JP2007208438A - デジタル逓倍回路、スイッチング制御回路及び昇降圧dc−dcコンバータ - Google Patents

デジタル逓倍回路、スイッチング制御回路及び昇降圧dc−dcコンバータ Download PDF

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努 島崎
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Abstract

【課題】逓倍クロックを適切に生成する。
【解決手段】入力された基準クロックを所定の逓倍数逓倍した逓倍クロックを生成出力するデジタル逓倍回路において、発振クロックを前記所定の逓倍数の逆数倍に分周した分周クロックを生成する分周回路と、前記基準クロックの一周期に含まれる前記分周クロックの一周期の数のアップカウントを行うアップカウンタと、前記基準クロックの一周期に相当する前記アップカウントを行った結果であるアップカウント値を基準としてダウンカウントを行っていき、前記ダウンカウントを行っていった際のダウンカウント値がゼロとなるときにパルスを生成することによって、前記パルスを、前記基準クロックを前記所定の逓倍数逓倍した前記逓倍クロックとして出力するダウンカウンタと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル逓倍回路、スイッチング制御回路及び昇降圧DC−DCコンバータに関する。
近年、様々な分野における電子回路では、高速化、小型化、低コスト化等の観点から、高周波のクロック信号を用いることが多くなってきている。例えば、DC−DCコンバータを構成するスイッチング制御回路では、外付けインダクタンスと接続された充電用及び放電用スイッチング素子のスイッチング周波数を高周波化することによって、かかる外付けインダクタンスを小型化することができ、高さ制限のあるハードディスク装置や、省スペースが必須なWLANモジュール等のアプリケーションにとって最適な形態となりえよう。
しかし、電子回路で用いられるクロック信号の高周波化を実現した際、そのクロック信号を伝送する配線ライン等から輻射される不要輻射(EMI)の障害が問題になる。このため、電子回路ではクロック信号を低周波で伝送して、所望のデジタル信号処理を行う前に、PLL回路を用いてクロック信号の周波数を所望の周波数に逓倍させることが行われている。尚、かかるPLL回路は、これまでアナログ回路として設計されていたが、その特性は半導体プロセス依存性が高く、近年の微細プロセスを使用したデジタル回路と混在させることは困難であった。そのため、PLL回路のデジタル化、特にデジタル逓倍回路の採用が検討されている。
図11は、従来のデジタル逓倍回路の基本的な構成を示す図である(例えば、以下に示す特許文献1を参照)。図11に示すデジタル逓倍回路は、リングオシレータ300、カウント回路310、比較部320より構成される。リングオシレータ300は、複数の遅延素子を縦続接続するとともに、この縦続接続の内でいずれか一つの遅延素子の出力を選択してインバータ素子を介して初段の遅延素子へと入力させることで、かかるインバータ素子の出力より所望の発振クロックが得られるものである。カウント回路310は、外部から入力される基準クロックCLKの一周期において、リングオシレータ300からの発振クロックSCKの一周期が何周期分含まれるかについてカウントし、そのカウント値Cを比較部320へと入力する。比較部320は、予め基準クロックの逓倍数Nが設定されており、カウント値Cが設定逓倍数Nより大きい場合(C>N)、リングオシレータ300の遅延時間を延長して発振クロックSCKの周期を長くし、カウント値Cが設定逓倍数Nより小さい場合(C<N)、リングオシレータ300の遅延時間を短縮して発振クロックSCKの周期を短くする。従って、リングオシレータ300からは、基準クロックCLKに対して逓倍数N分逓倍された発振クロック(逓倍クロック)SCKが出力される。
図12は、その他の従来のデジタル逓倍回路の基本的な構成を示す図である(例えば、以下に示す特許文献2を参照)。図12に示すデジタル逓倍回路は、遅延素子群400と、排他的論理和素子410により構成される。遅延素子群400は、偶数段の遅延素子dl1〜dlnで構成され、外部から入力される基準クロックCKを遅延させた遅延信号CKDを生成する。排他的論理和素子410は、基準クロックCKと遅延信号CKDとの排他的論理和をとる。従って、例えば、基準クロックCKのHレベル期間を“1T”とし、且つ、遅延素子群400の遅延時間を“T/2”とした場合、排他的論理和素子410からは、基準クロックCKの周波数を2倍にした逓倍クロックSCKが出力される。
特開2004−80155号公報 特開平10−256883号公報
ところで、図11に示したデジタル逓倍回路は、リングオシレータ300の遅延量を帰還制御する仕組みであり、発振クロックSCKは、リングオシレータ300を構成する各遅延素子の遅延量に大きく依存する。例えば、発振クロックSCKの逓倍数の設定範囲を拡大するためには、その分リングオシレータ300を構成する遅延素子の段数を増加させる必要があり、また、各遅延素子の出力より一の出力を選択するのに必要なセレクタ回路の規模も大きくさせる必要が生じる。また、リングオシレータ300の発振動作、カウント回路310のカウント動作、比較部320の比較動作、リングオシレータ300の遅延調整動作という一連の処理をシーケンシャルに実行するため、周波数等の安定した発振クロックSCKを得るために時間を要するという問題もあった。
また、図12に示したデジタル逓倍回路は、遅延素子群400と排他的論理和素子410による組み合わせ回路であり、発振クロックSCKは、遅延素子群400や排他的論理和素子410の温度や電圧の変化による特性バラツキの影響をもろに受ける。従って、例えば、遅延素子群400を構成する遅延素子dl1〜dlnの遅延量ばらつきによって、排他的論理和素子410から出力される逓倍クロックSCKのデューティ比や周波数が変動するという問題が生じうる。
このように、前述した従来のデジタル逓倍回路は、温度や電圧の変化に伴う回路構成素子の特性バラツキによって発振クロックSCKのデューティ比や周波数が不安定になるという潜在的な問題をかかえており、また、発振クロックSCKを安定化させるためには時間を要するという問題を生じていた。
前記課題を解決するための主たる発明は、入力された基準クロックを所定の逓倍数逓倍した逓倍クロックを生成出力するデジタル逓倍回路において、発振クロックを前記所定の逓倍数の逆数倍に分周した分周クロックを生成する分周回路と、前記基準クロックの一周期に含まれる前記分周クロックの一周期の数のアップカウントを行うアップカウンタと、前記基準クロックの一周期に相当する前記アップカウントを行った結果であるアップカウント値を基準としてダウンカウントを行っていき、前記ダウンカウントを行っていった際のダウンカウント値がゼロとなるときにパルスを生成することによって、前記パルスを、前記基準クロックを前記所定の逓倍数逓倍した前記逓倍クロックとして出力するダウンカウンタと、を有することとする。
本発明によれば、逓倍クロックを適切に生成することが可能なデジタル逓倍回路、スイッチング制御回路及び昇降圧DC−DCコンバータを提供することができる。
<デジタル逓倍回路>
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル逓倍回路230の構成を示す図である。尚、以下の実施形態では、デジタル逓倍回路230は、図3に示すDC−DCコンバータ100の特にスイッチング制御回路200に具備される場合とする。尚、デジタル逓倍回路230は、勿論、DC−DCコンバータ用途に限らず、デジタル逓倍回路を採用する様々な電子機器に利用されるものである。
デジタル逓倍回路230は、オシレータ231、分周回路232、エッジ切り出し回路233、インバータ素子234、遅延回路235、アップカウンタ236、ラッチ回路237、ダウンカウンタ238によって構成される。
オシレータ231は、発振動作によって所定周波数の発振クロックOCK1を生成する回路である。オシレータ231としては、例えば、リングオシレータや水晶発振器等を採用することできる。
分周回路232は、オシレータ231より出力される発振クロックOCK1を、設定逓倍数“N”の逆数である分周数“1/N”へと分周させた分周クロックOCK2へと変換する回路である。すなわち、分周クロックOCK2の1周期は、発振クロックOCK1の1周期のN倍となる。分周回路232としては、例えば、プリスケーラ(前段部の固定分周比の高速カウンタ)やプログラマブル・カウンタ等で構成されるプログラマブル・ディバイダを採用することができる。
エッジ検出回路233は、外部から入力される基準クロックCLKの立ち上がりエッジを検出した際に、発振クロックOCK1と同期のとれた所定期間Hレベルとなるエッジ検出信号RSTを生成する回路である。エッジ検出回路233としては、例えば、データ入力端子D、クロック入力端子C、出力端子Qを具備したDフリップフロップ素子と、排他的論理和素子を利用してエッジ検出信号RSTを生成することができる。
詳述すると、データ入力端子Dには基準クロックCLKを、クロック入力端子Cには発振クロックOCK1を入力する。そして、データ入力端子Dに入力された基準クロックCLKを、クロック入力端子Cに入力された発振クロックOCK1によってサンプリングを行う。当該サンプリングされた基準クロックがLレベルからHレベルへと切り替わった際に、出力端子Qより出力される論理レベルが初期のLレベルからHレベルへと立ち上がる。このDフリップフロップ素子の出力端子Qからの出力と当該出力を遅延させた遅延出力とを排他的論理和素子に入力させることで、排他的論理和素子より前述のエッジ検出信号RSTが出力される。
インバータ素子234は、エッジ切り出し回路233より出力されたエッジ検出信号RSTを論理反転させる素子である。
遅延回路235は、インバータ素子234より出力される論理反転後のエッジ検出信号RSTを、発振クロックOCK1の1周期を基準として所定期間分遅延させた遅延信号DLを出力する回路である。遅延回路235としては、例えば、発振クロックOCK1と同期のとれた複数段のDフリップフロップ素子によって構成できる。尚、遅延回路235の遅延時間は、アップカウンタ236のリセット期間として要求される時間とする。
アップカウンタ236は、クロック入力端子Cと、反転リセット入力端子Rと、出力端子Qを具備しており、クロック入力端子Cには分周回路232からの分周クロックOCK2が入力され、反転リセット入力端子Rには遅延回路235からの遅延信号DLが入力される。尚、アップカウンタ236としては、プログラマブル・カウンタを採用することで、カウント可能なアップカウント値のビット数を任意に設定することができる。
アップカウンタ236は、遅延信号DLがLレベルからHレベルへと切り替わる場合にリセットが解除されて、分周クロックOCK2の立ち上がりエッジに基づく新たなアップカウント動作を開始し、一方、遅延信号DLがHレベルからLレベルへと切り替わる場合にこれまでのアップカウント値UCをリセットする。ここで、遅延信号DLの立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの期間は、エッジ検出信号DETの1周期から遅延回路235の遅延時間を除いた期間に相当し、ひいては、基準クロックOCK1の1周期から遅延回路235の遅延時間を除いた期間に相当する。従って、アップカウンタ236は、基準クロックOCK1の1周期分相当の期間に含まれる分周クロックOCK2の1周期の数を、基準クロックOCK1を1/N分周した分周クロックOCK2の立ち上がりエッジに基づいてアップカウントしていくことになる。そして、アップカウンタ236は、当該アップカウントの結果であるアップカウント値UCを出力端子Qから出力する。
ラッチ回路237は、データ入力端子Dと、クロック入力端子Cと、出力端子Qを具備しており、データ入力端子Dにはアップカウンタ236からのアップカウント値UCが入力され、クロック入力端子Cには遅延回路235からの遅延信号DLが入力される。尚、ラッチ回路237としては、プログラマブル・カウンタを採用することで、ラッチ可能なアップカウント値UCのビット数を任意に設定することができる。
ラッチ回路237は、遅延信号DLの立ち上がりエッジによって、アップカウンタ236からの最終的なアップカウント値UCを取り込んで保持する。また、当該アップカウント値UCの取り込みと同時にダウンカウンタ238のデータ入力端子Dへの転送も行う。このように、ラッチ回路237は、アップカウンタ236とダウンカウンタ238との間のアップカウント値UCの授受のためのバッファとしての役割を果たす。
また、かかるラッチ回路237を、アップカウンタ236とダウンカウンタ238の間のアップカウント値UCの転送経路上に設けることによって、アップカウンタ236は、基準クロックCLKの一周期分におけるアップカウント動作を終了した際に、当該基準クロックCLKの一周期分に相当するアップカウント値UCをラッチ回路237に保持した上で、当該基準クロックCLKの次の一周期におけるアップカウントを行うことが可能となる。また、このとき、ダウンカウンタ238は、ラッチ回路237に保持された基準クロックCLKの一周期分に相当するアップカウント値UCを基準としてダウンカウントを行うことが可能となる。すなわち、ラッチ回路237を介在させて、アップカウンタ236のアップカウントと、ダウンカウンタ238のダウンカウントと、をパイプライン処理することが可能となり、この結果、逓倍クロックSCKを高速に生成することが可能となる。
ダウンカウンタ238は、データ入力端子Dと、クロック入力端子Cと、反転リセット入力端子Rと、出力端子Qを具備しており、データ入力端子Dにはラッチ回路237からのアップカウント値UCが入力され、クロック入力端子Cにはオシレータ231からの発振クロックOCK1が入力され、反転リセット入力端子Rにはエッジ検出回路233からのエッジ検出信号DETが入力される。尚、ダウンカウンタ238としては、プログラマブル・カウンタを採用することで、カウント可能なダウンカウント値のビット数を任意に設定することができる。
ダウンカウンタ238は、エッジ検出信号DETがLレベルからHレベルへと切り替わる場合にリセット状態が解除されて、ラッチ回路237に保持されているアップカウント値UCに基づくダウンカウント動作が可能な状態となる。ダウンカウンタ238は、当該発振クロックOCK1の立ち上がりエッジに基づいて、当該ラッチ回路237に保持されているアップカウント値UCを基準として−1単位でダウンカウントを行う。
ここで、エッジ検出信号DETの1周期は、基準クロックOCK1の1周期に相当する。また、ラッチ回路237から転送されて取り込まれたアップカウント値UCは、基準クロックCLKの1周期分相当の期間に含まれる分周クロックOCK2の1周期の数をカウントしたものである一方で、ダウンカウンタ238は、当該アップカウント値UCを、分周クロックOCK2のN倍の周波数を有した発振クロックOCK1でダウンカウントすることになる。従って、ダウンカウンタ238は、当該アップカウント値UCをダウンカウントしていく過程で、ダウンカウント値DCの全ビットがオールゼロとなる回数がN回となる。そこで、ダウンカウンタ238は、ダウンカウント値DCの全ビットがオールゼロとなる際に、所定期間Hレベルとする安定したパルスを生成して出力端子Qより出力する。すなわち、ダウンカウンタ238の出力端子Qより繰り返し生成出力されるパルスが、基準クロックOCK1をN逓倍した逓倍クロックSCKとなる。尚、当該パルスは、エッジ検出回路233のエッジ検出信号DETと同様な仕組みで生成できる。
<デジタル逓倍回路の動作>
図2は、本発明の一実施形態に係るデジタル逓倍回路230の主要信号のタイミングチャートである。
デジタル逓倍回路230は、外部から基準クロックCLKが入力されるとともに(図2(a)参照)、内部のオシレータ231では基準クロックCLKよりも高周波の発振クロックOCK1が発振生成されるとともに(図2(d)参照)、分周回路232において発振クロックOCK1を“1/2”分周した分周クロックOCK2が生成出力される(図2(e)参照)場合とする。
まず、時刻taにおいて、エッジ検出回路233は、基準クロックCLKの立ち上がりエッジを検出して、時刻ta〜tbの期間Hレベルとなるエッジ検出信号DETを生成する(図2(a)、(b)参照)。かかるエッジ検出信号DETは、インバータ素子234を経由して論理反転するとともに、その論理反転後のエッジ検出信号DETが遅延回路235を経由して時刻ta〜tbの期間分遅延させた遅延信号DLとなる。この結果、時刻taでのエッジ検出信号DETの立ち上がりエッジは、時刻tbでの遅延信号DLの立ち下がりエッジとなり、時刻tbでのエッジ検出信号DETの立ち下がりエッジは、時刻tcでの遅延信号DLの立ち上がりエッジとなる(図2(b)、(c)参照)。
時刻tbにおいて、遅延信号DLがHレベルからLレベルに立ち下がるので、アップカウンタ236はイニシャライズとしてリセットされる(図2(c)、(f)参照)。
時刻tcにおいて、遅延信号DLがLレベルからHレベルへと立ち上がるので、アップカウンタ236のリセット状態が解除される(図2(c)、(f)参照)。この結果、アップカウンタ236は、分周回路232からの分周クロックOCK2の立ち上がりエッジ毎に、ゼロから+1単位でアップカウント動作を開始していく(図2(f)参照)。
つぎに、時刻tdにおいて、エッジ検出回路233は、基準クロックCLKのつぎの周期の立ち上がりエッジを検出して、時刻td〜teの期間Hレベルとなるエッジ検出信号DETを生成する(図2(a)、(b)参照)。この結果、時刻tdでのエッジ検出信号DETの立ち上がりエッジは、時刻teでの遅延信号DLの立ち下がりエッジとなり、時刻teでのエッジ検出信号DETの立ち下がりエッジは、時刻tfでの遅延信号DLの立ち上がりエッジとなる(図2(b)、(c)参照)。
時刻teにおいて、遅延信号DLがHレベルからLレベルに立ち下がるので、アップカウンタ238は、時刻tc〜teまでの期間TU1の間アップカウントされ続けたアップカウント値UCをリセットする(図2(c)、(f)参照)。すなわち、アップカウンタ238は、時刻tc〜teまでの期間TU1の間、分周クロックOCK2の立ち上がりエッジに基づいてアップカウント動作を行っていたことになる。かかる期間TU1は、遅延信号DLのHレベルの期間であり、エッジ検出信号DETの1周期分に相当する期間、換言すると、基準クロックCLKの1周期分に相当する期間である。従って、アップカウンタ236は、基準クロックCLKの1周期分に相当する期間の間、基準クロックCLKを1/2分周した分周クロックOCK2の立ち上がりエッジで、アップカウント動作を行っていたことになる。また、時刻teでは、エッジ検出信号DETがLレベルからHレベルへと立ち上がるため、ダウンカウンタ238は、アップカウント値UCに基づくダウンカウント動作が可能な状態となる(図2(b)、(g)参照)。
時刻tfにおいて、遅延信号DLがLレベルからHレベルに立ち上がるので、ラッチ回路237は、アップカウンタ236から転送された期間TU1における最終的なアップカウント値Nを取り込んで保持するとともに、当該ダウンカウンタ238へと転送される(図2(c)、(f)、(g)参照)。すなわち、ダウンカウンタ238は、当該アップカウント値Nがリセットされるまでの間、当該アップカウント値Nに基づくダウンカウント動作を繰り返し実施することになる。
尚、このアップカウント値Nに基づくダウンカウント動作は、時刻teから、時刻tgにおいてさらに次の1周期の基準クロックCLKの立ち上がりエッジが検出されるまでの期間TD1の間で行われる(図2(a)、(b)、(g)参照)。尚、期間TD1は、エッジ検出信号DETのLレベルの期間であり、換言すると、基準クロックCLKの1周期に相当する期間である。従って、ダウンカウンタ238は、基準クロックCLKの1周期に相当するアップカウント値Nを、基準クロックCLKの2倍の周波数の発振クロックOCK1の立ち上がりエッジに基づいてダウンカウントしていくことになる。
よって、期間TD1の間に、ダウンカウント値DCの全ビットをオールゼロとする機会が時刻tx、tyと2度訪れる(図2(h)参照)。ダウンカウンタ238は、期間TD1の間で、ダウンカウント値DCの全ビットをオールゼロとする際、所定期間Hレベルのパルスを生成する仕組みとするので、当該パルスが、基準クロックCLKを2逓倍した逓倍クロックSCKとなる(図2(h)参照)。
<スイッチング制御回路、昇降圧DC−DCコンバータ>
図3は、本発明の一実施形態に係るデジタル逓倍回路230を具備したスイッチング制御回路200、さらに、当該スイッチング制御回路200を用いて構成された昇降圧DC−DCコンバータ100の構成を示す図である。
昇降圧DC−DCコンバータ100は、入力端子101と、出力端子102と、クロック端子103と、Hブリッジ回路110と、平滑用コンデンサC1と、抵抗分圧器120と、スイッチング制御回路200と、エラーアンプ20の負帰還経路上に設ける帰還抵抗R3及び帰還コンデンサC2と、を有する。
入力端子101は、昇降圧変換対象とする直流入力電圧VINが印加される端子である。出力端子102は、直流入力電圧VINのレベルを昇降圧して目的レベルとなった出力電圧VOUTを取り出すための端子である。クロック端子103は、デジタル逓倍回路230に用いられる基準クロックCLKが入力される端子である。
Hブリッジ回路110は、降圧動作時にオン・オフする降圧用スイッチング素子に該当するNMOSトランジスタDW_T、DW_Bと、昇圧動作時にオン・オフする昇圧用スイッチング素子に該当するNMOSトランジスタUP_T、UP_Bと、インダクタンスLとがH字状に接続された回路であり、直流入力電圧VINをチョッピングするものである。
かかるHブリッジ回路110の構成を詳述すると、NMOSトランジスタDW_Tは、そのドレインには入力端子101が接続され、そのソースにはNMOSトランジスタDW_Bのドレインが接続され、そのゲートにはスイッチング制御回路200からの駆動信号SD1が供給される。NMOSトランジスタDW_Bは、そのドレインにはNMOSトランジスタDW_Tのソースが接続され、そのソースは接地され、そのゲートにはスイッチング制御回路200からの駆動信号SD2が供給される。
一方、NMOSトランジスタUP_Tは、そのドレインには出力端子102が接続され、そのソースにはNMOSトランジスタUP_Bのドレインが接続され、そのゲートにはスイッチング制御回路200からの駆動信号SU1が供給される。NMOSトランジスタUP_Bは、そのドレインにはNMOSトランジスタUP_Tのソースが接続され、そのソースは接地され、そのゲートにはスイッチング制御回路200からの駆動信号SU2が供給される。また、NMOSトランジスタDW_T、DW_Bの接続部と、NMOSトランジスタUP_T、UP_Bの接続部との間にはインダクタンスLが設けられる。
平滑用コンデンサC1は、Hブリッジ回路110から、詳しくはNMOSトランジスタUP_Tのドレインから得られるチョッピング後の直流入力電圧VINを平滑化するコンデンサである。かかる平滑用コンデンサC1によって、目的レベルに平滑化された出力電圧VOUTが出力端子102から得られることになる。
抵抗分圧器120は、抵抗素子R1、R2による直列接続体で構成され、それぞれの抵抗値を変えることによって、出力電圧VOUTの目的レベルを調整するものである。よって、出力電圧VOUTの目的レベルの外部調整のため、抵抗分圧器120は、一般的に、スイッチング制御回路200の外付け回路とされる。尚、出力電圧VOUTは、抵抗分圧器120の分圧比(=R2/(R1+R2))によって分圧電圧Vf1へと変換される。そして、分圧電圧Vf1は、スイッチング制御回路200へとフィードバックされる。
スイッチング制御回路200は、抵抗分圧器120から得られた分圧電圧Vf1と、出力電圧VOUTの目的レベルに応じた基準電圧Vrと、の比較結果であるエラーアンプ220の誤差出力Vf2に基づいて、降圧用スイッチング素子であるNMOSトランジスタDW_T、DW_Bをオン・オフするためのスイッチング駆動信号SD1、SD2、若しくは、昇圧用スイッチング素子であるNMOSトランジスタUP_T、UP_Bをオン・オフするためのスイッチング駆動信号SU1、SU2を生成する回路である。
<昇降圧DC−DCコンバータの降圧動作>
図4をもとに、昇降圧DC−DCコンバータ100(特に、Hブリッジ回路110)の降圧動作の流れを説明する。まず、降圧動作の場合、昇圧用スイッチング素子であるNMOSトランジスタUP_T、UP_Bについて、NMOSトランジスタUP_Tはオン、NMOSトランジスタUP_Bはオフへと固定される。
一方、降圧用スイッチング素子であるNMOSトランジスタDW_T、DW_Bについて、まず、NMOSトランジスタDW_Tをオン、NMOSトランジスタDW_Bをオフとさせる。この結果、NMOSトランジスタDW_T、インダクタンスL、NMOSトランジスタUP_Tの電流経路が形成されて、インダクタンスL1に対して直流入力電圧VINに応じた磁気エネルギーが充電される。尚、インダクタンスL1に充電された磁気エネルギーが、NMOSトランジスタUP_Tを介して平滑用コンデンサC1によって平滑化された後、平滑用コンデンサC1の一方の電極側に出現する電圧が、出力電圧VOUTとして出力端子102より取り出される。
つぎに、NMOSトランジスタDW_Tをオフ、NMOSトランジスタDW_Bをオンとさせる。この結果、NMOSトランジスタDW_B、インダクタンスL、NMOSトランジスタUP_Tの電流経路が形成されて、インダクタンスL1に充電された磁気エネルギーが出力端子102に向けて回生電流として流れ、且つ抵抗120を介して放電される。尚、インダクタンスLに直流入力電圧VINが印加されない状況となるため、回生エネルギーは、抵抗120を介して徐々に減衰していく。また、放電された磁気エネルギーは、平滑用コンデンサC1によって平滑化された後、平滑用コンデンサC1の一方の電極側に出現する電圧が、出力電圧VOUTとして出力端子102より取り出される。
このように、NMOSトランジスタDW_T、DW_Bのオン・オフ動作が繰り返し行われることで、充電用スイッチング素子に該当するNMOSトランジスタDW_Tのオン期間が時間経過とともに長くなる一方、放電用スイッチング素子に該当するNMOSトランジスタDW_Bのオフ期間が時間経過とともに短くなる。よって、直流入力電圧VINを所定の目的レベルにまで昇圧させた出力電圧VOUTが、出力端子102より取り出される。
<昇降圧DC−DCコンバータの昇圧動作>
図5をもとに、昇降圧DC−DCコンバータ100(特に、Hブリッジ回路110)の昇圧動作の流れを説明する。まず、昇圧動作の場合、降圧用スイッチング素子であるNMOSトランジスタDW_T、DW_Bについて、NMOSトランジスタDW_Tはオン、NMOSトランジスタDW_Bはオフに固定される。
一方、昇圧用スイッチング素子であるNMOSトランジスタUP_T、UP_Bについては、まず、NMOSトランジスタUP_Tをオフ、NMOSトランジスタUP_Bをオンとさせる。この結果、NMOSトランジスタDW_T、インダクタンスL、NMOSトランジスタUP_Bの電流経路が形成されて、インダクタンスL1に対して直流入力電圧VINに応じた磁気エネルギーが充電される。
つぎに、NMOSトランジスタUP_Tをオン、NMOSトランジスタUP_Bをオフとさせる。この結果、NMOSトランジスタDW_T、インダクタンスL、NMOSトランジスタUP_Tの電流経路が形成されて、インダクタンスL1に充電された磁気エネルギーが出力端子102に向けて放電されるとともに、平滑用コンデンサC1によって平滑化される。尚、この放電の際、インダクタンスLに発生する電圧の向きは、直流入力電圧VINの向きと同じであるので、平滑用コンデンサC1の一方の電極側に出現する電圧は、直流入力電圧VINよりも昇圧され、出力電圧VOUTとして出力端子102より取り出される。
このように、NMOSトランジスタUP_T、UP_Bのオン・オフ動作が繰り返し行われることで、充電用スイッチング素子に該当するNMOSトランジスタUP_Bのオン期間が時間経過とともに短くなる一方、放電用スイッチング素子に該当するNMOSトランジスタUP_Tのオフ期間が時間経過とともに長くなる。よって、直流入力電圧VINを所定の目的レベルにまで昇圧させた出力電圧VOUTが、出力端子102より取り出される。
<スイッチング制御回路の構成・動作>
図6乃至図10を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係るスイッチング制御回路200の詳細な構成・動作について図3をもとに説明する。
図3に示すように、スイッチング制御回路200は、エラーアンプ220、デジタル逓倍回路230、アップダウンカウンタ240、DAC(デジタル・アナログ変換器)250、昇圧用コンパレータ260、降圧用コンパレータ270、スイッチング駆動回路280、を1チップに集積化した回路である。
エラーアンプ220は、オペアンプと、そのオペアンプの負帰還経路上に帰還抵抗R3と帰還コンデンサC2を設けることで、いわゆる積分回路を構成している。また、かかるオペアンプの非反転入力には出力電圧VOUTの目的レベルに応じた基準電圧Vrが印加され、反転入力には分圧電圧Vf1が印加され、エラーアンプ220は、基準電圧Vrと出力電圧VOUTの差分であり且つ積分された誤差信号Vf2が出力される。尚、昇圧又は降圧動作が時間経過とともに安定化したとき、オペアンプの非反転入力と反転入力はイマジナリーショートされ、基準電圧Vrと分圧電圧Vf1は概略同レベルとなる。すなわち、このとき、出力端子102から目的レベルの出力電圧VOUTが取り出される。
デジタル逓倍回路230は、図1をもとに説明したとおりである。尚、基準クロックCLKは、昇降圧DC−DCコンバータのコンバータ100と接続されたマイコン等の外部装置において、昇圧用スイッチング素子(NMOSトランジスタUP_T、UP_B)と降圧用スイッチング素子(NMOSトランジスタDW_T、DW_B)の所望のスイッチング周波数に対応させた基準周波数f1が設定されたものであり、当該外部装置からクロック端子103へと供給される他励クロック信号である。
すなわち、このような基準クロックCLKによって、昇圧用スイッチング素子(NMOSトランジスタUP_T、UP_B)及び降圧用スイッチング素子(NMOSトランジスタDW_T、DW_B)のスイッチング周波数は共通に設定される。このため、昇降圧DC−DCコンバータ100にはスイッチングノイズを除去するためのフィルタ回路を設ける必要があるが、かかるフィルタ回路は、昇圧用と降圧用とで共通な回路で済ませることができる。
また、デジタル逓倍回路230において生成される逓倍クロックSCKは、前述したように、ダウンカウンタ238より出力される安定したパルス波形であり、例えば、アナログ構成のPLL回路を用いて逓倍クロックSCKを生成した場合と対比して、デューティ比や周波数の安定化が見込まれる。
アップダウンカウンタ240は、デジタル逓倍回路230より出力される基準周波数f1のN倍の周波数を有した逓倍クロックSCKのエッジに基づいて、アップカウント動作とダウンカウント動作を交互に繰り返すカウンタである。アップダウンカウンタ240としては、例えば、最大カウント値に応じた数のフリップフロップ回路を縦続接続することで構成される。尚、本実施形態では、図6に示すように、16(2の4乗)進アップダウンカウントする場合とし、その結果、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)を生成するものとする。
DAC250は、本発明に係る『三角波発生回路』の一実施形態であり、アップダウンカウンタ240のアップダウンカウント値をもとに、昇圧用コンパレータ260へと供給される昇圧用三角波信号Vat1と、降圧用コンパレータ270へと供給される降圧用三角波信号Vat2へと変換する回路である。尚、DAC250は、昇圧用三角波信号Vat1と降圧用三角波信号Vat2を、アップダウンカウント値の周波数に応じた同一周波数に設定する。かかる理由は、スイッチングノイズ用のフィルタを昇圧用と降圧用とで共通させる要請に基づくものである。また、DAC250は、昇圧用三角波信号Vat1と降圧用三角波信号Vat2を、アップダウンカウント値の位相に応じた同一位相に設定する。かかる理由は、昇降圧DC−DCコンバータ100の場合、エラーアンプ220の誤差信号Vf2の大きさによっては昇圧動作と降圧動作が切り替わることがあり、その際に正常動作させる要請に基づくものである。
本発明の一実施形態に係るDAC250の構成を図7に示しておく。アップダウンカウンタ240より4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)に対応すべく、電流1i(2の0乗)を流す定電流源251a、電流2i(2の1乗)を流す定電流源251b、電流4i(2の2乗)を流す定電流源251c、電流8i(2の3乗)を流す定電流源251d、が並列に設けられる。
また、定電流源251aの電流経路上には1桁目のアップダウンカウント値D0に基づいてオン・オフ(D0=Hレベル:オン、D0=Lレベル:オフ)するスイッチング素子252a、定電流源251bの電流経路上には2桁目のアップダウンカウント値D1に基づいてオン・オフ(D1=Hレベル:オン、D1=Lレベル:オフ)するスイッチング素子252b、定電流源251cの電流経路上には3桁目のアップダウンカウント値D2に基づいてオン・オフ(D2=Hレベル:オン、D2=Lレベル:オフ)するスイッチング素子252c、定電流源251dの電流経路上には4桁目のアップダウンカウント値D3に基づいてオン・オフ(D3=Hレベル:オン、D3=Lレベル:オフ)するスイッチング素子252d、がそれぞれ設けられる。
定電流源251a〜251dがそれぞれ流す電流(1i、2i、4i、8i)は、スイッチング素子252a〜252dを介して合成された合成電流となり、また、その合成電流は、抵抗素子R4、R5の並列接続によって、抵抗素子R4の一方の端子側へと分流させた電流Is1と、抵抗素子R5の一方の端子側へと分流させた電流Is2となる。
まず、定電流源251a〜251dの合成電流から分流された電流Is1は、抵抗素子R4の一方の端子側から他方の端子側に向けて流れ、この結果、抵抗素子R4の一方の端子には電流Is1に基づく電圧降下Vs1(=R4×Is1)が生じる。尚、抵抗素子R4の他方の端子には、ボルテージフォロワ253aを介して直流電源254aの基準電圧Vxを予め印加させておく。この結果、抵抗素子R4の一方の端子には、一定の基準電圧Vxに対して4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)に基づいて可変となる電圧降下Vs1を加算した、階段状の昇圧用三角波信号Vdt1が出現する。この階段状の昇圧用三角波信号Vdt1は、フィルタ256を介して、滑らかなアナログの昇圧用三角波信号Vat1となる。
尚、階段状の昇圧用三角波信号Vdt1は、図8に示す上側の波形となる。まず、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が全てLレベルの場合、スイッチング素子252a〜252dは全てオフし、定電流源251a〜251dの合成電流はゼロである。このとき、昇圧用三角波信号Vdt1は、基準電圧Vxに相当するボトムレベルV1_Bとなる。
その後、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が“0”から“15”までアップカウントされていく際、それに応じてスイッチング素子252a〜252dがオン・オフし、電圧降下Vs1が「R4ד1i”」毎に階段状に増加していく。そして、“15”までアップカウントされて、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が全てHレベルとなる場合、スイッチング素子252a〜252dは全てオンし、定電流源251a〜251dの合成電流は“15i(=1i+2i+4i+8i)”となる。このとき、昇圧用三角波信号Vdt1は、基準電圧Vxに対して最大の「R4ד15i”」の電圧降下Vs1を加算したピークレベルV1_Pとなる。
さらに、その後、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が“15”から“0”までダウンカウントされていく際、それに応じてスイッチング素子252a〜252dがオン・オフし、電圧降下Vs1が「R4×1i」毎に階段状に減少していく。そして、“0”までダウンカウントされて、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が全てLレベルとなる場合、スイッチング素子252a〜252dは全てオフし、定電流源251a〜251dの合成電流は再びゼロとなる。このとき、昇圧用三角波信号Vdt1は、基準電圧Vxに相当するボトムレベルV1_Bとなる。
一方、定電流源251a〜251dの合成電流から分流された電流Is2は、抵抗素子R5の一方の端子側から他方の端子側に向けて流れる。尚、抵抗素子R5の他方の端子側には、降圧用三角波信号Vdt2のピークレベルV2_Pを昇圧用三角波信号Vdt1のボトムレベルV1_Bよりも高レベルとなるように制限すべく、電流Is3を流す定電流源255が設けられる。詳述すると、昇圧用三角波信号Vdt1と降圧用三角波信号Vdt2のレベル関係としては、降圧用三角波信号Vdt2のピークレベルV2_Pと昇圧用三角波信号Vdt1のボトムレベルV1_Bの間にオーバーラップ領域ΔV(=V2_P−V1_B)が必ず設けられるよう制限される。かかるオーバーラップ領域ΔVを設ける理由は、仮に、オーバーラップ領域ΔVを設けないとすると、昇圧用三角波信号Vdt1のボトムレベルV1_Bと降圧用三角波信号Vdt2のピークレベルV2_Pとの間に、昇圧用コンパレータ260と降圧用コンパレータ270両方の比較結果が固定されてしまう所謂不感帯が発生するからである。
そこで、オーバーラップ領域ΔVに応じた制御電流Δiを設定した上で、定電流源255の電流Is3は、定電流源251a〜251dの最大合成電流である“15i”から制御電流Δiを差し引いた電流(=15i−Δi)とする。この結果、抵抗素子R5の一方の端子側から他方の端子側に向けて、定電流源251a〜251dの合成電流から分流された電流Is2から定電流源255の電流Is3を差し引いた電流(=Is2−Is3)が流れる。そして、抵抗素子R5の一方の端子には電圧降下Vs2(=R5×(Is2−Is3))が生じる。尚、抵抗素子R5の他方の端子には、ボルテージフォロワ253bを介して直流電源254bの基準電圧Vyを予め印加させておく。この結果、抵抗素子R5の他方の端子には、一定の基準電圧Vyに対して4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)に基づいて可変となる電圧降下Vs2を加算した、階段状の降圧用三角波信号Vdt2が出現する。この階段状の昇圧用三角波信号Vdt2は、フィルタ256を介して、滑らかなアナログの降圧用三角波信号Vat2となる。
尚、階段状の降圧用三角波信号Vdt2は、図8に示す下側の波形となる。尚、図8に示す例では、制御電流Δiを“2i”に設定した場合であり、定電流源255の電流Is3は“13i(=15i−2i)”となる場合である。まず、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が全てLレベルの場合、スイッチング素子252a〜252dは全てオフし、定電流源251a〜251dの合成電流はゼロである。このとき、降圧用三角波信号Vdt2は、基準電圧Vyに相当するボトムレベルV2_Bとなる。
その後、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が“0”から“15”までアップカウントされていく際、それに応じてスイッチング素子252a〜252dがオン・オフし、電圧降下Vs2が「R5ד1i”」毎に階段状に増加していく。そして、“15”までアップカウントされて、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が全てHレベルとなる場合、スイッチング素子252a〜252dは全てオンし、定電流源251a〜251dの合成電流は“15i(=1i+2i+4i+8i)”となる。しかし、抵抗素子R5には最大“13i”の電流しか流せないので、抵抗素子R5に流れる電流は“2i”である。よって、このとき、降圧用三角波信号Vdt1は、基準電圧Vyに対して「R5ד2i”」の電圧降下Vs2を加算したピークレベルV2_Pとなる。
さらに、その後、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が“15”から“0”までダウンカウントされていく際、それに応じてスイッチング素子252a〜252dがオン・オフし、電圧降下Vs2が「R5×1i」毎に階段状に減少していく。そして、“0”までダウンカウントされて、4ビットのアップダウンカウント値(D0〜D4)が全てLレベルとなる場合、スイッチング素子252a〜252dは再び全てオフし、定電流源251a〜251dの合成電流は再びゼロとなる。このとき、降圧用三角波信号Vdt2は、基準電圧Vyに相当するボトムレベルV2_Bとなる。
昇圧用コンパレータ260は、昇圧動作用のスイッチング駆動信号SU1、SU2を生成するための差動コンパレータであり、その反転入力には誤差信号Vf2が印加され、その非反転入力には昇圧用三角波信号Vat1が印加される。よって、昇圧用コンパレータ260は、昇圧用三角波信号Vat1よりも誤差信号Vf2の方が高レベルの場合にはHレベルを出力し、昇圧用三角波信号Vat1よりも誤差信号Vf2の方が低レベルの場合にはLレベルを出力する。
降圧用コンパレータ270は、降圧動作用のスイッチング駆動信号SD1、SD2を生成するための差動コンパレータであり、その反転入力には誤差信号Vf2が印加され、その非反転入力には降圧用三角波信号Vat2が印加される。よって、降圧用コンパレータ270は、降圧用三角波信号Vat2よりも誤差信号Vf2の方が高レベルの場合にはHレベルを出力し、降圧用三角波信号Vat2よりも誤差信号Vf2の方が低レベルの場合にはLレベルを出力する。
スイッチング駆動回路280は、昇圧用コンパレータ260の出力に基づいて、NMOトランジスタUP_Tを駆動(オン・オフ)するためのスイッチング駆動信号SU1と、NMOSトランジスタUP_Bを駆動(オン・オフ)するためのスイッチング駆動信号SU2を生成する。尚、本実施形態では、スイッチング駆動信号SU1は、バッファ素子281によって、昇圧用コンパレータ260の出力の論理レベルを変えずに生成され、スイッチング駆動信号SU2は、インバータ素子282によって、昇圧用コンパレータ260の出力の論理レベルを反転させて生成される場合とする。
また、スイッチング駆動回路280は、降圧用コンパレータ270の出力に基づいて、NMOトランジスタDW_Tを駆動(オン・オフ)するためのスイッチング駆動信号SD1と、NMOSトランジスタDW_Bを駆動(オン・オフ)するためのスイッチング駆動信号SD2を生成する。尚、本実施形態では、スイッチング駆動信号SD1は、インバータ素子284によって、降圧用コンパレータ270の出力の論理レベルを反転させて生成され、スイッチング駆動信号SD2は、バッファ素子283によって、降圧用コンパレータ270の出力の論理レベルを変えずに生成される場合とする。
図9に、降圧動作の場合にスイッチング駆動回路280にて生成されるスイッチング駆動信号SU1、SU2、SD1、SD2の波形を示しておく。尚、図9では、基準電圧Vrのレベルよりも分圧電圧Vf1のレベルが高い場合であり、また、誤差信号Vf2のレベルが、昇圧用三角波信号Vat1のボトムレベルV1_Bと、降圧用三角波信号Vat2のボトムレベルV2_Bの間に収まっている場合を示す。
例えば、昇圧用三角波信号Vat1は誤差信号Vf2よりも全期間にわたって高レベルなので、昇圧用コンパレータ260の出力はHレベルを継続する。よって、スイッチング駆動信号SU1、SU2は、それぞれ「Hレベル、Lレベル」を継続し、NMOSトランジスタUP_Tはオン、NMOSトランジスタUP_Bはオフを継続する。
一方、降圧用三角波信号Vat2は誤差信号Vf2よりも高レベルとなる場合と低レベルとなる場合とがある。例えば、時刻T2〜T3の期間では、降圧用三角波信号Vat2は誤差信号Vf2よりも低レベルであり、降圧用コンパレータ270の出力はLレベルとなる。よって、スイッチング駆動信号SD1、SD2は、それぞれ「Hレベル、Lレベル」となり、NMOSトランジスタDW_Tはオン、NMOSトランジスタDW_Bはオフする。この結果、インダクタンスLに対して磁気エネルギーが充電される。
引き続き、時刻T3〜T4の期間では、降圧用三角波信号Vat2は誤差信号Vf2よりも高レベルであり、降圧用コンパレータ270の出力はHレベルとなる。よって、スイッチング駆動信号SD1、SD2は、それぞれ「Lレベル、Hレベル」となり、NMOSトランジスタDW_Tはオフ、NMOSトランジスタDW_Bはオンする。この結果、前回の時刻T2〜T3の期間で充電された磁気エネルギーが、インダクタンスLより回生電流として流れ、且つ抵抗120を介して放電されるので、出力電圧VOUTひいては分圧電圧Vf1が降圧される。そして、分圧電圧Vf1のレベルが基準電圧Vfのレベルに近づくことで、誤差信号Vf2のレベルが低下していくことになる。
図10に昇圧動作の場合にスイッチング駆動回路280にて生成されるスイッチング駆動信号SU1、SU2、SD1、SD2の波形を示しておく。尚、図10では、基準電圧Vrのレベルよりも分圧電圧Vf1のレベルが低い場合であり、また、誤差信号Vf2のレベルが、昇圧用三角波信号Vat1のピークレベルV1_Pと、降圧用三角波信号Vat2のピークレベルV2_Pの間に収まっている場合を示す。
例えば、降圧用三角波信号Vat2は誤差信号Vf2よりも全期間にわたって低レベルなので、降圧用コンパレータ270の出力はLレベルを継続する。よって、スイッチング駆動信号SD1、SD2は、それぞれ「Hレベル、Lレベル」を継続し、NMOSトランジスタDW_Tはオン、NMOSトランジスタDW_Bはオフを継続する。
一方、昇圧用三角波信号Vat1は誤差信号Vf2よりも高レベルとなる場合と低レベルとなる場合とがある。例えば、時刻T2〜T3の期間では、昇圧用三角波信号Vat1は誤差信号Vf2よりも低レベルであり、昇圧用コンパレータ260の出力はLレベルとなる。よって、スイッチング駆動信号SU1、SU2は、それぞれ「Lレベル、Hレベル」となり、NMOSトランジスタUP_Tはオフ、NMOSトランジスタUP_Bはオンする。この結果、インダクタンスLに対して磁気エネルギーが充電される。
引き続き、時刻T3〜T4の期間では、昇圧用三角波信号Vat1は誤差信号Vf2よりも高レベルであり、昇圧用コンパレータ260の出力はHレベルとなる。よって、スイッチング駆動信号SU1、SU2は、それぞれ「Hレベル、Lレベル」となり、NMOSトランジスタUP_Tはオン、NMOSトランジスタUP_Bはオフする。この結果、前回の時刻T2〜T3の期間で充電された磁気エネルギーが、インダクタンスLより放電され、出力電圧VOUTひいては分圧電圧Vf1が昇圧され、分圧電圧Vf1のレベルが基準電圧Vfのレベルに近づくことで、誤差信号Vf2のレベルが低下していくことになる。
ところで、本発明では、デジタル逓倍回路230によって周波数が固定化された安定な逓倍クロックSCKをもとに、デジタル量の昇圧用三角波信号Vdt1と降圧用三角波信号Vdt2を生成する。そして、このデジタル量の昇圧用三角波信号Vdt1と降圧用三角波信号Vdt2がDA変換されて、アナログ量の昇圧用三角波信号Vat1と降圧用三角波信号Vat2が、昇圧用コンパレータ260と降圧用コンパレータ270へと供給される。
尚、昇圧用三角波信号Vdt1と降圧用三角波信号Vdt2は、クロック端子103に供給された基準クロックCLKに基づいて、同一の周波数且つ同一の位相に設定される。また、昇圧用三角波信号Vdt1と降圧用三角波信号Vdt2との間には、不感帯を生じさせないようにするために、オーバーラップ領域が設定される。よって、本発明では、昇圧用コンパレータ260及び降圧用コンパレータ270において正常な比較動作が行われ、ひいては、昇降圧DC−DCコンバータ100全体の昇圧動作と降圧動作が安定して行われることになる。また、昇圧用三角波信号Vat1と降圧用三角波信号Vat2が前述した関係を維持しつつ安定して生成されるため、昇圧用スイッチング素子(NMOSトランジスタUP_T、UP_B)と、降圧用スイッチング素子(NMOSトランジスタDW_T、DW_B)のうちいずれか一方のみを確実にオン・オフ動作させることができる。よって、電圧変換効率をより確実に向上させることができる。
以上、本実施の形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態に係るデジタル逓倍回路の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るデジタル逓倍回路の主要信号のタイミングチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る昇降圧DC−DCコンバータの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る昇降圧DC−DCコンバータ、特にHブリッジ回路の降圧動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る昇降圧DC−DCコンバータ、特にHブリッジ回路の昇圧動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るアップダウンカウンタのロジック例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るDACの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るDACにおいて生成された平滑化前の昇圧用三角波信号と降圧用三角波信号の波形を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスイッチング制御回路の主要信号について降圧動作の場合の波形を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスイッチング制御回路の主要信号について昇圧動作の場合の波形を示す図である。 従来のデジタル逓倍回路の構成を示す図である。 従来のその他のデジタル逓倍回路の構成を示す図である。
符号の説明
101 入力端子 102 出力端子
103 クロック端子 220 エラーアンプ
270 降圧用コンパレータ 260 昇圧用コンパレータ
100 昇降圧DC−DCコンバータ 110 Hブリッジ回路
120 抵抗分圧器 200 スイッチング制御回路
230 デジタル逓倍回路 231 オシレータ
232 分周回路 233 エッジ検出回路
234 インバータ素子 235 遅延回路
236 アップカウンタ 237 ラッチ回路
238 ダウンカウンタ 240 アップダウンカウンタ
250 DAC 280 スイッチング駆動回路
281、283 バッファ素子 282、284 インバータ素子

Claims (6)

  1. 入力された基準クロックを所定の逓倍数逓倍した逓倍クロックを生成出力するデジタル逓倍回路において、
    発振クロックを前記所定の逓倍数の逆数倍に分周した分周クロックを生成する分周回路と、
    前記基準クロックの一周期に含まれる前記分周クロックの一周期の数のアップカウントを行うアップカウンタと、
    前記基準クロックの一周期に相当する前記アップカウントを行った結果であるアップカウント値を基準としてダウンカウントを行っていき、前記ダウンカウントを行っていった際のダウンカウント値がゼロとなるときにパルスを生成することによって、前記パルスを、前記基準クロックを前記所定の逓倍数逓倍した前記逓倍クロックとして出力するダウンカウンタと、
    を有することを特徴とするデジタル逓倍回路。
  2. 前記アップカウンタから前記ダウンカウンタへと前記アップカウント値を転送する経路上に、前記アップカウント値を保持するラッチ回路を設け、
    前記アップカウンタは、前記基準クロックの一周期における前記アップカウントを終了した際に、当該基準クロックの一周期に相当する前記アップカウント値を前記ラッチ回路に保持した上で、当該基準クロックの次の一周期における前記アップカウントを行うこととし、
    前記ダウンカウンタは、前記ラッチ回路に保持された前記基準クロックの一周期に相当する前記アップカウント値を基準としてダウンカウントを行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル逓倍回路。
  3. インダクタンスと、昇圧動作時にオン・オフさせて前記インダクタンスに直流入力電圧に応じた磁気エネルギーを充放電させる昇圧用スイッチング素子と、降圧動作時にオン・オフさせて前記インダクタンスに前記直流入力電圧に応じた磁気エネルギーを充放電させる降圧用スイッチング素子と、前記インダクタンスから充放電された磁気エネルギーに応じた電圧を平滑化する平滑用コンデンサと、を有し、前記直流入力電圧のレベルを昇圧又は降圧させて目的レベルの出力電圧を前記平滑用コンデンサから得る昇降圧DC−DCコンバータに設けられるスイッチング制御回路であって、
    前記出力電圧に応じた電圧と前記目的レベルに応じた基準電圧との誤差を増幅して誤差電圧を生成出力する誤差増幅器と、
    発振クロックを前記所定の逓倍数の逆数倍に分周した分周クロックを生成する分周回路と、
    入力された基準クロックの一周期に含まれる前記分周クロックの一周期の数のアップカウントを行うアップカウンタと、
    入力される基準クロックの一周期に相当する前記アップカウントを行った結果であるアップカウント値を基準としてダウンカウントを行っていき、前記ダウンカウントを行っていった際のダウンカウント値がゼロとなるときにパルスを生成することによって、前記パルスを、前記基準クロックを前記所定の逓倍数逓倍した前記逓倍クロックとして出力するダウンカウンタと、
    前記逓倍クロックに基づいてアップカウント動作とダウンカウント動作を交互に行いアップダウンカウント値を生成出力するアップダウンカウンタと、
    前記アップダウンカウント値に基づいて昇圧用三角波信号及び降圧用三角波信号を生成出力する三角波発生回路と、
    前記誤差電圧と前記昇圧用三角波信号とを比較して前記昇圧用スイッチング素子をオン・オフさせるための昇圧用スイッチング制御信号を生成出力する昇圧用コンパレータと、
    前記誤差電圧と前記降圧用三角波信号とを比較して前記降圧用スイッチング素子をオン・オフさせるための降圧用スイッチング制御信号を生成出力する降圧用コンパレータと、
    を有することを特徴とするスイッチング制御回路。
  4. 前記三角波発生回路は、
    前記降圧用三角波信号のピークレベルを前記昇圧用三角波信号のボトムレベルよりも高レベルとし、前記ピークレベルと前記ボトムレベルの間にオーバーラップ領域を設定すること、
    を特徴とする請求項3に記載のスイッチング制御回路。
  5. インダクタンスと、昇圧動作時にオン・オフさせて前記インダクタンスに直流入力電圧に応じた磁気エネルギーを充放電させる昇圧用スイッチング素子と、降圧動作時にオン・オフさせて前記インダクタンスに前記直流入力電圧に応じた磁気エネルギーを充放電させる降圧用スイッチング素子と、前記インダクタンスから充放電された磁気エネルギーに応じた電圧を平滑化する平滑用コンデンサと、を有し、前記直流入力電圧のレベルを昇圧又は降圧させて目的レベルの出力電圧を前記平滑用コンデンサから得る昇降圧DC−DCコンバータであって、
    前記出力電圧に応じた電圧と前記目的レベルに応じた基準電圧との誤差を増幅して誤差電圧を生成出力する誤差増幅器と、
    発振クロックを前記所定の逓倍数の逆数倍に分周した分周クロックを生成する分周回路と、
    入力された基準クロックの一周期に含まれる前記分周クロックの一周期の数のアップカウントを行うアップカウンタと、
    前記基準クロックの一周期に相当する前記アップカウントを行った結果であるアップカウント値を基準としてダウンカウントを行っていき、前記ダウンカウントを行っていった際のダウンカウント値がゼロとなるときにパルスを生成することによって、前記パルスを、前記基準クロックを前記所定の逓倍数逓倍した前記逓倍クロックとして出力するダウンカウンタと、
    前記逓倍クロックに基づいてアップカウント動作とダウンカウント動作を交互に行いアップダウンカウント値を生成出力するアップダウンカウンタと、
    前記アップダウンカウント値に基づいて昇圧用三角波信号及び降圧用三角波信号を生成出力する三角波発生回路と、
    前記誤差電圧と前記昇圧用三角波信号とを比較して前記昇圧用スイッチング素子をオン・オフさせるための昇圧用スイッチング制御信号を生成出力する昇圧用コンパレータと、
    前記誤差電圧と前記降圧用三角波信号とを比較して前記降圧用スイッチング素子をオン・オフさせるための降圧用スイッチング制御信号を生成出力する降圧用コンパレータと、
    を有することを特徴とする昇降圧DC−DCコンバータ。
  6. 前記三角波発生回路は、
    前記降圧用三角波信号のピークレベルを前記昇圧用三角波信号のボトムレベルよりも高レベルとし、前記ピークレベルと前記ボトムレベルの間にオーバーラップ領域を設定すること、
    を特徴とする請求項5に記載の昇降圧DC−DCコンバータ。

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