JP2007220815A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レジストパターンを低温RIE方式のアッシング処理で除去する際、基板周辺の側壁部やベベル部のポリマーの除去を、簡単な構成により可能にするプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供する。
【解決手段】内部の真空度を所定の状態に維持することが可能な容器3と、容器内に設けられ、表面にレジストパターンを有する基板1を設置可能な保持台2と、容器内にガスを導入し、容器内で放電によるプラズマを発生させ、プラズマにより基板上のレジストパターンをアッシングするプラズマ処理部2、4、6、7とを備える。保持台またはその近傍に、基板の周辺部を局所的に加熱する加熱部10を備える。これにより、基板中央部を低温に保ったままで基板の外周領域のみを加熱して、基板周辺の側壁部やベベル部のポリマーを除去することが可能となる。
【選択図】図1A

Description

本発明は、被処理基体の表面に対してプラズマ処理を施すためのプラズマ処理技術に係わり、特に、レジストのアッシング等に供されるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法に関する。
近年、半導体装置の微細化、高速化にともない、配線間の寄生容量の増大がデバイスの速度に与える影響が無視できなくなっている。この寄生容量を低減するため、層間絶縁膜に誘電率の低い低誘電率膜(low−k膜)が用いられるようになっている。
一方、半導体装置の配線形成工程においては、層間絶縁膜上にレジストでパターンを形成した後、ドライエッチングによって層間絶縁膜の加工を行い、その後、アッシングによって残ったレジストを除去する方法が一般的である。
層間絶縁膜として低誘電率膜を用いる場合、このアッシング工程において、従来用いられてきた酸素プラズマによる高温、ダウンフローの方式では、酸素ラジカルによってレジスト開口部に露出した低誘電率膜が容易に酸化されてしまい、低誘電率膜の誘電率が増加してしまう問題が発生する。
そこで、層間絶縁膜として低誘電率膜を用いる場合は、低温化によってラジカルの反応性を低下させ、イオンのエネルギーを利用してアッシングを行うRIE(Reactive Ion Etching)方式が主流となっている。RIE方式ではイオンの高い異方性によって、レジスト開口部から低誘電率膜内部への酸素ラジカルの拡散を防ぐ効果もある。
他方、微細化に伴い、ドライエッチングでパターンの加工を行う際に寸法を制御性良く加工するため、レジスト開口部の側壁にポリマーを付着させることによりエッチングが等方的に進行するのを防ぐ側壁保護膜を形成する技術が重要になっている。
図8Aに、エッチング後の基板40周辺の側壁、ベベル部へのポリマー41の付着の状態を示す。基板40は、下部電極42上に載置されている。43はチラーを示す。このように、ポリマー41は、レジスト開口部の側壁(図示せず)だけではなく、プラズマの回り込みによって、基板40周辺の側壁部やベベル部にも付着する。
図8Bは、低温RIEアッシング装置によるアッシング後の基板40周辺部のポリマー41の付着の状態を示す。このように、上記した低温RIE方式のアッシングでは、ラジカル44の反応性が低く、またイオン45の異方性が大きいために、この基板40周辺の側壁部やベベル部に付着したポリマー41はほとんど除去できない。このポリマー41は、後工程において剥がれることで、パーティクルの原因となる、またプラズマ処理装置などの処理時に基板40を保持台に吸着させる装置において、吸着エラーの原因となるなどの問題が発生する。
なお、上記の問題は、層間絶縁膜に低誘電率膜を用いた場合に起こりやすい問題ではあるが、必ずしもこの場合に限定されるものではなく、低誘電率膜以外の層間絶縁膜を用いた場合にも起こりうる問題である。
従来、この基板40周辺の側壁部やベベル部に付着したポリマー41を除去するために、プラズマ化されたガスを基板40周辺部のみに吹き付ける方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−142368号公報
しかしながら、上記した従来の方法では、基板周辺部以外のレジストマスクを同時に除去することはできないため、通常のアッシング工程とは別に、上記の基板周辺の側壁部やベベル部に付着したポリマーを除去する工程を設ける必要があり、製造工程数およびコストが増加するという課題が発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、低温RIE方式のアッシング処理において、基板周辺部以外のレジストマスク除去と同時に基板周辺の側壁部やベベル部のポリマーを除去することが可能なプラズマ処理装置を提供することを目的とする。また、そのようなプラズマ処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のプラズマ処理装置は、内部の真空度を所定の状態に維持することが可能な容器と、前記容器内に設けられ、表面にレジストパターンを有する基板を設置可能な保持台と、前記容器内にガスを導入し、前記容器内で放電によるプラズマを発生させ、前記プラズマにより前記基板上のレジストパターンをアッシングするプラズマ処理部とを備え、前記保持台またはその近傍に、前記基板の周辺部を局所的に加熱する加熱部を備えたことを特徴とする。
また、本発明のプラズマ処理装方法は、表面にレジストパターンを有する基板を容器内の保持台上に設置する工程と、前記容器内にガスを導入し、前記容器内で放電によるプラズマを発生させる工程と、前記プラズマにより前記基板上のレジストパターンをアッシングする工程とを備え、前記アッシング工程では前記基板の周辺部を局所的に加熱することを特徴とする。
本発明のプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法によれば、レジストパターンを有する被処理基体に対してプラズマ処理を施してレジストパターンをアッシングする際、基板の周辺部を局所的に加熱することにより、同時に被処理基体の基板周辺の側壁部やベベル部に付着したポリマーを除去することができる。したがって、製造工程数およびコストの増加が発生することなく、ポリマーを除去することができる。この結果、ポリマーの剥がれによる歩留り低下を防ぎ、製品の品質を向上することが可能となる。
上記構成の本発明のプラズマ処理装置において、前記加熱部は、前記基板の周辺部に対向するように前記保持台に配置された電熱線からなるヒーターにより構成することができる。
あるいは、前記加熱部は、前記基板の周辺部に対向するように前記保持台とは別体で配置され、加熱されたガスを前記基板に向かって吹き付けるガス導入管により構成することができる。
あるいは、前記加熱部は、前記基板の周辺部に対向するように前記保持台とは別体で配置されたランプヒーターにより構成することができる。
また、前記加熱部を動作させることにより、前記基板の周辺部と前記基板の中央部との温度差を60℃以上とすることが可能であることが好ましい。
また、前記加熱部を動作させることにより、前記基板の周辺部のみを100℃以上に加熱することが可能であることが好ましい。
また、前記基板における局所的に加熱される周辺部は、前記基板の端面から中心に向かって3mm以内であることが好ましい。
また、前記保持台が、前記基板の中央部を冷却する冷却部を備えることが好ましい。
上記構成の本発明のプラズマ処理方法において、前記基板の周辺部を局所的に加熱することにより、前記基板周辺部とそれ以外の前記基板中央部との温度差を60℃以上にすることが好ましい。
また、前記基板の周辺部を局所的に加熱することにより、前記基板周辺部のみを100℃以上に加熱することが好ましい。
また、前記局所的に加熱する対象となる基板周辺部は、前記基板の端面から中心に向かって3mm以内であることが好ましい。
また、前記アッシング工程では前記基板の中央部を冷却することが好ましい。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態におけるプラズマ処理装置について、図1A〜1C、図2および図3を参照しながら説明する。図1Aは、本実施形態におけるアッシング装置の概略構成を示す断面図である。図1Bは、基板1を搭載した下部電極2の周辺を拡大して示した断面図である。図1Cは、基板1を搭載した下部電極2を上方から見た平面図である。
図1Aにおいて、容器3は、内部の真空度を所定の状態に維持することが可能であり、その底部には、基板1を支持する下部電極(保持台)2が配置されている。容器3の上部には、上部電極4が配置されている。容器3の側部には、排気口5およびガス導入口6が設けられている。下部電極2には、13.56MHzの下部RF電源7がコンデンサ8を介して接続されており、下部電極2と上部電極4の間に高周波電力を印加することによりプラズマを発生させる機構となっている。
下部電極2は、基板1を一定温度に保つためのチラー9を備えている。また下部電極2の外周に沿って、基板1外周部のみを局所的に加熱するための電熱線からなるヒーター10が、基板1の外周近傍に断熱材11を介して対向するように配置されている。
ヒーター10は、基板1の周辺部から例えば約3mm外側に位置するように配置されている。また、チラー9とヒーター10との間に配置された断熱材11は、基板1の最外周端から内側に向かって、例えば約1mmから約3mmまでの約2mmの同心円状に配置されている。これにより、基板1中央部を低温に保ったままで、基板1最外周端から1〜2mmの外周領域のみを加熱することが可能となる。
基板1の周辺部のみを局所的に加熱することで、基板1の周辺部でのラジカルの反応性を高くすることができ、この部分のポリマーを効率的に除去することができる一方、基板1中央部でのラジカルの反応性は低く保ち、低誘電率膜の酸化およびダメージを抑制することができる。この結果、低誘電率膜の酸化を抑制しながら、同時に基板周辺の側壁部やベベル部のポリマーを効率的に除去することができる。
以下に、本実施形態におけるプラズマ処理装置によるアッシングの効果について、実際の加工の実施例に基づいて説明する。まず、図2に、実際にエッチングによって加工を行った層間絶縁膜構造の一例を示す。
図2に示すように、層間絶縁膜は上方から順に、酸化膜12、低誘電率膜13、ストッパー膜14の3層の積層膜として、下層配線15を覆って形成されている。この積層膜上に反射防止膜16を塗布し、さらにその上にArFレジスト17を塗布した後、ビアホール18の開口パターンを形成した。
実施例でのエッチングには、上部電極と下部電極にRF電源を接続した2周波励起の容量結合型のプラズマエッチング装置(図示せず)を用いた。エッチングは3ステップ構成で実施した。第1ステップでは、反射防止膜16を開口した。第2ステップでは、酸化膜12を全て開口するとともに低誘電率膜13を途中まで開口した。第3ステップでは、残存する低誘電率膜13を開口するとともにストッパー膜14でエッチングを止めた。
ここで、第1ステップでは、容器内の圧力は13Paに制御し、上部のRFパワーは500W、下部のRFパワーは600Wとした。エッチングガスの流量はCF4=200ml/minとした。第2ステップでは、容器内の圧力は6.0Paに制御し、上部のRFパワーは2000W、下部のRFパワーは3500Wとした。エッチングガスの流量は、CF4/CHF3/N2/Ar=30/30/200/1000ml/minとした。第3のステップでは、容器内の圧力は4.0Paに制御し、上部のRFパワーは2000W、下部のRFパワーは2000Wとした。エッチングガスの流量は、CF4/N2/Ar=30/60/1200ml/minとした。なお、全ステップにおいて下部電極の温度は20℃に制御した。この条件を用いてビアホール18のエッチングを行った。
この後、図1に示すプラズマ処理装置を用いてアッシングを行った。アッシングの条件は、容器3内の圧力を30Pa、RFパワーを400W、導入するO2ガス流量を400ml/minとした。基板1中央の下部電極2の温度はチラー9によって25℃に制御し、基板1周辺部の下部電極2の温度はヒーター10によって200℃に制御した。
この条件でアッシングを行った後、基板1周辺の側壁部やベベル部でのポリマー堆積膜厚を測定したところ、ポリマー堆積膜厚はほぼ0nmであった。また、アッシングによる低誘電率膜13の酸化量を調べるために、酸化層を0.5%濃度の希フッ酸溶液に30秒間浸すことで溶解させ、その削れ量を測定した。希フッ酸処理による低誘電率膜13の削れ量は、従来の高温、ダウンフロー方式のアッシング装置を用いた場合の20nmに比べ8nmと少なく、基板1中央部での酸化が抑制できていることが分かった。
図3に、酸素ラジカルによってアッシングを行うマイクロ波アッシャーを用いた時の、基板を支持するステージの温度とレジストのアッシング速度の関係を表わすグラフを示す。この図より、基板温度が100℃以上になるとアッシング速度が大幅に増加し始めることが分かる。このことから、基板周辺部側壁およびベベル部のポリマーを除去するためには、基板周辺部の温度を100℃以上、できれば150℃以上に加熱することが望ましいことが分かる。
以上のように、本実施形態のプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を用い、基板周辺部のみを局所的に加熱することで、基板周辺部でのラジカルの反応性を高くすることができ、この部分のポリマーを効率的に除去することができる。その一方、基板中央部でのラジカルの反応性は低く保ち、低誘電率膜の酸化およびダメージを抑制することができる。この結果、低誘電率膜の酸化を抑制しながら、同時に基板周辺の側壁部やベベル部のポリマーを効率的に除去することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態におけるプラズマ処理装置ついて、図4A〜4Cを参照しながら説明する。図4Aは、本実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。図4Bは、基板1を搭載した下部電極20の周辺を拡大して示した断面図である。図4Cは、基板1を搭載した下部電極20を上方から見た平面図である。なお、図1A〜1Cに示した第1の実施の形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明の繰り返しを省略する。
図4A〜4Cに示すように、基板1を支持する下部電極20は、基板1を一定温度に保つためのチラー21を備えている。また、基板1外周部に高温に加熱したO2ガスを吹き付けるためのガス導入管22が、基板1外周部に沿って配置されている。これにより、基板1中央部を低温に保ったままで、基板1外周部周辺のみを加熱することが可能となる。
本実施形態におけるプラズマ処理装置によるアッシングの効果について、実際の加工の実施例に基づいて説明する。まず、第1の実施形態と同様、図2に示したように、層間絶縁膜構造に対してエッチング加工を行った。エッチング加工の際のエッチング条件もまた、第1の実施形態の場合と同様の条件とした。
この後、図4A〜4Cに示すプラズマ処理装置を用いてアッシングを行った。アッシングの条件は、容器3内の圧力を30Pa、RFパワーを400W、O2ガスは300℃に加熱した状態で、ガス導入口22から流量400ml/minで導入した。下部電極20温度はチラー21によって25℃に制御した。
この条件でアッシングを行った後、基板1周辺の側壁部やベベル部でのポリマー堆積膜厚を測定したところ、ポリマー堆積膜厚はほぼ0nmであった。また、アッシングによる低誘電率膜13の酸化量を調べるために、酸化層を0.5%濃度の希フッ酸溶液に30秒間浸すことで溶解させ、その削れ量を測定した。希フッ酸処理による低誘電率膜13の削れ量は、従来の高温、ダウンフロー方式のアッシング装置を用いた場合の20nmに比べ8nmと少なく、基板1中央部での酸化が抑制できていることが分かった。
以上のように、本実施形態のプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を用い、ガス導入管22から基板1周辺部のみに高温のO2ガスを吹き付けることで、基板1周辺部でのラジカルの反応性を高くすることができ、この部分のポリマーを効率的に除去することができる。その一方、基板1中央部でのラジカルの反応性は低く保ち、低誘電率膜の酸化およびダメージを抑制することができる。この結果、低誘電率膜の酸化を抑制しながら、同時に基板1周辺の側壁部やベベル部のポリマーを効率的に除去することができる。
さらに本実施形態によれば、高温のO2ガスを吹き付けることにより、温度上昇の効果だけでなく、ガスの置換効率がよくなるため、反応をより早く進行させることが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態におけるプラズマ処理装置ついて、図5A〜5Cを参照しながら説明する。図5Aは、本実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。図5Bは、基板1を搭載した下部電極20の周辺を拡大して示した断面図である。図5Cは、基板1を搭載した下部電極20を上方から見た平面図である。なお、上述の実施の形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明の繰り返しを省略する。
図5A〜5Cに示すように、基板1を支持する下部電極20は、基板1を一定温度に保つためのチラー21を備える。また、基板1周辺部のみを加熱するためのランプヒーター23が、基板1外周部に沿って配置されている。これにより、基板1中央部を低温に保ったままで、基板1外周部周辺のみを加熱することが可能となる。
本実施形態におけるプラズマ処理装置によるアッシングの効果について、実際の加工の実施例に基づいて説明する。まず、第1の実施形態と同様、図2に示したように、層間絶縁膜構造に対してエッチング加工を行った。エッチング加工の際のエッチング条件もまた、第1の実施形態の場合と同様の条件とした。
この後、図5A〜5Cに示すプラズマ処理装置を用いてアッシングを行った。アッシングの条件は、容器3内の圧力を30Pa、RFパワーを400W、基板1外周部はランプヒーター23により200℃に加熱した。下部電極20の温度はチラー21によって25℃に制御した。
この条件でアッシングを行った後、基板1周辺の側壁部やベベル部でのポリマー堆積膜厚を測定したところ、ポリマー堆積膜厚はほぼ0nmであった。また、アッシングによる低誘電率膜13の酸化量を調べるために、酸化層を0.5%濃度の希フッ酸溶液に30秒間浸すことで溶解させ、その削れ量を測定した。希フッ酸処理前後で低誘電率膜13の削れ量は、従来の高温、ダウンフロー方式のアッシング装置を用いた場合の20nmに比べ8nmと少なく、基板1中央部での酸化が抑制できていることが分かった。
以上のように、本実施形態のプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を用い、基板1周辺部のみをランプヒーター23で局所的に加熱することで、基板1周辺部でのラジカルの反応性を高くすることができ、この部分のポリマーを効率的に除去することができる。一方、基板1中央部でのラジカルの反応性は低く保ち、低誘電率膜の酸化およびダメージを抑制することができる。この結果、低誘電率膜の酸化を抑制しながら、同時に基板1周辺の側壁部やベベル部のポリマーを効率的に除去することができる。
また、ランプヒーター23を用いることによって、第1の実施形態と比較すると下部電極にヒーターを埋め込む必要がないため、下部電極構造を単純にできるという効果がある。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態におけるプラズマ処理装置ついて、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。なお、上述の実施の形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して説明の繰り返しを省略する。
図6に示すように、基板1を支持する下部電極24は、基板1を一定温度に保つためのチラー25を備えている。また、基板1外周部のみを局所的に加熱するためのヒーター26が、基板1外周近傍に対向するように、下部電極24の外周に沿って配置されている。ヒーター26は、基板1の周辺部から例えば約3mm外側に位置するように配置されている。また、チラー25とヒーター26との間には断熱材27が設けられている。断熱材27は、基板1最外周端から内側に向かって例えば約1mmから約3mmまでの約2mmの同心円状に配置されている。これにより、基板1中央部を低温に保ったままで基板1最外周端から約1〜2mmの外周領域のみを加熱することが可能となる。また、下部電極24には下部RF電源7が、上部電極28には上部RF電源29がそれぞれ接続されており、下部電極24と上部電極28の間に高周波電力を印加することによりプラズマを発生させる機構となっている。上部電極28には、ガス導入管30が配置されている。
以下に、本実施形態におけるプラズマ処理装置によるアッシングの効果について、実際の加工の実施例に基づいて説明する。まず、図7に、実際にエッチングによって加工を行った層間絶縁膜構造の一例を示す。
図7に示すように、層間絶縁膜は上方から順に、酸化膜31、ストッパー膜32の2層の積層膜として、半導体基板33上に形成されている。この積層膜上に反射防止膜34を塗布し、さらにその上にArFレジスト35を塗布した後、ビアホール36の開口パターンを形成した。
そして、図6に示したプラズマ処理装置を用い、同一チャンバー内でエッチング処理とアッシング処理を連続して行った。エッチングは2ステップ構成で実施した。第1ステップでは、反射防止膜34を開口した。第2ステップでは、酸化膜31を全て開口するとともにストッパー膜32でエッチングを止めた。
ここで、第1のステップでは、容器3内の圧力は13Paに制御し、上部RF電源29のRFパワーは500W、下部RF電源7のRFパワーは600Wとした。エッチングガスの流量は、CF4=200ml/minとした。第2のステップでは、容器3内の圧力は6.0Paに制御し、上部RF電源29のRFパワーは500W、下部RF電源7のRFパワーは700Wとした。エッチングガスの流量は、CF4/C4F8/N2=200/20/200ml/minとした。全ステップにおいて、下部電極24のチラー25の温度は20℃に制御した。この条件を用いてビアホール36のエッチングを行った。
その後、上述のように、同一チャンバー内で引き続きアッシングを行った。アッシングの条件は、容器1内の圧力を5.3Pa、上部RF電源29のRFパワーは1000W、下部RF電源7のRFパワーは500Wとした。またO2ガスを300ml/minでチャンバー内に導入した。基板1中央の電極温度はチラー25によって20℃に制御し、基板1周辺部の電極温度をヒーター26によって200℃に制御した。
この条件でアッシングを行った後、基板1周辺の側壁部やベベル部でのポリマー堆積膜厚を測定したところ、ポリマー堆積膜厚はほぼ0nmであった。
以上のように、本実施形態のプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を用い、基板1周辺部のみを局所的に加熱することで、基板1周辺部でのラジカルの反応性を高くすることができ、この部分のポリマーを効率的に除去することができる。一方、基板1中央部でのラジカルの反応性は低く保ち、酸化膜のダメージを抑制することができる。この結果、酸化膜のダメージを抑制しながら、同時に基板1周辺の側壁部やベベル部のポリマーを効率的に除去することができる。
なお、本実施形態では、層間絶縁膜として第1の実施形態のような低誘電率膜を用いておらず、コスト低減、工程数削減のため、エッチングとその後のアッシングとを低温のRIE方式で、かつ同一チャンバー内で行なっているが、このような場合においても、本実施形態におけるアッシング方法を用いれば、基板周辺部の側壁やベベル部に付着したポリマーを効率的に除去することができる。
本発明のプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法は、低温RIE方式のアッシング処理において基板周辺部以外のレジストマスク除去と同時に基板周辺の側壁部やベベル部のポリマーを除去することを可能にするものであり、特に、レジストのアッシング等に供されるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法等に有用である。
第1の実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図 同プラズマ処理装置の基板周辺部の拡大断面図 同プラズマ処理装置の基板部の平面図 第1〜3の実施形態における被処理基板膜構造を示す断面図 マイクロ波アッシングにおけるステージ温度とアッシング速度の関係を示す図 第2の実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図 同プラズマ処理装置の基板周辺部の拡大断面図 同プラズマ処理装置の基板部の平面図 第3の実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図 同プラズマ処理装置の基板周辺部の拡大断面図 同プラズマ処理装置の基板部の平面図 第4の実施形態におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図 第4の実施形態における被処理基板膜構造を示す断面図 エッチング後の基板周辺の側壁、ベベル部へのポリマーの付着状態を示す断面図 従来例の低温RIEアッシング装置によるアッシング後の基板周辺部のポリマーの付着状態を示す断面図
符号の説明
1 基板
2、20、24 下部電極
3 容器
4 上部電極
5 排気口
6 ガス導入口
7 下部RF電源
8 コンデンサ
9、21、25 チラー
10、26 ヒーター
11、27 断熱材
12 酸化膜
13 低誘電率膜
14 ストッパー膜
15 下層配線
16 反射防止膜
17 ArFレジスト
18 ビアホール
22 ガス導入管
23 ランプヒーター
28 上部電極
29 上部RF電源
30 ガス導入管
31 酸化膜
32 ストッパー膜
33 半導体基板
34 反射防止膜
35 ArFレジスト
36 トレンチパターン
40 基板
41 ポリマー
42 下部電極
43 チラー
44 ラジカル
45 イオン

Claims (13)

  1. 内部の真空度を所定の状態に維持することが可能な容器と、
    前記容器内に設けられ、表面にレジストパターンを有する基板を設置可能な保持台と、
    前記容器内にガスを導入し、前記容器内で放電によるプラズマを発生させ、前記プラズマにより前記基板上のレジストパターンをアッシングするプラズマ処理部とを備えたプラズマ処理装置において、
    前記保持台またはその近傍に、前記基板の周辺部を局所的に加熱する加熱部を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記加熱部は、前記基板の周辺部に対向するように前記保持台に配置された電熱線からなるヒーターにより構成された請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記加熱部は、前記基板の周辺部に対向するように前記保持台とは別体で配置され、加熱されたガスを前記基板に向かって吹き付けるガス導入管により構成された請求項1記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記加熱部は、前記基板の周辺部に対向するように前記保持台とは別体で配置されたランプヒーターにより構成された請求項1記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記加熱部を動作させることにより、前記基板の周辺部と前記基板の中央部との温度差を60℃以上とすることが可能である請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記加熱部を動作させることにより、前記基板の周辺部のみを100℃以上に加熱することが可能である請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記基板における局所的に加熱される周辺部は、前記基板の端面から中心に向かって3mm以内である請求項1〜6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記保持台が、前記基板の中央部を冷却する冷却部を備えた請求項1〜7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 表面にレジストパターンを有する基板を容器内の保持台上に設置する工程と、
    前記容器内にガスを導入し、前記容器内で放電によるプラズマを発生させる工程と、
    前記プラズマにより前記基板上のレジストパターンをアッシングする工程とを備えたプラズマ処理方法において、
    前記アッシング工程では前記基板の周辺部を局所的に加熱することを特徴とするプラズマ処理方法。
  10. 前記基板の周辺部を局所的に加熱することにより、前記基板周辺部とそれ以外の前記基板中央部との温度差を60℃以上にする請求項8に記載のプラズマ処理方法。
  11. 前記基板の周辺部を局所的に加熱することにより、前記基板周辺部のみを100℃以上に加熱する請求項8または9に記載のプラズマ処理方法。
  12. 前記局所的に加熱する対象となる基板周辺部は、前記基板の端面から中心に向かって3mm以内である請求項8〜10のいずれか1項に記載のプラズマ処理方法。
  13. 前記アッシング工程では前記基板の中央部を冷却する請求項8〜12のいずれか1項に記載のプラズマ処理方法。
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