JP2007211568A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】片持ち状のレール支持部125によって室内側下レール121を支持するとともに、室内側下レール121の共振周波数が建物躯体2等の共振周波数から外れるようにレール支持部125の弾性が設定されているので、室内側障子20Aの開閉に伴う室内側下レール121の振動を鉛直面部123や固定片部124等の枠本体部、および建物躯体2や床材3に伝達しにくくでき、室内空間における振動や音鳴りの発生を確実に防止することができる。下枠12と建物躯体2との間の防振材等が不要になるので、下枠12を建物躯体2等に直接固定することができ、下枠12の取付精度が確保できるとともに、製造および施工コストの増大を防止することができる。
【選択図】図3
Description
特許文献1に記載されたサッシ(建具)では、窓枠がサッシ取付材に固定されるようになっており、下枠と、これに沿ったサッシ取付材(横材)との間に、ゴムやスポンジ等から形成された長尺の防振材が介挿されている。すなわち、下枠は、防振材の上に載置されるとともに、防振材を介して横材にビス止め固定されるようになっている。
また、振動や音鳴りの原因の一つとしては、広く一般的に用いられているポリアセタール(POM)製の戸車において、閉状態(または開状態)のままで長時間障子の荷重を支持させ続けた場合に生じるクリープ変形が例示でき、クリープ変形が生じた戸車を転動させるとガタゴトという周期的な音鳴りが発生することがある。
ここで、建物構成体である躯体や壁材、床材の共振周波数は、一般的な木造建物の場合で50〜60Hz 程度であり、この共振周波数よりも所定比率以下になるように、レール部の共振周波数fr を設定することが有効である。
このような構成によれば、レール部の共振周波数fr が躯体や壁材、床材の共振周波数よりも適切な比率だけ小さくなるように、弾性支持部の弾性(剛性、ばね定数)を設定したことで、振動や音の伝達をより確実に抑制することができる。
このような構成によれば、枠本体部から突出した片持ち状に弾性支持部を形成するとともに、この弾性支持部の先端から立ち上げてレール部を形成する、すなわち、レール部および弾性支持部をL字形に形成することで、レール部に作用した障子の荷重で弾性支持部が下方に撓み、障子を弾性支持することができる。そして、この障子の荷重と弾性支持部の変形量との関係、すなわち弾性支持部の弾性(=荷重/変形量)からレール部の共振周波数を設定することができるため、弾性支持部の板厚や突出寸法などを調節するだけで、比較的容易にレール部の共振周波数を最適なものにすることができる。
さらに、L字形のレール部および弾性支持部と枠本体部とをアルミ形材等から一体に形成することで、異種の材料を用いなくてもよくなって、簡単な構造で確実に振動や音鳴りを防止することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である引違い窓1を示す縦断面図である。図2は、引違い窓1を示す横断面図である。図3は、引違い窓1における下枠12を拡大して示す縦断面図である。図4は、引違い窓1の召合せ部における下枠12を示す平面図である。図5は、召合せ部における下枠12を示す縦断面図である。
図1および図2において、引違い窓1は、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした窓枠(枠体)10と、この窓枠10の内部に左右スライド開閉自在に支持された室内外一対の障子20(室内側障子20Aおよび室外側障子20B)と、室外側障子20Bの室外側に設けられた網戸30とを有して構成されている。
窓枠10の上枠11、下枠12、および縦枠13は、それぞれ外壁開口部を構成する建物躯体2にビス止め固定されるとともに、下枠12の室内側には床材3が固定され、上枠11および縦枠13の室内側には額縁材4が固定されている。
下枠12の室内部材12Aは、上下に延びて建物躯体2に載置される鉛直面部123と、この鉛直面部123の上端から室内側に折れ曲がった固定片部124と、鉛直面部123から室外側に突出して室内側下レール121を支持するレール支持部125と、このレール支持部125の下方で鉛直面部123の室外側に形成された中空状のホロー部126と、このホロー部126の室外側から下方に延びて建物躯体2に載置される載置片部127とを有して形成されている。一方、室外部材12Bは、上下に延びて建物躯体2にビス止め固定される固定面部128と、この固定面部128の室外側側面から室外側に突出した一対の突出片部129A,129Bとを有して形成され、上側の突出片部129Aの上面から上方に突出して室外側下レール122が形成されている。
(1)すなわち、片持ち状のレール支持部125によって室内側下レール121を支持するとともに、室内側下レール121の共振周波数が建物躯体2等の共振周波数から外れるようにレール支持部125の弾性が設定されているので、室内側障子20Aの開閉に伴う室内側下レール121の振動を鉛直面部123や固定片部124等の枠本体部、および建物躯体2や床材3に伝達しにくくでき、室内空間における振動や音鳴りの発生を確実に防止することができる。
例えば、前記実施形態においては、引違い窓1における下枠12の室内側下レール121を弾性支持部であるレール支持部125で支持する構成としたが、これに限らず、片引き窓等の下レールを弾性支持部によって支持した構成でもよい。さらに、弾性支持部で支持するレールとしては、下レールに限らず、上枠に設けられた上レールであってもよく、この場合には、障子が上レールに吊り下げ支持されるタイプの引き戸等に採用可能である。さらに、前記実施形態の引違い窓1において、室内外両方の下レール121,122を弾性支持部で支持するような構成を採用することも可能である。
また、前記実施形態では、下枠12の召合せ部にゴムブロック40を取り付けたが、このゴムブロック40は、下枠12の長さ寸法や障子の重量等の設計条件に応じて適宜省略することも可能である。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (5)
- 建物の開口部に固定される枠体と、この枠体内部に左右スライド開閉自在に支持される少なくとも1枚の障子とを備えた建具であって、
前記枠体は、前記開口部に固定される枠本体部と、前記障子を案内するレール部とを有して構成され、このレール部の上を転動する戸車を有して前記障子が構成され、
前記レール部は、所定の弾性を有した弾性支持部を介して前記枠本体部に連結され、この弾性支持部の弾性は、前記開口部周辺における建物構成体と前記レール部との共振周波数が相違するように設定されている建具。 - 前記弾性支持部の弾性は、前記レール部の共振周波数fr と前記建物構成体の共振周波数fs との関係が、fr ≦fs /20.5 を満足するように設定されている請求項1に記載の建具。
- 前記弾性支持部の弾性は、前記レール部の共振周波数fr が35Hz 以下となるように設定されている請求項1に記載の建具。
- 前記弾性支持部は、前記枠本体部から片持ち状に突出して形成され、この弾性支持部の先端から立ち上がって前記レール部が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
- 前記枠体は、上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠組みして形成され、この枠体内部に前記障子が室内外一対で支持されており、
前記下枠は、前記開口部に固定される下枠本体と、前記室内外の各障子を案内する室内外のレール部とを有して構成され、
前記室内外のレール部のうち、少なくとも室内側のレール部は、前記下枠本体から片持ち状に突出して形成された前記弾性支持部を介して当該下枠本体に連結され、
前記室内外の障子の召合せ部における前記弾性支持部の下側と前記下枠本体との間には、前記レール部に作用する荷重を支持する補強部材が設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
Priority Applications (1)
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JP2006035833A JP2007211568A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 建具 |
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JP2006035833A Pending JP2007211568A (ja) | 2006-02-13 | 2006-02-13 | 建具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH701501A1 (de) * | 2009-07-24 | 2011-01-31 | Eku Ag | Führungsschiene für eine Schiebetür. |
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2006
- 2006-02-13 JP JP2006035833A patent/JP2007211568A/ja active Pending
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