JP2007210763A - 用紙残量検知装置および検知方法 - Google Patents

用紙残量検知装置および検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007210763A
JP2007210763A JP2006033817A JP2006033817A JP2007210763A JP 2007210763 A JP2007210763 A JP 2007210763A JP 2006033817 A JP2006033817 A JP 2006033817A JP 2006033817 A JP2006033817 A JP 2006033817A JP 2007210763 A JP2007210763 A JP 2007210763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
bottom plate
amount
feed tray
lifter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006033817A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Furusawa
務 古澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2006033817A priority Critical patent/JP2007210763A/ja
Publication of JP2007210763A publication Critical patent/JP2007210763A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、所定の高さ位置を上昇降下する底面プレートを備えた給紙トレイの用紙残量を、底面プレート上に積載された用紙残量に応じて上昇する上昇量に基づき検知する装置において、装置の機差や部品の経時変化の影響を補正し、より正確で高精度に用紙残量を検知する用紙残量検知装置および検知方法を提供する。
【解決手段】
給紙トレイの底面プレートを所定の位置まで上昇させるリフターを有し、給紙トレイに用紙が無い状態におけるリフターによる底面プレートの所定の位置までの上昇量に対応する値を基準値とし、給紙トレイに用紙が無いことが検知された場合に給紙トレイの底面プレートを所定の位置まで上昇させるリフターにより底面プレートを所定の位置まで上昇させ、このときの底面プレートの上昇量に対応する値を検知する第1の検知手段と、第1の検知手段で検知した値に基づき基準値を補正する第1の補正手段とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷装置、複写機等の画像形成装置の用紙の残量を検知する用紙残量検知装置および検知方法に関し、特に、所定の高さ位置を上昇降下する底面プレートを備えた給紙トレイの用紙残量を、底面プレート上に積載された用紙残量に応じて上昇する上昇量に基づき検知する装置において、装置の機差や部品の経時変化の影響を補正し、より正確で高精度に用紙残量を検知する用紙残量検知装置および検知方法に関する。
従来、印刷装置や複写機等の画像形成装置においては、画像を用紙上に形成する画像形成部へ用紙を順次搬送する給紙装置内に給紙トレイや給紙カセット等を装着して用紙を収容しており、給紙装置内に用紙がなくなると、このことを用紙検知センサーが検知して用紙なしの検知信号を出力し、画像形成装置の動作を停止させるとともにオペレータに対して用紙を補給することを促すメッセージ等の通知手段が設けられている。
例えば大量の用紙が収納できる大容量の給紙装置を備えた画像形成装置で大量印刷を行う場合、オペレータは印刷指示後、印刷が完了するまで他の作業を行う場合があり、その間に画像形成装置で印刷中に用紙がなくなったりすると用紙検知センサーが用紙なしを検知して画像形成装置を停止させ、オペレータが印刷が完了したものと予測して戻った際には、画像形成装置は印刷途中で停止した状態のままとなり不都合がある。
したがって印刷中に給紙装置内の用紙がなくなることがないような十分な量の用紙が収納されているか否かが把握できるように給紙装置内の用紙なしを検知するだけでなく給紙装置内の用紙の残存量が検知できるような用紙残量検知装置や検知方法の提供が望まれる。
そこで特許文献1には、複数の給紙トレイを給紙部に収容する画像形成装置において、各給紙トレイに収容されている用紙の残量を正確に把握し、オペレータにその情報を伝達する用紙残量検知装置が提案されている。
また、特許文献2には、大容量給紙装置を有する複写機において、大容量給紙装置内の用紙の残量を残量検知のための専用のセンサーなどを追加することなく、安価に検出し得、それを常に確認できる画像形成装置が提案されている。
また、特許文献3には、用紙を昇降台に積載し、昇降台を上昇させて用紙を画像形成装置の画像形成部に順次搬送する給紙装置内の用紙の残量を高価なパルスモータやエンコーダ等を用いずに検知することのできる用紙残量検知方法が提案されている。
特開平05−105275号公報 特開平06−048610号公報 特開平10−181944号公報
上記特許文献1に示される用紙残量検知装置は、画像形成装置の給紙部に複数の用紙収容装置を装着し、各用紙収容装置には、用紙を支持するボトムプレートを上下動可能に設け、用紙収容装置を給紙部に装着した際に、ボトムプレートを上昇させて用紙が用紙高さセンサーにより検知されるまでの時間を測定し、その測定値から用紙の残量を計数するように構成されたものである。
また、上記特許文献2に示される画像形成装置は、上下動する用紙を収納するトレイを初期位置の下方部位から上昇させ、トレイ上の用紙の上端の高さ用紙の供給位置に達するまでの上昇時間を計測し、計測した上昇時間とROM内のテーブルデータとを比較することで、用紙残量に応じた残量データを用紙残量分だけのコントロールパネル上の表示枠を点灯させて用紙残量を表示するように構成されたものである。
また、上記特許文献3に示される用紙残量検知方法は、用紙が積載された昇降台を用紙が給紙可能な位置に到達するまで駆動モータを作動して上昇させて、その作動時間を計測し、予め記憶された一定量の用紙をリフトアップするのに要する単位時間と、計測した駆動モータの作動時間とを用いて昇降台に積載してある用紙の残量を算出するように構成されたものである。
このように上記特許文献1乃至特許文献3に示される装置や用紙残存検知方法は、いずれも用紙を所定位置から用紙供給位置まで移動させるのに要した計測時間に基づき用紙の残量を検知するように構成されたものであるが、しかしながら機差や部品の経時変化による計測時間の誤差を補正するような提案は示されていない。
近年、給紙トレイの用紙の残量通知は、残量をより細かい値で高精度で通知することが要求されており、上記特許文献1乃至特許文献3に示される提案には機差や部品の経時変化による誤差に課題がある。
そこで、本発明は、所定の高さ位置を上昇降下する底面プレートを備えた給紙トレイの用紙残量を、底面プレート上に積載された用紙残量に応じて上昇する上昇量に基づき検知する装置において、装置の機差や部品の経時変化の影響を補正し、より正確で高精度に用紙残量を検知する用紙残量検知装置および検知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、給紙トレイの底面プレートを所定の位置まで上昇させるリフターを有し、前記給紙トレイに用紙が無い状態における前記リフターによる前記底面プレートの前記所定の位置までの上昇量に対応する値を基準値として保持し、前記給紙トレイの用紙残量検知に際して、前記底面プレートを前記リフターにより前記所定の位置まで上昇させ、このときの上昇量に対応する値と前記基準値との差分に基づき該給紙トレイの用紙残量を検知する用紙残量検知装置において、前記給紙トレイの用紙の有無を検知する用紙有無検知手段と、前記用紙有無検知手段で前記給紙トレイの用紙が無いことが検知された場合に前記リフターにより前記底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する第1の検知手段と、前記第1の検知手段で検知した値に基づき前記基準値を補正する第1の補正手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記リフターは、モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、前記上昇量に対応する値は、前記モータにより前記底面プレートを上昇させるのに要する時間であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記リフターは、モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、前記上昇量に対応する値は、前記モータの作動量であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記用紙有無検知手段は、前記底面プレートが所定の上昇位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、前記第1の検知手段は、前記リフターにより前記底面プレートを最下位位置まで下降制御した後該底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記用紙有無検知手段は、前記底面プレートが最下位位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、前記第1の検知手段は、前記リフターにより前記底面プレートを前記最下位位置から前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明において、前記給紙トレイから一定量の用紙が給紙される毎に前記リフターにより前記底面プレートを一定量だけ上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する第2の検知手段と、前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される間の前記第2の検知手段で検知された値を累積加算する累積加算手段と、前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される毎に前記累積加算手段で算出される値を保持する累積加算値保持手段と、前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙された場合に前記累積加算手段で算出された値および前記累積加算値保持手段で保持された値の差分に基づき前記基準値を補正する第2の補正手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、給紙トレイの底面プレートを所定の位置まで上昇させるリフターを有し、前記給紙トレイに用紙が無い状態における前記リフターによる前記底面プレートの前記所定の位置までの上昇量に対応する値を基準値として保持し、前記給紙トレイの用紙残量検知に際して、前記底面プレートを前記リフターにより前記所定の位置まで上昇させ、このときの上昇量に対応する値と前記基準値との差分に基づき該給紙トレイの用紙残量を検知する検知方法において、前記給紙トレイの用紙の有無を用紙有無検知手段で検知し、前記用紙有無検知手段で前記給紙トレイの用紙が無いことが検知された場合は、前記リフターにより前記底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を第1の検知手段で検知し、前記第1の検知手段で検知した値に基づき前記基準値を第1の補正手段で補正することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記リフターは、モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、前記上昇量に対応する値は、前記モータにより前記底面プレートを上昇させるのに要する時間であることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記リフターは、モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、前記上昇量に対応する値は、前記モータの作動量であることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項7乃至9のいずれかの発明において、前記用紙有無検知手段は、前記底面プレートが所定の上昇位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、前記第1の検知手段は、前記リフターにより前記底面プレートを最下位位置まで下降制御した後該底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項7乃至9のいずれかの発明において、前記用紙有無検知手段は、前記底面プレートが最下位位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、前記第1の検知手段は、前記リフターにより前記底面プレートを前記最下位位置から前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項7乃至11のいずれかの発明において、前記給紙トレイから一定量の用紙が給紙される毎に前記リフターにより前記底面プレートを一定量だけ上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を第2の検知手段で検知し、前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される間の前記第2の検知手段で検知された値を累積加算手段で累積加算し、前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される毎に前記累積加算手段で算出される値を累積加算値保持手段で保持し、前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙された場合に前記累積加算手段で算出された値および前記累積加算値保持手段で保持された値の差分に基づき前記基準値を第2の補正手段で補正することを特徴とする。
本発明の用紙残量検知装置および検知方法によれば、給紙トレイの底面プレート上に用紙が無い状態で底面プレートが最下位置から所定の位置まで上昇するのに要する上昇量を基準値とし、この基準値と底面プレートが最下位位置から所定の位置まで上昇するのに要した上昇量に対応する値との差分に基づき底面プレート上の用紙残量を検知する方法において、基準値は、底面プレート上の用紙が無くなる毎に底面プレートを最下位置から所定の位置まで上昇させて取得するので装置の機差や部品の経時変化等の影響を軽減し、より正確で高精度な用紙残量を検知することができる。
また、給紙トレイから画像形成部へ用紙が一定枚数給紙されるまでの間に底面プレートが上昇した上昇量に対応する値を一定枚数給紙毎に履歴として保持し、今回の値と履歴に保持された過去の値とに一定値以上の差分がある場合は、その差分に基づき基準値を補正して用紙残量を検知するので給紙中の用紙残量を装置の機差や部品の経時変化の影響を軽減し、より正確で高精度で検知することができる。
以下、本発明に係わる用紙残量検知装置および検知方法の一実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、印刷装置や複写機等の画像形成装置に適用される本発明に係わる用紙残量検知装置10の要部の機能的な構成を示すブロック図である。
図1に示す用紙残量検知装置10は、画像を用紙上に形成する画像形成装置1の画像形成部へ用紙を順次搬送する給紙機構内に配置された用紙残量検知装置の一例を示したものであり、用紙残量検知装置10は、後述する給紙トレイ30(図2参照)の用紙50(図2参照)を積載する底面プレート31(図2参照)を上方に上昇させて用紙50を画像形成部へ順次搬送して給紙するとともに給紙トレイ30に積載された用紙50の残量を底面プレート31の上昇時間に基づき検知し、検知結果を画像形成装置1の制御部2へ通知するように構成されている。
また、用紙残量検知装置10により検知された給紙トレイ30の用紙残量は、画像形成装置1の制御部2へ通知され、画像形成装置1が備える図示せぬ表示部に表示されるように構成されている。
図1に示すように用紙残量検知装置10は、リフターモータ19と、フィードモータ20と、ナジャーソレノイド21と、給紙トレイ挿入検知センサー11と、用紙有無検知センサー12と、レベルセンサー13と、タイマー14と、記憶部15と、制御部18を備えており、制御部18(以下、「制御部(用紙残量検知装置)18」という。)は、画像形成装置1全体を統括制御する制御部2(以下、「制御部(画像形成装置)2」という。)と接続されている。
また、記憶部15は、RAM(=Random Access Memory)15やROM(Read Only Memory)16及びハードディスク等の記憶装置である。
リフターモータ19は、画像形成装置1の給紙機構内に挿入された給紙トレイ30の底面プレート31を上昇、降下させるための駆動モータであり、フィードモータ20は、底面プレート31上に積載された用紙50を画像形成部に搬送するための駆動モータである。
また、ナジャーソレノイド21は、底面プレート31上に積載された用紙50の最上面の用紙50を後述するピックアップローラ36で押さながら用紙50が取り出せるようにピックアップローラ36を用紙50の最上面へ降下させるためのソレノイドである。
給紙トレイ挿入検知センサー11は、画像形成装置1の給紙機構内に給紙トレイ30が挿入されているか否かを検知するセンサーであり、用紙有無センサー12は、給紙トレイ30の底面プレート31上に積載された用紙50の有無を検知するセンサーである。
なお、用紙有無検知センサー12は、底面プレート31が上昇、降下可能な高さ位置の最上位置近傍または最下位置近傍に配置されている。
レベルセンサー13は、底面プレート31または底面プレート31上に積載された用紙50の最上面の高さ位置が前述の最上位置に到達したことを検知するセンサーである。
制御部(用紙残量検知装置)18は、各モータ18、19やナジャーソレノイド21及びタイマー14の動作制御や各センサー11、12、13の検知信号を処理するとともに用紙残量検知装置10全体を統括制御し、給紙トレイ30の底面プレート31上に積載された用紙50の残量を検知し、検知結果を画像形成装置1の制御部(画像形成装置)2へ通知する。
記憶部15は、給紙トレイ30の用紙残量を検知するためのタイマー14で計測された計測時間データや各種信号処理されたデータ等を記憶し、各種計測時間データに基づき給紙トレイ30の用紙50の残量を検知するための必要な各種データやテーブル、算出方法等の各種プログラムを記憶する。
例えば計測時間データや各種信号処理されたデータ等はRAM16に記憶され、各種計測時間データに基づき給紙トレイ30の用紙50の残量を検知するための各種処理プログラム等はROM17に記憶される。
図2は、用紙残量検知装置10の概略的な構成を示す構成図である。
図2に示すように画像形成装置1の給紙機構内の給紙トレイ30を挿入し装着する位置には給紙トレイ挿入検知センサー11が配置されており、この給紙トレイ挿入検知センサー11により給紙トレイ30が給紙機構内に挿入されているか否か検知される。
給紙トレイ30の底部には、給紙トレイ30に収納する用紙50を支持する底面プレート31が設けられており、給紙トレイ30に収納された用紙50は、底面プレート31上に積載される。
この底面プレート31は、底面プレート31上に積載された用紙50を送り出す側の先端部(以下、「用紙送り側先端部」という。)が上下に動くように構成されている。
具体的には、底面プレート31の用紙送り側先端部の下面がアーム32と接触しており、アーム32が上下に揺動することで底面プレート31の用紙送り側先端部も上下に動く。
例えばアーム32が図中の破線部から実線部へ上下に揺動することで底面プレート31の用紙送り側先端部も図中の破線部から実線部へ上下に上昇、降下する。
また、アーム32は、歯車33と接続され、歯車33は、歯車34と歯車35を介してリフターモータ19の回転駆動が伝わるように構成されており、リフターモータ19の回転に対応して歯車35、34、33が回転し、歯車33の回転方向に対応して歯車33と接続されたアーム32が底面プレート31の用紙送り側先端部を上下に動かすように揺動する。
なお、給紙トレイ30の挿入時は、アーム32が図中の破線で示す状態にあり、底面プレート31の用紙送り側先端部も図中の破線で示す高さ位置にある。
この底面プレート31の用紙送り側先端部の高さ位置を本実施例では最下位置といい、底面プレート31の用紙送り側先端部が上昇、降下することを単に底面プレート31の上昇、降下という。
挿入された給紙トレイ30の底面プレート31が上昇可能な位置(最上位置)には底面プレート31上に積載された用紙50を最上面の用紙50から順次用紙50を取り出すピックアップローラ36と、ピックアップローラ36で取り出された用紙50を画像形成部へ搬送するフィードローラ37とが支持アーム38を介して一体化されて接続されており、支持アーム38のフィードローラ37側を支点として支持アーム38のピックアップローラ36側が上下方向に揺動可能なように支持されて配置されている。
なお、ピックアップローラ36及びフィードローラ37は、回転可能なように支持アーム38で支持されている。
また、支持アーム38のフィードローラ37側には、ナジャーソレノイド21が配置されており、ナジャーソレノイド21が動作することでピックアップローラ36側とフィードローラ37側が略水平状態にあった支持アーム38がピックアップローラ36側を下方に揺動し、給紙トレイ30の底面プレート31上に積載された用紙50の最上面を所定の押圧で押さえるように構成されている。
底面プレート30が上昇または降下することで底面プレート30上の用紙50を押さえているピックアップローラ36も上昇、降下し、支持アーム38のピックアップローラ36側が上下に揺動する。
また、支持アーム38にはスイッチレバー部39がピックアップローラ36側とフィードローラ37側との方向に対して略直角に形成されており、支持アーム38のピックアップローラ36側とフィードローラ37側が略水平状態にある時は、スイッチレバー部39がレベルセンサー16のスイッチを押さえてレベルセンサー16の検知信号をONとし、支持アーム38のピックアップローラ36側が所定の高さだけ降下するとスイッチレバー部39がレベルセンサー16のスイッチから離反してレベルセンサー16の検知信号をOFFとするような位置にレベルセンサーが配置されている。
フィードローラ37と対向する位置にはリタードローラ40が配置されて用紙さばき機構を構成し、フィードローラ37は、歯車41、42を介してフィードモータ20の回転駆動が伝わるように構成されている。
ピックアップローラ36により底面プレート31上に積載された用紙50の最上面から順次取り出された用紙50は、用紙さばき機構により1枚ずつ分離した状態で画像形成部へ搬送され給紙される。
給紙トレイ30の底面プレート31上に用紙50があるか否かは、前述の最下位置近傍または最上位置近傍に配置された用紙有無検知センサー12が底面プレート31の上昇開始タイミングまたは上昇終了タイミングで検知するように構成されている。
このように構成された用紙残量検知装置10は、給紙トレイ30の用紙残量を底面プレート31上に用紙50が無い状態(以下、「用紙なし」という。)で底面プレート31が最下位置から最上位置まで上昇する上昇時間(基準値)に基づき算出し検知する。
具体的には、給紙トレイ30の底面プレート31上に用紙なしの場合に底面プレート31が最下位置から最上位置まで上昇する時間(以下、「上昇時間(用紙なし)」という。)と、底面プレート31上に用紙50がある状態での底面プレート31が最下位置から底面プレート31上の用紙50の最上面が最上位置に到達するまでの時間(以下、「上昇時間(用紙あり)」という。)とに基づき次式1で算出し検知する。
式1は、給紙トレイ挿入時の用紙残量=(上昇時間(用紙なし)−上昇時間(用紙あり))/上昇時間(用紙なし)×100。
なお、算出結果の値の単位はパーセントである。
例えば上昇時間(用紙なし)が1000msec、上昇時間(用紙あり)が300msecの場合の給紙トレイ30の用紙残量は、上式1に基づき以下のように算出され検知される。
給紙トレイ挿入時の用紙残量=(1000−300)/1000×100=70(パーセント)。
また、給紙トレイ30から画像形成部へ用紙50が給紙されることで底面プレート31上に積載された用紙50の残量は減少するので、給紙中の給紙トレイ30の用紙残量を次のような方法で検知する。
給紙トレイ30から画像形成部へ用紙50が給紙されるたびにレベルセンサー13の検知状態を監視し、給紙トレイ30の底面プレート31上に積載された用紙50の最上面の位置が下がってきたら底面プレート31を一定時間上昇させ、用紙50の給紙により再び用紙50の最上面の位置が下がってきたら底面プレート31を一定時間上昇させるという繰り返し動作を行う。
このような繰り返し動作を行いながら給紙トレイ30から一定枚数の用紙50が給紙される間に前述の底面プレート31を一定時間上昇させた上昇時間を累積加算した上昇時間(以下、「上昇時間(給紙中)」という。)を算出する。
この上昇時間(給紙中)に対応する用紙の量を底面プレート31の上昇前の用紙残量(以下、「用紙残量(一定枚数給紙前)」という。)から差し引くことで用紙50の現在の残量を算出し検知する。
具体的には、例えば用紙量1パーセントに対応する上昇時間(以下、「単位残量当りの上昇時間」という。)を予め取得し、用紙残量(一定枚数給紙前)と、上昇時間(給紙中)とに基づき用紙残量(一定枚数給紙後)を次式2で算出し検知する。
式2は、用紙残量(一定枚数給紙後)=用紙残量(一定枚数給紙前)−上昇時間(給紙中)/(単位残量当りの上昇時間)。
例えば用紙残量(一定枚数給紙前)が70パーセント、上昇時間(給紙中)が50msec、単位残量当りの上昇時間が10msecとすると、用紙残量(一定枚数給紙後)は、上式2に基づき以下のように算出され検知される。
用紙残量(一定枚数給紙後)=70−50/10=65(パーセント)。
このように本発明に係わる用紙残量検知装置10は、前述の各上昇時間に基づき給紙トレイ30の用紙残量を検知するが、これらの各上昇時間を計測し取得する動作制御について図3乃至図5のタイミングチャートを参照し説明する。
図3は、給紙トレイ30挿入時の用紙残量を検知するための上昇時間(用紙なし)を計測するタイミングチャートの一例を示す図である。
なお、図3においては用紙有無検知センサー12が最上位置近傍に配置されているものとして説明する。
図3に示すように画像形成装置1の給紙装置内に給紙トレイ30が挿入され装着されると、そのことを給紙トレイ挿入検知センサー11が検知する(給紙トレイ挿入検知センサー11の検知信号301がON)。
給紙トレイ30が挿入されると制御部(用紙残量検知装置)18は、ナジャーソレノイド21を動作させ(ナジャーソレノイド21の動作信号302がON)、ピックアップローラ35が給紙トレイ30の底面プレート31上に積載された用紙50の最上面を所定の押圧で押さえるように降下させる。
なお、ナジャーソレノイド21が動作していない場合は、ナジャーソレノイド21の動作信号302はOFFとなる。
ピックアップローラ35が降下すると支持アーム38のスイッチレバー部39がレベルセンサー13のスイッチから離反し、レベルセンサー13の検知信号303がONからOFFとなる。
レベルセンサー13の検知信号303がOFFになると制御部(用紙残量検知装置)18は、底面プレート31を上昇させるようにリフターモータ19を動作させる(リフターモータ304の動作信号がON)と同時にタイマー14による底面プレート31の上昇時間(用紙あり)の計測を開始する。
なお、リフターモータ19が動作すると歯車35、34、33を介して歯車33と接続されたアーム32が上方向へ揺動し、底面プレート31の用紙送り側先端部がアーム32により押し上げられて上昇する。
なお、リフターモータ19が動作していない場合は、リフターモータ19の動作信号304はOFFである。
底面プレート31が上昇することで降下してきたピックアップローラ35と底面プレート31とが接触するとともに底面プレート31の上昇に応じて支持アーム38のピックアップローラ36側も上方向に揺動する。
支持アーム38のピックアップローラ36側が底面プレート31の上昇とともに上方向に揺動し、支持アーム38が略水平になったところで支持アーム38のスイッチレバー部39がレベルセンサー13のスイッチを押す状態となり、レベルセンサー13の検知信号303がONとなる。
レベルセンサー13の検知信号303がONになると、制御部(用紙残量検知装置)18がリフターモータ19とナジャーソレノイド21の動作を停止させる(リフターモータ19とナジャーソレノイド21の各検知信号304、302が共にOFF)。
リフターモータ19の動作が停止(リフターモータ19の検知信号304がOFF)することで底面プレート31の上昇も終了するのでリフターモータ19の動作停止のタイミングでタイマー14による時間の計測を終了するとともに用紙有無検知センサー12により底面プレート31上の用紙50の有無の検知が行なわれる。
用紙有無検知センサー12で底面プレート31上に用紙50が無いこが検知されると(用紙有無検知センサー12の検知信号がOFF)、前述のタイマー14により計測した時間を上昇時間(用紙なし)として記憶部15に記憶保持する。
図4は、給紙トレイ30挿入時の用紙残量を検知するための上昇時間(用紙あり)を計測するタイミングチャートの一例を示す図である。
図4に示すように画像形成装置1の給紙装置内に給紙トレイ30が挿入され装着されると、そのことを給紙トレイ挿入検知センサー11が検知する(給紙トレイ挿入検知センサー11の検知信号401がON)。
給紙トレイ30が挿入されると制御部(用紙残量検知装置)18は、ナジャーソレノイド21を動作させ(ナジャーソレノイド21の動作信号402がON)、ピックアップローラ35が給紙トレイ30の底面プレート31上に積載された用紙50の最上面を所定の押圧で押さえるように降下させる。
ピックアップローラ35が降下すると支持アーム38のスイッチレバー部39がレベルセンサー13のスイッチから離反し、レベルセンサー13の検知信号403がONからOFFとなる。
レベルセンサー13の検知信号403がOFFになると制御部(用紙残量検知装置)18は、底面プレート31を上昇させるようにリフターモータ19を動作させる(リフターモータ304の動作信号404がON)と同時にタイマー14による底面プレート31の上昇時間(用紙あり)の計測を開始する。
底面プレート31が上昇することで底面プレート31上に積載された用紙50も上昇し、降下してきたピックアップローラ35が用紙50の最上面を所定の押圧で押さえるとともに底面プレート31の上昇に伴う用紙50の上昇に応じて支持アーム38のピックアップローラ36側も上方向に揺動する。
支持アーム38のピックアップローラ36側が底面プレート31の上昇に伴う用紙50の上昇に応じて上方向に揺動し、支持アーム38が略水平になったところで支持アーム38のスイッチレバー部39がレベルセンサー13のスイッチを押す状態となり、レベルセンサー13の検知信号403がONとなる。
レベルセンサー13の検知信号403がONになると、制御部(用紙残量検知装置)18がリフターモータ19とナジャーソレノイド21の動作を停止させる(リフターモータ19とナジャーソレノイド21の各検知信号404、402が共にOFF)。
リフターモータ19の動作が停止(リフターモータ19の検知信号404がOFF)することで底面プレート31の上昇も終了するのでリフターモータ19の動作停止のタイミングでタイマー14による時間の計測を終了するとともに用紙有無検知センサー12により底面プレート31上の用紙50の有無の検知が行なわれる。
用紙有無検知センサー12で底面プレート31上の用紙50が検知されると(用紙有無検知センサー12の検知信号405がON)、前述のタイマー14により計測した時間を上昇時間(用紙あり)として記憶部15に記憶保持する。
このように計測された上昇時間(用紙あり)と、上昇時間(用紙なし)とにより制御部(用紙残量検知装置)18が上式1を用いて給紙トレイ30の用紙残量を算出し検知する。
図5は、画像形成部へ用紙を給紙中の給紙トレイ30から一定枚数の用紙が給紙される毎に給紙トレイ30の用紙残量を検知するための上昇時間(給紙中)を計測する動作制御のタイミングチャートの一例を示す図である。
図5に示すように給紙トレイ30の用紙50が画像形成部へ給紙中は、フィードモータ20とナジャーソレノイド21が動作しており(フィードモータ20及びナジャーソレノイド21の各動作信号501、502が共にON)、ピックアップローラ36が給紙トレイ30の底面プレート31上に積載された用紙50の最上面を押さえながら最上面の用紙50から順次取り出すとともにフィードモータ20の動作によりフィードローラ19が回転してピックアップローラ36で取り出された用紙50をフィードローラ37とリタードローラ40とで構成される用紙さばき機構により1枚ずつ分離した状態で画像形成部へ搬送し給紙する。
給紙トレイ30の用紙50が画像形成部へ順次給紙されると底面プレート31上に積載された用紙50の残量が減少し、用紙50の最上面を押さえているピックアップローラ36も用紙50の残量減少に伴い降下して支持アーム38のスイッチレバー部39がレベルセンサー13のスイッチから離反してレベルセンサー13の検知信号503がOFFとなる。
レベルセンサー13の検知信号503がOFFになると制御部(用紙残量検知装置)18がリフターモータ19を一定時間動作させ(リフターモータ19の動作信号504が一定時間Δt1だけON)、給紙トレイ30の底面プレート31を一定時間上昇させる。
また、底面プレート31の上昇に伴い、底面プレート31上の用紙50と、用紙50の最上面を押さえているピックアップローラ36が上昇し、支持アーム38のスイッチレバー部39によりレベルセンサー13のスイッチを押されてレベルセンサー13の検知信号503がONとなる。
底面プレート31上の用紙50によりレベルセンサー13の検知信号503がONの状態は、用紙50の最上面が給紙可能な位置にあるので給紙トレイ30の用紙50が再び画像形成部へ順次給紙され、底面プレート31上の用紙50の残量が減少することで前述と同様にレベルセンサー13の検知信号503がOFFとなり、リフターモータ19を一定時間動作させて底面プレート31を一定時間上昇させる同様な動作が給紙トレイ30から一定枚数給紙されるまで繰り返される。
この底面プレート31を一定時間上昇させる繰り返し動作の一定時間Δt1、Δt2、・・・Δtn(nは繰り返し回数であり、以下、説明の便宜上、「一定上昇時間Δtn」という。)は、順次累積加算して一時的に記憶し、給紙トレイ30から用紙50が一定枚数給紙されたところで一定上昇時間Δtnを累積加算して算出した上昇時間を上昇時間(給紙中)として記憶部15に記憶する。
また、給紙トレイ30から用紙50が一定枚数給紙される毎に算出された上昇時間(給紙中)が履歴として記憶部15に記憶される。
このように計測した上昇時間(給紙中)と、用紙残量(一定枚数給紙前)と、予め取得された単位残量当りの上昇時間とにより制御部(用紙残量検知装置)18が上式2を用いて用紙残量(一定枚数給紙後)を算出し検知する。
前述したように給紙トレイ30の用紙残量及び用紙残量(一定枚数給紙後)は、前述の式1及び式2で示されるように上昇時間(用紙なし)、上昇時間(用紙あり)、上昇時間(給紙中)等の各上昇時間に基づき算出するように構成されているため、計測されたこれらの上昇時間には、装置機差や底面プレート31を上昇させる機構の劣化、異物挟み込み等の要因により誤差が含まれている場合があり、そのことにより検知した用紙残量に誤差が生ずる場合がある。
そこで本発明に係わる用紙残量検知装置10は、検知した用紙残量の前述の要因による誤差を次の二つの補正方法により補正するように構成されている。
第一の補正方法は、用紙トレイ30の用紙50を画像形成部へ給紙中に用紙50が無くなる毎に給紙トレイ30の底面プレート31を最下位置から最上位置まで上昇させ、その上昇時間を用紙残量を検知するための基準値である前述の上昇時間(用紙なし)として用いることで上式1で算出される給紙トレイ挿入時の用紙残量を補正する。
第二の補正方法は、用紙トレイ30の用紙50を画像形成部へ給紙中に用紙50が一定枚数給紙される毎に計測された前述の上昇時間(給紙中)の履歴を保持し、上昇時間(給紙中)の誤差を前述の上昇時間(用紙なし)に反映させて補正する。
この第一の補正方法及び第二の補正方法の制御動作について図6及び図7を参照し説明する。
図6は、第一の補正方法の制御動作を示す流れ図である。
図6に示すように、給紙トレイ30の用紙50を画像形成部へ給紙中に用紙50が無くなったことを用紙有無検知センサー12が検知すると(ステップS601でYES)、リフターモータ19の動作により給紙トレイ30の底面プレート31を最下位置まで降下させた後(ステップS602)、底面プレート31を最下位置から最上位置まで上昇させ、その上昇時間の計測をタイマー14により開始する(ステップS603、ステップS603)。
レベルセンサー13により底面プレート31が最上位置に到達したことが検知されると(ステップS604でYES)、リフターモータ19の動作を停止させて底面プレート31の上昇を終了させ、タイマー14による時間の計測を終了するとともに計測した上昇時間で記憶部15に記憶されている用紙残量の基準値の上昇時間(用紙なし)を書き換えて更新する(ステップS605)。
図7は、第二の補正方法の制御動作を示す流れ図である。
図7に示すように、給紙トレイ30から画像形成部へ用紙50が給紙されることで給紙トレイ30の用紙50の残量が減少し、用紙50の最上面の高さ位置が用紙供給位置よりも低くなる。
このことがレベルセンサー13により検知されると、リフターモータ19を動作させて給紙トレイ30の底面プレート31を一定時間上昇させるとともに底面プレート31の上昇により用紙50が画像形成部へ給紙される。
給紙トレイ30から画像形成部への給紙により給紙トレイ30の用紙50の残量が減少するので前述と同様に底面プレート31を一定時間上昇させ、用紙50を画像形成部へ給紙するという動作を繰り返す。
この底面プレート31が一定時間上昇した時間(一定上昇時間)は、給紙トレイ30から用紙50が一定枚数給紙されまで累積加算されて記憶されており、この繰り返し動作中に図示せぬセンサーにより給紙トレイ30から用紙50が一定枚数給紙されたことが検知されると(ステップS701でYES)、用紙50が一定枚数給紙される間の累積加算された一定上昇時間を上昇時間(給紙中)として記憶部15に記憶し、一定枚数給紙毎の各上昇時間(給紙中)を履歴として記憶部15に記憶する(ステップS702)。
今回計測した上昇時間(給紙中)と履歴として記憶部15に記憶されている過去の上昇時間(給紙中)とを比較し(ステップS703)、一定値以上の差分がある場合は(ステップS704でYES)、今回の上昇時間(給紙中)と過去の上昇時間(給紙中)との差分に基づき用紙残量の基準値である前述の上昇時間(用紙なし)の補正を行う(ステップS705)。
具体的には、今回計測された一定枚数給紙後の上昇時間(給紙中)と、過去に計測された上昇時間(給紙中)との差分に基づく誤差(以下、「上昇時間(給紙中)の誤差」という。)を後述する式3で算出し、式3で算出された上昇時間(給紙中)の誤差に基づき後述する式4により上昇時間(用紙なし)を補正する。
式3は、上昇時間(給紙中)の誤差=((今回の上昇時間(給紙中))−(過去の履歴の上昇時間(給紙中)))/(過去の履歴の上昇時間(給紙中))。
式4は、補正された上昇時間(用紙なし)=上昇時間(用紙なし)+上昇時間(用紙なし)×(上昇時間(給紙中)の誤差)。
例えば上昇時間(用紙なし)が1000msec、履歴として記憶された過去の一定枚数(100枚)給紙後の上昇時間(給紙中)が200msec、今回の一定枚数(100枚)給紙後の上昇時間(給紙中)が220msecとすると、上式3、4に基づき上昇時間(給紙中)の誤差=(220−200)/200=0.1。
補正された上昇時間(用紙なし)=1000+(1000×0.1)=1100msecとする。
次に用紙有無検知センサー12の配置位置に応じた上昇時間(用紙なし)の取得方法について図8及び図9の流れ図を参照し説明する。
図8は、用紙有無検知センサー12が最下位置近傍に配置されて構成された場合の上昇時間(用紙なし)の取得方法を示す流れ図である。
図8に示すように、給紙トレイ30挿入後、給紙トレイ30上の用紙50の有無を用紙有無検知センサー12により検知し、その検知結果が記憶される(ステップS801)。 リフターモータ19により底面プレート31を最下位置から最上位置方向へ上昇させると同時にタイマー14による底面プレート31の上昇時間の計測を開始する(ステップS802)。
ステップS801で底面プレート31上の用紙なしが検知された場合は、底面プレート31が最上位置まで到達するとともにレベルセンサー13により底面プレート31が最上位置に到達したことが検知される。
底面プレート31が最上位置に到達したことが検知されると(ステップS803でYES)、リフターモータ19の動作を停止させて底面プレート31の上昇を終了させ、タイマー14による時間の計測を終了する(ステップS804)。
ステップS801での用紙有無検知センサー12の検知結果に基づき底面プレート31上の用紙なしが検知されていた場合は(ステップS805でYES)、計測した時間を用紙残量の基準値である上昇時間(用紙なし)として記憶部15に記憶保持する(ステップS806)。
図9は、用紙有無検知センサー12が最上位置近傍に配置されて構成された場合の上昇時間(用紙なし)の取得方法を示す流れ図である。
図9に示すように、給紙トレイ30挿入後、リフターモータ19の動作により底面プレート31を最下位置から最上位置方向へ上昇させると同時にタイマー14による底面プレート31の上昇時間の計測を開始する(ステップS901)。
レベルセンサー13により底面プレート31または用紙50の最上面が最上位置に到達したことが検知されると(ステップS902でYES)、リフターモータ19の動作を停止させて底面プレート31の上昇を終了させ、タイマー14による時間の計測を終了する(ステップS903)。
また、底面プレート31の上昇終了後、底面プレート31上の用紙50の有無を用紙有無検知センサー12により検知し、用紙有無検知センサー12が底面プレート31上の用紙なしを検知した場合は(ステップS904でYES)、タイマー14により計測した時間を用紙残量の基準値である上昇時間(用紙なし)として記憶部15に記憶保持する(ステップS905)。
用紙有無検知センサー12が底面プレート31上の用紙なしを検知しなかった場合は(ステップS904でNO)、タイマー14により計測した時間を無効とする(ステップS906)。
以上の説明では、給紙トレイ30の用紙残量を底面プレート31の上昇時間に基づき検知する方法を示したが、上昇時間の替わりに底面プレート31を上昇させるリフターモータ19が底面プレート31を上昇させた上昇量に対応したリフターモータ19の回転数や回転角度等の作動量に基づき検知するようにしてもよい。
また、底面プレート31をステッピングモータで上昇、降下させるような構成とし、給紙トレイ30の用紙残量をステッピングモータが底面プレート31を上昇させた上昇量に対応したステッピングモータのパルス数に基づき検知するようにしてもよい。
以上説明したように本発明に係わる用紙残量検知装置10は、給紙中の給紙トレイ30の用紙50が無くなる毎に上昇時間(用紙なし)を計測するとともに給紙トレイ30から一定枚数給紙される毎に計測した上昇時間(給紙中)を履歴として保持し、履歴で保持された上昇時間(給紙中)を比較して得た誤差を上昇時間(用紙なし)に反映させた補正を行い給紙トレイ30の用紙残量を検知するので装置機差や底面プレート31を上昇させる機構の劣化、異物挟み込み等の要因により誤差の影響を抑え、より高精度な用紙残量を検知することができる。
本発明に係わる用紙残量検知装置10の機能的な構成を示すブロック図 用紙残量検知装置10の概略的な構成を示す構成図 給紙トレイ30挿入時の上昇時間(用紙なし)を計測するタイミングチャートの一例を示す図 給紙トレイ30挿入時の上昇時間(用紙あり)を計測するタイミングチャートの一例を示す図 一定枚数給紙毎の上昇時間(用紙あり)を計測するタイミングチャートの一例を示す図 本発明に係わる第一の補正方法の制御動作を示す流れ図 本発明に係わる第二の補正方法の制御動作を示す流れ図 用紙有無検知センサー12が最下位置に配置されている場合の上昇時間(用紙なし)の取得方法を示す流れ図 用紙有無検知センサー12が最上位置に配置されている場合の上昇時間(用紙なし)の取得方法を示す流れ図
符号の説明
1 画像形成装置
2 制御部(画像形成装置)
10 用紙残量検知装置
11 給紙トレイ挿入検知センサー
12 用紙有無検知センサー
13 レベルセンサー
14 タイマー
15 記憶部
16 RAM(=Random Access Memory)
17 ROM(Read Only Memory)
18 制御部(用紙残量検知装置)
19 リフターモータ
20 フィードモータ
21 ナジャーソレノイド
30 給紙トレイ
31 底面プレート
32 アーム
33、34、35、41、42 歯車
36 ピックアップローラ36
37 フィードローラ
38 支持アーム
39 スイッチレバー部
40 リタードローラ
50 用紙
301、401 検知信号(給紙トレイ挿入検知センサー)
302、402、502 動作信号(ナジャーソレノイド)
303、403、503 検知信号(レベルセンサー)
304、404、504 動作信号(リフターモータ)
305、405 検知信号(用紙有無検知センサー)
501 動作信号(フィードモータ)

Claims (12)

  1. 給紙トレイの底面プレートを所定の位置まで上昇させるリフターを有し、前記給紙トレイに用紙が無い状態における前記リフターによる前記底面プレートの前記所定の位置までの上昇量に対応する値を基準値として保持し、前記給紙トレイの用紙残量検知に際して、前記底面プレートを前記リフターにより前記所定の位置まで上昇させ、このときの上昇量に対応する値と前記基準値との差分に基づき該給紙トレイの用紙残量を検知する用紙残量検知装置において、
    前記給紙トレイの用紙の有無を検知する用紙有無検知手段と、
    前記用紙有無検知手段で前記給紙トレイの用紙が無いことが検知された場合に前記リフターにより前記底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する第1の検知手段と、
    前記第1の検知手段で検知した値に基づき前記基準値を補正する第1の補正手段と
    を具備することを特徴とする用紙残量検知装置。
  2. 前記リフターは、
    モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、
    前記上昇量に対応する値は、
    前記モータにより前記底面プレートを上昇させるのに要する時間である
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙残量検知装置。
  3. 前記リフターは、
    モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、
    前記上昇量に対応する値は、
    前記モータの作動量である
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙残量検知装置。
  4. 前記用紙有無検知手段は、
    前記底面プレートが所定の上昇位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、
    前記第1の検知手段は、
    前記リフターにより前記底面プレートを最下位位置まで下降制御した後該底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の用紙残量検知装置。
  5. 前記用紙有無検知手段は、
    前記底面プレートが最下位位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、
    前記第1の検知手段は、
    前記リフターにより前記底面プレートを前記最下位位置から前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の用紙残量検知装置。
  6. 前記給紙トレイから一定量の用紙が給紙される毎に前記リフターにより前記底面プレートを一定量だけ上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する第2の検知手段と、
    前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される間の前記第2の検知手段で検知された値を累積加算する累積加算手段と、
    前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される毎に前記累積加算手段で算出される値を保持する累積加算値保持手段と、
    前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙された場合に前記累積加算手段で算出された値および前記累積加算値保持手段で保持された値の差分に基づき前記基準値を補正する第2の補正手段と
    を具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の用紙残量検知装置。
  7. 給紙トレイの底面プレートを所定の位置まで上昇させるリフターを有し、前記給紙トレイに用紙が無い状態における前記リフターによる前記底面プレートの前記所定の位置までの上昇量に対応する値を基準値として保持し、前記給紙トレイの用紙残量検知に際して、前記底面プレートを前記リフターにより前記所定の位置まで上昇させ、このときの上昇量に対応する値と前記基準値との差分に基づき該給紙トレイの用紙残量を検知する検知方法において、
    前記給紙トレイの用紙の有無を用紙有無検知手段で検知し、
    前記用紙有無検知手段で前記給紙トレイの用紙が無いことが検知された場合は、前記リフターにより前記底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を第1の検知手段で検知し、
    前記第1の検知手段で検知した値に基づき前記基準値を第1の補正手段で補正する
    ことを特徴とする検知方法。
  8. 前記リフターは、
    モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、
    前記上昇量に対応する値は、
    前記モータにより前記底面プレートを上昇させるのに要する時間である
    ことを特徴とする請求項7記載の検知方法。
  9. 前記リフターは、
    モータの駆動により前記底面プレートを上昇制御し、
    前記上昇量に対応する値は、
    前記モータの作動量である
    ことを特徴とする請求項7記載の検知方法。
  10. 前記用紙有無検知手段は、
    前記底面プレートが所定の上昇位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、
    前記第1の検知手段は、
    前記リフターにより前記底面プレートを最下位位置まで下降制御した後該底面プレートを前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の検知方法。
  11. 前記用紙有無検知手段は、
    前記底面プレートが最下位位置にある状態で前記用紙の有無を検知し、
    前記第1の検知手段は、
    前記リフターにより前記底面プレートを前記最下位位置から前記所定の位置まで上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を検知する
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の検知方法。
  12. 前記給紙トレイから一定量の用紙が給紙される毎に前記リフターにより前記底面プレートを一定量だけ上昇させ、このときの前記底面プレートの上昇量に対応する値を第2の検知手段で検知し、
    前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される間の前記第2の検知手段で検知された値を累積加算手段で累積加算し
    前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙される毎に前記累積加算手段で算出される値を累積加算値保持手段で保持し、
    前記給紙トレイから一定枚数の用紙が給紙された場合に前記累積加算手段で算出された値および前記累積加算値保持手段で保持された値の差分に基づき前記基準値を第2の補正手段で補正する
    ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の検知方法。
JP2006033817A 2006-02-10 2006-02-10 用紙残量検知装置および検知方法 Withdrawn JP2007210763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006033817A JP2007210763A (ja) 2006-02-10 2006-02-10 用紙残量検知装置および検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006033817A JP2007210763A (ja) 2006-02-10 2006-02-10 用紙残量検知装置および検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007210763A true JP2007210763A (ja) 2007-08-23

Family

ID=38489534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006033817A Withdrawn JP2007210763A (ja) 2006-02-10 2006-02-10 用紙残量検知装置および検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007210763A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011246258A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Kyocera Mita Corp 用紙残量検出装置、画像形成装置
JP2012091917A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2015199580A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
WO2016158021A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置及び画像形成装置
JP2018090358A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 キヤノン株式会社 画像形成装置及び給送装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011246258A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Kyocera Mita Corp 用紙残量検出装置、画像形成装置
JP2012091917A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2015199580A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
WO2016158021A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置及び画像形成装置
JPWO2016158021A1 (ja) * 2015-03-27 2017-08-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置及び画像形成装置
US10029866B2 (en) * 2015-03-27 2018-07-24 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus
JP2018090358A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 キヤノン株式会社 画像形成装置及び給送装置
US10518991B2 (en) 2016-11-30 2019-12-31 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and feeding apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100605171B1 (ko) 화상형성장치의 급지장치 및 그 제어방법
JP5494938B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2007210763A (ja) 用紙残量検知装置および検知方法
JP4297912B2 (ja) 給紙装置
US6908082B2 (en) Method and system for providing sheet stack level control
AU4382001A (en) A device for controlling the means delivering sheets to a machine
JP2007031069A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JPH06219573A (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP2018135200A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
US10479625B2 (en) Sheet feeding apparatus and printing apparatus
JP2000344359A (ja) 給紙制御装置
JPH07172624A (ja) 画像形成装置の用紙検知装置
JPH10181944A (ja) 画像形成装置の用紙残量検知方法
JP2015202912A (ja) シート供給装置、画像形成装置、画像読取装置
JP2010023979A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JPH10161376A (ja) 画像形成装置用の給紙機構及びその残量枚数算出方法
JP2972690B2 (ja) 用紙残量検出装置およびその方法
JPH06100200A (ja) 画像形成装置の記録用紙残量検出装置及び方法
JPH0628517Y2 (ja) ペ−パ残枚数表示装置
WO2020051007A1 (en) Sheet feeding
JP2014210660A (ja) 給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3823682B2 (ja) 用紙残量検知方法、給紙ユニットおよび画像形成装置
JPH0873055A (ja) 給紙トレイの用紙上昇装置
JPH0640604A (ja) 重送検出装置
JP2011219256A (ja) シート給送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20081225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100412