JP2007217070A - 昇降装置の揚高検出装置、及びこれを備えた昇降装置 - Google Patents

昇降装置の揚高検出装置、及びこれを備えた昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007217070A
JP2007217070A JP2006036208A JP2006036208A JP2007217070A JP 2007217070 A JP2007217070 A JP 2007217070A JP 2006036208 A JP2006036208 A JP 2006036208A JP 2006036208 A JP2006036208 A JP 2006036208A JP 2007217070 A JP2007217070 A JP 2007217070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lift
lifting
height
motor
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006036208A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Horinouchi
剛 堀之内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Yusoki Co Ltd filed Critical Nippon Yusoki Co Ltd
Priority to JP2006036208A priority Critical patent/JP2007217070A/ja
Publication of JP2007217070A publication Critical patent/JP2007217070A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 作業者の手間やコストを抑えつつ、良好に揚高を検出することができるようにする。
【解決手段】 導出手段53において、回転検出手段23により検出されるモータ22の回転数当たりの揚高変化量が算出される。更に、導出手段53は、こうして算出される揚高変化量を累算して現在の揚高を求めるが、下降が指示されている(下降スイッチ16が操作されている)ときにモータ22の回転が検出されなければ、予め定められた設定値(昇降具10を下限まで下降させたときの揚高)から揚高変化量の累算を開始する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、昇降具を上下に昇降させる昇降装置に関し、特に昇降具の揚高を検出する揚高検出装置に関する。
従来から昇降具(フォークリフトのフォークや高所作業車の作業台、エレベータのかごなど)の揚高を検出することが行われており、検出された揚高を利用して作業性や安全性の向上などが図られている。昇降具の揚高は、例えば基準位置からの昇降量として検出され、特許文献1や特許文献2ではスイッチを用いて基準位置を検出するようにしている。尚、特許文献1ではフォークが一番下に降りた位置を基準位置としており、特許文献2ではフォークが所定高さ(例えば600mm)にある位置を基準位置としている。
昇降具の昇降量は、例えば昇降に伴い出力されるセンサのパルス数をカウントすることで検出されるが、このような検出方法では、可動部分のすべりやセンサでのノイズなどにより検出される揚高と実際の揚高との誤差が発生し、経過と共にこれが累積することが考えられる。そのため、基準位置を検出する場合にはこれが確実に行われるようにして誤差の累積を抑える必要があるが、特許文献1や特許文献2に記載のようにしても基準位置の検出がなされないまま使用され続けることが考えられる。又、このように使用される際には基準位置付近において最も誤差が累積することが考えられ、誤差が累積し過ぎると基準位置付近での昇降具の昇降がスムーズに行えないようになる場合もある。そこで、例えば特許文献3に示すように、誤差が生じないように昇降具の現在位置と目標位置との距離(昇降量)を補正する技術が提案されている。
ところで、昇降具は例えばチェーンを介して支持される。この構成では、昇降具を上昇させる際はチェーンにて昇降具を引き上げるようにし、下降させる際はチェーンによる引き上げを止めて開放し、昇降具及び昇降具上に載せられた荷物などの自重により下降するようにされる。このようにチェーンを用いている場合、下降時に昇降具が棚などに乗り上げたり、引っ掛かったりするとチェーンがたるみ、昇降具が傾くことが考えられる。そこで、例えば特許文献4に示すように、チェーンのたるみを検出し、たるみが検出されたときに下降を禁止することが行われる。
又、チェーンなどを介して昇降具を支持する構成では、油圧で作動するシリンダを併せて用い、作動油を供給しシリンダを伸長させて昇降具を上昇させ、シリンダから作動油を戻して昇降具を下降させるようにすることがある。このような場合、荷物が軽量であるとシリンダからの戻り油が少なく、昇降具の下降速度が遅くなり過ぎることがある。そこで、例えば特許文献5に示すように、モータを逆回転させて作動油の流れを促し、適正な下降速度で下降するようにすることが行われる。
特開2003−252589号公報 特開2004−75347号公報 特開2006−8348号公報 特開2002−29694号公報 実開平5−49800号公報
上記のようにスイッチを用いると、比較的簡単な構成で基準位置を検出することができる。しかし、良好な検出結果を得るためには作業者が日頃からメンテナンスを行っておく必要があり、手間やコストがかかるという欠点がある。又、特許文献3に示すように、誤差の発生傾向を考慮するようにすれば、度々基準位置を検出しなくとも求められる揚高の正確性を維持することができるが、エレベータにおける階床のように目標位置が予め決まっている場合でなければ使用できないという欠点がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、作業者の手間やコストを抑えつつ、良好に揚高を検出することができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る昇降装置の揚高検出装置は、昇降具を支持するシリンダとモータに連結されたポンプとを油圧配管で結び、上昇指示が与えられると上記ポンプから供給される作動油で上記シリンダを伸長させ、下降指示が与えられると上記シリンダが短縮する際の戻り油を上記ポンプに供給するようにした昇降装置において、上記昇降具の現在の揚高を検出する揚高検出装置であって、上記モータ又は上記ポンプの回転数を検出する回転検出手段と、該回転検出手段により検出される上記回転数当たりの揚高変化量を算出し、予め定められた設定値から上記揚高変化量を累算して現在の揚高を求める導出手段とを備え、上記設定値は、上記昇降具を下限まで下降させたときの下限揚高であり、上記導出手段は、上記下降指示が与えられているときに上記回転検出手段により検出される上記回転数に基づき上記モータ又は上記ポンプが回転しているか否かを判断し、回転していなければ上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するものであることを特徴とする構成としている。
ここで、昇降具とは上下に昇降させて作業を行う、フォークをはじめとする荷役用器具や作業台、運転台などのことである。
又、回転数とは回転した回数のことであり、検出に際しては、回転した回数をそのまま検出しても、単位時間当たりに回転した回数(回転速度)を検出してもよい。ただし、単位時間当たりに回転した回数として回転数を検出する場合、揚高変化量を算出するに際して、検出した回転数に時間を乗算するか、時間について積分する必要がある。更に、回転しているかどうかの判断に際しては、回転した回数をそのまま検出する場合には、回転数が増減しているか否かにより判断すればよく、単位時間当たりに回転した回数を検出する場合には、回転数が0であるか否かにより判断すればよい。
このような本発明によれば、下降が指示されているにもかかわらず、モータ又はポンプが回転していない、つまり揚高が変化しないということは既に昇降具が下限に達していると考えられる。従って、このときに下限の揚高である設定値から揚高変化量の累算を開始することで、それ以降、正確な現在の揚高を得ることができるようになる。
尚、モータ又はポンプの回転数を検出する回転検出手段は、上昇・下降のための制御用としてモータ又はポンプの回転数を検出するために設けられるものと兼用することができ、兼用によってコストを抑えることができる。
上記の構成において、上記導出手段は、求められた現在の揚高が上記設定値から所定の高さまでの範囲内であれば、上記モータ又は上記ポンプが回転していないと判断した際に上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するものとすることができる。
このようにすれば、設定値、つまり下限揚高から所定の高さまでの範囲を越えて高い所にある物体に昇降具が引っ掛かるなどして、下降が指示されているにもかかわらずモータやポンプが回転していないという状況では、設定値からの揚高変化量の累算は開始されない。そのため、無用に揚高変化量の累算が開始されることを防止でき、その結果としてより正確に現在の揚高を求めることができるようになる。
又、上記の構成において、上記昇降具は索状体にて吊り下げられると共に、該索状体を介して上記シリンダに支持されており、上記索状体のたるみを検出するたるみ検出手段を備え、上記導出手段は、上記たるみ検出手段により上記索状体がたるんでいることが検出されなければ、上記モータ又は上記ポンプが回転していないと判断した際に上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するものとすることができる。
このようにすれば、昇降具が床上にある物体に乗り上げるなどして、下降が指示されているにもかかわらずモータやポンプが回転していないという状況では、索状体のたるみが検出されれば、設定値からの揚高変化量の累算は開始されない。そのため、無用に揚高変化量の累算が開始されることを防止できる。尚、索状体としては、チェーンやワイヤなどを用いることができる。
さて、本発明に係る昇降装置の揚高検出装置においては、上記回転検出手段に代えて、上記昇降具の昇降に伴って回転し、その回転数を出力する回転式検出器を備え、上記導出手段は、上記回転式検出器の回転数当たりの揚高変化量を算出し、上記下降指示が与えられているときに上記回転式検出器が回転していなければ、上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するものとすることができる。
このようにすれば、下降が指示されているにもかかわらず、回転式検出器が回転していない、つまり揚高が変化しないということは既に昇降具が下限に達していると考えられるので、このときに下限の揚高である設定値から揚高変化量の累算を開始することで、それ以降、正確な現在の揚高を得ることができるようになる。
又、本発明に係る揚高検出装置を備えると共に、与えられる上記上昇指示及び上記下降指示と上記回転検出手段により検出される回転数とに従って上記モータを制御する制御手段を備える昇降装置では、上記制御手段は、上記下降指示が与えられるときに、上記導出手段により求められる現在の揚高が上記設定値から所定の高さまでの範囲内でなければ、上記回転検出手段からの回転数が所定値を下回らないよう上記モータを力行制御し、範囲内であれば、上記モータの力行制御を行わず、上記モータを自由に回転可能な状態とするものとすることができる。
このようにすれば、設定値、つまり下限揚高から所定の高さまでの範囲を越えて高い位置に昇降具がある場合は、下降指示に従い制御手段がモータを力行制御することで、安定した下降速度で昇降具を下降させることができる。一方、現在の揚高が下限揚高から所定の高さまでの範囲内であれば、制御手段はモータの力行制御を行わず、モータを自由に回転可能な状態とするので、モータ及びポンプはシリンダからの戻り油によってのみ回転することになる。そのため、この状態でモータやポンプが回転していないのであれば、間違いなく昇降具が下限に達していると考えられるので、このときに下限の揚高である設定値から揚高変化量の累算を開始することで、それ以降、正確な現在の揚高を得ることができるようになる。
上記の構成において、上記導出手段が、上記下降指示が与えられているにもかかわらず上記モータ又は上記ポンプが回転していない状態で、上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するとその旨を記憶するものでは、記憶していない場合には上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始し、記憶している場合には上記揚高変化量の累算を継続するものとすることができる。
このようにすれば、昇降具が一度も下限に達していない状態では、設定値、つまり下限揚高からの揚高変化量の累算が開始されるので、その直後に求められる現在の揚高は下限揚高から所定の高さまでの範囲内となる。そのため、下降指示に従っての制御手段によるモータの力行制御は行われず、又、昇降具が下限に達した状態を正確に検知することができるようになる。
又、上記の構成において、上記導出手段が、求められた現在の揚高を記憶し、当該昇降装置の起動時に最後に記憶されたものを読み出すことで現在の揚高を求めるものでは、読み出しを行っていない場合には上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始し、読み出しを行っている場合には上記揚高変化量の累算を継続するものとすることができる。
このようにすれば、読み出しが行われておらず正確に現在の揚高が求められない状態では、設定値、つまり下限揚高からの揚高変化量の累算が開始されるので、その直後に求められる現在の揚高は下限揚高から所定の高さまでの範囲内となる。そのため、下降指示に従っての制御手段によるモータの力行制御は行われず、又、昇降具が下限に達した状態を正確に検知することができるようになる。
更に、上記の構成においては、上記導出手段が、求められた現在の揚高と上記設定値とを比較し、現在の揚高が上記設定値を下回っている場合には上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始し、そうでない場合には上記揚高変化量の累算を継続するものとすることができる。
このようにすれば、求められた現在の揚高が設定値、つまり下限揚高を下回るということは正確に現在の揚高が求められない状態であると判断でき、この状態で下限揚高からの揚高変化量の累算が開始される。従って、求められた現在の揚高と実際の揚高との誤差が拡大することを抑えることができ、又、下限揚高を下回る揚高という現実的でないものが他の制御などに用いられることを防止することができる。
尚、本発明において、昇降装置に対する上昇指示及び下降指示は、昇降装置に備えられる操作装置を作業者が操作することで指示する方法や、昇降装置に備えられる通信機へ外部から指示を表す信号を送信する方法などを採用して与えればよい。
以上に説明したように、本発明によれば、比較的手間をかけずに、昇降具が下限に達した状態を正確に検知することができるようになり、昇降具が下限に達した時点で下限の揚高である設定値から揚高変化量の累算を開始することで、それ以降、正確な現在の揚高を得ることができるようになる。
以下、本発明をバッテリフォークリフトに適用した実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例に係るバッテリフォークリフトは、車体1の後部に後方へ延設された左右一対のストラドルレッグ2を備え、各ストラドルレッグ2の先端部に後輪3が設けられる。図1と図2に示すように、車体1の前部中央には前輪4が設けられ、その右方に各種油圧装置が、左方に制御装置5が搭載される。この制御装置5とは一体的にインバータ6が搭載されており、インバータ6が制御装置5により制御されることで後述するモータ22の制御がなされるようになっている。又、図2に示すように、車体1の後部にはバッテリ7が搭載され、前輪4の上方には前輪4を駆動・制動する走行装置8が設けられており、この走行装置8も制御装置5により制御される。
図1と図2に示すように、車体1の後部にはマスト9が立設され、このマスト9に作業者が搭乗する運転台10が昇降可能に支持されると共に、左右一対のリフトシリンダ11が並設されている。
図1に示すように、運転台10の床部には後方へ延設された左右一対のフォーク12が備えられ、前壁部には、前輪4を操舵輪として回転させその向きを変えるためのハンドル13、運転台10を昇降させるための操作ボックス14が備えられている。操作ボックス14は、運転台10を上昇させる指示を行うための上昇スイッチ15と、下降させる指示を行うための下降スイッチ16とを備えており、作業者がスイッチ操作を行うと上昇指示又は下降指示が信号として制御装置5へ伝えられる。更に、運転台10の前壁部には、前輪4を駆動輪として回転させ走行速度を調節するためのアクセル17が備えられている。このような運転台10と、運転台10に備えられるフォーク12をはじめとする各種装置とが、本発明における昇降具に相当する。
図3に示すように、運転台10はチェーン18により吊り上げられており、チェーン18の一端が運転台10に連結され、他端がマスト9に連結されている。このチェーン18がリフトシリンダ11により支持されており、リフトシリンダ11が伸長するとチェーン18により運転台10が引き上げられて上昇し、逆にリフトシリンダ11が短縮すると運転台10が下降する。
そして、チェーン18の運転台10側の端部には、たるみを検出するセンサ19が設けられている。運転台10が下降し何らかの物体に引っ掛かったり乗り上げたりしてチェーン18に所定量以上のたるみが生じると、これがセンサ19により検出され、その旨の信号が制御装置5へ伝えられる。
さて、車体1に設けられる油圧装置は、主に、作動油を貯溜するタンク20、ポンプ21、ポンプ21に連結されたモータ22、モータ22の回転数を検出するセンサ23、及び作動油の流れを制御するバルブ24と、各装置を結ぶ油圧配管とからなる。図4に示すように、タンク20とポンプ21、ポンプ21とバルブ24、バルブ24とリフトシリンダ11がそれぞれ油圧配管により結ばれている。
ここで、バルブ24は、ポンプ21からリフトシリンダ11への作動油の流れを許容し、逆向きの流れを禁止する上昇位置と、ポンプ21とリフトシリンダ11との間の双方向の流れを許容する下降位置とに切換え可能な電磁弁である。バルブ24が備えるソレノイドが励磁されると下降位置に切換えられ、励磁が止められるとバルブ24が備えるスプリングにより上昇位置に戻るようになっている。
ポンプ21がモータ22により正転駆動されると、タンク20から作動油を吸入すると共にバルブ24へ向けて作動油を吐出する。吐出された作動油はバルブ24を通してリフトシリンダ11へ供給され、リフトシリンダ11が伸長する。
一方、バルブ24が下降位置にあるときにポンプ21の正転駆動を止めると、バルブ24を通してリフトシリンダ11からの作動油がポンプ21へ流入し、ポンプ21が逆転する。こうしてリフトシリンダ11から作動油がタンク20へ戻されると、リフトシリンダ11が短縮する。
前述のように、運転台10はマスト9により案内、支持されると共に、リフトシリンダ11及びチェーン18により支持されているが、この実施例に係る荷役用昇降装置は、これらに加えて、車体1に設けられる各油圧装置、並びに制御装置5、インバータ6、バッテリ7により構成されている。
図4に示すように、制御装置5には、上昇スイッチ15及び下降スイッチ16からの指示信号と共に、センサ23からの検出信号が入力され、これらの信号に基づき制御装置5はインバータ6を制御し、バルブ24を制御する。又、センサ19及びセンサ23からの検出信号は、制御装置5において後述する揚高検出に用いられる。すなわち、この実施例に係る揚高検出装置は、センサ19、センサ23及び制御装置5により構成されている。尚、この実施例では、図3に示すように、床面からフォーク12の上面までの高さを現在の揚高Hとして求めるようにしている。
図5に示すように、制御装置5は、走行装置8を制御する走行制御部51と、モータ22やバルブ24の制御を行う昇降制御部52と、現在の揚高Hを求める揚高導出部53と、求められた揚高Hを記憶する記憶部54とを備える。
走行制御部51には、アクセル17からの指示信号が入力されると共に、走行装置8に備えられたセンサで検出される走行速度が信号として入力される。又、走行制御部51には揚高導出部53で求められる現在の揚高Hも入力され、走行制御部51はこれらの信号に基づき走行装置8を制御する。
昇降制御部52には、上昇スイッチ15、下降スイッチ16からの指示信号が入力されると共に、センサ23からモータ22の回転数が信号として入力される。昇降制御部52は、これらの信号に基づきインバータ6及びバルブ24の制御を行う。
作業者が上昇スイッチ15を操作すると、昇降制御部52は、モータ22を所定の回転数で正転方向に力行制御し、ポンプ21を正転駆動させる。これにより、リフトシリンダ11に作動油が供給されて伸長し、運転台10が上昇する。上昇スイッチ15の操作が止められると、昇降制御部52はモータ22を停止させる。これでリフトシリンダ11の伸長が止まり、運転台10が停止する。
作業者が下降スイッチ16を操作すると、昇降制御部52はバルブ24の励磁を行い、下降位置に切換える。これにより、タンク20に作動油が戻されてリフトシリンダ11が短縮し、運転台10が下降する。このとき、モータ22の回転数が所定値以下であれば、昇降制御部52はモータ22を逆転方向に力行制御し、ポンプ21を逆転駆動させる。下降スイッチ16の操作が止められると、昇降制御部52は、ポンプ21を逆転駆動していればモータ22を停止させ、又、バルブ24の励磁を止めて上昇位置に切換える。これでリフトシリンダ11の短縮が止まり、運転台10が停止する。
揚高導出部53には、センサ19、センサ23からの検出信号がそれぞれ入力されると共に、昇降制御部52から、上昇スイッチ15の操作により上昇指示がなされているか、下降スイッチ16の操作により下降指示がなされているかを表す信号が入力される。揚高導出部53は、これらの信号に基づき現在の揚高Hを求め、これを走行制御部51へ向けて出力する。
揚高導出部53は、揚高変化量をセンサ23からの回転数Nに基づいて算出し、これを記憶部54を利用して累算することで現在の揚高Hを算出する。すなわち、揚高導出部53は、検出される回転数Nに基づき算出される揚高変化量を記憶部54に記憶されている揚高Hに加算する、つまりH+KNθの演算をすることで最新の現在の揚高Hを算出し、新たに求められた現在の揚高Hは記憶部54に記憶される。ここで、回転数N[r/s]は単位時間当たりに回転した回数(回転速度)、演算周期θ[s]は算出を行う時間間隔であり、Kはモータ22の1回転当たりの揚高変化量[m/r]である。
又、揚高導出部53は、後述するように、必要なときに揚高変化量の累算を下限揚高Haから開始する。すなわち、揚高導出部53には予め下限揚高Haが記憶されており、この下限揚高Haを初期値として、これに揚高変化量を加算することから揚高変化量の累算を開始する。ここで、下限揚高Haとは、運転台10を下限まで下降させたときの床面からフォーク12の上面までの高さ(例えば50mm)である。
更に、揚高導出部53は、求めた現在の揚高Hに基づきモータ22の下降力行を許可するか禁止するかを判断し、その判断結果を信号として昇降制御部52へ向けて出力する。
以下、この実施例における揚高検出の流れについて更に説明する。
図6に示すように、揚高導出部53は、まず昇降制御部52からの信号に基づき下降指示がなされているか否かを判定し(S1)、下降指示がなされていなければセンサ23で検出される回転数Nに基づき揚高変化量(=KNθ)を算出し、これを記憶部54に記憶されている揚高Hに加算して現在の揚高Hを求める(S2)。又、これに伴い、新たに求められた現在の揚高Hが、それまで記憶されていたものに代わって記憶部54に記憶される。更に、揚高導出部53は求められた現在の揚高Hが下限揚高Haを下回っているか否か、すなわちH<Haであるか否かを判定する(S3)。現在の揚高H<Haであれば揚高導出部53は現在の揚高H=Haとし、これが現在の揚高Hとして記憶部54に記憶される(S4)。従って、次にS2において現在の揚高Hを求める際には、下限揚高Haに算出される揚高変化量を加算することになる。H<Haでなければ、S2において求められた現在の揚高Hがそのまま維持される。
S1において下降指示がなされていれば、昇降制御部52によりバルブ24の励磁が行われ、バルブ24は下降位置に切換えられていることになるが、図6に示すように、揚高導出部53は下限フラグがオンであるか否かを判定する(S5)。下限フラグがオンでなければ、揚高導出部53は現在の揚高H=Haとし(S6)、下限フラグがオンであれば、続いて現在の揚高Hが下限揚高Haから所定の高さα(例えば200mm)の範囲であるか否か、すなわちH>Ha+αであるか否かを判定する(S7)。ここで、H>Ha+αであれば、揚高導出部53は下降力行許可信号を昇降制御部52へ向けて出力し(S8)、S2へと進む。H>Ha+αでなければ、揚高導出部53は下降力行禁止信号を昇降制御部52へ向けて出力し(S9)、続いて回転数Nが0であるか否かを判定する(S10)。昇降制御部52は、揚高導出部53から下降力行許可信号を受けると、モータ22の回転数Nが所定値以下であればモータ22を逆転方向に力行制御し、下降力行禁止信号を受けると、モータ22の回転数Nが所定値以下であってもモータ22を逆転方向に力行制御しない。
図6に示すように、S10において回転数N=0でなければS2へと進み、回転数N=0であれば揚高導出部53はその経過時間Tをカウントし、経過時間Tが予め設定した時間T0(例えば0.2s)以上であるか否かを判定する(S11)。T≧T0でなければそのままS2へと進み、T≧T0であれば揚高導出部53は続いてチェーン18のたるみが検出されているか否かを判定する(S12)。たるみが検出されていればそのままS2へと進み、検出されていなければ揚高導出部53は現在の揚高H=Haとし(S13)、下限フラグをオンとする(S14)。下限フラグがオンとされた後はS2へ進み、揚高導出部53は現在の揚高Hを求める。
さて、走行制御部51は、アクセル17が操作されると走行装置8により前輪4を駆動するが、アクセル17に備えられたセンサにより検出される操作量に応じて目標走行速度を求め、走行装置8に備えられたセンサにより検出される実際の走行速度がこの目標走行速度となるように走行装置8を制御する。ここで、揚高導出部53により求められる現在の揚高Hが所定高さ(例えば2m)以上であるときには、走行制御部51は、目標走行速度を所定値以下に制限した上で、走行装置8を制御する。これにより、フォーク12延いては運転台10が高揚高にある状態ではバッテリフォークリフトが低速で走行するようになり、運転台10上の作業者の安全が確保される。
このような実施例によれば、下降スイッチ16が操作され下降指示されているにもかかわらず、モータ22が回転していないということは運転台10が下限に達していると考えられるので、このときに下限揚高Haを初期値として揚高変化量の累算を開始することで、それ以降、正確な現在の揚高Hを得ることができる。もちろん、運転台10が下限にあることを検出するスイッチなどを用いる場合には、正確に検出できるよう細やかなメンテナンスが必要であるが、この実施例によればそのような必要はなく、比較的手間がかからない。
一方、下限揚高Haから高さαの範囲を越えて高い所にある物体に運転台10が引っ掛かるなどして、下降指示されているにもかかわらずモータ22が回転していないという状況や、運転台10は下限揚高Haから高さαの範囲内にあるが、床上にある物体に乗り上げるなどして下降指示されているにもかかわらずモータ22が回転していないという状況では、そのまま揚高変化量の累算が継続される。そのため、無用に揚高変化量の累算が下限揚高Haから再開されることが防止される。
又、この実施例によれば、モータ22の下降力行制御を行うことにより、フォーク12上の荷物の重量が軽くても適当な下降速度で下降させることができる。しかも、運転台10が一度も下限に達していない状況、つまり下限フラグがオンでない状況では現在の揚高H=Haとされ、不適切なモータ22の下降力行が防止される。下降力行制御が行われないときには、運転台10が下限に達する前からモータ22は自由に回転していることになるので、運転台10が下限に達した状態を正確に検知することができ、下限に達した時点で速やかにモータ22を停止させることができる。
更に、この実施例では、運転台10が少なくとも一度は下限に達していたとしても、揚高導出部53により求められる現在の揚高Hが下限揚高Haを下回り、正確な値ではないと判断された時点で、下限揚高Haから揚高変化量の累算を再開するようにしている。そのため、より誤差の少ない現在の揚高Hを得ることができ、又、下限揚高Haを下回る揚高Hという本来あるべきでないものが走行制御部51へ入力されることを防止することができる。
尚、上記の実施例は、バッテリフォークリフトを起動する度に改めて揚高検出を行うことを前提としたものであるが、記憶部54に最後に記憶された揚高Hをバッテリフォークリフトのシャットダウン後も保持し、それを起動時に読み出して使用するようになされたものであっても、本発明を適用することができる。その際には、記憶されている揚高Hの読み出しが行われていない状況、つまり正確に現在の揚高が求められない状況では、下限揚高Haから揚高変化量の累算を開始するようにし、下降力行制御を行わないようにすればよい。このようにすれば、誤ってモータ22が下降力行されることがなくなり、又、フォーク12が下限に達した状態を正確に検知することができると共に、下限に達した時点で速やかにモータ22を停止させることができる。
又、上記の実施例では、揚高導出部53において、昇降制御部52からの信号に基づいて下降指示がなされているか否かを判定しているが、これに代えて、上昇スイッチ15、下降スイッチ16からの指示信号を揚高導出部53に入力して判定を行うようにしてもよい。
更に、上記の実施例では、センサ23で検出される回転数Nに基づいて揚高変化量を算出しているが、これに代えて、他の回転式センサを用いることができる。例えば、チェーン18が巻き掛けられるプーリの回転数を検出するセンサを用いたり、運転台10にワイヤの一端が接続され、運転台10の昇降に伴って回転し、その回転数を出力するリール式センサを用いたりしてもよい。このようにする場合には、揚高変化量の算出に際して、Kとしてプーリやリールの1回転当たりの揚高変化量を用いればよい。
加えて、上記の実施例では、床面からフォーク12の上面までの高さを揚高Hとしているが、床面からフォーク12の下面までの高さや、床面から運転台10の床部の上面までの高さを揚高Hとしてもよく、このようにする場合には対応する下限揚高を記憶させるようにすればよい。又、上記の実施例のような高揚高時の走行減速制御の他にも、各種制御に揚高導出部53により求められる現在の揚高Hを利用可能であることはいうまでもなく、正確な揚高を用いることで精度、確度が向上する。
本発明の実施例に係るバッテリフォークリフトの前方斜視図である。 本発明の実施例に係るバッテリフォークリフトの後方斜視図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の実施例に係る荷役用昇降装置のシステム図である。 本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例の制御フロー図である。
符号の説明
5 制御装置
51 走行制御部
52 昇降制御部
53 揚高導出部
54 記憶部
6 インバータ
7 バッテリ
9 マスト
10 運転台
11 リフトシリンダ
15 上昇スイッチ
16 下降スイッチ
18 チェーン
19 センサ
20 タンク
21 ポンプ
22 モータ
23 センサ
24 バルブ

Claims (5)

  1. 昇降具を支持するシリンダとモータに連結されたポンプとを油圧配管で結び、上昇指示が与えられると上記ポンプから供給される作動油で上記シリンダを伸長させ、下降指示が与えられると上記シリンダが短縮する際の戻り油を上記ポンプに供給するようにした昇降装置において、上記昇降具の現在の揚高を検出する揚高検出装置であって、
    上記モータ又は上記ポンプの回転数を検出する回転検出手段と、該回転検出手段により検出される上記回転数当たりの揚高変化量を算出し、予め定められた設定値から上記揚高変化量を累算して現在の揚高を求める導出手段とを備え、
    上記設定値は、上記昇降具を下限まで下降させたときの下限揚高であり、
    上記導出手段は、上記下降指示が与えられているときに上記回転検出手段により検出される上記回転数に基づき上記モータ又は上記ポンプが回転しているか否かを判断し、回転していなければ上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するものであることを特徴とする昇降装置の揚高検出装置。
  2. 上記導出手段は、求められた現在の揚高が上記設定値から所定の高さまでの範囲内であれば、上記モータ又は上記ポンプが回転していないと判断した際に上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始することを特徴とする請求項1に記載の昇降装置の揚高検出装置。
  3. 上記昇降具は索状体にて吊り下げられると共に、該索状体を介して上記シリンダに支持されており、
    上記索状体のたるみを検出するたるみ検出手段を備え、
    上記導出手段は、上記たるみ検出手段により上記索状体がたるんでいることが検出されなければ、上記モータ又は上記ポンプが回転していないと判断した際に上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降装置の揚高検出装置。
  4. 上記回転検出手段に代えて、上記昇降具の昇降に伴って回転し、その回転数を出力する回転式検出器を備え、
    上記導出手段は、上記回転式検出器の回転数当たりの揚高変化量を算出し、上記下降指示が与えられているときに上記回転式検出器が回転していなければ、上記設定値から上記揚高変化量の累算を開始するものであることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の昇降装置の揚高検出装置。
  5. 請求項1ないし3の何れかに記載の揚高検出装置を備えると共に、与えられる上記上昇指示及び上記下降指示と上記回転検出手段により検出される回転数とに従って上記モータを制御する制御手段を備える昇降装置であって、
    上記制御手段は、上記下降指示が与えられるときに、上記導出手段により求められる現在の揚高が上記設定値から所定の高さまでの範囲内でなければ、上記回転検出手段からの回転数が所定値を下回らないよう上記モータを力行制御し、範囲内であれば、上記モータの力行制御を行わず、上記モータを自由に回転可能な状態とするものであることを特徴とする昇降装置。
JP2006036208A 2006-02-14 2006-02-14 昇降装置の揚高検出装置、及びこれを備えた昇降装置 Withdrawn JP2007217070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006036208A JP2007217070A (ja) 2006-02-14 2006-02-14 昇降装置の揚高検出装置、及びこれを備えた昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006036208A JP2007217070A (ja) 2006-02-14 2006-02-14 昇降装置の揚高検出装置、及びこれを備えた昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007217070A true JP2007217070A (ja) 2007-08-30

Family

ID=38494775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006036208A Withdrawn JP2007217070A (ja) 2006-02-14 2006-02-14 昇降装置の揚高検出装置、及びこれを備えた昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007217070A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101914467B1 (ko) 리프트 모터 속도로부터 가동 조립체의 속도를 추정하는 물류 취급 차량
EP1950171A2 (en) Travel control apparatus for industrial vehicle
JP6311551B2 (ja) 荷役制御装置
JP6311563B2 (ja) 荷役制御装置
JP4920354B2 (ja) 昇降装置
JP2010264833A (ja) 車両用操舵装置
JP6747633B1 (ja) クレーン装置、掛数判定方法及びプログラム
EP1475297B1 (en) Safety arrangement at picking truck following a walking person
JP4969164B2 (ja) 昇降装置
JP2007217070A (ja) 昇降装置の揚高検出装置、及びこれを備えた昇降装置
JP5963633B2 (ja) 作業車
JP2005089046A (ja) 自律移動車両におけるエレベータ制御システム
CN111542485A (zh) 高度调节辅助装置、具备该装置的起重机以及高度调节方法
JP6041601B2 (ja) 高所作業車
JP4969163B2 (ja) 昇降装置の揚高検出方法
RU154207U1 (ru) Универсальный вилочный электропогрузчик
JP4969171B2 (ja) 昇降装置の揚高検出装置
JP4953715B2 (ja) 昇降装置の揚高検出装置
KR101304526B1 (ko) 사다리차 운반대의 이동제어장치
JP2007217071A (ja) 昇降装置
JP2003040596A (ja) オーダーピッキング車
JP4953737B2 (ja) 昇降装置の揚高検出装置
IT202000016045A1 (it) Carrello industriale con controllo di stabilità migliorato
JP2018127307A (ja) 産業車両
JP5510982B1 (ja) 荷役車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090224

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20090605

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090707