JP3045070U - 再帰性反射・夜光シートと再帰性反射・夜光シート付き救命器具及び再帰性反射・夜光シート付き作業着 - Google Patents

再帰性反射・夜光シートと再帰性反射・夜光シート付き救命器具及び再帰性反射・夜光シート付き作業着

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 再帰反射性能及び夜光性能、信頼性を高め目
視シートとして好適にする。 【解決手段】 再帰反射層1のガラスビーズ2群上に多
数の空間部4を散在させて蓄光・蛍光性発色層5を形成
し、蓄光・蛍光性発色層及び各空間部の上部を耐水、耐
候性の透光樹脂層6で被覆して、再帰反射層と透光樹脂
層との間に多数の再帰性反射部10aを散在させた蓄光
・蛍光性発色域10bを構成した再帰性反射・夜光シー
ト10で、蓄光・蛍光性発色層5はMAl24 とEu
及びDyで表される化合物であり、Mはカルシウムやス
トロンチウム、バリウムの群中の金属元素からなる化合
物を母結晶とした蓄光性蛍光体によつて構成し、空間部
4はシート表面側を拡大した縦断逆台形状に形成し、蓄
光・蛍光性発色域と再帰性反射部との表面積比を60±
10%に構成し、再帰反射層の裏面側に基布7を張着
し、再帰性反射・夜光シートを救命器具又は作業着の表
面に張着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、蓄光・蛍光性発色域中に散在した多数の再帰性反射部を設け、優れ た蓄光性と輝度及び残光輝度を有する蓄光性蛍光体を適用するなど、目視シート として好適に構成した再帰性反射・夜光シートと再帰性反射・夜光シート付き救 命器具及び再帰性反射・夜光シート付き作業着に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、MAl2 4 で表される化合物であり、このMはカルシウムや ストロンチウム、バリウムの群から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素から なる化合物を母結晶とした蓄光性蛍光体を開発した。この蓄光性蛍光体は、太陽 光や各種の投光により効果的に励起されて蓄光し、従来の蓄光性蛍光体に比べ優 れた蓄光性を有し輝度及び残光輝度を10倍以上に高めている。(例えば特許第 2543825号)
【0003】 また、ガラスビーズ群付き再帰性反射層と透光樹脂層との間に、前記の蓄光性 蛍光体により構成した蓄光・蛍光性発色域と再帰性反射域とを分離して併設した 再帰性反射・夜光シートを開発して提案している。(例えば特開平8−1293 51号公報等)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記の再帰性反射・夜光シートは、限られたシート面積において蓄光・蛍光性 発色域と再帰性反射域とを分離して併設した構造になつているため、再帰反射性 能及び夜光性能(輝度、残光輝度)のいずれも限界があり、両性能をさらに高め て両立せしめ、昼夜において容易に目視可能にすることが課題になつている。
【0005】 本考案は、前記のような課題を解決するために開発されたものであり、その目 的とする処は、多数の再帰性反射部を散在した蓄光・蛍光性発色域とし、この蓄 光・蛍光性発色域を優れた蓄光性、輝度及び残光輝度を有する蓄光性蛍光体によ り構成するなどして、再帰反射性能及び夜光性能、信頼性を向上し目視シートと して好適にした再帰性反射・夜光シートと再帰性反射・夜光シート付き救命器具 及び再帰性反射・夜光シート付き作業着を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、再帰反射層のガラスビーズ群上に多数の空間部を散在させて蓄光・ 蛍光性発色層を形成し、蓄光・蛍光性発色層及び各空間部の上部を耐水及び耐候 性の透光樹脂層で被覆して、再帰反射層と透光樹脂層との間に多数の再帰性反射 部を散在した蓄光・蛍光性発色域に構成した再帰性反射・夜光シートに特徴を有 し、透光樹脂層の耐水及び耐候性により耐久性を高め、蓄光・蛍光性発色域中に 散在した多数の再帰性反射部により、シート全域に及ぶ再帰反射性能にするとと もに、シート全域において蓄光・蛍光性発色層を効果的に励起して蓄光性ととも に輝度、残光輝度をさらに高めるなど、再帰反射性能及び夜光性能を効果的に高 め優れた再帰反射及び夜光の両目視性能を発揮するシートに形成している。
【0007】 また、前記の再帰性反射・夜光シートにおいて、蓄光・蛍光性発色層は、MA l2 4 とEu及びDyで表される化合物であり、このMはカルシウムやストロ ンチウム、バリウムの群から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素からなる化 合物を母結晶とした蓄光性蛍光体によつて構成したことに特徴を有し、この蓄光 性蛍光体は、太陽や各種の光線等により効果的に励起されて優れた蓄光性ととも に輝度、残光輝度性能を発揮し、夜光の目視性能をさらに高めている。
【0008】 さらに、前記の各再帰性反射部の空間部を表面側が拡大した縦断逆台形状に形 成したことにより、各再帰性反射部による再帰反射光線の方向性、即ち再帰反射 性能を効果的に高め、蓄光・蛍光性発色域と各再帰性反射部との表面積比を60 ±10%に構成して、再帰反射性能及び夜光性能を効果的に高めて両立せしめ、 また、再帰反射層の裏面側に基布を張着したことにより、シート強度、耐久性を 高めるなど、総合的に再帰反射性能及び夜光性能、信頼性を高めている。
【0009】 また、前記の再帰性反射・夜光シートを浮環や救命器等の救命器具やジヤケッ トや上着等の作業着の表面に張着した再帰性反射・夜光シート付き救命器具や、 前記の再帰性反射・夜光シートをジヤケットや上着等の作業着の表面に張着した 再帰性反射・夜光シート付き作業着に特徴を有し、前記のように優れた再帰反射 性能及び夜光性能によつて、昼夜において遠くから救命器具の存在や作業者の作 業状況等を目視して確認可能にするなど救難や作業性を高めている。
【0010】
【考案の実施の形態】
図1に本考案の再帰性反射・夜光シートの一実施例、図2に好適な蓄光性蛍光 体の輝度及び残光輝度の特性図、図3に蓄光・蛍光性発色層の層厚に対する残光 輝度の特性図、及び蓄光・蛍光性発色域と再帰性反射部との表面積比に対する夜 光特性図、図4に再帰性反射・夜光シート付き救命器具の各実施例、図5に再帰 性反射・夜光シート付き作業着の一実施例を示している。図中1は再帰反射層、 2は再帰反射層のガラスビーズ群、3はガラスビーズ群に併設した反射膜、4は ガラスビーズ群上の空間部、4aは空間部の周壁、5はガラスビーズ群上の蓄光 ・蛍光性発色層、6はシート表面側に設けた透光樹脂層、7は再帰反射層の裏面 側に設けた基布、8は基布の裏面側に設けた剥離シート9付き接着剤層、10は 本考案の再帰性反射・夜光シート、10aは再帰反射光線4bを発する再帰性反 射部、10bは夜光5b(蛍光性発色光)を発する蓄光・蛍光性発色域、aは救 命用の浮環、bは救命用の浮器、cは作業用のジャケットである。
【0011】 図1に示す実施例は、再帰反射層1のガラスビーズ群2上に多数の空間部4を 散在させて蓄光・蛍光性発色層5を形成し、蓄光・蛍光性発色層5及び各空間部 4の上部を耐水及び耐候性の透光樹脂層6で被覆して、再帰反射層1と透光樹脂 層6との間に多数の再帰性反射部10aを散在した蓄光・蛍光性発色域10bに 構成したことを特徴とする再帰性反射・夜光シート10になつている。
【0012】 前記の再帰性反射・夜光シート10において、蓄光・蛍光性発色層10bは、 MAl2 4 とEu及びDyで表される化合物であり、このMはカルシウムやス トロンチウム、バリウムの群から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素からな る化合物を母結晶とした蓄光性蛍光体によつて構成したことを特徴とする再帰性 反射・夜光シート10になつている。
【0013】 また、各再帰反射部10aの空間部4は、表面側を拡大した縦断逆台形状に形 成したことを特徴とする再帰性反射・夜光シート10になつている。
【0014】 また、前記の蓄光・蛍光性発色域10bと各再帰性反射部10aとの表面積比 を60±10%に構成したことを特徴とする再帰性反射・夜光シート10になつ ている。
【0015】 また、前記の再帰反射層1の裏面側に基布7を張着したことを特徴とする再帰 性反射・夜光シート10になつている。
【0016】 また、前記の再帰性反射・夜光シート10を浮環や救命器の救命器具a,bの 表面に張着したことを特徴とする再帰性反射・夜光シート付き救命器具になつて いる。(図4参照)。
【0017】 また、前記の再帰性反射・夜光シート10をジヤケットや上着等の作業着cの 表面に張着したことを特徴とする再帰性反射・夜光シート付き作業着になつてい る。(図5参照)
【0018】 さらに詳述すると、前記の再帰性反射・夜光シート10は、図1に示すように ガラスビーズ群2及び反射膜3を備えた再帰反射層1、多数の空間部4、蓄光・ 蛍光性発色層5、透光樹脂層6、多数の再帰性反射部10aを散在した蓄光・蛍 光性発色域10b、基布7、さらにまた剥離シート9付き接着剤層8等により構 成し、再帰反射層1は、好ましくはアクリル樹脂やウレタン樹脂、ポリエステル 樹脂等により形成した適度の可撓性を有する樹脂層とし、再帰性反射・夜光シー ト10の基材になつており、図示のように表面にガラスビーズ2群を付設し、必 要に応じガラスビーズ群2の裏面側に反射膜3(金属蒸着等)を埋設するなどし て、入射光線を同方向の再帰性反射光線4bとして効果的に反射する。
【0019】 蓄光・蛍光性発色層5は、先に開発したMAl2 4 と少なくともEu(ユウ ロピウム−賦活剤として添加)、Dy(ジスプロシウム−共賦活剤として添加) で表される化合物であり、このMはカルシウムやストロンチウム、バリウムの群 から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素からなる化合物を母結晶とし、必要 に応じさらに適宜の賦活剤や共賦活剤と含有させるなどした蓄光性蛍光体を適用 して、この蓄光性蛍光体を例えば好ましくはアクリル樹脂やポリエステル樹脂、 フツ素系樹脂等のような樹脂中に10〜30重量%混入させて、図1に示すよう に再帰反射層1のガラスビーズ群2上(表面側)に多数の空間部4を散在させて 適度の厚さで一体的に層成している。
【0020】 前記の蓄光性蛍光体は、太陽や各種の投光で効果的に励起されて蓄光し、図2 A,Bに示す残光時間−輝度の特性図や経過時間−残光輝度の特性図から明らか なように、従来の硫化物蛍光体からなる蓄光性蛍光体に比べ優れた励起、蓄光性 能を有し、輝度及び残光輝度がともにほぼ10倍以上に高められて、目視可能な 淡黄色(昼間−明るい場合)又は黄緑色(夜間−暗い場合)の蛍光発色つまり夜 光を長時間にわたり発光する。図2において一点鎖線は従来の蓄光性蛍光体の場 合、実線は本考案の蓄光性蛍光体の場合を示している。また、図3Aに示すよう に蓄光・蛍光性発色層5の塗厚を450μm以上に形成することにより、本考案 の輝度、残光輝度の特性を90%程度以上に確保することができる。
【0021】 透光樹脂層6は、好ましくはアクリル樹脂やウレタン樹脂、ポリエステル樹脂 フツ素系樹脂等の耐水及び耐候性で適度の可撓性を有する樹脂により、蓄光・蛍 光性発色層5及び各空間部4上(表面側)に適度の厚さで一体的に層成して、蓄 光・蛍光性発色層及び各空間部上を被覆し、この耐水及び耐候性により蓄光・蛍 光性発色層5及び各空間部4を水密に保ち光線の入射、反射性とともに耐久性を 高め、再帰反射層1と透明樹脂層6との間に多数の再帰性反射部10aが散在し た蓄光・蛍光性発色域10bを構成している。
【0022】 前記の再帰性反射部10aは、図1A,Bに示すように再帰反射層1のガラス ビーズ群2上(表面側)に、表面側が拡大した縦断逆台形状に形成した多数の空 間部4を間隔をおきシート全域に散在させて形成し、各空間部4は、図1Aのよ うにシート表面側(図示上側)を拡大した縦断面逆台形状(空間部4の周壁4a を参照)に形成して、上側(表面側)を透光樹脂層6で被覆している。空間部4 の周壁4aは、好ましくは図1に示すようにシート垂直面に対し傾斜角θを30 ±10°程度に形成し、太陽光や投光等の光線が透光樹脂層6及び密閉された空 間部4により格別に減光されず所要の角度範囲θ内で入射し同方向に反射して、 総合的にシート全面に及ぶ再帰反射光線4bを効果的に発しJIS規格1級品相 当の優れた再帰反射性能、信頼性、即ち目視性能が得られる。
【0023】 また、蓄光・蛍光性発色域10bは、再帰反射層1のガラスビーズ群2と透光 樹脂層6との間に多数の再帰性反射部10aを散在させて形成し、太陽光や投光 等の光線の入射で効果的に励起されて前記のような優れた励起及び蓄光、輝度や 残光輝度性能を有する。また、蓄光・蛍光性発色域10bと各再帰反射部10a との表面積比を60±10%に形成している。この蓄光性蛍光発色域10bは、 図1に示すように透明樹脂層6から太陽等の光線が直接に入射されるとともに、 散在した各再帰性反射部10aの周壁4a部からも光線が入射されてシート全面 にわたり励起及び蓄光、輝度や残光輝度性能が最大限に高められ、蓄光・蛍光性 発色域の表面さらには空間部4の周壁4aから発光し、シート全面にわたり蓄光 性蛍光体の機能が効果的に高められるなど、総合的に優れた励起及び蓄光、蛍光 性能つまり夜光性能、持続性を有し、格別に投光しなくても数十m離れた位置か らもその夜光をほぼ一晩中にわたり容易に目視できる。
【0024】 基布7は、好ましくはアクリル樹脂やウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フツ 素系樹脂等の耐水及び耐候性で適度の可撓性を有する樹脂繊維で織成し、再帰反 射層1の図示裏面側に一体的に層成して、再帰性反射・夜光シート10を効果的 に補強して損傷を防止して縫着を可能とし、また、必要に応じこの基布7の裏面 側には剥離フイルム9付き接着剤層8を設けて、各種の救命器具a,bや作業着 c等への装着を容易に可能にしている。
【0025】 図1に示す再帰性反射・夜光シート10は、図4に示すように浮環aや救命器 b等の救命器具a,bの表面(表側あるいはまた裏側)の目立つ位置に基布7を 直接に当て縫着したり、図5に示すようにジヤケットや上着等の作業着cの表面 (胸部や背部等)の目立つ位置に同様に縫着したり、又は、救命器具や作業着の 表面が比較的に硬く水や洗濯等による損傷が少ない場合は、必要に応じ接着剤層 8で接着して適用する。救命器具a,bや作業着cの表面に付着した再帰性反射 ・夜光シート10は、昼間は各太陽や投光等の光線の入射で再帰性反射部10a からシート全面に及ぶ再帰反射光線4bを効果的に発し、この優れた再帰反射性 能により遠く離れた位置から救命器具や作業者の位置を目視で容易に確認するこ とができる。さらに、夜間は、蓄光・蛍光性発色域10bにより前記のような優 れた輝度や残光輝度性能の夜光5bをシート全面から発しかつほぼ一晩中持続さ れて、その夜光5bにより遠く離れた位置から救命器具や作業者の位置を目視で 容易に確認することができる。また、投光すると前記の再帰反射光線4bも加わ つてさらに目視性能が高められるなど、昼夜いずれにおいても効果的に機能して 救難性能や作業性能、能率等を著しく高める。
【0026】 図示の再帰性反射・夜光シート10は、前記のように救命器具や作業着に装着 してその目視シートとして効果的に機能させているが、必要に応じその他の各種 の用途に適用することも可能である。
【0027】
【考案の効果】
本考案は、前述のように構成され再帰反射層のガラスビーズ群上に多数の空間 部を散在させて蓄光・蛍光性発色層を形成し、蓄光・蛍光性発色層及び各空間部 部の上部を耐水及び耐候性の透光樹脂層で被覆して、再帰反射層と透光樹脂層と の間に多数の再帰性反射部を散在させた蓄光・蛍光性発色域に構成し、この多数 の再帰性反射部は、太陽や投光等の光線が透光樹脂層及び空間部を経て格別に減 光されないで入射し、ガラスビーズ群により同方向の再帰反射光線として効率良 く反射され、この再帰反射光線は総合的にシート全面から発し再帰反射性能、信 頼性を著しく高めている。また、蓄光・蛍光性発色域は、太陽や投光等の光線が シート表面から直接に入射し散在した各空間部からも入射して、シート全面にお いて効果的に励起されて蓄光し輝度及び残光輝度が最大限に高められるなど、夜 光性能、信頼性を著しく高めている。
【0028】 また、前記の再帰性反射・夜光シートにおいて、蓄光・蛍光性発色層は、MA l2 4 とEu及びDyで表される化合物であり、このMはカルシウムやストロ ンチウム、バリウムの群から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素からなる化 合物を母結晶とした蓄光性蛍光体によつて構成し、この蓄光性蛍光体は太陽や投 光器等の光線により効果的に励起されて、従来例に比べ蓄光性とともに輝度、残 光輝度性能を著しく高めている。また、各再帰反射部の空間部を表面側が拡大し た縦断逆台形状に形成して、各再帰性反射部による再帰反射光線の傾斜角度を適 度に形成して再帰反射性能を高め、蓄光・蛍光性発色域と各再帰性反射部との表 面積比を60±10%に構成して、再帰反射性能及び夜光性能(蓄光・蛍光性発 色性能)とを効果的に高め両立させている。さらに、再帰反射層の裏面側に基布 を張着して、シート強度、耐久性を高めるなど、総合的に再帰反射性能とともに 夜光性能、信頼性を著しく高めている。
【0029】 また、前記の再帰性反射・夜光シートは、浮環や救命器等の救命器具の表面に 縫着したり又は接着し、ジヤケットや上着等の作業着の表面に縫着したり又は接 接着して適用され、前記のような優れた再帰反射性能及び夜光性能、信頼性によ り、昼夜のいずれにおいても遠く離れた位置から救命器具や作業者の位置を容易 に目視できるなど、救難性能、作業性等を効果的に高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の再帰性反射・夜光シートの一実施例を
示す拡大断面図(A)及び平面図(B)
【図2】輝度の比較特性図(A)及び残光輝度の特性図
(B)
【図3】蓄光・蛍光性発色層の層厚に対する残光輝度の
特性図(A)及び再帰性反射部と蓄光・蛍光性発色域と
の面積比における夜光特性図(B)
【図4】再帰性反射・夜光シート付き救命器具を示す救
命浮環の平面図(A)と救命浮器の斜視図(B)
【図5】再帰性反射・夜光シート付き作業着を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 再帰反射層 2 ガラスビーズ 4 空間部 5 蓄光・蛍光性発色層 6 透光樹脂層 7 基布 10a 再帰性反射部 10b 蓄光・蛍光性発色域 a,b 救命器具 c 作業着

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再帰反射層のガラスビーズ群上に多数の
    空間部を散在させて蓄光・蛍光性発色層を形成し、蓄光
    ・蛍光性発色層及び各空間部の上部を耐水及び耐候性の
    透光樹脂層で被覆して、再帰反射層と透光樹脂層との間
    に多数の再帰性反射部を散在した蓄光・蛍光性発色域に
    構成したことを特徴とする再帰性反射・夜光シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の再帰性反射・夜光シート
    において、前記の蓄光・蛍光性発色層は、MAl2 4
    とEu及びDyで表される化合物であり、このMはカル
    シウムやストロンチウム、バリウムの群から選ばれる少
    なくとも1つ以上の金属元素からなる化合物を母結晶と
    した蓄光性蛍光体によつて構成したことを特徴とする再
    帰性反射・夜光シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の再帰性反射
    ・夜光シートにおいて、前記の各再帰性反射部の空間部
    は、シート表面側を拡大した縦断逆台形状に形成したこ
    とを特徴とする再帰性反射・夜光シート。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3記載の
    再帰性反射・夜光シートにおいて、前記の蓄光・蛍光性
    発色域と各再帰性反射部との表面積比を60±10%に
    構成したことを特徴とする再帰性反射・夜光シート。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載の再帰性反射・夜光シートにおいて、前記の再
    帰反射層の裏面側に基布を張着したことを特徴とする再
    帰性反射・夜光シート。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4又は請求項5記載の再帰性反射・夜光シートにおい
    て、前記の再帰性反射・夜光シートを浮環や救命器等の
    救命器具の表面に張着したことを特徴とする再帰性反射
    ・夜光シート付き救命器具。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4又は請求項5記載の再帰性反射・夜光シートにおい
    て、前記の再帰性反射・夜光シートをジヤケットや上着
    等の作業着の表面に張着したことを特徴とする再帰性反
    射・夜光シート付き作業着。
JP1997006311U 1997-07-04 1997-07-04 再帰性反射・夜光シートと再帰性反射・夜光シート付き救命器具及び再帰性反射・夜光シート付き作業着 Expired - Lifetime JP3045070U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016005548A (ja) * 2014-05-27 2016-01-14 株式会社Naテック 防災兼用寝具
JP2021001425A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 勤倫有限公司 弾性膜材料の切断方法及び弾性糸

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