JP2007208586A - 無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射器を搭載した端末側及び反射波読取器を搭載したホストにおける無駄な送受信動作を抑制して、電力消費を軽減する。
【解決手段】端末は、送信データが存在せず、且つ、ホストからデータ・フレームを受信していない場合、しばらくの間送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始するまた、端末とホスト間で送受信停止時間情報を通達する制御フレームを定義し、次送受信タイミングを互いに相手に通知し合う。制御フレームを受信したとき、送受信停止時間情報に基づいて送受信動作を停止し、当該停止時間の経過後に送受信動作を再開する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、反射波読取器側から送られてくる無変調搬送波に対して反射器が送信データを重畳させた変調反射波を返す無線通信システム及び無線通信装置に係り、特に、送信データが存在しない状態において、反射器及び反射波読取器における無駄な送受信動作を抑制して、電力消費を軽減する無線通信システム及び無線通信装置に関する。
局所でのみ適用可能な無線通信手段の一例として、RFIDシステムが広く知られている。RFIDは、本来は識別情報や読み書き可能な記憶領域を含んだデバイスとして開発されたものである。また、RFIDシステムは通信方式が低消費電力で実現できることから、最近では、無線によるデータ通信を従来の無線LANやBluetooth通信などからRFIDシステムに置き換えることが検討されている。
RFIDシステムの通信方法には、静電結合方式、電磁誘導方式、電波通信方式などが挙げられる。このうち電波通信方式のRFIDシステムは、受信した無変調キャリアに対し変調処理を施した反射波によりデータを送信する反射器と、反射器からの変調反射波信号からデータを読み取る反射波読取器で構成され(例えば、特許文献1を参照のこと)、「バックスキャッタ方式」とも呼ばれる反射波伝送を行なう。
反射器は、反射波読取器から無変調キャリアが送られてくると、アンテナ負荷インピーダンスの切り替え操作などに基づいてその反射波に変調を施してデータを重畳する。すなわち、反射器側ではキャリア発生源が不要であることから、低消費でデータ伝送動作を駆動することができる。アンテナの負荷インピーダンスを変化させるためのアンテナ・スイッチは一般的にガリウム砒素のICで構成され、その消費電力は数10μW以下である。したがって、反射波伝送では数10μWでデータ伝送が可能であり、これは一般的な無線LANの平均消費電力と比較すると圧倒的な性能差である(例えば、特許文献2を参照のこと)。また、反射器を搭載した端末は受信したキャリアを反射する動作を行なうだけであるから、無線局とはみなされず、電波通信に課される法規制の対象外として扱われる。
反射波伝送は、反射器を搭載した端末から反射波読み取り器を搭載したホストへの一方向の送信比率が通信のほとんどを占めるような通信形態において特に有効と考えられる。例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯電話機といったバッテリ駆動のモバイル機器をデータ送信機とし、データの表示や再生、プリントアウト、保存、管理を行なうパーソナル・コンピュータなどのホスト機器をデータ受信機としたデータ通信システムについて考えてみる。この場合、モバイル機器側に反射器を搭載し、ホスト機器に接続された反射波読取器から無変調キャリアを送り出すことによって、モバイル機器のバッテリに負担を与えることなく、静止画や動画、音楽データなどの比較的大容量のデータを読み出す(アップロードする)ことができる。
また、反射波読取器を搭載したホストと反射器を搭載した端末間の反射波伝送に、フレーム長を可変とした時分割多重方式を採用した無線通信システムについて提案がなされている(例えば、本出願人に既に譲渡されている特願2005−318436号明細書を参照のこと)。同システムでは、ホストと端末がそれぞれ、送信したいデータ長を示すデータ長情報とデータ長情報に応じた長さのデータ列が構成されるフレームを相手に送信する機能を備え、さらに、反射波伝送路上で誤りが発生してホストと端末間の送受信タイミングが崩れた場合であっても速やかに送受信タイミングを取り直す機能を備え、双方向データ通信を好適に実現することができる。
しかしながら、反射波伝送システムでは、反射器は、自らデータ伝送要求を行なうことはできず、反射波読取器から無変調キャリアが送られなければデータ伝送を開始することができないという問題がある。
このため、反射波読取器は、常に無変調キャリアを送出して徒に反射器からの受信を待機しなければならず、電力を浪費する。また、反射器は、反射波読取器に対し、自局の存在を認識させ、両者間の接続状態を確保するためには、送信データがない場合であっても、無変調キャリアに対して定期的に何らかの反射波信号を返す必要があり、電力を浪費する。
特に、反射波を搭載する端末がデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ、携帯電話機といったバッテリ駆動の機器であることを考慮すると、送信データが存在しない状態における通信動作に伴う消費電力は負担が大きい。
特開平01−182782号公報 特開2005−64822号公報
本発明の目的は、反射波読取器側から送られてくる無変調搬送波に対して反射器が送信データを重畳させた変調反射波を返すことによりデータ伝送を好適に行なうことができる、反射波伝送方式の優れた無線通信システム及び無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、送信データが存在しない状態において、反射器及び反射波読取器における無駄な送受信動作を抑制して、電力消費を軽減することができる、優れた無線通信システム及び無線通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、無変調キャリアに対する反射波に送信データを重畳させる反射器を搭載した端末と、無変調キャリアを送出するとともに変調反射波信号からデータを読み取る反射波読取器を搭載したホストで構成される無線通信システムであって、
端末とホスト間では、データ長を記載したヘッダ情報を含むフレームを交換する双方向通信を行ない、
ホストは、端末側の送信区間では無変調キャリアを送出するとともに端末からの変調反射波信号を受信し、ホスト側の送信区間ではデータ・フレームを載せた変調信号を送信し、
端末及びホストは、自分の送信区間で送信データが存在しないときにはデータ長として0を記載したヘッダ情報のみからなるヌル・フレームを送信し、受信区間で該制御フレームを受信したときには直ちに自分の送信動作への切り替えを行なう、
ことを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
本発明は、データを重畳させた反射波を反射波伝送する反射器と、反射器からの反射波からデータを読み取る反射波読取器で構成される、電波の反射技術を利用した無線通信システムに関する。この種の通信システムによれば、反射器側ではキャリア発生源が不要であることから、極めて低い消費電力でデータ伝送を行なうことができ、一般的な無線LANに比べると圧倒的な性能差である。
しかしながら、反射波伝送システムでは、反射器は、自らデータ伝送要求を行なうことはできず、反射波読取器から無変調キャリアが送られなければデータ伝送を開始することができないという問題がある。このため、反射波読取器は、常に無変調キャリアを送出して徒に反射器からの受信を待機しなければならず、電力を浪費する。また、反射器は、反射波読取器に対し自局の存在を認識させ、両者間の接続状態を確保するためには、送信データがない場合であっても、無変調キャリアに対して定期的に何らかの反射波信号を返す必要があり、電力を浪費する。
これに対し、本発明に係る無線通信システムでは、端末及びホストは、自分の送信区間で送信データが存在しないときにはデータ長として0を記載したヘッダ情報のみからなる制御フレームを送信し、受信区間で該制御フレームを受信したときには直ちに自分の送信作への切り替えを行なうようにしている。
例えば、端末は、自分の送信区間において送信データが存在しない場合、所定の送信待ち時間だけ送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始する。これによって、端末は、無駄な送受信動作の回数を削減することにより低消費電力化を図ることができる。
また、端末は、自分の送信区間において所定の送信待ち時間だけ待ち受けても送信すべきデータが発生しないときには、ヌル・フレームを送信するようにする。ホストは、端末から何らかの信号を受信するまでは無変調キャリアを送出して受信待機しているが、このヌル・フレームに応答して、無変調キャリアの送信動作を停止して、直ちに自分の送信動作への切り替えを行なうことができる。
また、本発明に係る無線通信システムでは、端末とホスト間では送受信停止時間情報を通達するための制御フレームを定義することができる。この制御フレームも、ヘッダ情報のみからなるデータ長が0のヌル・フレームであってもよい。
この場合、送受信停止時間情報を通達するための制御フレームを通じて次送受信タイミングを互いに相手に通知し合う仕組みを導入することができる。すなわち、端末又はホストは、自分の送信区間で送信データが存在しないときには該制御フレームを送信して該送受信停止時間だけ通信動作を停止し、該送受信停止時間が経過すると、受信に切り替えて通信動作を再開する。また、自分の受信区間で該制御フレームを受信したときには、送受信停止時間情報に基づいて通信動作を停止し、該送受信停止時間が経過すると、送信に切り替えて通信動作を再開する。
したがって、端末及びホストは、相手からこの制御フレームを受信したときに、自身にも送信データが存在しなければ、送受信停止時間情報に基づいてスリープ状態に移行し、当該停止時間が経過した後に送受信動作を再開するようにすることによって、送信データが存在しない期間における無駄な送受信動作の回数を削減することにより低消費電力化を図ることができる。
本発明によれば、送信データが存在しない状態において、反射器及び反射波読取器における無駄な送受信動作を抑制して、電力消費を軽減することができる、優れた無線通信システム及び無線通信装置を提供することができる。
本発明に係る反射波伝送方式の無線通信システムによれば、反射器を搭載した端末側で送信データが存在せず、且つ、反射波読取器を搭載したホストからデータ・フレームを受信していない場合、端末は、しばらくの間送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始するようにする。これによって、送信データが存在しない場合には、端末側で無駄な送受信動作の回数を削減することにより低消費電力化を図ることができる。
また、本発明に係る反射波伝送方式の無線通信システムによれば、反射器を搭載した端末と反射波読取器を搭載したホスト間では送受信停止時間情報を通達するための制御フレームが定義され、次送受信タイミングを互いに相手に通知し合う仕組みを導入することができる。したがって、この制御フレームを受信した通信局側では、例えば自局にも送信データが存在しないときには、送受信停止時間情報に基づいてスリープ状態に移行し、当該停止時間が経過した後に送受信動作を再開するようにすることによって、端末及びホストの双方で無駄な送受信動作の回数を削減することにより低消費電力化を図ることができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、データを重畳させた反射波を反射波伝送する反射器と、反射器からの反射波からデータを読み取る反射波読取器で構成される、電波の反射技術を利用した無線通信システムに関する。反射器側からデータ伝送するときには、反射波読取器が無変調搬送波を送信し、反射器は、例えばアンテナの終端のオン/オフなどの負荷インピーダンス操作を用い、無変調搬送波に対し伝送データに応じた変調処理を施すことで、データを送出する。そして、反射波読取器側では、この反射波を受信し復調・復号処理して伝送データを取得することができる。ここで、まず無線通信システムの基本構成について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を模式的に示している。
図1Aには、反射波読取器を搭載したホスト1の構成を示している。ホスト1は、無変調又は変調キャリアの送信との端末2からの変調反射波信号の受信などの反射波伝送動作を行なうRF機能部11と、RF機能部11における通信動作を制御する通信制御機能部12と、端末2との間で交換されるデータの処理を行なうホスト機能部13で構成される。ホスト機能部13は、例えば、端末2としてのデジタルカメラから取得される画像データを保存、編集、管理、映像出力又はプリントアウトなどを行なうパーソナル・コンピュータである。
通信制御機能部12は、送信データの変調処理を行なう変調機能部122と、端末2からの受信データの復調処理を行なう復調機能部123と、所定の反射波伝送プロトコルに従ってデータの送受信タイミングを制御するプロトコル制御部121を備えている。
また、図1Bには、反射器を搭載した端末2の構成を示している。端末2は、変調キャリアに載せて送られてくる送信信号の受信動作並びに無変調キャリアに対する反射波に送信データを載せた反射波伝送動作を行なうRF機能部21と、RF機能部21における通信動作を制御する通信制御機能部22と、ホスト1との間で交換されるデータの処理を行なう端末機能部23で構成される。端末機能部23は、ホスト1への伝送データを生成する、例えばデジタルカメラなどである。
通信制御機能部22は、送信データの変調処理を行なう変調機能部222と、ホスト1からの受信データの復調処理を行なう復調機能部223と、所定の反射波伝送プロトコルに従ってデータの送受信タイミングを制御するプロトコル制御部221を備えている。
ホスト機能部13から供給される送信データは、制御インターフェース15を介してホスト通信機能部22内の変調機能部121において変調処理が施される。変調信号16は、RF機能部11のキャリア発生源111によって生成されたキャリア31に載せて端末2に送信される。
また、端末2のRF機能部21は、キャリア(無変調キャリア又はASK変調キャリア)31を受信して復調信号27を得る。この復調信号27は、通信制御機能部22内の復調処理部223によってデータ復調され、制御インターフェース25を介して端末機能部23に受信される。
一方、端末2の端末機能部23から供給される送信データは、通信制御機能部22の変調機能部222によって変調(1次変調)される。この変調信号26は、RF機能部21において、ホスト1から受信したキャリア31を検波して得られる反射波32に載せてホスト1に送出される。
ホスト1側のRF機能部11では、反射波信号32を受信すると、復調信号17を得る。この復調信号16は、通信制御機能部12内の復調機能部123によってデータ復調され、制御インターフェース15を介してホスト機能部13に供給される。
反射波伝送では、例えば、無線電波の周波数としてISM(Industry Science Medical band)と呼ばれる2.4GHz帯を用いる。ここで、端末2側のRF機能部21とホスト1側のRF機能部11の間で実現される反射波伝送動作の仕組みについて説明する。
端末2側のRF機能部21は、アンテナ24と、アンテナ・スイッチ211と、アンテナ負荷212と、バンドパス・フィルタ213と、ASK検波部214とで構成され、反射器として動作する。
アンテナ・スイッチ211がオンのときは、アンテナ23は例えば50Ωのアンテナ負荷212で終端され、オフのときはアンテナ24がオープンとなる。このようなスイッチング動作により、ホスト1から到来する無変調キャリア31に対して、オンのときは終端、オフのときは反射の振る舞いを行ない、反射波に変調処理を施すことができる。変調機能部222は、端末機能部21からの送信データのビット・イメージに従ってアンテナ・スイッチ211のオン/オフ動作を行なう。例えば、データが1のときはアンテナ・スイッチ102をオンに、データが0のときオフとし、アンテナ負荷インピーダンスの変動によって無変調キャリアに対する変調反射波信号32としてデータが送出される。
バンドパス・フィルタ(BPF)213並びにASK検波部214は、例えばホスト1側からのASK変調信号(送達確認信号若しくはデータ)31の受信時に用いる。その制御は、復調機能部223で行なわれる。但し、端末2側からの一方向通信を行なう場合には、これら3つのブロックは不要となる。
ホスト1側のRF機能部11は、2.4GHz帯のアンテナ14と、送受信動作に応じてアンテナ14を択一的に接続するアンテナ・スイッチ若しくはその代替となるサーキュレータ117と、低雑音増幅器114と直交検波部115とAGCアンプ116からなる受信部系統と、送信信号をアップコンバートする周波数合成部112と電力増幅器113からなる送信系統と、周波数シンセサイザ111を備えている。
変調機能部122から周波数合成部112に対してある直流電圧を与えることにより、無変調キャリア31を送信することができる。無変調キャリアの周波数は、周波数シンセサイザ111の周波数で決まる。本実施形態では、ISMと呼ばれる2.4GHz帯を用いている(同上)。周波数合成部112から出力される無変調キャリアは、電力増幅器112にて所定のレベルまで増幅され、サーキュレータ117経由でアンテナ14より送出される。
一方、反射器としての端末2側のRF機能部21からの変調反射波信号32は、上記の無変調キャリア31の周波数と同じである。この変調反射波信号32は、アンテナ14で受信され、サーキュレータ117経由で上述した受信系統に入力される。直交検波部115には、送信時と同じローカル周波数が入力されるため、直交検波部115の出力には、端末2側で掛けられた変調波が現れることになる。但し、受信した信号はローカル信号と位相が異なるため、I軸信号とQ軸信号には、その位相差に応じた変調信号が現われる。
AGCアンプ部116では、最適値にゲインを制御され、その出力信号は復調機能部123に渡される。復調機能部123では、I軸及びQ軸の各信号よりデジタル・データへの復調を行ない、その後は正しいデータに復号化される。端末2に対してデータの送達確認を行なう場合、変調機能部122からは、受信したパケット・データが正しければ肯定応答のAck、誤っていれば否定応答のNackのデジタル・データを周波数合成部112に転送し、ASK変調をかける。データの正誤は、画像データ・パケットに付加されたCRC符号で判断する。
そして、ホスト1側のプロトコル制御部121と端末2側のプロトコル制御部221は、このような反射波伝送路の接続や切断、送受信タイミングといったプロトコル制御を実現する。本実施形態では、送信データが存在しない場合の低消費電力化を考慮した送受信タイミング制御が行なわれるが、この点の詳細については後述に譲る。
反射波伝送に基づくデータ伝送においては、端末2側のRF機能部21ではキャリア発生源が不要であることから、低消費でデータ伝送動作を駆動することができる。RF機能部21においてアンテナの負荷インピーダンスを変化させるためのアンテナ・スイッチ211は一般的にガリウム砒素のICで構成され、その消費電力は数10μW以下であるから、変調反射波信号による一方向伝送では、数10μWでデータ伝送が可能である。これは、一般的な無線LANの平均消費電力と比較すると、圧倒的な性能差である。
また、端末2側のRF機能部21からのアップリンクにおいて、BPSKやQPSKといった多値変調方式を採用することにより、高速通信を実現することができる(例えば、WO 2005/36767号公報を参照のこと)。他方、ホスト1のRF機能部11からのダウンリンクでは、端末2側のRF機能部21の検波の容易性を考慮して、ASK変調が使用され、このためホスト1から端末2のダウンリンクは低データレートとなる。
続いて、本実施形態に係る無線通信システムにおける通信動作について説明する。
上述した無線通信システムは、基本的には、端末2とホスト1の1対1のデータ通信で構成される。この場合、各方向の送信比率が一定であるとは限らない。例えば、端末2としての携帯電話機に反射器を搭載し、その充電台に反射波読取器を取り付けて、双方向通信を行なう場合、携帯電話機内のデジタルカメラで取った画像をアップロードするときと、充電台から携帯電話機へ音楽データをダウンロードするときでは必要とする帯域は大きく異なる。
そこで、本実施形態では、送信データ量に応じた可変長の送信フレームを送信する方式を採用した。この場合、データ送信元では、送信したいデータ長を表すデータ長情報ビットを含んだ、データ長情報に応じた長さのデータ列からなる送信フレームを構成することになる。図2には、本実施形態に係る無線通信システムにおいて使用される可変長の送信フレームの構成例を示している。
1つの送信フレームは、変調の同期を取るためのプリアンブル310と、フレーム同期を取るためのフレーム同期ビット(ユニーク・ワード)320と、ヘッダ情報330と、ヘッダ誤り検出用ビット及び誤り訂正用ビット340と、データ(ペイロード)350と、データ誤り検出用ビット及び誤り訂正用ビット360で構成される。
ヘッダ情報330のフレーム種別331は、送信フレームが制御フレームであるかデータ・フレームであるかを表す。フレーム・パラメータ332は、フレーム種別331で分類されたフレームのさらに詳細情報を表す。例えば、フレーム種別331で送信フレームが制御フレームであることを表すときは、フレーム・パラメータ332によって、接続用の制御フレーム、切断用の制御フレーム、あるいは送受信動作停止を指示するための制御フレーム(後述)なのかを表す。フレーム・シーケンス番号333は、シーケンス制御を行なうためにフレームに付加された番号を表す。Ack/Nack情報434は、前回受信したフレームのデータ部分を正常に受け取れたか否かを相手に通達するための情報ビットである。また、ホスト1及び端末2は、データ(ペイロード)の長さをヘッダ情報に含まれるデータ長335で表し、通信相手へ通達する。
可変長フレームを交換するシーケンスによれば、ホスト1からのダウンリンクの送信データ量が多く端末2からのアップリンクの送信データ量が少ない場合はダウンリンクのスループットが向上し、一方、端末2からのアップリンクの送信データ量が多くダウンリンクの送信データ量が少ない場合はアップリンクのスループットが向上する。
図3には、図2に示した可変長フレームを用いた場合の無線通信システムにおけるフレーム交換シーケンス例を示している。
端末2は、ホスト1からの無変調搬送波405に対する反射波に載せて、データ・フレーム400をホスト1に送信する。これに対し、ホスト1は、データ・フレーム400を受信すると、そのヘッダ情報に含まれるデータ長から、データ受信時間402を算出して、その期間だけ反射波信号の受信動作を行なう。
端末2は、データ・フレーム400の送信を完了した後、所定のガードタイム401が経過した後に受信動作を開始する。また、ホスト1はデータ受信時間402が満了すると、所定のガードタイム401が経過した後に、今度は自分からデータ・フレーム403の送信を開始する。
その後、ホスト1はデータ・フレーム403の送信を完了すると、所定のガードタイム404が経過した後に、再び無変調キャリア405の送出を開始するとともに、端末2からの反射波信号の受信動作を行なう。
一方、端末2は、ホスト1から受信したデータ・フレーム403のヘッダ情報に含まれるデータ長から、データ受信時間406を算出する。そして、端末2は、データ受信時間406が満了すると、所定のガードタイム404だけ待機した後、送信動作(すなわち反射波に対する変調動作)に移行する。
以上の繰り返しで、ホスト1と端末2は交互にデータ・フレームを送出して、双方向でデータ送受信を行なう。
ここで、反射波伝送による無線通信システムでは、反射器は、自らデータ伝送要求を行なうことはできず、反射波読取器から無変調キャリアが送られなければデータ伝送を開始することができないという問題がある。
ホスト1から常に無変調キャリアを送出し続けることによって、端末はいつでもデータ送信要求を行なうことができるが、ホストは徒に受信待機しなければならず、送信データが存在しない状態であっても電力を浪費する。
また、端末2は、ホスト1に対し自局の存在を認識させ、両者間の接続状態を確保するためには、送信データがない場合であっても、無変調キャリアに対して定期的に何らかの反射波信号(例えば、0のみを記載したヌル信号)を返す必要があり、データ送信以外の動作のために電力を浪費することになる。
例えば、図3に示したような可変長のフレーム交換シーケンスを行なうシステムの場合、ホスト1と端末2はそれぞれ、送信データが存在しないときにはヘッダ情報のデータ長を0として、データ及びデータ誤り検出ビットを含まないデータ・フレーム(以下、「ヌル・フレーム」とも呼ぶ)を構成して、通信相手に送信データがないことを通知することもできる。図4には、ヌル・フレームを用いて送信データがないことを互いに通知し合う場合のフレーム交換シーケンス例を示している。
端末2は、ホスト1からの無変調搬送波505に対する反射波に載せて、データ・フレーム500をホスト1に送信する。そして、端末2はデータ・フレーム500の送信を完了した後、所定のガードタイム501が経過した後に受信動作を開始する。
ホスト1は、データ・フレーム500を受信すると、そのヘッダ情報に含まれるデータ長から、データ受信時間502を算出する。そして、ホスト1はデータ受信時間502が満了すると、所定のガードタイム501が経過した後に、今度は自分からデータ・フレーム503の送信を開始する。その後、ホスト1は、所定のガードタイム504が経過した後に、再び無変調キャリア505の送出を開始するとともに、端末2からの反射波信号の受信動作を行なう。
一方、端末2は、ホスト1から受信したデータ・フレーム503のヘッダ情報に含まれるデータ長から、データ受信時間506を算出し、データ受信時間506が満了し、さらにガードタイム504だけ待機した後に送信動作を開始することができることを認識する。ここで、端末2は、送信データが存在しない場合には、ヘッダ情報のデータ長を0として、データ及びデータ誤り検出ビットを含まないヌル・フレーム510を送信する。
ホスト1は、ヌル・フレーム510を受信すると、そのヘッダ情報の受信が終わると所定のガードタイム501が経過した後に、今度は自分から送信動作を開始することができることを認識する。ここで、ホスト1は、送信データが存在しない場合には、同様にヌル・フレーム530を送信する。
端末2は、ホスト1からヌル・フレーム530を受信すると、そのヘッダ情報の受信が終わると所定のガードタイム504だけ待機した後に送信動作を開始することができることを認識する。ここで、端末2は、送信データが存在しない場合には、ヘッダ情報のデータ長を0として、データ及びデータ誤り検出ビットを含まないヌル・フレームを送信する。
ホスト1は、ヌル・フレーム530を送信してから所定のガードタイム504が経過した後に無変調キャリア505の送出を開始する。ここで、端末2からのヌル・フレームを受信すると、そのヘッダ情報の受信が終わると所定のガードタイム501が経過した後に自分から送信動作を開始することができることを認識する。
このように、ホスト1又は端末2のいずれか一方で送信データが生成されるまでの間は、各ガードタイム501又は504の経過後にヌル・フレームを交換し合うというシーケンスを繰り返し行なうことになる。
上述したようなフレーム交換シーケンスによれば、ホスト1と端末2は、伝送路の接続状態を保つとともに互いの送受信タイミングを整えるためには、送信データがない場合であっても、ヌル・フレームというデータを含まない信号を繰り返し送信するという無駄な通信動作を行なわなければならない。特に、端末がデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ、携帯電話機などのバッテリ駆動の機器であることを考慮すると、接続状態を保つことだけを目的とする信号送信に伴う消費電力は負担が大きい。
そこで、本実施形態に係る無線通信システムでは、端末2側で送信データが存在せず、且つ、ホスト1からデータ・フレームを受信していない場合、端末2は、しばらくの間送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始するようにする。これによって、端末2は、送信データが存在しない場合には、無駄な送受信動作の回数を削減することにより低消費電力化を図ることができる。
図5〜図8には、この場合の端末2が実行する受信動作、受信から送信への動作切り替え、送信動作、送信から受信への動作切り替えの動作手順をそれぞれフローチャートの形式で示している。以下、各フローチャートを参照しながら、端末2の動作手順について説明する。
端末2は、受信を開始すると、まずフレーム同期ビットの検出を行なう(ステップS1)。そして、端末2は、フレーム同期ビットを検出するか検出時間をタイムアウトするまで(ステップS1のNo)、繰り返し受信データ列の評価を行なう。
検出時間をタイムアウトした場合、端末2は、次フレームで送信するAck/Nack情報をNackに確定して(ステップS5)、受信を完了する。この後、端末2は受送切替動作を行なう。
また、端末2は、フレーム同期ビットが検出された場合(ステップS1のYes)、ヘッダ情報を取得した後、ヘッダに誤りがあるか否かを判定する(ステップS2)。ここで、ヘッダに誤りがあれば(ステップS2のYes)、Ack/Nack情報をNackに確定して(ステップS5)、受信を完了する。この後、端末2は受送切替動作を行なう。
一方、ヘッダに誤りがなければ(ステップS2のNo)、端末2は、データ長情報からデータ受信時間を計算し、そのデータ受信時間にわたってデータの受信動作を行なう(ステップS3)。そして、端末2は、データ受信を完了すると、データに誤りがあるか否かを判定し、次の送信フレームのヘッダに載せるAck/Nack情報を確定して(ステップS4)、受信を完了する。この後、端末2は受送切替動作を行なう。
端末2は、通信相手からの送信フレームのヘッダ部に記載されているデータ長に相当するデータ受信時間だけの受信動作を完了した後、所定のガードタイムを設けてから(ステップS11)、送信動作に移行する。
そして、端末2は、送信開始に際し、ホスト1に対してAck又はNack情報を返す必要があるかどうかをチェックする(ステップS21)。図5に示した受信処理動作において、有効な受信データが存在し(データ長≠0)、データ誤り検出を行なっていた場合Ack又はNack情報を返す必要があると判断し、当該検出結果から確定したAck又はNack情報を含めたデータ・フレームを構成して(ステップS22)、これをRF機能部21から送信する。
また、有効な受信データが存在しなかった場合や(データ長=0)、フレーム同期ビット検出がタイムアウトした場合、ヘッダ誤りを検出した場合には、Ack又はNack情報を返す必要がないと判断し、端末2は、続いて、自身の送信データがあるかどうかをチェックする(ステップS23)。
ここで、送信データがあるときには、端末2は、当該送信データを伝送するための送信フレームを構成し、これをRF機能部21からホスト1に送信する(ステップS22)。
一方、送信データがないときには、端末2は、所定期間だけ送信すべきデータが発生するかどうかを待ち受ける。そして、送信データが発生すると、上述と同様に送信フレームを構成して送信する(ステップS22)。しかし、所定期間が経過しても送信データが発生しないときには、ヘッダ情報のデータ長を0としてデータ及びデータ誤り検出ビットを含まないヌル・フレームを構成し、これをRF機能部21から送信する(ステップS22)。
端末2は、送信フレームの送信を完了した後、受信動作を開始するまでの間、所定のガードタイムを設ける(ステップS31)。そして、ガードタイムを経過すると再び受信動作を開始し、以後、同様の動作が繰り返される。
なお、端末2における送信データ待ち受け時間の値は、固定値である他、ホスト機能部23によって設定する、あるいは、ヌル・フレームの交換が繰り返されるたびに待ち受け時間を延長していくなど動的に変化させる機能を付加することもできる。
図9には、図5〜図8に示した端末2の通信動作を状態遷移図の形式で表している。
端末2は、受信状態が完了した時点で、送信データが存在する場合には(ここでは、Ack/Nack情報も送信データに含むものとして扱う)、所定のガードタイムを経て送信状態に移行して、送信動作を開始する。
また、端末2は、受信状態が完了した時点で、送信データがまだ存在しない場合には、所定のガードタイムを経て、所定期間だけ待機状態に移行する。
待機状態において送信データが発生すると、端末2は、送信動作を開始する。また、待機状態がタイムアウトしたときには、ヌル・フレームの送信動作を開始する。
そして、端末2は、データ・フレーム又はヌル・フレームの送信を完了すると、受信状態に復帰する。
図10〜図13には、上述したような通信動作を行なう端末2の通信相手となるホスト1が実行する受信動作、受信から送信への動作切り替え、送信動作、送信から受信への動作切り替えの動作手順をそれぞれフローチャートの形式で示している。以下、各フローチャートを参照しながら、ホスト1の動作手順について説明する。
ホスト1は、受信を開始すると(ステップS41)、まずフレーム同期ビットの検出を行なう。そして、ホスト1は、フレーム同期ビットを検出するか検出時間をタイムアウトするまで(ステップS41のNo)、繰り返し受信データ列の評価を行なう。
検出時間をタイムアウトした場合、ホスト1は、次フレームで送信するAck/Nack情報をNackに確定して(ステップS45)、受信を完了する。
また、ホスト1は、フレーム同期ビットが検出された場合(ステップS41のYes)、ヘッダ情報を取得した後、ヘッダに誤りがあるか否かを判定する。ここで、ヘッダに誤りがあれば(ステップS42のYes)、Ack/Nack情報をNackに確定して受信を完了する。
一方、ヘッダに誤りがなければ(ステップS42のNo)、ホスト1は、データ長情報からデータ受信時間を計算し、そのデータ受信時間にわたってデータの受信動作を行なう(ステップS43)。そして、ホスト1は、データ受信を完了すると、データに誤りがあるか否かを判定し、次の送信フレームのヘッダに載せるAck/Nack情報を確定して(ステップS44)、受信を完了する。
また、ヘッダのデータ長情報からデータ長が0であると判明した場合には、ステップS43においてデータ受信で取得する有効データは存在しないため、ホスト1は、データ誤り検出は行なわず、Ack/Nack情報をNackに確定して(ステップS44)、受信フローを終了する。
ホスト1は、通信相手からの送信フレームのヘッダ部に記載されているデータ長に相当するデータ受信時間だけの受信動作を完了した後、送信を開始するまでの間、所定のガードタイムを設ける(ステップS51)。そして、ガードタイムを経過すると、今度は、送信動作を開始し、自らの送信データを送信するためのフレームを構成して(ステップS52)、RF機能部11へ送り、送信を完了する。
ホスト1は、送信フレームの送信を完了した後、受信動作を開始するまでの間、所定のガードタイムを設ける(ステップS53)。そして、ガードタイムを経過すると再び受信動作を開始し、以後、同様の動作が繰り返される。
図14には、図10〜図13に示したホスト1の通信動作を状態遷移図の形式で表している。
ホスト1は、受信状態が完了すると、受送切替用のガードタイムを測定した後、送信動作を開始する。また、送信状態が完了すると、今度は送受切替用のガードタイムを測定した後、受信状態に移行する。
図15には、送信状態の端末2がしばらくの間送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始するように動作する場合の、無線通信システムにおけるフレーム交換シーケンス例を示している。
端末2は、ホスト1からの無変調搬送波605に対する反射波に載せて、データ・フレーム600をホスト1に送信する。これに対し、ホスト1は、データ・フレーム600を受信すると、そのヘッダ情報に含まれるデータ長から、データ受信時間602を算出して、その期間だけ反射波信号の受信動作を行なう。
端末2はデータ・フレーム600の送信を完了した後、所定のガードタイム601が経過した後に受信動作を開始する。また、ホスト1はデータ受信時間602が満了すると、所定のガードタイム601が経過した後に、今度は自分からデータ・フレーム603の送信を開始する。端末2は、データ・フレーム603のヘッダ情報に含まれるデータ長からデータ受信時間606を算出して、その期間だけ受信動作を行なう。
その後、ホスト1はデータ・フレーム603の送信を完了すると、所定のガードタイム604が経過した後に、再び無変調キャリア605の送出を開始して、端末2からの反射波信号の受信動作を行なう。
端末2は、データ受信時間606が満了すると、さらに所定のガードタイム604だけ待機した後、データ・フレーム603に対するAckフレーム610を反射波伝送する。ここでは、データ・フレーム603の送受信動作は成功裏に行なわれるものとし、また、Ackフレーム610はヘッダ情報のみで構成され、ヘッダ情報のデータ長には0が記載されているものとする。
ホスト1は、Ackフレーム610を受信すると、そのヘッダ情報に含まれるデータ長から、当該ヘッダの受信を完了すると、直ちにガードタイム601の測定を開始した後、送信可能な状態となる。ここで、ホスト1は、送信データが存在しないので、ヘッダ情報のデータ長を0として、データ及びデータ誤り検出ビットを含まないヌル・フレーム630を送信する。そして、ホスト1は、所定のガードタイム604が経過した後に、再び無変調キャリア605の送出を開始するとともに、端末2からの反射波信号の受信動作を行なう。
端末2は、ホスト1からヌル・フレーム630を受信すると、ガードタイム604だけ待機した後に送信動作を開始することができることを認識する。ここで、端末2は、送信データが存在しない場合には、所定の期間607だけ送信すべきデータの発生を待ち受ける。この期間607に送信データが発生すると、データ・フレームの反射波伝送動作を行なうが、送信データが発生しなければ、図示の通りヌル・フレーム620を送信する。
ホスト1は、端末2からのヌル・フレーム620を受信すると、所定のガードタイム601が経過した後に、今度は自分から送信動作を開始することができることを認識する。
このように、ホスト1又は端末2のいずれか一方で送信データが生成されるまでの間は、ホスト1がガードタイム601の経過後にヌル・フレーム630を送信し、端末2が自身の送信所帯で所定期間607だけ送信データを待ち受けた後にヌル・フレーム620を送信するシーケンスを繰り返し行なうことになる。
図15に示したようなフレーム交換シーケンスによれば、端末2は、しばらくの間(同図中の送信データ待ち受け時間607)は送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始するので、送信データが存在しない場合には、端末2側では、図4に示したシーケンスと比較して無駄な送受信動作の回数を削減することにより低消費電力化を図ることができる。
また、送信データが存在しない場合の無断送受信動作を抑制する他の方法として、端末2とホスト1間では送受信停止時間情報を通達するための制御フレームを定義し、次送受信タイミングを互いに相手に通知し合う仕組みを導入することが考えられる。この場合、制御フレームを受信した通信局側では、送受信停止時間情報に基づいて送受信動作を停止し、当該停止時間が経過した後に送受信動作を再開するようにする。これによって、送信データが存在しない場合には、端末2とホスト1の双方において無駄な送受信動作の回数を削減され、低消費電力化を図ることができる。
制御フレームは、上述したヌル・フレームと同様に、ヘッダ情報のデータ長を0として、データ及びデータ誤り検出ビットを含まないデータ・フレームとして構成することができ、ヘッダ情報のフレーム種別やフレーム・パラメータの値によって表すことができる。
図16〜図20には、送受信時間情報を通知し合う場合の端末2が実行する受信動作、受信から送信への動作切り替え、送信動作、送信から受信への動作切り替え、スリープの動作手順をそれぞれフローチャートの形式で示している。以下、各フローチャートを参照しながら、端末2の動作手順について説明する。
端末2は、受信を開始すると、まずフレーム同期ビットの検出を行なう(ステップS61)。そして、端末2は、フレーム同期ビットを検出するか検出時間をタイムアウトするまで(ステップS61のNo)、繰り返し受信データ列の評価を行なう。
検出時間をタイムアウトした場合、端末2は、次フレームで送信するAck/Nack情報をNackに確定して(ステップS67)、受信を完了する。この後、端末2は受送切替動作を行なう。
また、端末2は、フレーム同期ビットが検出された場合(ステップS61のYes)、ヘッダ情報を取得した後、ヘッダに誤りがあるか否かを判定する(ステップS62)。ここで、ヘッダに誤りがあれば(ステップS62のYes)、Ack/Nack情報をNackに確定して(ステップS67)、受信を完了する。この後、端末2は受送切替動作を行なう。
一方、ヘッダに誤りがなければ(ステップS62のNo)、端末2は、続いて、受信したフレームがヌル・フレームであるかどうかをチェックする(ステップS63)。ここで、受信したフレームがヌル・フレームであるときには、ヘッダ情報に記載されている送受信待ち時間情報を読み取って、送受信待ち時間を設定し(ステップS64)、受信動作を完了する。この後、端末2は、送受信待ち時間だけスリープ状態に移行する。
また、ホスト1から受信したフレームが通常のデータ・フレームであるときには(ステップS63のNo)、端末2は、ヘッダ情報からデータ長情報を読み取ってデータ受信時間を計算し、そのデータ受信時間にわたってデータの受信動作を行なう(ステップS65)。そして、端末2は、データ受信を完了すると、データに誤りがあるか否かを判定し、次の送信フレームのヘッダに載せるAck/Nack情報を確定して(ステップS66)、受信を完了する。この後、端末2は受送切替動作を行なう。
端末2は、通信相手からの送信フレームのヘッダ部に記載されているデータ長に相当するデータ受信時間だけの受信動作を完了した後、所定のガードタイムを設けてから(ステップS71)、送信動作に移行する。
そして、端末2は、送信開始に際し、ホスト1に対してAck又はNack情報を返す必要があるかどうかをチェックする(ステップS81)。図16に示した受信処理動作において、有効な受信データが存在し(データ長≠0)、データ誤り検出を行なっていた場合Ack又はNack情報を返す必要があると判断し、当該検出結果から確定したAck又はNack情報を含めたデータ・フレームを構成して(ステップS82)、これをRF機能部21から送信する。この後、端末2は送受切替動作を行なう。
また、有効な受信データが存在しなかった場合や(データ長=0)、フレーム同期ビット検出がタイムアウトした場合、ヘッダ誤りを検出した場合には、Ack又はNack情報を返す必要がないと判断し、端末2は、続いて、自身の送信データがあるかどうかをチェックする(ステップS83)。
ここで、送信データがあるときには、端末2は、当該送信データを伝送するための送信フレームを構成し、これをRF機能部21からホスト1に送信する(ステップS82)。この後、端末2は送受切替動作を行なう。
一方、送信データがないときには、端末2は、送受待ち時間の値を含めてヌル・フレームを構成し(ステップS84)、これをRF機能部21からホスト1に送信する(ステップS82)。この後、端末2は、送受信待ち時間だけスリープ状態に移行する。
端末2は、送信フレームの送信を完了した後、受信動作を開始するまでの間、所定のガードタイムを設ける(ステップS91)。そして、ガードタイムを経過すると再び受信動作を開始し、以後、同様の動作が繰り返される。
端末2は、送信動作手順において、ヌル・フレームを送信したときは、当該ヌル・フレームに記載した送受信待ち時間だけスリープ状態に設定した後(ステップ101)、送受切替動作を実行してから、受信動作を開始する。また、端末2は、受信動作手順において、ホスト1からヌル・フレームを受信したときには、当該ヌル・フレームに記載されている送受信待ち時間だけスリープ状態に設定した後(ステップ101)、送受切替動作を実行してから、送信動作を開始する。
図21〜図25には、送受信時間情報を通知し合う場合のホスト1が実行する受信動作、受信から送信への動作切り替え、送信動作、送信から受信への動作切り替え、スリープの動作手順をそれぞれフローチャートの形式で示している。以下、各フローチャートを参照しながら、ホスト1の動作手順について説明する。
ホスト1は、受信を開始すると、無変調キャリアを送出してフレーム同期ビットの検出を試みる(ステップS111)。
ここで、フレーム同期ビットが検出された場合(ステップS111のYes)、ホスト1は、ヘッダ情報を取得した後、ヘッダに誤りがあるか否かを判定する(ステップS112)。ヘッダ情報に誤りがあれば、ステップS111に戻って、フレーム同期ビットの検出を繰り返す。
一方、ヘッダに誤りがなければ(ステップS112のNo)、ホスト1は、続いて、受信したフレームが、送受信待ちを指示する制御フレームであるかどうかをチェックする(ステップS113)。
端末2から受信したフレームが制御フレームであるときには、ホスト2は、ヘッダ情報に記載されている送受信待ち時間情報を読み取って、ヘッダ情報内の送受信待ち時間情報を基にスリープ時間を設定し(ステップS114)、受信動作を完了する。この後、ホスト1は、送受信待ち時間だけスリープ状態に移行する。
また、端末2から受信したフレームが通常のデータ・フレームであるときには(ステップS112のNo)、ホスト1は、ヘッダ情報からデータ長情報を読み取ってデータ受信時間を計算し、そのデータ受信時間にわたってデータの受信動作を行なう(ステップS115)。そして、ホスト1は、データ受信を完了すると、データに誤りがあるか否かを判定し、次の送信フレームのヘッダに載せるAck/Nack情報を確定して(ステップS116)、受信を完了する。この後、ホスト1は受送切替動作を行なう。
ホスト1は、通信相手からの送信フレームのヘッダ部に記載されているデータ長に相当するデータ受信時間だけの受信動作を完了した後、所定のガードタイムを設けてから(ステップS121)、送信動作に移行する。
そして、ホスト1は、送信開始に際し、端末2に対してAck又はNack情報を返す必要があるかどうかをチェックする(ステップS131)。図21に示した受信処理動作において、有効な受信データが存在し(データ長≠0)、データ誤り検出を行なっていた場合はAck又はNack情報を返す必要があると判断し、当該検出結果から確定したAck又はNack情報を含めたデータ・フレームを構成して(ステップS132)、これをRF機能部11から送信する。この後、ホスト1は送受切替動作を行なう。
また、有効な受信データが存在しなかった場合や(データ長=0)、フレーム同期ビット検出がタイムアウトした場合、ヘッダ誤りを検出した場合には、Ack又はNack情報を返す必要がないと判断し、ホスト1は、続いて、自身の送信データがあるかどうかをチェックする(ステップS133)。
ここで、送信データがあるときには、ホスト1は、当該送信データを伝送するための送信フレームを構成し、これをRF機能部11から端末2に送信する(ステップS132)。この後、ホスト1は送受切替動作を行なう。
一方、送信データがないときには、ホスト1は、送受待ち時間の値を含めてヌル・フレームを構成し(ステップS134)、これをRF機能部11から端末2に送信する(ステップS132)。この後、ホスト1は、送受信待ち時間だけスリープ状態に移行する。
ホスト1は、送信フレームの送信を完了した後、受信動作を開始するまでの間、所定のガードタイムを設ける(ステップS141)。そして、ガードタイムを経過すると再び受信動作を開始し、以後、同様の動作が繰り返される。
ホスト1は、送信動作手順において、ヌル・フレームを送信したときは、当該ヌル・フレームに記載した送受信待ち時間だけスリープ状態に設定した後(ステップ151)、送受切替動作を実行してから、受信動作を開始する。また、ホスト1は、受信動作手順において、端末2からヌル・フレームを受信したときには、当該ヌル・フレームに記載されている送受信待ち時間だけスリープ状態に設定した後(ステップ151)、送受切替動作を実行してから、送信動作を開始する。
図26には、送受信時間情報を通知し合う場合のホスト1及び端末2の通信動作を状態遷移図の形式で示している。
ホスト1及び端末2は、送受信待ち用の制御フレーム以外(あるいは送受待ち時間を設定したヌル・フレーム)のフレームの受信を完了した時点で、所定のガードタイムを経て送信状態に移行して、送信動作を開始する。
また、ホスト1及び端末2は、送受信待ち用の制御フレーム(あるいは送受待ち時間を設定したヌル・フレーム)以外のフレームの送信を完了した時点で、所定のガードタイムを経て受信状態に移行して、受信動作を開始する。
一方、ホスト1及び端末2は、送受信待ち用の制御フレーム(あるいは送受待ち時間を設定したヌル・フレーム)を受信したときには、スリープ状態に遷移する。そして、制御フレーム(あるいはヌル・フレーム)に記載されている送受信待ち時間だけ待機した後に、送信動作に移行する。
また、ホスト1及び端末2は、送受信待ち用の制御フレーム(あるいは送受待ち時間を設定したヌル・フレーム)を送信したときには、スリープ状態に遷移する。そして、制御フレーム(あるいはヌル・フレーム)に記載した送受信待ち時間だけ待機した後に、受信動作に移行する。
図27には、ホスト1及び端末2が送受信時間情報を通知し合う場合の、無線通信システムにおけるフレーム交換シーケンス例を示している。
端末2は、ホスト1からの無変調搬送波705に対する反射波に載せて、データ・フレーム700をホスト1に送信する。これに対し、ホスト1は、データ・フレーム700を受信すると、そのヘッダ情報に含まれるデータ長から、データ受信時間702を算出して、その期間だけ反射波信号の受信動作を行なう。
端末2はデータ・フレーム700の送信を完了した後、所定のガードタイム701が経過した後に受信動作を開始する。また、ホスト1は、データ受信時間702が満了すると、所定のガードタイム701が経過した後に、今度は自分からデータ・フレーム703の送信を開始する。端末2は、データ・フレーム703のヘッダ情報に含まれるデータ長からデータ受信時間706を算出して、その期間だけ受信動作を行なう。
その後、ホスト1は、データ・フレーム703の送信を完了すると、所定のガードタイム704が経過した後に、再び無変調キャリア705の送出を開始して、端末2からの反射波信号の受信動作を行なう。
端末2は、データ受信時間706が満了すると、さらに所定のガードタイム704だけ待機した後、データ・フレーム703に対するAckフレーム710を反射波伝送する。ここでは、データ・フレーム703の送受信動作は成功裏に行なわれるものとし、また、Ackフレーム710はヘッダ情報のみで構成され、ヘッダ情報のデータ長には0が記載されているものとする。
ホスト1は、Ackフレーム710を受信すると、そのヘッダ情報に含まれるデータ長から、当該ヘッダの受信を完了すると、直ちにガードタイム701の測定を開始した後、送信可能な状態となる。ここで、ホスト1は、送信データが存在しないので、送受信待ち時間を設定するとともにヘッダ情報のデータ長を0として、データ及びデータ誤り検出ビットを含まない制御フレーム730を送信する。また、端末2は、ホスト1から制御フレーム730を受信すると、ヘッダ情報に記載されている送受信待ち時間だけスリープ状態707を設定する。
そして、ホスト1は、設定した送受信待ち時間だけスリープ状態を設定し、所定のガードタイム604が経過した後に、再び無変調キャリア705の送出を開始するとともに、端末2からの反射波信号の受信動作を行なう。
一方、端末2は、送受信待ち時間が経過してスリープ状態を解除し、さらにガードタイム704だけ待機した後に送信動作を開始することができる。ここで、端末2は、送信データが存在しないので、送受信待ち時間を設定するとともにヘッダ情報のデータ長を0として、データ及びデータ誤り検出ビットを含まない制御フレーム720を送信する。また、ホスト1は、端末2から制御フレーム720を受信すると、ヘッダ情報に記載されている送受信待ち時間だけスリープ状態を設定する。
このように、ホスト1又は端末2では、送信データが生成されるまでの間は送受信待ち時間を通知するための制御フレーム730又は720を送信してスリープ状態を繰り返すというシーケンスを行なうことになる。
図27に示したようなフレーム交換シーケンスによれば、ホスト1及び端末2は、送信データが存在しない場合には、図4に示したシーケンスと比較して無駄な送受信動作の回数を削減することにより低消費電力化を図ることができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、反射波読取器側から送られてくる無変調搬送波に対して反射器が送信データを重畳させた変調反射波を返す反射波伝送方式を採用した無線通信システムに本発明を適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。IEEE802.11に代表される無線LANやBluetooth通信、あるいはその他の無線通信システムに本発明を適用することで、端末並びにホストは同様に送信データが存在しない状態における無駄な送受信動作を回避して、電力浪費を軽減することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1Aは、反射波読取器を搭載したホスト1の構成を示した図である。 図1Bは、反射器を搭載した端末2の構成を示した図である。 図2は、可変長の送信フレームの構成例を示した図である。 図3は、図2に示した可変長フレームを用いた場合のフレーム交換シーケンス例を示した図である。 図4は、ヌル・フレームを用いて送信データがないことを互いに通知し合う場合のフレーム交換シーケンス例を示した図である。 図5は、端末の受信動作を示したフローチャートである。 図6は、端末が受信から送信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図7は、端末の送信動作を示したフローチャートである。 図8は、端末が送信から受信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図9は、図5〜図8に示した端末の通信動作を状態遷移図の形式で表した図である。 図10は、ホストの受信動作を示したフローチャートである。 図11は、ホストが受信から送信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図12は、ホストの送信動作を示したフローチャートである。 図13は、ホストが送信から受信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図14は、図10〜図13に示したホストの通信動作を状態遷移図の形式で表した図である。 図15は、送信状態の端末がしばらくの間送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始するように動作する場合のフレーム交換シーケンス例を示した図である。 図16は、端末の受信動作を示したフローチャートである。 図17は、端末が受信から送信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図18は、端末の送信動作を示したフローチャートである。 図19は、端末が送信から受信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図20は、端末のスリープ動作を示したフローチャートである。 図21は、ホストの受信動作を示したフローチャートである。 図22は、ホストが受信から送信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図23は、ホストの送信動作を示したフローチャートである。 図24は、ホストが送信から受信へ動作切り替えを行なうための手順を示したフローチャートである。 図25は、ホストのスリープ動作を示したフローチャートである。 図26は、送受信時間情報を通知し合う場合のホスト1及び端末2の通信動作を状態遷移図を示した図である。 図27は、ホスト1及び端末2が送受信時間情報を通知し合う場合の、無線通信システムにおけるフレーム交換シーケンス例を示した図である。
符号の説明
1…ホスト
11…RF機能部
12…通信制御機能部
13…ホスト機能部
2…端末
21…RF機能部
22…通信制御機能部
23…ホスト機能部

Claims (7)

  1. 無変調キャリアに対する反射波に送信データを重畳させる反射器を搭載した端末と、無変調キャリアを送出するとともに変調反射波信号からデータを読み取る反射波読取器を搭載したホストで構成される無線通信システムであって、
    端末とホスト間では、データ長を記載したヘッダ情報を含むフレームを交換する双方向通信を行ない、
    ホストは、端末側の送信区間では無変調キャリアを送出するとともに端末からの変調反射波信号を受信し、ホスト側の送信区間ではフレームを載せた変調信号を送信し、
    端末及びホストは、自分の送信区間で送信データが存在しないときにはデータ長として0を記載したヘッダ情報のみからなるヌル・フレームを送信し、自分の受信区間で該制御フレームを受信したときには自分の送信動作への切り替えを行なう、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 端末は、自分の送信区間において送信データが存在しない場合、所定の送信待ち時間だけ送信すべきデータの発生を待ち受けてからデータ送信を開始する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 端末は、自分の送信区間において所定の送信待ち時間だけ待ち受けても送信すべきデータが発生しないときには、ヌル・フレームを送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 端末とホスト間では送受信停止時間情報を通達するための制御フレームが定義され、
    端末又はホストは、自分の送信区間で送信データが存在しないときには該制御フレームを送信して該送受信停止時間だけ通信動作を停止し、自分の受信区間で該制御フレームを受信したときには送受信停止時間情報に基づいて通信動作を停止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 反射波伝送を行なう無線通信装置であって、
    通信相手との間でデータ長を記載したヘッダ情報を含むフレームを交換する双方向通信を行ない、
    自分の送信区間で送信データが存在しないときにはデータ長として0を記載したヘッダ情報のみからなるヌル・フレームを送信し、
    自分の受信区間で該制御フレームを受信したときには自分の送信動作への切り替えを行なう、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 無変調キャリアに対する反射波に送信データを重畳させる反射器機能を備え、
    自分の送信区間で送信データが存在しないときには、所定の送信待ち時間だけ送信すべきデータの発生を待ち受け、該送信待ち時間内で送信データが発生したときにはデータ・フレームを送信し、送信データが発生しなければヌル・フレームを送信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 送受信停止時間情報を通達するための制御フレームが定義され、
    自分の送信区間で送信データが存在しないときには、該制御フレームを送信してから該送受信停止時間だけ通信動作を停止し、
    自分の受信区間で該制御フレームを受信したときには、送受信停止時間情報に基づいて通信動作を停止する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
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