JP2007215048A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送される原稿に形成された画像を読み取る画像読み取り装置において、原稿搬送速度の変動に起因する読取画像データの副走査方向長さの変動を抑制する。
【解決手段】画像読み取り装置は、搬送路15内を搬送される原稿の第1面の画像を表面読み取り位置にて読み取るCCDイメージセンサ78および搬送される原稿の第2面の画像を裏面読み取り位置にて読み取るCIS50を有する。表面読み取り位置あるいは裏面読み取り位置での読み取り中に原稿の搬送速度が変動する場合、速度変動に伴う画像の副走査方向縮小率を見越して予め設定された表面側ライン周期および裏面側ライン周期にて読み取りを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読み取り装置に係り、より詳しくは、移動する原稿の画像を読み取る画像読み取り装置に関する。
従来、複写機やファクシミリ等の読み取り装置、コンピュータ入力用のスキャナ等として、原稿における表裏両面の画像情報をユーザの介在なしに自動的に読み取る画像読み取り装置(自動両面読み取り装置)が用いられている。これらの自動両面読み取り装置としては、原稿反転部にて原稿を表裏反転させて読み取る方法が最も広く採用されている(例えば、特許文献1参照)。この種の自動両面読み取り装置では、特定の原稿読み取り部で表面の画像を読み取った後、この原稿を表裏反転させて再びこの特定の原稿読み取り部に搬送し、裏面の画像を読み取る。
また、最近では、原稿を搬送する搬送路の表裏両面に2つの原稿読み取り部を設け、1回の原稿搬送にて原稿の表裏両面を自動的に読み取るいわゆる1パス両面読み取り方式が検討されている。例えば、原稿が搬送される搬送路に対向して原稿の一方の面(表面)を読み取る表面読み取りユニットを配置すると共に、この表面読み取り装置からみて原稿搬送方向下流側に、この搬送路に対向して原稿の他方の面(裏面)を読み取る裏面読み取りユニットを配置する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。ここで、表面読み取りユニットおよび裏面読み取りユニットとしては、原稿の搬送方向に直交する方向に延設される光源(表面光源、裏面光源)と、この光源に隣接して平行に配設される光センサ(表面光センサ、裏面光センサ)とを備えたものが用いられる。そして、各読み取りユニットでは、各光源を用いて原稿の表面あるいは裏面に光を照射し、照射された原稿から反射する反射光を各光センサにて受光することで、原稿の表面および裏面の画像を読み取っている。
特開2001−255706号公報(第4−6頁、図3) 特開2002−111977号公報(第5−7頁、図2)
ところで、1パス両面読み取り方式を採用した画像読み取り装置では、上記特許文献1のように表面読み取りユニットによる表面読み取り位置と裏面読み取りユニットによる裏面読み取り位置とをある程度離すことが好ましいとされる。これは、表面光源の照射光が裏面光センサに受光されたり、あるいは裏面光源の照射光が表面光センサに受光されたりするのを抑制するためである。また、搬送路に対する原稿の浮き(原稿と表面光センサあるいは裏面光センサとの距離の変動)を制御しやすい構成が作れるためでもある。
ただし、表面読み取り位置と裏面読み取り位置とが離れるほど、原稿表面を読み取って得られた表面画像データにおける副走査方向倍率と原稿裏面を読み取って得られた裏面画像データにおける副走査方向倍率との間の誤差が大きくなってしまう。つまり、表面画像データおよび裏面画像データの副走査方向長さの差が大きくなる。これは、表面読み取り位置と裏面読み取り位置との距離が大きくなるほど、原稿を搬送する原稿搬送ロール等の回転速度差に起因する読み取り速度の誤差が表面と裏面とで大きく違ってくるためである。そして、このようにして得られた表面画像データと裏面画像データとを例えば用紙の表裏面にプリントして出力すると、用紙の表面と裏面とで画像の長さが違うため、見映えが悪くなってしまう。
また、何らかの原因により原稿搬送速度が所望とする速度よりも速いと、表面読み取りを終了する前に表面読み取り位置を原稿後端が通過し、また、裏面読み取りを終了する前に裏面読み取り位置を原稿後端が通過するという事態も生じ得る。すると、表面画像データおよび裏面画像データの原稿搬送方向後端側に対応する領域には、原稿外を読み取って得られたデータが付加されることになる。このとき、表面読み取り位置や裏面読み取り位置に汚れが付着していると、汚れを読み取ることによって生じる筋までが読み取られることになってしまう。特に、上記特許文献1のように、搬送路中に設けられた複数の原稿搬送ロールを複数のモータで駆動するような場合には、このような搬送速度の変動が生じやすい。
なお、このような問題は、原稿の一回の搬送でこの原稿の両面に形成された画像を読み取る1パス両面読み取り方式を採用した画像読み取り装置だけでなく、原稿を搬送しつつこの原稿の画像を読み取るタイプの画像読み取り装置において、同様に生じるものである。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、搬送される原稿に形成された画像を読み取る画像読み取り装置において、原稿搬送速度の変動に起因する読取画像データの副走査方向長さの変動を抑制することにある。
また他の目的は、原稿の一度の搬送でこの原稿の両面に形成された画像を読み取る画像読み取り装置において、表面画像データおよび裏面画像データの副走査方向長さを合わせることにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される原稿の画像を、原稿の主走査方向の読み取り単位であるライン周期を用いて順次読み取る読み取り部と、読み取り部による原稿の読み取り位置での原稿搬送速度の変動に対応して読み取り部で用いるライン周期を調整する調整部とを含んでいる。
このような画像読み取り装置において、調整部は、搬送部にて搬送される原稿の画像を読み取り部で読み取って得られた画像データの副走査方向変倍率および原稿の副走査方向長さに応じて予め定められた基準ライン周期からライン周期を決定することができる。また、調整部は、読み取り位置における原稿の原稿搬送速度の変化に応じて、読み取り部による単位時間あたりの副走査方向読み取り長が同一となるように、ライン周期を決定することができる。さらに、読み取り部は、原稿の第1面の画像を読み取り第1の読み取り部と、原稿の第2面の画像を読み取る第2の読み取り部とを有し、調整部は、第1の読み取り部にて読み取られた原稿の第1面の画像の副走査方向長さと第2の読み取り部にて読み取られた原稿の第2面の画像の副走査方向長さとを一致させるように、第1の読み取り部における第1のライン周期および第2の読み取り部における第2のライン周期を調整することができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される原稿の第1面の画像を、原稿の主走査方向の読み取り単位である第1のライン周期を用いて順次読み取る第1の読み取り部と、搬送部によって搬送される原稿の第2面の画像を、原稿の主走査方向の読み取り単位である第2のライン周期毎に順次読み取る第2の読み取り部と、第1の読み取り部にて読み取られた原稿の第1面の画像の副走査方向長さと第2の読み取り部にて読み取られた原稿の第2面の画像の副走査方向長さとを一致させるように、第1のライン周期および第2のライン周期を設定する設定部とを含んでいる。
このような画像読み取り装置において、第2の読み取り部は第1の読み取り部よりも原稿の搬送方向下流側に配設されることを特徴とすることができる。また、搬送部は、第1の読み取り部よりも原稿の搬送方向上流側で原稿をニップ搬送する第1搬送部と、第1搬送部よりも原稿の搬送方向下流側で原稿をニップ搬送する第2搬送部とを備え、第2搬送部の原稿搬送速度が第1搬送部の原稿搬送速度よりも高速に設定されることを特徴とすることができる。さらに、設定部は、搬送部にて搬送される原稿の第1面の画像を第1の読み取り部で読み取って得られた第1画像データの副走査方向変倍率および原稿の副走査方向長さに応じて予め定められた基準ライン周期から第1のライン周期を決定し、搬送部にて搬送される原稿の第2面の画像を第2の読み取り部で読み取って得られた第2画像データの副走査方向変倍率および基準ライン周期から第2のライン周期を決定することを特徴とすることができる。さらにまた、設定部は、第1の読み取り部による第1の読み取り位置における原稿の原稿搬送速度の変化に応じて第1のライン周期を切り換え、第2の読み取り部による第2の読み取り位置における原稿の原稿搬送速度の変化に応じて第2のライン周期を切り換えることを特徴とすることができる。
本発明によれば、搬送される原稿に形成された画像を読み取る画像読み取り装置において、原稿搬送速度の変動に起因する読取画像データの副走査方向長さの変動を抑制することができる。
また、本発明によれば、原稿の一度の搬送でこの原稿の両面に形成された画像を読み取る画像読み取り装置において、表面画像データおよび裏面画像データの副走査方向長さを合わせることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は本実施の形態が適用される画像読み取り装置の全体構成を示す図である。この画像読み取り装置は、積載された原稿束から原稿を順次搬送する原稿送り装置10と、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置70とを備えている。
原稿送り装置10は、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ11、この原稿トレイ11の下方に設けられ、読み取りが終了した原稿を積載する排紙トレイ12を備える。また、原稿送り装置10は原稿トレイ11の原稿を取り出して搬送するナジャーロール13を備える。さらに、ナジャーロール13の原稿搬送方向下流側には、用紙を一枚ずつに捌く捌き機構14が設けられる。この捌き機構14は、ナジャーロール13により供給される原稿をさらに下流側に向けて搬送するフィードロール14a、ナジャーロール13により供給される原稿を一枚ずつに捌くリタードロール14bを有する。原稿が搬送される搬送路15には、原稿搬送方向上流側から順に、プレレジロール16、レジロール17、プラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20が設けられる。プレレジロール16は、一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールに向けて搬送すると共に原稿のループ形成を行う。レジロール17は、回転し一旦停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、後述する原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給する。プラテンロール18は、スキャナ装置70にて読み込み中の原稿搬送をアシストする。アウトロール19は、スキャナ装置70にて読み込まれた原稿をさらに下流に搬送する。そして、排出ロール20は、読み込まれた原稿をさらに搬送すると共に排紙トレイ12に排出する。
また、レジロール17の原稿搬送方向上流側には、原稿を検知するレジセンサ21が設けられる。さらに、レジロール17の原稿搬送方向下流側であってプラテンロール18の原稿搬送方向上流側には、原稿を検知するリードレジセンサ22が設けられる。さらにまた、アウトロール19と排出ロール20との間には、原稿の第2面(裏面)の画像を読み取るCIS(Contact Image Sensor)50が設けられている。
一方、第1の読み取り部としてのスキャナ装置70は、上述した原稿送り装置10を開閉可能に支持すると共に、この原稿送り装置10を装置フレーム71によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送される原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置70は、筐体を形成する装置フレーム71、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス72A、原稿送り装置10によって搬送される原稿を読み取るための光の開口部を有する第2プラテンガラス72Bを備えている。
また、スキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、あるいは第1プラテンガラス72Aの全体にわたってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73、フルレートキャリッジ73から得られた光を結像部へ供給するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが設けられている。さらに、ハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが設けられている。さらにまた、スキャナ装置70は、結像用レンズ77およびCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78を備えている。これらのうち、結像用レンズ77は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する。また、CCDイメージセンサ78は、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換する。つまり、スキャナ装置70では、所謂縮小光学系を用いてCCDイメージセンサ78に像を結像させている。そして、スキャナ装置70は、制御・画像処理ユニット79および電源80をさらに備える。制御・画像処理ユニット79は、CCDイメージセンサ78や後で詳述するCIS50から入力される原稿の表裏面の画像データに所定の処理を施す。また、制御・画像処理ユニット79は、画像読み取り装置の読み取り動作における各部の動作を制御する。電源80は、制御・画像処理ユニット79や画像読み取り装置を構成する各部に対し、電力供給を行う。
第1プラテンガラス72Aに載置された原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射される。そして、原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの副走査方向)にフルレートキャリッジ73およびハーフレートキャリッジ75を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
一方、第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置10によって搬送される原稿は、この第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73およびハーフレートキャリッジ75は、図1に示す実線の位置に停止した状態におかれる。そして、原稿送り装置10のプラテンロール18を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、CCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。すなわち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に到達した後、この原稿の後端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの原稿読み取りが完了する。
本実施の形態では、このようにフルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とを停止させ、第2プラテンガラス72Bを介してCCDイメージセンサ78により原稿の第1面の読み取りを行う原稿の搬送時に、同時(時間の完全一致ではなく、同一の原稿搬送時程度の意味)にCIS50によって、原稿の第2面の読み取りを行うことが可能である。すなわち、CCDイメージセンサ78とCIS50とを用いて、搬送路15への原稿の一度の搬送で、この原稿における表裏両面の画像を読み取ることを可能としている。ここで、本実施の形態では、CCDイメージセンサ78による原稿の第1面の読み取り位置よりも、CIS50による原稿の第2面の読み取り位置を、原稿搬送方向下流側にずらしている。
図2は、第2の読み取り部としてのCIS50の構成を説明するための図である。CIS50は、図1に示したようにアウトロール19と排出ロール20との間に設けられる。原稿の片面(第1面)は、第2プラテンガラス72Bに押し当てられ、この第1面の画像はCCDイメージセンサ78にて読み込まれる。一方、CIS50では、搬送路15を介して対向する他方の側から、片面(第2面)の画像が読み込まれる。このCIS50は、ハウジング51、ガラス52、LED(Light Emitting Diode)アレイ53、ロッドレンズアレイ54、およびラインセンサ55を備えている。これらのうち、ガラス52は、ハウジング51の搬送路15側に形成された開口に装着される。また、LEDアレイ53は、ガラス52を介して原稿の第2面に光を照射する。ロッドレンズアレイ54は、LEDアレイ53からの照射光の反射光を集光する。ラインセンサ55は、ロッドレンズアレイ54により集光された光を読み取る。そして、ラインセンサ55としては、CCDやCMOSセンサ、密着型センサ等を用いることができ、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。つまり、CIS50では、縮小光学系を用いずにロッドレンズアレイ54およびラインセンサ55を用いた密着光学系にて画像の取り込みを行う。したがって、構造をシンプルにすることができ、且つ、筐体を小型化し、消費電力を低減することができる。
図3は、原稿送り装置10に設けられた搬送部としての原稿搬送駆動系を説明するための図である。なお、図3では、理解を助けるために搬送路15を直線状に記している。本実施の形態において、第1搬送部としてのナジャーロール13、フィードロール14a、プレレジロール16およびレジロール17は、フィードモータ(FM)31によって駆動される。これらのうち、ナジャーロール13およびプレレジロール16は、フィードモータ31に直結されている。一方、フィードロール14aはフィードクラッチ32を介してフィードモータ31に接続され、レジロール17はレジクラッチ33を介してフィードモータ31に接続されている。また、ナジャーロール13には、原稿トレイ11(図1参照)上の原稿に対し接離を行うためのソレノイド(SOL)34が接続されている。また、第2搬送部としてのプラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20は、メインモータ(MM)35によって駆動される。なお、これらプラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20は、メインモータ35に直結される。ここで、フィードモータ31およびメインモータ35は、ともに高精度な速度制御が可能なステッピングモータ等で構成されている。そして、フィードモータ31は、ナジャーロール13、フィードロール14a、プレレジロール16、およびレジロール17を、所定の回転速度(以下の説明ではレジロール回転速度と呼ぶ)Vaで駆動する。一方、メインモータ35は、プラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20を、所定の回転速度(以下の説明ではプラテンロール回転速度と呼ぶ)Vbで駆動する。なお、レジロール回転速度Va<プラテンロール回転速度Vbであり、プラテンロール回転速度Vbはレジロール回転速度Vaよりもわずかだけ(最大で数%程度)高速に設定される。
プラテンロール回転速度Vbをレジロール回転速度Vaよりも高速に設定しているのは、次の理由による。図2に示すCIS50は、光学結像レンズにロッドレンズアレイ54を採用していることから、焦点(被写界)深度が±0.3mm程度と浅く、スキャナ装置70を用いた場合に比べて約1/13以下となっている。このため、CIS50による読み取りに際しては、原稿の読み取り位置を所定の狭い範囲内に収めることが要求される。そこで、本実施の形態では、原稿搬送方向下流側での原稿搬送速度を原稿搬送方向上流側での原稿搬送速度よりもわずかに高速にすることで、原稿に所定の張力を付与し、プラテンロール18と排出ロール20との間にある原稿の姿勢を安定的に制御できるように構成している。またこのような設定は、例えば折り目のついた原稿の画像を読み取る際にも有効である。
図4は、本実施の形態に係る画像読み取り装置の制御系すなわち設定部としての制御・画像処理ユニット79の構成を示すブロック図である。この制御・画像処理ユニット79は、画像読取制御部100、搬送制御部120、走査制御部130、照明制御部140、表面画像読取部150、裏面画像読取部170を備える。画像読取制御部100、搬送制御部120、走査制御部130、および照明制御部140からは、原稿送り装置10およびスキャナ装置70(図1参照)に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、これらの動作制御が可能となる。そして、画像読取制御部100は、ホストシステムからの制御信号、機内に設けられたセンサからの出力信号、あるいはUI(ユーザインタフェース)を介したユーザの入力信号等に基づいて、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御する。また、表面画像読取部150および裏面画像読取部170は、原稿の表面(第1面)あるいは裏面(第2面)の画像の読み取りおよび読み取られた各画像データの処理等を行う。
これらのうち、画像読取制御部100は、両面読み取りや片面読み取りの制御等を含め、原稿送り装置10およびスキャナ装置70の全体を制御する。そして、画像読取制御部100は、表面側ページ同期信号PSaを生成して表面画像読取部150に出力し、また、裏面側ページ同期信号PSbを生成して裏面画像読取部170に出力している。さらに、画像読取制御部100には、ROM(Read Only Memory)200およびNVM(Non-Volatile Memory)210が接続されている。
搬送制御部120は、画像読取制御部100からの制御信号および原稿送り装置10におけるレジセンサ(RS)21やリードレジセンサ(LRS)22の検知信号に基づき、原稿送り装置10におけるフィードモータ(FM)31やメインモータ(MM)35の駆動、フィードクラッチ(FC)32、レジクラッチ(RC)33、およびソレノイド(SOL)34の動作を制御する。また、搬送制御部120は、画像読取制御部100に表面原稿領域信号および裏面原稿領域信号を出力する。これらのうち、表面原稿領域信号は、原稿の搬送方向先端がCCDイメージセンサ78による読み取り位置に到達するタイミングで出力される。また、裏面原稿領域信号は、原稿の搬送方向先端がラインセンサ55による読み取り位置に到達するタイミングで出力される。さらに、搬送制御部120と画像読取制御部100との間では、制御信号等の授受を行うための通信も行われる。
走査制御部130は、スキャナ装置70においてフルレートキャリッジ73やハーフレートキャリッジ75を駆動する駆動モータ131を制御する。
照明制御部140は、照明ランプ74やLEDアレイ53の点灯・消灯を制御する。
表面画像読取部150は、CCDイメージセンサ78、アナログ補正部151、画像処理部152、表面ページメモリ153、および表面側タイミングジェネレータ(表面側TG)154を備えている。アナログ補正部151は、CCDイメージセンサ78による読取データ(表面画像データと呼ぶことにする)にゲイン調整等のアナログ補正を施す。画像処理部152は、アナログ補正された表面画像データをアナログ/ディジタル変換(A/D変換)し、ディジタル変換後の表面画像データにシェーディング補正やオフセット補正等の各種画像処理を施す。表面ページメモリ153は、画像処理が施された表面画像データを格納する。表面側TG154は、表面側ライン同期信号LSaを生成し、これらCCDイメージセンサ78、アナログ補正部151、画像処理部152および表面ページメモリ153に出力する。そして、画像読取制御部100から出力される表面側ページ同期信号PSaは、画像処理部152および表面ページメモリ153に入力され、処理に使用される。
一方、裏面画像読取部170は、ラインセンサ55、アナログ補正部171、画像処理部172、裏面ページメモリ173、および裏面側タイミングジェネレータ(裏面側TG)174を備えている。アナログ補正部171は、ラインセンサ55による読取データ(裏面画像データと呼ぶことにする)にゲイン調整等のアナログ補正を施す。画像処理部172は、アナログ補正された裏面画像データをアナログ/ディジタル変換(A/D変換)し、ディジタル変換後の裏面画像データにシェーディング補正やオフセット補正等の各種画像処理を施す。裏面ページメモリ173は、画像処理が施された裏面画像データを格納する。裏面側TG174は、裏面側ライン同期信号LSbを生成し、これらラインセンサ55、アナログ補正部171、画像処理部172および裏面ページメモリ173に出力する。そして、画像読取制御部100から出力される裏面側ページ同期信号PSbは、画像処理部172および裏面ページメモリ173に入力され、処理に使用される。
ここで、表面側ページ同期信号PSa、裏面側ページ同期信号PSb、表面側ライン同期信号LSa、および裏面側ライン同期信号LSbについて説明しておく。表面側ページ同期信号PSaは、原稿がCCDイメージセンサ78による読み取り位置(表面読み取り位置)を通過する期間に対応してアサートされる。また、裏面側ページ同期信号PSbは、原稿がラインセンサ55による読み取り位置(裏面読み取り位置)を通過する期間に対応してアサートされる。したがって、表面側ページ同期信号PSaおよび裏面側ページ同期信号PSbのアサート期間の長さは、原稿のサイズ(搬送方向長さ、副走査方向長さ)に応じて変わる。したがって、同一原稿の表裏を読み取る際の表面側ページ同期信号PSaおよび裏面側ページ同期信号PSbのアサート期間の長さは同一となる。ただし、本実施の形態では、表面読み取り位置および裏面読み取り位置が原稿の搬送方向に対してずらして配置されているため、各信号の出力開始および出力終了タイミングは異なる。他方、表面側ライン同期信号LSaは、CCDイメージセンサ78が原稿表面の主走査方向1ライン分の画像データを取得する周期(表面側ライン周期)毎にアサートされる。また、裏面側ライン同期信号LSbは、ラインセンサ55が原稿裏面の主走査方向1ライン分の画像データを取得する周期(裏面側ライン周期)毎にアサートされる。ただし、主走査方向1ライン分の取得に要する時間は、表面側ライン同期信号LSaおよび裏面側ライン同期信号LSbよりも若干短く設定される。
次に、上述した表面側ページ同期信号PSa、裏面側ページ同期信号PSb、表面側ライン同期信号LSa、および裏面側ライン同期信号LSbの生成について詳細に説明する。図5は、画像読取制御部100、表面画像読取部150(図4参照)の表面側TG154、および裏面画像読取部170(図4参照)の裏面側TG174の機能ブロック図を示している。
画像読取制御部100は、ビデオクロック発生部(VCLK発生部)101、表面側CLK数設定部102、裏面側CLK数設定部103、ライン数設定部104、カウンタ105、比較器106、カウンタ107、および比較器108を備える。また、表面側TG154はカウンタ155および比較器156を備える。さらに、裏面側TG174もカウンタ175および比較器176を有する。
画像読取制御部100において、VCLK発生部101は画像読み取り動作の基準となるビデオクロックを発生する。このビデオクロックの周期は、表面側および裏面側のライン周期に対して十分に小さい値に設定される。
表面側CLK数設定部102は、原稿の表面画像を読み取る際の表面側ライン周期に対応するビデオクロックの数(表面側CLK数)を設定する。表面側CLK数設定部102は、入力される基準CLK数および表面縮小率Aの乗算結果から表面側CLK数を求める。さらに、裏面側CLK数設定部103は、原稿の裏面画像を読み取る際の裏面側ライン周期に対応するビデオクロックの数(裏面側CLK数)を設定する。裏面側CLK数設定部103は、入力される基準CLK数および裏面縮小率Bの乗算結果から裏面側CLK数を求める。ここで、基準CLK数は、原稿のサイズに関係なく、例えばこのスキャナ装置にて読み取り可能な最大サイズ(例えばA3)よりも若干余裕を持った値が設定される。この基準CLK数の設定値はROM200(図4参照)に格納され、必要に応じて読み出される。また、表面縮小率A(第1画像データの副走査方向変倍率)は、原稿の表面画像読み取りにおける原稿搬送速度の変動に基づいて決まる値であり、例えば出荷前の検査等において調査がなされ、その結果がNVM210(図4参照)に格納され、読み出される。さらに、裏面縮小率B(第2画像データの副走査方向変倍率)は、原稿の裏面画像読み取りにおける原稿搬送速度の変動に基づいて決まる値であり、例えば出荷前の検査において調査がなされ、その結果がNVM210(図4参照)に格納されている。なお、本実施の形態では、後述する理由により原稿の表面と裏面とで原稿の搬送速度の変動タイミングに相違があるため、同一原稿の読み取りを行う場合に使用される表面縮小率Aおよび裏面縮小率Bの値が異なっている。
ライン数設定部104は、センサからの出力信号やUIからの入力信号より決定された原稿サイズ信号や解像度信号に基づき、これから読み取りを行う原稿1ページ分に対応する読み取りライン数を設定する。これを具体的に説明すると、例えばA4SEF(Short End Feed)原稿を解像度600dpiで読み取る場合、ライン数設定部104にて設定される読み取りライン数は約7000になる。
カウンタ105は、搬送制御部120(図4参照)から入力されてくる表面原稿領域信号をトリガとし、表面側TG154から入力されてくる表面側ライン同期信号LSaの数をカウントする。カウンタ105のカウント値は、表面原稿領域信号が立ち上がる毎にリセットされる。
比較器106は、ライン数設定部104にて設定された原稿1ページ分の読み取りライン数とカウンタ105にてカウントされた表面側ライン同期信号LSaのカウント値とを比較する。そして、比較器106では、カウンタ105に表面原稿領域信号が入力されたときすなわちカウンタ105のカウント値がリセットされたとき(カウント値が0のとき)に表面側ページ同期信号PSaをアサートし(立ち上げ)、カウンタ105のカウント値が原稿1ページ分の読み取りライン数と一致したときに表面側ページ同期信号PSaをネゲートする(立ち下げる)機能を有している。
カウンタ107は、搬送制御部120(図4参照)から入力されてくる裏面原稿領域信号をトリガとし、裏面側TG174から入力されてくる裏面側ライン同期信号LSbの数をカウントする。カウンタ107のカウント値は、裏面原稿領域信号が立ち上がる毎にリセットされる。
比較器108は、ライン数設定部104にて設定された原稿1ページ分の読み取りライン数とカウンタ107にてカウントされた裏面側ライン同期信号LSbのカウント値とを比較する。そして、比較器108では、カウンタ107に裏面原稿領域信号が入力されたときすなわちカウンタ107のカウント値がリセットされたとき(カウント値が0のとき)に裏面側ページ同期信号PSbをアサートし(立ち上げ)、カウンタ107のカウント値が原稿1ページ分の読み取りライン数と一致したときに裏面側ページ同期信号PSbをネゲートする(立ち下げる)機能を有している。
一方、表面側TG154において、カウンタ155はVCLK発生部101から入力されてくるビデオクロックの数をカウントする。また、比較器156は表面側CLK数設定部102から入力されてくる表面側クロックの数とカウンタ155によるビデオクロック数のカウント値とを比較し、両者が一致したときに表面側ライン同期信号LSaを数クロック分だけアサートする(立ち上げる)。なお、カウンタ155のカウント値は、表面側ライン同期信号LSaが立ち上がる毎にリセットされる。そして、表面側ライン同期信号LSaは、表面画像読取部150(図4参照)を構成する各部に出力されるほか、上述したように画像読取制御部100に設けられたカウンタ105にも出力される。
他方、裏面側TG174において、カウンタ175はVCLK発生部101から入力されてくるビデオクロックの数をカウントする。また、比較器176は裏面側CLK数設定部103から入力されてくる裏面側クロックの数とカウンタ155によるビデオクロック数のカウント値とを比較し、両者が一致したときに表面側ライン同期信号LSaを数クロック分だけアサートする(立ち上げる)。なお、カウンタ175のカウント値は、裏面側ライン同期信号LSbが立ち上げられる毎にリセットされる。そして、裏面側ライン同期信号LSbは、裏面画像読取部170(図4参照)を構成する各部に出力されるほか、上述したように画像読取制御部100に設けられたカウンタ107にも出力される。
では次に、図1〜図5、および図6に示すタイミングチャートを参照しながら、この画像読み取り装置における原稿の両面読み取り動作について説明する。
両面画像読み取り動作の開始に伴って搬送路15を搬送されてきた原稿は、上述したようにその先端がレジロール17に当接した状態で一旦停止する。そして、所定時間が経過した後に原稿の搬送が再開されることによって原稿がレジロール17にニップされ(図6(a))、原稿は更に下流側に向けて搬送されていく。次に、搬送される原稿の先端はリードレジセンサ22との対向部に到達し、これに伴ってリードレジセンサ22による検知信号がOff状態からOn状態になる(図6(e))。搬送制御部120では、リードレジセンサ22による検知信号がOnとなってから所定時間経過後(搬送される原稿の先端がリードレジセンサ22に到達してからCCDイメージセンサ78による表面読み取り位置に到達するまでの時間に相当)、表面原稿領域信号をOnにする(図6(f))。なお、表面原稿領域信号の出力タイミングは、原稿の先端が表面読み取り位置に到達するタイミング(プラテンロール18にニップされるタイミング)にほぼ相当する(図6(b))。画像読取制御部100では、表面原稿領域信号がOnに設定されるのに伴ってカウンタ105がリセットされ、表面側TG154から入力されてくる表面側ライン同期信号LSaのカウントが開始される。また、表面原稿領域信号がOnとなることでカウンタ105がリセットされるのに伴って、比較器106が表面側ページ同期信号PSaをアサートする(図6(g))。これにより、表面画像読取部150では、CCDイメージセンサ78にて読み取られた表面画像データの取り込みが開始される(図6(h))。そして、取り込まれた表面画像データは、アナログ補正部151や画像処理部152によって所定の処理が施された後、表面ページメモリ153に順次格納されていく。
搬送される原稿の先端は、次にアウトロール19にニップされる(図6(c))。そして、搬送制御部120では、リードレジセンサ22による検知信号がOnとなってから所定時間経過後(搬送される原稿の先端がリードレジセンサ22に到達してからラインセンサ55による裏面読み取り位置に到達するまでの時間に相当)、裏面原稿領域信号をOnにする(図6(i))。画像読取制御部100では、裏面原稿領域信号がOnに設定されるのに伴ってカウンタ107がリセットされ、裏面側TG174から入力されてくる裏面側ライン同期信号LSbのカウントが開始される。また、裏面原稿領域信号がOnとなることでカウンタ107がリセットされるのに伴って、比較器108が裏面側ページ同期信号PSbをアサートする(図6(j))。これにより、裏面画像読取部170では、ラインセンサ55によって読み取られた裏面画像データの取り込みが開始される。そして、取り込まれた裏面画像データは、アナログ補正部171や画像処理部172によって所定の処理が施された後、裏面ページメモリ173に順次格納されていく。
このようにして表面画像データの取り込みおよび裏面画像データの取り込みが行われる間、搬送される原稿はさらに排出ロール20に順次ニップされる(図6(d))。そして、搬送される原稿の後端がレジロール17を通過することによってレジロール17によるニップが終了する(図6(a))。次に、搬送される原稿の後端がリードレジセンサ22との対向部を通過し、これに伴ってリードレジセンサ22による検知信号がOn状態からOff状態になる(図6(e))。また、その直後に、原稿の後端は表面読み取り位置を通過する。
この間、画像読取制御部100では、カウンタ105において表面側ライン同期信号LSaのカウントが行われている。また、比較器106においてライン数設定部104で設定された原稿1ページ分の読み取りライン数とカウンタ105でカウントされた表面側ライン同期信号LSaのカウント値との比較が行われている。そして、原稿1ページ分の読み取りライン数と表面側ライン同期信号LSaのカウント値とが一致すると、比較器106が表面側ページ同期信号PSaをネゲートする(図6(g))。これにより、表面画像読取部150では、CCDイメージセンサ78にて読み取られた表面画像データの取り込みを終了する(図6(h))。なお、表面側ページ同期信号PSaがネゲートされるのは、原稿の後端が表面読み取り位置を通過するタイミング(プラテンロール18を通過してニップを終了するタイミング)にほぼ相当する。(図6(b))。
その後、搬送される原稿の後端は、アウトロール19を通過し(図6(c))、さらに排出ロール20を通過する(図6(d))。そして、両面読み取りを完了した原稿が排紙トレイ12上に排出される。
この間、画像読取制御部100では、カウンタ107において裏面側ライン同期信号LSbのカウントが行われている。また、比較器108においてライン数設定部104で設定された原稿1ページ分の読み取りライン数とカウンタ107でカウントされた裏面側ライン同期信号LSbのカウント値との比較が行われている。そして、原稿1ページ分の読み取りライン数と裏面側ライン同期信号LSbのカウント値とが一致すると、比較器108が裏面側ページ同期信号PSbをネゲートする(図6(j))。これにより、裏面画像読取部170では、ラインセンサ55にて読み取られた裏面画像データの取り込みを終了する(図6(k))。なお、裏面側ページ同期信号PSbがネゲートされるのは、リードレジセンサ22による検知信号がOffとなった後であり、原稿の後端が裏面読み取り位置を通過するタイミングにほぼ相当する。
そして、読み取りに伴って表面ページメモリ153に格納された表面画像データおよび裏面ページメモリ173に格納された裏面画像データは、順次あるいは同時に後段の機器(例えばプリンタやパーソナルコンピュータ等)に出力されていく。なお、このような両面読み取りを行う場合、原稿に形成される両面画像が長辺綴じを目的とするものであるか短辺綴じを目的とするものであるかによって、その上下が逆になってしまう場合がある。このため、裏面ページメモリ173に格納された裏面画像データを、必要に応じて逆順に出力することも可能である。
なお、さらに次に読み込むべき原稿がある場合は、上述した手順に沿って原稿の搬送および原稿の表裏面画像の読み取りを続行する。一方、次に読み込むべき原稿がない場合は、各ロール等の駆動を停止させ、一連の処理を終了する。
ではここで、上述した両面読み取り動作における原稿搬送速度の変動について詳細に説明する。図7(a)〜(e)は、搬送路15内における原稿Mの搬送位置とそのときの原稿搬送速度Vとの関係を説明するための図である。
図7(a)は、原稿Mの先端が表面読み取り位置Raに到達する前の状態を示している。このとき、原稿Mはレジロール17のみにニップされている。レジロール17は上述したようにレジロール回転速度Vaで駆動されているので、この状態での原稿搬送速度Vはレジロール回転速度Vaとなる(V=Va)。
図7(b)は、原稿Mの先端が表面読み取り位置Raに到達した直後の状態を示している。この状態では、表面読み取り位置RaでCCDイメージセンサ78による表面読み取りが行われる。このとき、原稿Mはレジロール17およびプラテンロール18にニップされている。レジロール17はレジロール回転速度Vaで駆動され、プラテンロール18はプラテンロール回転速度Vbで駆動されているので(Va≠Vb)、この状態での原稿搬送速度Vは両者の間の第1速度V1となる(V=V1≒(Va+Vb)/2)。
図7(c)は、原稿Mの先端が裏面読み取り位置Rbに到達した直後の状態を示している。この状態では、表面読み取り位置RaでCCDイメージセンサ78(図1参照)による表面読み取りが行われるとともに裏面読み取り位置RbでCIS50による裏面読み取りがともに行われる。このとき、原稿Mはレジロール17、プラテンロール18、およびアウトロール19にニップされている。レジロール17はレジロール回転速度Vaで駆動され、プラテンロール18およびアウトロール19はプラテンロール回転速度Vbで駆動されているので(Va≠Vb)、この状態での原稿搬送速度Vは引き続き両者の間の第1速度V1となる(V=V1≒(Va+Vb)/2)。
図7(d)は、原稿Mの先端が排出ロール20を通過し、且つ、その後端がレジロール17を抜けた直後の状態を示している。この状態では、CCDイメージセンサ78による表面読み取りおよびCIS50による裏面読み取りが共に行われる。このとき、原稿Mはプラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20にニップされている。これらプラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20はプラテンロール回転速度Vbで駆動されているので、この状態での原稿搬送速度Vは第2速度V2すなわちプラテンロール回転速度Vbとなる(V=V2=Vb)。
図7(e)は、原稿Mの後端が表面読み取り位置Raを通過した直後の状態を示している。この状態では、裏面読み取り位置RbでCIS50による裏面読み取りが行われる。このとき、原稿Mはプラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20にニップされている。これらプラテンロール18、アウトロール19、および排出ロール20はプラテンロール回転速度Vbで駆動されているので、この状態での原稿搬送速度Vは引き続き第2速度V2すなわちプラテンロール回転速度Vbとなる(V=V2=Vb)。
このように、この画像読み取り装置では、CCDイメージセンサ78による表面読み取りを行っている間に原稿搬送速度Vが変動し、また、CIS50(ラインセンサ55)による裏面読み取り動作を行っている間に原稿搬送速度Vが変動する。ここで、原稿搬送速度Vは表裏面ともに第1速度V1から第2速度V2へと変動するのであるが、本実施の形態では表面読み取り位置Raと裏面読み取り位置Rbとが原稿Mの搬送方向にずれているため、原稿搬送速度Vの変動位置が表裏面で異なる。
これを図6に示したタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、原稿Mの表面読み取りにおいて表面側ページ同期信号PSaがアサートされる期間を表面読取期間Taと呼び、原稿Mの裏面読み取りにおいて裏面側ページ同期信号PSbがアサートされる期間を裏面読取期間Tbと呼ぶことにする。表面読取期間Taのうち、原稿Mの先端が表面読み取り位置Raに到達してからこの原稿Mの後端がレジロール17を通過するまでの第1表面読取期間Ta1において、原稿Mは第1速度V1で搬送される。また、表面読取期間Taのうち、原稿Mの後端がレジロール17を通過してから裏面読み取り位置Rbを通過するまでの第2表面読取期間Ta2において、原稿Mは第2速度V2で搬送される。一方、裏面読取期間Tbのうち、原稿Mの先端が裏面読み取り位置Rbに到達してからこの原稿Mの後端がレジロール17を通過するまでの第1裏面読取期間Tb1において、原稿Mは第1速度V1で搬送される。また、裏面読取期間Tbのうち、原稿Mの後端がレジロール17を通過してから裏面読み取り位置Rbを通過するまでの第2裏面読取期間Tb2において、原稿Mは第2速度V2で搬送される。ここで、第1表面読取期間Ta1>第1裏面読取期間Tb1であり、第2表面読取期間Ta2<第2裏面読取期間Tb2である。
また図8は、原稿搬送速度Vの表裏差を原稿M側から説明するための図である。なお、同図において、横方向が主走査方向FS(Fast Scan)を示しており、縦方向が副走査方向SS(Slow Scan)を示している。また、原稿Mの表裏面には、それぞれ「X」を示す画像が形成されているものとする。原稿Mの表面側において、原稿長(原稿Mの副走査方向長さ)L0のうち、原稿搬送方向上流側の表面第1長さLa1は第1速度V1で読み取られ、下流側の表面第2長さLa2は第2速度V2で読み取られることになる。一方、原稿Mの裏面側において、原稿長L0のうち、原稿搬送方向上流側の裏面第1長さLb1は第1速度V1で読み取られ、下流側の裏面第2長さLb2は第2速度V2で読み取られることになる。
ここで、一般的な画像読み取り装置では、表面側ライン同期信号LSaおよび裏面側ライン同期信号LSbが、ともに常時一定間隔で出力される。つまり、例えば図9(a)に示すように、表面側ライン同期信号LSaの発生周期である表面側ライン周期(第1のライン周期)TLaおよび裏面側ライン同期信号LSbの発生周期である裏面側ライン周期(第2のライン周期)TLbが、ともに基準ライン周期TL0に設定される。
図10は、表面側ライン周期TLaおよび裏面側ライン周期TLbを同一(=基準ライン周期TL0)に設定して両面読み取り動作を行った場合に各センサにて取り込まれる表裏面の画像データを例示している。本実施の形態では、上述したように、原稿Mの表裏面を読み取っている間に原稿搬送速度Vが第1速度V1から第2速度V2に変わる。すると、原稿搬送速度Vが第1速度V1のときと第2速度V2のときとで、ライン周期当たりの原稿Mの移動距離が変わる。具体的には、原稿搬送速度V=第1速度V1のときの原稿Mの1ラインあたりの移動距離(第1単位ライン長と呼ぶ)U1よりも、原稿搬送速度V=第2速度V2のときの原稿Mの1ラインあたりの移動距離(第2単位ライン長と呼ぶ)U2が長くなってしまう。
ここで、原稿搬送速度Vが第1速度V1(第1単位ライン長U1)のときを基準に基準ライン周期TL0を設定していたとする。すると、原稿Mの後端側では原稿搬送速度V=第2速度V2となるため、表面側ページ同期信号PSa(裏面側ページ同期信号PSb)がネゲートされるよりも前に、原稿Mの後端が表面読み取り位置Ra(裏面読み取り位置Rb)を通過してしまうことになる。これを別の観点から見れば、表面側ライン同期信号LSa(裏面側ライン同期信号LSb)のカウント値が表面側ページ同期信号PSa(裏面側ページ同期信号PSb)をネゲートするためのライン数に到達する前に原稿Mが表面読み取り位置Ra(裏面読み取り位置Rb)を通過してしまう、ということを意味する。すると、原稿後端側の表面画像データおよび裏面画像データには、原稿M通過後の原稿外を読み取って得られたデータが付加されることになってしまう。しかも、この画像読み取り装置では、上述した如く表面読み取り位置Raおよび裏面読み取り位置Rbが原稿搬送方向に対してずらされているため、原稿Mの裏面側において原稿搬送速度V=第2速度V2で読み取られる期間が原稿Mの表面側よりも長い。このため、原稿裏面側で取り込まれる原稿外の長さ(裏面原稿外読取長)Gbが、原稿表面側で取り込まれる原稿外の長さ(表面原稿外読取長)Gaよりも長くなってしまう。なお、原稿長L0に表面原稿外読取長Gaを加えたものを表面側読取物理長Laと呼び、原稿長L0に裏面原稿外読取長Gbを加えたものを裏面側読取物理長Lbと呼ぶ。
このようにして読み取りがなされ、画像処理等が施された表面画像データおよび裏面画像データは、図4に示すように表面ページメモリ153および裏面ページメモリ173にそれぞれ格納された後、外部の機器へと出力される。このとき、表面ページメモリ153に格納された表面画像データおよび裏面ページメモリ173に格納された裏面画像データは、表面側ライン同期信号LSaおよび裏面側ライン同期信号LSbすなわち再び基準ライン周期TL0に同期して出力される。
図11は、表面ページメモリ153から出力される表面画像データおよび裏面ページメモリ173から出力される裏面画像データを示している。なお、以下の説明では、表面画像データおよび裏面画像データの副走査方向長さを読取画像長Lと呼ぶことにする。出力される表面画像データにおいて、読取画像長Lは、原稿Mの表面を読み取って得られたデータの副走査方向長さである表面原稿内情報領域長LAおよび原稿外を読み取って得られたデータの副走査方向長さである表面原稿外情報長GAを含む。また、表面原稿内情報領域長LAは、第1速度V1で読み取られたデータの副走査方向長さである第1表面原稿内情報領域長LA1および第2速度V2で読み取られたデータの副走査方向長さである第2表面原稿内情報領域長LA2を含む。一方、裏面画像データにおいて、読取画像長Lは、原稿Mの裏面を読み取って得られたデータの副走査方向長さである裏面原稿内情報領域長LBおよび原稿外を読み取って得られたデータの副走査方向長さである裏面原稿外情報長GBを含む。また、裏面原稿内情報領域長LBは、第1速度V1で読み取られたデータの副走査方向長さである第1裏面原稿内情報領域長LB1、第2速度V2で読み取られたデータの副走査方向長さである第2裏面原稿内情報領域長LB2を含む。
表面画像データとしては、第1表面原稿内情報領域長LA1、第2表面原稿内情報領域長LA2、および表面原稿外情報長GAが、同一周期(基準ライン周期TL0)で出力されることになる。すなわち、第1表面原稿内情報領域長LA1に対し第2表面原稿内情報領域長LA2および表面原稿外情報長GAが見かけ上副走査方向に圧縮された状態になる。そして、表面画像データには、本来不要な表面原稿外情報長GAが含まれることになってしまう。
一方、裏面画像データとしては、第1裏面原稿内情報領域長LB1、第2裏面原稿内情報領域長LB2、および裏面原稿外情報長GBが、同一周期(基準ライン周期TL0)で出力されることになる。すなわち、第1裏面原稿内情報領域長LB1に対し第2裏面原稿内情報領域長LB2および裏面原稿外情報長GBが見かけ上副走査方向に圧縮された状態になる。そして、裏面画像データにも、本来不要な裏面原稿外情報長GBが含まれることになってしまう。
ここで本実施の形態では、原稿Mの搬送速度の変動点が表裏面で違うため、表面原稿外情報長GAと裏面原稿外情報長GBとの長さが異なる。その結果、図11から明らかなように、原稿搬送方向先端側では画像の位置が表裏で一致するものの、原稿搬送方向後端側では画像の位置が表裏でずれてしまう。具体的には、表面画像データの表面原稿内情報領域長LAに比べ、第1速度V1での読み取り期間が短い(第2速度V2での読み取り期間が長い)裏面画像データの裏面原稿内情報領域長LBが副走査方向に短くなってしまうのである。
そこで、本実施の形態では、出荷前の検査等において表面画像データおよび裏面画像データが原稿搬送速度Vの変動によってそれぞれどの程度縮むのかを予め調査し、調査結果に基づいて決定された表面縮小率Aおよび裏面縮小率BをNVM210(図4参照)に格納している。そして、実際に両面読み取りを行う際には、読み出された基準CLK数に表面縮小率Aを乗算して表面側ライン同期信号LSaをアサートするのに用いられる表面側CLK数を決定し、また、この基準CLK数に裏面縮小率Bを乗算して裏面側ライン同期信号LSbをアサートするのに使用される裏面側CLK数を決定する。これにより、原稿Mの両面読み取りにおいて、表面画像データの表面原稿内情報領域長LAと裏面画像データの裏面原稿内情報領域長LBとの一致を図っている。
では始めに、表面縮小率Aおよび裏面縮小率Bの取得プロセスについて説明する。表面縮小率Aおよび裏面縮小率Bを取得するにあたっては、まず、表面側ライン同期信号LSaの発生間隔と裏面側ライン同期信号LSbの発生間隔を同一とした状態で、テスト原稿の両面読み取りを実行する。これを具体的に説明すると、表面縮小率Aおよび裏面縮小率Bをともに1に設定し、図5に示す表面側CLK数設定部102および裏面側CLK数設定部103にそれぞれ入力する。すると、表面側CLK数設定部102では、基準CLK数そのものを比較器156に入力することになるため、比較器156はビデオクロックのカウント値が基準CLK数に到達する毎に表面側ライン同期信号LSaをアサートすることになる。また、裏面側CLK数設定部103でも、基準CLK数そのものを比較器176に入力することとなるため、比較器176はビデオクロックのカウント値が基準CLK数に到達する毎に裏面側ライン同期信号LSbをアサートすることになる。したがって、表面側ライン同期信号LSaの出力間隔である表面側ライン周期TLaおよび裏面側ライン同期信号LSbの出力間隔である裏面側ライン周期TLbは、ともに図9(a)に示すように基準ライン周期TL0となる。
すると、CCDイメージセンサ78から出力される表面画像データおよびラインセンサ55から出力される裏面画像データとしては、上述した図11に示すものが得られる。ここで、表面縮小率Aは、表面原稿内情報領域長LAを構成するライン数(例えば図11に示した例では30)を、読み取り時にライン数設定部104にて設定された読み取りライン数(読取画像長Lを構成するライン数:例えば図11に示した例では32)で除算した値となる。また、裏面縮小率Bは、裏面原稿内情報領域長LBを構成するライン数(例えば図11に示した例では27)を、読み取り時にライン数設定部104にて設定された読み取りライン数(読取画像長Lを構成するライン数:例えば図11に示した例では32)で除算した値となる。得られた表面縮小率Aおよび裏面縮小率Bは、NVM210に格納される。
そして、出荷後に両面読み取りを行う際には、次のような処理がなされる。図5に示す表面側CLK数設定部102が、読み出された基準CLK数に表面縮小率Aを乗算して表面側CLK数を決定する。そして、表面側TG154の比較器156では、この表面側CLK数とカウンタ155によるビデオクロック数のカウント値とを比較し、両者が一致したときに表面側ライン同期信号LSaを出力する。また、裏面側CLK数設定部103が、この基準CLK数に裏面縮小率Bを乗算して裏面側CLK数を決定する。そして、裏面側TG174の比較器176では、この裏面側CLK数とカウンタ175によるビデオクロック数のカウント値とを比較し、両者が一致したときに裏面側ライン同期信号LSbを出力する。つまり、表面縮小率Aと裏面縮小率Bとの違いにより、図9(b)、(c)に示すように表面側ライン同期信号LSaの発生間隔である表面側ライン周期TLaと裏面側ライン同期信号LSbの発生間隔である裏面側ライン周期TLbとに違いが生じることになる。なお、表面側ライン周期TLaは基準ライン周期TL0に表面縮小率Aを乗算した長さになり、裏面側ライン周期TLbは基準ライン周期TL0に裏面縮小率Bを乗算した長さになる。ここで、CCDイメージセンサ78が1ライン分の画像データを転送する期間である表面側1ライン転送期間TRaは、表面側ライン周期TLaよりも短いことが必要である。また、ラインセンサ55が1ライン分の画像データを転送する期間である裏面側1ライン転送期間TRbは、裏面側ライン周期TLbよりも短いことが必要である。
図12は、このようにして得られた表面側ライン周期TLaおよび裏面側ライン周期TLbを使用して両面読み取り動作を行った場合に各センサにて取り込まれる表裏面の画像データを例示している。表面画像データでは、表面縮小率Aを加味して表面側ライン周期TLaを設定することにより、第1単位ライン長U1aおよび第2単位ライン長U2aが、図10に示した第1単位ライン長U1および第2単位ライン長U2よりも表面縮小率A分だけ短くなる。また、裏面画像データでは、裏面縮小率Bを加味して裏面側ライン周期TLbを設定することにより、第1単位ライン長U1bおよび第2単位ライン長U2bが、図10に示した第1単位ライン長U1および第2単位ライン長U2よりも裏面縮小率B分だけ短くなる。これにより、表面画像データでは原稿長L0と表面側読取物理長Laとが一致し、また、裏面画像データでは原稿長L0と裏面読取物理長Lbとが一致するようになる。つまり、表面縮小率A(裏面縮小率B)に基づいて表面読み取り時(裏面読み取り時)の表面側ライン周期TLa(裏面側ライン周期TLb)を設定しているので、表裏面画像の縮小率が各ライン周期の短縮化によって表裏それぞれでキャンセルされ、表面側読取物理長Laと裏面側読取物理長Lbとが一致するのである。また、表面画像データから表面原稿外情報長が除外され、裏面画像データから裏面原稿外情報長が除外される。
図13は、表面ページメモリ153から出力される表面画像データおよび裏面ページメモリ173から出力される裏面画像データを示している。出力される表面画像データにおいて、読取画像長Lは、原稿Mの表面を読み取って得られた表面原稿内情報領域長LAのみを含む。つまり、読取画像長Lと表面原稿内情報領域長LAとが一致する。一方、裏面画像データにおいて、読取画像長Lは、原稿Mの裏面を読み取って得られた裏面原稿内情報領域長LBのみを含む。つまり、読取画像長Lと裏面原稿内情報領域長LBとが一致する。したがって、表面原稿内情報領域長LAと裏面原稿内情報領域長LBとがほぼ一致することになるのである。このため、図13から明らかなように、原稿搬送方向先端側で画像の位置が表裏で一致し、且つ、原稿搬送方向後端側でも画像の位置が表裏で一致することになる。
ここで、基準ライン周期TL0、表面側ライン周期TLa、表面縮小率Aの関係について補足説明しておく。なお、この関係は、基準ライン周期TL0、裏面側ライン周期TLb、裏面縮小率Bの関係においても同様にして成り立つ。
原稿Mの表面読み取りにおける第1速度V1および第2速度V2、基準ライン周期TL0、ライン数設定部104で設定される読み取りライン数W、表面第1長さLa1、読取画像長Lは、以下の関係を有する。
Figure 2007215048
また、表面縮小率Aとし、このときの表面側ライン周期TLaとすると、
Figure 2007215048
上記(1)式および(2)式から、
Figure 2007215048
の関係が得られる。ここで、上記(4)式において、(1−A)×(V2/V1−1)は非常に小さい値になることが予測されるため、次のように近似することができる。
Figure 2007215048
(5)式より、基準ライン周期TL0に表面縮小率Aを乗算した結果を表面側ライン周期TLaとして補正を行うことの有効性が確認できる。
本実施の形態では、両面読み取りにおいて、表面画像データの読み取りを行う際の表面側ページ周期および裏面画像データの読み取りを行う際の裏面側ページ周期を同一に設定した。また、表面側ページ周期内での読み取りライン数および裏面側ページ周期内での読み取りライン数を同一に設定した。そして、原稿搬送速度Vの変動に伴う表面画像データの表面縮小率Aを用いて表面側ライン同期信号LSaの出力間隔(表面側ライン周期TLa)を補正し、また、原稿搬送速度Vの変動に伴う裏面画像データの裏面縮小率Bを用いて裏面側ライン同期信号LSbの出力間隔(裏面側ライン周期TLb)を補正した。
このため、表裏面画像データの縮小率を各ライン周期の短縮化によって表裏それぞれでキャンセルすることができ、表面画像データの表面側読取物理長Laと裏面画像データの裏面側読取物理長Lbとをほぼ一致させることができる。したがって、出力される表面画像データの表面原稿内情報領域長LAおよび裏面画像データの裏面原稿内情報領域長LBとをほぼ同一にすることができ、出力される表面画像データおよび裏面画像データの原稿搬送方向先端位置と原稿搬送方向後端位置とを表裏でほぼ一致させることができる。
なお、出力される表面画像データおよび裏面画像データは、原稿搬送方向後端側において副走査方向に若干画像が縮む。ただし、実際の画像読み取り装置では原稿搬送方向先端位置と原稿搬送方向後端位置とでの原稿搬送速度Vの変動がそれほど大きいものではないことから、実使用においてはさほど問題とはならない。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、原稿の表面読み取りにおける原稿搬送速度Vの切り換え前後(第1速度V1から第2速度V2へ)で、表面側ライン周期TLaを変更し、且つ、原稿の裏面読み取りにおける原稿搬送速度Vの切り換え前後で、裏面側ライン周期TLbを変更するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図14は、本実施の形態における画像読取制御部100、表面画像読取部150(図4参照)の表面側TG154、および裏面画像読取部170(図4参照)の裏面側TG174の機能ブロック図を示している。
画像読取制御部100は、ビデオクロック発生部(VCLK発生部)101、ライン数設定部104、カウンタ105、比較器106、カウンタ107、および比較器108を備える。なお、画像読取制御部100に設けられる各部の構成は実施の形態1と同様である。また、表面側TG154は第1比較器161、セレクタ(SEL)162、カウンタ163、および第2比較器164を備える。さらに、裏面側TG174も、第1比較器181、セレクタ(SEL)182、カウンタ183、および第2比較器184を有する。
表面側TG154において、第1比較器161は、画像読取制御部100のカウンタ105にてカウントされた表面側ライン同期信号LSaのカウント値と表面側速度切換ライン数とを比較する。そして、第1比較器161では、カウンタ105のカウント値が表面速度切換ライン数と一致したときにセレクタ162に切換信号を出力する。ここで、表面側速度切換ライン数は、原稿の搬送方向先端が表面読み取り位置に到達してからこの原稿の搬送方向後端がレジロール17のニップを抜けるまで、言い換えれば、原稿表面において原稿搬送速度Vが第1速度V1で搬送される期間のライン数である。また、セレクタ162は、第1比較器161から入力される切換信号に対応して、第1CLK数あるいは第2CLK数を表面側CLK数として選択的に出力する。ここで、第1CLK数は、原稿表面において原稿搬送速度Vが第1速度V1であるときの表面側ライン周期TLa(後述する第1表面側ライン周期TL1a)に対応するビデオクロック数である。一方、第2CLK数は、原稿表面において原稿搬送速度Vが第2速度V2であるときの表面側ライン周期TLa(後述する第2表面側ライン周期TL2a)に対応するビデオクロック数である。カウンタ163はVCLK発生部101から入力されてくるビデオクロックの数をカウントする。また、第2比較器164はセレクタ162から入力されてくる第1CLK数あるいは第2CLK数とカウンタ163によるビデオクロックのカウント値とを比較し、両者が一致したときに表面側ライン同期信号LSaを数クロック分だけアサートする(立ち上げる)。なお、カウンタ163のカウント値はセレクタ162にて出力の切り換えが行われるたびにリセットされる。そして、表面側ライン同期信号LSaは、表面画像読取部150(図4参照)を構成する各部に出力されるほか、上述したように画像読取制御部100に設けられたカウンタ105にも出力される。
裏面側TG174において、第1比較器181は、画像読取制御部100のカウンタ107にてカウントされた裏面側ライン同期信号LSbのカウント値と裏面側速度切換ライン数とを比較する。そして、第1比較器181では、カウンタ107のカウント値が裏面速度切換ライン数と一致したときにセレクタ182に切換信号を出力する。ここで、裏面側速度切換ライン数は、原稿の搬送方向先端が裏面読み取り位置に到達してからこの原稿の搬送方向後端がレジロール17のニップを抜けるまで、言い換えれば、原稿裏面において原稿搬送速度Vが第1速度V1で搬送される期間のライン数である。また、セレクタ182は、第1比較器181から入力される切換信号に対応して、第1CLK数あるいは第2CLK数を裏面CLK数として選択的に出力する。ここで、第1CLK数は、原稿裏面において原稿搬送速度Vが第1速度V1であるときの裏面側ライン周期TLb(後述する第1裏面側ライン周期TL1b)に対応するビデオクロック数である。一方、第2CLK数は、原稿裏面において原稿搬送速度Vが第2速度V2であるときの裏面側ライン周期TLb(後述する第2裏面側ライン周期TL2b)に対応するビデオクロック数である。カウンタ183はVCLK発生部101から入力されてくるビデオクロックの数をカウントする。また、第2比較器184はセレクタ182から入力されてくる第1CLK数あるいは第2CLK数とカウンタ183によるビデオクロックのカウント値とを比較し、両者が一致したときに裏面側ライン同期信号LSbを数クロック分だけアサートする(立ち上げる)。なお、カウンタ163のカウント値はセレクタ162にて出力の切り換えが行われるたびにリセットされる。そして、裏面側ライン同期信号LSbは、表面画像読取部150(図4参照)を構成する各部に出力されるほか、上述したように画像読取制御部100に設けられたカウンタ107にも出力される。
本実施の形態では、出荷前の検査等において原稿搬送速度V=第1速度V1のときに適した第1ライン周期TL1(=第1表面側ライン周期TL1a=第1裏面側ライン周期TL1b)および原稿搬送速度V=第2速度V2のときに適した第2ライン周期TL2(=第2表面側ライン周期TL2a=第2裏面側ライン周期TL2b)を予め調査し、第1ライン周期TL1に対応して決定された第1CLK数、および、第2ライン周期TL2に対応して決定された第2CLK数をNVM210(図4参照)に格納している。ここで、第1ライン周期TL1および第2ライン周期TL2は、原稿搬送速度V=第1速度V1のときの第1単位ライン長U1と、原稿搬送速度V=第2速度V2のときの第2単位ライン長U2とが同一になるように決定がなされる。なお、第1CLK数>第2CLK数である。
また、原稿表面において原稿搬送速度Vが第1速度V1で搬送される期間のライン数である表面側速度切換ライン数を予め計算あるいは実機を用いて求め、NVM210に格納している。さらに、原稿裏面において原稿搬送速度Vが第1速度V1で搬送される期間のライン数である裏面側速度切換ライン数を計算あるいは実機を用いて求め、NVM210に格納している。
そして、出荷後に両面読み取りを行う際には次のような処理がなされる。
表面側TG154の第1比較器161では、設定された表面側速度切換ライン数と画像読取制御部100のカウンタ105による表面側ライン同期信号LSaのカウント値とを比較し、両者が一致したときに切換信号を出力する。表面側TG154のセレクタ162は、初期状態すなわち第1比較器161から切換信号が入力されるまでの間、第1CLK数を表面側CLK数として出力する。第2比較器164では、この表面側CLK数(第1CLK数)とカウンタ163によるビデオクロックのカウント値とを比較し、両者が一致したときに表面側ライン同期信号LSaを出力する。また、セレクタ162は、第1比較器161から切換信号が入力された時点で、第2CLK数を表面側CLK数として出力する。第2比較器164では、今度はこの表面側CLK数(第2CLK数)とカウンタ163によるビデオクロックのカウント値とを比較し、両者が一致したときに表面側ライン同期信号LSaを出力する。
一方、裏面側TG174の第1比較器181では、設定された裏面側速度切換ライン数と画像読取制御部100のカウンタ107による裏面側ライン同期信号LSbのカウント値とを比較し、両者が一致したときに切換信号を出力する。裏面側TG174のセレクタ182は、初期状態すなわち第1比較器181から切換信号が入力されるまでの間、第1CLK数を裏面側CLK数として出力する。第2比較器184では、この裏面側CLK数(第1CLK数)とカウンタ183によるビデオクロックのカウント値とを比較し、両者が一致したときに裏面側ライン同期信号LSbを出力する。また、セレクタ182は、第1比較器181から切換信号が入力された時点で、第2CLK数を裏面側CLK数として出力する。第2比較器184では、今度はこの裏面側CLK数(第2CLK数)とカウンタ183によりビデオクロックのカウント値とを比較し、両者が一致したときに裏面側ライン同期信号LSbを出力する。
ここで、図15は、表面側CLK数および裏面側CLK数を第1CLK数あるいは第2CLK数に設定した際の表面側ライン同期信号LSaおよび裏面側ライン同期信号LSbの発生周期を示す図である。表面側CLK数あるいは裏面側CLK数として第1CLK数を用いる場合すなわち原稿搬送速度V=第1速度V1である場合、表面側ライン同期信号LSaあるいは裏面側ライン同期信号LSbの出力周期は第1ライン周期TL1(=第1表面側ライン周期TL1a=第1裏面側ライン周期TL1b)となる。また、表面側CLK数あるいは裏面側CLK数として第2CLK数を用いる場合すなわち原稿搬送速度V=第2速度V2である場合、表面側ライン同期信号LSaあるいは裏面側ライン同期信号LSbの出力周期は第2ライン周期TL2(=第2表面側ライン周期TL2a=第2裏面側ライン周期TL2b)となる。ここで、CCDイメージセンサ78あるいはラインセンサ55が1ライン分の画像データを転送する期間である表面側1ライン転送期間TRaおよび裏面側1ライン転送期間TRbは、第1ライン周期TL1および第2ライン周期TL2よりも短いことが必要である。
図16は、このようにして得られた第1ライン周期TL1および第2ライン周期TL2を使用して図8に示す両面原稿の両面読み取り動作を行った場合に各センサにて取り込まれる表裏面の画像データを例示している。表面画像データでは、原稿搬送速度Vの切換点を境に表面側ライン周期TLaを第1ライン周期TL1(=第1表面側ライン周期TL1a)から第2ライン周期TL2(=第2表面側ライン周期TL2a)に変更することにより、第1単位ライン長U1aおよび第2単位ライン長U2aが同一になる。また、裏面画像データでも、原稿搬送速度Vの切換点を境に裏面側ライン周期TLbを第1ライン周期TL1(=第1表面側ライン周期TL1a)から第2ライン周期TL2(=第2表面側ライン周期TL2a)に変更することにより、第1単位ライン長U1bおよび第2単位ライン長U2bが同一になる。これにより、表面画像データでは原稿長L0と表面側読取物理長Laとが一致し、また、裏面画像データでは原稿長L0と裏面読取物理長Lbとが一致するようになる。つまり、読み取りを行う際の原稿搬送速度Vに応じて表面読み取り時(裏面読み取り時)の表面側ライン周期TLa(裏面側ライン周期TLb)を設定しているので、表裏面画像の縮小率が表裏面で各ライン毎にキャンセルされ、表面側読取物理長Laと裏面側読取物理長Lbとが一致するのである。
図17は、表面ページメモリ153(図4参照)から出力される表面画像データおよび裏面ページメモリ173(図4参照)から出力される裏面画像データを示している。出力される表面画像データにおいて、読取画像長Lは、原稿Mの表面を読み取って得られた表面原稿内情報領域長LAのみを含む。つまり、読取画像長Lと表面原稿内情報領域長LAとが一致する。一方、裏面画像データにおいて、読取画像長Lは、原稿Mの裏面を読み取って得られた裏面原稿内情報領域長LBのみを含む。つまり、読取画像長Lと裏面原稿内情報領域長LBとが一致する。したがって、表面原稿内情報領域長LAと裏面原稿内情報領域長LBとがほぼ一致することになるのである。このため、図17から明らかなように、原稿搬送方向先端側で画像の位置が表裏で一致し、且つ、原稿搬送方向後端側でも画像の位置が表裏で一致することになる。しかも、本実施の形態では、原稿後端側の副走査方向倍率のずれを原稿後端側のみで補正しているため、出力される表面画像データおよび裏面画像データに歪み(副走査方向への縮み)が発生しない。
本実施の形態では、両面読み取りにおいて、表面画像の読み取りおよび裏面画像の読み取りのそれぞれにおいて、読み取り時の原稿搬送速度V(第1速度V1または第2速度V2)に応じて表面側ライン周期TLaおよび裏面側ライン周期TLbを切り換えるようにした。その結果、1ライン周期における原稿移動量を原稿搬送速度Vの変動前後で表裏ともに同じにすることができ、その結果、表面画像データの表面側読取物理長Laと裏面側画像データの裏面側読取物理長Lbとをほぼ一致させることができる。したがって、出力される表面画像データの表面原稿内情報領域長LAおよび裏面画像データの裏面原稿内情報領域長LBとをほぼ同一にすることができ、出力される表面画像データおよび裏面画像データの原稿搬送方向先端位置と原稿搬送方向後端位置とを表裏でほぼ一致させることができる。
特に、本実施の形態では、原稿搬送速度Vに応じたライン周期(表面側ライン周期TLaおよび裏面側ライン周期TLb)の設定を行うことにより、原稿搬送速度V=第1速度V1のときの第1単位ライン長U1a(U1b)と原稿搬送速度V=第2速度V2のときの第2単位ライン長U2a(U2b)とを同一にすることできる。このため、出力される表面画像データおよび裏面画像データにおける画像の歪みを抑えることが可能になる。
なお、実施の形態1および2では、表面側ライン周期TLaおよび裏面側ライン周期TLbを短くすることで読み取られた表面画像データあるいは裏面画像データの副走査方向長さを調整していた。このため、CCDイメージセンサ78およびラインセンサ55における光電子の蓄積期間が短くなってしまうことになる。適正な範囲内であれば出力に特に問題が生じないが、CCDイメージセンサ78あるいはラインセンサ55の出力不足が生じるような場合には、表面側ライン周期TLaあるいは裏面側ライン周期TLbが短縮化された逆数分、照明ランプ74あるいはLEDアレイ53の光出力を上げるようにすればよい。
また、実施の形態1および2では、原稿の搬送方向上流側で原稿の第1面(表面)の画像を読み取り、原稿の搬送方向下流側で原稿の第2面(裏面)の画像を読み取るように構成していたが、逆の順であってもよい。さらに、実施の形態1および2では、原稿の第1面を縮小光学系を用いて読み取り、原稿の第2面を密着光学系を用いて読み取るようにしていたが、これに限られるものではない。すなわち、逆にしてもよいし両者をともに縮小光学系あるいは密着光学系で構成してもよい。
そして、実施の形態1および2では、1パス両面読み取りを例に説明を行ったが、原稿の一方の面に形成された画像をCCDイメージセンサ78あるいはラインセンサ55を用いて読み取る片面モードにおいても実施の形態1および2で説明した手法により画像データの補正を行うことができる。この場合には、読み取られた画像データの副走査方向長さを、元の原稿における画像の副走査方向長さにほぼ一致させることが可能になる。
本実施の形態が適用される画像読み取り装置の全体構成を示す図である。 CIS(Contact Image Sensor)の構成を説明するための図である。 原稿送り装置に設けられた原稿搬送駆動系を説明するための図である。 制御・画像処理ユニットの構成を示すブロック図である。 実施の形態1における画像読取制御部、表面画像読取部の表面側TG、および裏面画像読取部の裏面側TGの機能ブロック図である。 両面読み取り動作におけるタイミングチャートである。 (a)〜(e)は、両面読み取り動作における原稿の搬送位置とそのときの原稿搬送速度との関係を説明するための図である。 原稿搬送速度の表裏差を原稿側から説明するための図である。 (a)は基準ライン周期、(b)は表面側ライン周期、(c)は裏面側ライン周期を説明するための図である。 表面側および裏面側ライン周期を同一に設定した場合に各センサにて取り込まれる表裏面の画像データを示す図である。 表面ページメモリから出力される表面画像データおよび裏面ページメモリから出力される裏面画像データを示す図である。 表面側および裏面側ライン周期を各縮小率に応じて設定した場合に各センサにて取り込まれる表裏面の画像データを示す図である。 表面側および裏面側ライン周期を各縮小率に応じて設定した場合に出力される表裏面の画像データを示す図である。 実施の形態2における画像読取制御部、表面画像読取部の表面側TG、および裏面画像読取部の裏面側TGの機能ブロック図である。 (a)は第1ライン周期(第1表面側ライン周期、第1裏面側ライン周期)、(b)は第2ライン周期(第2表面側ライン周期、第2裏面側ライン周期)を説明するための図である。 表面側および裏面側ライン周期を原稿搬送速度に応じて設定した場合に各センサにて取り込まれる表裏面の画像データを示す図である。 表面側および裏面側ライン周期を原稿搬送速度に応じて設定した場合に出力される表裏面の画像データを示す図である。
符号の説明
10…原稿送り装置、17…レジロール、18…プラテンロール、19…アウトロール、20…排出ロール、50…CIS(Contact Image Sensor)、53…LED(Light Emitting Diode)アレイ、55…ラインセンサ、70…スキャナ装置、74…照明ランプ、78…CCDイメージセンサ、100…画像読取制御部、101…VCLK発生部、102…表面側CLK数設定部、103…裏面側CLK数設定部、104…ライン数設定部、105……カウンタ、106…比較器、107…カウンタ、108…比較器、150…表面画像読取部、153…表面ページメモリ、154…表面側タイミングジェネレータ(表面側TG)、155…カウンタ、156…比較器、170…裏面画像読取部、173…裏面ページメモリ、174…裏面側タイミングジェネレータ(裏面側TG)、175…カウンタ、176…比較器、200…ROM、210…NVM、M…原稿

Claims (9)

  1. 原稿を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記原稿の画像を、当該原稿の主走査方向の読み取り単位であるライン周期を用いて順次読み取る読み取り部と、
    前記読み取り部による前記原稿の読み取り位置での原稿搬送速度の変動に対応して前記読み取り部で用いる前記ライン周期を調整する調整部と
    を含む画像読み取り装置。
  2. 前記調整部は、前記搬送部にて搬送される前記原稿の画像を前記読み取り部で読み取って得られた画像データの副走査方向変倍率および当該原稿の副走査方向長さに応じて予め定められた基準ライン周期から前記ライン周期を決定することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記調整部は、前記読み取り位置における前記原稿の原稿搬送速度の変化に応じて、前記読み取り部による単位時間あたりの副走査方向読み取り長が同一となるように、前記ライン周期を決定することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 前記読み取り部は、前記原稿の第1面の画像を読み取り第1の読み取り部と、当該原稿の第2面の画像を読み取る第2の読み取り部とを有し、
    前記調整部は、前記第1の読み取り部にて読み取られた前記原稿の第1面の画像の副走査方向長さと前記第2の読み取り部にて読み取られた前記原稿の第2面の画像の副走査方向長さとを一致させるように、当該第1の読み取り部における第1のライン周期および当該第2の読み取り部における第2のライン周期を調整することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  5. 原稿を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記原稿の第1面の画像を、当該原稿の主走査方向の読み取り単位である第1のライン周期を用いて順次読み取る第1の読み取り部と、
    前記搬送部によって搬送される前記原稿の第2面の画像を、当該原稿の主走査方向の読み取り単位である第2のライン周期毎に順次読み取る第2の読み取り部と、
    前記第1の読み取り部にて読み取られた前記原稿の第1面の画像の副走査方向長さと前記第2の読み取り部にて読み取られた前記原稿の第2面の画像の副走査方向長さとを一致させるように、前記第1のライン周期および前記第2のライン周期を設定する設定部と
    を含む画像読み取り装置。
  6. 前記第2の読み取り部は前記第1の読み取り部よりも前記原稿の搬送方向下流側に配設されることを特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置。
  7. 前記搬送部は、前記第1の読み取り部よりも前記原稿の搬送方向上流側で当該原稿をニップ搬送する第1搬送部と、当該第1搬送部よりも当該原稿の搬送方向下流側で当該原稿をニップ搬送する第2搬送部とを備え、
    前記第2搬送部の原稿搬送速度が前記第1搬送部の原稿搬送速度よりも高速に設定されることを特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置。
  8. 前記設定部は、
    前記搬送部にて搬送される前記原稿の第1面の画像を前記第1の読み取り部で読み取って得られた第1画像データの副走査方向変倍率および当該原稿の副走査方向長さに応じて予め定められた基準ライン周期から前記第1のライン周期を決定し、
    前記搬送部にて搬送される前記原稿の第2面の画像を前記第2の読み取り部で読み取って得られた第2画像データの副走査方向変倍率および前記基準ライン周期から前記第2のライン周期を決定すること
    を特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置。
  9. 前記設定部は、
    前記第1の読み取り部による第1の読み取り位置における前記原稿の原稿搬送速度の変化に応じて前記第1のライン周期を切り換え、
    前記第2の読み取り部による第2の読み取り位置における前記原稿の原稿搬送速度の変化に応じて前記第2のライン周期を切り換えること
    を特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置。
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