JP2007216719A - 鉄道車両用連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突力吸収装置が作用する設定荷重よりも小さい衝撃力が繰返し作用したとき、衝撃力吸収部材の拡径部と前部連結器の連結器胴との挿入係合させた部位にへたりが生じて隙間を生じ、乗り心地を害する恐れがある。
【解決手段】ビカン14に取付ける衝突力吸収部材13の拡径部13a内に連結器胴12の筒状部12aの拡径用部18を挿入係合させ、かつ、ビカン14の心棒14aに筒状部12aを摺動自在に外嵌させ、拡径部13a内に連結器胴12を押し込んだ状態として、連結器胴12とビカン14とを拘束手段15によつて結合すると共に、2つ割りの締付金17,17により、ビカン14及び連結器胴12を固定し、締付金17,17の内向きフランジ状部17a,17bの内側の対向面の一方がビカン14の環状面部14eに係合し、他方が連結器胴1の環状面部12cに係合している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連結器と緩衝器とを備えた鉄道車両の連結装置であつて、特に車両の停止時を含む通常走行時以外の車両が衝突した場合に生ずる強大な圧縮衝撃力を吸収・緩和するための衝突力吸収装置を有する鉄道車両用連結装置に関するものである。
従来のこの種の連結装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。この連結装置は、図8に示すように被連結車両に設けられている被連結車両用連結器と相互連結可能な連結器と、車体部材に配置され、通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝撃力を吸収・緩和する緩衝装置との間に継手部材16を配置し、継手部材16の前後両端部を横ピン17と縦ピン24とによつて連結器及び緩衝装置に揺動自在に結合する鉄道車両用連結装置であつて、前記通常の衝撃力にはほぼ対抗し、車両の衝突に伴う圧縮衝撃力を吸収・緩和する衝突力吸収装置Aを連結器に設け、被連結車両用連結器と連結器とを中心軸線を合致させて締結した状態で、被連結車両用連結器が、前後両端部を横ピン17と縦ピン24とを有する継手部材16を介して被連結車両に設ける緩衝装置19に結合し、前記通常の衝撃力は緩衝装置によつてほぼ吸収・緩和し、緩衝装置が吸収・緩和し得ない過大な衝撃力を前記衝突力吸収装置Aによつて吸収・緩和するものである。
そして、連結器は、衝撃力吸収部材13を介在する前部連結器3と後部連結器4とを有し、前部連結器3と後部連結器4とが、離反方向の移動が連結部材114a,115によつて拘束されると共に、前部連結器3又は後部連結器4の少なくとも一方と一体の連結器胴112と衝撃力吸収部材13とが圧入可能に連結されて衝突力吸収装置Aを構成し、衝突力吸収装置Aは、無負荷時及び引張衝撃力が作用したときには固定状態のままであり、圧縮衝撃力が作用したときには、緩衝装置が最大圧縮作用する迄は相互に係合固定状態を保持するが、緩衝装置が最大圧縮作用した後は連結器が縮小作動し、衝撃力吸収部材13と連結器胴112との間で圧入を生じ、過大な衝撃力を吸収・緩和する。
更に、衝突力吸収部材13が、筒状をなし、中心軸線方向への後退動を制限して後部連結器4に取付けられ、この衝突力吸収部材13の先端側の拡径部13a内に前部連結器3の後部の連結器胴112を挿入係合させると共に、連結器胴112の内向きフランジ状部112aを後部連結器4に突設した心棒114aに摺動自在に外嵌させ、かつ、内向きフランジ状部112aから突出する心棒114aの雄ねじ部114dに連結ナット115を締め付け、衝突力吸収部材13の拡径部13a内に連結器胴112を押し込んだ状態として、前部連結器3と後部連結器4との間の離反方向の移動が拘束されて、衝突力吸収装置Aが構成されている。
特許第3335882号
しかしながら、このような従来の鉄道車両用連結装置にあつては、連結器胴112と後部連結器4との離反方向の移動を拘束させる手段が後部連結器4に突設した心棒114aの雄ねじ部114dに連結ナット115を締め付けて構成されるのみであつたため、衝突力吸収装置Aが作用する設定荷重よりも小さいが比較的大きな衝撃力が繰返し作用したとき、衝撃力吸収部材の先端側の拡径部13aと前部連結器3の後部の連結器胴112との挿入係合させた部位にへたりが生じて隙間を生じ、鉄道車両の乗り心地を害することになる恐れが存在している。
また、衝撃力吸収部材の拡径部13aと連結器胴112との間に隙間が生じたことに起因して、前部連結器3と後部連結器4との間の離反方向の移動を拘束する雄ねじ部114d及び連結ナット115に大きな衝撃力が負荷され、これらの連結部材が損傷を受ける等の恐れが存在している。
しかも、連結部材にナット115を備えるねじ機構を使用しているため、走行中に発生する車体のローリングによつて前後の車両間でねじれ力が作用して緩み方向のトルクが負荷されると、緩みと共に隙間が生じる恐れがある。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、被連結車両に設けられる被連結車両用連結器2’と相互連結可能な連結器2と、車体部材25に配置され、通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝撃力を吸収・緩和する緩衝装置19との間に継手部材16を配置し、継手部材16の前後両端部を横ピン27と縦ピン24とによつて連結器2及び緩衝装置19に揺動自在に結合すると共に、
前部連結器3と後部連結器4とを有する連結器2に、前記通常の衝撃力よりも大きな圧縮衝撃力を吸収・緩和する衝突力吸収装置Aを設ける鉄道車両用連結装置であつて、
後部連結器4及び前部連結器3の内の一方にビカン14を有し、他方に連結器胴12を有し、
ビカン14に筒状をなす衝突力吸収部材13が取付けられ、この衝突力吸収部材13の先端側の拡径部13a内に連結器胴12の筒状部12aの拡径用部18を挿入係合させ、かつ、ビカン14と連結器胴12とを中心軸線方向の摺動自在に嵌合させ、
衝突力吸収部材13の拡径部13a内に連結器胴12を押し込んだ状態として、連結器胴12とビカン14とを少なくとも離反方向の移動を拘束する拘束手段15によつて結合すると共に、
衝突力吸収部材13を覆う締付金17,17により、離反方向の移動を拘束させてビカン14及び連結器胴12を固定し、
締付金17,17が、前後両端部に内向きフランジ状部17a,17bを有し、内向きフランジ状部17a,17bの内側の対向面の一方がビカン14の環状面部14eに係合し、他方が連結器胴12の環状面部12cに係合し、
連結器胴12の拡径用部18と衝撃力吸収部材13とが圧入可能に連結されて衝突力吸収装置Aが構成されていることを特徴とする鉄道車両用連結装置である。
請求項2の発明は、前記締付金17,17の内向きフランジ状部17a,17bの内側の対向面の少なくとも一方が、テーパ状の環状面部17c,17dを形成し、複数割りの締付金17,17によつてビカン14の環状面部14eと連結器胴12の環状面部12cとの間が締め付けられていることを特徴とする請求項1の鉄道車両用連結装置である。
請求項3の発明は、前記拘束手段15が、連結器胴12の通孔12d及びビカン14の通孔14dに圧入させるせん断ピン15であることを特徴とする請求項1又は2の鉄道車両用連結装置である。
独立請求項1によれば、連結器胴と後部連結器との離反方向の移動を拘束させる手段として、締付金の内向きフランジ状部の内側の対向面の一方がビカンの環状面部に係合し、他方が連結器胴の環状面部に係合している共に、連結器胴とビカンとを少なくとも離反方向の移動を拘束するように結合する拘束手段を備えるので、衝突力吸収装置への設定荷重よりも小さいが比較的大きな衝撃力の繰返し作用に対し、衝撃力吸収部材の先端側の拡径部と前部連結器の連結器胴との挿入係合させた部位にへたりに起因する隙間を生じ難く、車両の乗り心地を害することが良好に防止される。
また、衝撃力吸収部材の拡径部と連結器胴との間に隙間が生じたことに起因して、前部連結器と後部連結器との間の離反方向の移動を拘束する拘束手段に大きな衝撃力が負荷され、拘束手段が損傷を受ける恐れも軽減する。
請求項2によれば、締付金の内向きフランジ状部の内側の対向面の少なくとも一方が、テーパ状の環状面部を形成し、締付金によつてビカンの環状面部と連結器胴の環状面部との間を締め付けて適正かつ十分な締付力を付与することが可能になる。これにより、衝突力吸収装置への設定荷重よりも小さいが比較的大きな衝撃力の繰返し作用に対し、衝撃力吸収部材の先端側の拡径部と前部連結器の連結器胴との挿入係合させた部位にへたりが生じて隙間を生じる問題が良好に抑制される。
請求項3によれば、拘束手段が、連結器胴の筒状部の通孔及び心棒の通孔に圧入させるせん断ピンによつて構成される。これにより、走行中に発生する車体のローリングによつて前後の車両間でねじれ力が作用した場合であつても、緩み又は隙間を生じ難く、これらの拘束手段等が損傷を受ける不具合が著しく軽減される。せん断ピンは、比較的大きな自連力の繰返し作用にも十分に耐えるように、破断荷重を自由に設定することができる。
以下、図1〜図7を参照して、本発明の1実施の形態を従来例と同一機能部分には同一符号を付して説明する。図3中において符号1は連結装置を示し、連結装置1は各車両相互間を連結し、かつ過度の衝撃を吸収・緩和する機能を有する連結器2と、主として通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝撃力を吸収・緩和する緩衝装置19との間に、継手部材16を介在させて構成される。連結器2は、例えば踏み切り等で車両が障害物と衝突した際に発生する前記通常の衝撃力よりも大きな圧縮衝撃力を吸収・緩和する。継手部材16は、その前後両端部において横ピン27と縦ピン24とによつて連結器2又は緩衝装置19に結合し、連結器2と緩衝装置19とを揺動自在に結合する。具体的には、継手部材16の前部と連結器2のビカン14との間は横ピン27とナット28により、継手部材16の後部と緩衝装置19の枠20との間は縦ピン24により、それぞれ相対的に揺動自在に結合し、横ピン27部において車両間の上下方向の動きに対応し、縦ピン24部において車両間の水平方向の動きに対応可能としてある。
連結器2は、中心軸線を一致させた前部連結器3と後部連結器4とで構成されている。前部連結器3は、それぞれ円筒状をなす前部連結器胴11と後部連結器胴12とを有する。前部連結器胴11は、前端部(図3,図4上で左端部をいう)にフランジ状部11b及び連結面11aが形成され、後端部(図3,図4上で右端部をいう)に図1に示すフランジ状部11cが形成され、また、後部連結器胴12は、図1に示すように前端部にフランジ状部12bが形成され、後端部に筒状部12aが形成されている。筒状部12aの後端外周には、高強度材料からなる環状の拡径用部となる拡径用部材18が圧入固定されている。前部連結器胴11の後端部のフランジ状部11cと後部連結器胴12の前端部のフランジ状部12bとは、カップリング5,6によつて相互に位置決めして、ボルト・ナット7,8で締め付け相互固定してある。しかして、前部連結器胴11及び後部連結器胴12は、中心軸線が一致している。
一方、後部連結器4は、衝撃力吸収部材13と連結用部材であるビカン14と継手部材16とを有する。ビカン14は、後部連結器4の後部に配置され、後部は継手部材16及び横ピン27を各々嵌入可能な形状に形成され、しかも横ピン27を中心にして上下方向に揺動自在としてあり、前面芯部には、図1,図2に示すように通孔14dを有する心棒14aが一体的に突設されている。衝撃力吸収部材13は、後部連結器4の前部に取付けられ、全体が筒状をなし、先端開口部が拡径されて拡径部13aを形成している。
後部連結器4は、図1に示すようにビカン14の前端部の円筒面部14bに衝撃力吸収部材13の後端部を外嵌させ、かつ、前向きの環状段面14cに衝撃力吸収部材13の後端面を当接させると共に、後部連結器胴12の筒状部12aを心棒14aに中心軸線方向の摺動自在に密接に嵌合させ、衝突力吸収部材13の拡径部13a内に後部連結器胴12を押し込んだ状態とする。そして、ビカン14と後部連結器胴12とは、前部連結器3と後部連結器4との間の離反方向の移動を複数割りの締付金17,17によつて挟み込んで拘束して、設定荷重を付与して一体的に組付られる。締付金17,17は、実際には2つ割りになつている。
締付金17,17は、前後両端部に内向きフランジ状部17a,17bを有し、内向きフランジ状部17a,17bの内側の対向面は、外方に向けて次第に縮径する環状面部17c,17dを形成している。そして、前側の環状面部17cには後部連結器胴12の筒状部12a外周に形成した前向き環状面部12cが係合し、後側の環状面部17dには、ビカン14の後端部の後向き環状面部14eが係合する。図5に示す状態からの締付金17,17の縮径により、締付金17,17のテーパ状の環状面部17c,17dによつて衝撃力吸収部材13と筒状部12aの拡径用部材18とが次第に押し込まれ、締付金17,17の合わせ面が係合することによつて衝撃力吸収部材13に所定の初圧が付与された状態となり、衝撃力吸収部材13と拡径用部材18とに隙間なく、かつ、組み込み寸法が正確に与えらて組み付けられる。この締付金17,17の組み付けは、簡単な治具を使用して容易になされ得る。
すなわち、2つ割りの締付金17,17によつて衝撃力吸収部材13を自由に拡径可能に覆い、前側の環状面部17cを後部連結器胴12の環状面部12cに係合させ、後側の環状面部17dをビカン14の環状面部14eに係合させながら、締付金17,17に縮径力を作用させ、衝撃力吸収部材13を締め付け、一体的に組み付けてボルト・ナット29によつて締結してある。このように、締付金17,17の環状面部17c,17d及び環状面部12c,14eは、衝撃力吸収部材13の拡径部13a内に拡径用部材18を設定荷重を与えて圧入させる機能を有するため、締付金17,17の環状面部17c,17d及び環状面部12c,14eの内の少なくとも一方の係合面をテーパ状に形成すれば良い。つまり、締付金17,17の内向きフランジ状部17a,17bの内側の対向面の少なくとも一方が、外方に向けて次第に縮径する環状面部17c,17dを形成し、締付金17,17によつてビカン14の環状面部14eと連結器胴12の環状面部12cとを締め付け可能であれば良い。
このように、筒状部12aの拡径用部材18を拡径部13aに挿入係合させた状態で、筒状部12aの通孔12d及び心棒14aの通孔14dに拘束手段であるせん断ピン15を圧入固定してある。筒状部12aの拡径用部材18は、衝撃力吸収部材13の拡径部13aを除く内径よりも若干大径をなしている。
しかして、車両の通常走行に伴う通常の圧縮衝撃力は、せん断ピン15によつて拘束・支持されると共に、後部連結器胴12の後方向への相対移動が拡径用部材18が拡径部13aに係止して拘束・支持され、過大な圧縮衝撃力が作用した際に、せん断ピン15が破断すると共に設定荷重を超える圧縮衝撃力の作用によつて拡径用部材18が衝撃力吸収部材13内に圧入され、衝撃力吸収部材13を拡径変形させながら、後方への相対移動が許容される。この拡径用部材18を有する後部連結器胴12、衝撃力吸収部材13、ビカン14及びせん断ピン15が、連結器2に設けられ、通常の衝撃力には対抗し、衝突等による通常の衝撃力よりも大きな圧縮衝撃力を吸収・緩和する衝突力吸収装置Aを構成している。また、心棒14a及びせん断ピン15により、連結部材を構成している。
しかして、前部連結器3の後部連結器胴12の後方向への相対移動は、衝撃力吸収部材13がビカン14の環状段面14cに当接することによつて拘束されていると共に、せん断ピン15によつて拘束されているので、連結器2に伝播される圧縮衝撃力(後退力)が漸増するに伴つて、ある荷重を境にして、せん断ピン15が折損すると共に、後部連結器胴12の後端部(拡径用部材18)が衝撃力吸収部材13との当初の係合部である拡径部13a付近から後方に向けて次第に移動し、衝撃力吸収部材13を漸次に拡径(塑性変形)させる。なお、後部連結器胴12は、前方向への相対移動がせん断ピン15及び締付金17,17によつて拘束されている。
そして、衝撃力吸収部材13の後端部は、ビカン14の円筒面部14bに嵌入させて位置決めし、環状段面14cに当接させただけで拡径変形が自由となつているので、衝撃力吸収部材13の変位は図6に示すように拡径部13aの漸次の相対的移動位置の変化によらず、荷重が一定となる。従つて、優れた緩衝特性となつて車両の衝突力が吸収され、連結された車両への影響が緩和される。これに対し、衝撃力吸収部材13の後端部を例えば溶接によつてビカン14に固着して固定端の状態にすると、拡径部13aの漸次の移動位置の変化と共に荷重も次第に増加するので、傾斜した直線的な特性となり、緩衝特性は悪い。
このことは、一般的なハリにおいて、両端固定と両端自由端の場合、同一荷重に対し自由端の方がより変形し易いことからも理解できる。すなわち、本願の衝撃力吸収部材13の後端部のように自由端とすることにより、固定端に比べて変位し易くなり、その結果として図6に示すように拡径部13aの移動位置の変化によらず一定荷重となる特性が得られるので、衝撃吸収の方法としては有利である。
なお、前部連結器3は、カップリング5,6部において前部連結器胴11と後部連結器胴12とに分割されているが、これは後部連結器胴12を短縮させてせん断ピン15等の組み付け作業を便ならしめるためであり、前部連結器胴11と後部連結器胴12とを一体の連結器胴にしてカップリング5,6を省略することも可能である。また、せん断ピン15は、複数本とすることもできる。
緩衝装置19は、既存の通常のものでよく、前端部が継手部材16及び縦ピン24を嵌入可能な形状を有した枠20の内部に、図4に示す区画壁20aの両側としてそれぞれ緩衝器23a,23bを配置して、一組の緩衝器23(23a,23b)の前側及び後側を前・後伴板21,22によつて挟持し、この伴板21,22の前後を車体部材25に当接嵌装してある。しかして、連結器2より伝播される圧縮力は、枠20に伝わり、後伴板22の後側が車体部材25によつて係止されるので、図4において後側の緩衝器23bが圧縮され、一方、引張力が負荷された場合には前伴板21の前側が車体部材25によつて係止されるので、図4において前側の緩衝器23aが圧縮される。このようにして、連結器2を経由して伝播されてくる圧縮力及び引張力(通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝撃力)を吸収し、緩和させて伝達するようになつている。勿論、緩衝器23を従来公知の単一の構造とすることもできる。
一方、相手側の被連結車両にも連結器2と同様な構造を有した連結器が取付けられ、図3,図4に示すように一対の連結器2,2’の前部連結器3の連結面11a同士を相互に接触させて、連結ボルト9及びナット10(又はその他の機械的な連結手段)にて締結することによつて、相手車両との相互連結が可能となつている。しかして、連結器2,2’を介して車両を連結した状態で、図7に平面視で示すように一対の縦ピン24を介して連結器2に伝播されてくる圧縮力Pは、曲線走行に伴つて両側の車体部材25に交差角度を生じた際であつても、一対の連結器2,2’の中心軸線方向に作用することになる。また、側面から見た場合にも、一対の横ピン27を介して連結器2に伝播されてくる圧縮力Pは、車体部材25に高低差を生じた際であつても、一対の連結器2,2’の中心軸線方向に作用することになる。このため、衝突力吸収装置Aにも中心軸線方向の圧縮力Pのみが作用することになり、衝突力吸収装置Aに曲げ変形を生じ難い。
次に、作用について説明する。
車両の通常走行時において連結器2に圧縮衝撃力が作用すると、圧縮衝撃力は被連結車両の連結器2’(前部連結器胴11)を経由して自車の連結器2に伝播してくる。その際、前部連結器3の後部連結器胴12の後端部と後部連結器4の衝撃力吸収部材13の拡径部13aとの係合部は、その摩擦抵抗力及びせん断ピン15の機能によつて相対的変位することなく係合固定状態を保持する。これにより、圧縮衝撃力はそのまま緩衝装置19に伝播し、枠20は圧縮衝撃力の大きさに比例して後退するので、枠20の区画壁20aと後伴板22間で後側の緩衝器23bが圧縮されて衝撃力を吸収する。圧縮衝撃力を吸収した後は緩衝器23bの弾性的復元力によつて元位置に復帰する。
反対に、連結器2に引張衝撃力が作用すると、枠20は引張衝撃力の大きさに比例して前進するので、枠20の区画壁20aと前伴板21間で前側の緩衝器23aが圧縮されて、圧縮衝撃力が作用する場合と同様に作用する。このとき、前部連結器胴11及び後部連結器胴12が一体となつて前方向に引張られるが、締付金17,17の内向きフランジ状部17a,17bの内側の対向面の一方がビカン14の環状面部14eに係合し、他方が連結器胴12の環状面部12cに係合している共に、ビカン14の心棒14aに圧着したせん断ピン15が後部連結器胴12の筒状部12aに係止しているので、ビカン14も一体に引張られる。従つて、前部連結器3の後部連結器胴12の後端部と後部連結器4の衝撃力吸収部材13の拡径部13aとの係合部は、係合固定状態を良好に保持したままとなる。なお、後部連結器胴12とビカン14との間の折れ曲がりは、前述したように衝突力吸収装置Aに中心軸線方向の圧縮力Pのみが作用するので、締付金17,17によつてビカン14及び連結器胴12を固定し、かつ、後部連結器胴12の筒状部12aを心棒14aに摺動自在かつ密接に外嵌させたこととも相まつて良好に防止される。
次に、緩衝装置19によつては吸収し得ないような強大な圧縮衝撃力が作用したとき、つまり車両が障害物と衝突(追突を含む)した場合においては、先ず、後側の緩衝器23bが最大圧縮した後に剛体の状態となる。そして、その後に連結器2に作用する過大な圧縮衝撃力は、せん断ピン15が小径部で破断すると共に衝撃力吸収部材13によつて吸収される。すなわち、後部連結器胴12の後端部(拡径用部材18)が、衝撃力吸収部材13の拡径部13aと係合する箇所の摩擦抵抗に打ち勝つて衝撃力吸収部材13内に次第に圧入され、ビカン14との当接嵌入部(14b,14c)を基点として衝撃力吸収部材13の拡径範囲を後方に拡げつつ進入するので、この拡径過程において圧縮衝撃力を衝撃力吸収部材13の塑性変形という形で吸収する。せん断ピン15の破断荷重は、自由に設定することができる。
衝撃力吸収部材13による緩衝特性は、図6に示すように拡径部13aの移動位置によらず衝撃力吸収部材13に作用する荷重がほぼ一定となり、大きな衝撃吸収エネルギー(拡径部13aの移動位置と衝撃力吸収部材13に作用する荷重とで囲まれた面積に相当するエネルギー量)特性が得られる。この衝撃力吸収部材13による衝撃吸収エネルギーは、通常の緩衝器19が吸収する衝撃吸収エネルギーの数倍となつて、非常時の際の異常な衝撃力を吸収することになる。その際、後部連結器胴12は、筒状部12aがビカン14の心棒14aに案内されながら、衝撃力吸収部材13内に進入する。従つて、衝突力吸収装置Aは、無負荷時及び引張衝撃力が作用したときには固定状態のままであり、圧縮衝撃力が作用したときには、緩衝装置19が最大圧縮作用する迄は相互に係合固定状態を保持するが、緩衝装置19が最大圧縮作用した後は連結器2が縮小作動し、衝撃力吸収部材13と連結器胴12との間で圧入を生じ、過大な衝撃力を吸収・緩和する。衝撃力吸収部材13による衝撃吸収エネルギーは、衝撃力吸収部材13の厚さ(外形寸法)を変更することで増減調節することができる。
なお、非常時の際としては、車両が何かに衝突する場合、或いは追突の場合が想定され、圧縮力だけを考慮すれば十分であり、非常時として引張力が作用する場合についてはその可能性は少ないものと想定されるが、引張力が作用する場合でも締付金17,17及びせん断ピン15によつて拘束されている。
ところで、上記1実施の形態にあつては、前部連結器3に連結器胴12を有し、後部連結器4にビカン14を有するものとしたが、連結器2と、緩衝装置19との間に継手部材16を配置し、継手部材16の前後両端部を横ピン27と縦ピン24とによつて連結器2及び緩衝装置19に揺動自在に結合するものであれば、前部連結器3にビカン14を備えさせ、後部連結器4に連結器胴12を備えさせても、衝突力吸収装置Aによる圧縮衝撃力を吸収・緩和する機能について同様の機能を得ることができる。従つて、後部連結器4及び前部連結器3の内の一方に円筒面部14b、環状段面14c、通孔14d、環状面部14e等を備えるビカン14を有し、他方に環状面部12c、通孔12d等を備える連結器胴12を有すればよい。また、ビカン14への衝突力吸収部材13の取付けは、拡径部13a内にビカン14の拡径用部材(筒状部12aの拡径用部材18と同様のもの)を挿入係合させて行うことも可能である。
また、拘束手段であるせん断ピン15は、連結器胴12とビカン14との間の少なくとも離反方向の移動を拘束すれば良く、従来例と同様に連結器胴12の筒状部12aを後部連結器4に突設した心棒14aに摺動自在に外嵌させ、かつ、筒状部12aから突出する心棒14aの雄ねじ部に連結ナットを締め付けても良い。
本発明の1実施の形態にかかる鉄道車両用連結装置の要部を半部切開して示す平面図。 図1のII−II線断面図。 同じく1実施の形態にかかる鉄道車両用連結装置を示す平面図。 同じく側面図。 同じく図1の要部を拡大して示す断面図。 同じく荷重−拡径部の移動位置による衝突力吸収装置の緩衝特性を示す線図。 同じく連結器の連結状態を示す概略図。 従来の鉄道車両用連結装置の要部を示す断面図。
符号の説明
1:連結装置
2:連結器
2’:被連結車両用連結器
3:前部連結器
4:後部連結器
12:後部連結器胴(連結器胴)
12a:筒状部
12c:環状面部
12d:通孔
13:衝突力吸収部材
13a:拡径部
14:ビカン
14a:心棒
14d:通孔
14e:環状面部
15:せん断ピン(拘束手段)
16:継手部材
17:締付金
17a,17b:内向きフランジ状部
17c,17d:環状面部
18:拡径用部材(拡径用部)
19:緩衝装置
24:縦ピン
25:車体部材
27:横ピン
A:衝突力吸収装置

Claims (3)

  1. 被連結車両に設けられる被連結車両用連結器(2’)と相互連結可能な連結器(2)と、車体部材(25)に配置され、通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝撃力を吸収・緩和する緩衝装置(19)との間に継手部材(16)を配置し、継手部材(16)の前後両端部を横ピン(27)と縦ピン(24)とによつて連結器(2)及び緩衝装置(19)に揺動自在に結合すると共に、
    前部連結器(3)と後部連結器(4)とを有する連結器(2)に、前記通常の衝撃力よりも大きな圧縮衝撃力を吸収・緩和する衝突力吸収装置(A)を設ける鉄道車両用連結装置であつて、
    後部連結器(4)及び前部連結器(3)の内の一方にビカン(14)を有し、他方に連結器胴(12)を有し、
    ビカン(14)に筒状をなす衝突力吸収部材(13)が取付けられ、この衝突力吸収部材(13)の先端側の拡径部(13a)内に連結器胴(12)の筒状部(12a)の拡径用部(18)を挿入係合させ、かつ、ビカン(14)と連結器胴(12)とを中心軸線方向の摺動自在に嵌合させ、
    衝突力吸収部材(13)の拡径部(13a)内に連結器胴(12)を押し込んだ状態として、連結器胴(12)とビカン(14)とを少なくとも離反方向の移動を拘束する拘束手段(15)によつて結合すると共に、
    衝突力吸収部材(13)を覆う締付金(17,17)により、離反方向の移動を拘束させてビカン(14)及び連結器胴(12)を固定し、
    締付金(17,17)が、前後両端部に内向きフランジ状部(17a,17b)を有し、内向きフランジ状部(17a,17b)の内側の対向面の一方がビカン(14)の環状面部(14e)に係合し、他方が連結器胴(12)の環状面部(12c)に係合し、
    連結器胴(12)の拡径用部(18)と衝撃力吸収部材(13)とが圧入可能に連結されて衝突力吸収装置(A)が構成されていることを特徴とする鉄道車両用連結装置。
  2. 前記締付金(17,17)の内向きフランジ状部(17a,17b)の内側の対向面の少なくとも一方が、テーパ状の環状面部(17c,17d)を形成し、複数割りの締付金(17,17)によつてビカン(14)の環状面部(14e)と連結器胴(12)の環状面部(12c)との間が締め付けられていることを特徴とする請求項1の鉄道車両用連結装置。
  3. 前記拘束手段(15)が、連結器胴(12)の通孔(12d)及びビカン(14)の通孔(14d)に圧入させるせん断ピン(15)であることを特徴とする請求項1又は2の鉄道車両用連結装置。
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