JP2007212988A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナー像を加熱して記録媒体に定着させる定着部材22と、定着部材22の一部又は全部を支持する支持部材23と、磁束を発生させて定着部材22及び支持部材23のうち少なくとも1つを加熱する磁束発生手段と、支持部材23を除電する除電手段23b1、32、28a、37、38と、を備える。
【選択図】図5
Description
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱体が電磁誘導によって直接的に加熱されるために、熱ローラ方式(ヒータランプ加熱方式)等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
金属材料で形成される支持ローラ(支持部材)は、その幅方両端部に樹脂材料からなるフランジが挿設されていて、ベアリングを介して支軸に回転自在に支持されている。したがって、支持ローラは、電気的にフロート状態になっていた。一方、支持ローラには定着ベルト(定着部材)が巻装されていて、支持ローラは、定着ベルトとの間に生じる摩擦抵抗によって支軸を中心にして所定方向に回転駆動される。したがって、定着装置が稼動されると、支持ローラはやがて高電位に帯電されてしまう。
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのレーザープリンタの装置本体、3は画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム18上に照射する露光部、4は装置本体1に着脱自在に設置される作像部としてのプロセスカートリッジ、7は感光体ドラム18上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写部、10は出力画像が載置される排紙トレイ、11、12は転写紙等の記録媒体Pが収納された給紙部、13は記録媒体Pを転写部7に搬送するレジストローラ、15は主として給紙部11、12の記録媒体Pとは異なるサイズの記録媒体Pを搬送する際に用いる手差し給紙部、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置を示す。
まず、露光部3(書込部)から、画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、プロセスカートリッジ4の感光体ドラム18上に向けて発せられる。感光体ドラム18は図中の反時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム18上に画像情報に対応したトナー像が形成される。その後、感光体ドラム18上に形成されたトナー像は、転写部7で、レジストローラ13により搬送された記録媒体P上に転写される。
なお、図示は省略するが、プロセスカートリッジ4には、感光体ドラム18、感光体ドラム18上を帯電する帯電部、トナー(現像剤)が収容されていて感光体ドラム18上に形成された静電潜像を現像する現像部、感光体ドラム18上に残存する未転写トナーを除去するクリーニング部、等が一体的に設けられている。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部11、12のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部11が選択されたものとする。)。なお、複数の給紙部11、12には、それぞれ、異なるサイズの記録媒体Pや、搬送方向の異なる同一サイズの記録媒体Pが、収納されている。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、定着装置20は、主として、定着補助ローラ21、定着ベルト22(定着部材)、支持ローラ23(支持部材)、誘導加熱部24(磁束発生手段)、加圧ローラ30、オイル塗布ローラ34、ガイド板35、分離板36等で構成される。
支持部材としての支持ローラ23は、主として、SUS304、SUS316等の非磁性金属材料からなる円筒部23a(図3及び図5を参照できる。)で構成されていて、定着ベルト22との摩擦抵抗によって図2の反時計方向に回転する。なお、支持ローラ23は、非磁性金属材料に、銅、銀、アルミニウム等の体積抵抗率が低い金属材料をメッキを施したものを用いることもできる。
ここで、コイル部25は、支持ローラ23に巻装された定着ベルト22の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部25及びコア部26を保持する。コア部26は、フェライト等の透磁性の高い材料からなる。コア部26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置されている。サイドコア26bは、コイル部25の端部に設置されている。センターコア26aは、コイル部25の中央に設置されている。
なお、本実施の形態1においては、支持ローラ23内に内部コア28を設置している。これによって、コア部26と内部コア28との間に良好な磁界が形成されて、支持ローラ23及び定着ベルト22を効率よく加熱することができる。
定着ベルト22と加圧ローラ30とのニップ部の出口側には、記録媒体Pの搬送を案内するとともに記録媒体Pが定着ベルト22から分離するのを促進する分離板36が配設されている。
また、図示は省略するが、定着ベルト22上の幅方向中央部にはサーミスタ(又は、サーモパイル)が設置されていて、定着ベルト22上の表面温度(定着温度)を検知して定着温度の制御をおこなっている。
定着補助ローラ21の回転駆動によって、定着ベルト22は図2中の矢印方向に周回するとともに、支持ローラ23も定着ベルト22との摩擦抵抗によって反時計方向に回転して、加圧ローラ30も矢印方向に回転する。定着ベルト22は、誘導加熱部24との対向位置で加熱される。詳しくは、コイル部25に高周波の交番電流を流すことで、コア部26と内部コア28との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、支持ローラ23表面に渦電流が生じて、支持ローラ23自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、支持ローラ23に巻装された定着ベルト22が加熱される。なお、本実施の形態1では、定着ベルト22自身も発熱層を有するために、定着ベルト22は支持ローラ23によって加熱される他に、定着ベルト22自身でも誘導加熱部24によって電磁誘導加熱されることになる。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、ガイド板35に案内されながら定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Yの搬送方向の移動である。)。そして、定着ベルト22から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出される。
図3(A)及び図3(B)は、図2の定着装置20に設置された支持ローラ23を誘導加熱部24側から幅方向にみた図であって、内部に設置された内部コア28及び磁束遮蔽部材29の構成が理解容易になるように図示したものである。図3(B)は、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を図3(A)の状態から所定角度回転させた状態を示した図である。
磁束遮蔽部材29は、厚さが1mm以上の銅等の良導体からなる。磁束遮蔽部材29は、その厚さが表皮深さ(材料の体積固有抵抗及び比透磁率と、誘導加熱部24の交番電流の周波数と、によって定まる。)よりも大きくなるように設定されていて、誘導加熱部24から定着ベルト22及び支持ローラ23に達する磁束を必要に応じて低下させることができる。すなわち、磁束遮蔽部材29は、定着ベルト22上の記録媒体Pの幅を超えた範囲で温度上昇が生じないように幅方向の加熱範囲を調整する機能を有している。
なお、内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動は、内部コア28の支軸28aに連結された駆動手段としてのステッピングモータ(不図示である。)によっておこなわれる。このステッピングモータは、定着補助ローラ21、定着ベルト22、支持ローラ23等を駆動する駆動モータ(不図示である。)とは別の駆動系となる。
このとき、図4の実線R1に示すように、定着ベルト22上の幅方向の定着温度分布は、幅L1の範囲で均一化される。このため、幅L1の記録媒体Pに対して良好な定着性が確保される。
なお、記録媒体Pの幅方向の大きさは、給紙部11、12、15に設置されたサイズ検知センサ(フォトセンサ)の検知結果や、操作部に入力された操作情報に基いて、制御部で判断される。このようなサイズ検知センサ等によって検知された幅方向範囲に基いて、磁束遮蔽部材29が駆動制御される。
図5は、内部コア28及び磁束遮蔽部材29が内設されて定着ベルト22が当接された支持ローラ23の幅方向端部の構成を詳細に示す断面図である。図5中の上方がセンターコア26aの位置になる。
なお、支軸28aは、軸受37を介して本体側板38(定着装置本体を構成する板金である。)に支持されている。
このような構成によって、支持ローラ23からメッキ層23b1、ベアリング32を介して支軸28aに至る除電経路(除電手段)が形成されることになる。すなわち、定着ベルト22との摩擦によって生じる支持ローラ23(円筒体23a)の電荷は、見かけ上、メッキ層23b1、ベアリング32を経由して支軸28aに移動することになる(図5中の一点鎖線で示す矢印を参照できる。)。これにより、支持ローラ23に蓄積された電荷が定着ベルト22に移動することによって生じる静電オフセットを未然に抑止することができる。
このような構成によって、支持ローラ23からメッキ層23b1、ベアリング32、支軸28a、軸受37を介して本体側板38に至る除電経路及びアース経路が形成されることになる。すなわち、定着ベルト22との摩擦によって生じる支持ローラ23の電荷は、見かけ上、メッキ層23b1、ベアリング32、支軸28a、軸受37を経由して本体側板38に移動して、アース経路により消失することになる(図5中の一点鎖線で示す矢印を参照できる。)。これにより、支持ローラ23に蓄積された電荷が定着ベルト22に移動することによって生じる静電オフセット(特に、定着ベルト22の表面電位がトナーの電位と逆極性になったときに発生する。)を未然に抑止することができる。さらに、支持ローラ23に蓄積された電荷が空中に放電されて生じる電磁ノイズによって誘導加熱部24や高周波電源部や制御部等が誤動作する不具合も抑止することができる。
また、本実施の形態1では、軸受37の全部を金属材料で形成したが、軸受37の一部を金属材料で形成することもできる。
さらに、本実施の形態1では、軸受部23b、32の一部(フランジ23bの表面のメッキ処理と、ベアリング32と、である。)を導電性金属材料で形成したが、軸受部の全部を導電性金属材料で形成することもできる。さらには、軸受部の一部又は全部を導電性樹脂材料で形成することもできる。
これらの場合であっても、上述した支持ローラ23からの除電経路(導通経路)を確実に形成することで、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における定着装置20に設置される支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図であって、前記実施の形態1の図5に相当する図である。本実施の形態2は、支持ローラ23を除電する除電経路が、前記実施の形態1のものとは相違する。
このような構成によって、支持ローラ23からフランジ23b、ベアリング32を介して支軸28aに至る除電経路(導通経路)が形成されることになる。すなわち、定着ベルト22との摩擦によって生じる支持ローラ23の電荷は、フランジ23b、ベアリング32を経由して支軸28aに移動することになる(図6中の一点鎖線で示す矢印を参照できる。)。このように支持ローラ23はほとんど帯電されないために、支持ローラ23に蓄積された電荷が定着ベルト22に移動することによって生じる静電オフセットを未然に抑止することができる。
図7にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における定着装置20に設置される支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図であって、前記実施の形態1の図5に相当する図である。本実施の形態3は、支持ローラ23を除電する除電経路が、前記各実施の形態のものとは相違する。
このような構成によって、支持ローラ23からメッキ層23b1、ベアリング32、支軸28a、導電性ブラシ部材39を介して本体側板38に至る除電経路及びアース経路が形成されることになる。すなわち、定着ベルト22との摩擦によって生じる支持ローラ23の電荷は、メッキ層23b1、ベアリング32、支軸28a、導電性ブラシ部材39を経由して本体側板38に移動して、アース経路により消失することになる(図7中の一点鎖線で示す矢印を参照できる。)。このように支持ローラ23はほとんど帯電されないために、支持ローラ23に蓄積された電荷が定着ベルト22に移動することによって生じる静電オフセットを未然に抑止することができる。
図8にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図8は、実施の形態4における定着装置20に設置される支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図であって、前記実施の形態1の図5に相当する図である。本実施の形態4は、支持ローラ23を除電する除電経路が、前記各実施の形態のものとは相違する。
このような構成によって、支持ローラ23から導電性ブラシ部材40を介して支軸28aに至る除電経路が形成されることになる。すなわち、定着ベルト22との摩擦によって生じる支持ローラ23の電荷は、導電性ブラシ部材40を経由して支軸28aに移動することになる(図8中の一点鎖線で示す矢印を参照できる。)。このように支持ローラ23はほとんど帯電されないために、支持ローラ23に蓄積された電荷が定着ベルト22に移動することによって生じる静電オフセットを未然に抑止することができる。
図9にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図9は、実施の形態5における定着装置20に設置される支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図であって、前記実施の形態1の図5に相当する図である。本実施の形態5は、支持ローラ23及び支軸28aを直接的に除電している点が、前記各実施の形態のものとは相違する。
図10にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
図10は、実施の形態6における定着装置20に設置される支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図であって、前記実施の形態5の図9に相当する図である。本実施の形態6は、支持ローラ23の内部に除電手段41が配設されている点が、前記実施の形態5のものとは相違する。
特に、本実施の形態6では、支持ローラ23の内周面に摺接する導電性ブラシ部材41が支持ローラ23に内設されているために、定着ベルト22に当接する支持ローラ23の外周面を傷つける不具合を抑止することができる。
図11にて、この発明の実施の形態7について詳細に説明する。
図11は、実施の形態7における定着装置20に設置される支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図であって、前記実施の形態6の図10に相当する図である。本実施の形態7は、支持ローラ23の内周面と内部コア28の外周面とに当接する導通部材43を設置している点が、前記実施の形態6のものとは相違する。
図12〜図16にて、この発明の実施の形態8について詳細に説明する。
図12は、実施の形態8における定着装置20に設置される支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図であって、前記実施の形態7の図11に相当する図である。図13は、図12の軸受部23b、32、51を本体側板38側からみた正面図である。図14(A)は図13の軸受部23b、32、51のX−X断面図であって、図14(B)は図13の軸受部23b、32、51のY−Y断面図である。図15は、軸受部のフランジ23bを示す斜視図である。図16は、軸受部の金属部材としてのアース板51を示す斜視図である。
本実施の形態8は、フランジ23bに挿設されるとともにベアリング32及び支持ローラ23に当接する金属部材51を設置している点が、前記実施の形態7のものとは相違する。
なお、本実施の形態8では、ベアリング32とアース板51との接触性を確実にするために、ベアリング32のスラスト方向の移動を規制する止輪50が設置されている。
フランジ23bは、支持ローラ23端部からの温度伝達による幅方向の温度ムラの発生を防止するために、樹脂等の熱伝導性の低い材料で形成されている。
アース板51は、ステンレス等の薄肉金属材料で形成されていて、フランジ23bの内周面に挿設されている。アース板51の板バネ部51aはバネ性を有していて、支持ローラ23がフランジ23bの外周面23b1に挿入されることにより、支持ローラ23の内周面と板バネ部51aとが接触する。こうして、支持ローラ23とアース板51との導通性が確保される。なお、支持ローラ23とアース板51との導通性を確実にするために、板バネ部51aを複数設けることが好ましい。
図17にて、この発明の実施の形態9について詳細に説明する。
図17は、実施の形態9における定着装置20に設置される支持ローラ23を示す図であって、前記実施の形態1の図3(A)に相当する図である。本実施の形態9における定着装置は、軸受部23b、32が最大加熱範囲M及び画像領域Nの外側に配設されている。
本実施の形態9において、軸受部23b、32は、最大加熱範囲M(誘導加熱部24によって支持ローラ23が加熱される最大の加熱範囲である。)の範囲外に対応する位置に配設されている。すなわち、軸受部23b、32は、誘導加熱部24による磁束の及ばない位置に配設されている。これにより、誘導加熱部24によって軸受部23b、32(特に、金属材料で形成された部分である。)が電磁誘導加熱されて支持ローラ23の温度分布(幅方向の温度分布である。)に影響を与える不具合が生じなくなる。なお、上述の効果をさらに確実にするために、軸受部23b、32は非磁性材料で形成することが好ましい。
図18及び図19にて、この発明の実施の形態10について詳細に説明する。
図18は、実施の形態10における定着装置20の支持ローラ23に設置されるフランジ23bを示す斜視図であって、前記実施の形態8における図15に相当する図である。図19は、図18のフランジ23bが挿設された支持ローラ23の幅方向端部を示す断面図である。
20 定着装置、 21 定着補助ローラ、
22 定着ベルト(定着部材)、
23 支持ローラ(支持部材)、 23a 円筒部、
23b フランジ(軸受部)、 23b1 メッキ層、
24 誘導加熱部(磁束発生手段)、 25 コイル部、 26 コア部、
26a センターコア、 26b サイドコア、 27 コイルガイド、
28 内部コア、 28a 支軸、
29 磁束遮蔽部材、 30 加圧ローラ、
32 ベアリング(軸受部)、
37 軸受、 38 本体側板(定着装置本体)、
39、40、41、42、43 導電性ブラシ部材、
39a、40a、41a、42a、43a ブラシ本体、 50 止輪、
51 アース板(金属部材)。
Claims (46)
- トナー像を加熱して記録媒体に定着させる定着部材と、
前記定着部材の一部又は全部を支持する支持部材と、
磁束を発生させて前記定着部材及び前記支持部材のうち少なくとも1つを加熱する磁束発生手段と、
前記支持部材を除電する除電手段と、
を備えたことを特徴とする定着装置。 - 前記定着部材は、定着ベルトであって、
前記支持部材は、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架して支持する支持ローラであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記支持ローラの幅方向端部に配設された軸受部と、
前記軸受部を介して前記支持ローラを支持する支軸と、を備え、
前記除電手段は、前記支持ローラから前記支軸に至る除電経路を有することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。 - 前記軸受部は、その一部又は全部が金属材料で形成され、当該軸受部を介する前記除電経路を形成することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
- 前記金属材料は、ニッケル、銅、銀、金、亜鉛、チタン、アルミニウムのうちいずれかであって、前記軸受部の表面の一部又は全部にメッキ処理されたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
- 前記軸受部は、その一部又は全部が導電性樹脂材料で形成され、当該軸受部を介する前記除電経路を形成することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
- 前記軸受部は、ベアリングと、当該ベアリングを保持するとともに前記支持ローラの幅方向端部に挿設されるフランジと、当該フランジに挿設されるとともに前記ベアリング及び前記支持ローラに当接する金属部材と、を具備し、前記金属部材及び前記ベアリングを介する前記除電経路を形成することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
- 前記軸受部は、前記磁束発生手段によって加熱可能な最大加熱範囲の範囲外に対応する位置に配設されたことを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
- 前記軸受部は、定着可能な最大の記録媒体における画像領域の領域外に対応する位置に配設されたことを特徴とする請求項4〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
- 前記軸受部は、非磁性材料で形成されたことを特徴とする請求項4〜請求項9のいずれかに記載の定着装置。
- 前記軸受部は、ベアリングと、当該ベアリングを保持するとともに前記支持ローラの幅方向端部に挿設されるフランジと、を具備し、
前記フランジは、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、液晶ポリマー、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、セラミックのうちいずれかの材料で形成されたことを特徴とする請求項3〜請求項10のいずれかに記載の定着装置。 - 前記フランジは、前記支持ローラに形成された切欠き部に嵌合して当該支持ローラに対する相対的な回転を防止する突起部を備えたことを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
- 前記突起部は、前記フランジの外周面に沿って等間隔に複数設けられたことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
- 前記フランジは、前記支持ローラの幅方向端部に接着剤を介して挿設されたことを特徴とする請求項11〜請求項13のいずれかに記載の定着装置。
- 前記フランジは、前記支持ローラとの当接部に前記接着剤を滞留するための凹部が形成されたことを特徴とする請求項14に記載の定着装置。
- 前記接着剤は、耐熱性接着剤であることを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の定着装置。
- 前記接着剤は、エポキシ系接着剤又はセラミック系接着剤であることを特徴とする請求項14〜請求項16のいずれかに記載の定着装置。
- 前記フランジは、前記支持ローラとの当接部にスリットが形成されたことを特徴とする請求項11〜請求項17のいずれかに記載の定着装置。
- 前記支軸は、軸受を介して定着装置本体に支持され、
前記除電手段は、前記支持ローラから前記定着装置本体に至る除電経路を有することを特徴とする請求項3〜請求項18のいずれかに記載の定着装置。 - 前記軸受は、その一部又は全部が金属材料で形成され、当該軸受を介する前記除電経路を形成することを特徴とする請求項19に記載の定着装置。
- 前記定着装置本体に支持されるとともに前記支軸に摺接する導電性ブラシ部材を備え、
前記導電性ブラシ部材を介する前記除電経路を形成することを特徴とする請求項19に記載の定着装置。 - 前記磁束発生手段は、前記定着ベルトを介して前記支持ローラに対向するように幅方向に延設されたコイル部と、前記支軸に支持されるとともに前記支持ローラの内部に配設された内部コアと、を備えたことを特徴とする請求項3〜請求項21のいずれかに記載の定着装置。
- 前記コイル部に対向する前記内部コアの外周を覆う範囲を連続的又は段階的に増減する磁束遮蔽部材を備えたことを特徴とする請求項22に記載の定着装置。
- 前記除電手段は、前記支持ローラとともに前記磁束遮蔽部材を除電することを特徴とする請求項23に記載の定着装置。
- 前記除電手段は、前記支持ローラとともに前記内部コアを除電することを特徴とする請求項22〜請求項24のいずれかに記載の定着装置。
- 前記除電手段は、前記支持ローラの内周面と前記内部コアの外周面とに当接する導通部材を備えたことを特徴とする請求項25に記載の定着装置。
- 前記除電手段は、前記支持ローラの内部に配設されたことを特徴とする請求項2〜請求項26のいずれかに記載の定着装置。
- 前記定着ベルトを介して前記定着補助ローラに当接して記録媒体が送出入されるニップ部を形成する加圧ローラを備えたことを特徴とする請求項2〜請求項27のいずれかに記載の定着装置。
- 前記支持ローラは、その円筒部の肉厚が0.3mm以下になるように形成されたことを特徴とする請求項2〜請求項28のいずれかに記載の定着装置。
- 前記支持ローラは、ステンレスからなる円筒部の表面に銅又は銀からなるメッキ層を形成したものであることを特徴とする請求項2〜請求項29のいずれかに記載の定着装置。
- 前記除電手段は、接地されたことを特徴とする請求項1〜請求項30のいずれかに記載の定着装置。
- トナー像を加熱して記録媒体に定着させる定着ベルトと、
前記定着ベルトを定着補助ローラとともに張架して支持する支持ローラと、
磁束を発生させて前記定着ベルト及び前記支持ローラのうち少なくとも1つを加熱する磁束発生手段と、
前記支持ローラの幅方向端部に配設された軸受部と、
前記軸受部を介して前記支持ローラを支持する支軸と、を備え、
前記軸受部は、ベアリングと、当該ベアリングを保持するとともに前記支持ローラの幅方向端部に挿設されるフランジと、を具備し、
前記フランジは、耐熱性樹脂で形成されたことを特徴とする定着装置。 - 前記耐熱性樹脂は、液晶ポリマー、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトンのうちいずれかであることを特徴とする請求項32に記載の定着装置。
- 前記フランジは、前記支持ローラに形成された切欠き部に嵌合して当該支持ローラに対する相対的な回転を防止する突起部を備えたことを特徴とする請求項32又は請求項33に記載の定着装置。
- 前記突起部は、前記フランジの外周面に沿って等間隔に複数設けられたことを特徴とする請求項34に記載の定着装置。
- 前記フランジは、前記支持ローラの幅方向端部に接着剤を介して挿設されたことを特徴とする請求項32〜請求項35のいずれかに記載の定着装置。
- 前記フランジは、前記支持ローラとの当接部に前記接着剤を滞留するための凹部が形成されたことを特徴とする請求項36に記載の定着装置。
- 前記接着剤は、耐熱性接着剤であることを特徴とする請求項36又は請求項37に記載の定着装置。
- 前記接着剤は、エポキシ系接着剤又はセラミック系接着剤であることを特徴とする請求項36〜請求項38のいずれかに記載の定着装置。
- 前記フランジは、前記支持ローラとの当接部にスリットが形成されたことを特徴とする請求項32〜請求項39のいずれかに記載の定着装置。
- 前記支持ローラは、その円筒部の肉厚が0.3mm以下になるように形成されたことを特徴とする請求項32〜請求項40のいずれかに記載の定着装置。
- 前記支持ローラは、ステンレスからなる円筒部の表面に銅又は銀からなるメッキ層を形成したものであることを特徴とする請求項32〜請求項41のいずれかに記載の定着装置。
- 前記磁束発生手段は、前記定着ベルトを介して前記支持ローラに対向するように幅方向に延設されたコイル部と、前記支軸に支持されるとともに前記支持ローラの内部に配設された内部コアと、を備えたことを特徴とする請求項32〜請求項42のいずれかに記載の定着装置。
- トナー像を記録媒体に定着させるための熱を発する発熱回転体と、
前記発熱回転体の幅方向端部に配設された軸受部と、
前記軸受部を介して前記支持ローラを支持する支軸と、を備え、
前記軸受部は、ベアリングと、当該ベアリングを保持するとともに前記発熱回転体の幅方向端部に挿設されるフランジと、を具備し、
前記フランジは、耐熱性樹脂で形成されたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1〜請求項44のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記定着装置の定着装置本体に接続されるアース経路を備えたことを特徴とする請求項45に記載の画像形成装置。
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