JP2007218034A - 屋根材取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】螺子を用いて波板を屋根用梁に固定する構造の屋根材取付構造において、波板単品の幅寸法の規制が無く、現行の波板がそのまま使用できるようにしながら、波板からの螺子頭部の突出による積雪の滑落阻害や水浸入のおそれが解消されるようにする。
【解決手段】屋根用波板1を、これを貫通する螺子3を用いて屋根用波板1の下方に位置する屋根用梁4に取付ける止着部Sが形成されている屋根材取付構造において、螺子3の螺子頭部3aと屋根用波板1との間に、端部に被係合部9が形成されるワッシャ8が介装され、屋根用波板1の波筋方向で隣合う止着部Sどうしを螺子3の上から被さる状態で覆う断面形状が上向きに凸となる長尺状のカバー部材10が、これに形成されている係合部11と被係合部9との係合による外れ規制状態でワッシャ8に装着されるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駐車場、家畜棟、倉庫等の屋根材として好適な屋根用波板の取付構造に係り、詳しくは、屋根用波板を、これを貫通する螺子を用いて前記屋根用波板の下方に位置する屋根用梁に取付ける止着部が形成されている屋根材取付構造に関するものである。
この種の屋根材取付構造としては、従来は図6に示されるような構造が採用されていた。即ち、波板21の波山(波山の頂部)21aにセルフドリルネジ(螺子)23を螺入することで挿通孔22を形成しながら貫通させて屋根用梁(図示省略)に取付けるのであり、挿通孔22からの水漏れ防止や波板21を局部変形を少なくして押えるために波形状に沿った底面形状を有する鉢伏状のワッシャ(座金)28を、ネジ頭部23aと波板21との間に介装する構造の止着部Sとされていた。ワッシャ28は鋼板プレス製のものが一般的であり、また、ワッシャ28とネジ頭部23aとの間には、鉢伏状の押え板26によって大部分が覆われた状態のリングゴム27が介装されることが多い。
図6に示す上記の屋根材取付構造では、波板21の波山21aからネジ頭部23aが上方突出しているので、豪雪地方等の雪の降る地域においては、その突出しているネジ頭部23aによって波板21上の雪が滑り落ちることを妨げ、積雪の円滑な滑落を阻害する要因になるという問題があった。また、波板21上の積雪が長時間に亘って解ける際に、解けた水が表面張力の作用も手伝うことで挿通孔22を伝って波板下方側(屋内側)に浸入するおそれがある、という問題もあった。
そこで対策として、特許文献1において開示されるように、波板単品における波形成方向の一端部が、隣り合う波板における波形成方向の他端部を覆う状態で被せて係合連結する構造とすることにより、前記他端部に設けられる波板取付用ボルトのボルト頭部を隠すようにした構成を採ることが考えられる。この構成を用いれば、ボルト頭部の出っ張りが解消されて積雪の円滑な滑落移動が期待できるとともに、ボルト挿通孔からの水浸入おそれも解消可能となる利点がある。
しかしながらこの特許文献1の手段では、波板の形状を新たに作らねばならず、現行品が使えず、新たな設備投資が必要になる問題があるとともに、ボルト止めされる箇所が波板における波形成方向の一端のみとなるため、波板単品での幅寸法が限られてしまい、幅の広いものが設定できないという不都合もあるため、その実現は困難であり、さらなる改善の余地が残されているものであった。
特開2004−150259号公報
本発明の目的は、螺子を用いて波板を屋根用梁に固定する構造の止着部を有する屋根材取付構造において、波板単品の幅寸法の規制が無く、現行の波板がそのまま使用できるようにしながら、波板からの螺子頭部の突出による積雪の滑落阻害や水浸入のおそれが解消されるようにする点にある。
請求項1に係る発明は、屋根用波板1を、これを貫通する螺子3を用いて前記屋根用波板1の下方に位置する屋根用梁4に取付ける止着部Sが形成されている屋根材取付構造において、
前記螺子3の螺子頭部3aと前記屋根用波板1との間に、端部に被係合部9が形成されるワッシャ8が介装され、屋根用波板1の波筋方向で隣合う前記止着部Sどうしを前記螺子3の上から被さる状態で覆う断面形状が上向きに凸となる長尺状のカバー部材10が、これに形成されている係合部11と前記被係合部9との係合による外れ規制状態で前記ワッシャ8に装着されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の屋根材取付構造において、前記被係合部9は、前記ワッシャ8における屋根用波板1の波形成方向の両端部の夫々に形成され、前記カバー部材10は前記ワッシャ8を内包する状態で装着されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の屋根材取付構造において、前記被係合部9が、屋根用波板1の波谷1b又はほぼ波谷1bに位置する状態に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の屋根材取付構造において、前記螺子頭部3aと前記屋根用波板1との間に介装された状態における前記ワッシャ8の波形成方向での端部9aが、前記波谷1b又は前記波谷1bから屋根用波板1の波山1aに架けての斜面1cに沿う又はぽぼ沿う状態に寸法設定されており、前記螺子3の回動操作に伴う前記ワッシャ8の連れ回りが規制される状態に構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載の屋根材取付構造において、前記カバー部材10は、前記波形成方向にその先端側ほど下方となる傾斜状態で伸びる左右一対のスカート壁10B,10Bを有し、それら各スカート壁10B,10Bの下端部に前記被係合部9に対応する前記係合部11が形成されることにより、前記カバー部材10が前記ワッシャ8に弾性係合して装着されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の屋根材取付構造において、前記ワッシャ8と前記屋根用波板1との間に弾性材製のシールリング7が介装されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、屋根用波板を屋根用梁に固定するための螺子の螺子頭部を覆うカバー部材は、螺子頭部と屋根用波板との間に介装されるワッシャに対して外れ規制状態で係合装着されるので、専用のワッシャは新たに必要にはなるが、屋根用波板は今までのものをそのまま使用することができる。加えて、螺子の配置箇所を屋根用波板の端部に限定されることが無く、従来通り波筋方向及び波形成方向のいずれに複数箇所設けることが自在であり、屋根用波板の幅寸法が制限されることが無くなる。また、当然ながらカバー部材の止着部への装着により、上方突出する螺子頭部によって積雪の円滑な滑落が阻害されることが無く、屋根から円滑に積雪を滑落させることができるとともに、螺子を貫通させるための貫通孔から雪解け水が浸入するおそれも解消されるようになる。その結果、螺子を用いて波板を屋根用梁に固定する構造の止着部を有する屋根材取付構造において、波板単品の幅寸法の規制が無く、現行の波板がそのまま使用できるようにしながら、波板からの螺子頭部の突出による積雪の滑落阻害や水浸入のおそれが解消されるようにすることができる。
請求項2の発明によれば、屋根用波板の上側に存在するワッシャもカバー部材で覆われるので、ワッシャによって屋根上の積雪が滑落することを妨げることも起きないので、請求項1の発明による前記効果が強化されるようになる。また、被係合部はワッシャにおける波形成方向の端部に存在するので、断面形状が凸状を呈するカバー部材における波形成方向での端部に、対応する係合部を兼用構成することが可能となる利点もある。
請求項3の発明によれば、ワッシャとしての波形成方向端部が屋根用波板の波谷又はほぼ波谷に位置するので、カバー部材の波形成方向端部も屋根用波板の波谷又はほぼ波谷に位置するようになり、カバー部材の上に積もった雪又は雨水が波形成方向に滑落又は流れた場合には、それら雪や水は屋根用波板の波谷に位置することになる。従ってそれら雪や水は波谷に沿って軒の方向に滑落又は流れて行き、螺子の存在する波山に雪解け水や雨水をより及び難くすることができ、螺子を貫通させるための貫通孔への水浸入おそれの回避効果を向上させることが可能になる。
請求項4の発明によれば、ワッシャの波形成方向の端部が屋根用波板の傾斜面に沿うことによって回り止めされるので、螺子を回して締め込む操作の際にワッシャが連れ回りすることが規制される便利さがある。加えて、その回り止め作用により、ワッシャが螺子を中心とする回動方向においては位置決めされるようになるから、波筋方向で並ぶ止着部(ワッシャ)に架けてカバー部材を取付けるに適した状態にワッシャを位置決めする専用の操作が不要になり、その分、屋根用波板の取付施工性を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、左右一対のスカート壁の係合部と左右の係合部とが係合することにより、カバー部材がワッシャに弾性係合して装着されるので、ガタツキなく、また強風が吹いても揺れたり外れたりすること無く強固にカバー部材を屋根に装備することができる屋根材取付構造が提供される。また、請求項6のように、ワッシャと屋根用波板との間に弾性材製のシールリングを介装すれば、それによって貫通孔からの水浸入防止をより確実化できるとともに、ワッシャと屋根用波板との干渉による異音やガタツキ、並びにそれによる屋根用波板表面の傷付が解消可能となる利点もある。
以下に、本発明による屋根材取付構造の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3は実施例1による屋根材取付構造を示し、図4は防雪カバーの構造が異なる実施例2の屋根材取付構造を、図5は防雪カバーの形状が図4のものと異なる実施例3の屋根材取付構造を示している。
〔実施例1〕
屋根及び実施例1による屋根材の取付構造を図1〜図3に示す。屋根Yは、豚舎、鶏小屋、或いは倉庫等の屋根であり、屋根用波板1を用いた構造となっている。その屋根材である屋根用波板1は、これに形成された貫通孔2に挿入されるボルト(螺子の一例)3により、屋根用波板1の下方に配置されている屋根用梁4に取付けられている。ボルト3やワッシャ8等により、屋根用波板1を屋根用梁4に取付ける止着部Sが構成されている。また、屋根用波板1を取付けるボルト3のボルト頭部(螺子頭部の一例)3aを隠す防雪カバー(カバー部材の一例)10が装備されている。
屋根用波板1は、メッキ等の防錆や外観のための防錆処理が施された鋼板や合成樹脂製の波板1Aと、平な底面5を有する断熱材(防音断熱材)1Bとの二層から構成されている。波板1Aは、波山1a、波谷1b、及びこれら両者1a,1bを繋ぐ傾斜面1cを有して成る一般的なものであり、隣合う波山1a,1aどうし(又は隣合う波谷1b,1bどうし)を結ぶ方向(図1の矢印イ方向)を波形成方向と定義する。また、波山1aに沿う方向、又は波谷1bに沿う方向(図1の矢印ロ方向)を波筋方向と定義する。図2に示すように、実際の屋根Yおいては、屋根筋方向に上下の勾配が付く状態で屋根用波板1が用いられる。
図1、図3に示すように、ボルト3のボルト頭部3aと屋根用波板1との間には、お椀状(鉢伏状)の押え板6と、ゴム(弾性材の一例)製のシールリング7と、ワッシャ8と、ゴム製シールリング7とがこの順に上から下に並べて介装されており、ボルト下端部のネジ部3bを屋根用梁4の上面に形成されたナット部4aに螺着することにより、屋根用波板1を弾性付勢状態で屋根用梁4に取付け固定する止着部Sが構成されている。シールリング7と押え板6とは、シールリング7が押え板6に嵌り込み可能となる相対寸法に設定されている。
ワッシャ8は、左右(矢印イ方向を左右向きとする)の両端部に被係合部9が形成されたプレス製鋼板や合成樹脂材等から成るものであり、図2に示すように、屋根用波板1の波筋方向(矢印ロ方向)で隣合う止着部Sどうしをボルト3の上から被さる状態で覆う断面形状が上向きに凸となる長尺状の防雪カバー(カバー部材の一例)10が、これに形成されている左右の係合部11,11と被係合部9,9との係合による外れ規制状態で複数のワッシャ8に装着されるように構成されている。
ワッシャ8は、ボルト挿通孔8aを有する平面状の上壁8Aと、その左右両端から斜め下方に伸びる左右の斜壁8B,8Bとから成り、各斜壁8B,8Bに被係合部9が形成されている。斜壁8Bは、上壁8Aに続く基壁部8bと、基壁部8bの下端に続いて内方向に(基壁部8bの傾斜方向とは逆方向に)傾斜する中間壁部8cと、中間壁部8cの下端に続く下壁部8dとから成る段差壁に形成されており、中間壁部8cと下壁部8dとで被係合部9が構成されている。
防雪カバー10は、図1、図2に示すように、平面状の頂壁10Aと、これの波形成方向(矢印イ方向)にその先端側ほど下方となる傾斜状態で伸びる左右一対のスカート壁10B,10Bとを有する断面形状が上向きに凸となって波筋方向(矢印ロ方向)に延びる長尺状の板金部材(又は合成樹脂材)に構成されており、各スカート壁10B,10Bの下端部に、被係合部9に対応する係合部11が形成されている。各スカート壁10Bは、頂壁10Aに続く上壁部10bと、上壁部10bの下端に続いて内方向に(上壁部10bの傾斜方向とは逆方向に)傾斜する途中壁部10cと、途中壁部10cの下端に続く端壁部10dとから成る段差壁に形成されており、途中壁部10cと端壁部10dとで係合部11が構成されている。
ボルト3等によって屋根用波板1を屋根用梁4に取付けた組付状態においては、左右の被係合部9,9は、ワッシャ8における屋根用波板1の波形成方向(矢印イ方向)の両端部の夫々に形成されており、それら被係合部9,9は、屋根用波板1の波谷1b又はほぼ波谷1bに位置する状態に形成されている。ワッシャ8の各被係合部9の下端縁9aが、波谷1b又は波谷1bから屋根用波板1の波山1aに架けての斜面である傾斜面1cに沿う状態に寸法設定されており、ボルト3の回動操作に伴うワッシャ8の連れ回りが規制される状態に構成されている。
これにより、ボルトを回して締付操作する際には、手でワッシャ8を押えていなくても、ワッシャ8がボルトに連れ回りしてしまうことの防止が可能になる便利さがある。加えて、防雪カバー10を装着するための姿勢、即ち、ワッシャ8の波形成方向の両端部(左右端部)に被係合部9,9が位置する正規の装着姿勢が自動的に現出されるので、単にボルト3の締付操作を行うだけで、ワッシャ8のボルトに対する回動方向に位置決めが為されるという便利さもある。
尚、図示は省略するが、ワッシャを二つ以上のボルト3に跨るような(防雪カバー10と同様な)長尺状のものに設定することも可能であり、そうすればボルト締結時における連れ回りが解消されて便利である。そして、その長尺ワッシャにおける波形成方向の端部(両端部)における長手方向の全長に亘ってシール材を塗布して(仕込んで)おくことにより、波板1Aとの密着性が高まって貫通孔2に対するより確実な防水性(シール性)が期待できる利点もある。
さて、防雪カバー10は、図1や図2に示すように、波筋方向で隣合う止着部S、詳しくはボルト頭部3aの上方に位置させ、その状態から下方に落し込み移動させることにより、左右のスカート壁10B,10Bが弾性変形して各ワッシャ8左右の斜壁8Bを乗り越えて、各係合部11,11が各被係合部9,9に嵌り込んだ装着状態を得ることができる。この装着状態は、途中壁部10cと端壁部10dとの境目に形成される角部10kが、中間壁部8cと下壁部8dとの境目に形成される隅部8sに嵌り、かつ、各スカート壁10B,10Bが自由状態に戻ろうとする弾性力によって対応する斜壁8Bに弾性係合されており、それによってガタツキなく、また強風が吹いても強固に防雪カバー10が各ワッシャ8に、即ち屋根Yに装着される。
防雪カカバー10を設けたことにより、屋根用波板1を取付けるためのボルト3の波筋方向で並ぶ複数を隠して平滑な状態にできるため、積もった雪が突出したボルト頭部3aに妨げられることが無く、速やかに滑落させることができて迅速な雪下ろし効果が期待できるものとなる。また、止着部S全体が防雪カバー10によって覆われる構造のため、ボルト3が挿通されている屋根用波板1の貫通孔2に解けた雪が浸入するおそれも解消されるようになる。防雪カバーは、ワッシャ8に対して装着されるものであるから、屋根用波板1は現行品がそのまま使用できるとともに、止着部Sの位置や個数、及びナット部4aが形成される屋根用梁4もなんらの変更無く、防雪カバー10を設けることができる利点がある。
これにより、ワッシャ8を変更すれば、既設の屋根に本発明による防雪カバー10を後付け装備することもできる。ワッシャ8は上下のシールリング7,7で挟持され、かつ、ワッシャ8と防雪カバー10とは弾性係合しているので、防水性がより確実となり、風が吹いてもワッシャ8や防雪カバー10が振動したり踊ったりすること、並びにそれによる異音発生も起きない。また、ワッシャ8はその両端縁9a,9aと波板1Aとの当接によって回り止めされるので、リング状を呈する通常のワッシャを装着する場合と同じくワンタッチ装着が可能であり、施工工数が従来と殆ど変わらない利点もある。
また、ボルト3による組付け状態で、ワッシャ8の左右の下端縁9aが波板1Aの表面に軽く押し付けられるように設定すれば、ワッシャ8の取付強度が増し、防雪カバー10の取付強度も向上させることが可能である。
〔実施例2〕
実施例2による屋根材取付構造を図4に示す。この実施例2の屋根材取付構造は、実施例1における防雪カバーのみが異なるものである。即ち、図4に示すように、防雪カバー10の各スカート壁10Bは、その先端が内側に折り曲げられているものであって、傾斜した基本壁10eと、これの先端を内側に折り曲げて成る内曲げ壁10fと、内曲げ壁10fの上端を外向きに折り曲げて成る先端壁10gとから形成されている。
ワッシャ8に組み付けられた状態では、内曲げ壁10fと先端壁10gとの境目に形成される角部10kが隅部8sに嵌り、かつ、各スカート壁10B,10Bが自由状態に戻ろうとする弾性力によって対応する斜壁8Bに弾性係合されており、それによって実施例2による防雪カバー10は、ガタツキなく、また強風が吹いても強固に各ワッシャ8に、即ち屋根Yに装着される。
〔実施例3〕
実施例3による屋根材取付構造を図5に示す。この実施例3の屋根材取付構造は、実施例2における防雪カバーのみが異なるものである。即ち、図5に示すように、防雪カバー10の各スカート壁10Bの傾斜角度を、図4に示すもに比べて若干緩くすることにより、上壁8Aと斜壁8Bとの境目に形成される上角部8rと基本壁10eの裏面側とが当接し、かつ、基壁部8bと中間壁部8cとの境目に形成される下角部8kと先端壁10gとが当接する状態としてある。
このように、実施例1や実施例2の場合とは逆に、防雪カバー10が凹となり、かつ、ワッシャ8が凸となる状態でこれら防雪カバー10がワッシャ8に弾性係合する構成としても、ガタツキなく、また強風が吹いても強固に防雪カバー10をワッシャ8に、即ち屋根Yに装着することができる。
以上説明したように、本発明は、屋根用波板1を、これを貫通する螺子3を用いて屋根用波板1の下方に位置する屋根用梁4に取付ける止着部Sが形成されている屋根材取付構造において、螺子3の螺子頭部3aと屋根用波板1との間に、端部に被係合部9,9が形成されるワッシャ8が介装され、屋根用波板1の波筋方向で隣合う止着部S,Sどうしを螺子3の上から被さる状態で覆う断面形状が上向きに凸となる長尺状のカバー部材10が、これに形成されている係合部11,11と被係合部9,9との係合による外れ規制状態でワッシャ8に装着されるように構成されたものである。
カバー部材10は、屋根用波板1から上方に突出している螺子頭部3aを隠して覆うものであるから、ボルト3以外の突出物、例えばビス頭やスクリュー頭を覆うことによっても、屋根Yの積雪を円滑に滑落移動させる効果が得られる。従って、単なるボルト、ビス、スクリューや、自ら孔を形成しながら螺入されるセルフドリルネジ、タッピングスクリューでも良く、また、屋根用波板1の貫通孔2は、ボルト等の螺子挿通用として予め形成されているものでも、セルフドリルネジ等の螺子の螺入によって同時に形成されたものも含むものであり、「屋根用波板を貫通する螺子」という表現によってこれら双方の構成を定義している。
屋根材及び防雪カバーの取付構造を示す要部の断面図(実施例1) 図1の防雪カバー付の波板製屋根を示す縦断面図 図1の止着部構成を示す分解斜視図 実施例2による屋根材の取付構造を示す要部の断面図 防雪カバーの別弾性係合構造を示す要部の断面図(実施例3) 従来の屋根材取付構造を示す要部の断面図
符号の説明
1 屋根用波板
1a 波山
1b 波谷
1c 斜面
2 貫通孔
3 螺子
3a 螺子頭部
4 屋根用梁
7 シールリング
8 ワッシャ
9 被係合部
9a ワッシャの波形成方向での端部
10 カバー部材(防雪カバー)
10B スカート壁
11 係合部
S 止着部

Claims (6)

  1. 屋根用波板を、これを貫通する螺子を用いて前記屋根用波板の下方に位置する屋根用梁に取付ける止着部が形成されている屋根材取付構造であって、
    前記螺子の螺子頭部と前記屋根用波板との間に、端部に被係合部が形成されるワッシャが介装され、屋根用波板の波筋方向で隣合う前記止着部どうしを前記螺子の上から被さる状態で覆う断面形状が上向きに凸となる長尺状のカバー部材が、これに形成されている係合部と前記被係合部との係合による外れ規制状態で前記ワッシャに装着されるように構成されている屋根材取付構造。
  2. 前記被係合部は、前記ワッシャにおける屋根用波板の波形成方向の両端部の夫々に形成され、前記カバー部材は前記ワッシャを内包する状態で装着されている請求項1に記載の屋根材取付構造。
  3. 前記被係合部が、屋根用波板の波谷又はほぼ波谷に位置する状態に形成されている請求項2に記載の屋根材取付構造。
  4. 前記螺子頭部と前記屋根用波板との間に介装された状態における前記ワッシャの波形成方向での端部が、前記波谷又は前記波谷から屋根用波板の波山に架けての斜面に沿う又はほぼ沿う状態に寸法設定されており、前記螺子の回動操作に伴う前記ワッシャの連れ回りが規制される状態に構成されている請求項2又は3に記載の屋根材取付構造。
  5. 前記カバー部材は、前記波形成方向にその先端側ほど下方となる傾斜状態で伸びる左右一対のスカート壁を有し、それら各スカート壁の下端部に前記被係合部に対応する前記係合部が形成されることにより、前記カバー部材が前記ワッシャに弾性係合して装着されるように構成されている請求項2〜4の何れか一項に記載の屋根材取付構造。
  6. 前記ワッシャと前記屋根用波板との間に弾性材製のシールリングが介装されている請求項1〜5の何れか一項に記載の屋根材取付構造。
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