JP2007213932A - 燃料電池のガス流路評価方法および装置 - Google Patents

燃料電池のガス流路評価方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】セパレータに形成されるべき流路形状データに基づきガス流路を形成した疑似集電体を作り、それを用いてガス流路の評価を行う方法と装置において、トータルとしてのガス流路評価に加えて、そのガス流路の部分についての評価も行えるようにする。
【解決手段】少なくともいずれか一方の疑似集電体として、複数の分割疑似集電ブロック20が絶縁体10の中に一体化されている分割型疑似集電体1を用いる。各分割疑似集電ブロック20から得られる発電に関するデータを用いることにより、分割型疑似集電体1に形成したガス流路2の評価を部分として行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池におけるセパレータに形成される燃料ガスあるいは酸化剤ガスのガス流路を疑似的に評価するための方法と装置に関する。
例えば固体高分子電解質型燃料電池では、図6に示すように、電解質膜1Zと、その表裏面に形成される触媒層2Z、2Zと、拡散層4Z、4Zからなる電極(MEA:Membrane-Electrode Assembly)3Zが用いられ、該電極3Zは、燃料ガス(水素)および酸化剤ガス(酸素、通常は空気)を供給するためのガス流路5Zを有するセパレータ6Zにより挟持されて単位モジュールとされる。
燃料電池の発電効率を高めるために、電極やセパレータなどの性能を客観的に評価することが必要とされる。特に、セパレータのガス流路形状は、電極への反応ガスの供給態様や発電の結果として生成される水の排出態様などに影響を与えるので、性能のよい単位モジュールを得るためにセパレータのガス流路形状を的確に評価することは重要な課題となる。
従来のこの種の評価装置は、電極と製品として製造されたセパレータとを一体に組み込んだ単位モジュールに対して反応ガスを流通させ、ガス流路も含めた単位モジュール全体としての発電性能を評価するのが一般的であった(特許文献1参照)。ところで、セパレータの製造には、所望のガス流路形状に設定した成形型を製作し、そこからセパレータを試作することを繰り返して、所望のセパレータを得るようにしており、完成までに長い日数を要している。さらに、このようにして製造されたセパレータが電極と共に組み込まれて単位モジュールとされ、それが、例えば特許文献1に記載したような試験装置にセットされて、そのガス流路も含めた単位モジュールとしての評価が行われる。この評価方法は、単位モジュールとして組み込んだ状態での評価であり、評価結果がセパレータに形成したガス流路形状そのものに起因するものであるかどうか判別することはできない。
特許文献2には、その不都合を解消する燃料電池ガス流路評価方法と装置が記載されている。そこでは、セパレータの流路形状データに基づきガス流路を形成した疑似集電体を作り、該疑似集電体を電極と組み合わせて疑似モジュールとし、該疑似モジュールを実際のモジュールの運転状態に近似した環境におき、疑似集電体のガス流路に所要のガスを流して運転を行い、運転から得られるデータにより疑似集電体に形成したガス流路の評価を行うようにしており、燃料電池で用いられるセパレータのガス流路の評価を客観的にかつ迅速に行うことができ、製品開発スピードを大幅に向上させることができる。また、同じ電極を用いて多種類のガス流路試験を行うことができるので、外乱を排除した状態でセパレータに形成されるガス流路そのものの評価を確実に行うことが可能となる。
特開平5−205762号公報 特開2004−288558号公報
近年、燃料電池に対する要請はますます高くなっており、同じ電極を用いる場合でも、より高い発電効率を得ることが求められるようになり、セパレータのガス流路形状に対しても、さらに精緻に研究することが必要となってきている。特許文献2に記載のものは、評価すべきガス流路についてトータルとしての評価をするものであり、流路形状の異なるセパレータAとセパレータBでは、同じ電極を用いて単位モジュールとした場合、セパレータAの方が発電量が多い、といったトータル的な評価となる。
セパレータに形成するガス流路のさらなる最適化を図るには、トータルの善し悪しだけではなく、電極面内が均一に発電しているかどうか、不均一であるならばガス流路のどのあたりが特によいか、また悪いかといった、部位の情報、つまり電極面内での発電分布情報が必要となるが、特許文献2に記載の方法および装置では、その要請に答えることができない。
また、実際の単位モジュール運転状況では酸化剤ガス排出口付近に温生成水が集中するため、運転時にモジュールの酸化剤ガス入口近傍の温度と酸化剤出口近傍の温度に差が生じるが、疑似集電体は薄肉のセパレータに比べて熱容量が大きく均熱性に優れるために、このような温度差を疑似集電体に持たせることができず、実際のモジュールとはやや異なった運転環境とならざるを得ない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、セパレータに形成されるべき流路形状データに基づきガス流路を形成した疑似集電体を作り、それを用いてガス流路の評価を行う方法と装置において、トータルとしてのガス流路評価に加えて、そのガス流路の部分についての評価も行えるようにした、燃料電池のガス流路評価方法と装置を提供することを目的とする。また、実際の単位モジュールの運転環境にさらに近似した状態でガス流路評価を行えるようにした、燃料電池のガス流路評価方法と装置を提供することを第2の目的とする。
本発明による燃料電池のガス流路評価方法は、セパレータの流路形状データに基づき流路を形成した疑似集電体を作り、該疑似集電体を電極と組み合わせて疑似モジュールとし、該疑似モジュールを実際のモジュールの運転状態に近似した環境におき、疑似集電体のガス流路に所要のガスを流して運転を行い、運転から得られるデータにより疑似集電体に形成したガス流路の評価を行う燃料電池のガス流路評価方法であって、少なくともいずれか一方の疑似集電体として、複数の分割疑似集電ブロックが一体化されてなる分割型疑似集電体を用い、各分割疑似集電ブロックから得られるデータに基づいて分割型疑似集電体に形成したガス流路の評価を行うことを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも一方の疑似集電体である分割型疑似集電体は、複数の分割疑似集電ブロックの集合によって構成されており、双方の疑似集電体のガス流路に所要のガスを流して運転を行うときに、分割型疑似集電体については、各分割疑似集電ブロックごとに独立したデータ(例えば、電流、電圧などの発電量に関するデータ)を得ることができるので、特定の分割疑似集電ブロックの集電面に形成されているガス流路の評価を、他の分割疑似集電ブロックとは独立して行うことができる。各分割疑似集電ブロックから得られるデータを分析することにより、分割型疑似集電体のどの領域に不都合があるか、すなわち、発電面内の部位の情報を知ることができるので、それに基づき、その領域に位置する分割疑似集電ブロックの集電面に形成されているガス流路の形状改善を他とは独立して行うことができる。電極そのものに対する部分的な評価も可能となる。さらに、すべての分割疑似集電ブロックから得られるデータを統合して分析することにより、分割型疑似集電体に形成したガス流路のトータルとしての評価を行うこともできる。
双方の疑似集電体として分割型疑似集電体を用いるようにしてもよいが、少なくとも酸化剤ガスが流れる側の疑似集電体として分割型疑似集電体を用いることにより、所要の流路評価を行うことができる。
本発明は、上記の方法を実施するための好適な装置として、セパレータの流路形状データに基づきガス流路を形成した一対の疑似集電体を支持する一対の疑似集電体支持治具を備え、電極を一対の疑似集電体支持治具で支持された前記一対の疑似集電体で挟持した状態で運転を行い、当該ガス流路の評価を行う燃料電池のガス流路評価装置であって、少なくともいずれか一方の疑似集電体は、複数の分割疑似集電ブロックが一体化されてなる分割型疑似集電体を用いることを特徴とする燃料電池のガス流路評価装置をも開示する。
複数の分割疑似集電ブロックが一体化したものを用意し、その集電面側に、適宜の工作機械を用いて、実際のセパレータに形成しようとする流路形状データに基づいてガス流路を形成することにより、本発明による分割型疑似集電体が得られる。精度が確保できる場合には、個々の分割疑似集電ブロックの集電面側に当該分割疑似集電ブロックが分担すべきガス流路を予め形成したもの製造し、それを所望のガス流路が形成されるように一体化するようにしてもよい。
分割疑似集電ブロックの材料は銅が好ましいが、導電性の高い材料であれば所要の導電性を有していれば他にチタンのような材料であってもよい。実際のセパレータに用いる材料と同じである必要はなく、材料の違いに起因する入手データの校正は計算により容易に行うことができる。分割疑似集電ブロックには、耐腐食性向上や接触抵抗の低減の目的で、全体に金メッキを施すことが望ましい。
複数の分割疑似集電ブロックの一体化は、そこから各分割疑似集電ブロックごとに独立したデータを取り出せるようになっていることを条件に任意であるが、好ましくは、絶縁体の中に複数の分割疑似集電ブロックをそれぞれが接触しないようにして埋め込まれることによりなされる。絶縁体としては、PEEK,ガラスエポキシのような樹脂材料が好ましい。絶縁体として、好ましくは板状であり平面視形状が矩形状のものを用いる。絶縁体には、各分割疑似集電ブロックが埋め込まれるべき埋め込み孔が加工されており、該孔の中に各分割疑似集電ブロックが埋め込まれて一体化される。この構成により、安定した構成の疑似集電体が得られ、かつ各分割疑似集電ブロックごとに一層独立したデータを取り出すことが可能となる。
好ましくは、前記絶縁体における分割疑似集電ブロックの集電面と反対面側には冷却水流路が形成される。冷却水流路に冷却水を流して運転を行うことにより、より実際の単位モジュールの運転に近い環境での流路評価が可能となる。更に好ましくは、前記冷却水流路には分割疑似集電ブロックの反対側面の少なくとも一部が露出するようにされる。それにより、冷却効率を向上させることができ、一般に金属に比べて熱伝導率がはるかに低い絶縁体の影響なく、良好な温調性能を得ることができる。
好ましくは、前記冷却水流路は複数の独立した流路によって構成される。それぞれの冷却水流路に例えば温度の異なる別系統の冷却水を流すことにより、例えば集電体の酸化剤ガス入り口と出口付近に対して、実際の単位モジュールの運転時に近い温度差を与えることが可能となる。
前記したように、各分割疑似集電ブロックと絶縁体の一体化の態様は任意であり、両者の間にO−リングを介在させ、かつねじ止めにより一体化するような手段も可能であるが、好ましくは、接着剤により一体化される。接着剤により両者を一体化することにより、分割疑似集電ブロックを構成する材料と絶縁体の材料との間の熱収縮量の差によって隙間が生じてシール性が破壊されるような事態を低コストで解消することができる。また、省スペースで高いシール性を確保できるので、結果として、有効集電面積を大きくすることができる。接着剤としては、例えばエポキシ系接着剤のようなものを用いうる。
前記したように、各分割疑似集電ブロックには好ましくは金メッキが施される。そして、多くの場合、絶縁体と複数の分割疑似集電ブロックとを一体化した後、集電面にガス流路加工が行われる。その加工時に、少なくとも加工したガス流路の溝内では、金メッキが除去され銅が露出する。そのために、絶縁体と複数の分割疑似集電ブロックとを一体化した後、少なくとも集電面に対して再度金メッキが施されていることが好ましい。これにより、耐久性のある燃料電池のガス流路評価装置が得られる。
本発明による燃料電池のガス流路評価装置において、好ましくは、一対の疑似集電体支持治具は垂直姿勢で機台に保持されており、かつ垂直姿勢のままで互いに密着しかつ離間する移動ができるように機台に取り付けられている。この形態とすることにより、ガス流路の評価を行うときの装置の運転操作を簡素化することができる。
更に好ましくは、電極を挟持した状態で一対の疑似集電体支持治具のいずれか一方に仮止めすることのできる電極支持具をさらに備える。一般に電極は薄く軟弱なものであり、それ自体を垂直姿勢にある一対の疑似集電体支持治具の間に配置することは困難である。しかし、前記の電極支持具を用い、電極支持具に電極を組み込んだ状態とすることにより、全体として剛性のあるものとすることができ、垂直姿勢にある一対の疑似集電体支持治具の間に電極を配置する作業が容易となる。
本発明は、さらに、セパレータの流路形状データに基づきガス流路を形成した一対の疑似集電体を支持する一対の疑似集電体支持治具を備え、電極を一対の疑似集電体支持治具で支持された前記一対の疑似集電体で挟持した状態で運転を行い、当該ガス流路の評価を行う燃料電池のガス流路評価装置であって、疑似集電体の集電面の反対側面は冷却水流路が形成されており、該冷却水流路は複数の独立した流路によって構成されていることを特徴とする燃料電池のガス流路評価装置、をも開示する。
この燃料電池のガス流路評価装置では、疑似集電体の形状にかかわらず、それぞれの冷却水流路に、例えば温度のことなる別系統の冷却水を流すことによって、例えば集電体の酸化剤ガス入り口と出口付近に対して、実際の単位モジュールの運転時に近い温度差を与えることが可能となる。
本発明によれば、セパレータに形成されるべき流路形状データに基づきガス流路を形成した疑似集電体を作り、それを用いてガス流路の評価を行う方法と装置において、トータルとしてのガス流路評価に加えて、そのガス流路の部分(換言すれば、電極面内での部位)についての評価を行うことが可能となり、より的確なガス流路の評価を行うことができる。また、冷却水流路を複数の独立した流路とする場合には、実際の単位モジュールの運転環境にさらに近似した状態でガス流路の評価を行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施の形態に基づき説明する。図1〜図3は本発明で用いる分割疑似集電体の一例を示しており、図1は集電面側を、図2は冷却水流路側を示す、図3は図2でのIII−III線に沿う断面を示している。図4は本発明による燃料電池のガス流路評価装置の一例を示す概略側面図であり、疑似集電体の取り付ける前の状態を示している。図5は図4に示す装置の部分を一部断面で示しており、疑似集電体の取り付けた状態を示している。
この例において、分割型疑似集電体1は、全体として流路を評価すべきセパレータの外郭形状とほぼ同じ形状の矩形状である絶縁体10と、そこに一体に埋め込まれる複数個(図示の例では3×14=42個)の分割疑似集電ブロック20とからなる。絶縁体10はガラスエポキシ樹脂の成形品であり、周囲のフランジ部11と本体部12とからなり、本体部12には、分割疑似集電ブロック20を差し込み固定するための貫通孔13が形成されている。
各貫通孔13は、絶縁体10の集電面14側から分割疑似集電ブロック20を差し込んだときに、両者間が気密に保持され得る形状であり、組み付け公差および作業のしやすさとの関係で僅かな隙間が両者間に形成される場合には、その間にエポキシ樹脂のような接着剤を埋め込んで、両者をガスおよび水シールを確保した状態で一体化する。
それにより、各分割疑似集電ブロック20は互いに接触しないようにして、絶縁体10内に埋め込まれ、一つの分割型疑似集電体となる。
分割疑似集電ブロック20は銅で作られており、全体に金メッキが施されている。分割疑似集電ブロック20は、集電部21と軸部22とからなり、分割疑似集電ブロック20を絶縁体10の前記貫通孔13に差し込んだ状態で、集電部21の下面(集電面)23と絶縁体10の集電面14側とが同一面をなすようにされている。また、その状態で、軸部22の一端が空間に露出するようになっており、該空間は冷却水流路24として利用される。
図2に示すように、この例の集電体1では、前記冷却水流路24は、絶縁体10のリブ15によって複数の独立した流路(この例では3個の冷却水流路24a,24b,24c)に区分けされており、各冷却水流路24a,24b,24cの冷却水入り口25には別系統の冷却水供給元(不図示)からそれぞれ冷却水が供給され、各冷却水流路を通過して、それぞれの冷却水排出口26から排出される。
絶縁体10の冷却水流路側には、冷却水流路24a,24b,24cの外縁を囲うようにして凹溝が形成されており、そこにO−リング16が取り付けられている。
図3の断面図に示すように、絶縁体10の貫通孔13内に、集電部21の集電面23と絶縁体10の集電面側14とが同一面をなすようにして分割疑似集電ブロック20を埋め込んだものを最初に作り、その集電面23,14に対して、図1に示すように、評価しようとするセパレータのガス流路(不図示)の流路形状データに基づき、適宜の工作機械によりガス流路2を形成することにより、本発明による分割型疑似集電体1とされる。なお、図1において、3はガス入り口であり、4はガス出口である。また、5,6等は、この分割型疑似集電体1を後記するガス流路評価装置30に装着するときに用いられるねじ用穴である。また、図1ではガス流路2を部分的にのみ示しているが、実際は、ガス入り口3からガス出口4に向けて連続する多数本のガス流路が集電面の全面に形成される。
次ぎに、ガス流路評価装置30を説明する。装置30は、固定側部材Aと可動側部材Bとからなり、固定側部材Aは部分A1において機台Gに固定されている。部分A1には、垂直固定板31が立設しており、該垂直固定板31には、図示しない水平横支柱が取り付けられ、該水平横支柱に対して前記可動側部材Bが、固定側部材Aに接近離間できるように装着されている。垂直固定板31はさらに、タイロッド32,32を水平方向に延設しており、該タイロッド32,32にはタイロッド32,32の軸方向に移動できる可動支持板33が取り付けてある。該可動支持板33はハンドル34を回すことによって前記軸方向への移動を行う。また、可動支持板33にはバネ35が取り付けてあり、該バネ35の先端には後記する押圧プレート55を介して第1の疑似集電体支持治具36が水平方向に移動可能に取り付けてある。
可動側部材Bは、前記タイロッド32,32の先端に、横桿41および固定用ねじ42を介して固定的に連結することのできるフレーム43を有しており、該フレーム43には、第1の疑似集電体支持治具36に対向するようにして、第2の疑似集電体支持治具46が取り付けてある。なお、図示されないが、第1の疑似集電体支持治具36および第2の疑似集電体支持治具46のタイロッド32,32の軸線方向から見た形状は、前記した分割型疑似集電体1の形状と同様な矩形状である。
第1の疑似集電体支持治具36は、図5に示すように、前記した分割型疑似集電体1が取り付けられる絶縁体で作られるバックアッププレート51と、その背面に位置するピストン52とを有し、バックアッププレート51とピストン52を貫通して複数本の集電軸53が取り付けてある。また、全体はピストンケース54内に収容されている。各集電軸53は、前記分割型疑似集電体を第1の疑似集電体支持治具36に取り付けたときに、その先端が分割疑似集電ブロック20の前記軸部22に当接するようにされている。また、各集電軸53の他端にはそれぞれに出力ケーブル(不図示)が取り付けられる。
前記した押圧プレート55はピストン52の背面に当接する複数本の押しボルト56を有し、背面側は前記バネ35側に支持されている。
前記第2の疑似集電体支持治具46は、図4,5に示すように、絶縁体で作られるバックアッププレート47と、その背面側のバックアップブロック48とを有し、バックアッププレート47の前面に一体型疑似集電体60が取り付けられる。一体型疑似集電体60は、前記特許文献2に記載されると同様なものであってよく、銅基板の裏面に冷却水流路61が形成されている。なお、一体型疑似集電体60の平面視形状は分割型疑似集電体1の平面視形状とほぼ同じにされている。
図4に示すように、最初に、固定側部材Aと可動側部材Bは開いた状態に置かれる。そして、第1の疑似集電体支持治具36側に、前記した分割型疑似集電体1が、図5によく示すように、集電面側14を外側として止めねじにより前記バックアッププレート51に対して固定される。一方、第2の疑似集電体支持治具46に対しても、前記のように、集電面を分割型疑似集電体側1として一体型疑似集電体60が取り付けられる。
図示の例では、さらに電極支持具70を採用している。電極支持具70は一対のセルスペーサ71,71を有し、各セルスペーサ71は、前記分割型疑似集電体1の絶縁体10の前記フランジ部11と係合する、および一体型疑似集電体60に形成されたフランジ部と係合する内縁フランジ72,72を持つ。そして、一対のセルスペーサ71,71の間に電極100を挟持した状態で、一対のセルスペーサ71,71はねじ73により一体に組み付けられる。
ガス流路の評価に当たり、電極100を保持した電極支持具70が、この例ではボルト49を利用して第2の疑似集電体支持治具46側に仮止めされる。その状態で、図示しない駆動機構を操作して、可動側部材Bを固定側部材Aに向けて移動させ、その横桿41と固定側部材Aとをねじ42により連結する。それにより、図5に示すように、電極100は電極支持具70に挟持された状態で、分割型疑似集電体1と一体型疑似集電体60とで、その両面を挟み付けられた状態となる。
その後、ハンドル34を適宜回動して、可動支持板33を移動し、押圧プレート55にかかるバネ35の背圧を所期値に設定する。それにより、分割型疑似集電体1と一体型疑似集電体60の間に所要の面圧を確立することができる。
以下、特許文献1に記載されると同様に、例えば、分割型疑似集電体側のガス流路2に空気を流し、一体型疑似集電体60のガス流路に水素ガスを流して、発電を行い、前記したように、分割型疑似集電体1を構成する各分割疑似集電ブロック20から得られるデータを、集電軸53の他端に取り付けた出力ケーブルを介して入手する。それにより、そのガス流路の部分(電極面内での部位)についての、詳細な流路評価を行うことできる。すべてのデータを集合として処理することにより、ガス流路トータルとしての評価を行うこともできる。
また、区画されたそれぞれの冷却水流路24a,24b,24cに異なった条件の冷却水を流し込むことにより、発電中の疑似モジュールにおける酸化剤ガス入り口3近傍と出口4近傍とに、実際のモジュールの運転環境と同じような温度差を形成することもできる。
本発明で用いる分割疑似集電体の一例を集電面側から見て示す図。 図1に示す分割疑似集電体を冷却水流路側から見て示す図。 図2でのIII−III線に沿う断面図。 本発明による燃料電池のガス流路評価装置の一例を示す概略側面図であり、疑似集電体の取り付ける前の状態を示している。 図4に示す装置の部分を一部断面で示しており、疑似集電体の取り付けた状態を示している。 固体高分子電解質型燃料電池における単位モジュールを説明する図。
符号の説明
1…分割型疑似集電体、2…ガス流路、3…ガス入り口、4…ガス出口、10…絶縁体、13…貫通孔、14…絶縁体の集電面、15…絶縁体のリブ、16…O−リング、20…分割疑似集電ブロック、21…分割疑似集電ブロックの集電部、22…軸部、23…集電部集電面、24a,24b,24c、25…冷却水入り口、26…冷却水排出口、30…燃料電池のガス流路評価装置、A…固定側部材、B…可動側部材、31…垂直固定板、32…タイロッド、33…可動支持板、34…ハンドル、35…バネ、36…第1の疑似集電体支持治具、41…横桿、42…固定用ねじ、43…フレーム、46…第2の疑似集電体支持治具、47…バックアッププレート、48…バックアップブロック、51…バックアッププレート、52…ピストン、53…集電軸、54…ピストンケース、55…押圧プレート、56…押しボルト、60…一体型疑似集電体、61…冷却水流路、70…電極支持具、71…セルスペーサ、100…電極

Claims (10)

  1. セパレータの流路形状データに基づき流路を形成した疑似集電体を作り、該疑似集電体を電極と組み合わせて疑似モジュールとし、該疑似モジュールを実際のモジュールの運転状態に近似した環境におき、疑似集電体のガス流路に所要のガスを流して運転を行い、運転から得られるデータにより疑似集電体に形成したガス流路の評価を行う燃料電池のガス流路評価方法であって、
    少なくともいずれか一方の疑似集電体として、複数の分割疑似集電ブロックが一体化されてなる分割型疑似集電体を用い、各分割疑似集電ブロックから得られるデータに基づいて前記分割型疑似集電体に形成したガス流路の評価を行うことを特徴とする燃料電池のガス流路評価方法。
  2. セパレータの流路形状データに基づきガス流路を形成した一対の疑似集電体を支持する一対の疑似集電体支持治具を備え、電極を一対の疑似集電体支持治具で支持された前記一対の疑似集電体で挟持した状態で運転を行い、当該ガス流路の評価を行う燃料電池のガス流路評価装置であって、
    少なくともいずれか一方の疑似集電体は、複数の分割疑似集電ブロックが一体化されてなる分割型疑似集電体であることを特徴とする燃料電池のガス流路評価装置。
  3. 複数の分割疑似集電ブロックの一体化は、絶縁体の中に複数の分割疑似集電ブロックをそれぞれが接触しないようにして埋め込まれることによりなされていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池のガス流路評価装置。
  4. 前記絶縁体における前記分割疑似集電ブロックの集電面と反対面側には冷却水流路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池のガス流路評価装置。
  5. 前記冷却水流路は複数の独立した流路によって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池のガス流路評価装置。
  6. 各分割疑似集電ブロックと絶縁体は接着剤により一体化されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の燃料電池のガス流路評価装置。
  7. 各分割疑似集電ブロックとして金メッキが施されたものが用いられ、かつ、絶縁体と複数の分割疑似集電ブロックとを一体化した後、少なくとも集電面に対して再度金メッキが施されている分割型疑似集電体を用いることを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の燃料電池のガス流路評価装置。
  8. 一対の疑似集電体支持治具は垂直姿勢で機台に保持されており、かつ垂直姿勢のままで互いに密着しかつ離間する移動ができるように機台に取り付けられていることを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載の燃料電池のガス流路評価装置。
  9. 電極を挟持した状態で一対の疑似集電体支持治具のいずれか一方に仮止めを可能とする電極支持具をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池のガス流路評価装置。
  10. セパレータの流路形状データに基づきガス流路を形成した一対の疑似集電体を支持する一対の疑似集電体支持治具を備え、電極を一対の疑似集電体支持治具で支持された前記一対の疑似集電体で挟持した状態で運転を行い、当該ガス流路の評価を行う燃料電池のガス流路評価装置であって、
    疑似集電体の集電面の反対側面は冷却水流路が形成されており、該冷却水流路は複数の独立した流路によって構成されていることを特徴とする燃料電池のガス流路評価装置。
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