JPH06328062A - 産業廃棄処理物およびその製造処理方法 - Google Patents

産業廃棄処理物およびその製造処理方法

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JPH06328062A
JPH06328062A JP5145792A JP14579293A JPH06328062A JP H06328062 A JPH06328062 A JP H06328062A JP 5145792 A JP5145792 A JP 5145792A JP 14579293 A JP14579293 A JP 14579293A JP H06328062 A JPH06328062 A JP H06328062A
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JP
Japan
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industrial waste
waste
weight
industrial
water
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JP5145792A
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English (en)
Inventor
Masaru Takashima
島 愈 高
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AIKOO KK
Aikoh Co Ltd
Original Assignee
AIKOO KK
Aikoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は産業廃棄処理物およびその製造処理
方法に関し、産業廃棄物に高分子ポリマー,水または有
機性溶剤を加え、必要に応じて高分子架橋剤、脱臭剤、
または殺菌剤を添加し、産業廃棄物をゲル化することに
より、水溶解成分の漏洩をなくし、粉塵・有害物の飛散
を防止でき、異臭の発生、カビの発生のない安定した産
業廃棄処理物およびその処理方法を提供することを目的
とする。 【構成】 産業廃棄物と、ポリアクリル酸塩,ポリアミ
ン,ポリアクリルアミド,ポリビニルアルコール,カル
ボキシメチルセルロースおよびシリコーンゲルの中から
一種以上を含む高分子ポリマーの1〜60重量%または
容量%と、水および有機性溶剤の少なくともいずれか一
方または両方と、必要に応じ前記高分子ポリマーの架橋
剤としてポリエチレングリコールジグリシジエーテル,
グリセロールポリグリシジルエーテル等のジエポキシ化
合物もしくは、グリオキザール,グルタルアルデヒド等
のジアルデヒド化合物の0.1〜30重量%または容量
%と、からなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄処理物および
その製造処理方法に関し、例えば、建設廃材、木屑、岩
綿、毒劇物、原子炉からの発生スラジ等の産業廃棄物を
処理した産業廃棄処理物およびその製造処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物の処理については、安
定型廃棄物(例えば、建設廃材,ガラス屑・陶磁器屑,
プラスチック屑,金属屑,ゴム屑等)と管理型廃棄物
(例えば、紙屑,木屑,繊維屑,鉱滓,焼却灰,動物の
死体,煤塵,汚泥等)と特別管理型廃棄物(例えば、毒
劇物,爆破物,感染物を含む)とに別れてそれぞれ処理
されている。
【0003】これらの産業廃棄物は発生場所から定めら
れた処分場に集められて、直接に最終処分場に運搬・処
理されるか、または、定められた方法に従って区分また
は粉砕、減容、圧縮等の処理がされ産業廃棄処理物が形
成された後、最終処分場に処理される。これら産業廃棄
処理物の最終処分は埋立処分と海洋投入処分に分類さ
れ、また埋立処分は陸上埋立と海面埋立に分けられてい
る。さらに、これらの最終処分場は技術上の基準を定め
る命令により、それぞれ区分され、所定の最終処分場に
て投棄または埋立処理されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の産業廃棄処理物およびその処理方法にあって
は、産業廃棄処理物が水溶解成分、毒劇物や重金属イオ
ン等を保有しているため、雨水の流入や、水海中への埋
立時に水中に溶出し、長期間の間に遮水壁から漏洩等に
より公害問題が発生するという問題点がある。また、産
業排棄物中には粉塵となり、飛散し人体に有害なアスベ
スト等は最終処分状への運搬時、また処分場内において
も、振動や強風によりさらに飛散し有害であるという問
題点がある。
【0005】さらに、不快臭を有する産業廃棄物は産業
廃棄物の運搬に高価な密蔽型運搬車が必要であり、また
廃棄処分も手間がかかるとともに廃棄処分が高価になる
という問題点がある。さらにまた、産業廃棄物に細菌、
雑菌病原菌等の混入物があると、運搬および処理・処分
には特別な配慮が必要となり、手間、時間がかかるとと
もに処理が高価になるという問題点がある。
【0006】本発明はこのような従来の課題に鑑みなさ
れたものであり、産業廃棄物に高分子ポリマー、水また
は有機性溶剤を加え、さらに必要に応じて高分子架橋
剤、脱臭剤、または殺菌剤を添加し、産業廃棄物をゲル
化することにより、水溶解成分の漏洩をなくし、粉塵お
よび人体有害物の飛散を防止でき、異臭の発生、カビの
発生のない安定した産業廃棄処理物およびその処理方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
産業廃棄処理物は、産業廃棄物と、ポリアクリル酸塩,
ポリアミン,ポリアクリルアミド,ポリビニルアルコー
ル,カルボキシメチルセルロースおよびシリコーンゲル
よりなる群の中から選ばれた高分子ポリマーの1〜60
重量%または容量%と、水および有機性溶剤の少なくと
もいずれか一方または両方と、必要に応じ前記高分子ポ
リマの架橋剤としてポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル等の
ジエポキシ化合物もしくは、グリオキザール,グルタル
アルデヒド等のジアルデヒド化合物の0.1〜30重量
%または容量%とからなるものである。
【0008】また、請求項2記載の産業廃棄処理物は、
請求項1記載の構成に加え、前記産業廃棄物が水可溶性
成分を含まないゴム屑,廃プラスチック,建設廃材およ
び解体廃材等の安定型産業廃棄物、および加工時に粉塵
が発生して飛散し人体に有害なアスベスト、岩綿および
スラグウール等の人体有害物、および水可溶性成分を含
有するプラスチック等の特別管理型産業廃棄物よりなる
群から選ばれたものである。
【0009】また、請求項3記載の産業廃棄処理物は、
請求項1記載の構成に加え、前記産業廃棄物が木屑,汚
泥スラジ,動植物残渣,廃棄紙および一般廃棄物中の生
塵芥の燃焼残灰等の管理型廃棄物よりなる群の中から選
ばれたものである。
【0010】また請求項4記載の産業廃棄処理物は、請
求項1記載の構成に加え、前記産業廃棄物が、毒劇物,
クロム,水銀,カドミウム,鉛等の重金属イオンを含む
スラジおよび残土よりなる群の中から選ばれたものであ
る。
【0011】また、請求項5記載の産業廃棄処理物は、
請求項1記載の構成に加え、前記産業廃棄物が原子炉か
ら発生した低レベル放射量スラジである。
【0012】また、請求項6記載の産業廃棄処理物は、
請求項1,2,3,4,または5記載の構成に加え、前
記産業廃棄物が安定型廃棄物、特別管理型廃棄物、管理
型廃棄物および原子炉から発生した低レベル放射量スラ
ジの中のいずれか1つでかつ不快臭を有する物に、ベタ
イン化合物,有機酸,有機酸塩,有機金属塩,無機金属
塩,界面活性剤および植物性抽出油よりなる群の中から
選ばれた脱臭剤を1〜10重量%または容量%加えたも
のである。
【0013】また、請求項7記載の産業廃棄処理物は、
請求項1,2,3,4,または5記載の構成に加え、前
記産業廃棄物が、安定型廃棄物、特別管理型廃棄物、管
理型廃棄物および原子炉から発生する低レベルの放射量
スラジの中のいずれか1つに、トリアジン系化合物,有
機アミン化合物,ソルビン酸カリウム,安息香酸ナトリ
ウム,塩化ベンザルコニウムおよび次亜塩素酸ナトリウ
ムの中から選ばれた殺菌剤を0.01〜10重量%また
は容量%加えたものである。
【0014】また、請求項8記載の産業廃棄処理物の製
造処理方法は、産業廃棄物を粉砕・混合し、ポリアクリ
ル酸塩,ポリアミン,ポリアクリルアミド,ポリビニル
アルコール,カルボキシメチルセルロース,シリコーン
ゲルよりなる群の高分子ポリマーの中から一種以上を1
〜60重量%または容量%加え、さらに水および有機性
溶剤のいずれか一方または両方を添加し、さらに必要に
応じ前記高分子ポリマーの架橋剤としてポリエチレング
リコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリ
シジルエーテル等のジエポキシ化合物もしくは、グリオ
キザール,グルタルアルデヒド等のジアルデヒド化合物
の0.1〜30重量%または容量%を加え、所定の形状
の産業廃棄処理物を形成し、比重1.1以上にして水海
中に沈澱させ、または地中の処分場に廃棄処理するもの
である。
【0015】また、請求項9記載の産業廃棄処理物の製
造処理方法は、請求項8記載の構成に加え、前記産業廃
棄物が水可溶性成分を含まないゴム、廃プラスチック、
建設廃材および解体廃材等の安定型産業廃棄物、および
加工時に粉塵が発生して飛散し人体に有害なアスベス
ト,岩綿およびスラグウール等の人体有害物、および水
可溶性成分を含有するプラスチック等の特別管理型産業
廃棄物よりなる群の中から選ばれたものである場合であ
る。
【0016】また、請求項10記載の産業廃棄処理物の
製造処理方法は、請求項8記載の構成に加え、前記産業
廃棄物が木屑、汚泥スラジ、動植物残渣、廃棄紙および
一般廃棄物中の生塵芥の燃焼残灰等の管理型廃棄物であ
る場合である。
【0017】また、請求項11記載の産業廃棄処理物の
製造処理方法は、請求項8記載の構成に加え、前記産業
廃棄物が、毒劇物,クロム,水銀,カドミウム,鉛等の
重金属イオンを含むスラジおよび残土よりなる群の中か
ら選ばれたものである場合である。
【0018】また、請求項12記載の産業廃棄処理物の
製造処理方法は、請求項8記載の構成に加え、前記産業
廃棄物が、原子炉から発生した低レベル放射量スラジで
ある場合である。
【0019】また、請求項13記載の産業廃棄処理物の
製造処理方法は、安定型廃棄物、特別管理型廃棄物、管
理型廃棄物および原子炉から発生した低レベル放射量ス
ラジの中のいずれか1つでかつ不快臭を有する物を粉砕
・混合し、ベタイン化合物,有機酸,有機酸塩,有機金
属塩,無機金属塩,界面活性剤,植物性抽出油等の脱臭
剤を1〜10重量%または容量%加えて脱臭し、ポリア
クリル酸塩,ポリアミン,ポリアクリルアミド,ポリビ
ニルアルコール,カルボキシメチルセルロース,シリコ
ーンゲル等の高分子ポリマーの中から一種以上を1〜6
0重量%または容量%加えさらに水および有機性溶剤の
いずれか一方または両方を添加し、さらに必要に応じ前
記高分子ポリマーの架橋剤としてポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル,グリセロールポリグリシジル
エーテル等のジエポキシ化合物もしくは、グリオキザー
ル,グルタルアルデヒド等のジアルデヒド化合物の0.
1〜30重量%または容量%を加え、所定の形状の産業
廃棄処理物を形成し、比重1.1以上にして水海中に沈
澱させ、または地中の処分場に廃棄処理するものであ
る。
【0020】また、請求項14記載の産業廃棄処理物の
製造処理方法は、安定型廃棄物、特別管理型廃棄物、管
理型廃棄物および原子炉から発生する低レベルの放射量
スラジの中のいずれか1つを粉砕・混合し、トリアジン
系化合物,有機アミン化合物,ソルビン酸カリウム,安
息香酸ナトリウム,塩化ベンザルコニウムおよび次亜塩
素酸ナトリウム等の殺菌剤を0.01〜10重量%また
は容量%加え、ポリアクリル酸塩,ポリアミン,ポリア
クリルアミド,ポリビニルアルコール,カルボキシメチ
ルセルロース,シリコーンゲル等の高分子ポリマーの中
から一種以上を1〜60重量%または容量%加え、さら
に水および有機性溶剤のいずれか一方または両方を添加
し、さらに必要に応じ前記高分子ポリマーの架橋剤とし
てポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリ
セロールポリグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物
もしくは、グリオキザール,グルタルアルデヒド等のジ
アルデヒド化合物の0.1〜30重量%または容量%を
加え、所定の形状の産業廃棄処理物を形成し、比重1.
1以上にして水海中に沈澱させ、または地中の処分場に
廃棄処理するものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本発明の請求項1,2,8,9にかかわる
産業廃棄処理物およびその製造処理法につき説明する。
まず、安定型産業廃棄物である廃プラスチック、及びコ
ンクリート粉砕物,高分子ポリマ,架橋剤等を下記所定
量だけ秤量し、準備する。 廃プラスチック 30重量% コンクリート粉砕物 25重量% ポリアクリル酸ナトリウム 20重量% 水 20重量% ポリエチレングリコール ジグリシジルエーテル 5重量%
【0022】次いで、廃プラスチック30重量%および
コンクリート粉砕物25重量%をそれぞれ粉砕機により
所定(例えば、5cm)の大きさ以下に粉砕する。次い
で、混合機中にて粉砕された廃プラスチックおよびコン
クリート粉砕物を混合するとともに、高分子ポリマーで
あるポリアクリル酸ナトリウムの20重量%及び水の2
0重量%を混入し、さらに架橋剤であるポリエチレング
リコールジグリシジルエーテルを5重量%加えて混合し
た後、ドラム管または長方形状容器内に落下させる。次
いで室温で2日間放置すると、ゲル状に固形化した、比
重1.1以上の産業廃棄処理物が形成される。
【0023】次いで、上記産業廃棄物を海水中に6ケ月
間浸漬・放置した後、取出し、海水の成分を分析した。
その結果、水溶解性成分は零で水溶解性成分の海水中へ
の溶解滲出がないことが判明した。
【0024】なお、前述の実施例において、混合落下物
をゲル状に固化するのに室温で2日間放置した場合につ
き説明したが、急ぐ場合には、60℃の室温中に12時
間保持するようにしてもよい。また、秤量は重量%で示
したが、容量%でも同様な効果を得ることができる。
【0025】(実施例2)本発明の請求項1,3,4,
8,10,13に係る産業廃棄処理物およびその製造処
理法につき説明する。まず、産業廃棄物中不快臭を有す
る燃焼残灰、高分子ポリマー、脱臭剤等を下記所定量だ
け秤量し準備する。 燃焼残灰 60重量% ポリアクリル酸ナトリウム 25重量% ポリビニルアルコール 9重量% 水 5重量% エタナミニウム N−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシ−N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル),クロライド
1重量%
【0026】次いで、前記産業廃棄物の燃焼残灰60重
量%を混合機中で混合しつつ、脱臭剤であるエタナミニ
ウム、N−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシ−
N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)、クロライド1
重量%を加え、次いで、実施例1と同様に高分子ポリマ
ーであるポリアクリル酸ナトリウム25重量%、ポリビ
ニルアルコール9重量%、水5重量%を加えて混合した
後、容器中に落下させ、室温で2日間放置して産業廃棄
処理物であるゲル状の固形物を形成した。次いでこのゲ
ル状固形物を大気中に6ケ月間放置したが、この間、不
快臭の発生は全くなかった。
【0027】(実施例3)本発明の請求項1,3,7,
8,10,14に係る産業廃棄処理物およびその製造処
理法につき説明する。まず、管理型産業廃棄物である一
般廃棄物中の生塵芥の燃焼残灰,高分子ポリマー,架橋
剤,殺菌剤等を下記所定量だけ秤量し準備する。 生塵芥の燃焼残灰 65重量% ポリアクリルアミド 10重量% ポリエチレンイミン 10重量% カルボキシメチルセルロース 2重量% グルタルアルデヒド 3重量% 塩化ベンザルコニウム 1重量% 水 9重量%
【0028】次いで、生塵芥の燃焼残灰65重量%を混
合機中で混合しつつ、殺菌剤である塩化ベンザルコニウ
ム1重量%を加え、次いで、実施例1と同様に高分子ポ
リマーであるポリアクリルアミド10重量%,ポリエチ
レンイミン10重量%,カルボキシメチルセルロース2
重量%,水9重量%を加えて、混合した後、容器中に落
下させ、室温で2日間放置して産業廃棄処理物である所
定の形状のゲル状固形物を形成する。次いで、ゲル状固
形物を室温で大気中に6ケ月間放置したが、黴の発生は
全くなかった。
【0029】(実施例4)本発明の請求項1,5,6,
8,12,13に係る産業廃棄処理物およびその製造処
理法につき説明する。まず、産業廃棄物である原子炉か
ら発生する低レベル放射量スラジ,高分子ポリマー,架
橋剤,脱臭剤等を下記所定量だけ秤量し準備する。 低レベル放射量スラジ 60重量% ポリアクリルアミド 15重量% ポリアミン 5重量% ベタイン化合物 5重量% 有機金属塩 10重量% ポリエチレングリコール ジグリシジルエーテル 5重量%
【0030】次いで、低レベル放射量スラジ60重量%
を混合機中で混合しつつ脱臭剤であるベタイン化合物5
重量%および有機金属塩10重量%を加え、また、実施
例1と同様に高分子ポリマーであるポリアクリルアミド
15重量%、ポリアミン5重量%を加えて混合し、さら
に架橋剤であるポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル5重量%を加え混合した後、ドラム缶内に落下
し、ドラム缶の蓋をして密閉した後6ケ月間放置した。
その後ドラム缶の蓋を取り除いた所、異臭はなく、ゲル
状固体が形成されていた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば産
業廃棄物に高分子ポリマー、水および/または有機性溶
剤、必要に応じて架橋剤をそれぞれ所定量だけ粉砕・混
合し、処理することにより、比重1.1以上のゲル状固
体の安定した産業廃棄処理物が形成でき、水溶解成分の
漏洩をなくし、粉塵・人体有害物の飛散を防止すること
ができ、水海中への沈澱処理、または地中への廃棄処理
が極めて容易にできる。また、産業廃棄部物に必要に応
じて脱臭剤または殺菌剤を添加した後、上記と同様に添
加物を加えて処理することにより、ゲル状固体の安定し
た産業廃棄処理物が形成でき、異臭の発生もなく、黴の
発生もなく、水海中への沈澱処理、および地中への廃棄
処理が極めて容易にできる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項14
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
産業廃棄処理物は、産業廃棄物と、ポリアクリル酸塩,
ポリアミン,ポリアクリルアミド,ポリビニルアルコー
ル,カルボキシメチルセルロースおよびシリコーンゲル
よりなる群の中から選ばれた高分子ポリマーの1〜60
重量%または容量%と、水および有機性溶剤の少なくと
もいずれか一方または両方と、必要に応じ前記高分子ポ
リマーの架橋剤としてポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル等
のジエポキシ化合物もしくは、グリオキザール,グルタ
ルアルデヒド等のジアルデヒド化合物の0.1〜30重
量%または容量%とからなるものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本発明の請求項1,2,8,9にかかわる
産業廃棄処理物およびその製造処理法につき説明する。
まず、安定型産業廃棄物である廃プラスチック、及びコ
ンクリート粉砕物,高分子ポリマー,架橋剤等を下記所
定量だけ秤量し、準備する。 廃プラスチック 30重量% コンクリート粉砕物 25重量% ポリアクリル酸ナトリウム 20重量% 水 20重量% ポリエチレングリコール ジグリシジルエーテル 5重量%

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業廃棄物と、 ポリアクリル酸塩,ポリアミン,ポリアクリルアミド,
    ポリビニルアルコール,カルボキシメチルセルロースお
    よびシリコーンゲルよりなる群の中から選ばれた高分子
    ポリマーの1〜60重量%または容量%と、 水および有機性溶剤の少なくともいずれか一方または両
    方と、 必要に応じ前記高分子ポリマーの架橋剤としてポリエチ
    レングリコールジグリシジルエーテル,グリセロールポ
    リグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物もしくは、
    グリオキザール,グルタルアルデヒド等のジアルデヒド
    化合物の0.1〜30重量%または容量%と、 からなる産業廃棄処理物。
  2. 【請求項2】 前記産業廃棄物が水可溶性成分を含まな
    いゴム屑、廃プラスチック、建設廃材および解体廃材等
    の安定型産業廃棄物、および加工時に粉塵が発生して飛
    散し人体に有害なアスベスト、岩綿およびスラグウール
    等の人体有害物、および水可溶性成分を含有するプラス
    チック等の特別管理型産業廃棄物よりなる群の中から選
    ばれたものである請求項1記載の産業廃棄処理物。
  3. 【請求項3】 前記産業廃棄物が木屑,汚泥スラジ,動
    植物残渣,廃棄紙および一般廃棄物中の生塵芥の燃焼残
    灰等の管理型廃棄物である請求項1記載の産業廃棄処理
    物。
  4. 【請求項4】 前記産業廃棄物が、毒劇物,クロム,水
    銀,カドミウム,鉛等の重金属イオンを含むスラジおよ
    び残土よりなる群の中から選ばれたものである請求項1
    記載の産業廃棄処理物。
  5. 【請求項5】 前記産業廃棄物が原子炉から発生した低
    レベル放射量スラジである請求項1記載の産業廃棄処理
    物。
  6. 【請求項6】 前記産業廃棄物が安定型廃棄物,特別管
    理型廃棄物,管理型廃棄物および原子炉から発生した低
    レベル放射量スラジの中のいずれか1つでかつ不快臭を
    有する物に、 ベタイン化合物,有機酸,有機酸塩,有機金属塩,無機
    金属塩,界面活性剤および植物性抽出油よりなる群の中
    から選ばれた脱臭剤を1〜10重量%または容量%加え
    たものである請求項1,2,3,4または5記載の産業
    廃棄処理物。
  7. 【請求項7】 前記産業廃棄物が、安定型廃棄物、特別
    管理型廃棄物、管理型廃棄物および原子炉から発生する
    低レベルの放射量スラジの中のいずれか1つに、 トリアジン系化合物,有機アミン化合物,ソルビン酸カ
    リウム,安息香酸ナトリウム,塩化ベンザルコニウムお
    よび次亜塩素酸ナトリウムの中から選ばれた殺菌剤を
    0.01〜10重量%または容量%加えたものである請
    求項1,2,3,4または5記載の産業廃棄処理物。
  8. 【請求項8】 産業廃棄物を粉砕・混合し、ポリアクリ
    ル酸塩,ポリアミン、ポリアクリルアミド,ポリビニル
    アルコール,カルボキシメチルセルロース,シリコーン
    ゲルよりなる群の高分子ポリマーの中から一種以上を1
    〜60重量%または容量%加え、 さらに水および有機性溶剤のいずれか一方または両方を
    添加し、 さらに必要に応じ前記高分子ポリマの架橋剤としてポリ
    エチレングリコールジグリシジルエーテル,グリセロー
    ルポリグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物もしく
    は、グリオキザール,グルタルアルデヒド等のジアルデ
    ヒド化合物の0.1〜30重量%または容量%を加え、 所定の形状の産業廃棄処理物を形成し、比重1.1以上
    にして水海中に沈殿させ、または地中の処分場に廃棄処
    理する産業廃棄処理物の製造処理方法。
  9. 【請求項9】 前記産業廃棄物が水可溶性成分を含まな
    いゴム屑,廃プラスチック、建設廃材および解体廃材等
    の安定型産業廃棄物、および加工時に粉塵が発生して飛
    散し人体に有害なアスベスト、岩綿およびスラグウール
    等の人体有害物、および水可溶性成分を含有するプラス
    チック等の特別管理型産業廃棄物よりなる群の中から選
    ばれたものである請求項8記載の産業廃棄処理物の製造
    処理方法。
  10. 【請求項10】 前記産業廃棄物が木屑,汚泥スラジ,
    動植物残渣,廃棄紙および一般廃棄物中の生塵芥の燃焼
    残灰等の管理型廃棄物である請求項8記載の産業廃棄処
    理物の製造処理方法。
  11. 【請求項11】 前記産業廃棄物が,毒劇物,クロム,
    水銀,カドミウム,鉛等の重金属イオンを含むスラジお
    よび残土よりなる群の中から選ばれたものである請求項
    1記載の産業廃棄処理物。
  12. 【請求項12】 前記産業廃棄物が原子炉から発生した
    低レベル放射量スラジである請求項8記載の産業廃棄処
    理物の製造処理方法。
  13. 【請求項13】 安定型廃棄物、特別管理型廃棄物、管
    理型廃棄物および原子炉から発生した低レベル放射量ス
    ラジの中のいずれか1つでかつ不快臭を有する物を粉砕
    ・混合し、ベタイン化合物,有機酸,有機酸塩,有機金
    属塩,無機金属塩,界面活性剤,植物性抽出油等の脱臭
    剤を1〜10重量%または容量%加えて脱臭し、ポリア
    クリル酸塩,ポリアミン,ポリアクリルアミド,ポリビ
    ニルアルコール,カルボキシメチルセルロース,シリコ
    ーンゲルよりなる群の中から選ばれた高分子ポリマの1
    〜60重量%または容量%加え、 さらに水および有機性溶剤のいずれか一方または両方を
    添加し、 さらに必要に応じ前記高分子ポリマーの架橋剤としてポ
    リエチレングリコールジグリシジルエーテル,グリセロ
    ールポリグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物もし
    くは、グリオキザール,グルタルアルデヒド等のジアル
    デヒド化合物の0.1〜30重量%または容量%を加
    え、 所定の形状の産業廃棄処理物を形成し、比重1.1以上
    にして水海中に沈澱させ、または地中の処分場に廃棄処
    理する産業廃棄処理物の製造処理方法。
  14. 【請求項14】 安定型廃棄物,特別管理型廃棄物,管
    理型廃棄物および原子炉から発生する低レベルの放射量
    スラジの中のいずれか1つを粉砕・混合し、 トリアジン系化合物,有機アミン化合物,ソルビン酸カ
    リウム,安息香酸ナトリウム,塩化ベンザルコニウムお
    よび次亜塩素酸ナトリウムの中から選ばれた殺菌剤を
    0.01〜10重量%または容量%加えて殺菌し、ポリ
    アクリル酸塩,ポリアミン,ポリアクリルアミド,ポリ
    ビニルアルコール,カルボキシメチルセルロース、シリ
    コーンゲルよりなる群の高分子ポリマの中から一種以上
    を1〜60重量%または容量%加え、 さらに水および有機性溶剤のいずれか一方または両方を
    添加し、 さらに必要に応じ前記高分子ポリマーの架橋剤としてポ
    リエチレングリコールジグリシジルエーテル,グリセロ
    ールポリグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物もし
    くは、グリオキザール,グルタルアルデヒド等のジアル
    デヒド化合物の0.1〜30重量%または容量%を加
    え、 所定の形状の産業廃棄処理物を形成し、比重1.1以上
    にして水海中に沈澱させ、または地中の処分場に廃棄処
    理する産業廃棄処理物の製造処理方法。
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