JP2007220172A - 磁気ヘッドの温度磁界印加方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は磁気ヘッドの温度磁界印加方法及び装置に関し、装置を小型化することができる温度磁界印加方法及び装置を提供することを目的としている。
【解決手段】交流磁界を発生する電磁石2と、その上に磁気ヘッド1が載置される磁性体のプレート5と、前記磁気ヘッド1の温度を検出する温度センサ11と、該温度センサ11の出力を受けて、該温度が所定の温度になるように、前記電磁石2を駆動制御する制御手段13とにより構成される。本発明によれば、渦電流により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置する構成としたので、場所をとることもなく、装置を小型化することができる。
【選択図】図3
【解決手段】交流磁界を発生する電磁石2と、その上に磁気ヘッド1が載置される磁性体のプレート5と、前記磁気ヘッド1の温度を検出する温度センサ11と、該温度センサ11の出力を受けて、該温度が所定の温度になるように、前記電磁石2を駆動制御する制御手段13とにより構成される。本発明によれば、渦電流により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置する構成としたので、場所をとることもなく、装置を小型化することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は磁気ヘッドの温度磁界印加方法及び装置に関する。
近年、磁気ディスク装置の小型化並びに記録媒体の高回転化に伴う装置内部の温度上昇によって装置内に装備された磁気ヘッドに不具合が生じてしまうという問題があった。例えば、反強磁性膜を有する薄膜磁気ヘッドにあっては、高温化によって反強磁性膜がスピン配列を失い、これにより好適な磁気ヘッドの動作を得ることができなくなってしまうという不具合があった。
このため、従来、磁気ヘッドの製造段階における検査工程において、薄膜磁気ヘッドを磁気ディスク装置の装置駆動温度に応じた若しくはそれ以上の温度に加熱して磁気ヘッドの良否判定を行なう必要があった。
このような磁気ヘッドの評価法として、外部磁界と温度特性を測定する方法がある。温度の制御方法については、従来は検査装置毎に恒温槽に入れる、レーザ光を照射する、又は磁気ヘッドにセラミックヒータを接触させるといった方法をとっていた(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
図5は従来の温度磁界印加方法を示す図である。1は磁気ヘッドで、例えばTMRヘッドやGMRヘッドが用いられる。2は外部磁界発生用の電磁石、3はセラミック等でできたヒータであり、パワーを供給するための電源ライン4が外部電源へ接続されている。磁気ヘッド1はヒータ3と接触している。
特開2002−92831号公報(段落0032〜0033、図1〜図4)
特開2002−312912号公報(段落0012〜0014、図1)
磁気ヘッドの温度磁界印加を行なう場合、恒温槽を用いる方法は、検査装置毎に、或いは最低でも記憶媒体とスピンドル機構の部分を収めるだけの大きさの恒温槽が必要になる。また、セラミックヒータを用いる方法の場合、磁気ヘッドと記憶媒体を避けて電磁石とヒータ、及びその制御部品を配置する必要があり、最近の磁気ヘッドや記憶媒体のサイズの小型化・高密度化を考慮すると、それらの検査用部品も小型化することが望ましい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、装置を小型化することができる温度磁界印加方法及び装置を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、電磁石により交流磁界を発生させて磁性体のプレートに渦電流を発生させ、該渦電流の発生により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置し、磁気ヘッドを所定の温度に維持するようにしたことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、交流磁界を発生する電磁石と、その上に磁気ヘッドが載置される磁性体のプレートと、前記磁気ヘッドの温度を検出する温度センサと、該温度センサの出力を受けて、該温度が所定の温度になるように、前記電磁石を駆動制御する制御手段と、により構成されることを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記磁気ヘッドが所定の温度になったら、前記制御手段は交流磁界から直流磁界に切り替えて磁気ヘッドの特性を測定するようにしたことを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記磁性体のプレートに交流磁界と直流磁界の合成磁界を加え、両者をそれぞれ独立に制御できるようにしたことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、交流磁界を発生する電磁石と、その上に磁気ヘッドが載置される磁性体のプレートと、前記磁気ヘッドの温度を検出する温度センサと、該温度センサの出力を受けて、該温度が所定の温度になるように、前記電磁石を駆動制御する制御手段と、により構成されることを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記磁気ヘッドが所定の温度になったら、前記制御手段は交流磁界から直流磁界に切り替えて磁気ヘッドの特性を測定するようにしたことを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記磁性体のプレートに交流磁界と直流磁界の合成磁界を加え、両者をそれぞれ独立に制御できるようにしたことを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、渦電流により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置する構成としたので、場所をとることもなく、装置を小型化することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、渦電流により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置する構成としたので、場所をとることもなく、装置を小型化することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、磁気ヘッドが所定温度になったら、直流磁界を用いて磁気ヘッドの特性を測定することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、磁性体プレートに交流磁界と直流磁界の合成磁界を加え、かつそれぞれの磁界を独立に制御できるようにしているので、磁気ヘッドのそれぞれの磁界における特性を試験することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、渦電流により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置する構成としたので、場所をとることもなく、装置を小型化することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、磁気ヘッドが所定温度になったら、直流磁界を用いて磁気ヘッドの特性を測定することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、磁性体プレートに交流磁界と直流磁界の合成磁界を加え、かつそれぞれの磁界を独立に制御できるようにしているので、磁気ヘッドのそれぞれの磁界における特性を試験することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明による温度磁界印加方法を示す図である。図5と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1は磁気ヘッド、2は電磁石、5は電磁石2のヨークの間に配置された渦電流発生プレート(以下プレートと略す)である。該プレート5は磁性材料でできている必要がある。磁気ヘッド1は、プレート5の上に載置されている。
図1は本発明による温度磁界印加方法を示す図である。図5と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1は磁気ヘッド、2は電磁石、5は電磁石2のヨークの間に配置された渦電流発生プレート(以下プレートと略す)である。該プレート5は磁性材料でできている必要がある。磁気ヘッド1は、プレート5の上に載置されている。
このように構成すると、外部磁界印加用の電磁石2に交流電流を流すことにより、交流磁界を発生させることができる。その結果、プレート5には渦電流が流れる。図2は渦電流発生の様子を示す図である。プレート5には、図に示すような渦電流が発生し、プレート5は急速に発熱する。この結果、該プレート5に接触している磁気ヘッド1の温度も急速に上昇する。
このように、本発明によれば、渦電流により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置する構成としたので、場所をとることもなく、装置を小型化することができる。
図3は本発明装置の構成例を示す図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1は磁気ヘッド、5は該磁気ヘッド1がその上に載置されるプレートである。10は磁気ヘッド1から取り出される信号線である。該信号線10を介して磁気ヘッド1に信号を印可したり、磁気ヘッド1のインピーダンスを測定したりすることができる。
図3は本発明装置の構成例を示す図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1は磁気ヘッド、5は該磁気ヘッド1がその上に載置されるプレートである。10は磁気ヘッド1から取り出される信号線である。該信号線10を介して磁気ヘッド1に信号を印可したり、磁気ヘッド1のインピーダンスを測定したりすることができる。
2は磁界を与える電磁石、12は該電磁石2を駆動する電磁石駆動部、11はプレート5の温度を検出する温度センサである。該温度センサ11としては、例えば熱電対やサーミスタ等が用いられる。13は温度センサ11の出力を受けて、プレート5の温度が一定となるように電磁石2を駆動する制御部、14は該制御部13と接続され、各種のコマンドを入力する操作部である。制御部13としては例えばマイクロコンピュータが用いられ、操作部14としては、例えばキーボードやマウス等が用いられる。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
先ず、操作部14から所定の温度を設定する。制御部13は、この設定温度を受けると、プレート5の温度が設定温度となるような制御信号を電磁石駆動部12に与える。電磁石駆動部12は、図4に示すような構成をしており、可変交流電源20と可変直流電源21の直列回路から構成されている。電磁石駆動部12は、初期状態では、可変直流電源21の出力は0であり、可変交流電源20が制御部13からの制御信号により制御される。
例えば、プレート5の設定温度を80℃に設定した場合、制御部13はプレート5の温度が80℃になるように、電磁石駆動部12を制御する。交流電源20の出力は、制御部13からの制御信号に応じてその値が変化する。このようにして、プレート5の温度は80℃に設定されることになる。この結果、プレート5に載置されている磁気ヘッド1も80℃になる。
このようにして、磁気ヘッド1の温度が設定温度になったら、オペレータは操作部14から制御部13に制御信号を送る。この結果、交流電源20の出力は0になり、直流電源21の出力が所定の値になる。磁界は直流磁界になる。この状態で、信号線10を用いて、磁気ヘッド1のインピーダンスの測定等を行なう。このようにして、磁気ヘッドが所定温度になったら、直流磁界を用いて磁気ヘッドの特性を測定することができる。
なお、本発明によれば、電磁石駆動部12の交流電源20と直流電源21による合成磁界を加え、かつそれぞれの磁界を独立に制御できるようにすることができる。このようにすれば、磁気ヘッド1のそれぞれの磁界における特性を試験することができる。
1 磁気ヘッド
2 電磁石
5 プレート
10 信号線
11 温度センサ
12 電磁石駆動部
13 制御部
14 操作部
2 電磁石
5 プレート
10 信号線
11 温度センサ
12 電磁石駆動部
13 制御部
14 操作部
Claims (4)
- 電磁石により交流磁界を発生させて磁性体のプレートに渦電流を発生させ、
該渦電流の発生により加熱されたプレートの上に磁気ヘッドを載置し、
磁気ヘッドを所定の温度に維持する
ようにしたことを特徴とする磁気ヘッドの温度磁界印加方法。 - 交流磁界を発生する電磁石と、
その上に磁気ヘッドが載置される磁性体のプレートと、
前記磁気ヘッドの温度を検出する温度センサと、
該温度センサの出力を受けて、該温度が所定の温度になるように、前記電磁石を駆動制御する制御手段と、
により構成されることを特徴とする磁気ヘッドの温度磁界印加装置。 - 前記磁気ヘッドが所定の温度になったら、前記制御手段は交流磁界から直流磁界に切り替えて磁気ヘッドの特性を測定するようにしたことを特徴とする請求項2記載の温度磁界印加装置。
- 前記磁性体のプレートに交流磁界と直流磁界の合成磁界を加え、両者をそれぞれ独立に制御できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の温度磁界印加装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006037409A JP2007220172A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 磁気ヘッドの温度磁界印加方法及び装置 |
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JP2006037409A JP2007220172A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 磁気ヘッドの温度磁界印加方法及び装置 |
Publications (1)
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JP2007220172A true JP2007220172A (ja) | 2007-08-30 |
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ID=38497301
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JP2006037409A Withdrawn JP2007220172A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 磁気ヘッドの温度磁界印加方法及び装置 |
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JP (1) | JP2007220172A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009069231A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Fujitsu Limited | ヘッドスライダの評価方法 |
-
2006
- 2006-02-15 JP JP2006037409A patent/JP2007220172A/ja not_active Withdrawn
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WO2009069231A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Fujitsu Limited | ヘッドスライダの評価方法 |
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