位相シフト量の位置にピークが現れており、このピークの極性は透かし情報202を表す。例えば、透かし埋め込み済画像信号201がスケーリング攻撃を受けていると、特定周波数成分信号の持つ位相シフト量は、電子透かし埋め込み装置において特定周波数成分信号に与えられた位相シフト量と異なった値になる。
そこで、本実施形態においては推定器27によって位相シフト量を連続的あるいは段階的に変化させ、それに伴って出力される相互相関値のピークを探索し、探索されたピークの極性から透かし情報を推定して検出する。相互相関値のピークは、透かし情報の値に応じて正・負のいずれかの値をとる。例えば、図5の例では相互相関値のピークが正の場合、透かし情報は”1”、ピークが負の場合は透かし情報は”0”ということになる。このようにして、スケーリング攻撃を受けた画像に対しても推定器27により透かし情報が正しく推定され、検出された透かし情報202が出力される。
このように第1の実施形態では、透かし埋め込み済画像信号から特定周波数成分信号を抽出し、この特定周波数成分信号と透かし埋め込み済画像信号との位相限定相関値に対して、相互相関により透かし情報を検出する。この場合、特定周波数成分信号の位相シフト量を変化させながら相関演算を行うことで、相互相関値のピークが探索できるので、スケーリング攻撃を受けた埋め込み済み画像信号からも容易に透かし情報の検出を行うことが可能となる。
<位相限定相関について>
第1直交変換器22A及び22B、合成器24及び第2直交変換器26(ステップS22A及び22B、S24及びS26)による相関演算の手法は、位相限定相関(POC)と呼ばれる。図6を用いて説明すると、位相限定相関とは元になる画像(登録画像)信号203と照合すべき入力画像信号201との相関(類似性)を算出する手法である。まず、ディジタル信号化された登録画像信号203をフーリエ変換により数学的に処理することで、振幅情報203A(濃淡データ)と位相情報203B(像の輪郭データ)に分解する。ディジタル信号化された入力画像信号201についても同様に、フーリエ変換により数学的に処理することで、振幅情報201A(濃淡データ)と位相情報201B(像の輪郭データ)に分解する。
次に、登録画像信号203の位相情報203Bに対して振幅圧縮を行う。これは登録画像信号203の位相情報203Bを入力画像信号201の位相情報201Bと照合するためである。言い換えれば、登録画像信号203及び入力画像信号201のうち形状情報が含まれない振幅情報は使わずに、位相情報のみを用いて相関を処理するためである。振幅圧縮においては、一般的に振幅を1に固定する。同様に、入力画像信号201の位相情報201Bについても振幅圧縮を行う。
最後に、登録画像信号203と入力画像信号201の各々の位相情報203B及び201Bから合成画像信号204を作成し、この合成画像信号204に対して逆フーリエ変換を行うことで相関画像信号205を得る。このような位相限定相関は、振幅情報を用いた一般的な2次元相関法や特徴抽出法とは全く異なり、外乱に強く、大きな誤りが生じないという特徴を持っている。
上記のように通常の位相限定相関では、信号の振幅を全ての周波数帯域で1に固定している。信号の振幅を固定すると、画像の切り出しやスケーリング等の攻撃を想定した場合、攻撃される前と攻撃された後の振幅誤差が大きくなってしまうため、攻撃に対する耐性は弱くなる。そこで、本実施形態では振幅圧縮に際して攻撃の影響が低減するように、入力信号の振幅範囲や周波数帯域に応じて圧縮特性を切替えることで、攻撃による影響を低減する。
次に、可変振幅圧縮器23A,23B及び25の具体例について詳しく説明する。
(可変振幅圧縮器の第1の具体例)
図7に示される可変振幅圧縮器は、入力信号の振幅に応じて圧縮特性が変化するように構成され、振幅判定器31、スイッチ32、固定の圧縮比を持つ振幅圧縮器33及び34、及び加算器35を有する。振幅判定器31は、可変振幅圧縮器の入力信号の振幅を閾値判定する。スイッチ32は判定器31の判定結果に従って切り替えられることにより、入力信号を振幅圧縮器33及び34のいずかに入力する。振幅圧縮器33及び34の出力信号は加算器35により加算され、加算器35から可変振幅圧縮器の出力信号が取り出される。
次に、図8(a)(b)を用いて振幅圧縮により攻撃による影響を低減できることを示す。図8(a)に示すような振幅特性の信号が振幅圧縮器に入力された場合について考える。攻撃により全周波数帯域で入力信号の振幅がAからαだけ増加した場合、振幅圧縮器は全周波数帯域で出力信号の振幅を固定値1にすることで圧縮を行うとする。この場合、攻撃による振幅への影響は
Figure 2007221549
となる。式(1)より、入力信号の振幅Aが小さいほど攻撃の影響が大きくなることが分かる。
通常の位相限定相関は、可変振幅圧縮器23A及び23Bにおいて入力信号の振幅変化に対して出力信号の振幅を1に固定する圧縮を行い、可変振幅圧縮器25では圧縮をしない(何もしない)手法に該当する。従って、式(1)に示すように入力信号の振幅Aが小さいほど攻撃の影響を大きく受ける。
一方、図8(b)に示すように入力信号の振幅がある値A0より小さい時には、振幅圧縮器は入力信号の振幅を圧縮しないようにすると、攻撃による影響は最大でも
Figure 2007221549
に抑えられる。本実施形態では、可変振幅圧縮器23A、23B及び25の少なくとも一つを用いて、例えば図8(b)に示すような振幅圧縮を行うことにより、攻撃による影響を低減することができる。
すなわち、図8(a)に示すような振幅特性(振幅周波数特性)の信号が入力された場合に、振幅判定器31により入力信号の振幅がある閾値(ここではA0)よりも大きいかどうかを調べ、振幅がA0より小さい場合とA0より大きい場合とでスイッチ32により圧縮特性を切り替える。例えば、図8(b)に示すように入力信号の振幅が閾値A0よりも小さい場合には振幅圧縮器33により振幅圧縮をせず、入力信号の振幅がA0よりも大きい場合には振幅圧縮器34により出力信号の振幅を固定値(A0)にすることで振幅圧縮を行う。言い換えれば、入力信号の振幅がA0よりも小さい振幅範囲では振幅圧縮を行わず、A0より大きい振幅範囲では振幅圧縮を行う。図8(b)の圧縮特性では、図7中の振幅圧縮器32は振幅圧縮を行わないので、この圧縮特性は図9に示すように振幅圧縮器33を直通パス36に置き換えることによって達成される。
このように入力信号の振幅がA0より大きい振幅範囲では、出力信号の振幅を固定値に圧縮することで、振幅には依存せず位相のみに依存した相関を得ることができる。このため、逆直交変換により急峻なピークが発生されるので、透かし情報を容易に検出できる。一方、入力信号の振幅がA0より小さい振幅範囲、すなわち攻撃の影響がより大きい振幅範囲では、入力信号の振幅を圧縮しないようにすることにより、攻撃による影響を抑えつつ透かし情報の検出を行うことができる。ここでは、図7中の振幅圧縮器33が振幅圧縮を行わない例について説明したが、振幅圧縮器33は振幅圧縮器34より小さな圧縮比で振幅圧縮を行ってもよい。
(可変振幅圧縮器の第2の具体例)
図10に示される可変振幅圧縮器は、入力信号の周波数に応じて圧縮特性が変化するように構成され、ローパスフィルタ(LPF)41、ハイパスフィルタ(HPF)42、固定の圧縮比を持つ振幅圧縮器43及び44、及び加算器45を有する。入力信号はLPF41及びHPF42に入力され、LPF41及びHPF42の出力信号はそれぞれ振幅圧縮器43及び44に入力される。振幅圧縮器43及び44の出力信号は加算器45により加算され、加算器45から可変振幅圧縮器の出力信号が取り出される。LPF41及びHPF42のカットオフ周波数は、ある周波数ω0に設定される。
図10の可変振幅圧縮器では、ある振幅特性の信号が入力された場合に、ある特定の周波数(ここではω0)よりも入力信号の周波数が高いかどうかにより圧縮特性を切り替える。例えば、図11(a)に示すような振幅特性の信号が入力された場合、図11(b)に示すように、入力信号の周波数がω0よりも低い周波数帯域の信号、すなわちLPF41の出力信号に対しては振幅圧縮器43により振幅圧縮をせず、入力信号の周波数がω0よりも高い周波数帯域の信号、すなわちHPF42の出力信号に対しては振幅圧縮器44により入力信号の振幅変化に対して出力信号の振幅を固定することで振幅圧縮を行う。
このように図10の可変振幅圧縮器は、入力信号の周波数がω0よりも低い周波数帯域(0〜ω0)では振幅圧縮を行わず、ω0より高い周波数帯域でのみ振幅圧縮を行う。図11(b)の圧縮特性によると、図10中の振幅圧縮器43は振幅圧縮を行わないので、この圧縮特性は図12に示すように振幅圧縮器43を直通パス46に置き換えることによって達成される。
以上のように入力信号の周波数がω0より高い周波数帯域では、出力信号の振幅を固定値に圧縮することで、振幅には依存せず位相のみに依存した相関を得ることができる。このため、逆直交変換により急峻なピークが発生されるので、透かし情報を容易に検出できる。一方、入力信号の周波数がω0より低い周波数帯域、すなわち攻撃の影響が大きい振幅範囲に対応する周波数帯域では、入力信号の振幅を圧縮しないようにすることにより、攻撃による影響を抑えつつ透かし情報の検出を行うことができる。ここでは、図10中の振幅圧縮器43が振幅圧縮を行わない例について説明したが、振幅圧縮器43は例えば振幅圧縮器44より小さな圧縮比で振幅圧縮を行ってもよい。
さらに、図10の可変振幅圧縮器では図13(a)に示すような振幅特性の入力信号に対して、図13(b)に示すように入力信号の周波数がω0よりも低い場合には入力信号の振幅変化に対して出力信号の振幅を固定することで振幅圧縮を行い、入力信号の周波数がω0よりも高い場合には振幅圧縮を行わなくともよい。言い換えれば、図11(b)の圧縮特性とは逆に、入力信号の周波数がω0よりも低い周波数帯域(0〜ω0)でのみ振幅圧縮を行い、ω0より高い周波数帯域では振幅圧縮を行わない。図13(b)の圧縮特性は、比較的高い周波数帯域で攻撃の影響が大きく現れる場合に有効である。図13(b)の圧縮特性では、図10中の振幅圧縮器44は振幅圧縮を行わないので、この圧縮特性は図14に示すように振幅圧縮器44を直通パス47に置き換えることによって達成される。
以上のように入力信号の周波数がω0より低い周波数帯域では、出力信号の振幅を固定値に圧縮することで、振幅には依存せず位相のみに依存した相関を得ることができる。このため、逆直交変換により急峻なピークが発生されるので、透かし情報を容易に検出できる。一方、入力信号の周波数がω0より高い周波数帯域、すなわち攻撃の影響が大きい振幅範囲に対応する周波数帯域では、入力信号の振幅を圧縮しないようにすることにより、攻撃による影響を抑えつつ透かし情報の検出を行うことができる。ここでは、図10中の振幅圧縮器44が振幅圧縮を行わない例について説明したが、振幅圧縮器44は例えば振幅圧縮器43より小さな圧縮比で振幅圧縮を行ってもよい。また、出力信号の特定の周波数帯域の振幅を固定値に圧縮する代わりに、特定の振幅範囲の振幅を固定値に圧縮する方法を用いてもよい。
次に、図15を用いて図10の可変振幅圧縮器の別の圧縮特性例について説明する。図15(a)に示すような振幅特性の信号に対して、抽出画像の直交変換像(図3の直交変換器22Bの出力に相当)の振幅を図15(c)のように表現できるとする。この場合、図15(b)に示すように図15(a)の振幅特性が特定の周波数帯域(この例では、0〜ω0)において図15(c)の振幅特性に近づくように圧縮を行う。図15(a)の振幅特性を特定の周波数帯域において図15(c)の振幅特性に近づくように圧縮する方法に代えて、特定の振幅範囲において図15(c)の振幅特性に近づくように圧縮する方法を用いてもよい。
次に、図16を用いて図10の可変振幅圧縮器のさらに別の圧縮特性例について説明する。図16(a)に示すような振幅特性の信号に対して、振幅圧縮に用いる振幅(除算用振幅)を図16(c)のように表現できるとする。図16(c)の除算用振幅は、特定の周波数帯域(この例では、帯域ω0を超える周波数)において値が小さく、図16(c)の振幅を除算した際に振幅に急峻なピークが発生する。このように振幅を除算した際に振幅に急峻なピークが発生すると、逆直交変換により相関が振動してしまう。そこで、当該特定の周波数帯域で振幅に急峻なピークが発生しないように、図16(b)のように当該特定の周波数帯域(この例では、0〜ω0の周波数帯域)の振幅特性が急峻となるように圧縮を行う。
(可変振幅圧縮器の第3の具体例)
図17に示される可変振幅圧縮器50は、攻撃推定器51により推定される攻撃による振幅の変化量が最小になるように圧縮特性が切替えられるように構成される。例えば、図8(a)に示したような振幅特性の信号が入力され、閾値A0よりも振幅が小さい周波数帯域で大きな攻撃の影響がある場合に、図8(b)に示すようにA0よりも振幅が小さい周波数では振幅圧縮を行わないことで、攻撃による影響を低減する。
(可変振幅圧縮器の第4の具体例)
図18は、図7、図9、図10、図12及び図14に示した振幅圧縮器33,34,43及び44のより好ましい第4の具体例を示している。(a)透かし埋め込み画像61の直交変換像65の振幅、(b)抽出画像62の直交変換像67の振幅、(c)スケーリング(拡大/縮小)処理63を施した後の透かし埋め込み画像の直交変換像66の振幅、及び(e)スケーリング処理64を施した後の抽出画像の直交変換像68の振幅、に対する乗除算69を組み合わせることで振幅圧縮を行う。このようにすることで、多様な振幅圧縮を行うことができる。
以上、可変振幅圧縮器の実現法を幾つか示したが、これらの実現法を組み合わせた振幅圧縮を行うことも可能である。
<直交変換における演算量について>
次に、第1直交変換の演算量について、第1直交変換にFFTを用いた場合を例にとり説明する。透かし埋め込み済み画像信号201の画像がN行×M列の場合を想定すると、FFT(この場合、2次元FFT)の演算量は以下の数式で表される。
Figure 2007221549
ここで、本実施形態では3つの直交変換(2つの画像の第1直交変換と、合成画像の第2直交変換)を用いるために、以下の演算量が必要となる。
Figure 2007221549
(第2の実施形態)
(電子透かし埋め込み装置について)
図19は、本発明の第2の実施形態に係る電子透かし埋め込み装置を示し、図1に示した第1の実施形態に係る電子透かし埋め込み装置にスケーリング(拡大/縮小)ユニット10が追加されている。埋め込み対象画像信号101は、スケーリングユニット10、特徴量抽出器12及び透かし情報重畳部14に入力される。スケーリングユニット10は、周波数領域のディジタルフィルタによって構成され、埋め込み対象画像信号101を特定のスケーリング率によりスケーリングすることによって、スケーリング画像信号を生成する。例えば、スケーリング率を0.5とすれば、スケーリング画像信号として縮小信号が生成される。スケーリングユニット10から出力されるスケーリング画像信号は、特定周波数成分抽出器11に入力される。
特定周波数成分抽出器11は、周波数領域のディジタルフィルタ、例えば所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタやハイパスフィルタ、あるいは所定の通過域中心周波数を有するバンドパスフィルタを含み、スケーリング画像信号から埋め込み対象画像信号101中の特定の周波数成分、例えば比較的高い周波数成分を抽出する。以下では、特定周波数成分抽出器11からの出力信号を特定周波数成分信号という。
特定周波数成分抽出器11から出力される特定周波数成分信号は位相/振幅制御器13に入力され、ここで位相及び振幅の少なくとも一方の制御が施される。埋め込み対象画像信号101に埋め込むべきディジタル情報、すなわち透かし情報102は、位相/振幅制御器13に与えられる。位相/振幅制御器13は、特定周波数成分信号に対して、予め定められた固有の制御量の位相制御や振幅制御を施すように構成される。
位相/振幅制御器13による位相制御は、例えば単一または複数のディジタル位相シフタによって実現される。位相制御量は、位相シフタの位相シフト量によって与えられる。例えば、位相/振幅制御器13では図2の例のように特定周波数成分信号が波形を保って単純に位相シフトされる。位相/振幅制御器13による振幅制御は、例えば単一または複数の排他的論理和回路やディジタル乗算器によって実現され、振幅制御量は特定周波数成分信号に乗じる係数によって与えられる。位相/振幅制御器13の位相制御量(位相シフト量)や振幅制御量(係数)は、透かし情報102に従って制御する。
一方、特徴量抽出器12により埋め込み対象画像信号101の特徴量、例えば画像の複雑度を表すアクティビィティが抽出される。特徴量の情報は位相/振幅制御器13に入力される。位相/振幅制御器13では、入力された特徴量に応じて位相制御量(位相シフト量)や振幅制御量(係数)が制御される。なお、特徴量抽出器12は必須ではなく、省略してもよい。
位相/振幅制御器13によって位相制御や振幅制御を受けた特定周波数成分信号は、ディジタル加算器からなる透かし情報重畳部14に埋め込み信号として供給され、埋め込み対象画像信号101に重畳される。すなわち、特定周波数成分抽出器11によって抽出された特定周波数成分信号は、位相/振幅制御器13によって電子透かし埋め込み装置に固有の位相制御及び振幅制御を受けると共に、位相制御量及び振幅制御量の一方または両方が透かし情報102によって制御される。この結果、透かし情報重畳部14においては透かし情報102が埋め込み対象画像信号101に埋め込まれた透かし埋め込み済画像103が生成される。
特定周波数成分抽出器11によって抽出され、かつ位相/振幅制御器13によって位相制御や位相制御が施された特定周波数成分信号は、複数チャネル存在してもよい。その場合、複数チャネルの特定周波数成分信号が透かし情報重畳部14において埋め込み対象画像信号101に重畳される。
こうして得られた透かし埋め込み済画像信号103は、例えばDVDシステムのようなディジタル画像記録再生装置によって記録媒体に記録され、あるいはインターネット、放送衛星、通信衛星等の伝送媒体を介して伝送される。
(電子透かし検出装置について)
次に、図20を用いて透かし埋め込み済画像信号から透かし情報を検出する電子透かし検出装置について説明する。図20の電子透かし検出装置には、図19に示した電子透かし埋め込み装置によって生成され、かつ記録媒体あるいは伝送媒体を介して受信される透かし埋め込み済画像信号201が入力される。ここで、透かし情報としてディジタル信号の”1”または”0”が埋め込まれているとする。
透かし埋め込み済画像信号201は、スケーリングユニット20と直交変換器22Aに入力される。スケーリングユニット20は、周波数領域のディジタルフィルタによって構成され、透かし埋め込み済画像信号201を図19の電子透かし埋め込み装置内のスケーリングユニット10と同様に特定のスケーリング率によりスケーリングすることによって、スケーリング画像信号を生成する。スケーリングユニット20から出力されるスケーリング画像信号は、特定周波数成分抽出器21に入力される。
特定周波数成分抽出器21は、図19に示した電子透かし埋め込み装置内の特定周波数成分抽出器11と同じ周波数領域のディジタルフィルタ、例えば所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタやハイパスフィルタ、あるいは所定の通過域中心周波数を有するバンドパスフィルタを含み、透かし埋込済み画像信号201から特定の周波数成分、例えば比較的高い周波数成分を抽出し、特定周波数成分信号を出力する。特定周波数成分抽出器21は、透かし埋め込み済み画像信号201から全ての周波数成分を抽出してもよい。
透かし埋め込み済画像信号201及び特定周波数成分抽出器21からの特定周波数成分信号は、それぞれ直交変換器22A及び22Bにより直交変換が施される。直交変換器22A及び22Bからは、振幅成分と位相成分が分離して出力される。直交変換器22A及び22Bから出力される振幅成分は、それぞれ可変振幅圧縮器23A及び23Bを経て合成器24に入力される。直交変換器22A及び22Bから出力される位相成分は、合成器24に直接入力される。従って、透かし埋め込み済画像信号201及び特定周波数成分抽出器21からの特定周波数成分信号の各々の直交変換後の信号は、合成器24によって複素合成される。可変振幅圧縮器23A及び23Bについては、第1の実施形態で説明した通りである。
合成器24からは、合成された信号の振幅成分と位相成分が分離して出力される。合成器24から出力される振幅成分は、可変振幅圧縮器25を経て直交変換器26に入力される。合成器24から出力される位相成分は、直交変換器26に直接入力される。直交変換器26は、入力された振幅成分及び位相成分からなる信号に対して第2直交変換を行う。第2直交変換は直交変換器22A及び22Bでの第1変換と同じ変換か、または第1直交変換の逆変換であり、例えば第1変換として高速フーリエ変換(FFT)を用いた場合には、直交変換器26は第2直交変換としてFFTまたは逆FFT(IFFT)を行う。
直交変換器26からの出力信号は、推定器27に入力される。推定器27では、透かし埋め込み済画像信号201に埋め込まれている透かし情報が推定され、推定された透かし情報202が出力される。
(電子透かし検出の手順)
次に、図21に示すフローチャートを用いて本実施形態に電子透かし検出方法の手順について説明する。
まず、透かし埋め込み済画像信号201にスケーリング(拡大/縮小)処理を施し(ステップS20)、次いでスケーリング画像信号から特定周波数成分のみ抽出し、特定周波数成分信号を出力する(ステップS21)。透かし埋め込み済画像信号201及び特定周波数成分信号に対して、直交変換器22A及び22Bにより第1直交変換、例えばFFTを施す(ステップS22A及びS22B)。
ステップS22A及びS22Bによって得られる振幅成分に対して、振幅の大きさや周波数に応じて変化する圧縮特性で振幅圧縮を行う(ステップS23A及び23B)。振幅圧縮後の2つの振幅成分をステップS22A及びS22Bによって得られる位相成分と共に複素合成する(ステップS24)。
ステップS24による合成後の信号の振幅成分に対するに対して、振幅の大きさや周波数に応じて変化する圧縮特性で振幅圧縮を行う(ステップS25)。次に、ステップS25による振幅圧縮後の信号に対して第2直交変換、例えば第1直交変換がFFTの場合はFFTまたは逆FFTを行う(ステップS26)。第2直交変換後の信号(位相限定相関値)から透かし情報を推定し、透かし情報202を出力する(ステップS27)。推定器27における透かし情報の推定方法は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
このように第2の実施形態によると、透かし埋め込み済画像信号からスケーリングを経て特定周波数成分信号を抽出し、この特定周波数成分信号と透かし埋め込み済画像信号との位相限定相関値に対して、相互相関により透かし情報を検出する。この場合、特定周波数成分信号の位相シフト量を変化させながら相関演算を行うことで、相互相関値のピークが探索できるので、スケーリング攻撃を受けた埋め込み済み画像信号からも容易に透かし情報の検出を行うことが可能となる。さらに、電子透かし埋め込み装置側でスケーリングを行っている場合、それに対応して透かし情報の検出を良好に行うことができる。
第2の実施形態におけるスケーリング(拡大/縮小)処理は、原画像との相関を低減するような他の画像処理に置き換えることもできる。
ここまで記載してきた電子透かし検出装置は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。すなわち、図4あるいは図21で説明した電子透かし検出の処理は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサに電子透かし検出プログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、電子透かし検出装置は上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、透かし埋め込み済画像信号の獲得は、上記のコンピュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスクもしくはCD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することができる。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明は、ディジタルVTRまたはDVDシステムのような、ディジタル画像データを記録及び再生する装置に好適である。
本発明の第1の実施形態に係る電子透かし埋め込み装置のブロック図 第1の実施形態における位相/振幅制御器での位相シフトについて説明する図 本発明の第1の実施形態に係る電子透かし検出装置を示すブロック図 第1の実施形態における電子透かし検出手順を示すフローチャート 第1の実施形態における相関値のピーク探索と透かし情報検出例を示す図 位相限定相関について説明するための図 振幅圧縮器の第1の具体例を示すブロック図 図7の振幅圧縮器の圧縮特性の一例を示す図 図8の圧縮特性に対応して図7を簡略化した振幅圧縮器を示すブロック図 振幅圧縮器の第2の具体例を示すブロック図 図10の振幅圧縮器の圧縮特性の一例を示す図 図11の圧縮特性に対応して図10を簡略化した振幅圧縮器を示すブロック図 図10の振幅圧縮器の圧縮特性の他の例を示す図 図13の圧縮特性に対応して図10を簡略化した振幅圧縮器を示すブロック図 図10の振幅圧縮器の圧縮特性の別の例を示す図 図10の振幅圧縮器の圧縮特性のさらに別の例を示す図 振幅圧縮器の第3の具体例を示すブロック図 振幅圧縮器の第4の具体例を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係る電子透かし埋め込み装置のブロック図 本発明の第2の実施形態に係る電子透かし検出装置を示すブロック図 第1の実施形態における電子透かし検出手順を示すフローチャート
符号の説明
10・・・スケーリングユニット;
11・・・特定周波数成分抽出器;
12・・・特徴量抽出器;
13・・・位相/振幅制御器;
14・・・透かし情報重畳器;
15・・・スケーリングユニット;
20・・・スケーリングユニット;
21・・・特定周波数成分抽出器;
22A,22B・・・直交変換器;
23A,23B・・・振幅圧縮器;
24・・・合成器;
25・・・振幅圧縮器;
26・・・直交変換器;
27・・・推定器

Claims (15)

  1. 入力画像信号中の特定周波数成分信号を抽出するステップと;
    第1直交変換像信号を生成するために前記入力画像信号に直交変換を施すステップと;
    第2直交変換像信号を生成するために前記特定周波数成分信号に直交変換を施すステップと;
    合成像信号を生成するために前記第1直交変換像信号及び第2直交変換像信号を合成するステップと;
    第3直交変換像信号を生成するために前記合成像信号に直交変換を施すステップと;
    前記第3直交変換像信号に出現するピークを探索することにより前記入力画像信号中に埋め込まれている透かし情報を推定するステップと;
    前記第1直交変換像信号、前記第2直交変換像信号及び前記合成像信号の少なくとも一つを圧縮の対象信号として圧縮信号を得るために、該対象信号の振幅の大きさ及び該対象信号の周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で該対象信号に振幅圧縮を施すステップと;を具備する電子透かし検出方法。
  2. 前記入力画像信号をスケーリングするステップをさらに具備し、前記抽出ステップはスケーリングされた画像信号から前記入力画像信号中の前記特定周波数成分信号を抽出する請求項1記載の電子透かし検出方法。
  3. 入力画像信号中の特定周波数成分信号を抽出する抽出器と;
    第1直交変換像信号を生成するために前記入力画像信号に直交変換を施す第1直交変換器と;
    第2直交変換像信号を生成するために前記特定周波数成分信号に直交変換を施す第2直交変換器と;
    合成像信号を生成するために前記第1直交変換像信号と第2直交変換像信号を合成する合成器と;
    第3直交変換像信号を生成するために前記合成像信号に直交変換を施す第3直交変換器と;
    前記第3直交変換像信号に出現するピークを探索することにより前記入力画像信号中に埋め込まれている透かし情報を推定する推定器と;
    前記第1直交変換像信号、前記第2直交変換像信号及び前記合成像信号の少なくとも一つを圧縮の対象信号として圧縮信号を得るために、該対象信号の振幅の大きさ及び該対象信号の周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で該対象信号に振幅圧縮を施す振幅圧縮器と;を具備する電子透かし検出装置。
  4. 前記入力画像信号をスケーリングするスケーリングユニットをさらに具備し、前記抽出器は、スケーリングされた画像信号から前記入力画像信号中の前記特定周波数成分信号を抽出する請求項1記載の電子透かし検出装置。
  5. 前記第1直交変換器及び第2直交変換器はフーリエ変換を行い、前記第3直交変換器はフーリエ変換または逆フーリエ変換を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  6. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号の振幅の大きさが閾値より大きい振幅範囲において前記圧縮信号の振幅が固定値となるように前記振幅圧縮を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  7. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号の周波数が特定周波数より高い周波数帯域において前記圧縮信号の振幅が固定値となるように前記振幅圧縮を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  8. 前記振幅圧縮器は、前記入力画像信号が受けていると想定される攻撃による振幅の変化量が前記圧縮信号において最小化されるように前記振幅圧縮を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  9. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号の特定周波数帯域において前記圧縮信号の振幅が固定値となるように前記振幅変換を行う請求項3に項記載の電子透かし検出装置。
  10. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号の特定振幅範囲において前記圧縮信号の振幅が固定値となるように前記振幅変換を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  11. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号と前記第2直交変換像信号との振幅差に比較して、前記圧縮信号と前記第2直交変換像信号との前記特定周波数帯域における振幅差が小さくなるように前記振幅変換を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  12. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号と前記第2直交変換像信号との特定振幅範囲における振幅差に比較して、前記圧縮信号と前記第2直交変換像信号との前記特定振幅範囲における振幅差が小さくなるように前記振幅変換を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  13. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号の特定周波数帯域において前記圧縮信号に発生する振幅のピークを抑制するように前記振幅変換を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  14. 前記振幅圧縮器は、前記対象信号の特定振幅範囲において前記圧縮信号に発生する振幅のピークを抑制するように前記振幅変換を行う請求項3に記載の電子透かし検出装置。
  15. 入力画像信号中の特定周波数成分信号を抽出する処理と;
    第1直交変換像信号を生成するために前記入力画像信号に直交変換を施す処理と;
    第2直交変換像信号を生成するために前記特定周波数成分信号に直交変換を施す処理と;
    合成像信号を生成するために前記第1直交変換像信号及び第2直交変換像信号を合成する処理と;
    第3直交変換像信号を生成するために前記合成像信号に直交変換を施す処理と;
    前記第3直交変換像信号に出現するピークを探索することにより前記入力画像信号中に埋め込まれている透かし情報を推定する処理と;
    前記第1直交変換像信号、前記第2直交変換像信号及び前記合成像信号の少なくとも一つを圧縮の対象信号として圧縮信号を得るために、該対象信号の振幅の大きさ及び該対象信号の周波数の少なくとも一方に応じて変化する圧縮特性で該対象信号に振幅圧縮を施す処理と;を含む電子透かし検出処理をコンピュータに行わせるための電子透かし検出プログラム。
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