JP3335882B2 - 鉄道車両用連結装置 - Google Patents

鉄道車両用連結装置

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JP3335882B2
JP3335882B2 JP19517797A JP19517797A JP3335882B2 JP 3335882 B2 JP3335882 B2 JP 3335882B2 JP 19517797 A JP19517797 A JP 19517797A JP 19517797 A JP19517797 A JP 19517797A JP 3335882 B2 JP3335882 B2 JP 3335882B2
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道雄 上西
雅昭 溝手
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連結器と緩衝器と
を備えた鉄道車両の連結装置であつて、特に車両の停止
時を含む通常走行時以外の車両が衝突した場合に生ずる
強大な圧縮衝撃力を吸収・緩和するための衝突力吸収装
置を有した鉄道車両用連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のこの種の連結装置と
して、例えば特公昭62−26945号公報に示される
ものが知られている。この連結装置は、車両の撃突によ
る衝撃力を吸収・緩和して乗客を保護することを意図し
た非常用緩衝器と、従来公知の通常用緩衝器とを、一つ
の枠の内部に非常用緩衝器が通常用緩衝器の緩衝性能を
損なうことのないように配置している。この連結装置に
よれば、通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝
撃力は通常用緩衝器によつて吸収・緩和され、車両の撃
突に際しては、通常用緩衝器が所定量だけ作用した後に
非常用緩衝器が作用を開始し、過大な衝撃力が吸収・緩
和される。そして、非常用緩衝器が作動した後、撃突状
態が消失したならば、非常用及び通常用の両緩衝器は直
ちに正常状態に復帰して次の緩衝に備えることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鉄道車両用連結装置にあつては、非常用緩衝
器と従来から使用されている通常用緩衝器との二つを一
つの枠の内部に配置し、通常用緩衝器の所定量を超える
作動を非常用緩衝器に伝達させ、これによつて非常用緩
衝器の作動を開始させる構造であり、緩衝装置を一体的
に構成してあるので、車両の床下に配置される緩衝装置
が大形化する。このため、通常用緩衝器のみを備える従
来の鉄道車両用連結装置と比較して、車両の床下占有面
積が著しく増大し、車両の大幅な設計変更が必要となる
という技術的課題がある。
【0004】加えて、非常用緩衝器は、複雑な機構を採
用している。そして、複雑な機構の非常用緩衝器に変形
等を生じ、精度を維持したままでの再使用が不可能にな
る恐れがある。更に、再使用が可能なように堅牢に製作
しても、現実に車両同士が撃突すると、車両自身が相当
に損傷を受けており、廃車の事態も予想されるので、非
常用緩衝器のみを複雑かつ堅牢な機構として再使用可能
にすることは過大品質であり、経済的にも不利である。
このように、軽度の衝突の場合にのみ、撃突状態が消滅
後の再使用を可能とすることが困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、被連結車両に設け
られている被連結車両用連結器2’と相互連結可能な連
結器2と、車体部材25に配置され、通常走行を行う車
両間相互に発生する通常の衝撃力を吸収・緩和する緩衝
装置19との間に継手部材16を配置し、継手部材16
の前後両端部を横ピン17と縦ピン24とによつて連結
器2及び緩衝装置19に揺動自在に結合する鉄道車両用
連結装置であつて、前記通常の衝撃力にはほぼ対抗し、
車両の衝突に伴う圧縮衝撃力を吸収・緩和する衝突力吸
収装置A,Bを連結器2に設け、被連結車両用連結器
2’と連結器2とを中心軸線を合致させて締結した状態
で、被連結車両用連結器2’が、前後両端部に横ピン1
7と縦ピン24とを有する継手部材16を介して被連結
車両に設ける緩衝装置19に結合し、前記通常の衝撃力
は緩衝装置19によつてほぼ吸収・緩和し、緩衝装置1
9が吸収・緩和し得ない過大な衝撃力を前記衝突力吸収
装置A,Bによつて吸収・緩和することを特徴とする鉄
道車両用連結装置である。請求項2の発明は、連結器2
が、衝撃力吸収部材13を介在する前部連結器3と後部
連結器4とを有し、前部連結器3と後部連結器4とが、
離反方向の移動が連結部材14a,15によつて拘束さ
れると共に、前部連結器3又は後部連結器4の少なくと
も一方と一体の連結胴12と衝撃力吸収部材13とが圧
入可能に連結されて衝突力吸収装置Aを構成し、衝突力
吸収装置Aは、無負荷時及び引張衝撃力が作用したとき
には固定状態のままであり、圧縮衝撃力が作用したとき
には、緩衝装置19が最大圧縮作用する迄は相互に係合
固定状態を保持するが、緩衝装置19が最大圧縮作用し
た後は連結器2が縮小作動し、衝撃力吸収部材13と連
結胴12との間で圧入を生じ、過大な衝撃力を吸収・緩
和することを特徴とする請求項1の鉄道車両用連結装置
である。請求項3の発明は、衝突力吸収部材13が、筒
状をなし、中心軸線方向への後退動を制限して後部連結
器4に取付けられ、この衝突力吸収部材13の先端側の
拡径部13a内に前部連結器3の後部の連結胴12を挿
入係合させると共に、連結胴12の内向きフランジ状部
12aを後部連結器4に突設した心棒14aに摺動自在
に外嵌させ、かつ、内向きフランジ状部12aから突出
する心棒14aの雄ねじ部14dに連結ナット15を締
め付け、衝突力吸収部材13の拡径部13a内に連結胴
12を押し込んだ状態として、前部連結器3と後部連結
器4との間の離反方向の移動が拘束されて、衝突力吸収
装置Aが構成されていることを特徴とする請求項2の鉄
道車両用連結装置である。請求項4の発明は、衝突力吸
収装置Bが、前部連結器3又は後部連結器4の一方に含
まれるピストン112aと他方に含まれるシリンダ11
3とを有し、該ピストン112aとシリンダ113と
を、該ピストン112aの両側に開口する連通路ΔHを
設けた状態で摺動自在に嵌合し、前記シリンダ113内
のピストン112aの両側に区画される右室127a及
び左室127bからなる圧力室127内に圧縮性の作動
流体115を封入して構成されることを特徴とする請求
項1の鉄道車両用連結装置である。請求項5の発明は、
シリンダ113内に封入された圧縮性の作動流体115
が、被連結車両用連結器2’より伝播された外力によつ
て緩衝装置19がほぼ最大圧縮作用する迄は連結器2の
縮小作動を阻止し、最大圧縮作用した後は連結器2の縮
小作動を許容する初期圧力が付与されていることを特徴
とする請求項4の鉄道車両用連結装置である。
【0006】
【作用】請求項1の発明によれば、車両間相互の上下動
は横ピン17によつて許容し、左右動は縦ピン24によ
つて許容する。また、通常走行を行う車両間相互に発生
する通常の衝撃力は、その全て又はほとんどを緩衝装置
19によつて吸収・緩和する。その際、衝突力吸収装置
A,Bは、通常の衝撃力にはほぼ対抗するので、作動し
ない。そして、車両の衝突に伴う圧縮衝撃力として、緩
衝装置19によつては吸収・緩和し得ない過大な衝撃力
が連結器2に作用した場合には、この圧縮衝撃力は衝突
力吸収装置A,Bによつて吸収・緩和する。
【0007】請求項2の発明によれば、車両の衝突に伴
う圧縮衝撃力として、緩衝装置19によつては吸収・緩
和し得ない過大な衝撃力が連結器2に作用した場合に
は、連結器2が縮小作動する。その際、衝撃力吸収部材
13と連結胴12との間で圧入を生じ、過大な衝撃力を
吸収・緩和する。
【0008】請求項3の発明によれば、車両の衝突に伴
う圧縮衝撃力として、緩衝装置19によつては吸収・緩
和し得ない過大な衝撃力が連結器2に作用した場合に
は、連結器2が縮小作動する。その際、連結胴12の内
向きフランジ状部12aが、後部連結器4に突設した心
棒14aに沿つて摺動する。また、拡径部13a内に挿
入係合させた前部連結器3の後部の連結胴12が、筒状
をなす衝突力吸収部材13内に次第に圧入され、これに
よつて過大な衝撃力を吸収・緩和することができる。
【0009】請求項4の発明によれば、車両の衝突に伴
う圧縮衝撃力として、緩衝装置19によつては吸収・緩
和し得ない過大な衝撃力が連結器2に作用した場合に
は、連結器2が縮小作動する。その際、前部連結器3又
は後部連結器4の一方に含まれるピストン112aが、
他方に含まれるシリンダ113に対して摺動し、シリン
ダ113の右室127a及び左室127bからなる圧力
室127内の圧縮性の作動流体115を圧縮する。圧縮
された作動流体115は、連通路ΔHを流通し、右室1
27aと左室127bとの間で移動する。かくして、作
動流体115の流動抵抗によつて過大な衝撃力を吸収・
緩和することができる。
【0010】請求項5の発明によれば、通常走行を行う
車両間相互に発生する通常の衝撃力は、その全て又はほ
とんどを緩衝装置19によつて吸収・緩和する。そし
て、車両の衝突に伴う圧縮衝撃力として、緩衝装置19
が吸収・緩和し得ない過大な衝撃力が連結器2に作用し
た場合には、圧力室127内が初期圧力を超えるように
なり、連結器2の縮小作動を許容するので、過大な衝撃
力を吸収・緩和することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図は本発明の第1
実施の形態を示す。図中において符号1は連結装置を示
し、連結装置1は各車両相互間を連結し、かつ車両同士
の衝突(追突を含む)によつて生ずる過度の衝撃を吸収
・緩和する機能を有する連結器2と、主として通常走行
時に車両相互間に発生する衝撃を吸収・緩和する緩衝装
置19との間に、継手部材16を介在させて構成され
る。継手部材16は、その前後両端部を横ピン17と縦
ピン24とによつて連結器2又は緩衝装置19に結合
し、連結器2と緩衝装置19とを揺動自在に結合する。
具体的には、継手部材16の前部と連結器2の連結材1
4との間は横ピン17とナット18により、継手部材1
6の後部と緩衝装置19の枠20との間は縦ピン24に
より、それぞれ相対的に揺動自在に結合し、横ピン17
部において車両間の上下方向の動きに対応し、縦ピン2
4部において車両間の水平方向の動きに対応可能として
ある。
【0012】連結器2は、中心軸線を一致させた前部連
結器3と後部連結器4とで構成されている。前部連結器
3は、それぞれ円筒状をなす前部連結胴11と後部連結
胴12とを有する。前部連結胴11は、図1上で左端部
(前端部)にフランジ状部11b及び連結面11aが形
成され、右端部(後端部)に図3に示すフランジ状部1
1cが形成され、また、後部連結胴12は、図3に示す
ように前端部にフランジ状部12bが形成され、後端部
に肉厚の内向きフランジ状部12aが形成されている。
前部連結胴11の後端部のフランジ状部11cと後部連
結胴12の前端部のフランジ状部12bとは、カップリ
ング5,6によつて相互に位置決めして、ボルト・ナッ
ト7,8で締め付け相互固定してある。しかして、前部
連結胴11及び後部連結胴12は、中心軸線が一致して
いる。
【0013】一方、後部連結器4は、衝撃力吸収部材1
3と連結材14とを有する。連結材14は、後部連結器
4の後部に配置され、後部は継手部材16及び横ピン1
7を各々嵌入可能な形状に形成され、しかも横ピン17
を中心にして上下方向に揺動自在としてあり、前面芯部
には、図3に示すように雄ねじ部14dを有する心棒1
4aが突設されている。衝撃力吸収部材13は、後部連
結器4の前部に取付けられ、全体が筒状をなし、先端開
口部が拡径されて拡径部13aを形成している。
【0014】後部連結器4は、図3に示すように前端部
の円筒面部14bに衝撃力吸収部材13の後端部を外嵌
させ、かつ、環状段面14cに衝撃力吸収部材13の後
端面を当接させると共に、後部連結胴12の内向きフラ
ンジ状部12aを心棒14aに摺動自在に密接に外嵌さ
せ、衝突力吸収部材13の拡径部13a内に後部連結胴
12を押し込んだ状態として、前部連結器3と後部連結
器4との間の離反方向の移動を拘束して一体的に組付ら
れる。すなわち、内向きフランジ状部12aの後端部を
拡径部13aに挿入係合させた状態で、内向きフランジ
状部12aから突出する心棒14aの雄ねじ部14dに
連結ナット15を締め付けてある。内向きフランジ状部
12aの後端部は、衝撃力吸収部材13の拡径部13a
を除く内径よりも若干大径をなしている。この後部連結
胴12、衝撃力吸収部材13及び連結材14が、連結器
2に設けられ、通常の衝撃力には対抗し、車両の衝突力
を吸収・緩和する衝突力吸収装置Aを構成している。ま
た、心棒14a及び連結ナット15により、連結部材を
構成している。
【0015】このようにして、衝撃力吸収部材13は、
後方への相対移動が環状段面14cによつて制限され、
後部連結胴12は、前方向への相対移動が連結ナット1
5によつて拘束されている。そして、後部連結胴12
は、車両の通常走行に伴う通常の圧縮衝撃力に対して
は、後方向への相対移動が拡径部13aに係止してほぼ
拘束され、過大な圧縮衝撃力が作用した際に衝撃力吸収
部材13内に圧入され、衝撃力吸収部材13を拡径変形
させながら、後方への相対移動が許容される。
【0016】すなわち、前部連結器3の後部連結胴12
の後方向への移動は、衝撃力吸収部材13が連結材14
によつて拘束されているので、連結器2に伝播される圧
縮衝撃力(後退力)が漸増するに伴つて、ある荷重を境
にして、後部連結胴12の後端部(内向きフランジ状部
12aの外周面)が、衝撃力吸収部材13との当初の係
合部である拡径部13aから後方に向けて次第に移動
し、衝撃力吸収部材13を漸次に拡径(塑性変形)させ
る。
【0017】そして、衝撃力吸収部材13の後端部は、
連結材14の円筒面部14bに嵌入させて位置決めし、
環状段面14cに当接させただけで拡径変形が自由とな
つているので、衝撃力吸収部材13の変位は図4に示す
ように拡径部13aの漸次の相対的移動位置の変化によ
らず、荷重が一定となる。従つて、優れた緩衝特性とな
つて車両の衝突力が吸収され、連結された車両への影響
が緩和される。これに対し、衝撃力吸収部材13の後端
部を例えば溶接によつて連結材14に固着して固定端の
状態にすると、拡径部13aの漸次の移動位置の変化と
共に荷重も次第に増加するので、傾斜した直線的な特性
となり、緩衝特性は悪い。
【0018】このことは、一般的なハリにおいて、両端
固定と両端自由端の場合、同一荷重に対し自由端の方が
より変形し易いことからも理解できる。すなわち、本願
の衝撃力吸収部材13の後端部のように自由端とするこ
とにより、固定端に比べて変位し易くなり、その結果と
して図4に示すように拡径部13aの移動位置の変化に
よらず一定荷重となる特性が得られるので、衝撃吸収の
方法としては有利である。
【0019】なお、前部連結器3は、カップリング5,
6部において前部連結胴11と後部連結胴12とに分割
されているが、これは後部連結胴12を短縮させて連結
ナット15の締め付け作業を便ならしめるためであり、
前部連結胴11と後部連結胴12とを一体の連結胴にし
てカップリング5,6を省略することも可能である。ま
た、連結ナット15は、二重ナットとして弛みを防止す
ることもできる。
【0020】緩衝装置19は、既存の通常のものでよ
く、前端部が継手部材16及び縦ピン24を嵌入可能な
形状を有した枠20の内部に、図2に示す区画壁20a
の両側としてそれぞれ緩衝器23a,23bを配置し
て、一組の緩衝器23(23a,23b)の前側及び後
側を前・後伴板21,22によつて挟持し、この伴板2
1,22の前後を車体部材25に当接嵌装してある。し
かして、連結器2より伝播される圧縮力は、枠20に伝
わり、後伴板22の後側が車体部材25によつて係止さ
れるので、図1において後側の緩衝器23bが圧縮さ
れ、一方、引張力が負荷された場合には前伴板21の前
側が車体部材25によつて係止されるので、図1におい
て前側の緩衝器23aが圧縮される。このようにして、
連結器2を経由して伝播されてくる圧縮力及び引張力
(通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝撃力)
を吸収し、緩和させて伝達するようになつている。勿
論、緩衝器23を従来公知の単一の構造とすることもで
きる。
【0021】一方、相手側の被連結車両にも連結器2と
同様な構造を有した連結器が取付けられ、図1,図2に
示すように一対の連結器2,2’の前部連結器3の連結
面11a同士を相互に接触させて、連結ボルト9及びナ
ット10(又はその他の機械的な連結手段)によつて締
結することによつて、相手車両との相互連結が可能とな
つている。しかして、連結器2,2’を介して車両を連
結した状態で、図5に平面図で示すように一対の縦ピン
24を介して連結器2に伝播されてくる圧縮力Pは、曲
線走行に伴つて両側の車体部材25に交差角度を生じた
際であつても、一対の連結器2,2’の中心軸線方向に
作用することになる。また、側面から見た場合にも、一
対の横ピン17を介して連結器2に伝播されてくる圧縮
力Pは、車体部材25に高低差を生じた際であつても、
一対の連結器2,2’の中心軸線方向に作用することに
なる。このため、衝突力吸収装置Aにも中心軸線方向の
圧縮力Pのみが作用することになり、衝突力吸収装置A
に曲げ変形を生じ難い。
【0022】次に、上記第1実施の形態の作用について
説明する。車両の通常走行時において連結器2に圧縮衝
撃力が作用すると、圧縮衝撃力は被連結車両の連結器
2’(前部連結胴11)を経由して自車の連結器2に伝
播してくる。その際、前部連結器3の後部連結胴12の
後端部と後部連結器4の衝撃力吸収部材13の拡径部1
3aとの係合部は、その摩擦抵抗力によつて相対的変位
することなく係合固定状態を保持する。これにより、圧
縮衝撃力はそのまま緩衝装置19に伝播し、枠20は圧
縮衝撃力の大きさに比例して後退するので、枠20の区
画壁20aと後伴板22間で後側の緩衝器23bが圧縮
されて衝撃力を吸収する。圧縮衝撃力を吸収した後は緩
衝器23bの弾性的復元力によつて元位置に復帰する。
【0023】反対に、連結器2に引張衝撃力が作用する
と、枠20は引張衝撃力の大きさに比例して前進するの
で、枠20の区画壁20aと前伴板21間で前側の緩衝
器23aが圧縮されて、圧縮衝撃力が作用する場合と同
様に作用する。このとき、前部連結胴11及び後部連結
胴12が一体となつて前方向に引張られるが、連結材1
4の心棒14aに螺着した連結ナット15が後部連結胴
12の内向きフランジ状部12aに係止しているので、
連結材14も一体に引張られる。従つて、前部連結器3
の後部連結胴12の後端部と後部連結器4の衝撃力吸収
部材13の拡径部13aとの係合部は、係合固定状態を
保持したままとなる。なお、後部連結胴12と連結材1
4との間の折れ曲がりは、前述したように衝突力吸収装
置Aに中心軸線方向の圧縮力Pのみが作用するので、後
部連結胴12の内向きフランジ状部12aを心棒14a
に摺動自在かつ密接に外嵌させたこととも相まつて良好
に防止される。
【0024】次に、緩衝装置19によつては吸収し得な
いような強大な圧縮衝撃力が作用したとき、つまり車両
が撃突衝突(追突を含む)した場合においては、先ず、
後側の緩衝器23bが最大圧縮された後に剛体の状態と
なる。そして、その後に連結器2に作用する過大な圧縮
衝撃力は、衝撃力吸収部材13によつて吸収される。す
なわち、後部連結胴12の後端部が、衝撃力吸収部材1
3の拡径部13aと係合する箇所の摩擦抵抗に打ち勝つ
て衝撃力吸収部材13内に次第に圧入され、連結材14
との当接嵌入部(14b,14c)を基点として衝撃力
吸収部材13の拡径範囲を後方に拡げつつ進入するの
で、この拡径過程において圧縮衝撃力を衝撃力吸収部材
13の塑性変形という形で吸収する。
【0025】衝撃力吸収部材13による緩衝特性は、図
4に示すように拡径部13aの移動位置によらず衝撃力
吸収部材13に作用する荷重がほぼ一定となり、大きな
衝撃吸収エネルギー(拡径部13aの移動位置と衝撃力
吸収部材13に作用する荷重とで囲まれた面積に相当す
るエネルギー量)特性が得られる。この衝撃力吸収部材
13による衝撃吸収エネルギーは、通常の緩衝器19が
吸収する衝撃吸収エネルギーの数倍となつて、非常時の
際の異常な衝撃力を吸収することになる。その際、後部
連結胴12は、内向きフランジ状部12aが連結材14
の心棒14aに案内されながら、衝撃力吸収部材13内
に進入する。
【0026】なお、非常時の際としては、車両が何かに
衝突する場合、或いは追突の場合を想定してあるので、
圧縮力だけを考慮している。非常時として引張力が作用
する場合についてはその可能性は少ないものと想定され
るので、考慮していない。ところで、上記第1実施の形
態にあつては、後部連結胴12の後端部が、衝撃力吸収
部材13内に圧入され、過大な圧縮衝撃力を衝撃力吸収
部材13によつて吸収するようにしたが、連結材14が
衝撃力吸収部材13内に圧入され、また、後部連結胴1
2及び連結材14の両者が衝撃力吸収部材13内に圧入
されるように構成し、過大な圧縮衝撃力を吸収するよう
にもできる。逆に、衝撃力吸収部材13が後部連結胴1
2又は連結材14内に圧入されるように構成することも
可能である。すなわち、後部連結胴12又は連結材14
の少なくとも一方に、衝撃力吸収部材13との間で圧入
作用を生ずる連結胴を形成すればよい。
【0027】図6〜図9は本発明の第2実施の形態を示
し、第1実施の形態と実質的に同一機能部分には同一符
号を付してそれらの説明は省略する。第2実施の形態
は、連結器2に設けられ、通常の衝撃力にはほぼ対抗
し、車両の衝突力を吸収・緩和する衝突力吸収装置Bが
第1実施の形態と相違している。第2実施の形態におい
ては、第1実施の形態の後部連結胴12をピストンロッ
ド112及びピストン112aとし、また、後部連結器
4の衝撃力吸収部材13をシリンダ113としてある。
【0028】すなわち、図8に示すように前部連結器3
のピストン112aは、後部連結器4の連結材14に固
定したシリンダ113に摺動自在に嵌合し、シリンダ1
13の内部に圧縮性の作動流体115を充填した圧力室
127を区画している。この作動流体115は、例えば
粘性のエラストマである。圧力室127は、ピストン1
12aの両側に右室127a及び左室127bとして形
成され、シリンダ113の内径面とピストン112aの
外周部との間の隙間からなる連通路ΔHによつて両室1
27a,127bが連通している。連通路ΔHは、ピス
トン112aの両側に開口して絞りとしての機能を有
し、作動流体115に流動抵抗を与えるものであり、ピ
ストン112aに連通孔を穿設して形成することもでき
る。なお、このシリンダ装置は、複動型、かつ、ピスト
ンロッド112を一方に備える片ロッド型であると共
に、連通路ΔHによつて右室127aと左室127bと
が連通しているので、圧力室127内が最低圧力となる
ように付勢されている。従つて、無負荷状態では、図8
に示すようにピストン112aがシリンダ113の前壁
(ロッドカバー部113a)に当接し、圧力室127の
左室127bが消失している。
【0029】後部連結器4のシリンダ113内の圧力室
127の初期圧力P0 は、所定圧に設定してある。この
初期圧力P0 は、連結器2を介して伝播された圧縮衝撃
力が緩衝装置19に作用した際、緩衝装置19が最大圧
縮作用する迄は連結器2の縮小作動、つまりピストン1
12aのシリンダ113に対する後退をほぼ阻止し、最
大吸収した後に(緩衝器23が最大に圧縮された状態)
更に過大な圧縮衝撃力が作用したときに、ピストン11
2aをシリンダ113に対して後退させて連結器2が縮
小作動することを許容するように設定されている。な
お、通常走行を行う車両間相互に発生する通常の衝撃力
を緩衝装置19のみによつて吸収する必要は必ずしもな
く、この通常の衝撃力のほとんど全部を緩衝装置19に
よつて吸収し、一部を衝突力吸収装置Bによつて吸収し
てもよい。
【0030】次に、上記第2実施の形態の作用について
説明する。車両が衝突し、第1実施の形態と同様に緩衝
装置19によつては吸収し得ないような強大な圧縮力が
作用すると、図8において前部連結胴11及びピストン
112aが右側に向かつて後退するので、シリンダ11
3内の圧力室127の右室127aの圧縮性の作動流体
115が圧縮され、作動流体115は連通路ΔHを通過
して左室127bに流入する。このとき、作動流体11
5が連通路ΔHを通過する際の流動抵抗により、圧縮衝
撃力を吸収する。圧力室127内の作動流体115の圧
力は、ピストンロッド112が進入する分だけ上昇す
る。ピストン112aは、ピストンロッド112がロッ
ドカバー部113aに案内されながら移動する。
【0031】しかして、車両の衝突力は、図9に示した
衝突力吸収装置Bによる衝撃吸収エネルギー特性に基づ
いて吸収され、非常時の際の異常な衝撃力が良好に吸収
されることになる。そして、外力が解除されれば、圧力
室127内の作動流体115の圧力が低下することによ
り膨張し、図8に示すように左室127bが消失した元
の状態に復帰する。このように、無負荷状態になれば元
の状態に復帰するので、通常の衝撃力の作用時にも衝突
力吸収装置Bが若干作動するように、圧力室127の初
期圧力P0 を設定することも可能である。これによれ
ば、緩衝装置19の作動と衝突力吸収装置Bの作動とに
連続性が得られ、円滑な作動を確保することができる。
【0032】ところで、上記第2実施の形態にあつて
は、ピストン112aを前部連結器3に形成し、シリン
ダ113を後部連結器4の連結材14に固定したが、ピ
ストン112aを後部連結器4の連結材14に形成し、
シリンダ113を前部連結器3に形成し、同様の作用を
得ることも可能である。すなわち、衝突力吸収装置B
は、前部連結器3又は後部連結器4の一方に含まれるピ
ストン112aと他方に含まれるシリンダ113とを有
し、ピストン112aとシリンダ113とを、ピストン
112aの両側に開口する連通路ΔHを設けた状態で摺
動自在に嵌合させ、シリンダ113内のピストン112
aの両側に区画されて連通路ΔHによつて連通される右
室127a及び左室127bからなる圧力室127内に
圧縮性の作動流体115を封入すればよい。
【0033】なお、車両の衝突後に、連結装置1の各部
の使用部品が損傷を受けていなければ、或いは損傷を受
けていてもそのまま使用しても問題ないと判断されると
きには、第1実施の形態のものは衝突力吸収装置Aの衝
撃力吸収部材13のみを交換し、また、第2実施の形態
のものは衝突力吸収装置Bを含む各部の使用部品を交換
することなく再使用可能である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明にかかる鉄道車両用連結装置によれば、次の効果
を奏することができる。 (1)非常用の衝突力吸収装置を連結器の一部に設けて
あるので、従来の通常用緩衝器が車両に占有していたス
ペースの範囲内で装着できる。その結果、車両の床下占
有面積の増大を考慮する必要はなく、現状の車両に問題
なく取付けられる。加えて、車両が衝突した際、連結器
に作用する圧縮力が中心軸線方向となるので、構造簡素
にして、衝突力吸収装置の安定的かつ確実な作動が良好
に確保される。
【0035】(2)請求項2,3の非常用の衝突力吸収
装置によれば、構造が簡単であり、比較的安価であるの
で、作動によつて損傷を受けた衝突力吸収装置の全体を
廃却したとしても経済的には従来例に比べて遜色はな
い。特に、軽度の衝突であり、連結器の各部の使用部品
が損傷を受けていないか、或いは損傷を受けていてもそ
のまま使用しても問題なければ、消耗品である衝撃力吸
収部材のみを交換して再使用することも可能であるの
で、経済的である。
【0036】(3)請求項4,5の非常用の衝突力吸収
装置によれば、構造が簡単であり、比較的安価であるの
で、作動によつて損傷を受けた衝突力吸収装置の全体を
廃却したとしても経済的には従来例に比べて遜色はな
い。更に、衝突力吸収装置の各部品が損傷を受け難いの
で、軽度の衝突であれば、繰り返し使用可能であり、非
常に経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態にかかる鉄道車両用
連結装置を示す平面図。
【図2】 同じく側面図。
【図3】 図1のIII−III線断面図。
【図4】 同じく荷重−拡径部の移動位置による衝突力
吸収装置の緩衝特性を示す線図。
【図5】 同じく連結器の連結状態を示す概略図。
【図6】 本発明の第2実施の形態にかかる鉄道車両用
連結装置を示す平面図。
【図7】 同じく側面図。
【図8】 図6のVIII−VIII線断面図。
【図9】 同じく荷重−ピストンの移動位置による衝突
力吸収装置の緩衝特性を示す線図。
【符号の説明】
1:連結装置、2:連結器、3:前部連結器、4:後部
連結器、12:後部連結胴(連結胴)、13:衝撃力吸
収部材、13a:拡径部、14:連結材、14a:心棒
(連結部材)、14d:雄ねじ部、15:連結ナット
(連結部材)、16:継手部材、17:横ピン、19:
緩衝装置、24:縦ピン、25:車体部材、112:ピ
ストンロッド、112a:ピストン、113:シリン
ダ、115:作動流体、127:圧力室、127a:右
室、127b:左室、A,B:衝突力吸収装置、ΔH:
連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−64865(JP,A) 特開 昭59−81249(JP,A) 実開 昭58−116467(JP,U) 実開 昭53−93811(JP,U) 特公 昭62−26945(JP,B1) 実公 昭36−33722(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61G 9/04 B61G 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被連結車両に設けられている被連結車両
    用連結器(2’)と相互連結可能な連結器(2)と、車
    体部材(25)に配置され、通常走行を行う車両間相互
    に発生する通常の衝撃力を吸収・緩和する緩衝装置(1
    9)との間に継手部材(16)を配置し、継手部材(1
    6)の前後両端部を横ピン(17)と縦ピン(24)と
    によつて連結器(2)及び緩衝装置(19)に揺動自在
    に結合する鉄道車両用連結装置であつて、前記通常の衝
    撃力にはほぼ対抗し、車両の衝突に伴う圧縮衝撃力を吸
    収・緩和する衝突力吸収装置(A,B)を連結器(2)
    に設け、被連結車両用連結器(2’)と連結器(2)とを中心軸
    線を合致させて締結した状態で、被連結車両用連結器
    (2’)が、前後両端部に横ピン(17)と縦ピン(2
    4)とを有する継手部材(16)を介して被連結車両に
    設ける緩衝装置(19)に結合し、 前記通常の衝撃力は緩衝装置(19)によつてほぼ吸収
    ・緩和し、緩衝装置(19)が吸収・緩和し得ない過大
    な衝撃力を前記衝突力吸収装置(A,B)によつて吸収
    ・緩和することを特徴とする鉄道車両用連結装置。
  2. 【請求項2】 連結器(2)が、衝撃力吸収部材(1
    3)を介在する前部連結器(3)と後部連結器(4)と
    を有し、前部連結器(3)と後部連結器(4)とが、離
    反方向の移動が連結部材(14a,15)によつて拘束
    されると共に、前部連結器(3)又は後部連結器(4)
    の少なくとも一方と一体の連結胴(12)と衝撃力吸収
    部材(13)とが圧入可能に連結されて衝突力吸収装置
    (A)を構成し、衝突力吸収装置(A)は、無負荷時及
    び引張衝撃力が作用したときには固定状態のままであ
    り、圧縮衝撃力が作用したときには、緩衝装置(19)
    が最大圧縮作用する迄は相互に係合固定状態を保持する
    が、緩衝装置(19)が最大圧縮作用した後は連結器
    (2)が縮小作動し、衝撃力吸収部材(13)と連結胴
    (12)との間で圧入を生じ、過大な衝撃力を吸収・緩
    和することを特徴とする請求項1の鉄道車両用連結装
    置。
  3. 【請求項3】 衝突力吸収部材(13)が、筒状をな
    し、中心軸線方向への後退動を制限して後部連結器
    (4)に取付けられ、この衝突力吸収部材(13)の先
    端側の拡径部(13a)内に前部連結器(3)の後部の
    連結胴(12)を挿入係合させると共に、連結胴(1
    2)の内向きフランジ状部(12a)を後部連結器
    (4)に突設した心棒(14a)に摺動自在に外嵌さ
    せ、かつ、内向きフランジ状部(12a)から突出する
    心棒(14a)の雄ねじ部(14d)に連結ナット(1
    5)を締め付け、衝突力吸収部材(13)の拡径部(1
    3a)内に連結胴(12)を押し込んだ状態として、前
    部連結器(3)と後部連結器(4)との間の離反方向の
    移動が拘束されて、衝突力吸収装置(A)が構成されて
    いることを特徴とする請求項2の鉄道車両用連結装置。
  4. 【請求項4】 衝突力吸収装置(B)が、前部連結器
    (3)又は後部連結器(4)の一方に含まれるピストン
    (112a)と他方に含まれるシリンダ(113)とを
    有し、該ピストン(112a)とシリンダ(113)と
    を、該ピストン(112a)の両側に開口する連通路
    (ΔH)を設けた状態で摺動自在に嵌合し、前記シリン
    ダ(113)内のピストン(112a)の両側に区画さ
    れる右室(127a)及び左室(127b)からなる圧
    力室(127)内に圧縮性の作動流体(115)を封入
    して構成されることを特徴とする請求項1の鉄道車両用
    連結装置。
  5. 【請求項5】 シリンダ(113)内に封入された圧縮
    性の作動流体(115)が、被連結車両用連結器
    (2’)より伝播された外力によつて緩衝装置(19)
    がほぼ最大圧縮作用する迄は連結器(2)の縮小作動を
    阻止し、最大圧縮作用した後は連結器(2)の縮小作動
    を許容する初期圧力が付与されていることを特徴とする
    請求項4の鉄道車両用連結装置。
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