JP2007218516A - バーナおよびそれを用いたコンロ - Google Patents

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良治 島田
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忠 柳澤
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Abstract

【課題】本発明は、ガスまたは石油を燃料とするコンロなどに用いるバーナに関し、高い熱効率を確保し同時に優れた手入れ性を実現することを目的とする。
【解決手段】 炎口部5を外周方向へ下方傾斜させ、その中央開口部18を上方から遮蔽する外周方向に下方傾斜させた遮蔽体20を設けたことにより、煮汁が炎口部5の中央開口部18の近傍に落下した場合、煮汁は遮蔽体20の下方傾斜に沿って、炎口部5上に誘導され同様にその下方傾斜によってバーナ23の周囲へ流出するため、バーナ23の内部に侵入する煮汁量は極めて微量となり、手入れ性を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスまたは石油を燃料とするバーナとそれを用いたコンロに関する。
従来のバーナは、特許文献1に示すようなものがある。これは、図9、図10、図11に示されているバーナ60のように、上面に開口61を設けた環状頭部62を有するバーナ本体63と、環状頭部62の開口61に着脱自在に嵌合させた炎口板64を備え、炎口板64は中央側に向かって下方へ傾斜させた下方傾斜面64aを形成するとともに、前記下方傾斜面に放射状に円周等間隔に凸部65を設けて、凸部65に放射状に円周等間隔に炎口66を配設している。
そして、炎口66はその長手方向の断面において、炎口66の一端67を炎口66の他端68より上方に突出させて炎口66の上端面69と下端面70を構成すると共に、炎口66の上端面69と下端面70に各々平面部71、72を構成するようにプレス成型して火炎73を斜め上向きに噴出させるというものである。
これにより、炎口66の寸法のばらつきが少なくかつ加工性が良好なバーナ60となり、炎口66からの火炎73が斜め上向きとなることにより、火炎73が円周方向へ噴き出す力と、排気熱の上昇気流化により旋回状火炎が発生して、炎口板64の環状中央部と外周部から燃焼用空気を吸引して良好な燃焼状態を実現でき、その結果、鍋底とバーナ60の間の距離を接近させることができるため熱効率を向上させることができるとしている。
特開2000−8896号公報
しかしながら、上記従来の構成では、炎口板64は中央側に向かって下方へ傾斜した下方傾斜面64aを有しているため、煮こぼれの発生により鍋などから流出した煮汁は、炎口板64上に落下するとその下方傾斜面64aに沿って炎口板64の中央の開口部分に流入する。通常のコンロは、バーナ60の外周囲に煮汁を受けるようになっており、ある程度の煮汁はここで捕捉できるが、炎口板64の中央の開口部分に流入した煮汁は、コンロの本体内に蓄積する。
したがって、コンロの本体内に蓄積した煮汁の除去、清掃を行う場合は、バーナ60を取り外す必要があり、手入れが煩雑になるなどの課題があった。
上記従来の技術の課題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、煮汁がコンロの本体内に蓄積することを抑制して手入れ性を向上させるバーナおよびそれを用いたコンロを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明のバーナは、外周方向へ下方傾斜させた略環状の炎口部と、前記炎口部の上方に空隙を介して設けた遮蔽体を備え、前記遮蔽体は、前記炎口部の中央開口部を上方から遮蔽するとともに、外周方向へ下方傾斜させたものである。
また、本発明のコンロはコンロ開口部を設けた天板と、前記コンロ開口部に挿通させた上記本発明のバーナと、炎口部の外周からコンロ開口部の周囲までを被覆する被覆体と、前記被覆体をその外周側から内周側へ上方から遮蔽する枠体状の基盤を備え、前記基盤に
複数の支持体を設けて五徳を構成したものである。
このように、バーナの炎口部を中央から外周方向へ下方傾斜させたことにより、煮汁が炎口部の上に落下すると、煮汁は炎口部の下方傾斜に沿って外周方向に流出し、炎口部の中央開口部には流入しない。また、煮汁が鍋底を伝って炎口部の中央開口部の近傍に落下した場合でも、外周方向に下方傾斜した遮蔽体が炎口部の中央開口部を上方から遮蔽しているため、煮汁は遮蔽体の下方傾斜に沿って、その外側の炎口部の上方に誘導され、同様に炎口部の下方傾斜に沿って外周方向に流出する。
したがって、炎口部の中央開口部内に流入する煮汁の量は極めて微量で、除去、清掃する必要はほぼなくなる。また、炎口部の外周部から天板のコンロ開口部の周囲までを被覆体で被覆しているため、バーナの炎口部の外周方向に流出した煮汁は、被覆体上に移動して、しかるのち天板上に流出する。したがって、最終的に天板上に流出した煮汁は、使用者によって容易に拭き取りが可能となり、手入れ性に優れたコンロが得られる。
本発明のバーナは、煮汁を確実に炎口部の外周方向に誘導させて、炎口部の中央開口部への流入を防止するバーナが得られる。また、本発明のコンロは、煮汁を確実に天板上に誘導でき、使用者による容易な拭き取りが可能となり、手入れ性に優れたコンロが得られる。
第1の発明は、外周方向へ下方傾斜させた略環状の炎口部と、炎口部の上方に空隙を介して設けた遮蔽体を備え、遮蔽体は、炎口部の中央開口部を上方から遮蔽するとともに、外周方向へ下方傾斜させたことにより、煮汁が炎口部の上に落下すると、煮汁は炎口部の下方傾斜に沿って外周方向に流出し、炎口部の中央開口部には流入しない。
また、煮汁が鍋底を伝って炎口部の中央開口部の近傍に落下した場合でも、外周方向に下方傾斜した遮蔽体が炎口部の中央開口部を上方から遮蔽しているため、煮汁は遮蔽体の下方傾斜に沿って、その外側の炎口部の上方に誘導され、同様に炎口部の下方傾斜に沿って外周方向に流出する。したがって、炎口部の中央開口部内に流入する煮汁の量は極めて微量で、バーナをはずして内部の煮汁を除去、清掃する必要がなく、手入れ性を向上できる。
第2の発明は、特に第1の発明で炎口部は、中央を基点として放射状に設けた第一の凸部とその上面に周方向に設けた第二の凸部とで構成した複数の二段型凸部を周方向に配設し、第二の凸部の長手方向の矩部のうち、一方の矩部に一定の周回方向で開口するスリット状炎口を設けたものである。
これにより、第一の凸部の矩面、第一の平面部、第二の凸部の矩面、第二の平面部が順次構成されて構造的に変形しにくい構成となっており、この構成を基本に各第二の凸部の一方の矩部にスリット状炎口を設けたため、直前のスリット状炎口から噴出する火炎が加熱する部分は、第二の凸部のスリット状炎口を設けていない矩面と第二の平面部の交点部近傍であり、結果としてスリット状炎口が隣接する火炎によって背後から加熱される面積を極小にすることができる。したがって、必然的にスリット状炎口の開口寸法の変化が極小になり、吸引空気量と火炎の噴出角度を一定化して良好な燃焼を維持して高い熱効率を実現することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明で遮蔽体は、その下面に炎口部の中央開口部の直径より小径の筒部を設けたことにより、炎口部の中央開口部と筒部の間に遮蔽体の下
面に下方から上方に連通する空気通路を形成することができ、炎口部で火炎が形成されると該空気通路から燃焼用空気が上昇気流となり、遮蔽体の下面に沿って炎口部に供給され、良好な燃焼状態を維持することができる。
第4の発明は、コンロ開口部を設けた天板と、前記コンロ開口部に挿通させた特に第1〜第3のいずれか1つに記載のバーナと、炎口部の外周から前記コンロ開口部の周囲までを被覆する被覆体と、前記被覆体をその外周側から内周側へ上方から遮蔽する枠体状の基盤を備え、さらに基盤に複数の支持体を設けた五徳を備えたものである。
これにより、炎口部の外周部から天板のコンロ開口部の周囲までを被覆体で被覆することになり、バーナの炎口部の外周方向に流出した煮汁は、被覆体上に移動して、しかるのち天板上に流出する。したがって、最終的に天板上に流出した煮汁は、使用者によって容易に拭き取りが可能となり、手入れ性に優れたコンロが得られる。
第5の発明は、特に第4に記載の発明で、天板は、コンロ開口部の周端部を天板上面より突出させたことにより、コンロの設置状態が水平でなく、ある程度傾斜した状態であった場合に、一旦天板上に流出した煮汁がコンロ開口部から本体内に逆流することを防止することができる。
第6の発明は、特に第4または第5の発明で、基盤の内周端部と被覆体の間から基盤の外周下端部と天板上面の間を連通させる隙間を設けたことにより、炎口部の外周側から供給される二次空気は隙間を通過して火炎の根元部分に集中的に拡散する第一の二次空気と、基盤の上面部に接触しながら火炎の中層部から上層部に拡散する第二の二次空気とに分かれて効率的に火炎中に拡散する。
したがって、基盤の上方の空間は、第二の二次空気の流入と火炎および排ガスの排出のための必要最低限でよく、五徳の支持体の高さを低くして火炎温度を低下させる冷却空気の流入を極少にして、CO排出を抑えて高い熱効率を確保することができる。また、第一の二次空気は、基盤と被覆体との間の隙間を通過する際に、天板上面に接触するので、天板の温度上昇を抑えることができる。
第7の発明は、特に第4〜第6のいずれか1つに記載の発明で、被覆体は、外周方向へ下方傾斜させたことにより、五徳の基盤と被覆体の間の空気通路を通過する二次空気を、上昇気流として抵抗なくバーナの火炎の根元近傍に供給できると共に、被覆体上に落下した煮汁を円滑に天板上に誘導することもできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、本実施の形態の説明において、同一構成で同一作用効果を奏するところには同一符号を付して重複した説明を行わないものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるバーナの縦断面図で、図2は、同実施の形態におけるバーナの上面図および火炎形態の概念図で、図3は、同実施の形態における炎口部の拡大断面図で、図4は、同実施の形態における図2の炎口部のA−B−C−D断面の展開断面図および火炎形態の概念図である。
図1、図2、図3、図4において、1は、ステンレスなどの耐熱耐食性、加工性に優れた金属からなり、上面中央に嵌合筒部2a、上面外周に複数の開口部2を設けた環状頭部3と予混合ガスの流通する混合管4を一体で構成したバーナ本体で、バーナ本体1の環状
頭部3には、上面、外周面、および内周面を被覆するように略環状の炎口部5が嵌合されている。
また、略環状の炎口部5の内周面には、黄銅などからなる筒状の固定環6が取り付けられ、バーナ本体1の外周部と炎口部5の外周部、およびバーナ本体1と固定環6によって、予混合ガスの漏洩を防止する構成となっている。
さらに、炎口部5は、バーナ本体1と同様にステンレスなどの耐熱耐食性、加工性に優れた金属からなり、上面を外周に近くなるほど下方へ傾斜させた下方傾斜面にするとともに、その下方傾斜面に環状中心から外周側に向かって放射状に設けた第一の凸部7と、第一の凸部7の上面に連続して周方向に設けた第二の凸部8とで構成した二段型凸部9を周方向に一定間隔で設け、第一の凸部7の上面と第二の凸部8の上面に、各々第一の平面部10と第二の平面部11とを構成し、これら第一の平面部10と第二の平面部11は外周に近づくほど下方へ傾斜させた下方傾斜にしている。
また、第二の凸部8の長手方向の矩部12、13のうち、一方の矩部12には、炎口部5の内周側から外周側に向かって一定の周回方向(炎口部5の上面から見て反時計回りの方向)で開口するスリット状炎口14を設けている。
また、スリット状炎口14は、炎口部5の二段型凸部9の第二の凸部8を成型すると同時に、上下の金型で破断加工することにより構成し、スリット状炎口14の長手方向に垂直な上下の開口断面において、スリット状炎口14の上端部15と下端部16は、各々第二の平面部11、第一の平面部10に一致させている。さらに、炎口部5の表面、特にスリット状炎口14が開口している上面には、チタンを含有する耐熱性硬質放射塗料による赤外線放射皮膜17が、炎口部5に焼き付けられている。
さらに、炎口部5の上方には、固定環6の内周部で形成された炎口部5の中央開口部18を、空隙19を介して遮蔽し、かつ炎口部5の中央開口部18に近い部分も遮蔽する遮蔽体20が固定環6に設置されている。遮蔽体20は、その下面に中央開口部18より小径かつ下方に伸張した筒部21を設けて温度センサ22を挿通させるとともに、上面は外周方向に下方傾斜させている。
以上のように、炎口部5と固定環6と遮蔽体20が一体となり、バーナ本体1と着脱自在となるようにバーナ23が構成されている。
以上のように構成されたバーナについて、以下動作、作用について説明する。バーナ本体1の混合管4からガスと一次空気の予混合ガスが流入し、炎口部5のスリット状炎口14の近傍で何らかの方法により点火されて、ひとつのスリット状炎口14aで単一の火炎24aが形成されると、隣接するスリット状炎口14からスリット状炎口14bへと瞬時に火移りして、炎口部5の上面全体で燃焼状態が形成される。
この時、スリット状炎口14は、炎口部5の上面から見て反時計回りの周回方向で構成されているため、単一の火炎24a、24、24bは燃焼による上昇気流で斜め上向きに噴出すると同時に、炎口部5の上面から見て反時計回りの周回方向で噴出するため、炎口部5上で旋回状の火炎24hを形成する。
また、スリット状炎口14は、第二の凸部8を成型すると同時に上下の金型で破断加工しているため、炎口部5には、二段型凸部9の第一の平面部10、スリット状炎口14を設けていない矩部13、および第二の平面部11が連続的かつ階段状に構成され、直前のスリット状炎口14aから噴出する単一の火炎24aが加熱する部分は、主に、第二の凸
部8のスリット状炎口14を設けていない矩部13から第二の平面部11へと移行する突出部分Rの近傍であり、結果として単一の火炎24aと炎口部5との接触面積によって背後から加熱される面積を極小にすることができる。
また、燃焼状態では、炎口部5に必然的に熱膨張が発生するが、二段型凸部9の第一の平面部10、スリット状炎口14を設けていない矩部13、および第二の平面部11が連続的かつ階段状に構成されており、構造的に熱膨張による変形を抑制するため、スリット状炎口14の開口寸法の変化を燃焼状態に影響を及ぼさないレベルに抑えることができる。
さらに、炎口板5のスリット状炎口14が開口している側の表面には、チタンを含有する耐熱性硬質放射塗料による赤外線放射皮膜17が焼き付けられているため、炎口部5の表面での蓄熱を防止して表面温度を低下でき、結果として炎口部5の熱膨張を抑制してスリット状炎口14の開口寸法の変化を極小にすることができる。さらに、赤外線放射皮膜17の成分に含まれるチタンは、赤外線放射皮膜17自体の硬度を、鉛筆硬度にして8〜9H程度にまで確保し、同時に耐熱性を有しており、炎口部5が煮汁の付着などによって汚れた場合でも、摩擦洗浄に対する耐久性が得られる。
一方、遮蔽体20は、燃焼時においては、中央開口部18との空隙19を介して二次空気を炎口部5に供給する作用を有するが、筒部21と中央開口部18との間に上下に連通する空気通路25を形成するため、上昇気流を発生させることにより有効な二次空気量を確保でき、良好な燃焼状態を維持することができる。
また、煮こぼれなどが発生して、煮汁が炎口部5の上に落下すると、煮汁はその炎口部5の設けてある上面の下方傾斜に沿って外周方向に流出し、炎口部5の中央開口部18には流入しない。また、煮汁が鍋底(図示せず)などを伝って炎口部5の中央開口部18の近傍に落下した場合でも、遮蔽体20が炎口部5の中央開口部18を上方から遮蔽しているため、煮汁は遮蔽体20の上面である下方傾斜に沿って、その外側の炎口部5の上方に誘導され、同様に炎口部5の下方傾斜に沿って外周方向に流出する。
したがって、炎口部5の中央開口部18内に流入する煮汁の量は極めて微量で、バーナ23をはずして内部の煮汁を除去、清掃する必要がなく、きわめて手入れ性を向上したバーナ23が実現できる。
なお、本実施の形態では炎口部5において、二段型凸部9の第一の平面部10と第二の平面部11、複数の二段型凸部9の間の部分を、外周に近くなるほど下方へ傾斜させた下方傾斜面にしたが、二段型凸部9の第一の平面部10のみを外周に近くなるほど下方へ傾斜させた下方傾斜面にしても、また複数の二段型凸部9の間の部分のみは、略水平にしても本実施の形態と同様の効果を期待できるものである。
また、本実施の形態では複数の二段型凸部9の間に間隔があるが、この複数の二段型凸部9の間の間隔を無くして二段型凸部9が連続して周方向に形成したバーナにおいても、外周に近くなるほど下方へ傾斜させた下方傾斜面にすることにより、本実施の形態と同様の効果を期待できるものである。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態1におけるバーナを装備したコンロの縦断面図で、図6は、同実施の形態2におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図で、図7は、同実施の形態2のコンロにおける五徳の斜視図である。
図5、図6、図7において、コンロ31は、耐熱ガラスなどで構成した天板32のコンロ開口部33内に、ガスなどの燃料を用いて上面で旋回状の火炎24cを形成する実施の形態1で説明したバーナ23を配設し、炎口部5の周囲からコンロ開口部33に至るまでを被覆体34によって被覆し、被覆体34の外周部を遮蔽するように、金属板からなる6個の支持体35を上面に設け、環状の枠体で構成した金属板からなる基盤36に一体化させた五徳37を天板32に載置して構成している。
五徳37は、基盤36に6個の支持体35の後端部38を均等の間隔で配設し、支持体35は、その後端部38とバーナ23の中心Oを結ぶ直線Hを基線として、支持体35の先端部39の延伸方向を、先端部39に近接する旋回状の火炎24cの周回方向(上面から見て反時計回り)に対して逆方向に一定の角度α(本実施の形態では約+20°)で傾斜させたものである。
このように構成した五徳37は、ホーロー皮膜またはメッキ皮膜などにより表面処理を施している。さらに、基盤36は外周方向に上面を下方傾斜させるとともに、同様に外周方向に下方傾斜させた被覆体34との間に、内外周に連通する隙間40を設けている。なお、実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
以上のように構成されたコンロ31について、以下動作、作用について説明する。五徳37の支持体35に鍋41が載置され、バーナ23に予混合ガスが供給されて、炎口部5で着火され、旋回状の火炎24cが形成される。この時、旋回状の火炎24cには、燃焼用空気として、予混合ガス中の予混合空気と、炎口部5の内外周から流入する二次空気が供給される。そして、内周側から供給される二次空気は、実施の形態1で説明した通りの作用を有する。
一方、炎口部5の外周側から供給される二次空気は、五徳37の基盤36と被覆体34との隙間40から火炎24cの上昇気流によって吸引される第一の二次空気42と、基盤36の上面側から火炎24c中に拡散する第二の二次空気43とがある。特に、第一の二次空気42は、隙間40を通過して火炎24cの根元部分に集中的に拡散するため、火炎24cのリフト現象などを抑制して安定化させることができる。
したがって、基盤36の上方の空間は、第二の二次空気43の流入と火炎24cおよび排ガスの排出のための必要最低限でよく、五徳37の支持体35の高さを低くすることができる。これらの二次空気の作用によって、火炎24cは旋回による火炎干渉を抑制して良好な燃焼状態を維持することができる。この状態で、鍋41の底に接触する火炎24cおよびその燃焼排ガスの流れ状態は、その周回方向に沿って鍋41の底を伝って周囲に放散する。
この時、五徳37の支持体35は、その後端部38とバーナの中心Oを結ぶ直線を基線として、支持体35の先端部39の延伸方向を、先端部39に近接する旋回状の火炎24cの周回方向(上面から見て反時計回り)に対して逆方向に一定の角度α(本実施の形態では約+20°)で傾斜させているため、特に支持体35に接触する火炎24cは、支持体35の先端部39から後端部38側へ円滑に沿うように放散し、火炎24cと支持体35とは衝突状態には至らない。
したがって、火炎24cおよびその燃焼排ガスは鍋41の底および周囲などに確実に接触しながら外気中に拡散する。また、傾斜角度αは、本実施の形態では約+20°に設定したが、鍋41への火炎24、火炎24cとの有効な接触状態の確保や鍋41の安定的な載置などの観点から+10〜30°の範囲が適当である。
また、鍋41から煮こぼれが発生した場合、煮汁は、大きく分けて天板32に直接落下するもの、鍋41の底を伝って炎口部5に落下するもの、および遮蔽体20に落下するものがある。この時、炎口部5に落下した煮汁は、大半が炎口部5の下方傾斜によって外周方向に導かれ、被覆体34の上を伝って天板32上に至る。また、遮蔽体20に落下した煮汁は、遮蔽体20の下方傾斜によって炎口部5に落下し、同様に天板32上に至る。この時、第一の二次空気42は、基盤36と被覆体34との間の隙間40を通過する際に、天板32上面に接触して天板32の温度上昇を抑えることができる。
したがって、煮こぼれによって流出した煮汁の大半は、天板32上に導かれるため、バーナ23中に侵入する煮汁量を大きく減らすことができ、天板32上に流出した煮汁も焦げ付くことが少なく容易に拭き取ることが可能である。
以上、説明したように、本実施の形態のコンロによれば、旋回状の火炎24cと鍋41との有効な熱交換状態を維持して高い熱効率を確保することができ、同時に優れた手入れ性を有するコンロ31が実現できる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態2におけるコンロの縦断面図である。図8において、実施の形態2と異なる点は、コンロ51が、天板52のコンロ開口部53の周端部54に天板53上面より突出させた突出部55を設けたところである。なお実施の形態2と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
以上のように構成されたコンロ51について、以下その動作、作用について説明する。コンロ51はその設置状態によって天板52が傾斜している場合がある。このような状態で、煮こぼれが発生し、天板52上に煮汁が流出した場合、被覆体34と天板52の間から煮汁がコンロ51内部に逆流しようとするが、コンロ開口部53の周端部54に設けた突出部55が堤防の作用を果たし、コンロ51内部への煮汁の侵入を防止することができる。したがって、天板52が水平な状態でなくても、煮汁を天板53上に留保することが可能で、さらに手入れ性に優れたコンロ51を実現することができる。
以上のように、本発明にかかるバーナおよびそれを用いたコンロは、家庭用厨房、業務用厨房に用いる調理器だけでなく、キャンピング用品などのレジャー用調理器にも幅広く応用が可能である。
本発明の実施の形態1におけるバーナの縦断面図 同実施の形態1におけるバーナの上面図および火炎形態の概念図 同実施の形態1におけるバーナの炎口部の拡大縦断面図 同実施の形態1における図2のバーナの炎口部のA−B−C−D断面の展開断面図および火炎形態の概念図 本発明の実施の形態2におけるコンロの縦断面図 同実施の形態2におけるコンロの上面図および火炎形態の概念図 同実施の形態におけるコンロに用いた五徳の斜視図 本発明の実施の形態3におけるコンロの縦断面図 従来のバーナの縦断面図 同従来のバーナの炎口板の上面図 同従来のバーナの炎口板の断面の展開断面図および火炎形態の概念図
符号の説明
1 バーナ本体
2 開口部
5 炎口部
7 第一の凸部
8 第二の凸部
9 二段型凸部
12、13 矩部
14、14a、14b スリット状炎口
18 中央開口部
19 空隙
20 遮蔽体
21 筒部
23 バーナ
24、24a、24b、24c 火炎
25 空気通路
31、51 コンロ
32、52 天板
33、53 コンロ開口部
34 被覆体
35 支持体
36 基盤
37 五徳
54 周端部
55 突出部

Claims (7)

  1. 外周方向へ下方傾斜させた略環状の炎口部と、前記炎口部の上方に空隙を介して設けた遮蔽体を備え、遮蔽体は、炎口部の中央開口部を上方から遮蔽するとともに、外周方向へ下方傾斜させたバーナ。
  2. 炎口部は、中央を基点として放射状に設けた第一の凸部とその上面に周方向に設けた第二の凸部とで構成した複数の二段型凸部を周方向に配設し、前記第二の凸部の長手方向の矩部のうち、一方の矩部に一定の周回方向で開口するスリット状炎口を設けた請求項1に記載のバーナ。
  3. 遮蔽体は、その下面に炎口部の中央開口部の直径より小径の筒部を設けた請求項1または2に記載のバーナ。
  4. コンロ開口部を設けた天板と、コンロ開口部に挿通させた請求項1から3のいずれか1項に記載のバーナと、炎口部の外周から前記コンロ開口部の周囲までを被覆する被覆体と、前記被覆体をその外周側から内周側に至り上方から遮蔽する枠体状の基盤を備え、基盤は複数の支持体を設けて五徳を構成してなるコンロ。
  5. 天板は、コンロ開口部の周端部を天板上面より突出させた請求項4に記載のコンロ。
  6. 基盤の内周端部と被覆体の間から基盤の外周下端部と天板上面の間を連通させる隙間を設けた請求項4または5に記載のコンロ。
  7. 被覆体は、外周方向へ下方傾斜させた請求項4から6のいずれか1項に記載のコンロ。
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