JP2007219232A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Kenichi Kasama
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Abstract

【課題】帯電防止剤を塗布する手段を設けることなく簡易な構成で、且つ従来と同等の設置スペースを維持して装置の大型化を防止できるとともに、定着ベルトの帯電を抑制して帯電オフセットの発生を防止する。
【解決手段】無端状の定着ベルト130を介して定着部材(定着ローラ120)を押圧する加圧部材(加圧ローラ140)を有し、定着ベルト130及び加圧部材間に定着ニップ部151を構成した定着部11において、定着ベルト130を該定着ベルト130の内周面側から除電する除電手段(導電性が付与され接地されてなる、加熱ローラ110のコート層112及び/又は定着ローラ120の弾性体層121)を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、転写材上の未定着トナー像を溶融定着する定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
転写材上の未定着トナー像を溶融定着する定着装置においては、省エネルギーを達成するための一方法として、目標温度に到達する時間(ウォームアップタイム)をできるだけ短縮させるという方向での技術開発が進められている。その手段の一つとして、定着部の熱容量をできるだけ小さくするために、定着に際して加熱を行う加熱部にベルト(定着ベルト)を用いる場合がある。また、このような定着装置に関わらず、一般的に電子写真システムの定着装置においては、定着部通過時に、溶融したトナーを転写材(用紙)上に定着させ且つ定着部側に融着させないように、ニップ部における記録面側及び裏面側、すなわち定着部における記録紙のトナー像形成面に対向する部位、及び該記録紙のトナー像形成面と反対側の紙面に対向する部位にフッ素樹脂等からなる離形層を有している。これにより、物理的なトナー付着は防止できるものの、この離形層が用紙と摩擦接触して摩擦帯電(離形層が例えばマイナスに帯電する)を生じ、そのためトナーが電気的に離形層に付着してしまい、静電オフセットを引き起こす。そして離形層に付着したトナーが次の用紙等に定着するといった事態を招いてしまう。上記ベルトを用いた場合も同様であり、これを防止する手段として、例えば特許文献1には、ベルトの離形層の表面にアミノ変性シリコーンオイル等の帯電防止剤を塗布する技術が開示されている。
特開2001−183928号公報
しかしながら、上記従来技術の方法により、ベルト表面(離形層表面)の帯電を抑えることは可能となるものの、ベルト表面(外周面)に帯電防止剤を塗布するための手段を設ける必要があり、この塗布手段の設置スペース確保に伴う装置の大型化或いは高コスト化を招いてしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、帯電防止剤を塗布する手段を設けることなく簡易な構成で、且つ従来と同等の設置スペース(定着装置サイズ)を維持して装置の大型化を防止できるとともに、ベルトの帯電を抑制して帯電オフセットの発生を防止することが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、無端状の定着ベルトを介して定着部材を押圧する加圧部材を有し、前記定着ベルト及び加圧部材間にニップ部を構成した定着装置において、前記無端状の定着ベルトを該定着ベルトの内周面側から除電する除電手段を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、無端状の定着ベルトを介して定着部材を押圧する加圧部材を有し、定着ベルト及び加圧部材間にニップ部を構成した定着装置において、除電手段によって、無端状の定着ベルトが該定着ベルトの内周面側から除電される。
また、上記構成において、前記除電手段は、前記定着ベルトを支持する所定の支持部材における少なくとも一部材から構成されるものであって、該一部材が導電性を有し且つ接地されてなるものであることが好ましい。これによれば、除電手段が、定着ベルトを支持する所定の支持部材における少なくとも一部材から構成されるものであって、該一部材が導電性を有し且つ接地されてなるものとされる。
また、上記構成において、前記支持部材は、前記定着ベルトを加熱する加熱ローラ及び前記定着部材としての定着ローラであり、前記除電手段は、導電性を有し且つ接地されてなる前記加熱ローラ及び/又は定着ローラであることが好ましい。これによれば、支持部材が、定着ベルトを加熱する加熱ローラ及び定着部材としての定着ローラとされ、除電手段が、導電性を有し且つ接地されてなる当該加熱ローラ及び/又は定着ローラとされる。
また、上記構成において、前記除電手段は、前記定着ベルトにおける、該定着ベルトを支持する支持部材が接触している箇所以外の内周面と接触する除電部材からなるものであることが好ましい。これによれば、除電手段が、定着ベルトにおける、該定着ベルトを支持する支持部材が接触している箇所以外の内周面と接触する除電部材からなるものとされる。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記いずれかの構成を備える定着装置を用いたものであることを特徴とする。これによれば、画像形成装置が前記いずれかの構成を備える定着装置を用いたものとされる。
請求項1、4記載の発明によれば、除電手段を備え、除電手段によって無端状の定着ベルトが該定着ベルトの内周面側から除電される構成であるので、帯電防止剤を塗布する手段を設けることなく簡易な構成で、且つ従来と同等の設置スペース(定着装置サイズ)を維持して装置の大型化を防止できるとともに、定着ベルトの帯電、例えば通紙による定着ベルト表面の摩擦帯電を抑制して帯電オフセットの発生を防止することが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、定着ベルトを支持する支持部材における、導電性を有し且つ接地された少なくとも一部材から構成されるものが除電手段とされるので、別途除電専用の装置等を設ける必要がなく除電手段を支持部材と兼用することができ、装置の複雑化及び大型化を防止できる。
請求項3記載の発明によれば、除電手段が、導電性を有し且つ接地されてなる支持部材としての加熱ローラ及び定着ローラの少なくともいずれか一方とされるので、別途除電専用の装置等を設ける必要がなく除電手段を既設の加熱ローラや定着ローラと兼用することができ、装置の複雑化及び大型化をより一層防止できる。
請求項5記載の発明によれば、帯電防止剤を塗布する手段を設けることなく簡易な構成で、且つ従来と同等の設置スペース(定着装置サイズ)を維持して装置の大型化を防止できるとともに、定着ベルトの帯電、例えば通紙による定着ベルト表面の摩擦帯電を抑制して帯電オフセットの発生を防止することが可能な画像形成装置を実現できる。また、除電手段が、定着ベルトを支持する導電性を有し且つ接地されてなる支持部材と兼用されたり、さらにはこの支持部材(除電手段)が既設の加熱ローラや定着ローラとされるので、装置の複雑化及び大型化がより一層防止された画像形成装置を実現できる。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る定着装置が適用された画像形成装置の内部構成を概略的に示す断面図である。本発明に係る画像形成装置は、未定着トナー像を溶融定着することで画像形成を行う複写機、複合機、プリンタ或いはファクシミリ等が対象となる。本実施形態では、この画像形成装置としてプリンタ1を例に挙げて説明する。プリンタ1は、プリンタ本体10内に画像形成部2が設けられている。画像形成部2は、用紙に対する画像の形成(印刷)を行うものであり、同図中に示す矢印方向に回転可能に構成された例えばアモルファスシリコンからなる像担持体としての感光体ドラム3、この感光体ドラム3の周囲に配設された帯電部4、露光部5、現像部6及びクリーニング部7等を備えている。
帯電部4は、感光体ドラム3の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。露光部5は所謂レーザ走査ユニット(レーザスキャナ)であり、後述の画像データ記憶部40等から送信されてきた画像データに基づき生成されたレーザービームを感光体ドラム3の表面に照射し、感光体ドラム3上に静電潜像を形成するものである。現像部6は、トナー(現像剤)を収納する所謂コンテナからなるトナーカートリッジ61、及び現像ローラ621等を備えた現像ユニット62から構成され、感光体ドラム3に形成された静電潜像に対して、トナーカートリッジ61から供給されるトナーを付着させることで、トナー像として静電潜像を顕在化させるものである。クリーニング部7は、後述の転写部9によるトナー転写が終了した後、感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
また、プリンタ1は、画像形成部2(感光体ドラム3)へ向けて給紙を行う給紙部8、感光体ドラム3上のトナー像を用紙に転写する転写部9、及び用紙に転写されたトナー像の定着を行う定着部11を備えている。給紙部8は、各サイズの用紙を収納する給紙カセット81、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ82、用紙が搬送される経路である搬送路83及び搬送路83中の用紙の搬送を行う搬送ローラ84等を備え、給紙カセット81から1枚ずつ送り出された用紙を後述の転写ローラ91と感光体ドラム3とのニップ部へ向けて搬送する。なお、給紙部8はトナー像が転写された用紙を搬送路85を経て定着部11へ搬送し、さらに、定着部11で定着処理された用紙を、搬送ローラ86や排出ローラ87によってプリンタ本体10上部に設けられた用紙排出トレイ12まで搬送する。
転写部9は、転写ローラ91を備え、搬送されてきた用紙を介して該転写ローラ91を感光体ドラム3に押し付けた状態で、感光体ドラム3上に顕在化されたトナー像を用紙に転写させるものである。搬送路85における転写部9より下流側の適所には、定着部11が設けられている。定着部11は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。本発明においては、定着部11における定着ベルトの帯電除去に関して主な特徴点を有しているが、当該特徴点も含め、定着部11の構成及び動作については後に説明する。
図2は、プリンタ1の電気的な構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、プリンタ1は、ネットワークI/F(インターフェース)部30、画像データ記憶部40、操作パネル部50、記録部60及び制御部70を備えている。ネットワークI/F部30は、LAN等のネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置(外部装置)との間における種々のデータの送受信を制御するものである。画像データ記憶部40は、ネットワークI/F部30を介してPC等から送信されてきた画像データを一時的に記憶するものである。操作パネル部50は、プリンタ1のフロント部等に設けられ、ユーザからの各種の操作指示(コマンド)が入力される入力キーとして機能したり、或いは所定の情報を表示するものである。
記録部60は、上記画像形成部2、給紙部8、転写部9及び定着部11から構成され、画像データ記憶部40に記憶されるなどした画像データに基づいて用紙に対する画像印刷(記録)を行うものである。制御部70は、各種制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、データを一時的に保管したり作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、上記各機能部に対する各種制御信号の送受信を行い、プリンタ1全体の動作制御を司るものである。制御部70は、本実施形態においては特に、定着部11(11’)の定着動作の制御、例えば後述の定着ローラ120や加圧ローラ140の回転駆動或いはハロゲンヒータ111、142のオン、オフ切り替え動作等を制御する。
図3は、本発明に係る定着装置の一例である上記定着部11の構成を模式的に示す断面図(各ローラ方向と垂直な方向の断面図)である。同図に示すように、定着部11は加熱ローラ110、定着ローラ120、定着ベルト130及び加圧ローラ140を備えている。加熱ローラ110は、内部に熱源としての例えばハロゲンヒータ111を有し、定着ベルト130を加熱するものであり、また、定着ベルト130を無端回転可能に支持するものである。加熱ローラ110は、長手方向の温度ムラを防止するべく熱伝導率の良好なAl(アルミニウム)やFe(鉄)等の金属材料から構成されている。そして表層には、定着ベルト130との摺動性を高めるために例えば耐熱性の樹脂コート、具体的にはPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)などのフッ素樹脂をコーティングしたり、該フッ素樹脂がチューブ状に成形されたもので被覆するなどして構成されたコート層112が備えられている。
定着ローラ120は、定着部11のニップ部(定着ニップ部151)に搬送されてきた、トナー(トナー像)Tが転写されている用紙Pに対して、後述の定着ベルト130及び加圧ローラ140と協動して該トナーTを定着させるものである。定着ローラ120は、自身が回転駆動を行うとともに定着ベルト130を無端回転可能に支持する。定着ローラ120は、AlやFe等のメッキを施してなる無垢或いはパイプ状の芯金上に、ソリッドのSi(シリコン)ゴム等のゴム若しくは樹脂、又は、所定の空間部を分散含有してなる(発泡形状の)Siゴム等のゴム若しくは樹脂から構成された弾性体層121(ここでは弾性体層121は水発泡スポンジからなるスポンジ部材で構成されている)が備えられている。
定着ベルト130は、加熱ローラ110によって加熱されるものであり、この加熱により得られた熱と、後述の加圧ローラ140による圧力とによって用紙PにトナーTを定着させるものである。定着ベルト130は、加熱ローラ110及び定着ローラ120に張架された無端状(環状)のベルトからなり、加熱ローラ110及び定着ローラ120の回転駆動に応じて無端回転する。定着ベルト130は、Ni(ニッケル)や耐熱性のポリイミド樹脂等のベース層上にSiゴム等の弾性層を設け、さらにその上に、離形層としてPFAやPTFEなどのフッ素樹脂をコーティングしたり、該フッ素樹脂がチューブ状に成形されたもので被覆するなどして構成される(定着ベルト130はこの離形層で用紙Pと接する)。なお、定着ベルト130は、定着ローラ120の両端部或いは加熱ローラ110の両端部に設けた図示しない寄り止め部材等によって、ベルトのずれ、すなわち所謂“ベルト寄り”が規制されている。
加圧ローラ140は、定着ローラ120(定着ベルト130)に対向配置され、回転駆動するとともに、用紙Pを介して定着ローラ120及び定着ベルト130へ向けて圧力を印加するものである。加圧ローラ140は、AlやFe等のメッキを施してなる無垢或いはパイプ状の芯金上に、ソリッドのSi(シリコン)ゴム等のゴム若しくは樹脂、又は、所定の空間部を分散含有してなる(発泡形状の)Siゴム等のゴム若しくは樹脂から構成されたから構成された弾性体層141(ここでは弾性体層141はSiゴムで構成されている)を有し、さらにその上に、離形層として、PFAやPTFEなどのフッ素樹脂をコーティングしたり、該フッ素樹脂がチューブ状に成形されたもので被覆するなどして構成される(加圧ローラ140はこの離形層で用紙Pと接する)。なお、本実施形態では加圧ローラ140に熱源としての例えばハロゲンヒータ142が内蔵されており、定着ベルト130が有する熱量と併せて、良好なトナー定着が行われるのに必要な熱量が印加されるように、加圧ローラ140つまり弾性体層141を加熱できるようになっている。
ところで、上記加熱ローラ110の最外層であるコート層112には導電性が付与されている。具体的には、コート層112に導電性材料、例えばカーボンブラック等の導電性の微粒子が混合(配合)されている。そして、当該導電性を有する加熱ローラ110は、直接、或いは抵抗を通して接地(アース)されている。この加熱ローラ110の接地方法は、例えば加熱ローラ110の少なくとも一端(定着ベルト130が懸架されていない端部箇所)が、該加熱ローラ110を回転支持する部材(ローラ支持部材)と例えば摺接するような構成とされる。この加熱ローラ110と摺接するローラ支持部材は導電性を有しており、このローラ支持部材から例えば接地線が配線されることによって上記接地がなされる。
また、定着ローラ120に対しても、すなわち定着ローラ120の最外層である弾性体層121にも導電性が付与されている。この場合も同様、弾性体層121には導電性材料、例えばカーボンブラック等の導電性の微粒子が混合されており、弾性体層121の少なくとも一端が、定着ローラ120を回転支持するローラ支持部材と摺接する構成とされており、このローラ支持部材から例えば接地線が配線されることによって上記接地がなされている。
このような構成とすることで、定着ベルト130が離形層と用紙との摩擦接触等により帯電したとしても、コート層112或いは弾性体層121による接地によって定着ベルト130を除電する、或いは定着ベルト130の帯電摩擦を抑制する(帯電レベルを低減する;例えば当該除電手段を備えていない場合に約5kVを超える大きさのベルト電圧であったものが約1kV以下にまで低下する)ことができ、ひいては静電オフセットの発生を防止することが可能となる。
本実施形態では、加熱ローラ110のコート層112及び定着ローラ120の弾性体層121に導電性を付与した構成としているが、これに限定されず、これらローラのうちの一方のみ導電性を付与する、すなわち一方のローラに対してのみ除電(接地)を行う構成を備えるようにしてもよい。
ところで、定着ベルト130を除電する構成としては、前述の内容に限定されず、例えば図4に示す定着部11’のように、定着ベルト130の内周面、すなわち定着ベルト130における符号Aで示す加熱ローラ及び定着ローラ側の面(内面又は裏面)に接触(当接)する除電部材160を備えたものとしてもよい。除電部材160は、定着ベルト130の加熱ローラ110及び定着ローラ120間における内周面位置、すなわち定着ベルト130を支持する支持部材としてのこれら加熱ローラ110及び定着ローラ120が接触している箇所以外の内周面位置で接触するように設けられている(定着ベルト130の内周面と対向配置されている)。この除電部材160は、導電性を有し、ブラシ状に構成された部材(ブラシ状除電部材)であり、ここでは、定着ベルト130の幅方向に延設されてなる1つのブラシ状除電部材とされている。そして、上記と同様、直接或いは抵抗を介して接地されている。ただし、除電部材160は、ブラシ状に構成されたものでなくともよく、要は、無端回転する定着ベルト130に対して接触可能な構成であればよい。なお、除電部材160の設置位置及び個数は、図4に示す場合に限定されず、適宜最適な位置及び個数で設置される。このような構成によっても、定着ベルト130を除電する或いは定着ベルト130の帯電摩擦を抑制することができ、ひいては静電オフセットの発生を防止することが可能となる。
なお、加熱ローラ110及び定着ローラ120に導電性を与えてこれらから除電する場合と、除電部材160を設けて定着ベルト130から直接除電を行う場合とを同時に実施することが好ましいが、一方の場合だけでも十分な除電効果が得られる。また、前者の場合には、加熱ローラ110や定着ローラ120などの既設の構成を利用して定着ベルト130の内周面側(定着部11の内部)から除電を行う構成であるため、別途除電専用の装置を備える必要がなく簡易な構成とすることができ、定着部11のスペースは従来と同等となる。後者の場合は、除電部材160を別途設けるものの、これをブラシ状除電部材という簡易(シンプル)な構成とし得る。この場合も除電部材160は定着ベルト130の内周面側(定着部11’の内部)に配設されており、定着部11’のスペースは従来と同等となる。
以上のように本発明に係る定着装置(定着部11、11’)によれば、無端状の定着ベルト130を介して定着部材(定着ローラ120)を押圧する加圧部材(加圧ローラ140)を有し、定着ベルト130及び加圧部材(加圧ローラ140)間に定着ニップ部151を構成した定着装置(定着部11、11’)において、除電手段(加熱ローラ110若しくは加熱ローラ110のコート層112、及び/又は定着ローラ120若しくは定着ローラ120の弾性体層121、及び/又は除電部材160)によって、定着ベルト130が該定着ベルト130の内周面側から除電される。このように、除電手段を備え、除電手段によって無端状の定着ベルト130がその内周面側から除電される構成であるので、帯電防止剤を塗布する手段を設けることなく簡易な構成で且つ従来と同等の設置スペース(定着装置サイズ)を維持して装置の大型化を防止できるとともに、定着ベルト130の帯電、例えば通紙による定着ベルト130表面の摩擦帯電を抑制して帯電オフセットの発生を防止することが可能となる。
また、定着ベルト130を支持する支持部材における、導電性を有し且つ接地された少なくとも一部材から構成されるものが上記除電手段とされるので、別途除電専用の装置等を設ける必要がなく除電手段を支持部材(必ず何らかの支持部材が既存する)と兼用することができ、装置の複雑化及び大型化を防止できる。
また、上記支持部材が、定着ベルト130を加熱する加熱ローラ110及び定着ローラ120とされ、除電手段が、導電性を有し且つ接地されてなる当該加熱ローラ110及び/又は定着ローラ120とされる、すなわち、除電手段が、導電性を有し且つ接地されてなる支持部材としての加熱ローラ110及び定着ローラ120の少なくともいずれか一方とされるので、別途除電専用の装置等を設ける必要がなく除電手段を既設の加熱ローラ110や定着ローラ120と兼用することができ、装置の複雑化及び大型化をより一層防止できる。
また、除電手段が、定着ベルト130における該定着ベルト130を支持する支持部材間(加熱ローラ110及び定着ローラ120間)の内周面、すなわち当該支持部材が接触している箇所以外の内周面と接触する除電部材160からなるものとされる。このように、除電部材160を備え、除電部材160によって無端状の定着ベルト130がその内周面側から除電される構成であるので、帯電防止剤を塗布する手段を設けることなく簡易な構成で且つ従来と同等の設置スペースを維持して装置の大型化を防止できるとともに、定着ベルト130の帯電を抑制して帯電オフセットの発生を防止することが可能となる。
さらに、画像形成装置(プリンタ1)が上記いずれかの構成を備える定着装置(定着部11或いは定着部11’)を用いたものとされるので、帯電防止剤を塗布する手段を設けることなく簡易な構成で且つ従来と同等の設置スペース(定着装置サイズ)を維持して装置の大型化を防止できるとともに、定着ベルト130の帯電(摩擦帯電)を抑制して帯電オフセットの発生を防止することが可能な画像形成装置を実現できる。また、除電手段が、定着ベルト130を支持する導電性を有し且つ接地されてなる支持部材と兼用されたり、さらにはこの支持部材(除電手段)が既設の加熱ローラ110及び定着ローラ120とされるので、装置の複雑化及び大型化がより一層防止された画像形成装置を実現できる。
なお、本発明は、以下の態様をとることができる。
(A)上記実施形態では、定着部材として定着ローラ120を用いる構成としているが、この定着ローラ120の代わりに例えば定着パッドを用いる構成としてもよい。
(B)プリンタ1は、図1に示すようにモノクロ印刷を行う構成に限らず、カラー印刷を行う構成(カラープリンタ)であってもよい。
本発明に係る画像形成装置の一例であるプリンタの内部構成を概略的に示す断面図である。 図1に示すプリンタの現像部の構成を示す断面図(現像ローラ方向と垂直な方向の断面図)である。 図2に示す現像部の符号Aで示す範囲の部分拡大図である。 図1に示すプリンタの電気的な構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
11、11’ 定着部(定着装置)
110 加熱ローラ(除電手段、支持部材)
112 コート層
120 定着ローラ(除電手段、定着部材、支持部材)
121、141 弾性体層
130 定着ベルト
140 加圧ローラ(加圧部材)
151 定着ニップ部(ニップ部)
160 除電部材(除電手段)

Claims (5)

  1. 無端状の定着ベルトを介して定着部材を押圧する加圧部材を有し、前記定着ベルト及び加圧部材間にニップ部を構成した定着装置において、
    前記無端状の定着ベルトを該定着ベルトの内周面側から除電する除電手段を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記除電手段は、
    前記定着ベルトを支持する所定の支持部材における少なくとも一部材から構成されるものであって、該一部材が導電性を有し且つ接地されてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記支持部材は、前記定着ベルトを加熱する加熱ローラ及び前記定着部材としての定着ローラであり、
    前記除電手段は、導電性を有し且つ接地されてなる前記加熱ローラ及び/又は定着ローラであることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記除電手段は、
    前記定着ベルトにおける、該定着ベルトを支持する支持部材が接触している箇所以外の内周面と接触する除電部材からなるものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置を用いたものであることを特徴とする画像形成装置。
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