JP2007213390A - ファイル管理システム、ファイル管理方法、ファイル管理プログラム - Google Patents

ファイル管理システム、ファイル管理方法、ファイル管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 アクセスに認証処理を要する複数のファイルの中から所望のファイルを選択する場合における、ユーザの利便性の向上に寄与することのできる技術を提供する。
【解決手段】 所定の認証処理に用いられる文字列を取得する文字列取得部と、前記文字列取得部にて取得された文字列が、前記認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する付加情報判定部と、前記付加情報判定部にて前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列に含まれる前記認証用文字列に基づいて、前記認証処理を行う認証処理部と、前記認証処理部における認証処理に成功した場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理を実行させる処理実行部とを備えてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管理対象であるファイルに関する所定の処理を行なうファイル管理システム、ファイル管理方法およびファイル管理プログラムに関するものである。
従来、データベース等にて管理されているファイルに関して所定の処理を行なう際の、利便性の向上を実現する種々の技術が提供されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
管理対象であるファイルが多数ある場合、多数のファイルの中から目的とするファイルを選択して、当該選択したファイルに対して所望の処理を行なうのが一般的である。多数のファイルの中から目的とするファイルを選択する手法としては、例えば、多数のファイルの縮小画像等をディスプレイ上に一覧表示し、当該一覧の中から選択する方法がある。
図10は、アクセスに認証処理を要する複数のファイルの中から所望のファイルを選択して印刷する場合の、従来の処理の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザが操作画面にアクセスし(S401)、所定の認証処理に用いるID情報およびパスワードを入力する(S402)。ここで、ID情報およびパスワードの内いずれかが誤っている場合(S403,No),(S404,No)、認証エラー画面が表示される(S405)。一方、ID情報およびパスワードの両方が正しい場合(S403,Yes),(S404,Yes)、印刷対象となるファイルの選択画面へと遷移する(S406)。その後、ユーザによりファイル一覧の中から選択されたファイルの印刷設定画面が表示され(S407)、当該ファイルの印刷処理が完了する。
特開2003−158603号公報 特開2000−99529号公報 特開2002−207659号公報
しかし、上述のように一覧の中から目的とするファイルを探索する方法の場合、探索の対象となるファイル群の数が膨大になると、当該探索作業に時間を要し、作業効率の観点から好ましくない。また、多数のファイルを一覧表示するための描画処理や一覧表示の対象となるファイル群へのアクセス等が、CPU等の演算部に対して比較的大きい負荷を与えるという問題もある。
また、管理対象であるファイルに対するアクセスに認証処理を要するような場合、ユーザは認証処理と上記探索作業とを別々に行うのが一般的であり、このように認証処理と探索作業とを別々に実行することは、作業工数の低減の妨げとなっていた。
上述のような処理負荷や作業負担の軽減の観点より、管理対象である複数のファイルそれぞれに対して固有のID情報を登録し、当該ID情報を利用して所望のファイルを選択可能とする技術も知られるが、当該技術ではファイル毎に比較的長い文字列からなるID情報を記憶しておかなければならず、ユーザに新たな作業負担をかけるおそれがある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、アクセスに認証処理を要する複数のファイルの中から所望のファイルを選択する場合における、ユーザの利便性の向上に寄与することのできる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係るファイル管理システムは、所定の認証処理に用いられる文字列を取得する文字列取得部と、前記文字列取得部にて取得された文字列が、前記認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する付加情報判定部と、前記付加情報判定部にて前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列に含まれる前記認証用文字列に基づいて、前記認証処理を行う認証処理部と、前記認証処理部における認証処理に成功した場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理を実行させる処理実行部とを備えてなることを特徴とするものである。
また、本発明に係るファイル管理方法は、所定の認証処理に用いられる文字列を取得する文字列取得ステップと、前記文字列取得ステップにて取得された文字列が、前記認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する付加情報判定ステップと、前記付加情報判定ステップにて前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記認証用文字列に基づいて、前記認証処理を行う認証処理ステップと、前記認証処理ステップにおける認証処理に成功した場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理を実行させる処理実行ステップとを備えてなることを特徴とするものである。
また、本発明に係るファイル管理プログラムは、所定の認証処理に用いられる文字列を取得する文字列取得ステップと、前記文字列取得ステップにて取得された文字列が、前記認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する付加情報判定ステップと、前記付加情報判定ステップにて前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記認証用文字列に基づいて、前記認証処理を行う認証処理ステップと、前記認証処理ステップにおける認証処理に成功した場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理を実行させる処理実行ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
以上に詳述したように本発明によれば、アクセスに認証処理を要する複数のファイルの中から所望のファイルを選択する場合における、ユーザの利便性の向上に寄与することのできる技術を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態によるファイル管理システムが適用されるMMK(Multimedia Kiosk)ネットワークの概要について説明するためのシステム構成図である。
同図に示すMMKネットワークでは、インターネット等の電気通信回線を介して、複数のMMK201〜MMK20n、サーバ4、データベース5およびユーザ側端末81が、それぞれ相互通信可能に接続されている。MMK201〜MMK20nは、それぞれがコンビニエンスストアなどの不特定多数のユーザが利用可能な店舗に設置されている。また、複数のMMK201〜MMK20nは、画像処理装置(MFP:Multi Function Peripheral)301〜画像処理装置30nと接続されており、これら画像処理装置ではMMKからの要求に応じて、或いはサーバ4からの要求に応じて画像読取や画像形成等の画像処理を行うようになっている。また、ユーザ側端末81にも同様に画像処理装置82が接続されており、ユーザ側端末81からの要求に応じて種々の画像処理を行う。
ここでは、サーバ4、データベース5、ユーザ側端末81、MMK201〜MMK20nについては、それぞれを相互に通信可能に接続する手段がインターネットであるものとしているが、これに限らずLANやWAN等であってもよい(また、有線であるか無線であるかは問わない)。また、ユーザ側端末81は、例えばユーザが自宅で所有するPC等であり、ユーザからの操作入力に基づいてデータベース5やサーバ4に対して種々の設定処理を行なう。
上述のようなMMKネットワークにおいて、ユーザ側端末81およびMMK201〜MMK20nは、それぞれがユーザの操作入力等に基づいて、データベース5に格納されているファイルをサーバ4を介して取得可能となっている。
本実施の形態におけるデータベース5には、ユーザのIDに対応して登録されている複数のファイルや、各ファイルのコンテンツ(アイコン、画像、動画、音楽、文字情報など)のジャンル等を示すコンテンツIDに対応して登録されている複数のファイルや、上記IDとパスワードの対応関係を規定するテーブル等のデータを格納可能となっている。なお、本実施の形態におけるデータベース5では、1つの「ユーザID」または「コンテンツID」に対応して登録されるファイルの数は例えば10個までとなっている。
ここでは一例として、ユーザID「12345678」に対してファイル「aaa.doc」,「bbb.xls」,「ccc.ppt」が対応付けて登録されており、コンテンツID「00000011」に対してファイル「ddd.doc」,「eee.xls」,「fff.ppt」が対応付けて登録されているものとする。これらユーザIDおよびコンテンツIDに対応付けて管理されているファイルに関しては、所定の認証処理を経た後でなければ、印刷等の所定の処理を行えないようになっている。また、ファイル「ggg.doc」,「hhh.xls」,「iii.ppt」が、どのIDにも対応付けられることなくデータベース5に登録されている。このように、どのIDにも対応付けられていないファイルに関しては、特に厳密なセキュリティ管理が必要ない(不特定多数のユーザに利用させてもよい)ファイルとして、認証処理を行わずとも印刷等の種々の処理を実行可能となっている。
続いて、本実施の形態によるファイル管理システムの詳細について説明する。図2は、本実施の形態によるファイル管理システムについて説明するための機能ブロック図である。本実施の形態によるファイル管理システムは、例えばMMK201〜MMK20nやユーザ側端末81等に備えられている。以下、一例として、本実施の形態によるファイル管理システムがMMK201に備えられている場合について説明する。
具体的に、本実施の形態によるファイル管理システムは、文字列取得部101、付加情報判定部102、認証処理部103、処理実行部104、CPU105、MEMORY106、表示部107および操作入力部108を備えてなる構成となっている。
文字列取得部101は、所定の認証処理に用いられる文字列として、ユーザID、コンテンツIDまたはこれらのパスワードを取得する。ここでの文字列の取得方法としては、表示部107(詳細は後述)にて画面表示された認証画面にて、ユーザが操作入力部108(詳細は後述)を操作することにより入力された文字列を取得する方法や、非接触ICカード等から取得されたID情報と操作入力部108にて入力された文字とを組み合わせた文字列を取得する方法などが挙げられる。
付加情報判定部102は、文字列取得部101にて取得された文字列が、認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する。具体的に、付加情報判定部102は、文字列取得部101にて取得された文字列が、所定の認証用文字列について規定されている所定の文字数よりも多いとき、所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されたものであると判定する。以下、本実施の形態では、所定の認証用文字列の所定の文字数は、一例として4桁であるものとする。この場合、付加された所定の文字は5桁目以降の文字であることになる。
このように、文字列取得部101にて取得される文字列の字数に基づいて、所定の文字の付加の有無を判定することにより、判定処理を容易にすることができる。この他、所定の文字として入力すべき文字を特定の文字に限定することにより、所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されたことを判定し易くすることもできる。
認証処理部103は、付加情報判定部102にて所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、文字列取得部101にて取得された文字列に含まれる認証用文字列に基づいて、認証処理を行う。具体的に、認証処理部103は、付加情報判定部102にて所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、文字列取得部101にて取得された文字列の前または後ろから所定の文字の字数だけ除いた文字列に基づいて、ユーザの認証処理を行う。
このように、所定の文字を、所定の認証用文字列の前あるいは後ろといったように、認証用文字列のどこに付加するのかを規定しておくことにより、文字列取得部にて取得した文字列からの所定の認証用文字列の抽出を容易に行うことができる。また、ユーザは、自分が覚えている認証用文字列の一連の文字の順序をそのまま用いることができるため、新たな文字列を覚える負担を軽減することができる。
処理実行部104は、認証処理部103における認証処理に成功した場合に、文字列取得部101にて取得された文字列に含まれる所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理としての画面表示、モノクロ印刷、カラー印刷および記録媒体への保存のうち少なくともいずれか1つに関する処理を実行させる。
なお、所定の認証用文字列に対して付加する所定の文字は、必ずしも1文字である必要はなく、管理対象となるファイルの数や当該ファイルに対して実行させる処理の種類に応じて何文字にしてもよい。ただし、当該所定の文字の字数は、ユーザの入力負担軽減の観点より、当該ファイルに一般的に対応付けられるIDの字数よりも少ないことが好ましい。
CPU105は、ファイル管理システムにおける各種処理を行う役割を有しており、またMEMORY106に格納されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する役割も有している。MEMORY106は、例えばROMやRAM等から構成されており、ファイル管理システムにおいて利用される種々の情報やプログラムを格納する役割を有している。
表示部107は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等から構成され、表示制御システム1にて行なわれる処理の内容を表示する機能を有している。また、操作入力部108は、キーボードやマウス等から構成され、ユーザの操作入力を受け付ける機能を有している。もちろん、表示部107および操作入力部108の機能を、タッチパネルディスプレイ等によって実現してもよい。
また、本実施の形態では、ファイル管理システムを構成する全ての構成部分がMMK内部に備えられている例を示したが、表示制御システム1を構成する各構成部分が互いに通信可能であり、全体として機能していればよく、その配置場所は問わない。
図3は、本実施の形態によるファイル管理システムにおける処理(ファイル管理方法)の流れの概要について説明するためのフローチャートである。
文字列取得部101は、所定の認証処理に用いられる文字列(ユーザのID、コンテンツIDまたはこれらのパスワード等)を取得する(文字列取得ステップ)(S101)。
付加情報判定部102は、文字列取得ステップにて取得された文字列が、認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する(付加情報判定ステップ)(S102)。具体的に、付加情報判定ステップは、文字列取得ステップにて取得された文字列が、所定の認証用文字列について規定されている所定の文字数よりも多いとき、所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されたものであると判定する。
認証処理部103は、付加情報判定ステップにて所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる認証用文字列に基づいて、ユーザの認証処理を行う(認証処理ステップ)(S103)。具体的に、認証処理ステップは、付加情報判定ステップにて所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、文字列取得ステップにて取得された文字列の前または後ろから所定の文字の字数だけ除いた文字列に基づいて、ユーザの認証処理を行う。認証処理部103は、上述の認証処理を行うにあたって、データベース5に格納されている認証用文字列としてのIDやパスワードを参照する。
処理実行部104は、認証処理ステップにおける認証処理に成功した場合に、文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる所定の文字に予め対応付けられているファイルについての画面表示、モノクロ印刷、カラー印刷および記録媒体への保存のうち少なくともいずれか1つに関する処理(所定の処理)を実行させる(処理実行ステップ)(S104)。
図4は、本実施の形態によるファイル管理システムにおける処理(ファイル管理方法)の流れの詳細について説明するためのフローチャートである。同図に示す処理では、所定の認証処理に用いられる文字列がコンテンツIDである例を示している。
まず、ユーザが、データベース5に格納されている所望のファイルにアクセスしようとMMK201の表示部107にて操作画面にアクセスする(S201)。
続いて、ユーザが表示部107にて画面表示されている認証画面において、操作入力部108によってファイルのコンテンツのジャンル等を識別するためのコンテンツIDと当該IDに対応するパスワードを入力する(S202)。ここでは、例えば正しいコンテンツIDが「00000011」、正しいパスワードが「1234」であるものとする。
認証画面において入力されたコンテンツIDが誤っている場合(データベース5に当該コンテンツIDが存在しない場合)(S203,No)、表示部107にて認証エラー画面が表示される(S204)。一方、認証画面において入力されたコンテンツIDが正しい場合(データベース5に当該コンテンツIDが存在する場合)(S203,Yes)、パスワードの正誤の判定へと進む(S205)
認証処理部103によるパスワードの正誤の判定において、パスワードが誤っていると判定された場合(S205,No)、認証処理の必要なファイルに関する処理は許可することができないものとして、特にIDと対応付けられていない或いは不特定多数のユーザに利用させてもよいファイル「ggg.doc」,「hhh.xls」,「iii.ppt」を一覧表示する(図5参照)。
一方、認証処理部103によるパスワードの正誤の判定において、パスワードが正しいと判定された場合(S205,Yes)、当該パスワードに対して付加されていると付加情報判定部102にて判定された文字(拡張部)が、「0」または「未入力(NULL)」であるか否かを判定する(S207)。例えば図6に示すように、認証画面においてコンテンツIDとして「00000011」を、パスワードとして「12340」を入力した場合(S207,Yes)、当該コンテンツIDに対応付けられているファイルに対して正しい権限を有するユーザであると判断し、図7に示すようにデータベース5にてコンテンツID「00000011」に対応付けて登録されているファイル「ddd.doc」,「eee.xls」,「fff.ppt」のアイコンの一覧画面を表示し、所定の処理(ここでは印刷)を行いたい所望のファイルの選択を促す(S208)。当該一覧画面における各ファイルのアイコンをクリックすることにより、そのファイルの印刷設定画面へと遷移する。
一方、パスワードに対して付加されていると付加情報判定部102にて判定された文字(拡張部)が、「0」または「未入力(NULL)」以外の文字であると判定された場合(S209,Yes)、当該文字に対応付けられて登録されているファイルの印刷設定画面へと遷移する(S210)。
ここで、例えばパスワードに対して付加されている文字が「1」の場合(文字列取得部にて取得された文字列が「12341」である場合)、「ddd.doc」の印刷設定画面に直接遷移し、「2」の場合(文字列取得部にて取得された文字列が「12342」である場合)、「eee.xls」の印刷設定画面に直接遷移し、「3」の場合(文字列取得部にて取得された文字列が「12343」である場合)、「fff.ppt」の印刷設定画面に直接遷移する。このような、パスワード等の認証用文字列に付加されている文字は、ファイルをデータベース5に登録してゆく毎に、昇順に追加されてゆく。
また、パスワードに対して付加されていると付加情報判定部102にて判定された文字(拡張部)が、「0」または「未入力(NULL)」以外の文字であって、且つデータベース5に登録されていない文字である場合(S209,No)、図7に示すようにデータベース5にてコンテンツID「00000011」に対応付けて登録されているファイル「ddd.doc」,「eee.xls」,「fff.ppt」の一覧選択画面を表示し、所望のファイルの選択を促す(S208)。
図8は、本実施の形態によるファイル管理システムにおける処理(ファイル管理方法)の他の流れの詳細について説明するためのフローチャートである。同図に示す処理では、所定の認証処理に用いられる文字列がユーザIDである例を示している。
まず、ユーザが、データベース5に格納されている所望のファイルにアクセスしようとMMK201の表示部107にて操作画面にアクセスする(S301)。
続いて、ユーザが表示部107にて画面表示されている認証画面において、操作入力部108によって当該ユーザ自身を識別するためのユーザIDと当該IDに対応するパスワードを入力する(S302)。ここでは、例えば正しいユーザIDが「12345678」、正しいパスワードが「abcd」であるものとする。
認証画面において入力されたユーザIDが誤っている場合(データベース5に当該ユーザIDが存在しない場合)(S303,No)、表示部107にて認証エラー画面が表示される(S304)。一方、認証画面において入力されたユーザIDが正しい場合(データベース5に当該ユーザIDが存在する場合)(S303,Yes)、パスワードの正誤の判定へと進む(S305)
認証処理部103によるパスワードの正誤の判定において、パスワードが誤っていると判定された場合(S305,No)、認証処理の必要なファイルに関する処理は許可することができないものとして、特にIDと対応付けられていない或いは不特定多数のユーザに利用させてもよいファイル「ggg.doc」,「hhh.xls」,「iii.ppt」を一覧表示する(図5参照)。
一方、認証処理部103によるパスワードの正誤の判定において、パスワードが正しいと判定された場合(S305,Yes)、当該パスワードに対して付加されていると付加情報判定部102にて判定された文字(拡張部)が、「0」または「未入力(NULL)」であるか否かを判定する(S307)。例えば図9に示すように、認証画面においてユーザIDとして「12345678」を、パスワードとして「abcd0」を入力した場合(S307,Yes)、当該ユーザIDに対応付けられているファイルに対して正しい権限を有するユーザであると判断し、図7に示すようにデータベース5にてユーザID「12345678」に対応付けて登録されているファイル「aaa.doc」,「bbb.xls」,「ccc.ppt」のアイコンの一覧画面を表示し、所定の処理(ここでは印刷)を行いたい所望のファイルの選択を促す(S308)。当該一覧画面における各ファイルのアイコンをクリックすることにより、そのファイルの印刷設定画面へと遷移する。
一方、パスワードに対して付加されていると付加情報判定部102にて判定された文字(拡張部)が、「0」または「未入力(NULL)」以外の文字であると判定された場合(S309,Yes)、当該文字に対応付けられて登録されているファイルの印刷設定画面へと遷移する(S310)。
ここで、例えばパスワードに対して付加されている文字が「1」の場合(文字列取得部にて取得された文字列が「abcd1」である場合)、「aaa.doc」の印刷設定画面に直接遷移し、「2」の場合(文字列取得部にて取得された文字列が「abcd2」である場合)、「bbb.xls」の印刷設定画面に直接遷移し、「3」の場合(文字列取得部にて取得された文字列が「abcd3」である場合)、「ccc.ppt」の印刷設定画面に直接遷移する。このような、パスワード等の認証用文字列に付加されている文字は、ファイルをデータベース5に登録してゆく毎に、昇順に追加されてゆく。
また、パスワードに対して付加されていると付加情報判定部102にて判定された文字(拡張部)が、「0」または「未入力(NULL)」以外の文字であって、且つデータベース5に登録されていない文字である場合(S309,No)、図7に示すようにデータベース5にてユーザID「12345678」に対応付けて登録されているファイル「aaa.doc」,「bbb.xls」,「ccc.ppt」の一覧選択画面を表示し、所望のファイルの選択を促す(S308)。
上述のファイル管理システムでの処理における各ステップは、MEMORY106に格納されているファイル管理プログラムをCPU105に実行させることにより実現されるものである。
なお、上述の実施の形態では、認証用文字列に付加される文字が数字である例を示したが、これに限られるものではなく、平仮名、片仮名、漢字、アルファベット、ギリシャ文字等、その文字に対して所望のファイルを対応付けてデータベースに登録可能な文字であれば、その文字種は問わない。
本実施の形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。
上述のように、本実施の形態によれば、従来の認証処理で用いていたユーザIDまたはコンテンツIDをそのまま利用し、パスワードとして入力する文字列のみを簡便な方法によって変更することで、認証処理と同時に所望のファイルについての所定の処理を実行することが可能となり、従来のようなファイル選択に要する手間を省略することで、ユーザの作業工数の低減など利便性の向上に寄与することができる。
また、認証画面において入力された情報の内、ユーザIDもしくはコンテンツIDが正しく、パスワードのみ誤っている場合でも、認証エラーとすることなく、不特定多数のユーザが利用可能なファイルの選択画面へと遷移させることで処理時間の短縮に寄与することができる。
また、本実施の形態によれば、従来のように複数のファイル群の中から所望のファイルを選択するためのファイル一覧画面を表示する必要がないため、当該画面表示に要する処理負荷の軽減に寄与することができる。
本発明を特定の態様により詳細に説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱しないかぎり、様々な変更および改質がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
本実施の形態によるファイル管理システムが適用されるMMKネットワークの概要について説明するためのシステム構成図である。 本実施の形態によるファイル管理システムについて説明するための機能ブロック図である。 本実施の形態によるファイル管理システムにおける処理(ファイル管理方法)の流れの概要について説明するためのフローチャートである。 本実施の形態によるファイル管理システムにおける処理の流れの詳細について説明するためのフローチャートである。 特にIDと対応付けられていない或いは不特定多数のユーザに利用させてもよいファイルの一覧表示の例を示す図である。 認証画面における入力例を示す図である。 データベース5にてコンテンツID「00000011」に対応付けて登録されているファイルのアイコンの一覧画面を示す図である。 本実施の形態によるファイル管理システムにおける処理の他の流れの詳細について説明するためのフローチャートである。 認証画面における入力例を示す図である。 アクセスに認証処理を要するファイルを印刷する場合の、従来の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
101 文字列取得部、102 付加情報判定部、103 認証処理部、104 処理実行部、105 CPU、106 MEMORY、107 表示部、108 操作入力部。

Claims (15)

  1. 所定の認証処理に用いられる文字列を取得する文字列取得部と、
    前記文字列取得部にて取得された文字列が、前記認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する付加情報判定部と、
    前記付加情報判定部にて前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列に含まれる前記認証用文字列に基づいて、前記認証処理を行う認証処理部と、
    前記認証処理部における認証処理に成功した場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理を実行させる処理実行部と
    を備えてなるファイル管理システム。
  2. 請求項1に記載のファイル管理システムにおいて、
    前記付加情報判定部は、前記文字列取得部にて取得された文字列が、前記所定の認証用文字列について規定されている所定の文字数よりも多いとき、前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されたものであると判定するファイル管理システム。
  3. 請求項1に記載のファイル管理システムにおいて、
    前記認証処理を行うための所定の認証用文字列は、ユーザを識別するためのユーザID、ファイルのコンテンツのジャンルを識別するためのコンテンツIDおよびパスワードの内のいずれか1つであるファイル管理システム。
  4. 請求項1に記載のファイル管理システムにおいて、
    前記認証処理部は、前記付加情報判定部にて前記所定の認証用文字列に対して前記所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列の前または後ろから前記所定の文字の字数だけ除いた文字列に基づいて、前記ユーザの認証処理を行うファイル管理システム。
  5. 請求項1に記載のファイル管理システムにおいて、
    前記処理実行部は、前記認証処理部における認証処理に成功した場合に、前記文字列取得部にて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての画面表示、モノクロ印刷、カラー印刷および記録媒体への保存のうち少なくともいずれか1つに関する処理を実行させるファイル管理システム。
  6. 所定の認証処理に用いられる文字列を取得する文字列取得ステップと、
    前記文字列取得ステップにて取得された文字列が、前記認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する付加情報判定ステップと、
    前記付加情報判定ステップにて前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記認証用文字列に基づいて、前記認証処理を行う認証処理ステップと、
    前記認証処理ステップにおける認証処理に成功した場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理を実行させる処理実行ステップと
    を備えてなるファイル管理方法。
  7. 請求項6に記載のファイル管理方法において、
    前記付加情報判定ステップは、前記文字列取得ステップにて取得された文字列が、前記所定の認証用文字列について規定されている所定の文字数よりも多いとき、前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されたものであると判定するファイル管理方法。
  8. 請求項6に記載のファイル管理方法において、
    前記認証処理を行うための所定の認証用文字列は、ユーザを識別するためのユーザID、ファイルのコンテンツのジャンルを識別するためのコンテンツIDおよびパスワードの内のいずれか1つであるファイル管理方法。
  9. 請求項6に記載のファイル管理方法において、
    前記認証処理ステップは、前記付加情報判定ステップにて前記所定の認証用文字列に対して前記所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列の前または後ろから前記所定の文字の字数だけ除いた文字列に基づいて、前記認証処理を行うファイル管理方法。
  10. 請求項6に記載のファイル管理方法において、
    前記処理実行ステップは、前記認証処理ステップにおける認証処理に成功した場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての画面表示、モノクロ印刷、カラー印刷および記録媒体への保存のうち少なくともいずれか1つに関する処理を実行させるファイル管理方法。
  11. 所定の認証処理に用いられる文字列を取得する文字列取得ステップと、
    前記文字列取得ステップにて取得された文字列が、前記認証処理を行うための所定の認証用文字列に対して少なくとも1文字からなる所定の文字が付加されたものであるか否かを判定する付加情報判定ステップと、
    前記付加情報判定ステップにて前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記認証用文字列に基づいて、前記認証処理を行う認証処理ステップと、
    前記認証処理ステップにおける認証処理に成功した場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての所定の処理を実行させる処理実行ステップと
    をコンピュータに実行させるファイル管理プログラム。
  12. 請求項11に記載のファイル管理プログラムにおいて、
    前記付加情報判定ステップは、前記文字列取得ステップにて取得された文字列が、前記所定の認証用文字列について規定されている所定の文字数よりも多いとき、前記所定の認証用文字列に対して所定の文字が付加されたものであると判定するファイル管理プログラム。
  13. 請求項11に記載のファイル管理プログラムにおいて、
    前記認証処理を行うための所定の認証用文字列は、ユーザを識別するためのユーザID、ファイルのコンテンツのジャンルを識別するためのコンテンツIDおよびパスワードの内のいずれか1つであるファイル管理プログラム。
  14. 請求項11に記載のファイル管理プログラムにおいて、
    前記認証処理ステップは、前記付加情報判定ステップにて前記所定の認証用文字列に対して前記所定の文字が付加されていると判定された場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列の前または後ろから前記所定の文字の字数だけ除いた文字列に基づいて、前記認証処理を行うファイル管理プログラム。
  15. 請求項11に記載のファイル管理プログラムにおいて、
    前記処理実行ステップは、前記認証処理ステップにおける認証処理に成功した場合に、前記文字列取得ステップにて取得された文字列に含まれる前記所定の文字に予め対応付けられているファイルについての画面表示、モノクロ印刷、カラー印刷および記録媒体への保存のうち少なくともいずれか1つに関する処理を実行させるファイル管理プログラム。
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