JP2007213851A - 燃料電池用膜電極接合体および燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】添加剤の効果を確保しつつ、添加剤の効果を長時間にわたり持続させるのに有利な燃料電池用膜電極接合体を提供することを課題とする。
【解決手段】燃料電池用膜電極接合体(MEA)は、アノード用ガス拡散層101、アノード用触媒層102、イオン伝導体膜103、カソード用触媒層104、カノード用ガス拡散層105を厚み方向に順に積層して形成されている。過酸化水素水分解剤等の添加剤は、アノード用ガス拡散層101およびカソード用ガス拡散層105のうちの少なくとも一方に配置されている。
【選択図】図9
【解決手段】燃料電池用膜電極接合体(MEA)は、アノード用ガス拡散層101、アノード用触媒層102、イオン伝導体膜103、カソード用触媒層104、カノード用ガス拡散層105を厚み方向に順に積層して形成されている。過酸化水素水分解剤等の添加剤は、アノード用ガス拡散層101およびカソード用ガス拡散層105のうちの少なくとも一方に配置されている。
【選択図】図9
Description
本発明は耐久性向上の添加剤を有する燃料電池用膜電極接合体(以下、MEAともいう)および燃料電池に関する。
従来、燃料電池用膜電極接合体は、アノード用ガス拡散層、アノード用触媒層、高分子系のイオン伝導体膜、カソード用触媒層、カソード用ガス拡散層を厚み方向に順に積層して形成されている。アノード用触媒層は、触媒と高分子系のイオン伝導材料と導電物質とを含み、次のアノード反応を生成する。カソード用触媒層は、触媒と高分子系のイオン伝導材料と導電物質とを含み、次のカソード反応を生成する。
アノード反応:H2→2H++2e-
カソード反応:2H++2e-+(1/2)O2→H2O
アノード反応:H2→2H++2e-
カソード反応:2H++2e-+(1/2)O2→H2O
上記したアノード反応およびカソード反応からなる発電反応により、電気エネルギが取り出される。発電反応により酸化剤極であるカソードにおいて水(H2O)が生成される。このとき、副反応として過酸化水素水が生成されるおそれがある。過酸化水素水は金属と接触すると、ラジカルを形成するおそれがある。ラジカルは、アノード用触媒層およびカソード用触媒層に含まれているイオン伝導材料(アイオノマー)、更には、イオン伝導体膜自体を攻撃するおそれがある。
この場合、触媒層に含まれているイオン伝導材料、更には、イオン伝導体膜の機能低下が進行するおそれがある。そこで、イオン伝導体材料やイオン伝導体膜の機能低下を抑えるべく、酸化防止剤やキレート試薬といった耐久性向上用の添加剤をアノード用触媒層やカソード用触媒層の内部に含有させることが行われている(特許文献1)。
更に、上記した耐久性向上用の添加剤を含む保護層を、アノード用触媒層とイオン伝導体膜との界面と、カソード用触媒層とイオン伝導体膜との界面とに配置させた膜電極接合体が開発されている(特許文献2)。このものによれば、耐久性向上用の添加剤がイオン伝導体膜に直接触れるため、イオン伝導体膜自体の保護性を高めることができるとされている。
国際公開(PCT−WO)2004−023576号パンフレット
特開2005−190752号公報
燃料電池によれば、添加剤の効果を長時間にわたり持続させることが要望されている。しかしながら上記した特許文献に係る技術は、持続性の面では必ずしも充分ではない。添加剤の効果を長時間にわたり持続させることができれば、燃料電池の発電運転を長時間にわたりより安定的に行うことができる。このため産業界では、添加剤の効果を長時間にわたり持続的に持続させることが要請されている。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、添加剤の効果を確保しつつ、添加剤の効果を長時間にわたり持続させるのに有利な燃料電池用膜電極接合体および燃料電池を提供することを課題とする。
本発明者は燃料電池用膜電極接合体について鋭意開発を進めている。発電反応が生成する触媒層やイオン伝導体膜に添加剤が直接的に接触する頻度を抑えれば、発電に伴う添加剤の短時間における急激な溶出が抑制され、添加剤の効果を確保しつつ長時間にわたり持続させるのに有利であることを知見し、試験で確認し、本発明を完成させた。
即ち、様相1に係る燃料電池用膜電極接合体は、アノード用ガス拡散層、アノード用触媒層、イオン伝導体膜、カソード用触媒層、カソード用ガス拡散層を厚み方向に順に積層した燃料電池用膜電極接合体において、イオン伝導体膜の耐久性を向上させる添加剤は、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方に配置されていることを特徴とする。
様相2に係る燃料電池は、様相1に係る膜電極接合体と、膜電極接合体の一方に配置された燃料用セパレータと、膜電極接合体の他方に配置された酸化剤用セパレータとを具備していることを特徴とする。
本発明によれば、添加剤は、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方に配置されている。このため発電運転の開始前の段階では、触媒層やイオン伝導体膜に添加剤が直接的に接触する頻度が抑制されている。このため燃料電池を発電運転させたとしても、短時間おける添加剤の急激な溶出が抑制される。故に、添加剤の効果を確保しつつ、酸性雰囲気となり易いアノード用触媒層およびカソード用触媒層から添加剤を遠ざけることができる。従って、添加剤が短時間に急激に溶出されることが抑制される。このため添加剤の効果を長時間にわたり持続させることができる。
また、発電反応が発生する触媒層の内部に添加剤が直接混合されていると、触媒層のイオン伝導性および電子伝導性が低下するおそれがある。添加剤は一般的にはイオン伝導性も電子伝導性も有していないので、触媒層に存在する添加剤によって触媒層のイオン伝導性および電子伝導性が低下するためである。更に、触媒層と添加剤とが直接接触する頻度が高いと、親水性の増大によるフラッディングが発生するおそれがある。添加剤は一般的には親水性であるためである。この点本発明によれば、前述したように、添加剤は触媒層の内部ではなく、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方に配置されている。このため、触媒層の内部に添加剤はない。故に、添加剤と触媒層とが直接接触する頻度がないか、あるいは、抑えられている。従って、触媒層のイオン伝導性および電子伝導性の低下のおそれが解消または低減され、更に、親水性の増大によるフラッディングが発生するおそれが解消または低減される。
本発明によれば、添加剤はアノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方に配置されている。このため添加剤の効果を確保しつつ、添加剤の効果を長時間にわたり持続させるのに有利となる。
また本発明によれば、添加剤と触媒層とが直接接触する頻度がないか、あるいは、抑えられているため、触媒層のイオン伝導性および電子伝導性の低下のおそれが解消または低減され、更に、親水性の増大によるフラッディングが発生するおそれが解消または低減される。
本発明に係る燃料電池用膜電極接合体は、アノード用ガス拡散層、アノード用触媒層、イオン伝導体膜、カソード用触媒層、カソード用ガス拡散層を厚み方向に順に積層して形成されている。アノード用ガス拡散層は燃料を透過でき且つ集電性を有するように、ガス透過性および導電性を有するものである。アノード用触媒層は、触媒とイオン伝導体成分と導電物質とを主要成分として有する。
カソード用ガス拡散層は、酸化剤を透過でき且つ集電性を有するように、ガス透過性および導電性を有するものである。カソード用触媒層は、触媒とイオン伝導体成分と導電物質とを主要成分として有する。触媒としては、白金等の白金族金属や白金族元素の合金が例示される。導電物質としては炭素系材料を採用でき、カーボンブラック、カーボン繊維、黒鉛粉末、カーボンナノチューブ、カーボンナノウォール等が例示される。触媒層に含まれているイオン伝導体成分、イオン伝導体膜としては、炭化水素系の電解質ポリマー、パ−フルオロフッ素系の電解質ポリマーが例示される。
添加剤は、イオン伝導体膜の機能低下を抑制させたり、触媒層のイオン伝導体成分の機能低下を抑制させるものである。添加剤としては、過酸化水素水分解剤、ラジカル捕捉剤、酸化防止剤等が例示される。過酸化水素水分解剤は、ラジカル生成を抑制する。ラジカル捕捉剤はラジカルを減少または消滅させるものである。酸化防止剤は自らが犠牲的に酸化することにより対象物の酸化を防止する。
酸化防止剤としては、ヒンダードアミン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、金属不活性剤などがある。
ヒンダードアミン系酸化防止剤としては、N−アセチル−3−ドデシル−1(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ピロリジン−2,5−ジオン、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、ビス−[N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル]セバケート、ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ハイドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタ−メチル−4−ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、(ミックスト1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル/トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ミックスト{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル/β,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−[2,4,8,10−テトラオクスアスピロ(5,5)ウンデカン]ジメチル}−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ[(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジ/−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]ヘキサメチルレン(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノール、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物等を例示できる。
フェノール系酸化防止剤としては、1,1’−メチレンビス(4−ヒドロキシ−3,5−第3ブチルフェノール)、ヒドロキノン、p−クレゾール、BHT等の他、ヒンダードフェノール化合物が挙げられる。ヒンダードフェノール化合物の具体例としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオ−ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−〔3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート、3,5−ジ−ter−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルベンゼン、イソオクチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,1,3−トリ(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(3−t−ブチル−6−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロパノイック酸、ペンタエリトリトールテトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−5−メチル−ベンゼンプロパノイック酸、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニロキシ]エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、p−ヒドロキシフェニルシクロヘキサン、ジ−p−ヒドロキシフェニルシクロヘキサン等を例示できる。
アミン系酸化防止剤としては、フェノール−α−ナフチルアミン、フェノール−β−ナフチルアミン、ジフェニルアミ ン、p−ヒドロキシジフェニルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、フェノチアジン、ジフェニルフェニレンジアミン、ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン(4,4’−ジオクチル−ジフェニルアミン)、4,4’−ジクミル−ジフェニルアミン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンポリマー、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノウンデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノウンデカン等を例示できる。
リン系酸化防止剤としては、トリエチルホスファイト、トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィンオキシド、トリフェニルホスフィンスルフィド、ジステアリルペンタエリスリチルジホスファイト、有機ホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジイソデシルフェニルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(ミックスド、モノ及びジノニルフェニルホスファイト)、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、4,4´−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4´−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフェニル)−4,4´−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、3,9−ビス(p−ノニルフェノキシ) −2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジフォスファスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス(オクタデシロキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジフォスファスピロ[5.5]ウンデカン、トリ(モノノニルフェニル)フォスファイト、トリフェノキシフォスフィン、イソデシルフォスファイト、イソデシルフェニルフォスファイト、ジフェニル2−エチルヘキシルフォスファイト、ジノニルフェニルビス(ノニルフェニル)エステルフォスフォラス酸、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジトリデシルフォスファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、ペンタエリスリトールビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニルフォスファイト)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)2−エチルヘキシルフォスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジフォスファイト等、チオエーテル系として、4,4’−チオビス[2−t−ブチル−5−メチルフェノール]ビス[3−(ドデシルチオ)プロピオネート]、チオビス[2−(1,1−ジメチルエチル)−5−メチル−4,1−フェニレン]ビス[3−(テトラデシルチオ)−プロピオネート]、ペンタエリスリトールテトラキス(3−n−ドデシルチオプロピオネート)、ビス(トリデシル) チオジプロピオネート、トリノリルフェニルホスファイト等を例示できる。
イオウ系酸化防止剤としては、2−メルカプトベンズイミダゾール、2,4−ビス〔(オクチルチオ)メチル〕−o−クレゾール、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジンアデカスタブ、ジ−ステアリル−チオ−ジ−プロピオネート、ジ−ミリスチル−チオ−ジ−プロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス−(3−ラウリル−チオ−プロピオネート)、ドデシルメルカプタン、メルカプトベンゾイミダゾール、ジステアリルチオジプロピオネート等を例示できる。
金属不活性剤としては、2,3−ビス[[3−[3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド、ジフェニルオキサミド等を例示できる。
本発明によれば、前述したように、添加剤は、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの一方または双方に配置されている。この場合、好ましくは、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方のうち触媒層に対向する側には、添加剤を含有しないか内部よりも添加剤濃度が少ない被覆層が設けられている形態が採用される。この場合、添加剤の効果を確保しつつ、酸性雰囲気となり易い触媒層から添加剤を被覆層により遠ざけることができる。なお、燃料電池の発電運転を開始しない前には被覆層は添加剤を含有してないかあるいは微小であるが、発電運転に伴い、次第に溶出した添加剤が被覆層側に移行することがある。
本発明によれば、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方は、導電物質と添加剤とを含浸させたカーボン基材で形成されている形態が例示される。この場合、ガス拡散層の表面側における添加剤濃度は、ガス拡散層の内部における添加剤濃度よりも低いことが好ましい。
本発明によれば、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方は、導電物質と耐久性向上の添加剤とを含む第1流動塗布剤を多孔質のカーボン基材に塗布する第1工程と、導電物質を含みかつ耐久性向上の添加剤を含まない第2流動塗布剤を、第1流動塗布剤を塗布した面に塗布する第2工程とを含む工程により形成できる。これにより添加剤をアノード用ガス拡散層の内部、カソード用ガス拡散層の内部に配置するのに有利となる。第1流動塗布剤および第2流動塗布剤は撥水剤を含むことができる。撥水剤としては、ポリ4フッ化エチレン(PTFE)等のフッ素樹脂が例示される。
以下、本発明の実施例を比較例と共に説明する。
(1)触媒層の製造方法について説明する。
白金をカーボン微粒子に担持させた白金担持カーボン(T10E70TPM、田中貴金属製、Pt67質量%)10gと、イオン伝導体であるイオン交換樹脂液(SS−1100/05、5重量%、旭化成製)82.5gと、イオン交換水34gとを用意した。これらをサンドミル(混合器)にて1時間分散させて第1触媒ペースト(第1流動塗布剤)を形成した。得られた第1触媒ペーストをポリ4フッ化エチレン(PTFE)膜13(厚み50μm)の上にドクターブレード法にて塗布した。これにより触媒層1(触媒担持質量1.02mgPt/cm2)をもつ触媒シート10(図1参照)を作製した。
また、白金担持カーボン(T10E70TPM、田中貴金属製、Pt67質量%)10gと、イオン交換樹脂液(SS−1100/05、5重量% 旭化成製)と、添加剤としてのセリウム化合物である酸化セリウム(CeO2、和光純薬製、特級、粒径0.2μm)0.706gと、イオン交換水34gとを用意した。これらをサンドミルにて1時間分散させて第2触媒ペースト(第2流動塗布剤)を形成した。得られた第2触媒ペーストをPTFE膜23(厚み50μm)の上にドクターブレード法にて塗布した。これにより触媒層2(触媒担持質量1.04mgPt/cm2)をもつ触媒シート20(図2参照)を作製した。
(2)ガス拡散層の製造方法について説明する。
まず、100gのカーボンブラック(導電物質,バルカンXC−72R、キャボット製)を350gの水に混入して混合物を形成した。この混合物を攪拌機を用いて10分間攪拌してから、PTFE(撥水剤)の含有濃度が60質量%のディスパジョン原液(ダイキン工業株式会社、商品名 ROLYFLON D1グレード)を125g添加し、更に10分間攪拌してカーボンインク3を作製した。
図3(A)に示すように、このカーボンインク3をドクターブレード法にてカーボンペーパ(カーボン基材、東レ株式会社製、トレカTGP−060、厚さ180μm)の片側の面に、固形分が8mg/cm2になるように塗布した。次に80℃の温度に保った乾燥炉で余分な水分を蒸発させた後、焼結温度390℃の窒素雰囲気においてそのカーボンペーパを60分間保持し、PTFEを焼結し、撥水カーボンペーパを作製し、これをガス拡散層4とした(図3(B)参照)。ガス拡散層4のうちカーボンインク3を塗布した側を塗布面4wとする。
また100gのカーボンブラック(導電物質、バルカンXC−72R、キャボット製)を350gの水に混入して混合物を形成した。攪拌機を用いてこの混合物を10分間攪拌してから、PTFEの含有濃度が60質量%のディスパジョン原液(ダイキン工業株式会社、商品名 ROLYFLON D1グレード)を125g、添加剤として、セリウム化合物である酸化セリウム(CeO2、和光純薬製、特級、粒径0.2μm)17.5gを添加し、更に10分間攪拌した。これにより酸化セリウムを含有するカーボンインク5を作製した。
図4(A)に示すように、このカーボンインク5をドクターブレード法にてカーボンペーパ(カーボン基材、東レ株式会社製、トレカTGP−060、厚さ180μm)の片側の塗布面に、固形分が6mg/cm2になるように塗布した。次に、80℃の温度に保った乾燥炉で余分な水分を蒸発させた。その後、図4(B)に示すように、カーボンペーパのうちカーボンインク5を塗布した塗布面に、酸化セリウムを含有しない前記カーボンインク3をドクターブレードにて固形分が2mg/cm2になるように塗布した。次に、焼結温度390℃の窒素雰囲気において60分間保持し、PTFEを焼結し、撥水カーボンペーパを作製し、それをガス拡散層6とした(図4(C)参照)。ガス拡散層6のうちカーボンインク5,3を塗布した側を塗布面6wとする。
ここで、MEAで発電させる前の段階では、即ち、MEAが実質的に未使用の段階では、図4(C)に示すように、ガス拡散層6の内部に、添加剤として酸化セリウムを含有する添加剤含有層6cが形成されていると考えられる。図4(C)において、添加剤含有層6cの厚みは模式的に示されている。また、酸化セリウムを含有しないカーボンインク3は、ガス拡散層6の塗布面6w側において、被覆層6f(被覆部分)を形成しているものと考えられる。この被覆層6fは、上記した添加剤が含まれていないか、上記した添加剤の割合が添加剤含有層6cよりもかなり少ない。図4(C)に示すように、この被覆層6fは添加剤含有層6cを被覆している。
本実施例によれば、その後、上記した触媒層1(酸化セリウムを含有せず)の触媒シート10、触媒層2(酸化セリウムを含有している)の触媒シート20、上記したガス拡散層4(酸化セリウムを含有せず)、ガス拡散層6(酸化セリウムを含有している)を所定の面積(面積13cm2)にて裁断した。
(3)比較例1のMEA
図5は比較例1のMEAを模式的に示す。この場合、添加剤である酸化セリウムを含有する上記した触媒層2をアノード側触媒層とした。酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をカソード側触媒層とした。即ち、図5に示すように、イオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の面に触媒層1を隣接させると共に、イオン伝導体膜8の他方の面に触媒層2を隣接させた。そして、これらを150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、前記したPTFE膜13,23を剥離させた。その後、ガス拡散層4をこれの塗布面4wが触媒層1、2を覆うように両側にそれぞれ配置した。更に、140℃で8MPaで3分間、厚み方向にホットプレスし、比較例1のMEAを作製した(図5参照)。比較例1のMEAによれば、アノード側の触媒層2が酸化セリウムを含有する。
図5は比較例1のMEAを模式的に示す。この場合、添加剤である酸化セリウムを含有する上記した触媒層2をアノード側触媒層とした。酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をカソード側触媒層とした。即ち、図5に示すように、イオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の面に触媒層1を隣接させると共に、イオン伝導体膜8の他方の面に触媒層2を隣接させた。そして、これらを150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、前記したPTFE膜13,23を剥離させた。その後、ガス拡散層4をこれの塗布面4wが触媒層1、2を覆うように両側にそれぞれ配置した。更に、140℃で8MPaで3分間、厚み方向にホットプレスし、比較例1のMEAを作製した(図5参照)。比較例1のMEAによれば、アノード側の触媒層2が酸化セリウムを含有する。
(4)比較例2のMEA
図6は比較例2のMEAを模式的に示す。この場合、酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をアノード側触媒層とした。酸化セリウムを含有する上記した触媒層2をカソード側触媒層とした。即ち、図6に示すようにイオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の面に触媒層2を隣接させる共に、イオン伝導体膜8の他方の面に触媒層1を隣接させた。そして、150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、PTFE膜13,23を剥離させた。その後、ガス拡散層4をこれの塗布面4wが触媒層1、2を覆うようにそれぞれ両側にそれぞれ配置した。更に、140℃で8MPaで3分間ホットプレスし、比較例2のMEAを作製した(図6参照)。比較例2のMEAによれば、カソード側の触媒層2が酸化セリウムを含有する。
図6は比較例2のMEAを模式的に示す。この場合、酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をアノード側触媒層とした。酸化セリウムを含有する上記した触媒層2をカソード側触媒層とした。即ち、図6に示すようにイオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の面に触媒層2を隣接させる共に、イオン伝導体膜8の他方の面に触媒層1を隣接させた。そして、150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、PTFE膜13,23を剥離させた。その後、ガス拡散層4をこれの塗布面4wが触媒層1、2を覆うようにそれぞれ両側にそれぞれ配置した。更に、140℃で8MPaで3分間ホットプレスし、比較例2のMEAを作製した(図6参照)。比較例2のMEAによれば、カソード側の触媒層2が酸化セリウムを含有する。
(5)実施例1のMEA
図7は実施例1のMEAを模式的に示す。この場合、酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をアノード側触媒層とした。同様に、酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をカソード側触媒層とした。即ち、図7に示すように、イオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の面に触媒層1を隣接させると共に、他方の面に別の触媒層1を隣接させた。そして、150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、触媒層1に付着しているPTFE膜13を剥離させた。その後、ガス拡散層4をこれの塗布面4wがアノード側の触媒層1を覆うように配置した。ガス拡散層6をこれの塗布面6wがカソードの触媒層1を覆うように配置した。更に、150℃で110MPaで1分間、厚み方向にホットプレスし、実施例1のMEAを作製した(図7参照)。実施例1のMEAによれば、カソード側のガス拡散層6の添加剤含有層6cが酸化セリウムを含有するが、触媒層1は酸化セリウムを含有しない。
図7は実施例1のMEAを模式的に示す。この場合、酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をアノード側触媒層とした。同様に、酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をカソード側触媒層とした。即ち、図7に示すように、イオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の面に触媒層1を隣接させると共に、他方の面に別の触媒層1を隣接させた。そして、150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、触媒層1に付着しているPTFE膜13を剥離させた。その後、ガス拡散層4をこれの塗布面4wがアノード側の触媒層1を覆うように配置した。ガス拡散層6をこれの塗布面6wがカソードの触媒層1を覆うように配置した。更に、150℃で110MPaで1分間、厚み方向にホットプレスし、実施例1のMEAを作製した(図7参照)。実施例1のMEAによれば、カソード側のガス拡散層6の添加剤含有層6cが酸化セリウムを含有するが、触媒層1は酸化セリウムを含有しない。
図7に模式的に示すように、カソード側のガス拡散層6のうち、添加剤が含まれていない被覆層6fがカソード側触媒層1に対面している。このため、カソード側のガス拡散層6の表面6s1側(ガス拡散層6のうちアノード側触媒層1に対面する側)における添加剤濃度は、内部(添加剤含有層6c)における添加剤濃度よりも低く設定されている。このため添加剤の効果を確保しつつも、添加剤をMEAの発電反応部分から被覆層6fの厚み相当ぶん遠ざけることができる。
(6)実施例2のMEA
図8は実施例2のMEAを模式的に示す。酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をアノード側触媒層とした。同様に、酸化セリウムを含有していない触媒層1をカソード側触媒層とした。即ち、図8に示すように、イオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の片面に触媒層1を隣接させると共に、イオン伝導体膜8の他方の片面に別の触媒層1を隣接させた。そして、150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、触媒層1に付着しているPTFE膜13を剥離させた。その後、酸化セリウムを含有するガス拡散層6をこれの塗布面6wがアノード側の触媒層1を覆うように配置した。
図8は実施例2のMEAを模式的に示す。酸化セリウムを含有していない上記した触媒層1をアノード側触媒層とした。同様に、酸化セリウムを含有していない触媒層1をカソード側触媒層とした。即ち、図8に示すように、イオン伝導体膜8(ゴア30−III−B:ジャパンゴアテックス、厚み30μm)の一方の片面に触媒層1を隣接させると共に、イオン伝導体膜8の他方の片面に別の触媒層1を隣接させた。そして、150℃で10MPaで1分間、厚み方向にホットプレスした。次に、触媒層1に付着しているPTFE膜13を剥離させた。その後、酸化セリウムを含有するガス拡散層6をこれの塗布面6wがアノード側の触媒層1を覆うように配置した。
また、図8に示すように、酸化セリウムを含有していないガス拡散層4をこれの塗布面4wがカソード側の触媒層1を覆うように配置した。更に、150℃で110MPaで1分間、厚み方向にホットプレスし、実施例2のMEAを作製した(図8参照)。実施例2のMEAによれば、アノード側のガス拡散層6の添加剤含有層6cが酸化セリウムを含有するが、触媒層1は酸化セリウムを含有していない。
図8に模式的に示すように、アノード側のガス拡散層6によれば、添加剤が含まれていない被覆層6fがアノード側触媒層1に対面している。このため、アノード側のガス拡散層6の表面6s2側(ガス拡散層6のうちアノード側触媒層1に対面する側)における添加剤濃度は、内部(添加剤含有層6c)における添加剤濃度よりも低く設定されていると言える。このため添加剤の効果を確保しつつも、添加剤をMEAの発電反応部分から被覆層6fの厚み相当ぶん遠ざけることができる。
(7)発電試験およびその評価
上記した各比較例および各実施例のMEAを下記の条件で単セルにてそれぞれ100時間発電した。発電条件としては次のようである。
セル温度:75℃
燃料:純水素、水素利用率(Uf)=90%、湿度(Hf)=RH39%
酸化剤:空気、酸素利用率(Uox)=90%、湿度(Hox)=RH58%
電流密度:0.26アンペア/cm2
上記した各比較例および各実施例のMEAを下記の条件で単セルにてそれぞれ100時間発電した。発電条件としては次のようである。
セル温度:75℃
燃料:純水素、水素利用率(Uf)=90%、湿度(Hf)=RH39%
酸化剤:空気、酸素利用率(Uox)=90%、湿度(Hox)=RH58%
電流密度:0.26アンペア/cm2
上記した発電試験における水素側(アノード側)および空気側(カソード側)の生成水すべてを採取した。生成水についてICP分析装置を用いて、生成水に含まれているセリウム(Ce)の濃度を測定し、溶出Ce量を求めた。
試験結果を表1に示す。表1に示すように、比較例1,比較例2では試験時間における溶出Ce量がかなり多かった。このように比較例1,比較例2では、添加剤が発電反応に伴い短時間に急激に溶出してしまうため、添加剤の効果を長時間にわたり持続させる持続性は充分ではない。その理由としては、発電反応が直接発生する触媒層1,2自体に添加剤が含有されているためと推察される。
これに対して、カソード側のガス拡散層6に添加剤を含有させた実施例1と、アノード側のガス拡散層6に添加剤を含有させた実施例2とでは、試験時間における溶出Ce量がかなり少なかった。このように実施例1および実施例2では、添加剤が触媒層1,2自体に含有されていないため、発電反応が発生したとしても、添加剤が短時間のうちに急激に溶出せず、時間をかけてゆっくりと溶出する。このため実施例1および実施例2では、添加剤の効果が長時間にわたり連続的に持続され、添加剤の効果の持続性が良好に確保される。即ち、発電反応が直接発生する触媒層(酸性雰囲気となり易い)に添加剤が含まれておらず、ガス透過および集電を目的とするガス拡散層に含まれているためである。
なかでも実施例2では、溶出Ce量が最も少なく、添加剤の効果の長時間にわたる持続性が最も確保される。カソード側は発電反応により水を生成するため、カソードのガス拡散層に添加剤を含有する実施例1の方が実施例2よりも、添加剤が溶出しやすいためであると推察される。このことから、添加剤の効果を長時間にわたり持続させるためには、添加剤は、触媒層の内部に含有させるのではなく、アノード側のガス拡散層および/またはカソード側のガス拡散層に含有させることが好ましいといえる。殊に、実施例2のようにアノード側のガス拡散層に含有させることが好ましいといえる。
更に説明を加える。図7に示す実施例1によれば、添加剤は、MEAの使用前では主としてカソード側のガス拡散層6の添加剤含有層6cに含有されている。この添加剤は発電運転に伴い微量ずつ次第に溶出する。添加剤は、発電反応で生成した生成水によってMEAの全体に拡散していき、MEAの全体のイオン伝導体成分の耐久性を向上させる機能をもつ。即ち、添加剤はカソード側からイオン伝導体膜8を透過し、アノード側触媒層1、アノード側のガス拡散層4にも移行し、これらの耐久性を向上させ得る。
また図8に示す実施例2によれば、添加剤は、MEAの使用前では主としてアノード側のガス拡散層6の添加剤含有層6cに含有されている。このように添加剤をアノード側のガス拡散層6に含有させているときには、次の作用効果も期待できる。即ち、発電反応においてアノード側においてプロトン(H+)が発生し、プロトン(H+)がアノード側からイオン伝導体膜8を透過してカソードに移行する。このとき、プロトン(H+)は、水分子をカソード側に向けて連れ移動させる。このため発電運転中では、水をアノード側からイオン伝導体膜8を透過させてカソード側に移行させる現象が発生している(電気浸透現象)。従って、MEAの発電運転時間が長くなるにつれて、アノード側のガス拡散層6の添加剤含有層6cに含有されている添加剤は、微量ずつ次第に溶出し、アノード側触媒層1、イオン伝導体膜8を透過し、カソードに向けて矢印X1方向に次第に分散していきやすいものと考えられる。即ち、実施例2によれば、図8に示す矢印X1方向に向かう水の浸透現象を利用して添加剤の分散性、拡散性を高めることができ、MEA全体のイオン伝導体部分の耐久性を長時間にわたり持続させるのに有利となる。
更に、前記した実施例1,2によれば、比較例1,2に比べて、添加剤と触媒層1,2とが直接接触する頻度がないか、あるいは、抑えられている。このため触媒層1,2のイオン伝導性および電子伝導性の低下のおそれが解消または低減され、更に、親水性の増大によるフラッディングが発生するおそれが解消または低減される。
(適用例)
図9は適用例を模式的に示す。図9に示すように、膜電極接合体であるMEA100は、アノード用ガス拡散層101、アノード用触媒層102、イオン伝導体膜103、カソード用触媒層104、カソード用ガス拡散層105を厚み方向に順に積層して形成されている。MEA100の厚み方向の一方の片側には、燃料ガスを流す凹溝状の流路201aをもつ燃料用セパレータ201が設けられている。MEA100の厚み方向の他方の片側には,酸化剤ガスを流す凹溝状の流路202aをもつ酸化剤用セパレータ202が設けられている。
図9は適用例を模式的に示す。図9に示すように、膜電極接合体であるMEA100は、アノード用ガス拡散層101、アノード用触媒層102、イオン伝導体膜103、カソード用触媒層104、カソード用ガス拡散層105を厚み方向に順に積層して形成されている。MEA100の厚み方向の一方の片側には、燃料ガスを流す凹溝状の流路201aをもつ燃料用セパレータ201が設けられている。MEA100の厚み方向の他方の片側には,酸化剤ガスを流す凹溝状の流路202aをもつ酸化剤用セパレータ202が設けられている。
アノード用ガス拡散層101および/またはカソード用ガス拡散層105は、添加剤(例えば過酸化水素水分解剤、ラジカル捕捉剤、酸化防止剤)を有する。過酸化水素水分解剤やラジカル捕捉剤としては、希土類酸化物を含む希土類化合物、不定形酸化物を含む不定形化合物が挙げられる。具体的には酸化セリウム、酸化ランタン、酸化イットリウム等の希土類化合物が挙げられる。本例によれば、前述の記載から明らかなように、添加剤の効果を確保しつつ添加剤の効果を長時間にわたり持続させるのに有利となる。
更に本適用例によれば、添加剤は、アノード用ガス拡散層101および/またはカソード用ガス拡散層105の内部に含有されており、アノード用触媒層102およびカソード用触媒層104の内部には含有されていない。故に、添加剤とアノード用触媒層102が直接接触する頻度,添加剤とカソード用触媒層104とが直接接触する頻度がないか、あるいは、抑えられている。このためアノード用触媒層102,カソード用触媒層104におけるイオン伝導性および電子伝導性の低下のおそれが解消または低減され、更に、親水性の増大によるフラッディングが発生するおそれが解消または低減される。
なお、添加剤はアノード用ガス拡散層101およびカソード用ガス拡散層105のいずれか少なくとも一方に配合されていれば良い。同一又は同系の添加剤がアノード用ガス拡散層101およびカソード用ガス拡散層105の双方に配合されているとき、アノード用ガス拡散層101に配合されている添加剤の量をWAとし、カソード用ガス拡散層105に配合されている添加剤の量をWCとすると、表1に示す試験結果を考慮し、WA>WC、WA<WC、WA=WC、WA≒WCにできる。WA>WCであれば、添加剤の効果の迅速性を確保しつつ持続性が期待される。WA<WCであれば、添加剤の効果の持続性を確保しつつ迅速性が期待される。
(その他)
本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
・イオン伝導体膜の耐久性を向上させる添加剤と導電物質とを含む第1流動塗布剤を多孔質のカーボン基材(例えばカーボンペーパなど)に塗布する第1工程と、導電物質を含みかつ前記耐久性向上の添加剤を含まない第2流動塗布剤を、前記第1流動塗布剤を塗布した面に塗布する第2工程とを含む工程により形成されていることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層。第1流動塗布剤および第2流動塗布剤は、PTFE等の撥水剤を含むことが好ましい。
・アノード用ガス拡散層、アノード用触媒層、イオン伝導体膜、カソード用触媒層、カソード用ガス拡散層を厚み方向に順に積層した燃料電池用膜電極接合体において、イオン伝導体膜の耐久性を向上させる添加剤は、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方に配置されており、当該ガス拡散層に担持されている添加剤の質量は、アノード用触媒層およびカソード用触媒層に担持されている添加剤の質量よりも多いことを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。
本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
・イオン伝導体膜の耐久性を向上させる添加剤と導電物質とを含む第1流動塗布剤を多孔質のカーボン基材(例えばカーボンペーパなど)に塗布する第1工程と、導電物質を含みかつ前記耐久性向上の添加剤を含まない第2流動塗布剤を、前記第1流動塗布剤を塗布した面に塗布する第2工程とを含む工程により形成されていることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層。第1流動塗布剤および第2流動塗布剤は、PTFE等の撥水剤を含むことが好ましい。
・アノード用ガス拡散層、アノード用触媒層、イオン伝導体膜、カソード用触媒層、カソード用ガス拡散層を厚み方向に順に積層した燃料電池用膜電極接合体において、イオン伝導体膜の耐久性を向上させる添加剤は、アノード用ガス拡散層およびカソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方に配置されており、当該ガス拡散層に担持されている添加剤の質量は、アノード用触媒層およびカソード用触媒層に担持されている添加剤の質量よりも多いことを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。
本発明は例えば車両用、定置用、電気機器用、電子機器用、携帯用の燃料電池システムに利用できる。
100はMEA、101はアノード用ガス拡散層、102はアノード用触媒層、103はイオン伝導体膜、104はカソード用触媒層、105はカソード用ガス拡散層、201は燃料用セパレータ、202は酸化剤用セパレータを示す。
Claims (5)
- アノード用ガス拡散層、アノード用触媒層、イオン伝導体膜、カソード用触媒層、カソード用ガス拡散層を厚み方向に順に積層した燃料電池用膜電極接合体において、
前記イオン伝導体膜の耐久性を向上させる添加剤は、前記アノード用ガス拡散層および前記カソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方に配置されていることを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。 - 請求項1において、前記添加剤は過酸化水素水分解剤、ラジカル捕捉剤または酸化防止剤であることを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。
- 請求項1または2において、前記アノード用ガス拡散層および前記カソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方のうち前記触媒層に対向する側には、前記添加剤を含有しないか内部よりも添加剤濃度が少ない被覆層が設けられていることを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。
- 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記アノード用ガス拡散層および前記カソード用ガス拡散層のうちの少なくとも一方は、
導電性をもつ導電物質と前記耐久性向上の添加剤とを含む第1流動塗布剤を多孔質のカーボン基材に塗布する第1工程と、前記導電物質を含みかつ前記添加剤を含まない第2流動塗布剤を、前記第1流動塗布剤を塗布した面に塗布する第2工程とを含む工程により形成されていることを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。 - 請求項1〜4のうちのいずれか一項に係る膜電極接合体と、前記膜電極接合体の一方に配置された燃料用セパレータと、前記膜電極接合体の他方に配置された酸化剤用セパレータとを具備していることを特徴とする燃料電池。
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