JP2007220760A - 電子装置及び照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電灯点灯装置のプリント基板の各辺にある電子部品をクリップを用いてケースに固定する放熱構造において、クリップがはずれるの防止した電子部品の放熱構造を提供する。
【解決手段】発熱する電子部品1を基板3の周囲部に配置する基板部と、一面を開口する略箱状に形成して、ケース本体4の底面部に基板部を収納するとともに、箱状のケース本体4の側面部の開口部側に切り欠き部7を備えるケース本体4と、ケース本体4の側面部の切り欠き部7に挿入され発熱する電子部品1と側面部とを接触させるクリップ6と、クリップ6の抜け防止用のケースカバー5とを備える構成とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、電子装置における発熱する電子部品の放熱構造に関するものである。
放電灯点灯装置の電子部品の放熱構造において、プリント基板の各辺に電子部品を配し、クリップやネジを用いてケースに固定する放熱構造を具備する放電灯点灯装置がある。電子部品の放熱の手段に放熱フィンを取り付ける構造もあるが、プリント基板上のスペースをとり、フィンの価格も別途かかることから、本構造のほうが設計上有利である。
特開2003−152369号公報 特開平11−97868号公報
しかし、クリップ固定による電子部品の放熱構造は、放熱させる電子部品が多くなるほど電子部品互いのクリップによる張力により、電子部品やはんだ面にストレスが発生しやすくなる為、点灯装置の故障に至る可能性がある。
また、振動や衝撃によりクリップがずれて外れ、ケースと電子部品の密着が失われる可能性がある。
工作性の面ではクリップを挿入する際、位置決めがしづらいという課題もある。
この発明に係る電子装置は、
基板と発熱する電子部品とを有し、電子部品を基板の辺部に配置した基板部と、
前記基板部を取り付けるケース本体であって、電子部品を配置した基板の辺部に沿って配置され一部に切り欠き部を形成した側面部を備えるケース本体と、
前記切り欠き部に挿入して、前記電子部品と前記側面部とを接触させるクリップと、
前記クリップが切り欠き部から外れないように、前記切り欠き部を覆うケースカバーと
を備えることを特徴とする。
この発明の電子装置は、クリップを切り欠き部に挿入しているので、クリップが切り欠き部からずれることがない。また、カバーが切り欠き部を覆っているので、クリップが外れることがない。結果として、クリップの上下左右へのずれがなくなり、前記電子部品と前記側面部を確実に接触させることができる。
実施の形態1.
図1は、電子装置の一例である蛍光灯点灯装置の蛍光灯安定器のクリップを用いた放熱構造の平面図を示す図である。
図2は、図1のA方向から一部外観図である。
基板部13は、発熱する電子部品1と基板3(プリント基板、プリント配線基板ともいう)とを有している。基板部13は、電子部品1を基板3の辺部11(額縁部、周囲部)に配置している。電子部品1は、ピン2により基板3のはんだ面31にはんだ付けされている。
この実施の形態の放熱構造は、例えば、蛍光灯の電子安定器を備えた蛍光灯点灯装置に適用することができる。たとえば、電子部品1の具体例は、電源電圧整流回路、電源回路、インバータ回路などに使用されるトランジスタやダイオードなどの発熱素子やスイッチ素子である。この実施の形態の放熱構造は、特にインバータ回路の半導体チップ部品の放熱に利用することができる。
ケース本体4(ケース又は筐体ともいう)は、たとえば、6面対の一面(図1において紙面手前)を開口する略箱状の形状を呈している。ケース本体4は、アルミニウムなどの金属でできており熱伝導率が高いものが好ましい。ケース本体4は、XY方向に平面を呈する底面部41を有しており、図1では、底面部41の周囲に、Z方向に底面部41から直立した4面の側面部42を有している。側面部42は4面ある必要は無く、発熱する電子部品1が配置された基板3の辺部11に沿って、1つ以上の面があればよい。
ケース本体4は、略箱状の底部に前記基板部13を収納し、底面部41は、前記基板部13(基板3)を固定する。前記箱状の側面部42は、開口部側に切り欠き部7を備えている。側面部42は、図2に示すように、コ状に切り取られており、切り欠き部7は凹形状を呈している。
切り欠き部7は、電子部品1(発熱素子)に対応する部分に形成されている。
図3は、図1のB−B断面図である。これらの図において、XYZは直交座標を示す(以下、同じ)。
図4は、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との接触状態を示す図である。
図5は、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との接触状態における温度比較を示す図である。
図3に示すように、電子部品1は、電子部品1の外面がケース本体4の内面と平行になるように、ピン2により基板3にはんだ付けされている。図4(a)に示すように、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との距離(クリアランス)が大きいと、ピン2とはんだ面31にかかる応力が増大すること、及び、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面とが面接触せず線接触になる可能性が増大する。このような理由から、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との距離(クリアランス)はできるだけ短い方が好ましい。できれば、距離(クリアランス)をゼロとし電子部品1の外面とケース本体4の側面部42を密着(面接触)させるのがベストである(図4(b)参照)。図5に、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42との接触状態が、線接触の場合と面接触の場合との、電子部品1(半導体A及び半導体B)の表面温度を比較した結果を示す。ここで、半導体Aは、ダイオードブリッジであり、半導体Bは、FET(電界効果型トランジスタ)である。図5に示すように、半導体Aでは、線接触の場合より面接触の場合の方が9.0℃(95.3℃−86.3℃=9.0℃)表面温度が低くなっている。半導体Bでは、線接触の場合より面接触の場合の方が8.6℃(81.5℃−72.9℃=8.6℃)表面温度が低くなっている。このことから、線接触の場合より面接触の場合の方が放熱効果が高いことは明らかである。
しかし、ケース本体4の底部に基板部13を収納する作業の際に、電子部品1の外面が側面部42に引っかからないようにするためには、多少のクリアランスがあることが望ましい。たとえば、基板3のサイズの製造誤差(公差)を0.1mmとし、ケース本体4のサイズの製造誤差(公差)を0.2mmとした場合、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との距離(クリアランス)を、0.3mm以上持たせるのがよい。さらに、基板3への電子部品1の取り付け誤差も加味すると、距離(クリアランス)を、0.5mmとするのが好適である。距離(クリアランス)を1mm以上にすると電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面とが面接触せず線接触になり好ましくない。
図6は、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面とのクリアランスによる電子部品とケースの密着性と工作性とはんだ面のストレスの比較を示す図である。
電子部品とケースの密着性とは、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との接触状態のことであり、×は面接触せず線接触になっている場合、△はやや線接触だが面接触もしている場合、○は概面接触している場合である。
工作性とは、ケース本体4の底部に基板部13を収納する作業の際の工作性である。○は工作性が良い、△は工作性がやや良い、×は工作性が悪い、を示している。
はんだ面のストレスとは、ピン2とはんだ面31にかかる応力(ストレス)のことである。○ははんだ面に対するストレスが低く好ましい場合、×ははんだ面に対するストレスが高く好ましくない場合を示す。
図6が示すように、クリアランスが0.5mmの場合は、密着性とはんだ面のストレスの点で好ましく、工作面もやや良いため、好適であることがわかる。
図3を用いて、クリップ6について説明する。
クリップ6は、J字状あるいはU字状に折り曲げられた板状金属である。クリップ6は、ばねなどの金属の弾性体でできており熱伝導率が高いものが好ましい。クリップ6は、図3に示すように、背部61と、背部61の両側にある舌板部62、63により構成されており、背部61と2枚の舌板部62、63とにより、J字状あるいはU字状の形状を呈している。2枚の舌板部62、63は、先端部が閉じる方向にばね付勢されている。切り欠き部7のコ状に切り取られた切り取り幅L2は、クリップ6の背幅L1以上である。(L2≧L1)(図2参照)。クリップ6は、舌板部62、63の先端部を開けられた状態で、電子部品1と前記側面部42をはさむように、クリップ6の背部61の内側が切り欠き部7の上辺に当接するまで、前記ケース本体4の側面部42の切り欠き部7にスライドされて挿入される。その結果、クリップ6は、電子部品1と前記側面部42をばね力により常時接触させることになる。
図7は、クリップ6が複数並んだ場合、各クリップ6毎に、切り欠き部7を設けた例である。
図8は、クリップ6が複数並んだ場合、複数のクリップ6に対して、ひとつの切り欠き部7を設けた例である。
図9は、図1の蛍光灯の電子安定器の放熱構造をケースカバー5で覆った場合の平面透視図である。
図10は、図9の蛍光灯の電子安定器の放熱構造をケースカバー5で覆った場合の、図9のC方向からの一部外観図である。
図9、図10に示すように、図1〜図8で述べた形態において、ケースの開口部の周縁部の外側に、弁当箱の蓋のように当接するケースカバー5をケース本体4にかぶせることで、クリップ6の上方向へのズレを防止することができる。
図11は、ケースカバー5の形状を、平板状にした場合の断面図である。
図12は、図11の放熱構造を平面状のケースカバー5で覆った場合の、図11のD方向からの一部外観図である。
図8、図9のケースカバー5は、照明器具の板金を利用してもよい。たとえば、ケース本体4を、照明器具の板金に取り付けて、照明器具の板金をケースカバー5とすれば、部品点数の削減が図れる。
切り欠き部7のコ状に切り取られた切り取り深さH2は、クリップ6の背厚H1以上である。(H2≧H1)。
また、切り欠き部7の切り取り深さH2は、クリップ6の舌板部62の高さH3、舌板部63の高さH4より小さい(H2<H3、H2<H4)。
また、切り欠き部7の側面部42の高さH6は、ケース本体4内の電子部品1の高さH5と同じであることが望ましい(H5=H6)。クリップ6の背部61の内面が、電子部品1の天面に触れることができ、放熱効果が高まるからである。
図11に示すように、クリップ6の舌板部62の内側に突起部69を設け、突起部69を電子部品1に押し付けるようにしてもよい。また、突起部69に対応する位置に電子部品1に凹部を設け、突起部69が凹部にはめ込まれるようにするのが好ましい。電子部品1にはあらかじめ放熱フィンを取りつける放熱フィン用ねじ穴(ねじ孔)が設けられていることがあり、その場合には、突起部69を放熱フィン用ねじ穴にはめ込めるように突起部69を形成してもよい。突起部69が凹部や放熱フィン用ねじ穴にはめ込まれることにより、クリップ6の抜け防止が図れる。
次に、蛍光灯の電子安定器の放熱構造の組み立て方法について、図1、図2、図3に示した部品を参照しながら説明する。電子安定器の放熱構造の組み立ては以下の順に行われる。
ステップ1:基板部収納工程
基板部13をケース本体4に収納する。この収納は、基板部13の電子部品1の実装面(表面)を上にして、基板部13のはんだ面(裏面)を下にして、ケース本体4の開放面から底面部41にむけて−Z方向に下降させることにより行われる。この時点で、基板3はまだケース本体4には固定されておらず、底面部41の表面をXY方向にスライド可能な状態にある。
ステップ2:クリッピング工程
基板部収納工程の後、電子部品1の内面と側面部42の外面とをクリップ6で挟む。基板部13(基板3)は底面部41の表面をXY方向にスライド可能な状態にあるため、このクリップ止めにより、基板部13(基板3)は、−X方向にスライドして、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との距離(クリアランス)がゼロになり、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42を密着(面接触)させることができる。
ステップ3:基板部固定工程
クリッピング工程の後、基板部13(基板3)をケース本体4に固定する。この固定は、たとえば、基板3の孔を用いて、基板3を底面部41のねじ穴にボルトでねじ止めすることにより行われる。重要なことは、クリッピング工程が基板部固定工程より先にあることである。もし、クリッピング工程が基板部固定工程より後にあると、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との距離(クリアランス)がゼロにならないまま基板部13が固定されてしまい、クリップ止めしても面接触させることができなくなるからである。
基板3を底面部41にねじ止めする部分は、クリップ6とはなるべくはなれた部分が望ましい。たとえば、クリップ6によりクリップ止めされた電子部品1がはんだ付けされた基板の辺部11と反対側の辺部11か、あるいは、反対側の辺部の端(基板3の角)がよい。
ステップ4:カバーリング工程
基板部固定工程の後に、ケース本体4にケースカバー5をかぶせる。安全面、防塵面からケースカバー5はケース本体4の開放面をすべて覆うことが望ましいが、ケースカバー5はケース本体4の開放面をすべて覆う必要はなく、少なくとも、切り欠き部7を覆うようなカバーであればよい。
図13は、切り欠き部7の形状を逆T字状にした場合を示す図である。
側面部42の上部に1対の突き出し部48を形成することにより、切り欠き部7の形状を逆T字状にできる。すなわち、切り欠き部7の奥幅L2が、切り欠き部7の口幅L3より大きな切り欠き部7を形成することができる(L2>L3)。このとき、クリップ6の背幅L1は、切り欠き部7の奥幅L2と切り欠き部7の口幅L3との間の長さとする(L2>L1>L3)。
(a)に示すように、クリップ6を矢印Gのように斜め方向から挿入し、背部61の一方の端部68を一方の突き出し部48の下にもぐりこませる。次に、クリップ6を矢印Hのように回転させ、背部61と切り欠き部7の側面部42の切り欠き辺47とを平行にするとともに、背部61の内側と切り欠き辺47とを接触させ、破線のような状態にする。さらに、(b)に示すように、クリップ6を矢印Iのようにスライドさせ、切り欠き辺47の中央に位置するように取り付ける。切り欠き部7の切り取られた切り取り幅L3は、クリップ6の背幅L1以下であり(L3<L1)、クリップ6が矢印J方向に抜けようとしても、背部61の端部68が突き出し部48に当たるので、抜ける可能性が低くなる。
さらに、(c)に示すように、突き出し部48を斜めにカットしておけば、クリップ6を矢印Gのように斜め方向から挿入する場合に、作業性が向上する。突き出し部48を斜めにカットする場合に、1対の突き出し部48の両方を斜めにカットしてもよく、斜め方向から挿入する場合にいずれの方向からの挿入でも作業性が向上する。
以上を、まとめると、以下のとおりである。
蛍光灯の電子安定器において、一面を開口する略箱状のケースにプリント基板3を収納する構造を提供する。
基板3の端に放熱したい電子部品1を配置し、クリップ6で電子部品1とケース本体4の側面部42とを挟むことで電子部品1の発熱をケースに逃がす放熱構造とする。
従来は単にクリップで電子部品とケースの側面を挟み込む構造であり、振動・落下等外部からの力が加わることでクリップが左右方向(側面部の長手方向)にずれる恐れがあるのに対して、本実施の形態では、ケースクリップ止め部分に切り欠き(切り欠き部7)を設けることで、外部から振動・衝撃が加わってもクリップが左右方向にずれることがない。
また、クリップ上方向(側面部の短手方向すなわちZ方向)のずれに対しては、たとえば、この蛍光灯(放電灯)の電子安定器のケース開口面を照明器具の板金に取り付けることで制約されるのでクリップが外れることはない。
複数の電子部品1が複数並んだ場合も切り欠きを入れることで同様の効果が得られる。
また、クリップ装着時、この切り欠きが位置決め目印となり、作業者のスキルに因らず常に一定位置にクリップを装着できる効果もある。
実施の形態2.
電子部品の配置はプリント基板の1辺若しくは2辺以上に配置されてかまわない。
図14は、電子部品の配置をプリント基板3の2辺に配置した例であり、実施の形態1で述べた放熱構造において、プリント基板3の2辺以上に放熱させる部品を配置した放熱構造の一例である。
次に、この実施の形態の電子安定器の放熱構造の組み立て方法は、以下に述べるクリッピング工程を除き、実施の形態1と同じである。
ステップ2:実施の形態2のクリッピング工程
基板部収納工程の後、複数の電子部品1の内面と2つの側面部42の外面とをクリップ6で挟む。基板部13(基板3)は底面部41の表面をXY方向にスライド可能な状態にあるため、2つの側面部42へのクリップ止めにより、基板部13(基板3)は、−X方向と−Y方向にスライドして、基板部13(基板3)は、X方向とY方向に位置決めされる。すなわち、X方向とY方向とにおいて電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との距離(クリアランス)がゼロになり、X方向とY方向とにおいて電子部品1の外面とケース本体4の側面部42を密着(面接触)させることができる。
実施の形態3.
図15〜図16を用いて、実施の形態3について説明する。
図15は、実施の形態3の電子部品1とケース本体4の側面部42と間に緩衝材19を挟んだ例と電子部品1とケース本体4の側面部42と間に緩衝材19を挟んでいない例である。
図14に示すように、クリップ6で電子部品1をケースに固定すると、電子部品1及び電子部品1のはんだ面31に矢印方向の張力が加わる。お互いの辺が引っ張られる為、電子部品1及び電子部品1を固定した基板3のはんだ面31にストレスが生じる。
この張力を低減する為、実施の形態1、2で述べた放熱構造において、図15(a)に示すように、電子部品1とケース本体4の側面部42と間に弾性のある放熱パッド等の緩衝材19やその他衝撃吸収材を挟むようにするのが望ましい。緩衝材19としては、シリコンゴムやウレタンゴムに伝熱性の高いフィラーを混入させた板状の弾性体を用いることができる。
緩衝材19の厚さは、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との距離(クリアランス)以上であり、かつ、距離(クリアランス)の2倍以下であればよい。たとえば、0.5mmとした場合、緩衝材19の厚さは、0.5mm〜1.0mmであればよい。また、緩衝材19は、電子部品1の外面全体を覆うことができるサイズであればよい。
緩衝材19の形状を変えて楔形にしてもよい。緩衝材19を楔形にしてその楔先端がクリップ6の背部61に向かうように電子部品1の外面と側面部42の内面とで挟むことによりクリップ6によるばね力が緩衝材19に均等にかかりやすくなり熱伝導性の点から好ましい。
図16は、緩衝材ありの場合(図15(a))と緩衝材なしの場合(図15(b))とにおける電子部品1(半導体A及び半導体B)の表面温度の比較を示したものである。ここで、半導体Aと半導体Bは実施の形態1で示したものと同一のものである。
半導体Aの表面温度は、緩衝材ありの場合が緩衝材なしの場合より2.0℃(88.2℃−86.2℃=2.0℃)高くなっている。また、半導体Bの表面温度は、緩衝材ありの場合が緩衝材なしの場合より3.2℃(76.4℃−73.2℃=3.2℃)高くなっている。すなわち、電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との間に緩衝材19を挟むと、放熱効果はやや低くなるといえる。
しかし、図5に示された電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面とが線接触する場合の表面温度(c℃)と電子部品1とケース本体4との間に緩衝材19を備えた場合の表面温度(e℃)を比較すると、半導体Aでは緩衝材ありの場合の方が7.1℃(95.3℃−88.2℃=7.1℃)表面温度が低くなっており、半導体Bでは緩衝材ありの場合の方が5.1℃(81.5℃−76.4℃=5.1℃)表面温度が低くなっている。すなわち、電子部品1とケース本体4の側面部42と間に緩衝材を挟むことにより、線接触の場合に比べてより放熱効果を高くすることができ、また、電子部品1と基板3のはんだ面31に生じるストレスを軽減することもできる。
このように、前記発熱する電気部品1の外面と前記側面部42の内面との間に放熱性を有する緩衝材19を挿入することで、電子部品1及び基板3のはんだ面に生じるストレスを和らげることができ、かつ、放熱効果も維持することができる。
実施の形態4.
前記実施の形態1〜3の電子装置を放電灯点灯装置に実装した場合について、図17〜図19を用いて説明する。
図17は、放電灯点灯装置100を取り付けた照明器具110の斜視図である。図18は、放電灯点灯装置100を取り付けた照明器具110の平面図である。図19は、放電灯点灯装置100を取り付けた照明器具110の側面図である。
照明器具110は、放電灯点灯装置100、照明器具本体板金102、ソケット部103、反射板104、取り付けばね105,106、枠107などから構成されている。
放電灯点灯装置100は、電子安定器101、端子台108などを有している。電子安定器101は、開放面109を有しており、開放面109を照明器具本体板金102で覆っている。電子安定器101の筐体は、一面が開放されており、実施の形態1〜3のケース本体4に相当し、照明器具本体板金102が、実施の形態1〜3のケースカバーに相当する。
照明器具本体板金102は、平板の厚板板金でもよいが、図では、く状に曲げた板金の場合を示しており、く状に曲げられた一方の照明器具本体板金102の板金面が、電子安定器101のケース本体4を取り付けるケース本体取付け部111である。ケース本体取付け部111は、電子安定器101の開放面109を覆うとともに電子安定器101をの筐体をねじで取り付けている。く状に曲げられた他方の照明器具本体板金の板金面は、器具取付け部112であり、ソケット部103、反射板104、取り付けばね105、106、枠107などからなる器具構造部分を固定している。
この実施の形態では、照明器具本体板金102が、電子安定器101のケース本体4を取り付けるケース本体取付け部111を備える点が特徴である。この実施の形態の電子安定器のケース本体4の開放面109を照明器具の照明器具本体板金102に取り付けることで、ケース本体4にクリップ止めしたクリップが外れることはない。
実施の形態1の蛍光灯点灯装置のクリップを用いた放熱構造の平面図を示す図である。 実施の形態1の図1のA方向から一部外観図である。 実施の形態1の図1のBB断面図である。 電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との接触状態を示す図である。 電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面との接触状態における温度比較を示す図である。 電子部品1の外面とケース本体4の側面部42の内面とのクリアランスの長さによる電子部品とケースの密着性と工作性とはんだ面のストレスの比較を示す図である。 実施の形態1のクリップ6が複数並んだ場合、各クリップ6毎に、切り欠き部7を設けた例である。 実施の形態1のクリップ6が複数並んだ場合、複数のクリップ6に対して、ひとつの切り欠き部7を設けた例である。 実施の形態1の図1の蛍光灯安定器の放熱構造をケースカバーで覆った場合の平面透視図である。 実施の形態1の図9の蛍光灯安定器の放熱構造をケースカバーで覆った場合の、図6のC方向からの一部外観図である。 実施の形態1のケースカバー5の形状を、平板状にした場合の断面図である。ものである。 実施の形態1の図11の放熱構造をケースカバー5で覆った場合の、図11のD方向からの一部外観図である。 切り欠き部7の形状を逆T字状にした場合を示す図である。 実施の形態2の電子部品の配置をプリント基板3の2辺に配置した例である。 実施の形態3の電子部品1とケース本体4の側面部42と間に緩衝材19を挟んだ例と電子部品1とケース本体4の側面部42と間に緩衝材19を挟んでいない例である。 実施の形態3の電子部品1とケース本体4の側面部42と間に緩衝材19を挟んだ場合と挟まない場合の表面温度比較を示す図である。 放電灯点灯装置100を取り付けた照明器具110の斜視図である。 放電灯点灯装置100を取り付けた照明器具110の平面図である。 放電灯点灯装置100を取り付けた照明器具110の側面図である。
符号の説明
1 電子部品、2 ピン、3 基板、4 ケース本体、6 クリップ、7 切り欠き部、11 辺部、13 基板部、19 緩衝材、31 はんだ面、41 底面部、42 側面部、61 背部、62 舌板部、63 舌板部、110 照明器具、102 照明器具本体板金、103 ソケット部、104 反射板、105,106 取り付けばね、107 枠、108 端子台、109 開放面、111 ケース本体取付け部、112 器具取付け部。

Claims (4)

  1. 基板と発熱する電子部品とを有し、電子部品を基板の辺部に配置した基板部と、
    前記基板部を取り付けるケース本体であって、電子部品を配置した基板の辺部に沿って配置され一部に切り欠き部を形成した側面部を備えるケース本体と、
    前記切り欠き部に挿入して、前記電子部品と前記側面部とを接触させるクリップと、
    前記クリップが切り欠き部から外れないように、前記切り欠き部を覆うケースカバーと
    を備えることを特徴とする電子装置。
  2. 前記発熱する電子部品と前記側面部との間に放熱性を有する緩衝材を挿入することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記ケース本体は、一面を開口する略箱状の形状に形成され、前記基板部を収納するとともに、前記略箱状の形状の側面部の開口部側に切り欠き部を備え、
    前記ケースカバーは、前記ケース本体の開口部の周縁部に当接するケースカバーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記請求項1〜請求項3に記載の電子装置は、放電灯点灯装置であり、
    前記放電灯点灯装置と、
    前記放電灯点灯装置のケース本体を取り付けるケース本体取付け部を備える照明器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。
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