JP2007209514A - カーペット用誘導表示具 - Google Patents
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Abstract
【課題】廊下等のカーペット上を歩行する人が踏みつけても蓄光材の発光による誘導効果を維持することができ、また、カーペットに張り付ける前の保管中には、その表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナーとが接触しても誘導表示面を明瞭に維持する。
【解決手段】カーペット2に着脱自在に係着させる面ファスナー3と、面ファスナー3の背面に貼り付けた発光シート4と、発光シート4の表面に覆った、光透過式の「非常口」、「EXIT」、矢印、非常口のマーク等の誘導表示情報5を形成した誘導表示シート6と、から成るカーペット2に張り付けるカーペット用誘導表示具1である。
【選択図】図1
【解決手段】カーペット2に着脱自在に係着させる面ファスナー3と、面ファスナー3の背面に貼り付けた発光シート4と、発光シート4の表面に覆った、光透過式の「非常口」、「EXIT」、矢印、非常口のマーク等の誘導表示情報5を形成した誘導表示シート6と、から成るカーペット2に張り付けるカーペット用誘導表示具1である。
【選択図】図1
Description
本発明は、オフィスビル、ホテル、映画館の廊下等の公共の場所において利用される誘導表示具に係り、特に裏面に面ファスナーを備えてカーペットに着脱自在に張り付けることができるカーペット用誘導表示具に関するものである。
従来より、オフィスビル、ホテル等には地震や火事等が原因して照明が消失すると、廊下や階段室などが暗闇になることがある。このようなオフィスビル、ホテル等の建物において停電した場合に、建物内にいる人を安全に外部に脱出させる必要がある。そこで、脱出口となるドアの上部に、「非常口」、「EXIT」等と表示した誘導表示灯を点灯させている。しかし、この上方位置にある誘導表示灯では、火災のように煙が発生しているときには、その白煙が原因して明確に視認することができないことがある。
このようなドアの上部に設けた「非常口」、「EXIT」等の誘導表示灯とは別に、カーペットに張り付ける誘導表示具が提案されている。例えば、特許文献1の実用新案登録第3107887号公報「蓄光標示具」に示すように、常設照明からの光エネルギーを蓄えて暗闇で自発光する蓄光標示具であって、当該蓄光標示具は、繊維質の床材の表面に圧着・剥離可能なフック状係止部材を有する面ファスナーの反フック面に蓄光性塗料の塗布面を有する蓄光標示具が提案されている。この特許文献1は、面ファスナーを応用して蓄光標示具を簡単に着脱自在に構成することができるので、既に敷かれた織布又は不織布からなる繊維質のカーペットに何ら損傷を与えずに後施工で蓄光標示面を簡単に設けることができるものである。
実用新案登録第3107887号公報
この特許文献1の蓄光標示具は、廊下を歩行する人に踏まれた表面の蓄光塗料等の蓄光材が磨耗して自発光率が低下し、誘導効果を充分に発揮できないという問題を有していた。また、この蓄光標示具を保管する際に、表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナーとが接触していると、この蓄光材を塗布した表面側に傷が付き、蓄光標示面が不鮮明になりやすかった。
一方、本発明の発明者らは、特許文献1の形状とは異なり、蓄光標示具を長尺状の細長く形成したものを廊下のような場所に張り付けて誘導表示することに着目した。このように廊下沿いに張り付けた長尺の誘導表示具を避難者が目印にして退避すれば、より安全に脱出することが期待できる。また、細長い誘導表示具はロール状に巻いて保管する必要がある。このように誘導表示具をロール状に巻いて保管するときも、蓄光材を塗布した表面と面ファスナーとが接触して、この蓄光材を塗布した表面側に傷が付きやすいという問題を有していた。
通常、退避しようとする者は、前方を見ながら廊下等を走り抜けるために、カーペットに敷かれた蓄光標示具を見落としやすかった。そこで、本発明の発明者らは、室内の壁面下部に幅木と称する幅が約5cm程度の交換可能な板が取り付けられていることに着目し、この幅木にも長尺の蓄光標示具をその断面が略L字形状になるように長手方向に折り曲げて張り付けることに着目した。例えば、カーペット側には面ファスナーを用い、幅木には粘着剤を用いて一体的に貼り付けることに着目した。
しかし、面ファスナーの係着力と粘着剤の粘着力に差があるために、この蓄光標示具の境界で裂けやすいという問題を有していた。
しかし、面ファスナーの係着力と粘着剤の粘着力に差があるために、この蓄光標示具の境界で裂けやすいという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、廊下等のカーペット上を歩行する人が踏みつけても蓄光材の発光による誘導効果を維持することができ、また、カーペットに張り付ける前の保管中には、その表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナーとが接触しても誘導表示面を明瞭に維持することができ、更に、注意喚起力が高く、貼り付けたものを剥がす際に裂けて破損することがないカーペット用誘導表示具を提供することにある。
本発明によれば、ループパイル状又はカットパイル状などのカーペット(2)に張り付けるカーペット用誘導表示具(1)であって、前記カーペット(2)に着脱自在に係着させる面ファスナー(3)と、前記面ファスナー(3)の背面に貼り付けた発光シート(4)と、前記発光シート(4)の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報(5)を形成した誘導表示シート(6)と、から成る、ことを特徴とするカーペット用誘導表示具が提供される。
また、別の構造のカーペット用誘導表示具(21)は、ループパイル状又はカットパイル状などのカーペット(2)と壁面下部の幅木(32)に、断面が略L字形状になるように張り付けるカーペット用誘導表示具(21)であって、前記カーペット(2)に着脱自在に係着させる面ファスナー(3)と、該面ファスナー(3)の背面に貼り付けた発光シート(4)と、該発光シート(4)の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報(5)を形成した長尺のカーペット用誘導表示シート(22)と、前記幅木(32)に貼り付ける粘着面(23)と、該粘着面(23)の背面に貼り付けた発光シート(4)と、該発光シート(4)の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報(5)を形成した長尺の幅木用誘導表示シート(24)と、前記カーペット用誘導表示シート(22)と前記幅木用誘導表示シート(24)とを並列するように連結する曲折可能になる連結材(25)と、から成るものである。
例えば、前記連結材(25)には不織布を用いることができる。
例えば、前記連結材(25)には不織布を用いることができる。
前記発光シート(4)は、光エネルギーを蓄えて暗闇で自発光する蓄光材を塗布した蓄光性シート材又は光反射性シート材である。
前記誘導表示シート(6,22,24)は、それ自体が耐磨耗性を有する樹脂製シート材で製造することができる。
前記誘導表示シート(6,22,24)は、その表面に耐磨耗性の保護シートを被覆することが好ましい。
前記誘導表示シート(6,22,24)は、その表面に耐磨耗性の保護シートを被覆することが好ましい。
前記ループパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、かぎ状係合素子、フック状係合素子又はキノコ型係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものが好ましい。
前記カットパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、幹部(ステム)が直立せずに、傾斜又は湾曲した形状のフック状係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものが好ましい。
前記カットパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、幹部(ステム)の長さが4mm〜6mmのキノコ型係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものが好ましい。
前記カットパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、幹部(ステム)が直立せずに、傾斜又は湾曲した形状のフック状係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものが好ましい。
前記カットパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、幹部(ステム)の長さが4mm〜6mmのキノコ型係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものが好ましい。
本発明では、誘導表示具(1)の面ファスナー(3)によりループパイル状又はカットパイル状などのカーペット(2)に着脱自在に張り付けることができ、この面ファスナー(3)の係着力で、誘導表示具(1)自体の位置ズレを防止することができる。そこで、暗闇のビル内において発光シート(4)の発光により誘導表示シート(6)を明確に視認ができるために、避難者を非常口へ安全に誘導することができる。
また、誘導表示具(1)は、蓄光材を塗布した蓄光性シート材又は光反射性シート材から成る発光シート(4)が透過式の誘導表示シート(6)の内側に位置するので、誘導表示具(1)が廊下を歩行する人に踏まれても、発光シート(4)が損傷することがないので、この発光シート(4)による発光効果を維持できる。一方、誘導表示具(1)の保管中に表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナー(3)とが接触しても発光シート(4)が損傷することがない。
別の構造の蓄光標示具(21)は、その断面が略L字形状になるように長手方向に折り曲げて、カーペット(2)以外に壁面(31)にも張り付けているので、注意喚起性が高く、これを見落としにくい。また、カーペット用誘導表示シート(22)と幅木用誘導表示シート(24)とを並列するように連結した連結材(25)が、これらの境界で裂けないので貼り付けたものを剥がす際に破損しにくい。
誘導表示シート(6,22,24)自体を耐磨耗性を有する樹脂製シート材で製造したもの、又は表面に耐磨耗性の保護シートを被覆した誘導表示具(1,21)は、誘導表示シート(6,22,24)の耐磨耗性を向上させることができる。
本発明では、カーペット(2)の表面繊維が直立状態(カットパイル状)又はループ状態の構造に応じて、係合素子がこのカーペット(2)の表面繊維層に侵入しやすく、繊維間で係合しやすい形状の面ファスナー(3)に使い分けることにより、その面ファスナー(3)の係着力を高めることができる。
本発明は、ループパイル状又はカットパイル状などのカーペットに着脱自在に係着させる面ファスナーの背面に貼り付けた発光シートと、この発光シートの表面に張り付けた、光透過式の誘導表示情報を形成した誘導表示シートと、から成る誘導表示具である。この誘導表示具は、カーペット上に着脱自在に張り付けることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1のカーペット用誘導表示具を示すものであり、(a)は平面図、(b)は誘導表示具の拡大断面図である。図2は誘導表示具の分解拡大断面図である。図3は誘導表示具の使用状態を示す拡大断面図であり、(a)は面ファスナーに発光シートと誘導表示シートとを貼り付けた状態、(b)は誘導表示シートの縁が曲がった状態、(c)はカーペットに張り付ける状態である。なお、これら図2及び図3の断面図では、各部材の位置関係が明確になるように、実際の状態より部材の間隔を厚くして表現している。
実施例1のカーペット用誘導表示具1は、カーペット2に着脱自在に係着させる面ファスナー3と、この面ファスナー3の背面(カーペット2に張り付けたときは上面)に貼り付けた発光シート4と、この発光シート4の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報5を形成した誘導表示シート6と、から成るものである。
図1は本発明の実施例1のカーペット用誘導表示具を示すものであり、(a)は平面図、(b)は誘導表示具の拡大断面図である。図2は誘導表示具の分解拡大断面図である。図3は誘導表示具の使用状態を示す拡大断面図であり、(a)は面ファスナーに発光シートと誘導表示シートとを貼り付けた状態、(b)は誘導表示シートの縁が曲がった状態、(c)はカーペットに張り付ける状態である。なお、これら図2及び図3の断面図では、各部材の位置関係が明確になるように、実際の状態より部材の間隔を厚くして表現している。
実施例1のカーペット用誘導表示具1は、カーペット2に着脱自在に係着させる面ファスナー3と、この面ファスナー3の背面(カーペット2に張り付けたときは上面)に貼り付けた発光シート4と、この発光シート4の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報5を形成した誘導表示シート6と、から成るものである。
面ファスナー3は、ループパイル状又はカットパイル状などのカーペット2に着脱自在に係着させるものである。この面ファスナー3は、誘導表示具1をカーペット2に張り付けときに、その係着力により誘導表示具1のずれを防止するものである。この面ファスナー3は、例えば合成繊維製のフック状の素材から成り、カーペット2に容易に係止させると共に、両者を離脱させるときは所定以上の力が必要になるという部材である。
なお、面ファスナー3のフック形状素子は、かぎ状係合素子又はキノコ状係合素子から成り、カットパイルやループパイルを有するカーペット2のパイルとの間の係着力が生じ、このカーペット2の上に、誘導表示具1を張り付ける際に、カーペット2と誘導表示具1とを着脱自在に係止させ得るものである。面ファスナー3の係合素子の形状は、カーペットの表面繊維層の構造により選択することが好ましい。ループパイル状のカーペット2にはかぎ状係合素子を有するフック面ファスナーが好ましく、カットパイル状のカーペット2には幹部(ステム)が4〜6mm程度の長さを有するもの、又は幹部(ステム)が傾斜あるいは湾曲したキノコ型係合素子を有するフック面ファスナーを用いることが好ましい。
発光シート4は、室内照明又は太陽光からの光エネルギーを蓄えて暗闇で自発光する塗料、いわゆる蓄光材を塗布した蓄光性シートである。この蓄光材は、光を蓄えることができる物質で、その蓄光材は回りの明るさに合わせようとする性質から、暗いところで光りを放つものである。どのような物質でも吸収したエネルギーは、何らかの形で放出しようとする。この蓄光材は吸収したエネルギーを放光という形で放出する物質である。蓄光材の種類には大きく分けて、「硫化物」と「酸化物」の2種類がある。基本的に硫化亜鉛に銅を結合させたものが「硫化物」である。この硫化物の発色は数種類あるが、初期輝度が低く、残光が短いという特徴がある。また、アルミン酸ストロンチウムに他の金属を結合させたものが「酸化物」である。この「酸化物」の発色はグリーンとブルーの2種類で、初期輝度が高く、残光が長いという特徴がある。
誘導表示シート6は、光透過式の透明なプラスチックフィルムに、「非常口」、「EXIT」、矢印、非常口のマーク等の誘導表示情報5を印刷したものである。この誘導表示情報5の印刷は、それぞれの表示情報を透明なプラスチックフィルムに緑色で印刷したもの、又は白抜きで文字情報等を印刷したものである。図示例では、誘導表示情報5についてその一例を「非常口」、「EXIT」、矢印としているが、この内容に限定されないことは勿論である。
本発明の誘導表示具1は、カーペット2に張り付けて使用される。従って、長期間の使用で、誘導表示具1の表面層にあたる誘導表示シート6は人や運搬具などで踏まれたり、また清掃で洗剤やブラシで摩擦されて次第に損傷や磨耗する。その結果、誘導表示シート6に印刷された誘導表示情報5が損傷して、目的とする誘導表示の効果が損なわれることがある。磨耗が激しい場合は、誘導表示シート6から、その内部の発光シート4まで損傷することがある。従って、誘導表示シート6の耐磨耗性向上は重要である。
本発明の好ましい態様として、誘導表示シート6自体を耐磨耗性の樹脂製のシート材(図示していない)で製造し、また誘導表示シート6の表面に耐磨耗性の保護シートを被覆することができる。この耐磨耗性樹脂は、例えば、透光性、即ち透明性の優れたもので、さらに耐水性を有するものが好ましい。その具体例としてはポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリレート系樹脂などがある。
誘導表示具1は、この誘導表示シート6を上面にしてカーペット2に張り付ける。このとき、面ファスナー3がループパイル状又はカットパイル状のカーペット2に張り付いたときの係着力で、この誘導表示具1の位置ずれを防止する。暗闇のビル内において誘導表示シート6が発光シート4により発光するために、避難者を非常口へ安全に誘導することができる。
本発明の誘導表示具1は、蓄光材を塗布した蓄光性シート材から成る発光シート4は、誘導表示シート6の内側に位置するので、この誘導表示具1が廊下を歩行する人に踏まれても、発光シート4に傷が付かないので、この発光シート4による発光効果を維持することができる。また、保管中に表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナー3とが接触しても発光シート4が損傷することがない。
実施例2では、発光シート4の蓄光性シートに代えて反射性シート(図示していない)を用いた。本発明の誘導表示具1の誘導表示シート6をその内面から発光させる発光シート4は、実施例1のように蓄光性シートに限定されない。暗闇に限らず若干の光があるときはその光を反射させて誘導表示シート6を発光させても、避難者を非常口へ安全に誘導することが可能である。
図4は本発明の誘導表示具をロール状に巻いて保管する状態を示す正面図である。図5は本発明の誘導表示具が重なっている状態を示す拡大断面図である。
本発明のカーペット用誘導表示具1は、面ファスナー3、発光シート4及び誘導表示シート6は、それぞれ長尺の可撓性を有する材質で製造することにより、細長く形成して廊下のような場所に長く張り付けることができる。このように廊下沿いに張り付けた誘導表示具1を目標にして避難すれば、安全に脱出することができる。そこで、本発明の誘導表示具1を長尺の可撓性を有する材質で製造し、細長い誘導表示具1はロール状に巻いて保管する必要がある。このこのように誘導表示具1をロール状に巻いて保管するときも、蓄光材を塗布した蓄光性シート材又は光反射性シート材から成る発光シート4は、誘導表示シート6の内側に位置するので、保管中に表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナ−3とが接触しても発光シート4が損傷することがない。
本発明のカーペット用誘導表示具1は、面ファスナー3、発光シート4及び誘導表示シート6は、それぞれ長尺の可撓性を有する材質で製造することにより、細長く形成して廊下のような場所に長く張り付けることができる。このように廊下沿いに張り付けた誘導表示具1を目標にして避難すれば、安全に脱出することができる。そこで、本発明の誘導表示具1を長尺の可撓性を有する材質で製造し、細長い誘導表示具1はロール状に巻いて保管する必要がある。このこのように誘導表示具1をロール状に巻いて保管するときも、蓄光材を塗布した蓄光性シート材又は光反射性シート材から成る発光シート4は、誘導表示シート6の内側に位置するので、保管中に表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナ−3とが接触しても発光シート4が損傷することがない。
図6は実施例3の誘導表示具の拡大断面図である。
実施例3の誘導表示具21は、カーペット2と壁面31下部の幅木32に、断面が略L字形状になるように張り付けるものである。この実施例3の誘導表示具21は、カーペット2に着脱自在に係着させる面ファスナー3と、この面ファスナー3の背面に貼り付けた発光シート4と、この発光シート4の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報5を形成した長尺のカーペット用誘導表示シート22と、幅木32に貼り付ける粘着面23と、この粘着面23の背面に貼り付けた発光シート4と、発光シート4の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報5を形成した長尺の幅木用誘導表示シート24とから成る。このカーペット用誘導表示シート22と幅木用誘導表示シート24とを並列するように曲折可能な連結材25で連結する。例えば、この連結材25には一方向の裂けにくい不織布を用いる。
実施例3の誘導表示具21は、カーペット2と壁面31下部の幅木32に、断面が略L字形状になるように張り付けるものである。この実施例3の誘導表示具21は、カーペット2に着脱自在に係着させる面ファスナー3と、この面ファスナー3の背面に貼り付けた発光シート4と、この発光シート4の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報5を形成した長尺のカーペット用誘導表示シート22と、幅木32に貼り付ける粘着面23と、この粘着面23の背面に貼り付けた発光シート4と、発光シート4の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報5を形成した長尺の幅木用誘導表示シート24とから成る。このカーペット用誘導表示シート22と幅木用誘導表示シート24とを並列するように曲折可能な連結材25で連結する。例えば、この連結材25には一方向の裂けにくい不織布を用いる。
図7は実施例3のカーペット用誘導表示具の使用状態を示す拡大断面図であり、(a)は曲折前の状態、(b)は曲折中の状態、(c)は二つ折りの状態、(d)は二つ折りのまま先ずカーペットに張り付ける状態、(e)は二つ折りから粘着剤部分を展開して幅木に貼り付ける状態である。
実施例3のカーペット用誘導表示具21は、先ずは扁平な状態から、カーペット用誘導表示シート22と幅木用誘導表示シート24との境界で二つ折りにする(図7(a)、(b)、(c))。このように二つ折りにしたカーペット用誘導表示具21は、そのままの状態でカーペット用誘導表示シート22の面ファスナー3を、カーペット2に張り付ける(図7(d))。このときは上述した面ファスナーのみの状態と同様な方法で張り付ける。
次に、二つ折りの状態から粘着面23部分を展開して、幅木用誘導表示シート24の粘着面23を幅木32に貼り付ける(図7(e))。このように、カーペット2と幅木32とで断面が略L字形状になるように長手方向に折り曲げて張り付けた誘導表示具21では、カーペット2面以外に壁面からも視認できるので、注意喚起性が高く、これを見落としにくい。また、カーペット用誘導表示シート22と幅木用誘導表示シート24とを並列するように連結する連結材25が備えられているので、貼り付けたものを剥がす際に裂けないようになっている。
実施例3のカーペット用誘導表示具21は、先ずは扁平な状態から、カーペット用誘導表示シート22と幅木用誘導表示シート24との境界で二つ折りにする(図7(a)、(b)、(c))。このように二つ折りにしたカーペット用誘導表示具21は、そのままの状態でカーペット用誘導表示シート22の面ファスナー3を、カーペット2に張り付ける(図7(d))。このときは上述した面ファスナーのみの状態と同様な方法で張り付ける。
次に、二つ折りの状態から粘着面23部分を展開して、幅木用誘導表示シート24の粘着面23を幅木32に貼り付ける(図7(e))。このように、カーペット2と幅木32とで断面が略L字形状になるように長手方向に折り曲げて張り付けた誘導表示具21では、カーペット2面以外に壁面からも視認できるので、注意喚起性が高く、これを見落としにくい。また、カーペット用誘導表示シート22と幅木用誘導表示シート24とを並列するように連結する連結材25が備えられているので、貼り付けたものを剥がす際に裂けないようになっている。
なお、本発明は、廊下等のカーペット2上を歩行する人が踏みつけても蓄光材の発光による誘導効果を維持することができ、カーペット2に張り付ける前の保管中には、その表面側の蓄光材の塗布面と、フック状係止部材を有する面ファスナー3とが接触しても誘導表示面を明瞭に維持することができれば、上述した発明の実施の形態に限定されないことは勿論である。
本発明のカーペット用誘導表示具は、オフィスビル、ホテル等の廊下以外に自宅の廊下や居間のカーペットに張り付けて利用することができる。
1 誘導表示具
2 カーペット
3 面ファスナー
4 発光シート
5 誘導表示情報
6 誘導表示シート
21 誘導表示具
22 カーペット用誘導表示シート
23 粘着面
24 幅木用誘導表示シート
25 連結材
32 幅木
2 カーペット
3 面ファスナー
4 発光シート
5 誘導表示情報
6 誘導表示シート
21 誘導表示具
22 カーペット用誘導表示シート
23 粘着面
24 幅木用誘導表示シート
25 連結材
32 幅木
Claims (10)
- ループパイル状又はカットパイル状などのカーペット(2)に張り付けるカーペット用誘導表示具(1)であって、
前記カーペット(2)に着脱自在に係着させる長尺の面ファスナー(3)と、
前記面ファスナー(3)の背面に貼り付けた発光シート(4)と、
前記発光シート(4)の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報(5)を形成した誘導表示シート(6)と、から成る、ことを特徴とするカーペット用誘導表示具。 - ループパイル状又はカットパイル状などのカーペット(2)と壁面下部の幅木(32)に、断面が略L字形状になるように張り付けるカーペット用誘導表示具(21)であって、
前記カーペット(2)に着脱自在に係着させる面ファスナー(3)と、該面ファスナー(3)の背面に貼り付けた発光シート(4)と、該発光シート(4)の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報(5)を形成した長尺のカーペット用誘導表示シート(22)と、
前記幅木(32)に貼り付ける粘着面(23)と、該粘着面(23)の背面に貼り付けた発光シート(4)と、該発光シート(4)の表面に貼り付けた、光透過式の誘導表示情報(5)を形成した長尺の幅木用誘導表示シート(24)と、
前記カーペット用誘導表示シート(22)と前記幅木用誘導表示シート(24)とを並列するように連結する曲折可能になる連結材(25)と、から成る、ことを特徴とするカーペット用誘導表示具。 - 前記連結材(25)は不織布である、ことを特徴とする請求項2のカーペット用誘導表示具。
- 前記発光シート(4)は、光エネルギーを蓄えて暗闇で自発光する蓄光材を塗布した蓄光性シート材である、ことを特徴とする請求項1又は2のカーペット用誘導表示具。
- 前記発光シート(4)は、光反射性シート材である、ことを特徴とする請求項1又は2のカーペット用誘導表示具。
- 前記誘導表示シート(6,22,24)は、それ自体が耐磨耗性を有する樹脂製シート材である、ことを特徴とする請求項1又は2のカーペット用誘導表示具。
- 前記誘導表示シート(6,22,24)の表面に、耐磨耗性の保護シートを被覆した、ことを特徴とする請求項1又は2のカーペット用誘導表示具。
- 前記ループパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、かぎ状係合素子、フック状係合素子又はキノコ型係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものである、ことを特徴とする請求項1又は2のカーペット用誘導表示具。
- 前記カットパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、幹部(ステム)が直立せずに、傾斜又は湾曲した形状のフック状係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものである、ことを特徴とする請求項1又は2のカーペット用誘導表示具。
- 前記カットパイル状のカーペット(2)に係着させる長尺の面ファスナー(3)は、幹部(ステム)の長さが4mm〜6mmのキノコ型係合素子を有する布製フック面ファスナー(3)を貼り付けた構造のものである、ことを特徴とする請求項1又は2のカーペット用誘導表示具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006032292A JP2007209514A (ja) | 2006-02-09 | 2006-02-09 | カーペット用誘導表示具 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101970741A (zh) * | 2007-11-23 | 2011-02-09 | 皇家飞利浦电子股份有限公司 | 隔间 |
CN102084051A (zh) * | 2008-07-03 | 2011-06-01 | 皇家飞利浦电子股份有限公司 | 杀尘螨地毯 |
JP2016224383A (ja) * | 2015-06-04 | 2016-12-28 | 積水樹脂株式会社 | 蓄光サイン |
-
2006
- 2006-02-09 JP JP2006032292A patent/JP2007209514A/ja not_active Withdrawn
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CN101970741A (zh) * | 2007-11-23 | 2011-02-09 | 皇家飞利浦电子股份有限公司 | 隔间 |
CN102084051A (zh) * | 2008-07-03 | 2011-06-01 | 皇家飞利浦电子股份有限公司 | 杀尘螨地毯 |
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