JP4924885B2 - アスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法 - Google Patents

アスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、有害物質を含む有害廃棄物を、低エネルギーで確実に無害化しようとする有害廃棄物の低温無害化処理方法並びにこの方法により無害化処理した物質を再資源物質として再資源化する方法に関するものである。
この発明において、有害物質を含む有害廃棄物とは、代表的には、アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材であり、例えば、吹き付けアスベスト、アスベスト含有吹き付けロックウール、ヒル石、珪酸カルシウム保温材、珪酸カルシウム板、アスベスト含有ロックウール吸音板、押し出しセメント板、スレートボード、スレート波板、住宅屋根用化粧スレート、住宅用サイディング材などのアスベスト含有建築材料廃棄物を含むものである。
さらに、この発明において、有害廃棄物として挙げられるものは、カドミウム、鉛、砒素、クロムなどの重金属あるいはその化合物、ダイオキシン、石膏ボード、PCB、さらには、硫化ジメチル、硫化水素などの硫化物を含むものである。
この発明になる有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法および再資源材の製造方法は、上記する有害廃棄物に対して変更なく効果的に適用が可能なものであって、特には、上記するアスベスト繊維を含有するアスベスト廃材、アスベスト含有建築材料廃棄物に対して極めて効果的に適用が可能なものである。以下、アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材を代表的な実施例として説明する。
周知のように、アスベスト(asbestos)とは、天然に産する繊維状のケイ酸塩鉱物の総称であり、蛇紋石族系と角閃石族系とに大別されている。一般的にアスベストと称するものは、蛇紋石族系のクリソタイル(chrysotile:温石綿あるいは白石綿)〔MgSiO(OH):融点1521℃〕であり、全アスベスト中の95%の産出量を占めている。
一方、角閃石族系のアスベストとしては、クロシドライト(青石綿)〔Na(Fe2+>Mg)(Fe3+)SiO22(OH):融点1192℃〕、アモサイト(茶石綿)〔(Mg<Fe2+)SiO22(OH):融点1200℃〕などが知られている。
これらのアスベストは、耐熱性、断熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの諸特性に優れており、柔軟で加工性に富み、引っ張り強度が大きく、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、且つ、安価であるため、建設資材(建材)、各種電気製品、車両あるいは一般家庭用品など極めて広い産業分野において多用されてきている。
しかしながら、この重宝なアスベストに関しては、当該アスベストに長期に亘って暴露すると、疾患に至る確率が高く、人体に対して極めて危険な物質であるとされ、特に、毒性の強い上記角閃石族系のアスベストについては、1995年以降その使用が完全に禁止されており、上記蛇紋石族系のクリソタイルについても、2004年10月以降アスベスト含有量1%以上の使用が禁止されるに至っている。しかしながら、それまでに使用されてきたアスベストの量は、既存の建造物構造体、あるいは各種産業分野における多様の製品に対し、極めて多量に存在しており、場合によっては、露呈していて、アスベスト繊維が飛散するような状況にもあり、極めて大きな社会的問題として問題提起されている。
このような状況は、従来のアスベスト工法において、「吹き付けアスベスト」と称するアスベスト工法によるものは、鉄筋の梁や天井に高濃度のアスベストとセメントとを混ぜ合わせて吹き付けたものであって、飛散性が高く、人体暴露の可能性が高いものとして存在しており、その既存量も膨大なものである。
これらの膨大な既存アスベストを処理するにあたって、2005年から厚生労働省は「特定化学物質障害予防規則」から分離した「石綿障害予防規則」通称「石綿則」を施行し、石綿含有建材の規制を強化し、且つ、国土交通省の定める建築基準法を改正し、建材に含まれるアスベスト含有率測定法:JIS 1481/2006年規格では、実質0.1%規制基準に相当する3000粒子中、4アスベスト粒子が含まれれば、その試料体は「アスベスト含有」とされることや、アスペクト比〔長さ/径〕が3以上の粒子をアスベスト繊維と数えるなど、その規制内容は非常に厳しいものとなっている。
このアスベスト構造物などに対するアスベスト処理としては、先ず、既存アスベスト構造物におけるアスベストの飛散を防止する試みである。既存のアスベスト構造物からアスベスト飛散を防止する手法として、同一出願人により、アスベスト繊維の飛散を防止し、該アスベスト繊維を包囲して固化するアスベスト包囲固化処理材、および、それを用いたアスベスト包囲固化処理法が提案されている。
このアスベスト包囲固化処理法では、アスベスト繊維を含む建造物構造体の内部に、浸透性の高い第1のアスベスト処理材(水酸化カルシウムを含むアスベスト処理材)を浸透させて、乾燥後に有機金属化合物を形成し、しかる後、石灰を主成分とする封着性の高い第2のアスベスト処理材を吹き付けて、カルシウムイオンをアスベスト繊維表面に作用させて、アスベスト繊維と強固に結合させ、大気中の炭酸ガス作用により経時的に石灰岩化するようにしたものである。
しかしながら、上記アスベスト包囲固化処理法は、第1のアスベスト処理材を既存のアスベスト構造物の内部に浸透させ、しかる後、第2のアスベスト処理材を吹き付けて凝結固化するものであり、既存のアスベストをアスベスト廃棄物として無害化処理するものではなく、しかも、再資源化するものでもない。
一方、既存のアスベスト構造物に関するアスベスト廃棄物の処理方法としては、従来、アスベスト廃棄物をビニール袋などに入れ飛散しない状態にして、あるいは、コンクリート化して地中に埋め立てたり、例えば、特許文献1(特開平6−170352号公報)および特許文献2(特開平7−171536号公報)に開示されているような溶融処理法が知られている。
しかしながら、上記する従来のアスベスト廃棄物処理法にあって、当該アスベスト廃棄物の埋め立てによる方法では、多額な経費と広大な処理場、埋め立て場所を確保する必要があり、しかも、そのまま埋め立てた場合は、土地開発などによりアスベストが地表に露出することもあり、アスベスト飛散という大きな問題を生じるものであった。また、コンクリート化して埋め立てても、アスベストは、鉱物繊維のまま変質せずに存在するため、地表に露出すれば、コンクリートだけが経時的に風化し、劣化して、アスベスト飛散の問題を生じるものであった。
一方、アスベスト廃棄物を溶融処理する方法は、上記するような埋め立てによる問題並びにコンクリート化による問題を解決し、アスベストの溶融固化によって無害化を図ろうとするものであるが、上記する通り、アスベストの融点が非常に高いため、多大なエネルギーを要し、多大な経費を要するものであり、且つ、設備が複雑で大型のものとなるという多くの問題点を有している。
さらに、従来のアスベスト廃棄物溶融処理法によれば、当該溶融処理を行うには、アスベスト廃棄物を袋詰め、あるいはコンクリートなどで塊状に固めるといった前段の処理が必要であり、溶融あるいは前段工程でのアスベスト飛散防止や、減容化対策などの多くの問題を有するものであった。
特開平6−170352号公報 特開平7−171536号公報
そこで、この発明は、上記する従来のアスベスト処理法にみられる多くの問題点を解決しようとするものであって、特に、既存のアスベスト構造物などに対して、アスベスト処理を行うに際して、当該アスベスト処理工法中、一貫してアスベストの飛散を防止しつつ、アスベスト廃材として回収し、当該アスベスト廃材を低エネルギーで分解し、確実に無害化し、この無害化した焼成物質を、例えば、セメント工場、火力発電所、製鉄炉などの補助燃料として再資源化するという一貫したアスベスト無害化処理方法を提供するものであり、さらには、上記するアスベスト廃材に限らず、カドミウム、鉛、砒素、クロムなどの重金属あるいはその化合物、ダイオキシン、石膏ボード、PCB、さらには、硫化ジメチル、硫化水素などの硫化物を含む有害廃棄物に対し、これらを低エネルギーで確実に無害化し、この無害化した焼成物質を再資源化する製造方法を提供するものである。
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、請求項1に記載の発明は、
アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材を破砕・粉砕して得られるアスベスト含有破砕材1重量部に対し、
0.05〜1重量部のアルカリ金属の水酸化物、
0.05〜1重量部のアルカリ土類金属の水酸化物、
0.5〜20重量部の還元性物質、および、
0.1〜5重量部の水とを混練して、混練材を生成し、
該混練材を形状化して、火力エネルギー源の補助燃料として再資源化してなることを特徴とするアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法を構成するものである。
さらに、この発明において、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法であって、前記アルカリ金属の水酸化物が、水酸化ナトリウムであり、アルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化カルシウムであることを特徴とするものである。
さらに、この発明において、請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法であって、前記還元性物質が、可燃性材であり、木屑、木炭、モミ、紙、石炭粉末、コークス、ゴムタイヤ、プラスチック廃材、サンドオイル、廃油などであることを特徴とするものである。
さらに、この発明において、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法であって、前記混練材内に樹脂を添加してなることを特徴とするものである。
さらに、この発明において、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法であって、
前記アスベスト繊維の飛散を防止して、既存の建造物構造体から前記アスベスト廃材を回収するためのアスベスト包囲固化処理工法を備え、
前記アスベスト包囲固化処理工法は、金属イオンを含むアルカリ性の水溶液またはスラリーを主とする第1のアスベスト処理材と、金属イオンを含むアルカリ性の水溶液またはスラリーを主とし、有機または無機の繊維および骨材を混合した第2のアスベスト処理材とを準備し、
前記第1のアスベスト処理材を前記建造物構造体に塗布、吹き付けまたは注入し、その後前記第2のアスベスト処理材を前記建造物構造体に吹き付けて、前記アスベスト廃材を回収すること特徴とするものである。
以上の構成になるこの発明の有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法によれば、有害物質を含有する有害廃棄物を、破砕・粉砕して得られる有害廃棄物破砕材1重量部に対して、0.05〜1重量部のアルカリ金属の水酸化物と、0.05〜1重量部のアルカリ土類金属の水酸化物、0.5〜20重量部の還元性物質、および、0.1〜5重量部の水とを混練して、混練材を生成するものであり、添加する還元性物質の還元作用と相俟って、例えば、石炭などの還元性物質が有害物質、例えば、アスベストの周囲にムラなく練り混ざっていることにより、且つ、石炭燃焼により遠赤外線が放射され、アスベストにエネルギーを与え、アスベスト内部から熱を発生して無害化を促進するものであり、低エネルギーで有害物質を確実に無害化することができ、有害物質を含む有害廃棄物の処理に関して極めて有効に作用するものといえる。
さらに、この発明の有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法によれば、有害物質を含有する有害廃棄物を、破砕・粉砕して得られる有害廃棄物破砕材1重量部に対して、0.05〜1重量部のアルカリ金属の水酸化物と、0.05〜1重量部のアルカリ土類金属の水酸化物、0.5〜20重量部の還元性物質、および、0.1〜5重量部の水とを混練して、混練材を生成し、該混練材を形状化して、補助燃料として再資源化するものであり、例えば、石炭などの還元性物質を練り混ぜたことにより、補助燃料として、セメント工場、火力発電所、製鉄炉などの新たな火力エネルギー源となり、燃料燃焼によって、例えば、極めて有害なアスベスト成分を完全に消滅させることができる得る点においても極めて有効に作用するものといえる。
以下、この発明になる有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法および再資源材の製造方法について、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
まず、先にも述べたように、この発明において、有害物質を含む有害廃棄物を定義する。この発明において、有害物質を含む有害廃棄物とは、代表的には、アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材であり、例えば、吹き付けアスベスト、アスベスト含有吹き付けロックウール、ヒル石、珪酸カルシウム保温材、珪酸カルシウム板、アスベスト含有ロックウール吸音板、押し出しセメント板、スレートボード、スレート波板、住宅屋根用化粧スレート、住宅用サイディング材などのアスベスト含有建築材料廃棄物を含むものである。さらに、この発明において、有害廃棄物として挙げられるものは、カドミウム、鉛、砒素、クロムなどの重金属あるいはその化合物、ダイオキシン、石膏ボード、PCB、さらには、硫化ジメチル、硫化水素などの硫化物を含むものである。
以下、この発明になる有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法および再資源材の製造方法について、有害廃棄物として最も問題視されているアスベスト繊維を含有するアスベスト廃材の無害化処理法並びにこの処理法に基づく再資源材の製造方法について詳細に説明する。
まず、この発明におけるアスベスト繊維を含有するアスベスト廃材の無害化の定義として、平成18年9月の法改正による、「廃棄物の処理および清掃に関する法律施行規則第6条の24の4および第12条の12の16」において、「人の健康または生活環境に係る被害が生ずるおそれがない性状にすることが確実であると認められるものであること」(抜粋)と規定されていることに基づき、無害化処理に伴い生ずる物にアスベスト繊維が検出されない状況にすることである。これは、建材に含まれるアスベスト含有率測定法:JIS 1481/2006年規格によれば、実質0.1%規制基準に相当する3000粒子中、4アスベスト粒子が含まれれば、その試料体は「アスベスト含有」とされていること、アスペクト比〔長さ/径〕が3以上の粒子をアスベスト繊維と数えることに準拠するものである。
まず、この発明では、既存の建造物構造体から、アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材が回収される。このアスベスト廃材の回収にあたって、アスベスト繊維の飛散を確実に防止してアスベスト廃材回収作業を無害化するため、同一出願人が開発したアスベスト包囲固化処理工法を採用することが好ましく、それによって、アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材の完璧な無害化処理を可能とするものである。
アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材の回収のための前記アスベスト包囲固化処理工法について、その概略を説明する。この工法には、アスベスト包囲固化処理材が使用される。前記アスベスト包囲固化処理材は、次のようなものからなっている。このアスベスト包囲固化処理材は、金属イオンを含むアルカリ性の水溶液またはスラリーを主とする浸透性の高い第1のアスベスト処理材と、金属イオンを含むアルカリ性の水溶液またはスラリーを主とし、有機または無機の繊維および骨材を混合した封着性の高い第2のアスベスト処理材との組み合わせからなっている。
この第1のアスベスト処理材は、浸透性の高い溶液からなっているので、アスベスト繊維を含む建造物構造体の表面に塗布、吹き付けあるいは注入することにより、次第に建造物構造体内部に浸透していき、乾燥後に有機金属化合物を形成する。第2のアスベスト処理材は、石灰を主成分とする封着性の高い溶液からなっているので、第1のアスベスト処理材の処理後の建造物構造体に吹き付けることにより、カルシウムイオンをアスベスト繊維表面に作用させて、アスベスト繊維と強固に結合させ、大気中の炭酸ガス作用により経時的に石灰岩化する。
前記金属イオンを含むアルカリ性の水溶液またはスラリーは、金属の水酸化物および/または強塩基と弱酸の金属塩によるものであり、前記金属の水酸化物としては、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛あるいは水酸化鉄などが有効であり、前記強塩基と弱酸の金属塩としては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、硼酸ナトリウムあるいはリン酸ナトリウムなどである。
アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材を回収するにあたって、まず、上記する第1のアスベスト処理材をアスベスト繊維を含む建造物構造体の表面に塗布、吹き付けあるいは注入する。しかる後、第2のアスベスト処理材を吹き付けてアスベスト廃材を石灰岩化して回収することにより、アスベスト繊維の飛散を確実に防止する。
この発明では、アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材の回収にあたって、上記する回収法は、あくまでも一つの好ましい例にすぎず、既存のアスベスト廃材回収方法のいずれによるものであってもよい。
この発明になる有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法では、上記するようにして回収したアスベスト繊維を含有するアスベスト廃材を破砕機により破砕・粉砕して、アスベスト含有破砕材とする破砕・粉砕処理工程を含むものからなっている。この破砕・粉砕処理工程では、回収されたアスベスト廃材を、例えば、適度の形態の破砕体となるように破砕するものであって、後述する混練工程において、混練する他の物質と万遍なく混じり合うように準備されるものである。
一方、このアスベスト含有破砕材に対して、混練工程において混練される物質が予め準備される。この発明では、前記アスベスト含有破砕材に対して、アルカリ金属の水酸化物と、アルカリ土類金属の水酸化物と、還元性物質と、水とを混練し、バインダーとしての樹脂を添加して混練材を生成する。この発明において、前記アルカリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどが適用可能であり、特に、水酸化ナトリウムが有効である。前記アルカリ土類金属の水酸化物としては、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどが適用可能であり、特に、水酸化カルシウムが有効である。
さらに、この発明において、前記還元性物質は、木屑あるいは竹屑、モミ、紙、石炭粉末、コークス、ゴムタイヤ、プラスチック廃材、サンドオイル、廃油などの可燃性材によるものである。
前記混練材内に添加される樹脂は、後述する形状化工程において、前記混練材を形状化する際にバインダーとして作用するものであり、例えば、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが有効である。
前記混練材を構成する各物質の配合の割合は、前記アスベスト含有破砕材1重量部に対して、アルカリ金属の水酸化物が0.05〜1重量部であり、アルカリ土類金属の水酸化物が0.05〜1重量部であり、還元性物質が0.5〜20重量部であり、水が0.1〜5重量部である。より好ましい実施例によれば、前記アスベスト含有破砕材1重量部に対して、アルカリ金属の水酸化物が0.4重量部であり、アルカリ土類金属の水酸化物が0.6重量部であり、還元性物質が1.0重量部であり、水が1.2重量部である。
前記混練工程において混練された混練材は、形状化工程において、ブリケット状、ペレット状、粒状に形状化され、混練形状材として形成される。この発明の好ましい実施例によれば、前記混練材は、既存のブリケットマシン(成型機)により、たどん状あるいは練炭状に成型される。
この発明では、上記するようにして形状化された混練形状材は、図1のフローチャート図に示すように、大別して二つのラインに沿って再資源材として再資源化される。まず、第1には、前記形状化工程において形状化された混練形状材をそのまま補助燃料として再資源化するものである。この補助燃料は、セメント工場、火力発電所、製鉄炉、ごみ焼却場などの火力エネルギー源として消費し、燃焼によりアスベスト繊維は完全に消滅する。
第2には、前記形状化工程において形状化された混練形状材を焼成工程において焼成することにより、無害化した焼成物を生成し、該無害化した焼成物をコンクリート用骨材、地盤改良材、造園資材などとして再資源化するものである。この場合、前記無害化した焼成物は、もはや特別管理産業廃棄物ではなく、一般産業廃棄物としてそのまま廃棄処分することもできる。
前記焼成工程において、前記混練形状材は、例えば、700℃〜1000℃の温度で、10分〜60分焼成される。この場合、前記混練形状材には、還元物質として石炭などが混入されているので、石炭の燃焼により遠赤外線が放射され、分子にエネルギーを与え、アスベスト内部から熱を発するなどのことにより、低い温度で焼成される。クリソタイル系アスベストは、750℃前後で分解し、850℃前後でアスベストとは異なる結晶フォルステライトに変換する。
この発明では、図1に示すフローチャート図において、第3のラインに沿った再資源材の再資源化が可能である。この場合、混練工程において混練材を生成する際に、混練成分の一つとして、粘土などの無機質材が配合される。粘土などの無機質材を配合した混練材を、前述すると同様に、形状化し、焼成して無害化した焼成物を得る。この焼成物は、ゼオライトとして再資源化する。
次いで、この発明になる低温無害化処理方法について、以下に示す具体的な検体に基づいて行った試験の結果について説明する。検体の成分は以下の通りである。
アスベスト含有破砕材 1重量部に対して、
アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム) 0.4重量部、
アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化カルシウム) 0.6重量部、
還元性物質(木炭) 1.0重量部、
水 1.2重量部
を混練工程、形状化工程を経て、850℃で30分間焼成して焼成体を得た。
この焼成体を粉砕し、これを検体とした。
まず、位相差顕微鏡を用いた分散染色法による定性分析を行った。試験条件は、以下の通りである。
屈折率:1.550
倍率400倍:屈折率nD25℃=1.550の浸液を使用して検鏡
その結果、(1) 検体3000粒子中に、アスベスト繊維は確認されなかった。(2) フォレストライトに変化しているため黄色からオレンジ色に光る。(3) アスベスト繊維からフォレストライトに変化する過程で偏光色を持たない繊維となる。
同様に、屈折率:1.680
倍率400倍:屈折率nD25℃=1.680の浸液を使用して検鏡
その結果、検体3000粒子中に、アスベスト繊維は確認されなかった。
さらに、屈折率:1.700
倍率400倍:屈折率nD25℃=1.700の浸液を使用して検鏡
その結果、検体3000粒子中に、アスベスト繊維は確認されなかった。
上記位相差顕微鏡を用いた分散染色法による定性分析は、使用機器:位相差顕微鏡として、ニコン80i TP−DPHを用いた。
所見:位相差顕微鏡(接眼レンズ10倍・分散対物レンズ40倍)を使用した分散染色分析法による定性分析の結果、分散色を示すアスベスト繊維(クリソタイル、クロシドライト、アモサイト)は確認されなかった。
この分析で、アスベスト繊維(クリソタイル、クロシドライト、アモサイト)が含有する場合、以下の分散色を示す。
クリソタイル:屈折率:1.550の浸液中で赤紫色−青色の分散色
アモサイト :屈折率:1.680の浸液中で桃色の分散色、屈折率:1.700の浸液 中で青色の分散色
クロシドライト:屈折率:1.680の浸液中で橙色の分散色、屈折率:1.700の浸 液中で青色の分散色
が確認されるところ、これらの何れもが確認されなかった。
次に、上記検体を用いてX線回折分析法を行った。その結果を図2に示す。
この図2において、図2Aは、この発明によるアスベスト検体を、以下の分析条件で分析したX線回折図である。この分析条件は、X線対陰極(Cu)、管電圧(35kV)、管電流(40mA)、使用機器:X線回折装置(ブルカーエイエックスエス社製D8ADVANCE)である。これに対して、図2Bは、常態におけるクリソタイルのX線回折図であり、図2Cは、常態におけるクロシドライトのX線回折図であり、図2Dは、常態におけるアモサイトのX線回折図である。
この図からも明らかなように、このX線回折装置による定性分析の結果、この発明により得た検体については、アスベスト(クリソタイル、クロシドライト、アモサイト)回折線ピークは確認されなかった。
なお、この発明では、アスベスト中、クリソタイル〔MgSiO(OH):融点1521℃〕に対して、アルカリ金属の水酸化物として水酸化ナトリウム〔NaOH〕と、アルカリ土類金属の水酸化物である水酸化カルシウム〔Ca(OH)〕を混練することにより、この3金属の成分の相関による3金属系平衡状態が、その成分比により見いだすことができ、本来、クリソタイルの融点1521℃であるところ、これを1000℃以下の低温度で容易に焼成・分解することが可能であることを見いだした。さらに、この発明では、混練材中に、木炭、石炭などの還元性物質を加えることにより、アスベストの周囲にムラなく練り混ざり、且つ、石炭燃焼により遠赤外線が放射され、分子にエネルギーを与え、アスベスト内部から熱を発生して無害化を促進し、低エネルギーで有害物質を確実に無害化することが知見された。
図1は、この発明になる有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法および再資源材の製造方法についてのフローチャート図である。 図2は、この発明による検体を用いてX線回折分析を行ったデータであり、図2Aは、この発明によるアスベスト検体のX線回折図であり、図2Bは、常態におけるクリソタイルのX線回折図であり、図2Cは、常態におけるクロシドライトのX線回折図であり、図2Dは、常態におけるアモサイトのX線回折図である。

Claims (5)

  1. アスベスト繊維を含有するアスベスト廃材を破砕・粉砕して得られるアスベスト含有破砕材1重量部に対し、
    0.05〜1重量部のアルカリ金属の水酸化物、
    0.05〜1重量部のアルカリ土類金属の水酸化物、
    0.5〜20重量部の還元性物質、および、
    0.1〜5重量部の水とを混練して、混練材を生成し、
    該混練材を形状化して、火力エネルギー源の補助燃料として再資源化してなることを特徴とするアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法。
  2. 前記アルカリ金属の水酸化物が、水酸化ナトリウムであり、アルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化カルシウムであることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法
  3. 前記還元性物質が、可燃性材であり、木屑、木炭、モミ、紙、石炭粉末、コークス、ゴムタイヤ、プラスチック廃材、サンドオイル、廃油などであることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法。
  4. 前記混練材内に樹脂を添加してなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法
  5. 前記アスベスト繊維の飛散を防止して、既存の建造物構造体から前記アスベスト廃材を回収するためのアスベスト包囲固化処理工法を備え、
    前記アスベスト包囲固化処理工法は、
    金属イオンを含むアルカリ性の水溶液またはスラリーを主とする第1のアスベスト処理材と、金属イオンを含むアルカリ性の水溶液またはスラリーを主とし、有機または無機の繊維および骨材を混合した第2のアスベスト処理材とを準備し、
    前記第1のアスベスト処理材を前記建造物構造体に塗布、吹き付けまたは注入し、その後前記第2のアスベスト処理材を前記建造物構造体に吹き付けて、前記アスベスト廃材を回収することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアスベスト廃材の低温無害化処理による再資源材の製造方法。
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