JP2007209834A - アスベスト固溶化システム及びアスベスト固溶化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アスベスト１をスラグ中に固溶化させる溶融装置２とアスベスト１を溶融装置へ吹込む吹込装置５とを具えることを特徴とするアスベスト固溶化システム及びアスベスト固溶化方法を提供する。
【解決手段】本発明のアスベスト固溶化システム及びアスベスト固溶化方法は、アスベスト１をスラグ中に溶融固化させる装置を具えることを特徴とする。
【選択図】図１
【解決手段】本発明のアスベスト固溶化システム及びアスベスト固溶化方法は、アスベスト１をスラグ中に溶融固化させる装置を具えることを特徴とする。
【選択図】図１
Description
本発明はアスベストを固溶化するシステム及び方法に関する。
アスベストは、防音・断熱用として学校や各建築物、船舶、鉄道車両などに広範囲で使用されていた。また、絶縁材料としても使われていた。使用箇所は、自動車や鉄道車両のブレーキパッド、クラッチ板や建物の屋根瓦及び屋根用波板及び石膏板及び天井用化粧板及びガスケット及びシーリング材及びパッキング等幅広く使用されていた。
アスベストはその特性から耐熱性に富んだ資材であったため焼却処理は出来なかった。その多くはシュレッダーで破砕して埋立ていたため、アスベスト繊維の飛散の問題があった。
その空中に飛散したアスベスト繊維を肺に吸入すると約２０年から４０年の潜伏期間を経た後に肺がんや中皮腫の病気を引き起こす確率が高いため、環境上非常に問題である。
また、廃棄するアスベストを埋立する以外、無害化処理方法は未だ無いのが現状である。
特許文献１に記載された処理方法は、アスベストを硬化させるだけであり、アスベストの処理時においての飛散の防止に努めていない。
特許公開２００２−１３７９７６号公報
本発明の目的は、アスベスト１の固溶化システム及び固溶化方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、スラグ４を生成可能な溶融装置２とアスベスト１を吹込む吹込装置５とを具えることにある。
溶融装置２によりスラグ４を生成させ、その溶融装置２の内部にアスベスト１を装入する。スラグ４を生成させる際、塩基度（Ｃａｏ／ＳｉＯ２）が高い方が好ましい。
溶融装置２に装入する際、吹込装置５により溶融スラグ３中に溶し込む。液体の中に固体を封じ込め、スラグ４として固溶化させる。
溶融の際に酸化カルシウム等のカルシウム化合物の副資材を添加することにより、アスベスト１を塩基性にすることによりアスベスト１の融点を下げることができる。
アスベスト１を溶融装置２により溶融した際スラグ４となり、その生成したスラグ４は、セメントの材料や肥料や道路の路盤材やレンガ等に利用可能である。また、スラグ４は溶出しにくく安定であるという特徴がある。
また、本発明のアスベスト固溶化方法は、アスベスト１を溶融スラグ３中に溶し込み溶融処理する工程とを具えることにある。
本発明によれば、今まで処理が困難で埋立ばかりされてきたアスベスト１を無害化処理することができる。
また、シュレッダー等の破砕工程が不要なため、アスベスト１が飛散して環境が汚染されるのを防止でき、飛散したアスベスト繊維を吸った際におこる人的被害の低減に大きく寄与できる。
さらに、アスベスト１を無害化して再資源化することが可能になるため、埋立地の問題や埋立後の環境汚染を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図１は、アスベスト固溶化方法である。アスベスト１を吹込装置５によってスラグ４中に溶し込み溶融処理するフローチャートを示したものである。
図１は、アスベスト固溶化方法である。アスベスト１を吹込装置５によってスラグ４中に溶し込み溶融処理するフローチャートを示したものである。
図１に示す溶融装置２は装置内部で溶融スラグ３が生成しやすい構造をしている。
溶融装置２内部の温度を昇温する燃料は、石炭やコークス等の固形燃料が望ましいが、重油や灯油等の液体燃料や天然ガスを利用したバーナー等でもよい。
アスベスト１を溶融装置２に装入して溶融する際、酸化カルシウム等のカルシウム化合物の副資材を添加すると、アスベスト１の融点を下げることによりアスベスト１独自で溶融するより低い温度で溶融できる上で好ましい。
溶融装置２でアスベスト１を溶融した際にスラグ４として排出される。このスラグ４は、セメントの材料や肥料や道路の路盤材やレンガ等に利用可能である。
本発明のアスベスト固溶化システム（図１）を用いて、アスベスト１を溶融してできたスラグ４の成分を測定して、通常のスラグ４と測定した値を比較したところほとんど差は見られなかった。下表にスラグ４の主な成分の測定結果を示す。
この結果から、スラグ４への影響はほとんどないものと考えてよい。
この結果から、スラグ４への影響はほとんどないものと考えてよい。
本発明によれば、今まで処理が困難で埋立ばかりされてきたアスベスト１を無害化処理することができる。
また、シュレッダー等の破砕工程が不要なため、アスベスト１が飛散して環境が汚染されるのを防止でき、飛散したアスベスト繊維を吸った際におこる人的被害の低減に大きく寄与できる。
さらに、アスベスト１を無害化して再資源化することが可能になるため、埋立地の問題や埋立後の環境汚染を防止することができる。
１ アスベスト
２ 溶融装置
３ 溶融スラグ
４ スラグ
５ 吹込装置
２ 溶融装置
３ 溶融スラグ
４ スラグ
５ 吹込装置
Claims (2)
- アスベストを溶融する装置と
溶融した際生成するスラグ中に吹込んで溶し込む装置を具えることを特徴とするアスベスト固溶化システム。 - アスベストを溶融する工程と
溶融した際生成するスラグ中に吹込んで溶し込む工程を具えることを特徴とするアスベスト固溶化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005328072A JP2007209834A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | アスベスト固溶化システム及びアスベスト固溶化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005328072A JP2007209834A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | アスベスト固溶化システム及びアスベスト固溶化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2007209834A true JP2007209834A (ja) | 2007-08-23 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2005328072A Pending JP2007209834A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | アスベスト固溶化システム及びアスベスト固溶化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2007209834A (ja) |
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2005
- 2005-10-14 JP JP2005328072A patent/JP2007209834A/ja active Pending
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