JP2007216892A - 車両用ルームランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集光された光を放出する光源と、
前記光源の光放出側に設けられる調光層であって、印加電圧によって光拡散性が制御される調光層と、
前記調光層上に配置される光透過性カバーと、
を備える、車両用ルームランプ。
【選択図】図2
Description
そこで、本発明では、光源の設置スペースが少なく、コンパクト化された車両用ルームランプを提供することを課題とする。
集光された光を放出する光源と、
前記光源の光放出側に設けられる調光層であって、印加電圧によって光拡散性が制御される調光層と、
前記調光層上に配置される光透過性カバーと、
を備える、車両用ルームランプである。
以上のように、本発明の車両用ルームランプでは一つの光源で2種類の光を生成できる。これにより、ルームランプ用光源とマップランプ用光源とを個別に設ける必要が無く、結果として光源の設置スペースが少なくて済み、コンパクト化された車両用ルームランプとなる。
(光源)
本発明の光源として、集光された光を放出する光源が使用される。光源の種類は特に限定されないが、LEDランプを使用することが好ましい。LEDランプは小型で、振動や衝撃に強く、寿命が長いなどの利点を有する。例えば、砲弾型LEDランプを使用することが好ましい。砲弾型LEDランプでは封止部材によって、その指向性を制御することができる。使用するLEDランプの発光色は特に限定されず、白色、アンバー色、青色、緑色など所望の発光色を採用することができる。尚、光源として複数個のLEDランプを使用してもよい。複数個のLEDランプを使用する場合には、異なる発光色のLEDランプを併用することにしても良い。なお、バルブ等に集光レンズを組み合わせて光源を構成しても良い。
本発明では印加電圧によって光拡散性(光透過率)が制御される調光層が使用される。このような調光層として、いわゆるエレクトロクロミックガラスや液晶方式の調光シート(又は調光ガラス)を用いることができる。中でも応答性などの面から液晶方式の調光シート(又は調光ガラス)を採用することが好ましい。これらを本発明の調光層に使用すれば、調光層の光拡散性を瞬時に変化させることができる。この調光層によれば、調光層から放出される2種類の光の切り替えを瞬時に行うことができる。即ち、ルームランプとマップランプとが瞬時に切り替わり、使い勝手が向上する。液晶方式の調光シートは、液晶層を一対の透明電極で挟んだ構成からなり(調光ガラスは各透明電極膜の外側にガラスの配した構造を有する)、無通電時には光拡散性の高い状態(高拡散状態)であり、通電させると光拡散性の低い状態(低拡散状態)になる。本発明では特に以下の調光シートを使用することが好ましい。即ち、高拡散状態において、以下の数式(数1)により規定されるヘイズ率が、70〜99.9、好ましくは80〜99.9、更に好ましくは85〜99.9の範囲にあり、低拡散状態においてヘイズ率が、0.5〜30、好ましくは0.5〜15、更に好ましくは0.5〜10の範囲にある調光シートを使用することが好ましい。
ヘイズ率(%)=(拡散光量)/(全透過光量)×100
光透過性カバーは調光層の上に配置される。即ち全体をみると、光源、調光層、光透過性カバーの順に配置される。光透過性カバーによって調光層が保護されることになる。調光層を透過した光源の光は光透過性カバーを透過して車両室内へ放出される。
光透過性カバーの材質は良好な光透過性が発揮される限り特に限定されない。例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂、ガラス等の無機材料で光透過性カバーを形成することができる。光透過性カバーの調光層側の面又は調光層側と反対側の面に光拡散処理を施しても良い。但し、光源の光軸近傍となる領域には光拡散処理を施さない。このようにすれば、調光層が高拡散状態のとき、調光層により拡散された光源の光の一部は、光透過性カバーの光拡散処理が施された領域によって光透過性カバー内において更に拡散される。これにより、放出光はその輝度ムラが低減され、ルームランプの光として好適に利用される。その一方で、調光層が低拡散状態のときには、光源の光は調光層を透過し、光透過性カバーの光拡散処理が施されていない領域を通って車両室内へ放出されることとなる。これにより、光源の光は指向性の高い状態で車両室内へ放出され、マップランプの光として好適に利用される。光拡散処理の種類は特に限定されない。カッティング、シボなどの公知の表面処理により光拡散処理を施しても良い。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。
図1に示すように車両用ルームランプ1は車両10の室内天井のフロントガラス側中央部に設置される。図2に示すように、車両用ルームランプ1は光源11、12、クリア樹脂板13、ウムシート14、カバー15及び枠16を備える。光源11、12の光放出側に配置されるクリア樹脂板13とカバー15は、ウムシート14を挟持して固定している。光源11、12は砲弾型白色LEDランプであって、指向性の高い白色光を放出する。光源11は、その光軸111上に運転席の座部112が位置するように運転席側を向いて配置される。一方、光源12はその光軸121上に助手席の座部(図示せず)が位置するように助手席側を向いて配置される。クリア樹脂板13は無色透明のアクリル製である。クリア樹脂板13の形状は平板状である。ウムシート14は液晶方式の調光シートである。ウムシート14の形状は平面視でクリア樹脂板13よりも若干小さい。ウムシート14の左右端部には電極141が接続されている。無通電状態では、ウムシート14のヘイズ率は約90であり、ウムシート14は高拡散状態となる。ウムシート14へ12Vの電圧を印加すると、ウムシート14のヘイズ率は約10となり、ウムシート14は低拡散状態となる。
カバー15は無色透明のアクリル樹脂製である。カバー15の形状は、ウムシート14よりも若干大きい板状であって、カバー15の光源11、12側の面(上面151)は平面であるが、車両室内側の面(意匠面152)は縁部から中央部に向かって厚みが斬増しており、凸レンズ状となっている。枠16には開口部161が設けられている。この開口部161を介してカバー15の意匠面が車両室内に露出する。尚、枠16にはスイッチ17が設けられている(図3を参照)。
また、スイッチ17がOFF位置のときは、ウムシート14は高拡散状態である。このとき、車両室内側からは、高拡散状態のウムシート14がカバー15を介して視認される。即ち、高拡散状態のウムシート14が曇ったように観察される。これにより、ウムシート14の背後に配置される光源11、12は視認されないことになり、車両用ルームランプ1の意匠性が向上する。なお、スイッチ17がOFF位置のとき、ウムシート14を通電状態としてもよい。このようにすれば、OFFの状態で光源11、12を積極的に視認させることができる。
車両500は4個の車両用ルームランプ100を備える。車両用ルームランプ100は車両室内天井の、運転席右側、助手席左側、右後部座席右側、及び左後部座席左側の合計4箇所にそれぞれ一つ配置される。図6に示すように、車両用ルームランプ100は、光源110、クリア樹脂板120、ウムシート130、カバー140及び枠150を備える。車両用ルームランプ1と同様に、クリア樹脂板120とカバー140はウムシート130を挟持して固定している。図7に示すように、カバー140の下方にスイッチ170が設置される。スイッチ170により、光源110及びウムシート130への通電状態が制御される。これにより車両用ルームランプ1と同様に、ルームランプの光とマップランプの光が光源110から生成される。よって車両用ルームランプ100を4個備える車両500においても、車両10と同様に、ルームランプ用光源とマップランプ用光源を個別に使用せずに済み、光源設置スペースが少なくなり、車両用ルームランプ100はコンパクト化されることになる。
11 12 110 光源
13 120 クリア樹脂板
14 130 ウムシート
15 25 140 カバー
16 150 枠
17 170 スイッチ
Claims (4)
- 集光された光を放出する光源と、
前記光源の光放出側に設けられる調光層であって、印加電圧によって光拡散性が制御される調光層と、
前記調光層上に配置される光透過性カバーと、
を備える、車両用ルームランプ。 - 前記調光層が、液晶方式の調光ガラス又は調光シートであることを特徴とする、請求項1に記載の車両用ルームランプ。
- 前記光源がLEDランプであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用ルームランプ。
- 前記調光層が、ヘイズ率が70〜99.9である第1状態と、ヘイズ率が0.5〜30である第2状態と、になることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ルームランプ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101294412B1 (ko) * | 2009-01-16 | 2013-08-07 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 자동차용 실내 조명 시스템 |
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2006
- 2006-02-17 JP JP2006041429A patent/JP4492557B2/ja active Active
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