JP2007215274A - 電力制御装置、サーバ装置、および電力制御方法 - Google Patents

電力制御装置、サーバ装置、および電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】供給電力が制限される場合でも、短期的にCPUの処理能力を維持し、処理時間を短縮すること。
【解決手段】通常時は、シャーシ電源部120からパワートランジスタTR1経由でブレード内回路部135へ電力が供給され、スイッチSW1経由で大容量キャパシタ134が充電される。ブレードサーバ全体の消費電力が大きい時は、ブレードの処理負荷が大きければ、シャーシ電源部120からパワートランジスタTR1経由でブレード内回路部135へ電力が供給されるとともに、大容量キャパシタ134からパワートランジスタTR2経由でブレード内回路部135へ電力が供給される。一方、ブレードの処理負荷が小さければ、シャーシ電源部120からパワートランジスタTR1経由でブレード内回路部135へ電力が供給されるのみとなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部から処理回路へ供給される電力を制御する電力制御装置、サーバ装置、および電力制御方法に関し、特に、供給電力が制限される場合でも、短期的にCPUの処理能力を維持し、処理時間を短縮することができる電力制御装置、サーバ装置、および電力制御方法に関する。
近年、サーバの処理能力向上に伴って、消費電力の上昇が顕著となってきている。特にブレードサーバは、ラックマウントサーバと比較して、CPU(Central Processing Unit)密度が高いため、消費する電力も非常に大きい。このため、例えばIDC(Internet Data Center)などのように、ブレードサーバを含む大規模なサーバシステムを管理する場では、サーバを搭載するラックに必要な電力に対して、十分に余裕がある電力設計が行われている。
それにも拘らず、最近は、サーバのCPUが益々高性能化したり、1つのサーバが複数のCPUを搭載したりするため、当初の電力設計の見積もりを超える電力が必要となり、ラックに搭載されるサーバの数を制限しなければならないことがある。
また、サーバの数を制限することなく消費電力を低減するために、例えば特許文献1には、ブレードサーバ内のブレードにブレードマネージメントコントローラ(BMC)と呼ばれるハードウェアを付加し、ブレード単位で消費電力を管理することが開示されている。この特許文献1においては、消費電力を低減するために、CPUの動作周波数を一時的に引き下げることが記載されている。
特開2005−202506号公報
上述のように、ブレードサーバのCPUの動作周波数を一時的に引き下げて消費電力を低減する場合、ブレードサーバ全体の処理負荷が高い状態では、一部のブレードのCPUの動作周波数が低いため、実行される処理は制限されることになる。
ところで、一般に、CPUの負荷は、例えば図6に示すように時間変動しており、その負荷変動のパターンとして、瞬間的に負荷が高くなる処理(スパイク処理)が行われることがある。図6においては、例えば時刻tにおいてCPU負荷が100%付近にまで達しており、非常に短時間ながらCPU負荷が高くなっている。
そして、ブレードのCPU動作周波数が引き下げられている間に、このようなスパイク処理が実行されると、CPUの処理能力が不足しているため、このブレードでは長時間にわたって処理が継続されることになるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、供給電力が制限される場合でも、短期的にCPUの処理能力を維持し、処理時間を短縮することができる電力制御装置、サーバ装置、および電力制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、外部から処理回路へ供給される電力を制御する電力制御装置であって、外部から供給される電力を蓄積する蓄積手段と、外部から前記処理回路への供給電力が不足する場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、外部から前記処理回路へ直接供給される電力を調整する第1調整手段と、前記蓄積手段から前記処理回路へ供給される電力を調整する第2調整手段とを含み、前記第1調整手段は、前記処理回路へ供給される電力を所定の制限値に調整し、前記第2調整手段は、前記第1調整手段による調整によって前記処理回路に不足する電力を前記処理回路へ供給することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給を制御する第1能動素子と、前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記蓄積手段から前記処理回路への電力供給を制御する第2能動素子とを有し、前記第1能動素子を介した前記処理回路への供給電力と前記第2能動素子を介した前記処理回路への供給電力との合計を前記処理回路から要求される電力に等しくさせることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える第1切替手段と、前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記蓄積手段から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える第2切替手段とを有し、前記第1切替手段を切り替えて前記処理回路への電力供給をなくす際に、前記第2切替手段を切り替えて前記処理回路への電力供給を行わせることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える切替手段と、前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記切替手段によって電力供給の有無が切り替えられた場合でも前記処理回路における電圧を一定に保持する定電圧回路とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記定電圧回路は、外部からの電力供給のみが行われる際の前記処理回路における電圧に略同一のしきい値と前記処理回路における実際の電圧とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記処理回路における実際の電圧が前記しきい値以下である場合に前記蓄積手段から前記処理回路へ通電する通電制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記蓄積手段は、外部から前記処理回路への供給電力が不足していない場合にのみ外部からの電力を蓄積することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記蓄積手段は、供給される電力を充電する容量素子と、外部から前記容量素子への電力供給の有無を切り替えるスイッチ素子とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記蓄積手段によって蓄積された電力の残量を監視し、電力の残量が所定のしきい値以上である場合にのみ蓄積された電力を前記処理回路へ供給させることを特徴とする。
また、本発明は、各々処理回路を備えた複数の処理単位を有するサーバ装置であって、前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力以上である場合に、前記処理単位に割り当てられた電力の余剰電力を蓄積する蓄積手段と、前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力未満である場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、外部から処理回路へ供給される電力を制御する電力制御方法であって、外部から供給される電力を蓄積する蓄積工程と、外部から前記処理回路への供給電力が不足する場合に、不足分の電力を前記蓄積工程にて蓄積された電力から供給させる制御工程とを有することを特徴とする。
また、本発明は、各々処理回路を備えた複数の処理単位を有するサーバ装置における電力制御方法であって、前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力以上である場合に、前記処理単位に割り当てられた電力の余剰電力を蓄積する蓄積工程と、前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力未満である場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、外部から供給される電力を蓄積し、外部から処理回路への供給電力が不足する場合に、不足分の電力を蓄積された電力から供給させるため、外部から処理回路へ供給される電力が制限される場合でも、制限によって生じる電力の不足を蓄積された電力で補うことができ、短期的に処理回路の処理能力を維持し、処理時間を短縮することができる。
また、本発明によれば、外部から処理回路へ直接供給される電力を所定の制限値に調整し、この調整によって処理回路に不足する電力を蓄積された電力から供給するため、外部から供給される電力を制限して消費電力を低減すると同時に、処理回路へは十分な電力を供給して処理能力を維持することができる。
また、本発明によれば、外部から処理回路への電力供給を制御するパワートランジスタを介した処理回路への供給電力と、蓄積された電力の処理回路への供給を制御するパワートランジスタを介した処理回路への供給電力との合計を処理回路から要求される電力に等しくさせるため、常に処理回路が要求する電力を供給することができ、確実に処理回路の処理能力を維持することができる。
また、本発明によれば、外部から処理回路への電力供給の有無を切り替えるスイッチを切り替えて処理回路への電力供給をなくす際に、蓄積された電力の処理回路への供給の有無を切り替えるスイッチを切り替えて処理回路への電力供給を行わせるため、2つのスイッチの切り替えを繰り返すことにより、単位時間当たりの外部から処理回路への供給電力を制限することができるとともに、スイッチのみを用いる簡易な回路構成で処理回路へ十分な電力を供給することができる。
また、本発明によれば、外部から処理回路への電力供給の有無を切り替え、電力供給の有無が切り替えられた場合でも処理回路における電圧を一定に保持するため、外部から処理回路への電力供給がなくなると、蓄積された電力を処理回路へ供給して電圧を上昇させる。結果として、外部からの電力供給がなくても処理回路へ十分な電力が供給されることになり、蓄積された電力を処理回路へ供給するタイミングを調整しなくても処理回路の処理能力を維持することができる。
また、本発明によれば、外部からの電力供給のみが行われる際の処理回路における電圧に略同一のしきい値と処理回路における実際の電圧とを比較し、比較の結果、処理回路における実際の電圧がしきい値以下である場合に蓄積された電力を処理回路へ通電するため、外部から処理回路への電力供給がなくなって処理回路における電圧が低下したことを迅速かつ正確に検知し、蓄積された電力によって処理回路における電圧を保持することができる。
また、本発明によれば、外部から処理回路への供給電力が不足していない場合にのみ外部からの電力を蓄積するため、電力を蓄積する際にも処理回路の処理能力を低下させることがない。
また、本発明によれば、蓄積された電力の残量を監視し、電力の残量が所定のしきい値以上である場合にのみ蓄積された電力を処理回路へ供給させるため、例えば処理回路における処理を他の処理回路へ移動させたり、外部と遮断された際の処理回路の継続動作を保証したりする場合に、これらに必要な電力を確保しながら蓄積された電力を処理回路へ供給することができる。
また、本発明によれば、処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力以上である場合に、処理単位に割り当てられた電力の余剰電力を蓄積し、処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力未満である場合に、不足分の電力を蓄積された電力から供給させる。このため、処理単位として複数のブレードを備えるブレードサーバなどにおいて、ブレードに割り当てられる電力が制限される場合でも、制限によって生じる電力の不足を蓄積された電力で補うことができ、短期的にブレード内の処理回路の処理能力を維持し、処理時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、ブレードサーバにおける電力制御を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されず、ラックマウントサーバやその他の様々な装置に備えられるCPUへの電力供給を制御する場合に適用することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力制御装置を備えたブレードサーバの要部構成を示すブロック図である。図1に示すブレードサーバは、管理部110、シャーシ電源部120、およびブレード130−1〜130−nを有している。なお、図1において、ブレード130−2〜130−nの内部はブレード130−1と同様であるため、図示を省略している。
管理部110は、ブレードサーバ全体の消費電力を管理している。具体的には、管理部110は、ブレードサーバ全体の消費電力が所定のしきい値以上となると、消費電力が大きいブレードの消費電力を制限する旨を指示する。
シャーシ電源部120は、ブレードサーバへ供給される電力をすべてのブレード130−1〜130nへ分配して供給する。
ブレード130−1〜130−nは、シャーシ電源部120から供給される電力を制御しながら、要求される処理を実行する。具体的には、ブレード130−1〜130−nは、制御部131、D/A(Digital/Analogue)変換部132、D/A変換部133、大容量キャパシタ134、ブレード内回路部135、スイッチSW1、パワートランジスタTR1、およびパワートランジスタTR2を有している。
制御部131は、スイッチSW1、パワートランジスタTR1、およびパワートランジスタTR2に対してそれぞれ制御信号を出力し、ブレード内回路部135へ供給される電力を制御する。具体的には、制御部131は、管理部110からの指示がない通常時は、スイッチSW1をオンにし、パワートランジスタTR1をオンにし、パワートランジスタTR2をオフにするための制御信号を出力する。なお、スイッチやパワートランジスタのオン/オフとは、いずれも電流が流れる状態にすることを「オンにする」といい、電流が流れない状態にすることを「オフにする」という。したがって、通常時は、シャーシ電源部120からパワートランジスタTR1経由でブレード内回路部135へ電力が供給され、スイッチSW1経由で大容量キャパシタ134への充電が行われる。
また、制御部131は、管理部110から消費電力を制限する旨の指示があった場合は、さらにブレードの処理負荷を検出し、所定のしきい値と比較する。この結果、処理負荷が所定のしきい値以上であれば、制御部131は、スイッチSW1をオフにし、パワートランジスタTR1をオンにし、パワートランジスタTR2をオンにするための制御信号を出力する。したがって、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、かつ、ブレードの処理負荷が大きい場合は、シャーシ電源部120からパワートランジスタTR1経由でブレード内回路部135へ電力が供給されるとともに、大容量キャパシタ134からパワートランジスタTR2経由でブレード内回路部135へ電力が供給され、スイッチSW1経由での大容量キャパシタ134への充電は行われない。
一方、管理部110から消費電力を制限する旨の指示があったものの、処理負荷が所定のしきい値未満であれば、制御部131は、スイッチSW1をオフにし、パワートランジスタTR1をオンにし、パワートランジスタTR2をオフにするための制御信号を出力する。したがって、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、かつ、ブレードの処理負荷が小さい場合は、シャーシ電源部120からパワートランジスタTR1経由でブレード内回路部135へ電力が供給されるのみで、大容量キャパシタ134からパワートランジスタTR2経由の電力供給もスイッチSW1経由での大容量キャパシタ134への充電も行われない。
D/A変換部132は、制御部131から出力されるパワートランジスタTR1のデジタル制御信号をD/A変換し、アナログ制御信号とした上でパワートランジスタTR1へ出力する。D/A変換部133は、制御部131から出力されるパワートランジスタTR2のデジタル制御信号をD/A変換し、アナログ制御信号とした上でパワートランジスタTR2へ出力する。
大容量キャパシタ134は、例えば複数のコンデンサなどの容量素子から構成されており、スイッチSW1が接続されてオンになると充電され、パワートランジスタTR2がオンになると放電される。ブレード内回路部135は、CPUなどを含む回路であり、前段の回路から供給される電力を用いてブレードに要求される処理を実行する。ブレード内回路部135は、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、パワートランジスタTR1経由でシャーシ電源部120から供給される電力が制限された場合でも、パワートランジスタTR2経由で大容量キャパシタ134から供給される電力を併せて用いることにより、CPUの動作周波数を引き下げることなく処理を続行する。
スイッチSW1は、制御部131からの制御信号に応じて開閉し、シャーシ電源部120から供給される電力による大容量キャパシタ134への充電の有無を切り替える。具体的には、スイッチSW1は、ブレードサーバ全体の消費電力が小さく、管理部110から制御部131への消費電力制限の指示がない場合は閉じて、大容量キャパシタ134への充電を行う。また、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、管理部110から制御部131への消費電力制限の指示があった場合は開いて、大容量キャパシタ134への充電を停止する。
パワートランジスタTR1は、制御部131からの制御信号に応じて、シャーシ電源部120からブレード内回路部135へ供給される電力を制御する。具体的には、パワートランジスタTR1は、ブレードサーバ全体の消費電力が小さく、管理部110から制御部131への消費電力制限の指示がない場合は、ブレード内回路部135における処理に必要な電力をシャーシ電源部120から供給する。また、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、管理部110から制御部131への消費電力制限の指示があった場合は、所定の制限値に等しい電力をシャーシ電源部120からブレード内回路部135へ供給する。
パワートランジスタTR2は、制御部131からの制御信号に応じて、大容量キャパシタ134からブレード内回路部135へ供給される電力を制御する。具体的には、パワートランジスタTR2は、ブレードサーバ全体の消費電力が小さく、管理部110から制御部131への消費電力制限の指示がない場合は、大容量キャパシタ134からブレード内回路部135への電力供給は不要であるため、大容量キャパシタ134に蓄積された電力を放電しない。また、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、管理部110から制御部131への消費電力制限の指示があった場合は、パワートランジスタTR1によって供給しきれない分の電力を大容量キャパシタ134からブレード内回路部135へ供給する。すなわち、パワートランジスタTR1によるシャーシ電源部120からの電力供給が制限されている場合は、パワートランジスタTR2は、ブレード内回路部135において必要とされている電力のうち、パワートランジスタTR1経由の供給電力では賄いきれない電力を大容量キャパシタ134から供給する。したがって、ブレード内回路部135の処理負荷が大きければパワートランジスタTR2はオンにされるが、ブレード内回路部135の処理負荷が小さければパワートランジスタTR2はオフにされる。
次いで、上記のように構成されたブレードサーバにおける電力制御について、図2に示すフロー図を参照しながら説明する。
まず、制御部131から制御信号が出力されることにより、スイッチSW1、パワートランジスタTR1、およびパワートランジスタTR2のオン/オフが初期化される(ステップS101)。ここでは、シャーシ電源部120からの電力のみがブレード内回路部135へ供給され、大容量キャパシタ134の充放電が行われない状態を初期化状態とする。したがって、スイッチSW1は開かれてオフにされ、パワートランジスタTR1はオンにされてブレード内回路部135の処理に必要な電力を供給し、パワートランジスタTR2はオフにされてブレード内回路部135への電力供給を行わない。
このような初期化状態において、管理部110によってブレードサーバ全体の消費電力が監視されており、ブレードサーバ全体の消費電力が所定のしきい値以上であるか否かが判定される(ステップS102)。この判定の結果、ブレードサーバ全体の消費電力が所定のしきい値未満である場合(ステップS102No)、管理部110から制御部131へ消費電力制限が指示されることはないため、制御部131によってブレード130−1へ十分な電力が供給されていると判断され、シャーシ電源部120からブレード130−1へ供給される余剰電力を用いた大容量キャパシタ134の充電が実行される(ステップS105)。すなわち、制御部131からの制御信号により、上述の初期化状態からスイッチSW1が閉じられてオンにされ、シャーシ電源部120からの電力がパワートランジスタTR1経由でブレード内回路部135へ供給されるとともに、スイッチSW1経由で大容量キャパシタ134へも供給されるようになる。以後、ステップS102の判定の結果、ブレードサーバ全体の消費電力が所定のしきい値以上となるまで大容量キャパシタ134の充電が行われる。
そして、ステップS102の判定の結果、ブレードサーバ全体の消費電力が所定のしきい値以上である場合(ステップS102Yes)、管理部110から制御部131へ消費電力を制限する旨が指示され、制御部131によってブレード130−1へ十分な電力が供給されなくなったと判断され、大容量キャパシタ134の充電が停止される(ステップS103)。すなわち、制御部131からの制御信号により、スイッチSW1が開かれてオフにされ、シャーシ電源部120からの電力が大容量キャパシタ134へ供給されないようになる。
同時に、ブレード130−1の消費電力を制限するため、制御部131からの制御信号により、パワートランジスタTR1経由のブレード内回路部135への供給電力が所定の制限値に制限される(ステップS104)。そして、制御部131によって、ブレード内回路部135における処理負荷が所定のしきい値以上であるか否かが判定される(ステップS106)。ここでの処理負荷のしきい値は、パワートランジスタTR1経由で供給される所定の制限値の電力で処理可能な負荷に等しい。つまり、制御部131によって、パワートランジスタTR1経由の制限された供給電力が、ブレード内回路部135の処理負荷に対して十分であるか否かが判定されることになる。
この判定の結果、処理負荷が所定のしきい値未満である場合(ステップS106No)、制御部131によってパワートランジスタTR1経由の供給電力以上の電力は不要であると判断され、パワートランジスタTR1経由の供給電力のみでブレード内回路部135の処理が続行される。以後、ステップS106の判定の結果、ブレードの処理負荷が所定のしきい値以上となるまで一連の上述の処理が繰り返される。
そして、ステップS106の判定の結果、ブレードの処理負荷が所定のしきい値以上である場合(ステップS106Yes)、制御部131によってブレード内回路部135への供給電力が不足していると判断され、大容量キャパシタ134の充電量が供給電力の不足分を補うのに十分であるか否かが判定される(ステップS107)。
ここで、大容量キャパシタ134の充電量について説明しておく。通常、大容量キャパシタ134に無限に電力を充電することはできないため、大容量キャパシタ134からの供給電力で不足分の電力を補っても、ブレード内回路部135において実行中の処理を続行できないことがある。このような観点から、大容量キャパシタ134の充電量の減少時には、シャーシ電源部120からの供給電力のみでブレード内回路部135の処理を続行することや、処理負荷が低い他のブレードサーバに処理を移動させるノードマイグレーションを実行することなどが考えられる。
ノードマイグレーションを実行する場合、ノードマイグレーションを実行するために必要な電力を大容量キャパシタ134に残しておく必要がある。また、大容量キャパシタ134に充電された電力によってブレード130−1の誤抜去に対する継続動作を保証する場合も同様に、保証される時間に必要な電力を大容量キャパシタ134に残しておく必要がある。このため、制御部131によって、大容量キャパシタ134の充電量監視が行われ、ノードマイグレーションまたはブレード130−1の誤抜去時の継続動作に必要な分に加え、ブレード内回路部135へ電力を供給するのに十分な充電量があるか否かが判定される。
そして、このステップS107の判定の結果、充電量が十分である場合(ステップS107Yes)、制御部131からの制御信号により、パワートランジスタTR2がオンにされて大容量キャパシタ134からの放電が実行される(ステップS108)。そして、ブレード内回路部135における処理負荷に必要な電力から、パワートランジスタTR1経由でシャーシ電源部120から供給される電力を差し引いた電力がパワートランジスタTR2経由でブレード内回路部135へ供給される。これにより、パワートランジスタTR1経由の供給電力が所定の制限値に制限されても、不足分の電力がパワートランジスタTR2経由で大容量キャパシタ134からブレード内回路部135へ供給され、ブレード内回路部135は、CPUの動作周波数を引き下げたりすることなく処理を続行することができる。このような大容量キャパシタ134からの放電は、ブレード内回路部135の処理負荷が大きく、大容量キャパシタ134の充電量が十分な間継続する。
そして、ステップS107の判定の結果、大容量キャパシタ134の充電量が十分でない場合(ステップS107No)、換言すれば、大容量キャパシタ134にノードマイグレーションまたは誤抜去時の継続動作に必要な充電量のみしかない場合は、制御部131からの制御信号により、パワートランジスタTR2がオフにされて大容量キャパシタ134からの放電が停止される(ステップS109)。そして、ブレード内回路部135における処理を他のブレードサーバへ移動するノードマイグレーションが行われるか、ブレード内回路部135のCPUの動作周波数が引き下げられるなどして、パワートランジスタTR1からの供給電力のみで処理が続行される。
以上のように、本実施の形態によれば、ブレードサーバ全体の消費電力が小さい間に余剰電力でブレード内の大容量キャパシタを充電しておき、ブレードサーバ全体の消費電力が大きくなってシャーシからの供給電力を制限する場合には、大容量キャパシタに接続されたパワートランジスタによりシャーシからの供給電力の不足分を大容量キャパシタから供給する。このため、シャーシからの供給電力の制限に関わらず、処理に必要な電力がブレード内の回路に供給され、CPUの動作周波数を引き下げる必要がない。結果として、供給電力が制限される場合でも、短期的にCPUの処理能力を維持し、処理時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の特徴は、シャーシからの電力供給および大容量キャパシタの放電をスイッチによって制御することにより、回路構成を簡易にする点である。
本実施の形態に係るブレードサーバの全体構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。ただし、本実施の形態においては、ブレードの内部構成が実施の形態1と異なる。図3は、本実施の形態に係るブレード130−1の内部構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図3に示すブレード130−1は、制御部201、大容量キャパシタ134、ブレード内回路部135、スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3を有している。
制御部201は、スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3に対してそれぞれ制御信号を出力し、ブレード内回路部135へ供給される電力を制御する。具体的には、制御部201は、管理部110からの指示がない通常時は、スイッチSW1をオンにし、スイッチSW2をオンにし、スイッチSW3をオフにするための制御信号を出力する。したがって、通常時は、シャーシ電源部120からスイッチSW2経由でブレード内回路部135へ電力が供給され、スイッチSW1経由で大容量キャパシタ134への充電が行われる。
また、制御部201は、管理部110から消費電力を制限する旨の指示があった場合は、さらにブレードの処理負荷を検出し、所定のしきい値と比較する。この結果、処理負荷が所定のしきい値以上であれば、制御部201は、スイッチSW1をオフにし、スイッチSW2をオンにし、スイッチSW3をオンにするための制御信号を出力する。したがって、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、かつ、ブレードの処理負荷が大きい場合は、シャーシ電源部120からスイッチSW2経由でブレード内回路部135へ電力が供給されるとともに、大容量キャパシタ134からスイッチSW3経由でブレード内回路部135へ電力が供給され、スイッチSW1経由での大容量キャパシタ134への充電は行われない。
一方、管理部110から消費電力を制限する旨の指示があったものの、処理負荷が所定のしきい値未満であれば、制御部201は、スイッチSW1をオフにし、スイッチSW2をオンにし、スイッチSW3をオフにするための制御信号を出力する。したがって、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、かつ、ブレードの処理負荷が小さい場合は、シャーシ電源部120からスイッチSW2経由でブレード内回路部135へ電力が供給されるのみで、大容量キャパシタ134からスイッチSW3経由の電力供給もスイッチSW1経由での大容量キャパシタ134への充電も行われない。
スイッチSW2は、制御部201からの制御信号に応じて開閉し、シャーシ電源部120からブレード内回路部135への電力供給の有無を切り替える。具体的には、スイッチSW2は、ブレードサーバ全体の消費電力が小さく、管理部110から制御部201への消費電力制限の指示がない場合は閉じて、ブレード内回路部135の処理に要求される電力をシャーシ電源部120から供給する。また、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、管理部110から制御部201への消費電力制限の指示があった場合は開閉を繰り返し、単位時間当たりにシャーシ電源部120からブレード内回路部135へ供給される電力を所定の制限値に制限する。
スイッチSW3は、制御部201からの制御信号に応じて開閉し、大容量キャパシタ134からブレード内回路部135への電力供給の有無を切り替える。具体的には、スイッチSW3は、ブレードサーバ全体の消費電力が小さく、管理部110から制御部201への消費電力制限の指示がない場合は開いて、大容量キャパシタ134に蓄積された電力を放電しない。また、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、管理部110から制御部201への消費電力制限の指示があった場合は、スイッチSW2の開閉と相補的に開閉し、シャーシ電源部120からの電力供給が行われていないタイミングでのみ大容量キャパシタ134からブレード内回路部135へ電力を供給する。このとき、スイッチSW3は、ブレード内回路部135において必要とされている単位時間当たりの電力のうち、スイッチSW2経由の供給電力では賄いきれない電力が大容量キャパシタ134から供給されるように開閉の頻度が変化する。したがって、ブレード内回路部135の処理負荷が大きければ、スイッチSW2がオフのタイミングでは常にスイッチSW3がオンになるが、ブレード内回路部135の処理負荷が小さければ、スイッチSW2がオフのタイミングでもスイッチSW3がオンになる頻度が小さくなる。
本実施の形態においては、スイッチSW2とスイッチSW3との開閉の時間比率を調整することで、シャーシ電源部120からの電力と大容量キャパシタ134からの電力との供給比率を変えている。この場合、スイッチSW2がオンのタイミングでのシャーシ電源部120からの供給電力の瞬時値は、消費電力を制限していない場合と等しいが、スイッチSW2のオンとオフの時間比率により、単位時間当たりのシャーシ電源部120からの供給電力を所定の制限値と等しくすることができる。
すなわち、例えば図4に示す時間Tにおいては、ブレードサーバ全体の消費電力が大きいため、スイッチSW1がオフにされて大容量キャパシタ134の充電が停止されるとともに、スイッチSW2のオン/オフが繰り返されている。このため、時間Tにおいては、シャーシ電源部120からブレード内回路部135への供給電力が制限されることになり、スイッチSW2のオン/オフの時間比率を調整することにより、時間Tにおけるシャーシ電源部120からの供給電力を所定の制限値に等しくすることができる。
さらに、スイッチSW2がオンとなるタイミングをブレードごとにずらすことにより、ブレードサーバ全体においても、シャーシ電源部120から各ブレードへ供給される電力の瞬時値を制限することができる。
また、図4において、スイッチSW2がオンの時にはスイッチSW3がオフとなり、スイッチSW2がオフの時にはスイッチSW3がオンとなっている。このスイッチSW3のオン/オフに伴って、大容量キャパシタ134の放電についてもオン/オフが繰り返されている。このため、スイッチSW2がオフとなってシャーシ電源部120から電力供給がないタイミングでも、大容量キャパシタ134からブレード内回路部135へ電力が供給され、ブレード内回路部135は、CPUの動作周波数を引き下げたりすることなく処理を続行することができる。なお、図4においては、スイッチSW2がオフのタイミングでは常にスイッチSW3がオンとなっているが、ブレード内回路部135の処理負荷が小さい場合には、スイッチSW2およびスイッチSW3の両方がオフとなるタイミングがあっても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、回路構成が複雑となるパワートランジスタを用いずに、スイッチのオン/オフのタイミングを調整することにより、シャーシからの供給電力を制限すると同時に電力の不足分を大容量キャパシタから供給する。このため、より簡易な回路構成で、シャーシからの供給電力の制限に関わらず、処理に必要な電力をブレード内の回路に供給することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の特徴は、大容量キャパシタに定電圧回路を接続することにより、大容量キャパシタからの放電のタイミング調整を容易にする点である。
本実施の形態に係るブレードサーバの全体構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。ただし、本実施の形態においては、ブレードの内部構成が実施の形態1と異なる。図5は、本実施の形態に係るブレード130−1の内部構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図5に示すブレード130−1は、制御部301、大容量キャパシタ134、ブレード内回路部135、スイッチSW1、スイッチSW2、DC/DC変換部302、および電圧設定部303を有している。これらのうちDC/DC変換部302および電圧設定部303は定電圧回路を形成している。
制御部301は、スイッチSW1およびスイッチSW2に対してそれぞれ制御信号を出力し、ブレード内回路部135へ供給される電力を制御する。具体的には、制御部301は、管理部110からの指示がない通常時は、スイッチSW1およびスイッチSW2の両方をオンにするための制御信号を出力する。したがって、通常時は、シャーシ電源部120からスイッチSW2経由でブレード内回路部135へ電力が供給され、スイッチSW1経由で大容量キャパシタ134への充電が行われる。
また、制御部301は、管理部110から消費電力を制限する旨の指示があった場合は、スイッチSW1をオフにし、スイッチSW2をオンにするための制御信号を出力する。したがって、ブレードサーバ全体の消費電力が大きい場合は、シャーシ電源部120からスイッチSW2経由でブレード内回路部135へ電力が供給され、スイッチSW1経由での大容量キャパシタ134への充電は行われない。
DC/DC変換部302は、電圧設定部303の指示に従って、図5中の点Aにおける電圧が低下すると通電して点Aにおける電圧を一定に保ち、大容量キャパシタ134からブレード内回路部135へ電力を供給する。
電圧設定部303は、あらかじめ所定の電圧が設定されており、設定された電圧と点Aにおける電圧とを比較し、点Aの電圧が小さい場合は、DC/DC変換部302に通電を指示する。電圧設定部303に設定される電圧は、スイッチSW2がオンとなっている時の点Aの電圧より僅かに小さい電圧である。
本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、スイッチSW2のオン/オフの時間比率を調整することにより、シャーシ電源部120からの供給電力を制限している。そして、本実施の形態では、DC/DC変換部302および電圧設定部303からなる定電圧回路によって、スイッチSW2の開閉に関わらず図5中の点Aの電圧を一定とすることにより、大容量キャパシタ134からブレード内回路部135への電力供給を制御している。
すなわち、ブレードサーバ全体の消費電力が小さい通常時やブレードサーバ全体の消費電力が大きくてもスイッチSW2がオンとなっているタイミングでは、図5中の点Aにおける電圧は電圧設定部303に設定された電圧よりも大きいため、DC/DC変換部302は通電せず、大容量キャパシタ134の放電が行われることはない。したがって、この間は、スイッチSW2経由のシャーシ電源部120からの電力のみがブレード内回路部135へ供給される。
一方、ブレードサーバ全体の消費電力が大きく、シャーシ電源部120からの電力の供給を制限するために、スイッチSW2がオフとなっているタイミングでは、図5中の点Aにおける電圧が低下し、電圧設定部303に設定された電圧よりも小さくなる。このため、電圧設定部303からDC/DC変換部302へ通電する旨の指示が出され、DC/DC変換部302によって、大容量キャパシタ134に蓄積された電力がブレード内回路部135へ供給される。これにより、点Aにおける電圧は、スイッチSW2がオンとなっている時とほぼ等しくなる。
以上のように、本実施の形態によれば、大容量キャパシタとブレード内の回路との間に定電圧回路を設け、シャーシからの電力供給がある間は大容量キャパシタからの放電を行わず、シャーシからの電力供給がなくなってブレード内の回路における電圧が低下した場合に電圧を一定に保つように大容量キャパシタからの放電を行う。このため、スイッチのオン/オフでシャーシからの電力供給の有無のみを切り替えることにより、自動的に大容量キャパシタからの放電が制御され、シャーシからの電力供給と大容量キャパシタからの電力供給とのタイミングを調整する必要がない。
なお、上記各実施の形態においては、ブレードサーバの各ブレードに大容量キャパシタを備えるものとしたが、特定のブレードのみに大容量キャパシタを備え、その他のブレードは大容量キャパシタを備えずに、特定のブレードに備えられた大容量キャパシタを共有するようにしても良い。こうすることにより、回路規模の縮小を図ることができると同時に、既存のブレードを本発明の電力制御に用いることが可能となる。
また、動作中のブレードサーバに新たなブレードが挿入される場合、新たなブレードの電源が入ってOS(Operating System)が起動し、上記各実施の形態の電力制御が行われるまでは、このブレード内のCPUを制御することができないため、新たなブレードの電力制御が開始されるまでの間、すべてのブレードのスイッチSW1をオフにし、大容量キャパシタ134への充電を禁止するのが好ましい。
また、上記各実施の形態においては、ブレードサーバ全体の消費電力が大きくなると、シャーシから各ブレードへの供給電力を制限する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば複数のラックマウントサーバに同一システムへの供給電力が分配されている場合などにも適用可能である。すなわち、システム全体の消費電力が大きくなるとシステム内の各ラックマウントサーバへの供給電力が所定値に制限される場合、各ラックマウントサーバに備えられた大容量キャパシタから不足分の電力を供給することなどが考えられる。
(付記1)外部から処理回路へ供給される電力を制御する電力制御装置であって、
外部から供給される電力を蓄積する蓄積手段と、
外部から前記処理回路への供給電力が不足する場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御手段と
を有することを特徴とする電力制御装置。
(付記2)前記制御手段は、
外部から前記処理回路へ直接供給される電力を調整する第1調整手段と、
前記蓄積手段から前記処理回路へ供給される電力を調整する第2調整手段とを含み、
前記第1調整手段は、
前記処理回路へ供給される電力を所定の制限値に調整し、
前記第2調整手段は、
前記第1調整手段による調整によって前記処理回路に不足する電力を前記処理回路へ供給することを特徴とする付記1記載の電力制御装置。
(付記3)前記制御手段は、
外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給を制御する第1能動素子と、
前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記蓄積手段から前記処理回路への電力供給を制御する第2能動素子とを有し、
前記第1能動素子を介した前記処理回路への供給電力と前記第2能動素子を介した前記処理回路への供給電力との合計を前記処理回路から要求される電力に等しくさせることを特徴とする付記1記載の電力制御装置。
(付記4)前記制御手段は、
外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える第1切替手段と、
前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記蓄積手段から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える第2切替手段とを有し、
前記第1切替手段を切り替えて前記処理回路への電力供給をなくす際に、前記第2切替手段を切り替えて前記処理回路への電力供給を行わせることを特徴とする付記1記載の電力制御装置。
(付記5)前記制御手段は、
外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える切替手段と、
前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記切替手段によって電力供給の有無が切り替えられた場合でも前記処理回路における電圧を一定に保持する定電圧回路と
を有することを特徴とする付記1記載の電力制御装置。
(付記6)前記定電圧回路は、
外部からの電力供給のみが行われる際の前記処理回路における電圧に略同一のしきい値と前記処理回路における実際の電圧とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記処理回路における実際の電圧が前記しきい値以下である場合に前記蓄積手段から前記処理回路へ通電する通電制御手段と
を有することを特徴とする付記5記載の電力制御装置。
(付記7)前記蓄積手段は、
外部から前記処理回路への供給電力が不足していない場合にのみ外部からの電力を蓄積することを特徴とする付記1記載の電力制御装置。
(付記8)前記蓄積手段は、
供給される電力を充電する容量素子と、
外部から前記容量素子への電力供給の有無を切り替えるスイッチ素子と
を含むことを特徴とする付記7記載の電力制御装置。
(付記9)前記制御手段は、
前記蓄積手段によって蓄積された電力の残量を監視し、電力の残量が所定のしきい値以上である場合にのみ蓄積された電力を前記処理回路へ供給させることを特徴とする付記1記載の電力制御装置。
(付記10)各々処理回路を備えた複数の処理単位を有するサーバ装置であって、
前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力以上である場合に、前記処理単位に割り当てられた電力の余剰電力を蓄積する蓄積手段と、
前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力未満である場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御手段と
を有することを特徴とするサーバ装置。
(付記11)外部から処理回路へ供給される電力を制御する電力制御方法であって、
外部から供給される電力を蓄積する蓄積工程と、
外部から前記処理回路への供給電力が不足する場合に、不足分の電力を前記蓄積工程にて蓄積された電力から供給させる制御工程と
を有することを特徴とする電力制御方法。
(付記12)各々処理回路を備えた複数の処理単位を有するサーバ装置における電力制御方法であって、
前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力以上である場合に、前記処理単位に割り当てられた電力の余剰電力を蓄積する蓄積工程と、
前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力未満である場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御工程と
を有することを特徴とする電力制御方法。
本発明は、供給電力が制限される場合でも、短期的にCPUの処理能力を維持し、処理時間を短縮する場合に適用可能である。
実施の形態1に係るブレードサーバの要部構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るブレードサーバの電力制御動作を示すフロー図である。 実施の形態2に係るブレードの要部構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るスイッチのオン/オフのタイミングを示す図である。 実施の形態3に係るブレードの要部構成を示すブロック図である。 CPU負荷の時間変動の一例を示す図である。
符号の説明
110 管理部
120 シャーシ電源部
130−1〜130−n ブレード
131、201、301 制御部
132、133 D/A変換部
134 大容量キャパシタ
135 ブレード内回路部
302 DC/DC変換部
303 電圧設定部
SW1、SW2、SW3 スイッチ
TR1、TR2 パワートランジスタ

Claims (10)

  1. 外部から処理回路へ供給される電力を制御する電力制御装置であって、
    外部から供給される電力を蓄積する蓄積手段と、
    外部から前記処理回路への供給電力が不足する場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御手段と
    を有することを特徴とする電力制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    外部から前記処理回路へ直接供給される電力を調整する第1調整手段と、
    前記蓄積手段から前記処理回路へ供給される電力を調整する第2調整手段とを含み、
    前記第1調整手段は、
    前記処理回路へ供給される電力を所定の制限値に調整し、
    前記第2調整手段は、
    前記第1調整手段による調整によって前記処理回路に不足する電力を前記処理回路へ供給することを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給を制御する第1能動素子と、
    前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記蓄積手段から前記処理回路への電力供給を制御する第2能動素子とを有し、
    前記第1能動素子を介した前記処理回路への供給電力と前記第2能動素子を介した前記処理回路への供給電力との合計を前記処理回路から要求される電力に等しくさせることを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える第1切替手段と、
    前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記蓄積手段から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える第2切替手段とを有し、
    前記第1切替手段を切り替えて前記処理回路への電力供給をなくす際に、前記第2切替手段を切り替えて前記処理回路への電力供給を行わせることを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  5. 前記制御手段は、
    外部と前記処理回路に接続され、外部から前記処理回路への電力供給の有無を切り替える切替手段と、
    前記蓄積手段と前記処理回路に接続され、前記切替手段によって電力供給の有無が切り替えられた場合でも前記処理回路における電圧を一定に保持する定電圧回路と
    を有することを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  6. 前記定電圧回路は、
    外部からの電力供給のみが行われる際の前記処理回路における電圧に略同一のしきい値と前記処理回路における実際の電圧とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記処理回路における実際の電圧が前記しきい値以下である場合に前記蓄積手段から前記処理回路へ通電する通電制御手段と
    を有することを特徴とする請求項5記載の電力制御装置。
  7. 前記蓄積手段は、
    外部から前記処理回路への供給電力が不足していない場合にのみ外部からの電力を蓄積することを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  8. 各々処理回路を備えた複数の処理単位を有するサーバ装置であって、
    前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力以上である場合に、前記処理単位に割り当てられた電力の余剰電力を蓄積する蓄積手段と、
    前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力未満である場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御手段と
    を有することを特徴とするサーバ装置。
  9. 外部から処理回路へ供給される電力を制御する電力制御方法であって、
    外部から供給される電力を蓄積する蓄積工程と、
    外部から前記処理回路への供給電力が不足する場合に、不足分の電力を前記蓄積工程にて蓄積された電力から供給させる制御工程と
    を有することを特徴とする電力制御方法。
  10. 各々処理回路を備えた複数の処理単位を有するサーバ装置における電力制御方法であって、
    前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力以上である場合に、前記処理単位に割り当てられた電力の余剰電力を蓄積する蓄積工程と、
    前記処理単位に割り当てられた電力が当該処理単位に備えられた処理回路において要求される電力未満である場合に、不足分の電力を前記蓄積手段によって蓄積された電力から供給させる制御工程と
    を有することを特徴とする電力制御方法。
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