JP2005144272A - ゴムの消臭方法及び浄化空気の製造方法 - Google Patents

ゴムの消臭方法及び浄化空気の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ゴム臭を十分に低減することができるゴムの消臭方法を得ること、及びゴム臭が十分に低減された浄化空気を得ることである。
【解決手段】ゴムの消臭方法であって、ゴムの臭気成分と、ベタイン関連化合物及び両性超高分子ポリアクリルアミドとを反応させることを特徴とするゴムの消臭方法に係るものである。また、かかる消臭方法を用いてゴム臭を低減させることを特徴とする浄化空気の製造方法に係るものである。
【選択図】図1

Description

本発明はゴムの消臭方法に関し、特に、本発明はゴム臭が低減された浄化空気の製造方法に関する。
ゴム臭は天然ゴムの素練り工程等において発生する。ゴム臭は、屋内環境や排気ダクトを通じた屋外環境を汚染する。かかるゴム臭を消失させるため、種々の手段が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特公平6−78436号公報 特開平9−76324号公報 特開平11−140222号公報 特開平8−302069号公報
ベタイン関連化合物を主成分とする消臭剤(商品名:エポリオン)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、両性超高分子ポリアクリルアミドを主成分とする消臭剤(商品名:カルモアスプレー)が知られている(例えば、非特許文献2参照)。
菱三株式会社、「エポリオン」、[online]、[平成15年8月12日検索]、インターネット<URL:http://www.hissan.co.jp/business/06.html#> 株式会社カルモア、「カルモアスプレー」、[online]、[平成15年8月12日検索]、インターネット<URL:http://www.karumoa.co.jp/splay/index.htm>
本発明者は、従来のような消臭手段がゴム臭の低減に不十分であることを見出した。
本発明の課題は、ゴム臭を十分に低減することができるゴムの消臭方法を得ること、及びゴム臭が十分に低減された浄化空気の製造方法を得ることである。
本発明は、ゴムの消臭方法であって、ゴムの臭気成分と、ベタイン関連化合物及び両性超高分子ポリアクリルアミドとを反応させることを特徴とするゴムの消臭方法及びかかる消臭方法を用いてゴム臭を低減させることを特徴とする浄化空気の製造方法に係るものである。
また、本発明は、ゴムの消臭方法であって、ゴムの臭気成分を、ベタイン関連化合物と反応させた後に、高分子凝固剤と反応させることを特徴とするゴムの消臭方法及びかかる消臭方法を用いてゴム臭を低減させることを特徴とする浄化空気の製造方法に係るものである。
本発明は、ゴム臭が、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤と反応させることによって著しく低減されるという知見に基づくものである。
本発明者は、効率のよい脱臭技術を確立するため、臭気成分の検討をはじめとする、消臭剤、脱臭装置等、種々の手段を検討した。その結果、本発明者は、ベタイン関連化合物及び両性超高分子ポリアクリルアミドの双方を用いることで、それぞれを単独で用いる場合よりも著しく優れた相乗効果が得られ、ゴム臭が不快を感じさせない程度に低減されることを見出し、本発明に到達した。
また、本発明者は、ゴムの臭気成分を、ベタイン関連化合物と反応させた後に、高分子凝固剤と反応させることによって、ゴム臭が著しく低減されることを見出し、本発明に到達した。
本発明によれば、ゴムの臭気成分を、ベタイン関連化合物及び両性超高分子ポリアクリルアミドと反応させることによって消臭できるので、空気中のゴム臭が不快を感じさせない程度に著しく低減される。
(1)ゴム臭
ゴムから発生するか、ゴムを加工する際に発生する臭気である。環境中、特に空気中に放出される臭気成分からなる。温度等の影響によって発生する揮発成分も包含される。例えば、ゴムの臭気成分は、低級脂肪酸、アルデヒド類、メチルイソブチルケトン、トリメチルアミン、アルキルベンゼン類、これらの誘導体、これら又は他の物質との反応生成物等である。
(2)ベタイン関連化合物
ベタイン化合物とその誘導体を包含する化合物である。ベタイン化合物は、トリメチルグリシン、グリシンベタインとも称される。臭気成分の化学的中和剤として働く。
ベタイン関連化合物の消臭機構は、化学反応によって臭気成分を無臭物質とする化学的中和であるため、その消臭作用は速攻的で長期間持続する。例えば、低級脂肪酸、アルデヒド類、ケトン類等が、消臭対象となる。
水との混合物(水溶液)の状態で用いることができる。他に、有機酸化合物、ポリアミン化合物等を配合することもできる。例えば、ベタイン関連化合物を主成分とするエポリオン(AL−96又は633)(商品名、菱三株式会社製)を用いることができる。
好ましくは、臭気成分又はそれを含有する空気は、ベタイン関連化合物を噴霧して十分に反応(中和)させる。噴霧は、特に制限されることなく、種々の手段により行うことができる。
特に好ましくは、エアー等の気体放出ノズルを備える2流体ノズルを用いる。ベタイン関連化合物に圧力をかけて噴霧するのみ(1流体ノズル)では、ミスト径がφ60μm程度にしか微細化できないが、気体放出ノズルによってミスト径をφ10μm程度に最微細化することができる。ミスト径がφ60μmからφ10μmになると、臭気成分との接触面積が6倍になり、より効果的な気液接触が可能となる。
(3)高分子凝固剤
消臭剤成分として知られている。両性超高分子ポリアクリルアミドが包含される。例えば、両性超高分子ポリアクリルアミドを主成分とするカルモアスプレー(ノーズパルEX−11、商品名、株式会社カルモア製)を用いることができる。
(3−1)両性超高分子ポリアクリルアミド
両性高分子化合物であり、高分子吸着凝固剤として働く。代表的には、分子量が約2000万の、線状の物質で、両性の電荷をもった水溶性の高分子化合物である。
両性超高分子ポリアクリルアミドの消臭機構は、この物質が、分子線を複雑に絡め、固体化した状態で存在し、臭気成分を非常に絡め取り易い構造をしており、臭気成分に対して圧倒的に大きなサイズを有することや、臭気成分を分子間引力によって引き寄せることや、その多孔構造から、吸着性能に著しく優れていることに基づく。臭気成分が吸着された後、アニオン基及びカチオン基という両性の反応基がその臭気成分に応じて化学反応を起こして結合し、後になってにおいを放出することがない。
特に、低級脂肪酸、アルデヒド類、ケトン類、アミン類、アルキルベンゼン類(トルエン、キシレン等)等が、消臭対象となる。
例えば、両性超高分子ポリアクリルアミドは、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリルアシド−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアシド−三元ポリマーからなる。これは、(メタ)アクリル酸と、(メタ)アクリルアシドと、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアシドとからなる三元(共)重合体である。
水との混合物(水溶液)の状態で用いることができる。他に、希釈剤として、エタノールのようなアルコール等の有機化合物を配合することができる。アルコール等は抗菌作用も発揮する。推進剤(又は噴射剤)として、ジメチルエーテルのようなエーテル等の有機化合物を配合することができる。例えば、両性超高分子ポリアクリルアミドを主成分とするカルモアスプレー(前述、商品名)を用いることができる。
好ましくは、臭気成分又はこれを含有する空気は、ベタイン関連化合物を反応(中和)させた後、両性超高分子ポリアクリルアミドを反応(中和)させる。ベタイン関連化合物との反応に先立って両性超高分子ポリアクリルアミドを反応させると、臭気成分の消臭が十分でなくなることがあり、却って不快臭が発生することがある。
好ましくは、臭気成分又はそれを含有する空気は、両性超高分子ポリアクリルアミドを噴霧して十分に反応(中和)させる。噴霧は、特に制限されることなく、種々の手段により行うことができる。
特に好ましくは、エアー等の気体放出ノズルを備える2流体ノズルを用いる。両性超高分子ポリアクリルアミドに圧力をかけて噴霧する1流体ノズルでは、ミスト径がφ60μm程度にしか微細化できないが、気体放出ノズルによってミスト径をφ10μm程度に最微細化することができる。最微細化により、より一層効果的な気液接触が可能となる。
両性超高分子ポリアクリルアミドは、乾燥すると水不溶性のゲル状物質となるが、乾燥していても絶えず環境中の水分を吸収し、水分子が鞠状の成分内を循環しながら表面から内側へと常ににおい成分を取り込んでいく。
(4)消臭反応
ゴムの臭気成分は、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤と反応させることによって消臭される。ベタイン関連化合物と高分子凝固剤とは共に化学反応によってゴムの臭気成分を不活性にし(中和させ)、ゴム臭を低減させる。特に、高分子凝固剤は、ベタイン関連化合物によって不活化(中和)された臭気成分をも吸着し、化学反応を起こさせるので、それぞれを単独で用いる場合よりも著しく優れた相乗効果が得られる。
ゴムの臭気成分と、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤の双方とを反応させ、特に、ベタイン関連化合物を反応させ、その後、高分子凝固剤と反応させることによって、ゴム臭が不快を感じさせない程度に低減される。
ベタイン関連化合物との反応及び高分子凝固剤との反応の間隔は、先立つ反応が十分に起こるように、0.5〜1.0秒程度の時間間隔を空けることができる。所定の流速の臭気成分を処理する場合、前記時間間隔が保てるように、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤を所定の位置で噴霧することができる。
ゴムの臭気性分は、ベタイン関連化合物との反応と高分子凝固剤との反応とに加え、他の消臭剤等による反応を行わせることができ、かかる場合にも、ゴム臭を、不快を感じさせない程度に低減させることができる。
(5)ゴムの消臭方法
ゴムから発生するゴム臭を低減させる方法、及びゴムから発生したゴム臭を低減させる方法が含まれる。ゴムから発生するゴム臭を低減させるには、ゴム中やゴム表面からのゴム臭の発生を抑えるのが有効である。
ゴム中に、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤を同時に又は別々に添加するか、又はゴム表面に、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤を同時に又は別々に噴霧や塗布等して、ゴムの臭気成分と反応させると、ゴムからの臭気成分の発生自体が抑えられ、ゴム臭を著しく低減することができる。
ゴムから発生し、環境中に放出された臭気成分は、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤の双方とを同時に又は別々に反応させると十分に消臭され、空気中のゴム臭を著しく低減することができる。
(6)消臭装置
以下、図面を参照して、本発明の消臭方法を実施する消臭装置についてより一層詳細に説明する。
図1は本発明の1例の消臭方法を実施する消臭装置の断面図である。図2は本発明にかかる1例の2流体ノズルの断面図である。
図1に示すような消臭装置1を用いることができる。消臭装置1は管路2と噴霧機3,4とを備える。噴霧機3,4には、消臭剤を蓄えるサイフォンタンク5及び消臭剤の流量を検知する検知機6が備えられ、エアー7がコンプレッサーによって供給される。
ゴムの臭気成分を含有するガスは、管路2内を通路にして、A方向に流れる。ゴムの臭気成分を含有するガスは、まず、噴霧機3によって、第1の消臭剤としてのベタイン関連化合物を噴霧され、管路2内をA方向に流れる間に十分に反応する。消臭剤の噴霧方向はガスの流れと同方向にするのがよい。反応後のガスは、その後、噴霧機4によって、第2の消臭剤の高分子凝固剤を噴霧され、反応することによって臭いが除去される。
噴霧機3,4では、図2に示すような2流体ノズル11が用いられる。2流体ノズル11は消臭剤の通路12とエアー7の通路13とを備える。通路12から放出される消臭剤は通路13からのエアーによってミスト径を小さくすることができる。
図1に示すような消臭装置において、臭気成分は、上流において、例えば、噴霧機3により放出されるベタイン関連化合物と反応し、下流において、例えば、臭気成分の流速にもよるが、噴霧機3から2〜5m以上離れた下流の噴霧機4により放出される高分子凝固剤と反応させる。このような消臭装置は、例えば、ダクト内に配置することができ、ダクト内で消臭反応を行うことができる。
このような消臭装置は、ゴムの消臭方法を実施するためのものである。特に、上述した消臭装置は、ゴム臭が低減された浄化空気の製造方法を実施するための装置としても用いることができる。浄化空気を製造する場合、ゴム臭に汚染された原料空気は、屋内の空気や排気、屋外の空気でよい。また、製造された浄化空気は、屋内で再循環させるか、又は屋外に排気として放出することができる。浄化空気は、ゴム臭が著しく低減されるので、屋内で用いても、屋外に放出されても、ゴム臭に起因する不快が低減され、かかる不快に基づく苦情が発生しない。
他の消臭装置としては、臭気成分を消臭剤の溶液中に通して反応させるための洗浄びん等の洗浄漕を用いることができる。また、ゴム中、又はゴムの表面で、臭気成分と、ベタイン関連化合物及び高分子凝固剤の双方とを同時に又は別々に反応させる装置、例えば、混練機又は塗布機等を用いることができる。
(実施例1)
図面を参照し、実施例及び比較例に基づいて、本発明をより一層詳細に説明する。
図3は本発明の1例の消臭方法の性能を示すグラフである。
ゴムから発生する臭気成分を含有する臭気試料と、ベタイン化合物〔商品名:エポリオン(AL−96、カルボン酸用)、菱三株式会社製〕及び(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリルアシド−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアシド−三元ポリマー〔商品名:カルモアスプレー(ノーズパルEX−11)、株式会社カルモア製〕とをこの順序で反応させ、臭気試料を消臭する。
ゴムはラボ素練りTSRタイプ1を用いる。
臭気試料は以下のようにして調製する。ゴムを1cm以内の大きさにカットする。このゴム(50g)を、オイルバス(150℃)によって温められたトラップ装置内に入れる。15分間ゴムを加温する。空気をトラップ装置内に送り込み、ゴムの周囲の空気を取り出しテドラーバック中に採取する(50L)。この際、空気が一定の流速になるように、フレックスポンプを用いる。臭気試料をテドラーバックから臭い袋(3L)に小分けする。
エポリオン(AL−96)及びカルモアスプレー(ノーズパルEX−11)を各メーカ指定倍率で希釈する。それぞれをこの順で、臭い袋にマイクロピペット等を用いて3mL注入する。各処理剤の注入後には臭い袋を30秒間手で振り、30分間室温で放置する。実験条件は、温度20.2℃、湿度34%である。
(実施例2)
実施例1において、エポリオン(AL−96)及びカルモアスプレー(ノーズパルEX−11)の処理の間で、エポリオン(633、アミン用)による処理を加え、実施例1と同様に処理する。
(実施例3)
実施例1において、エポリオン(AL−96)及びカルモアスプレー(ノーズパルEX−11)の処理の間で、植物エキス系消臭剤、(ファイン2商品名、F118A#10、ファイン2株式会社製、植物エキスを主成分とする消臭剤)による処理を加え、実施例1と同様に処理する。
(実施例4〜6)
実施例1〜3のそれぞれにおいて、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りRSSタイプに変える以外は、実施例1〜3と同様に処理する。
なお、実験条件は、温度20.8℃、湿度34%である。
(実施例7〜9)
実施例1〜3のそれぞれにおいて、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りTSRタイプ2に変える以外は、実施例1〜3と同様に処理する。
なお、実験条件は、温度18.7℃、湿度26%である。
(実施例10)
実施例1と同様のラボ素練りTSRタイプ1からの処理前臭気試料を消臭剤溶液中で泡立たせることによって処理する。
エポリオン(633)をメーカ指定倍率で希釈する。洗浄びん内に希釈した消臭剤溶液100mLを入れる。洗浄びんにフレックスポンプをセットする。洗浄びんに臭気試料(50L)の入ったテドラーバッグをセットする。消臭剤溶液中で臭気試料を泡立たせることによって、洗浄びん内の空気を処理後の臭気試料で置換する。洗浄びんにサンプリング用の臭い袋をセットする。フレックスポンプを用いて臭い袋中に処理後の臭気試料をサンプリングする。処理後の臭気試料について、この操作を、表1の組合せAに示すように、エポリオン(AL−96)及びカルモアスプレー(ノーズパルEX−11)の順で繰り返す。なお、実験条件は、温度19.8℃、湿度33%である。
(実施例11)
実施例10において、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りRSSタイプに変える以外は、実施例10と同様に処理する。なお、実験条件は、温度20.9℃、湿度31%である。
(実施例12)
実施例10において、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りTSRタイプ2に変える以外は、実施例10と同様に処理する。なお、実験条件は、温度20.3℃、湿度40%である。
(比較例1)
実施例1において、消臭剤として界面活性剤系消臭・マスキング剤(無臭元、商品名、4D−03−NS、無臭元株式会社製、植物エキス/界面活性剤/香料を主成分とする消臭剤)のみを反応させる以外は、実施例1と同様に臭気試料を処理する。
(比較例2)
実施例1において、いずれの消臭剤も用いずに、水(蒸留水)を臭い袋に注入することによって処理する。
(比較例3)
実施例1において、消臭剤としてカルモアスプレーのみを反応させる以外は、実施例1と同様に臭気試料を処理する。
(比較例4)
実施例1において、消臭剤としてファイン2のみを反応させる以外は、実施例1と同様に臭気試料を処理する。
(比較例5)
実施例1において、消臭剤としてエポリオン(AL−96)のみを反応させる以外は、実施例1と同様に臭気試料を処理する。
(比較例6)
比較例5において、エポリオン(AL−96)を反応させた後にファイン2を反応させる以外は、比較例5と同様に臭気試料を処理する。
(比較例7)
比較例4において、ファイン2を反応させた後、カルモアスプレーを反応させる以外は、比較例4と同様に臭気試料を処理する。
(比較例8)
比較例5において、エポリオン(AL−96)を反応させた後にエポリオン(633)を反応させる以外は、比較例5と同様に臭気試料を処理する。
(比較例9)
比較例5において、エポリオン(AL−96)の代わりにエポリオン(633)を用いる以外は、比較例5と同様に処理する。なお、実験条件は、温度19.4℃、湿度33.4%である。
(比較例10)
比較例1において、無臭元の希釈倍率を200倍から50倍に変える以外は、比較例1と同様に処理する。なお、実験条件は、なお、実験条件は、温度19.4℃、湿度33.4%である。
(比較例11〜20)
比較例1〜10のそれぞれにおいて、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りRSSタイプに変える以外は、比較例1〜10と同様に処理する。なお、実験条件は、比較例19及び20が温度18.6℃湿度33%である以外は、実施例4と同様である。
(比較例21〜28)
比較例1〜8のそれぞれにおいて、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りTSRタイプ2に変える以外は、比較例1〜8と同様に処理する。なお、実験条件は実施例7と同様である。
(比較例29)
実施例10において、表1の組合せBに示すように、カルモアスプレーによる処理を行わない以外は、実施例10と同様に処理する。
(比較例30)
実施例10において、表1の組合せCに示すように、エポリオン(633)及びカルモアスプレーの処理を行わず、エポリオン(AL−96)の後にファイン2の処理を行う以外は、実施例10と同様に処理する。
(比較例31)
実施例10において、表1の組合せDに示すように、エポリオン及びカルモアスプレーの処理を行わず、アルカリ(0.5NのNaOH)及び酸(0.5Nの硫酸)のこの順の処理を行う以外は、実施例10と同様に処理する。
Figure 2005144272
(比較例32〜34)
比較例29〜31のそれぞれにおいて、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りRSSタイプに変える以外は、比較例29〜31と同様に処理する。なお、実験条件は実施例11と同様である。
(比較例35〜38)
比較例29〜31のそれぞれにおいて、ゴムをラボ素練りTSRタイプ1からラボ素練りTSRタイプ2に変える以外は、比較例29〜31と同様に処理する(比較例35〜37)。なお、比較例38は無臭元のみの処理を示す。また、実験条件は実施例12と同様である。
(比較例39)
比較例6において、エポリオン(AL−96)とファイン2とをほぼ同時に臭い袋中に注入し混合する以外は、比較例6と同様に処理する。
(比較例40)
比較例8において、エポリオン(AL−96)とエポリオン(633)とをほぼ同時に臭い袋中に注入し混合する以外は、比較例8と同様に処理する。
(比較例41)
比較例16において、エポリオン(AL−96)とファイン2とをほぼ同時に臭い袋中に注入し混合する以外は、比較例16と同様に処理する。
(評価)
実施例1〜12及び比較例1〜41での各処理を、処理後臭気の臭いの程度によって評価する。評価は、処理後の臭気試料について、オドメータによる分析及び不快度の測定によって行う。不快度は次の表2に示すような基準で表す。原臭(ゴム臭)の不快度を「5」として、処理後臭気の不快度を鼻で比較する。なお、不快度は0.5単位で決定し、目標値は1.5以下である。結果を表3〜7に示す。表3の結果の一部をグラフ化したものを図3に示す。
Figure 2005144272
Figure 2005144272
Figure 2005144272
Figure 2005144272
Figure 2005144272
Figure 2005144272
Figure 2005144272
Figure 2005144272
Figure 2005144272
表3〜10及び図3に示すように、比較例1〜41の処理に比べ、実施例1〜12のベタイン化合物及び(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリルアシド−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアシド−三元ポリマーの組合せの処理が、オドメータ強度が低くかつ不快度が0.5程度で、不快度1.5以下の目標値を十分満足し、ゴム臭を著しく低減することができる。
なお、比較例39〜41の結果が示すように、エポリオン(AL−96)をファイン2等と単に組み合わせて用いる場合、気分が悪くなるような不快な臭いが発生することがあり(何か、他の臭気物質が発生している可能性がある。)、ベタイン化合物と(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリルアシド−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアシド−三元ポリマーとの組合せによるような安定した消臭処理は期待できない。
本発明のゴムの消臭方法は、ベタイン関連化合物及び両性超高分子ポリアクリルアミドを用いて使用でき、ゴム臭が低減された浄化空気を得るのに極めて有用である。
本発明の1例の消臭方法を実施する消臭装置の断面図である。 本発明にかかる1例の2流体ノズルの断面図である。 本発明の1例の消臭方法の性能を示すグラフである。
符号の説明
1 消臭装置
2 管路
3,4 噴霧機
5 サイフォンタンク
6 検知機
7 エアー
11 2流体ノズル
12,13 通路

Claims (6)

  1. ゴムの消臭方法であって、ゴムの臭気成分と、ベタイン関連化合物及び両性超高分子ポリアクリルアミドとを反応させることを特徴とするゴムの消臭方法。
  2. ゴムの消臭方法であって、ゴムの臭気成分を、ベタイン関連化合物と反応させた後に、高分子凝固剤と反応させることを特徴とするゴムの消臭方法。
  3. ゴム臭が低減された浄化空気を製造するにあたり、ゴムの臭気成分を含む空気と、ベタイン関連化合物及び両性超高分子ポリアクリルアミドとを反応させることを特徴とする浄化空気の製造方法。
  4. ゴム臭が低減された浄化空気を製造するにあたり、ゴムの臭気成分を含む空気を、ベタイン関連化合物と反応させた後に、高分子凝固剤と反応させることを特徴とする浄化空気の製造方法。
  5. 前記臭気成分を、上流で前記ベタイン関連化合物と反応させ、2〜5m以上離れた下流で前記高分子凝固剤と反応させることを特徴とする請求項4記載の浄化空気の製造方法。
  6. 前記反応をダクト内で行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項記載の浄化空気の製造方法。
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