JP2005100096A - 無停電電源装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】商用電源が正常に回復した際におけるラッシュ電流による再停電を防止する為の保護対策が各電子機器に施されている構内環境において、保護対象として新たな電子機器が何台も追加されたとしても、この追加機器を含めて、電源回復時の再停電を防止できるようにする。
【解決手段】UPS2は、他のUPS2に設定されている「機器立ち上げの優先順位」との間に時間差が生じるように自己に対する「機器立ち上げの優先順位」が設定されている状態において、電子機器1への電力供給が停止されてその稼動が停止状態にある時にAC電源が正常状態に回復した際、自己の優先順位に達したか否かを判別し、自己の優先順位に達するまで電子機器1への電力供給を一時的に禁止する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、停電時に電子機器を保護する停電対策としての無停電電源管理装置およびプログラムに関する。
一般に、無停電電源管理装置(Uninterrupted Power System:UPS)は、AC電源と電子機器(例えば、パーソナルコンピュータ等)との間に接続されており、AC電源が正常の場合には、AC電源からの電力を電子機器へ供給すると共に、AC電源からの電力を内部バッテリに充電するが、AC電源が異常の場合には、内部バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給するようにしている。この場合、内部バッテリの残量低下に伴って電子機器へのバッテリ電力の供給を停止する際には、それに先立って電子機器の稼動を停止させるようにしている。
ところで、構内(例えば、会社全体、1フロア、1部屋等)に多数の電子機器が存在し、かつ、各電子機器にUPSが1対1に対応付けられている構内環境において、AC電源が異常状態から正常状態に回復すると、各UPSはバッテリ充電を同時に開始すると共に、複数台の電子機器は一斉に稼動状態となる。このようにAC回復時におけるイニシャライズ処理時には、瞬間的に消費電力が極めて高くなるため、ラッシュ電流によって消費電力が許容量をオーバーし、ブレーカの作動によって再び停電するおそれがあった。
そこで、従来においては、例えば、複数の電子機器を統合管理するための停電対策として、AC復帰後におけるAC電力の供給を電子機器毎に順次遅延させることによってラッシュ電流を抑えるようにした停電対策システムが知られている(特許文献1参照)。
特開平4−36135号公報
しかしながら、この種の停電対策システムにあっては、複数台の電子機器を統合管理するものであるため、電源切換用スイッチ数等のハードウェア上の規制によって対象機器の接続台数も限られてしまい、機器の追加、削除等に対処することも困難となる等、柔軟性に欠けるという問題が残っていた。
第1の発明の課題は、商用電源が正常に回復した際におけるラッシュ電流による再停電を防止する為の保護対策が各電子機器に施されている構内環境において、保護対象として新たな電子機器が何台も追加されたとしても、この追加機器を含めて、電源回復時の再停電を防止できるようにすることである。
第2の発明の課題は、複数台の無停電電源管理装置が存在している構内環境において、各無停電電源管理装置の間において電力を融通し合うことで、構内全体の効果的な電力バックアップを実現できるようにすることである。
請求項1記載の発明(第1の発明)は、商用電源と電子機器との間に接続され、商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給し、当該バッテリ電力の供給を停止する場合には、電子機器の稼動を停止させる無停電電源装置であって、前記電子機器への電力供給が停止されてその稼動が停止状態にある時に商用電源が正常状態に回復したか否かを監視する監視手段と、この監視手段によって正常回復が検出された際に、電子機器に対して電力を供給する開始タイミングに達したか否かを判別し、予め設定されている開始タイミングに達するまで電子機器への電力供給を一時的に禁止する制御手段とを具備し、他の無停電電源装置に設定されている開始タイミングとの間に時間差が生じるように自己に対する開始タイミングを設定するようにしたことを特徴とする無停電電源装置である。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項10記載の発明)。
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
他の無停電電源装置とデータ通信を行うことによって当該他の無停電電源装置との間で開始タイミングの優先順位を決定する決定手段を設け、前記制御手段は、前記決定された自己の優先順位が他の無停電電源装置の優先順位よりも高い場合には、電子機器への電力供給を開始した後に当該他の無停電電源装置に対して復帰終了通知を送信し、自己の優先順位が他の無停電電源装置の優先順位よりも低い場合には、当該他の無停電電源装置から復帰終了通知が送信されて来るまで電子機器への電力供給を一時禁止する(請求項2記載の発明)。
前記決定手段は、電子機器への電力供給を開始する開始タイミングの優先順位と、内部バッテリへの充電を開始する開始タイミングの優先順位を決定する(請求項3記載の発明)。
前記決定手段によって決定された開始タイミングの優先順位を定期的に変更する変更手段を設ける(請求項4記載の発明)。
前記変更手段による優先順位の定期的な変更を許可するか否かを指定する指定手段を設け、この指定手段によって変更不可が指定されている優先順位の変更を禁止する(請求項5記載の発明)。
前記監視手段によって商用電源が正常状態に回復したことが検出された際に、内部バッテリへの充電を開始する開始タイミングに達したか否かを判別し、予め設定されている当該開始タイミングに達するまで内部バッテリへの充電を一時的に禁止する充電制御手段を設ける(請求項6記載の発明)。
商用電源が正常状態に回復した後に電子機器に対して電力供給を開始する条件をバッテリ残量の値によって指定する(請求項7記載の発明)。
請求項8記載の発明(第2の発明)は、商用電源と電子機器との間に接続され、商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給する無停電電源装置であって、他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件を設定する設定手段と、前記条件が成立した場合に、他の無停電電源装置との間で電力伝送を開始させる電力伝送手段とを具備したことを特徴とする無停電電源装置である。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項8記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項11記載の発明)。
なお、請求項8記載の発明は次のようなものであってもよい。
他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件をバッテリ残量の値によって指定する(請求項9記載の発明)。
請求項1記載の発明(第1の発明)によれば、他の無停電電源装置に設定されている開始タイミングとの間に時間差が生じるように自己に対する開始タイミングが設定されている状態において、電子機器への電力供給が停止されてその稼動が停止状態にある時に商用電源が正常状態に回復した際に、電子機器に対して電力を供給する開始タイミングに達したか否かを判別し、この開始タイミングに達するまで電子機器への電力供給を一時的に禁止するようにしたから、複数の無停電電源装置が電子機器に電力を供給するタイミングを時間的にずらすことができ、商用電源が正常に回復した際におけるラッシュ電流による再停電の防止が可能となると共に、新たな電子機器が何台も追加されたとしても、この追加機器を含めて、電源回復時の再停電を防止できる。この場合、電子機器毎に設けられている既存のUPSの構造自体を変更せず、簡単なソフトウェアを既存のUPSに組み込むだけで容易に実現することが可能となり、コスト的にも有利なものとなる。
なお、開始タイミングの設定は、利用者が各無停電電源装置毎に行ってもい。各無停電電源装置毎に電力供給の開始タイミングとして、例えば、10秒毎のように時間間隔を設定するようにしてもよい。
請求項2記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、他の無停電電源装置とデータ通信を行うことによって当該他の無停電電源装置との間で開始タイミングの優先順位を決定し、決定された自己の優先順位が他の無停電電源装置の優先順位よりも高い場合には、電子機器への電力供給を開始した後に当該他の無停電電源装置に対して復帰終了通知を送信し、自己の優先順位が他の無停電電源装置の優先順位よりも低い場合には、当該他の無停電電源装置から復帰終了通知が送信されて来るまで電子機器への電力供給を一時禁止するようにしたから、各無停電電源装置毎に開始タイミングの設定を自動的に行うことができると共に、設定通りの電力供給制御を実現することが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、電子機器への電力供給を開始する開始タイミングの優先順位と、内部バッテリへの充電を開始する開始タイミングの優先順位を決定するようにしたから、電子機器への電力供給と内部バッテリへの充電を時間的にずらすことができ、ラッシュ電流による再停電防止策として更に有効なものとなる。
請求項4記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、決定された開始タイミングの優先順位を定期的に変更するようにしたから、開始タイミングの固定化を防ぐことができ、ラッシュ電流による再停電を防止する為の保護対策に対する平等性を確保することが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、優先順位の定期的な変更を許可するか否かを指定可能とし、変更不可が指定されている場合には、その優先順位の変更を禁止するようにしたから、例えば、利用者が入力設定した優先順位に対しては、優先順位の自動変更を禁止することができ、更に、特定の電子機器(例えば、重要な処理を担当している電子機器)への電力供給を常に最優先させることも可能となる。
請求項6記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、商用電源が正常状態に回復したことが検出された際に、内部バッテリへの充電を開始する開始タイミングに達したか否かを判別し、予め設定されている当該開始タイミングに達するまで内部バッテリへの充電を一時的に禁止するようにしたから、電子機器への電力供給と内部バッテリへの充電を時間的にずらすことができ、ラッシュ電流による再停電防止策として更に有効なものとなる。
請求項7記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、商用電源が正常状態に回復した後に電子機器に対して電力供給を開始する条件をバッテリ残量の値によって指定するようにしたから、内部バッテリの残量が極端に少なくなっている場合には、再停電時に備えて、内部バッテリの残量が所定値に達するまで電子機器への電力供給を一時的に抑制することができる。
請求項8記載の発明(第2の発明)によれば、他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件が設定されている状態において、当該条件が成立した場合に、他の無停電電源装置との間で電力伝送を開始するようにしたから、各無停電電源管理装置のバッテリの残量が違っていたり、各電子機器に対して要求されている信頼性などが違っている場合であっても、各無停電電源管理装置の間で自動的に電力の移動を行うことで、常に必要な機器に対して必要なバックアップ時間を確保した状態を維持することができる。この場合、複数台の無停電電源管理装置が存在している構内環境において、例えば、商用電源の異常に伴って電子機器をバックアップしている最中であっても各無停電電源管理装置の間でバッテリ電力を融通し合うことができるため、構内全体の効果的な電力バックアップを実現することが可能となる。
請求項9記載の発明によれば、上述した請求項8記載の発明と同様の効果を有する他、他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件をバッテリ残量の値によって指定するようにしたから、自己の内部バッテリの残量に余裕がある場合には、他の無停電電源装置へ当該バッテリ電力を供給し、バッテリ残量が不足している場合には、他の無停電電源装置に対してバッテリ電力の供給を要求することができる。
(実施例1)
以下、図1〜図12を参照して本発明の第1実施例を説明する。
図1は、この実施例における無停電電源管理機能を備えた構内システムの全体構成の概要を示したブロック図である。
この構内システムは、構内(例えば、会社全体、1フロア、1部屋等)に複数台のサーバシステム(サーバ機能を持ったデータ処理システム:電子機器)1−1、1−2、‥‥が存在し、かつ、各電子機器1−1、1−2、‥‥には、無停電電源管理装置(Uninterrupted Power System:UPS)2−1、2−2、‥‥が1対1に対応付けて接続されているシステム環境となっている。
この電子機器1−1には、専用のUPS2−1が接続され、また、電子機器1−2には、専用のUPS2−2が接続され、各UPS2−1、2−2は、互いに独立して動作し、UPS2−1は電子機器1−1に対して作用し、UPS2−2は電子機器1−2に対して作用する。この場合、UPS2−1、2−2は、ネットワーク3を介して接続されており、互いにその存在を認識し合うようになっている。
なお、各電子機器1−1、1−2、‥‥は、機能的には同一であり、それらを特に区別する必要がない場合には、各電子機器を総称して電子機器1と呼び、また、各UPS2−1、2−2、‥‥も機能的には同一であり、それらを特に区別する必要がない場合には、UPSを総称してUPS2と呼ぶものとする。
UPS2は、AC電源4と電子機器1との間に接続されており、AC電源4が正常の場合には、AC電源4からの電力を対応する電子機器1へ供給すると共に、AC電源4からの電力を内部バッテリに充電するが、AC電源4が異常(停電等)の場合には、このバッテリに蓄えられている電力を対応する電子機器1へ供給するようにしている。この場合、このバッテリ残量が低下してその電力供給を停止する場合には、それに先立って電子機器1の稼動を強制的に停止させるシャットダウン処理を行うようにしている。
UPS2は、停電等によってAC電源の異常を検出した際には、AC電源からバッテリ電力に切り換えたことを示すためのAC_Fail信号を電子機器1に対して通知し、また、バッテリ残量が低下(例えば、10%程度)した際には、電子機器1の稼動停止を指示するためのshutdown/LowBattery信号を電子機器1に通知する。なお、電子機器1とUPS2との間でのデータ通信は、シリアル伝送方式のスマートタイプを採用し、また、各UPS2を接続するネットワーク3は、例えば、LAN、232C、422、12C(SMBus)、ダラス・1ワイヤなどのシリアルケーブルを採用している。
図2は、UPS2の基本的構成要素を示したブロック図である。
CPU21は、記憶装置22内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのUPS2の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置22は、プログラム記憶領域22−1とデータ記憶領域22−2とを有し、磁気的/光学的メモリや半導体メモリ等の他、その駆動系を有する構成となっている。この記憶装置22内のプログラム記憶領域22−1には、後述する図11および図12に示す動作手順にしたがって本実施例を実現する為のアプリケーションプログラムが格納され、また、記憶装置22内のデータ記憶領域22−2には、後述する図10に示すデータ(優先順位管理情報)が格納されている。なお、記録装置22は、ハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体であってもよい。この記憶装置22内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)23にロードされたり、このRAM23内のデータが記憶装置22内にセーブされる。なお、RAM23は、プログラム実行領域23−1と作業領域23−2とを有している。
更に、CPU21には、その入出力周辺デバイスであるネットワークインターフェイス24、シリアルインターフェイス25、バッテリ充放電制御部26、AC切換制御部27、入力装置28、表示装置29がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU21は、これらの入出力デバイスの動作制御を行う。
ネットワークインターフェイス24は、ネットワーク3を介して接続されている他のUPS2との間において、UPS2の状況/台数、優先順位情報などの取得および決定のためのデータを送受信する。シリアルインターフェイス25は、バッテリ残量、ACフェイルの原因情報を電子機器1へ送信したり、電子機器1からのシャットダウン処理終了通知などを受信する。
バッテリ充放電制御部26は、内部バッテリの電圧検出を行ったり、その充放電を制御するもので、バッテリ残量の低下を検出した際に、電子機器1の稼動停止を指示するshutdown/LowBattery信号を電子機器1へ送信する。AC切換制御部27は、AC電源を監視してAC電源の異常を検出し、AC電源の異常時にはAC電源からバッテリへの切り換えてAC_Fail信号を電子機器1に送信し、AC電源が正常復帰した時には、バッテリからAC電源への切換えを制御する。入力装置28は、キーボードやタッチパネルあるいはマウスやタッチ入力ペン等のポインティングデバイスを構成する操作部であり、文字列データや各種コマンドの入力を行うもので、この実施例では、優先順位情報などのデータを入力する。
図3は、バッテリ充放電制御部26、AC切換制御部27を中心とした電力系接続図を示している。
ここで、バッテリ充放電制御部26は、内部バッテリBTに接続され、AC切換制御部27は、AC入力側およびAC出力側に接続されており、CPU21からの指示にしたがってバッテリ充放電制御部26、AC切換制御部27は、図4〜図9に示すように、AC入力側、AC出力側、バッテリBTとの間における電力の供給を制御する。この場合、CPU21は、停電が回復した直後において、AC電源からの電力を電子機器1に供給することを抑制したり、バッテリBTへの充電を抑制するための抑制指示をバッテリ充放電制御部26、AC切換制御部27へ行うことができる。この際、電子機器1へのAC電力供給抑制(AC出力抑制)と、バッテリBTへのAC充電抑制(バッテリ充電抑制)の両方を同時に指示したり、その何れか一方を指示することもできる。
図4は、通常運転時における電力の供給状態を示したもので、AC電源からの電力は電子機器1へ供給されるが、この例では、内部バッテリBTはフル充電(FULL)の状態にあるため、内部バッテリBTへの電力供給は行われない。図5は、停電時における電力の供給状態を示したもので、内部バッテリBTからの電力は電子機器1へ切り換え供給される。これによって電子機器1はバッテリ電力によってバックアップされる。図6は、停電回復時(AC出力抑制およびバッテリ充電抑制無し:電流抑制無し)における電力の供給状態を示したもので、AC電源からの電力は、電子機器1へ供給されると共に、空状態(EMPTY)のバッテリBTへ供給される。
図7は、停電回復時(AC出力抑制中およびバッテリ充電抑制中:電流抑制中)における電力の供給状態を示したもので、電子機器1およびバッテリBTへのAC電力の供給は禁止される。図8は、停電回復時(AC出力抑制中)における電力の供給状態を示したもので、電子機器1へのAC電力の供給が禁止され、バッテリBTへの供給のみが行われる。図9は、停電回復時(バッテリ充電抑制中)における電力の供給状態を示したもので、バッテリBTへのAC電力の供給は禁止され、電子機器1への供給のみが行われる。
図10は、各UPS2に設定されている優先順位管理情報PMを説明する為の図である。
この優先順位管理情報PMは、AC電源が正常状態に復帰したことが検出された際に、電子機器1に対してAC電力を供給する開始タイミングとバッテリBTに対してAC電力を供給する開始タイミングとを各UPS2毎に時間的にずらすために設定された優先順位の管理情報であり、「機器立ち上げの優先順位」、「バッテリ充電の優先順位」、「変更許可フラグ」の各項目を有する構成となっている。
「機器立ち上げの優先順位」は、AC電源の復帰後において電子機器1に対してAC電力を供給する開始タイミングを各UPS2毎に時間的にずらすために設定された優先順位である。「バッテリ充電の優先順位」は、AC電源の復帰後にバッテリBYに対してAC電力を供給して充電を開始する開始タイミングを各UPS2毎に時間的にずらすために設定された優先順位である。ここで、優先順位が“1番”のUPS2がマスタUPSとして機能し、マスタUPS2は、他の各UPS2に割り当てられている優先順位管理情報PMを記憶管理するようにしている。
この「機器立ち上げの優先順位」、「バッテリ充電の優先順位」は、予め利用者が各UPS2に対して固定的に入力設定したものであってもよく、また、各UPS2間でデータ通信を行うことによって各優先順位を自動的に決定するようにしてもよいが、この実施例では、利用者による入力設定およびデータ通信による自動設定の何れも実行可能としている。ここで、データ通信によって自動設定を行う場合、各UPS2に割り当てる優先順位をランダムに決定するようにしている。また、優先順位の自動設定を定期的に実行することによって各UPS2に割り当て設定されている優先順位を定期的に変更するようにしている。
「変更許可フラグ」は、利用者が入力設定した優先順位に対しては、上述した優先順位の自動変更を禁止させるために設けられたもので、利用者が入力設定した優先順位に対応する「変更許可フラグ」に“不可”を設定しておくことによって優先順位の自動変更は禁止される。
次に、この第1実施例における各UPS2の動作概念を図11および図12に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施例においても同様であり、記録媒体の他に、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。
図11は、各UPS2が実行する優先順位設定処理を示したフローチャートである。
先ず、UPS2は、自己の優先順位管理情報PMを参照し、少なくとも、その「機器立ち上げの優先順位」、「バッテリ充電の優先順位」の何れか一方が“1番”か、つまり、自己はマスタとして機能するUPSか否かを調べる(ステップA1)。ここで、マスタとして機能するUPS2でなければ、ステップA2に進み、自己の優先順位の変更が利用者から指示されたか否かを調べ、優先順位の変更指示を受けた場合には、利用者から入力された新たな優先順位を取り込んだ後(ステップA3)、マスタUPS2に対して優先順位の変更割り当てを要求すると共に、入力された新たな優先順位をマスタUPS2に対して送信する処理を行う(ステップA4)。また、利用者から優先順位の変更指示が無ければ(ステップA2でNO)、既に優先順位が割り当て設定されているか否かをチェックし(ステップA5)、未設定であれば(ステップA5でNO)、マスタUPSに対して優先順位の新規割り当てを要求する(ステップA4)。
一方、自己がマスタであることを「機器立ち上げの優先順位」、「バッテリ充電の優先順位」に基づいて認識したマスタUPS2は(ステップA1ES)、他のUPS2から送信され来る優先順位の新規要求/変更要求の受信有無をチェックし(ステップA8)、他のUPS2から変更要求を受け取った場合には、ステップA9に移り、このUPS2から送信されて来た新たな優先順位を当該UPS2に対応付けて記憶管理すると共に、その「変更許可フラグ」に“不許可”を設定する。更に、各UPS2に割り当てられている現在の優先順位を参照し、今回新たに設定した優先順位と同一の優先順位が他のUPS2に設定されているか否か調べ、同一の優先順位が重複設定されている場合には、その優先順位を変更した後に変更後の優先順位を当該UPS2へ送信するようにしている。
また、マスタUPS2は、他のUPS2から優先順位の新規割り当の要求を受け取った場合には(ステップA8)、同一優先順位の重複設定を避けるために、各UPS2に割り当てられている現在の優先順位を参照することによって、新たな優先順位を生成し、この新たな優先順位を今回要求されたUPS2に対応付けて記憶管理すると共に、当該UPS2に対して送信する処理を行う(ステップA9)。
マスタUPS2は、他のUPS2から優先順位の新規要求および変更要求の何れも無ければ(ステップA8でNO)、優先順位を定期的に変更するための処理に移る(ステップA10、A11)。すなわち、マスタUPS2は、各UPS2に対応して設定されている現在の優先順位を定期的に変更するために、前回の変更時から所定時間が経過したか否か、つまり、定期変更のタイミングに達したか否かを調べる(ステップA10)。ここで、定期変更のタイミングに達していなければ、ステップA1に戻るが、定期変更のタイミングに達した際には、ステップA11に移る。ここでは、各UPS2に割り当てられている現在の優先順位を参照することによって、「変更許可フラグ」に“可”が設定されているUPS2を変更対象として決定した後に、この各UPS2毎にその各優先順位をランダムに生成して記憶管理すると共に、新たに生成した優先順位を対応する各UPS2へ送信する処理を行う。
他方、マスタ以外の他の各UPS2においては、自己の優先順位が既に割り当てられている状態において(ステップA5)、マスタUPS2から優先順位が送信されて来た場合には(ステップA6)、この優先順位を取得して優先順位の書き換えを行う(ステップA7)。なお、図示省略したが、優先順位の新規割り当の要求を行ったUPS2は、マスタUPS2によって生成された新たな優先順位が送信されて来た場合に、この優先順位を受信取得してその新規設定を行う。
図12は、各UPS2において実行される電力制御に関する全体処理を示したフローチャートである。
先ず、各UPS2は、自己の優先順位が設定されている状態において、AC出力側に電力を供給中か否かを調べる(ステップB1)。通常は、AC電力の供給中であるため、そのAC電圧を検出して異常発生の有無をチェックする(ステップB2)。ここで、停電等によってAC電圧に異常が発生した際には、AC電源からバッテリBTへの切換えを行ってバッテリ電力の供給を開始すると共に(ステップB3)、AC_Fail信号を出力する(ステップB4)。
ここで、再びAC電圧を検出して異常状態から回復したか否かをチェックするが(ステップB5)、いま、異常状態のままであれば、バッテリ容量が所定値以下(例えば、10%以下)に減少したか否かをチェックする(ステップB7)。最初は、バッテリ残量は十分にあるので、ステップB1に戻るが、いま、AC出力側ではバッテリ電力の供給中であるため、AC電源が正常復帰するまでバッテリ容量を監視しながらバッテリ電力を供給し続ける。
一方、AC電源が正常状態に回復した場合には(ステップB5でYES)、バッテリ電力の供給を終了させてAC電力の供給に切り換える(ステップB6)。
ここで、AC電源が正常状態に復帰しないままバッテリ容量が所定値以下に減少した場合には(ステップB7でYES)、shutdown/LowBattery信号を出力した後(ステップB8)、電子機器1からシャットダウン処理の終了通知が返信されて来るまで待機する(ステップB9)。ここで、シャットダウン処理の終了通知を受信した場合には、電子機器1側が停止するのに要する所定時間分待った後に(ステップB10)、バッテリBTからの電力供給を終了させると共に(ステップB11)、AC出力側への電力供給を遮断する(ステップB12)。その後、最初のステップB1に戻るが、この場合、AC出力側は遮断状態となっているため、ステップB13に移り、AC電圧を検出して異常状態からの回復か否かをチェックする。ここで、AC電源が異常状態のままであればステップB1に戻って正常復帰するまでの間、待機状態となる。
いま、AC電源が正常復帰した場合には(ステップB13でYES)、未処理の復帰処理が有るか否かを調べる(ステップB14)。すなわち、AC電源が正常復帰した場合に、自己の優先順位管理情報PM内に設定されている「機器立ち上げの優先順位」、「バッテリ充電の優先順位」にしたがって電子機器1やバッテリBTに電力を供給する各復帰処理を実行するが、この各復帰処理のうち、未処理の復帰処理が残っているかを調べる。ここで、AC電源の復帰直後においては、全ての復帰処理が未処理状態となっているため、ステップB15に移り、“1番”の優先順位が自己に有るかを調べる。
ここで、自己の優先順位が1番(マスタUPS2)であれば、ステップB18に移り、その優先順位は、「機器立ち上げの優先順位」であるか、「バッテリ充電の優先順位」であるかをチェックする。いま、「機器立ち上げの優先順位」が“1番”であれば、AC出力側への電力供給を開始させて(ステップB20)、正常復帰したAC電力を電子機器1に供給する。また、「バッテリ充電の優先順位」が“1番”であれば、バッテリBTへの充電を開始させる(ステップB19)。そして、所定時間待った後(ステップB21)、復帰処理が終了したことを他の全てのUPS2に対して通知すると共に、その優先順位を他の全てのUPS2に対して送信する(ステップB22)。
以下、ステップB14に戻り、未処理の復帰処理が他に有るか否かを調べるが、いま、機器立ち上げに関する復帰処理が終了し、バッテリ充電に関する復帰処理が残っている場合あるいはバッテリ充電に関する復帰処理が終了し、機器立ち上げに関する復帰処理が残っている場合であれば、この未処理分の復帰処理が完了するまでステップB14以降のループが繰り返される状態となる。
一方、自己の優先順位が“1番”ではない各UPS2においては(ステップB15でNO)、他のUPS2から復帰終了通知を受け取るまで待機状態となっているが(ステップB16)、何れかのUPS2から送信されて来た復帰終了通知を受信すると、その終了通知に付加されている優先順位と自己の優先順位とを比較し、次の優先順位は自己であるかを調べる(ステップB17)。ここで、例えば、終了通知に付加されている優先順位が「1」であり、自己の優先順位が「3」であれば、次の優先順位は自己ではないと認識し、ステップB16に戻るが、終了通知に付加されている優先順位が「1」であり、自己の優先順位が「2」であれば、次の優先順位は自己であると認識する。
ここで、次の優先順位が自己であれば、その優先順位は、「機器立ち上げの優先順位」であるか、「バッテリ充電の優先順位」であるかをチェックし(ステップB18)、それが「機器立ち上げの優先順位」であれば、AC出力側への電力供給を開始させるが(ステップB20)、「バッテリ充電の優先順位」であれば、バッテリBTへの充電を開始される(ステップB19)。そして、所定時間待った後(ステップB21)、復帰処理が終了したことを他の全てのUPS2に対して通知すると共に、その優先順位を他の全てのUPS2に対して送信する(ステップB22)。
このようにして機器立ち上げに関する復帰処理およびバッテリ充電に関する復帰処理が完了すると(ステップB14でNO)、最初のステップB1に戻る。
以上のように、この第1実施例におけるUPS2は、他のUPS2に設定されている「機器立ち上げの優先順位」との間に時間差が生じるように自己に対する「機器立ち上げの優先順位」が設定されている状態において、電子機器1への電力供給が停止されてその稼動が停止状態にある時にAC電源が正常状態に回復した際、自己の優先順位に達したか否かを判別し、自己の優先順位に達するまで電子機器1への電力供給を一時的に禁止するようにしたから、複数のUPS2が電子機器1に電力を供給するタイミングを時間的にずらすことができ、AC電源が正常に回復した際におけるラッシュ電流による再停電の防止が可能となると共に、新たな電子機器1が何台も追加されたとしても、この追加機器を含めて、電源回復時の再停電を防止できる。この場合、電子機器1毎に設けられている既存のUPSの構造自体を変更せず、簡単なソフトウェアを既存のUPSに組み込むだけで容易に実現することが可能となり、コスト的にも有利なものとなる。
この場合、マスタUPS2は、他のUPS2とデータ通信を行うことによって当該他のUPS2との間で優先順位を決定し、決定された自己の優先順位が他のUPS2の優先順位よりも高い場合には、電子機器1への電力供給を開始した後に当該他のUPS2に対して復帰処理の終了通知を送信し、自己の優先順位が他のUPS2の優先順位よりも低い場合には、当該他のUPS2から復帰処理の終了通知が送信されて来るまで電子機器1への電力供給を一時禁止するようにしたから、各UPS2毎に優先順位の設定を自動的に行うことができると共に、設定通りの電力供給制御を実現することが可能となる。
マスタUPS2は、電子機器1への電力供給を開始する優先順位と、バッテリBTへの充電を開始する開始優先順位を決定するようにしたから、電子機器1への電力供給とバッテリBTへの充電を時間的にずらすことができ、ラッシュ電流による再停電防止策として更に有効なものとなる。
マスタUPS2は、優先順位を定期的に自動変更するようにしたから、優先順位の固定化を防ぐことができ、ラッシュ電流による再停電防止策に対する平等性を確保することが可能となる。この場合、利用者が入力設定した優先順位に対しては、その優先順位の自動変更を禁止することができる。
各UPS2は、AC電源が正常状態に回復したことが検出された際に、バッテリBTへの充電を開始する優先順位に達したか否かを判別し、自己の優先順位に達するまでバッテリBTへの充電を一時的に禁止するようにしたから、電子機器1への電力供給とバッテリBTへの充電を時間的にずらすことができ、ラッシュ電流による再停電防止策として更に有効なものとなる。
なお、上述した第1実施例においては、電子機器1とUPS2とを1対1に対応付けた場合を例示したが、保護対象としての複数台の電子機器がUPS2に接続されている場合であっても同様に適用可能である。
また、優先順位の設定は、利用者が各UPS2毎に行ってもく、更に、各UPS2毎に電力供給の開始タイミングとして、例えば、10秒毎のように時間間隔を設定するようにしてもよい。この場合、例えば、1台目のUPS2には「0秒」、2台目のUPS2には「10秒」、3台目のUPS2には「20秒」、‥‥N台目のUPS2には「10秒×(N−1)秒」を設定すればよい。
また、上述した第1実施例においては、利用者が入力設定した優先順位に対しては、その優先順位の自動変更を禁止するようにしたが、利用者が任意に指定したUPS2に対しては、その優先順位の自動変更を禁止するようにしてもよい。これによって、特定の電子機器(例えば、重要な処理を担当している電子機器)を任意に指定することによってその電力供給を最優先させることも可能となる。
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給し、当該バッテリ電力の供給を停止する場合には、電子機器の稼動を停止させる機能と、前記電子機器への電力供給が停止されてその稼動が停止状態にある時に商用電源が正常状態に回復したか否かを監視する機能と、商用電源の正常回復が検出された際に、電子機器に対して電力を供給する開始タイミングに達したか否かを判別し、予め設定されている開始タイミングに達するまで電子機器への電力供給を一時的に禁止する機能と、他の無停電電源装置に設定されている開始タイミングとの間に時間差が生じるように自己に対する開始タイミングを設定する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
(実施例2)
以下、この発明の第2実施例について図13〜図17を参照して説明する。
この第2実施例においては、複数台のUPS2が存在している構内環境において、各UPS2の間において電力を融通し合うことで、構内全体の効果的な電力バックアップを実現するようにしたものである。すなわち、AC電源の異常時においてバッテリ容量が十分残っているUPSがバッテリ容量不足の他のUPSへバッテリ電力を供給したり、AC電源の復帰時においてバッテリ容量が十分残っているUPSがバッテリ容量不足の他のUPSへバッテリ電力を供給するようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
図13は、第2実施例における構内システムの全体構成の概要を示したブロック図である。
この構内システムは、構内(例えば、会社全体、1フロア、1部屋等)に複数台のパーソナルコンピュータ(PC)11−1、11−2、‥‥11−nが存在し、かつ、各PC11−1、11−2、‥‥には、UPS12−1、12−2、‥‥12−nが1対1に対応付けて接続されているシステム環境となっている。
なお、各PC11−11、11−2、‥‥は、機能的には同一であり、それらを特に区別する必要がない場合には、各PCを総称してサーバシステム11と呼び、また、各UPS12−1、12−2、‥‥は機能的には同一であり、それらを特に区別する必要がない場合には、各UPSを総称してUPS12と呼ぶものとする。
各UPS12には、外部商用電力供給用ACラインがそれぞれ接続されている。また、UPS12とPC11とは、UPS−PC間電力供給用ラインによって接続されていると共に、UPS−PC間制御信号ラインによって接続されている。ここで、上述の同様に、各UPS12は、AC電源が正常の場合に、AC電源からの電力を対応するPC11へ供給すると共にAC電源からの電力を内部バッテリに充電し、AC電源が異常(停電等)の場合に、このバッテリに蓄えられている電力を対応するPC11へ供給する構成となっている。また、各UPS12同士は、UPS間電力供給用ラインによって接続されていると共に、UPS間制御信号ラインによって接続されている。
なお、UPS間電力供給用ラインは、ローカル接続されている機器の台数や最大距離に応じて、例えば、距離が長い場合には抵抗成分による電力ロスを少なくするために交流信号による電力伝送を行ってもよいし、距離が短い場合には、回路を簡素化するために直流信号による電力伝送を行ってもよい。
図14は、各UPS12の基本的構成要素を示したブロック図である。
このUPS12は、上述した第1実施例のUPSと基本的には同様の構成で、CPU、記憶装置、RAM、ネットワークインターフェイス、シリアルインターフェイス、入力装置、表示装置、バッテリBT、バッテリ充放電制御部26、AC切換制御部27の他、電力伝送制御部123を有している。電力伝送制御部121は、CPUからの指示にしたがって図15に示すように、複数のUPS12間においてバッテリ電力を融通し合うための電力供給を制御するものである。
図15は、複数のUPS12間での電力系接続図を示した図である。
この例は、自己のバッテリ容量が十分残っているUPS12−1がバッテリ容量不足の他のUPS12−3へバッテリ電力が供給される場合を示している。この場合、UPS12−1の電力伝送制御部121は、自己のバッテリ電力をUPS間電力供給用ラインに供給する。この際、他の各UPS12のうち、UPS12−3側の電力伝送制御部121は、UPS間電力供給用ライン上の電力を取り込み可能な状態にセットされ、他のUPS12−2などは、UPS間電力供給用ライン上の電力を取り込み不可能な状態にセットされている。この状態においては、UPS12−1からのバッテリ電力は、UPS12−3のみに供給されることになる。
図16は、各UPS12に設定されている電力制御条件管理情報PCを説明する為の図である。
この電力制御条件管理情報PCは、AC電源の異常時あるいはAC電源の復帰時においてバッテリ容量に余裕があるUPS12がバッテリ容量不足の他のUPS12へバッテリ電力を供給するための条件と、バッテリ容量不足のUPS12がバッテリ容量に余裕があるUPS12にバッテリ電力の供給を要求するための条件などを管理するための条件管理情報である。すなわち、この電力制御条件管理情報PCは、AC異常時とAC正常時(回復時)に対応して各種の条件を記憶管理するもので、AC異常時に対応する各条件は、「シャットダウン処理を開始するバッテリ残量条件」、「他のUPSからの電力伝送を要求するバッテリ残量条件」、「他のUPSへの電力伝送を許可するバッテリ残量条件」の各項目を有している。
「シャットダウン処理を開始するバッテリ残量条件」は、バッテリ電力の低下に伴ってPC11を停止状態とするシャットダウン処理を開始する際の条件であるバッテリ残量を示し、図示の例では、UPS12−1には「5%以下」、UPS12−2には「10%以下」、‥‥が設定されている。
「他のUPSからの電力伝送を要求するバッテリ残量条件」は、バッテリ容量不足のUPS12がバッテリ容量に余裕があるUPS12にバッテリ電力の供給を要求する際の条件であるバッテリ残量を示し、図示の例では、UPS12−1には「20%以下」、UPS12−2には「15%以下」、‥‥が設定されている。
「他のUPSへの電力伝送を許可するバッテリ残量条件」は、バッテリ容量に余裕があるUPS12がバッテリ容量不足の他のUPS12へバッテリ電力を供給する際の条件であるバッテリ残量を示し、図示の例では、UPS12−1には「80%以上」、UPS12−2には「30%以上」、‥‥が設定されている。
また、AC正常時(回復時)対応する各条件は、「再起動処理を開始するバッテリ残量条件」、「他のUPSからの電力伝送を要求するバッテリ残量条件」、「他のUPSへの電力伝送を許可するバッテリ残量条件」の各項目を有している。
「再起動処理を開始するバッテリ残量条件」は、AC回復時においてPC11が再起動を開始する際の条件であるバッテリ残量を示し、図示の例では、UPS12−1には「0%以上」、UPS12−2には「30%以上」、‥‥が設定されている。
「他のUPSからの電力伝送を要求するバッテリ残量条件」、「他のUPSへの電力伝送を許可するバッテリ残量条件」は、上述の場合と同様のバッテリ残量を示している。図示の例において、「他のUPSからの電力伝送を要求するバッテリ残量条件」として、UPS12−1および12−2には「15%以下」、‥‥が設定され、「他のUPSへの電力伝送を許可するバッテリ残量条件」として、UPS12−1には「70%以上」、UPS12−2には「60%以上」、‥‥が設定されている。
ここで、図示の設定例では、UPS12−1は、常時稼動することが要望されているPC11を保護するためのUPSであり、バッテリ残量の低下時でも、ぎりぎりまで動作可能となるような条件を設定した場合である。また、UPS12−2は、高い信頼性が要望されているPC11を保護するためのUPSであり、連続して停電などが発生した場合のトラブルを防ぐために、バッテリ残量が低下している間は、起動しないような条件を設定した場合である。
図17は、各UPS12の全体動作を示したフローチャートである。
各UPS12は、AC電圧の異常有無を常時監視しており、停電等によってAC電圧の異常を検出すると(ステップC1)、AC異常時に応じた制御を行う。
先ず、UPS12は、バッテリBTの残量を検出すると共に、電力制御条件管理情報PCをアクセスし、現在のバッテリ残量と「電力伝送を要求するバッテリ残量条件」とを比較することによって、電力伝送に関する要求条件の成立有無をチェックする(ステップC2)。ここで、自己のバッテリ残量が不足し、その要求条件の成立が検出された場合には、UPS間電力供給用ライン上の電力を取り込み可能な状態にセットすると共に、このUPS間電力供給用ライン上の電力を自己のバッテリBTへ供給してその充電を開始した後に(ステップC3)、最初のステップC1に戻る。これによって、例えば、UPS12−1側のバッテリ残量が20%以下となった場合、UPS12−1は、バッテリ残量が20%を超えるまでUPS間電力供給用ライン上の電力を充電し続ける。
一方、UPS12は、現在のバッテリ残量と「他のUPSへの電力伝送を許可するバッテリ残量条件」とを比較することによって、電力伝送に関する許可条件の成立有無をチェックする(ステップC4)。ここで、自己のバッテリ残量に余裕があり、他のUPS12への電力伝送を許可する許可条件の成立が検出された場合には、自己のバッテリ電力をUPS間電力供給用ライン上に供給した後に(ステップC5)、最初のステップC1に戻る。これによって、例えば、UPS12−1側のバッテリ容量が80%以上も残っている場合、UPS12−1は、バッテリ残量が80%未満となるまでUPS間電力供給用ライン上の電力を供給し続ける。
UPS12は、AC電圧の異常時において、AC出力側(PC11側)へバッテリ電力を供給中であるか否かを調べ(ステップC6)、バッテリ電力の供給中でなければ、ステップC1に戻るが、バッテリ電力の供給中であれば、現在のバッテリ残量と「シャットダウン処理を開始するバッテリ残量条件」とを比較することによって、シャットダウン処理の開始条件の成立有無をチェックする(ステップC7)。ここで、その開始条件の成立が検出された場合(例えば、UPS12−1側のバッテリ残量が5%以下となった場合)には、上述した第1実施例と同様のシャットダウン処理を行う(ステップC8)。
他方、AC電圧の異常から正常状態に回復した場合には、ステップC1でそのことが検出されて、AC正常時(復帰時)に応じた制御を行う。
先ず、UPS12は、バッテリBTの残量を検出すると共に、電力制御条件管理情報PCをアクセスし、現在のバッテリ残量と「電力伝送を要求するバッテリ残量条件」とを比較することによって、電力伝送に関する要求条件の成立有無をチェックする(ステップC9)。ここで、自己のバッテリ残量が不足し、その要求条件の成立が検出された場合には、UPS間電力供給用ライン上の電力を取り込み可能な状態にセットした後に、このUPS間電力供給用ライン上の電力を自己のバッテリBTへ供給してその充電を開始する(ステップC3)。
また、AC復帰時においてUPS12は、現在のバッテリ残量と「他のUPSへの電力伝送を許可するバッテリ残量条件」とを比較することによって、電力伝送に関する許可条件の成立有無をチェックする(ステップC10)。ここで、自己のバッテリ残量に余裕があり、他のUPS12への電力伝送を許可する場合には、バッテリBTからの電力をUPS間電力供給用ライン上に供給する(ステップC5)。また、AC復帰時においてUPS12は、AC出力側(PC11側)へ電力を供給中であるか否かを調べ(ステップC11)、電力の供給中でなければ、ステップC1に戻るが、電力の供給中であれば、現在のバッテリ残量と「再起動処理を開始するバッテリ残量条件」とを比較することによって、再起動処理の開始条件の成立有無をチェックする(ステップC12)。ここで、再起動処理の開始条件が成立した場合には、PC11に対して電力供給を開始する再起動処理を行うが(ステップC13)、バッテリ残量が不足し、その開始条件が不成立の場合には、ステップC1に戻り、開始条件が成立するまでPC11への電力供給を一時禁止する。
以上のように、この第2実施例において各UPS12は、UPS間電力供給用ラインを介して接続されており、他のUPS12に対して電力供給を要求したり、他のUPS12への電力供給を許可する条件が設定されている状態において、当該条件の成立を検出した場合に、他のUPS12との間で電力伝送を開始するようにしたから、各UPS12のバッテリの残量が違っていたり、各PC11に対して要求されている信頼性などが違っている場合であっても、各UPS12の間で自動的に電力の移動を行うことで、常に必要な機器に対して必要なバックアップ時間を確保した状態を維持することができる。
この場合、複数台のUPS12が存在している構内環境において、AC電源の異常に伴ってPC11をバックアップしている最中に各UPS12の間でバッテリ電力を融通し合うことができるため、構内全体の効果的なバックアップを実現することが可能となる。
また、AC電源が正常状態に回復した後にPC11に対して電力供給を開始する条件をバッテリ残量の値によって指定するようにしたから、バッテリの残量が極端に少なくなっている場合には、再停電時に備えて、バッテリの残量が所定値に達するまでPC11への電力供給を一時的に抑制することができる。
なお、上述した第2実施例においては、電力制御条件管理情報PCの設定については、言及しなかったが、利用者が任意に入力設定する場合の他、例えば、PC11毎に予め決められている重要度や信頼性などを参照することによって電力制御条件管理情報PCを自動設定するようにしてもよい。更には、デフォルト設定されている電力制御条件管理情報PCの内容を利用者が任意に変更するようにしてもよい。
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給する機能と、他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件を設定する機能と、前記条件が成立した場合に、他の無停電電源装置との間で電力伝送を開始する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
無停電電源管理機能を備えた構内システムの全体構成の概要を示したブロック図。 UPS2の基本的構成要素を示したブロック図。 バッテリ充放電制御部26、AC切換制御部27を中心とした電力系接続図。 通常運転時における電力の供給状態を示した図。 停電時における電力の供給状態を示した図。 停電回復時(AC出力抑制およびバッテリ充電抑制無し:電流抑制無し)における電力の供給状態を示した図。 停電回復時(AC出力抑制中およびバッテリ充電抑制中:電流抑制中)における電力の供給状態を示した図。 停電回復時(AC出力抑制中)における電力の供給状態を示した図。 停電回復時(バッテリ充電抑制中)における電力の供給状態を示した図。 各UPS2に設定されている優先順位管理情報PMを説明する為の図。 各UPS2が実行する優先順位設定処理を示したフローチャート。 各UPS2において実行される電力制御に関する全体処理を示したフローチャート。 第2実施例における構内システムの全体構成の概要を示したブロック図。 各UPS12の基本的構成要素を示したブロック図。 複数のUPS12間での電力系接続図を示した図。 各UPS12に設定されている電力制御条件管理情報PCを説明する為の図。 各UPS12の全体動作を示したフローチャート。
符号の説明
1 電子機器(サーバシステム)
2、12 UPS
3 ネットワーク
4 AC電源
11 PC
21 CPU
22 記憶装置
24 ネットワークインターフェイス
25 シリアルインターフェイス
26 バッテリ充放電制御部
27 AC切換制御部
121 電力伝送制御部
BT バッテリ
PM 優先順位管理情報
PC 電力制御条件管理情報

Claims (11)

  1. 商用電源と電子機器との間に接続され、商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給し、当該バッテリ電力の供給を停止する場合には、電子機器の稼動を停止させる無停電電源装置であって、
    前記電子機器への電力供給が停止されてその稼動が停止状態にある時に商用電源が正常状態に回復したか否かを監視する監視手段と、
    この監視手段によって正常回復が検出された際に、電子機器に対して電力を供給する開始タイミングに達したか否かを判別し、予め設定されている開始タイミングに達するまで電子機器への電力供給を一時的に禁止する制御手段と、
    を具備し、他の無停電電源装置に設定されている開始タイミングとの間に時間差が生じるように自己に対する開始タイミングを設定するようにしたことを特徴とする無停電電源装置。
  2. 他の無停電電源装置とデータ通信を行うことによって当該他の無停電電源装置との間で開始タイミングの優先順位を決定する決定手段を設け、
    前記制御手段は、前記決定された自己の優先順位が他の無停電電源装置の優先順位よりも高い場合には、電子機器への電力供給を開始した後に当該他の無停電電源装置に対して復帰終了通知を送信し、自己の優先順位が他の無停電電源装置の優先順位よりも低い場合には、当該他の無停電電源装置から復帰終了通知が送信されて来るまで電子機器への電力供給を一時禁止する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  3. 前記決定手段は、電子機器への電力供給を開始する開始タイミングの優先順位と、内部バッテリへの充電を開始する開始タイミングの優先順位を決定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の無停電電源装置。
  4. 前記決定手段によって決定された開始タイミングの優先順位を定期的に変更する変更手段を設けた、
    ことを特徴とする請求項2記載の無停電電源装置。
  5. 前記変更手段による優先順位の定期的な変更を許可するか否かを指定する指定手段を設け、
    この指定手段によって変更不可が指定されている優先順位の変更を禁止する、
    ようにしたことを特徴とする請求項5記載の無停電電源装置。
  6. 前記監視手段によって商用電源が正常状態に回復したことが検出された際に、内部バッテリへの充電を開始する開始タイミングに達したか否かを判別し、予め設定されている当該開始タイミングに達するまで内部バッテリへの充電を一時的に禁止する充電制御手段を設けた、
    ことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  7. 商用電源が正常状態に回復した後に電子機器に対して電力供給を開始する条件をバッテリ残量の値によって指定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  8. 商用電源と電子機器との間に接続され、商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給する無停電電源装置であって、
    他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件を設定する設定手段と、
    前記条件が成立した場合に、他の無停電電源装置との間で電力伝送を開始させる電力伝送手段と、
    を具備したことを特徴とする無停電電源装置。
  9. 他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件をバッテリ残量の値によって指定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項8記載の無停電電源装置。
  10. コンピュータに対して、
    商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給し、当該バッテリ電力の供給を停止する場合には、電子機器の稼動を停止させる機能と、
    前記電子機器への電力供給が停止されてその稼動が停止状態にある時に商用電源が正常状態に回復したか否かを監視する機能と、
    商用電源の正常回復が検出された際に、電子機器に対して電力を供給する開始タイミングに達したか否かを判別し、予め設定されている開始タイミングに達するまで電子機器への電力供給を一時的に禁止する機能と、
    他の無停電電源装置に設定されている開始タイミングとの間に時間差が生じるように自己に対する開始タイミングを設定する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  11. コンピュータに対して、
    商用電源が正常の場合には、商用電源からの電力を電子機器へ供給すると共に商用電源からの電力を内部バッテリに充電し、商用電源が異常の場合には、前記バッテリに蓄えられている電力を電子機器へ供給する機能と、
    他の無停電電源装置に対して電力供給を要求したり、他の無停電電源装置への電力供給を許可する条件を設定する機能と、前記条件が成立した場合に、他の無停電電源装置との間で電力伝送を開始する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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