JP2007217026A - 光学部品梱包ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】光学部品梱包ケースを開放する際に、光学部品の脱落と方向の変化を防止するようにした光学部品梱包ケースを提供する。
【解決手段】上面に光学部品収納用凹所4を備えた収納領域3、及び該収納領域の外周縁から外側に張り出した張出し領域10を有した薄板材から成る第1のケース2と、該第1のケース上に積層される第2のケース21と、を備えた光学部品梱包ケースにおいて、収納領域と張出し領域との間に、該張出し領域の下方への変形による応力が収納領域に直接伝搬することを防止するダンパー領域30を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学部品を十分な緩衝性を確保しつつ方向性よく整列保持して、次工程、或いはアッセンブリメーカーに提供することを可能とした光学部品梱包ケースの改良に関し、特に梱包ケース開放時におけるケースの変形によって収納した光学部品が脱落したり収納方向が変化する不具合を防止できる光学部品梱包ケースに関する。
光ピックアップ、その他の光学装置に使用される光学部品としてのビームスプリッタやプリズム等の光学部品は、小型化の要請によって数mm角の微小寸法に構成されているが、サイズの大小を問わず、光学部品は衝撃による損傷や、ゴミ等の異物付着による不良品化を防止するために、その取扱いには最大限の配慮が必要である。例えば、光学部品メーカーが製造した光学部品をアッセンブリメーカー側に運搬する場合には、運搬中に衝撃や振動が加わった場合の耐衝撃性、ゴミ等の付着防止等を考慮した梱包ケースが用いられ、この種の梱包ケースは従来から種々提案されている。
特許文献1には、樹脂等からなる薄板によって形成した梱包搬送トレーが開示されており、このトレー100は図8(a)(b)の概略平面図、及び縦断面図に示すように、凹状の収納部102を多数配置した収納領域101と、収納領域101の外周縁から外側に張り出した張出し領域110と、を備えている。各収納部102内に光学部品115を収納して梱包する際にはこのトレー上に蓋部材120を被せて内部を気密化する。
蓋部材120により封止された梱包搬送トレー100を開放する場合には、図8(c)に示すように張出し領域110の端部を指等によって下側へめくる操作を行うが、張出し領域110が収納領域101の外周縁と直結しているため、張出し領域110の一部を下方に変形させると、その変形は直ちに内側に位置する収納領域101上の収納部102に伝搬し、鎖線で示すように収納部102を構成する薄板材までも下方に退避変形してしまう。このため、収納部102内の光学部品115が外部に脱落し易かった。また、特定の光学面や非光学面の方向や位置を外観上から判別できない光学部品を収納部102内に収納する際には、予め全ての光学部品が同じ方向、同じ姿勢となるように収納することにより、光学部品をトレーから取り出す際に、光学部品の光学面、或いは非光学面の位置、方向を容易に確認できるようにするのが一般であるが、収納部102が変形すると、収納されている光学部品の方向が変化してしまい、光学部品を取出してから実機に組み付ける際に組み付け方向を誤ってしまうという事態が生じる。
特開2005−22670公報
このように、下ケース側の収納用凹所上に光学部品を収納してから上ケースにより蓋をするタイプの光学部品梱包ケースにおいては、下ケースの外周に張り出した張出し領域を下方に撓ませることによってケースを開放する必要があった。このため、張出し領域と直結した収納用凹所が下方に撓んで変形し、収納された光学部品が脱落したり、収納方向、収納姿勢を変化させるという問題があった。つまり、従来の梱包ケースは外周縁部の変形が内側の収納凹所に作用し易かった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、下ケース側の収納用凹所上に光学部品を収納してから上ケースにより蓋をするタイプの光学部品梱包ケースを開放する際に、下ケースの外周縁部に設けた張出し領域を下方に変形させる操作を行ったとしても、張出し領域の変形が直ちに収納凹所側へ伝達されないように構成することにより、光学部品の脱落と方向の変化を防止するようにした光学部品梱包ケースを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明に係る光学部品梱包ケースは、上面に光学部品収納用凹所を備えた収納領域、及び該収納領域の外周縁から外側に張り出した張出し領域を有した薄板材から成る第1のケースと、該第1のケース上に積層される第2のケースと、を備えた光学部品梱包ケースにおいて、前記収納領域と前記張出し領域との間に、該張出し領域の下方への変形による応力が前記収納領域に直接伝搬することを防止するダンパー領域を設けたことを特徴とする。
梱包ケースを開放した内部の収納用凹所内に収容された光学部品を取り出す際に、下側に位置する第1のケースの外周縁から張り出した張出し部を下方へ変形させた場合にダンパー領域が変形による応力を吸収緩和するため、収納用凹所が変形して光学部品の脱落や収納方向の変化等が起きることがない。従って、梱包ケースから取り出した光学部品を次工程に用いたり、実機に搭載する際における方向性を誤ることがなくなる。
また、本発明では、前記ダンパー領域は、前記収納領域と前記張出し領域との間の第1のケース部分を上方に突出させた突部であることを特徴とする。
ダンパー領域は、板材から成る第1のケースの一部を上方に屈曲させたり、湾曲させることによって形成した中空の突部であるため、変形し易くなっており、張出し領域から伝搬される変形による応力をいち早く吸収緩和することができる。
また、本発明では、前記ダンパー領域は、前記収納領域と前記張出し領域との間の第1のケース部分を下方に凹ませた凹陥部であることを特徴とする。
ダンパー領域は、板材から成る第1のケースの一部を下方に屈曲させたり、湾曲させることによって形成した凹陥部であるため、変形し易くなっており、張出し領域から伝搬される変形による応力をいち早く吸収緩和することができる。
また、本発明では、前記突部、又は前記凹陥部の縦断面形状は矩形、三角形、又は台形であることを特徴とする。
第1のケースの一部を矩形、三角形、台形等の形状に加工することにより突部が形成されているので、突部の外側の裾部から入来する応力はその上面、或いは内側の裾部に伝搬される過程で減衰し、収納用凹所には応力による悪影響が及ばなくなる。
また、本発明では、前記突部の上面の形状、又は凹陥部の底面形状は、湾曲形状であることを特徴とする。
突部の上面、及び凹陥部の底面を湾曲させた構造とすることにより、湾曲部が弾性変形することによって応力の伝搬防止機能を高めることができる。
また、本発明では、前記突部の上面、又は前記凹陥部の底面に、格別の緩衝作用を発揮する凹凸部を設けたことを特徴とする。
張出し領域から収納領域へ向かう応力の伝搬経路に弾性変形、応力吸収緩和特性がより優れた構造を備えた凹凸部を介在させることによって、収納用凹所への悪影響を大幅に緩和することが可能となる。
また、本発明では、前記突部の上面、又は前記凹陥部の底面に、格別の緩衝作用を発揮する小突起を少なくとも一つ設けたことを特徴とする。
張出し領域から収納領域へ向かう応力の伝搬経路に弾性変形、応力吸収緩和特性に優れた構造を備えた小突起を介在させることによって、収納用凹所への悪影響を大幅に緩和することが可能となる。
また、本発明では、前記突部の上面、又は前記凹陥部の底面に格別の緩衝作用を発揮する凹溝を少なくとも一つ設けたことを特徴とする。
張出し領域から収納領域へ向かう応力の伝搬経路に弾性変形、応力吸収緩和特性に優れた構造を備えた凹溝を介在させることによって、収納用凹所への悪影響を大幅に緩和することが可能となる。
また、本発明では、ダンパー領域は、前記収納領域と前記張出し領域との間の平坦面に設けた凹凸部であることを特徴とする。
張出し領域から収納領域へ向かう応力の伝搬経路に突部、凹陥部を設けずに、弾性変形、応力吸収緩和特性に優れた凹凸部を設けただけでも、収納用凹所への悪影響を大幅に緩和することが可能となる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る光学部品梱包ケースを構成する第1のケース(下ケース)の構成を示す平面図、(b)は第1のケース上に第2のケースを被せた状態の縦断面図、(c)は梱包ケースを開放している状態を示す縦断面図である。
この梱包ケース1は、上面に光学部品収納用凹所4を備えた収納領域3、及び収納領域3の外周縁の少なくとも一部から外側に張り出した平板状の張出し領域10を有し且つ樹脂等の薄板材から成る第1のケース2と、第1のケース2上に積層されることにより収納領域3を覆う収納領域被覆領域22、及び張出し領域10の上面に積層して密着する張出し領域被覆領域23を有した第2のケース21と、を備えている。
この梱包ケース1は、第1のケース2の収納領域3と張出し領域10との間に、張出し領域10の下方への変形による応力を、収納領域3に伝達させて収納用凹所4を変形させることを防止するダンパー領域30を設けた構成が特徴的である。
図1に示したダンパー領域30は、上面に平坦な上面31aを有した略矩形凸状、或いは台形凸状の突部31であり、薄板材を上方に突設させた中空体である。従って、突部31は張出し領域10の変形による影響を直接受けやすく、しかも変形応力によって直ちに変形し易い形状、構造を有している。即ち、突部31は張出し領域10の一部が下方へ変形したときにいち早く変形による応力を受けて自ら弾性変形し易い構成を備えている。この例では、突部31の上面31aの高さ位置が収納領域3の最上面よりも高く設定されているため、張出し領域10の変形による応力が収納領域3まで伝搬しにくくなっている。
このように突部31は、図1(c)に示すように第1のケース2の張出し領域10を下方に退避変形させた場合における張出し領域10の変形箇所からの変形応力を直接受けていち早く変形するように構成されている。従って、張出し領域10の変形箇所の下方への変形に伴って突部31の外側の裾部31b、或いは、裾部31b及び上面31aが下方へ変形するため、収納領域3を構成する板材、特に収納用凹所4を構成する板材には変形による応力が伝搬しない。或いは、内側の裾部31cまで張出し領域10の局部の変形応力が伝搬しても、収納用凹所4には伝搬しないように構成されている。従って、収納用凹所4の変形によって収納用凹所内の光学部品Aが脱落したり、収納方向や姿勢が変化するという不具合を防止できる。
なお、突部31の内側の裾部31cと最外部に位置する収納用凹所4との間に所要幅を有した平坦面(或いは後述する凹凸部等)31dを設けておくことにより更に緩衝機能を発揮することが可能となる。
なお、図1(a)の平面図ではダンパー領域30を収納領域3の全周に亘って連続的に延在させているが、周方向に沿って断続的に配置してもよいし、或いは収納領域外周の一部にダンパー領域30を設けても良い。この例では、第1のケース2の左右両端縁にめくるための取手が設けられているため、ダンパー領域30はこの取手と対応する左右両端縁にのみ設けても良い。なお、ダンパー領域30の配置範囲に関するこの構成は、以下の全ての実施形態に当てはまる。
第2のケース21は、第1のケース2の上面に組み付けられることによって収納領域3を密閉するための手段であるため、収納領域被覆領域22は光学部品Aを収容した収納領域3の上面を覆うように構成されている一方で、張出し領域被覆領域23は張出し領域10の上面に密着可能な構成を有する。更に、ダンパー領域30を被覆する部分はダンパー領域30の外形状に対応した形状を有している。
次に、図2(a)(b)及び(c)は何れも本発明の第2の実施形態に係るダンパー領域30の構成を示す要部縦断面図である。薄板材を上方に突出させた中空の突部31の上面は、図1のように平坦面である必要はなく、例えば図2(a)に示すように上面が円弧状であってもよいし、(b)に示すように上面が三角形状であってもよいし、或いは(c)に示すように突部31の全体が三角形状、その他の形状であってもよい。
図2(a)(b)及び(c)に夫々示した各突部形状を備えたダンパー領域30にあっては、張出し領域10を鎖線で示したように下方へ撓ませた際の変形による応力が収納領域3内の収納用凹所4内に伝搬して光学部品Aの脱落等の不具合をもたらすことがない。
次に、図3(a)(b)及び(c)は何れも本発明の第3の実施形態に係るダンパー領域30の構成を示す要部縦断面図である。図3(a)のダンパー領域30は、矩形の突部31の平坦な上面31aの全面又は一部に緩衝力増強のための細かいジグザグ状の凹凸部32を設けた構成が特徴的である。図1、図2のように突部31のみを設けた場合に比して、細かい凹凸部32を付加した場合には、凹凸部32が張出し領域10の下方への変形による応力をより多く吸収緩和して収納用凹所4への伝搬を阻止する。なお、円弧状の上面31aに凹凸部32を設けても良い。図3(b)は両裾部31b、31cがテーパ状に広がった形状の突部31の上面に鋭角状(又は、鈍角状)の凹凸部32を連続形成している。図3(a)に示したジグザグ状の凹凸部であってもよい。図3(a)の凹凸部32を構成する山部と谷部は鋭角状(又は鈍角状)であるが、矩形の山部と谷部を連続させた凹凸部32としてもよいし、或いは円弧状の山部と谷部を連続させた凹凸部32としてもよい。図3(c)のダンパー領域30は(b)における谷部をより深くした構成が特徴的である。
図3(a)(b)及び(c)に夫々示した各突部形状を備えたダンパー領域30にあっては、張出し領域10を鎖線のように下方へ撓ませた際の変形による応力が収納領域3内の収納用凹所4内に伝搬して光学部品Aの脱落等の不具合をもたらすことがない。特に、突部31の上面に格別の緩衝作用を発揮する凹凸部32を設けたので、凹凸部32による応力の吸収緩和効果が発揮され、ダンパー領域30全体としての緩衝作用を更に高めることができる。即ち、内側の裾部31cの外側に弾性変形が容易な構造を備えた凹凸部32が存在するため、外側の裾部31bからの変形応力の大半が凹凸部32により吸収緩和され、内側の裾部31c、更には収納領域に伝搬されることがなくなる。
次に、図4(a)(b)及び(c)は何れも本発明の第4の実施形態に係るダンパー領域30の構成を示す要部縦断面図である。図4(a)のダンパー領域30は、矩形の突部31の平坦な上面31aの中央部に緩衝力増強のための三角形状の小突起33を一個設けた構成が特徴的である。また、(b)はこの小突起33を所定の間隔をおいて2個以上設けた構成が特徴的である。また、(c)は三角形状の突起ではなく矩形の小突起33を一つ、或いは複数個設けた構成が特徴的である。或いは、小突起33は断面形状が円弧状の突起であってもよい。なお、図示しない円弧状に突出した上面31aに小突起33を設けても良い。
図4(a)(b)及び(c)に夫々示した各突部及び各小突起形状を備えたダンパー領域30にあっては、張出し領域10を鎖線で示すように下方へ撓ませた際の変形による応力が収納領域3内の収納用凹所4内に伝搬して光学部品Aの脱落等の不具合をもたらすことがない。特に、突部31の上面に格別の緩衝作用を発揮する小突起33を設けたので、小突起33が弾性的に変形することにより張出し領域からの変形応力を吸収緩和し、ダンパー領域30の全体としての緩衝作用を高めることができる。即ち、内側の裾部31cの外側に弾性変形が容易な構造を有した小突起33が存在するため、外側の裾部31bからの変形応力の大半が小突起33により吸収緩和され、内側の裾部31c、更には収納領域に伝搬されることがなくなる。
次に、図5(a)乃至(e)は、何れも本発明の第5の実施形態に係るダンパー領域30の構成を示す要部縦断面図である。図5(a)のダンパー領域30は、突部31の上面に緩衝力増強用の凹溝35を設けた構成が特徴的である。この凹溝35は上面31a全体を湾曲状に凹ませたものであるが、(b)のように矩形の浅い凹溝35としてもよいし、(c)のように矩形の深い凹溝35としてもよい。更に、(d)のようにV溝状の凹溝35としてもよいし、(e)のように円弧状の凹溝35としてもよい。上面31a上に設ける各凹溝35の深さ、形状、個数は種々選定可能である。図5(b)乃至(c)では平坦な上面31aに凹溝35を設けた例を示したが、図示しない円弧状に突出した上面の一部に凹溝35を設けても良い。
図5に示した各突部及び各凹溝形状を備えたダンパー領域30にあっては、張出し領域10を鎖線で示すように下方へ撓ませた際の変形による応力が収納領域3内の収納用凹所4内に伝搬して光学部品Aの脱落等の不具合をもたらすことがない。特に、突部31の上面に格別の緩衝作用を発揮する凹溝35を設けたので、ダンパー領域30の全体としての緩衝作用を高めることができる。即ち、内側の裾部31cの外側に弾性変形が容易な構造を有した凹溝35が存在するため、外側の裾部31bからの変形応力の大半が凹溝35により吸収緩和され、内側の裾部31c、更には収納領域に伝搬されることがなくなる。
次に、図6(a)乃至(d)は本発明の第6の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部断面図である。第6の実施形態の各構成例に係るダンパー領域30が上記各実施形態のダンパー領域と異なる点は、上方へ突出した突部31の代わりに、下方へ突出した凹陥部40を設けた点にある。
即ち、図6(a)は張出し領域10と収納領域3との間に矩形の深い凹陥部40を一つ設けた構成が特徴的である。なお、図示しないが、凹陥部40の形状を台形状、或いは円弧状に構成してもよい。(a)の凹陥部40の底面に図3(a)、或いは図3(b)に示した如き凹凸部や、図4(a)(b)及び(c)に示した小突起33の如き緩衝部を設けても良い。板材を下方へ突出加工した中空状の凹陥部40は、張出し領域10が下方へ変形したときにその応力の伝搬を受けていち早く下方に弾性変形することにより応力を吸収緩和するように構成されている。
また、図6(b)のように幅の狭い矩形の凹陥部40を複数個連続配置してもよい。また、(c)のダンパー領域30は、張出し領域10と収納領域3との間に三角形状の深い凹陥部40を一つ設けた構成が特徴的である。(d)のように幅の狭い三角形の凹陥部を複数個連続配置してもよい。
図6(a)乃至(d)に夫々示した各凹陥部形状を備えたダンパー領域30にあっては、張出し領域10を下方へ撓ませた際の変形による応力が収納領域3内の収納用凹所4内に伝搬して光学部品Aの脱落等の不具合をもたらすことがない。特に、張出し領域10と収納領域3との間に格別の緩衝作用を発揮する凹陥部40を設けたので、ダンパー領域30の全体としての緩衝作用を高めることができる。また、凹陥部40内により弾性変形し易い形状を有した小突起や凹凸部を設けることにより、応力の吸収緩和効果を更に増強することができる。
次に、図7(a)及び(b)は本発明の第7の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部断面図である。第7の実施形態の各構成例に係るダンパー領域30が上記各実施形態のダンパー領域と異なる点は、突部31や凹陥部40を設ける代わりに、張出し領域10と収納領域3との間の平坦面に細かいジグザグ状の凹凸部45を設けた点にある。図7(a)の凹凸45は、鋭角状、或いは鈍角状の三角形状の山部と谷部から成っており、(b)の凹凸部45は円弧状の三角形状の山部と谷部から成っている。
図7に示した各突部及び各凹陥部形状を備えたダンパー領域30にあっては、張出し領域10を下方へ撓ませた際の変形による応力が収納領域3内の収納用凹所4内に伝搬して光学部品Aの脱落等の不具合をもたらすことがない。特に、張出し領域10と収納領域3との間に格別の緩衝作用を発揮する凹凸部45を設けたので、ダンパー領域30の全体としての緩衝作用を高めることができる。即ち、張出し領域10と収納領域3との間に、弾性変形が容易な構造を有した凹凸部45が存在するため、張出し領域10からの変形応力の大半が凹凸部45により吸収緩和され、内側の収納領域3に伝搬されることがなくなる。
以上のように本発明の各実施形態に係る光学部品梱包ケースによれば、第1のケース2(下ケース)の外周縁部に設けた張出し領域10を下方に変形させる操作を行ったとしても、張出し領域10の変形が直ちに収納用凹所4側へ伝達されないように構成したので、光学部品の脱落と方向の変化を防止することができる。従って、次工程、或いはアッセンブリメーカーにおいて梱包ケースを開放した時に、ケースの変形によって収納した光学部品が脱落したり光学部品の収納方向が変化する不具合を防止できる。
(a)は本発明の一実施形態に係る光学部品梱包ケースを構成する第1のケース(下ケース)の構成を示す平面図、(b)は第1のケース上に第2のケースを被せた状態の縦断面図、(c)は梱包ケースを開放している状態を示す縦断面図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の第2の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部縦断面図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の第3の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部縦断面図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の第4の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部縦断面図である。 (a)乃至(e)は本発明の第5の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部縦断面図である。 (a)乃至(d)は本発明の第6の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第7の実施形態に係るダンパー領域の構成を示す要部断面図である。 (a)及び(b)は従来のトレーの概略平面図、及び縦断面図であり、(c)はその欠点を説明するための断面図である。
符号の説明
1…梱包ケース、2…第1のケース、3…収納領域、4…収納用凹所、10…張出し領域、21…第2のケース、22…収納領域被覆領域、23…領域被覆領域、30…ダンパー領域、31…突部、31a…上面、31b…裾部、31c…裾部、32…凹凸部、33…小突起、35…凹溝、40…凹陥部、45…凹凸、45…凹凸部。

Claims (9)

  1. 上面に光学部品収納用凹所を備えた収納領域、及び該収納領域の外周縁から外側に張り出した張出し領域を有した薄板材から成る第1のケースと、該第1のケース上に積層される第2のケースと、を備えた光学部品梱包ケースにおいて、
    前記収納領域と前記張出し領域との間に、該張出し領域の下方への変形による応力が前記収納領域に直接伝搬することを防止するダンパー領域を設けたことを特徴とする光学部品梱包ケース。
  2. 前記ダンパー領域は、前記収納領域と前記張出し領域との間の第1のケース部分を上方に突出させた突部であることを特徴とする請求項1に記載の光学部品梱包ケース。
  3. 前記ダンパー領域は、前記収納領域と前記張出し領域との間の第1のケース部分を下方に凹ませた凹陥部であることを特徴とする請求項1に記載の光学部品梱包ケース。
  4. 前記突部、又は前記凹陥部の縦断面形状は矩形、三角形、又は台形であることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の光学部品梱包ケース。
  5. 前記突部の上面の形状、又は凹陥部の底面形状は、湾曲形状であることを特徴とする請求項2、3又は4に記載の光学部品梱包ケース。
  6. 前記突部の上面、又は前記凹陥部の底面に、格別の緩衝作用を発揮する凹凸部を設けたことを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の光学部品梱包ケース。
  7. 前記突部の上面、又は前記凹陥部の底面に、格別の緩衝作用を発揮する小突起を少なくとも一つ設けたことを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の光学部品梱包ケース。
  8. 前記突部の上面、又は前記凹陥部の底面に格別の緩衝作用を発揮する凹溝を少なくとも一つ設けたことを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の光学部品梱包ケース。
  9. ダンパー領域は、前記収納領域と前記張出し領域との間の平坦面に設けた凹凸部であることを特徴とする請求項1に記載の光学部品梱包ケース。
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