JP2011211509A - Pwm信号生成回路およびそれを内蔵した半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】低消費電力と高精度のPWM信号生成回路を提供する。
【解決手段】カウンタ2はデジタル入力信号DINの上位ビットに従ってクロック信号の1周期の整数倍のパルス幅を生成する。スロープ波生成器4は、整数倍のパルス幅の生成の後にスロープ波を生成する。ピーク検出器5は、スロープ波のピーク値に対応する基準電圧VREFを生成する。DA変換器6は、基準電圧をフルスケール電圧として、それ以下の電圧レベルがデジタル入力信号DINの下位ビットにより指定されるアナログ出力電圧を生成する。アナログ比較器7は、アナログ出力電圧とスロープ波が交差するタイミングを検出する。デジタル出力回路8は、整数倍のパルス幅と交差タイミングとを加算した出力パルス幅を持つパルス幅変調出力信号PWMOUTを出力する。
【選択図】図1
【解決手段】カウンタ2はデジタル入力信号DINの上位ビットに従ってクロック信号の1周期の整数倍のパルス幅を生成する。スロープ波生成器4は、整数倍のパルス幅の生成の後にスロープ波を生成する。ピーク検出器5は、スロープ波のピーク値に対応する基準電圧VREFを生成する。DA変換器6は、基準電圧をフルスケール電圧として、それ以下の電圧レベルがデジタル入力信号DINの下位ビットにより指定されるアナログ出力電圧を生成する。アナログ比較器7は、アナログ出力電圧とスロープ波が交差するタイミングを検出する。デジタル出力回路8は、整数倍のパルス幅と交差タイミングとを加算した出力パルス幅を持つパルス幅変調出力信号PWMOUTを出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、PWM信号生成回路およびそれを内蔵した半導体集積回路に関し、特にPWM信号生成回路を低消費電力と高精度とするのに有効な技術に関するものである。
DC−DCコンバータ等の電源、モータ・インバータ制御の分野では、パワーデバイスのスイッチングにパルス幅変調(PWM)が使用される。特に、電源では、高電力効率が達成可能なスイッチング方式が主流となっており、PWMを使用してスイッチとしてのパワーデバイスのオン時間/オフ時間の比(デューティサイクル)を制御することによって所望の電圧値を得るようなフィードバック制御が実行される。
近年、ソフトウェア制御によるフレキシビリティを実現するために、電源のデジタル制御化が進められている。それに伴い、従来のアナログPWM制御の代用として、入力デジタル値に応じたパルス幅、すなわちデューティサイクルを制御するデジタルPWM制御が必要となっている。
このデジタルPWMのためのカウンタやタイマはクロック同期のフル・デジタル回路によって実現されることが可能であるが、その場合の時間分解能はクロック周期で制限されることになる。例えば、10nsの時間分解能を得るには、100MHzのクロックが必要となる。しかし、近年の電源モジュールの小型化の要求から、インダクタ、キャパシタの部品サイズを縮小するために高いスイッチング周波数が必要とされ、それに対応してPWMの時間分解能も向上する必要がある。例えば、100kHzのスイッチング周波数で10ビットの分解能を実現するためには10ns分解能のPWMが必要であり、100MHzのクロックを使用するフル・デジタルのカウンタやタイマ等で実現することは比較的容易である。一方、1MHzのスイッチング周波数で上述と同等の10ビット分解能を実現するためには、1ns分解能のPWMが必要となり、フル・デジタルのカウンタやタイマで実現しようとすると1GHzのクロックが必要となる。しかし、この1GHzの高周波クロックのマイクロコントローラや専用制御ICでの使用は困難であるので、低周波クロックを使用して、クロック周期以下の時間分解能を実現するための何らかの時間補間方式を併用することが必要となる。
このようなデジタルPWMの時間補間方式として、下記非特許文献1にはデジタル遅延ロックループ(DLL)を有するハイブリッドデジタルPWM信号生成回路が記載されている。5ビットのハイブリッドデジタルPWMは、3ビットカウンタと2ビット遅延線とから構成され、カウンタはデューティサイクル命令の上位ビットで制御され、遅延線はデューティサイクル命令の下位ビットで制御される。
PWMの他の時間補間方式としては、下記特許文献1と下記特許文献2と下記特許文献3には、クロック信号に同期した三角波としきい値とを比較するアナログ比較器を有するデジタルPWM信号生成回路が記載されている。
下記特許文献1には、クロック信号に同期した互いに位相の異なる2つの三角波を発生して2つの三角波としきい値とを2個のアナログ比較器で比較することで、歪みの大きい三角波の角の部分を使用する必要が無く精度の良いPWM信号を生成することが記載されている。
下記特許文献2には、クロック信号の1クロックに相当する期間よりも長い期間(2クロック)の三角波を発生してしきい値とアナログ比較器で比較することで、三角波の直線性を十分に確保して高精度のパルス幅制御を行うことが記載されている。
下記特許文献3には、三角波(ランプ波)の出力が1/2Vccとなる三角波の位相とクロック信号の立ち下りエッジとが一致するように位相比較器を使用してランプ波発生器のコンデンサに供給される充電電流を供給する電圧制御電流源をフィードバック制御して、ランプ波の直線性の最も良い部分を利用して高分解能のPWM信号を生成することが記載されている。
Vahid Yousefzadeh et al, "Hybrid DPWM with Digital−Delay Locked Loop", 2006 IEEE COMPEL Workshop, Rensselaer Polytechnic Institute, Troy, NY, USA, July 16−19,2006, PP.142−148.
本発明者等は本発明に先立って、高電力効率のスイッチング電源に搭載可能なスイッチング電源制御用途に使用可能なマイクロコントローラの研究・開発に従事した。
この研究・開発において、本発明者等は最初に上記非特許文献1、上記特許文献1、上記特許文献2、上記特許文献3に記載のデジタルPWM信号生成回路について詳細に検討した。
図10は、上記非特許文献1の記載に基づいて本発明に先立って本発明者等によって検討されたデジタルPWM信号生成回路の構成を示す図である。
図10に示すデジタルPWM信号生成回路は、カウンタと、デジタル比較器と、遅延線の複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnと、遅延制御位相比較器と、セレクタと、セット/リセットフリップフロップSR−FFとから構成されている。
カウンタにクロック信号CLKが供給されることによって、クロック信号CLKに応答して、デジタルのタイマとしてのカウンタはカウント動作を実行する。デジタル比較器はカウンタのカウント値とデータ入力信号DINの上位ビットとを比較することによって、クロック信号CLKの周期の整数倍の遅延を生成する。遅延制御位相比較器は、初段のディレイバッファDEL0のデータ信号DTの立ち下りエッジがn−1段目のディレイバッファDELn−1の立ち上りエッジとn段目のディレイバッファDELnの立ち上りエッジとの間に位置するように、複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnの各遅延量がクロック信号CLKの1周期以下にフィードバック制御する。また、データ入力信号DINの下位ビットに応答して、セレクタは複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnのいずれか1個のディレイバッファの出力信号を選択する。
従って、データ入力信号DINの上位ビットによって設定されるカウンタでのクロック信号CLKの周期の整数倍の遅延とデータ入力信号DINの下位ビットによって設定されるセレクタでのクロック信号CLKの1周期以下の遅延によって、PWM信号のパルス幅が決定される。カウンタのカウント初期値(カウンタ値=0)によりセット/リセットフリップフロップSR−FFをセットする一方、セレクタの出力信号によってセット/リセットフリップフロップSR−FFをリセットすることで、一定周期でデータ入力信号DINに従ったデューティサイクルを持つデジタルPWM出力信号PWMOUTを生成することができる。
しかしながら、図10に示したデジタルPWM信号生成回路は、下記のような問題を有することが本発明に先立った本発明者等による検討によって明らかとされた。
すなわち、クロック信号CLKの1周期以下の時間分解能を向上するためには、遅延線の複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnの各最小遅延時間を、小さな値に設定する必要がある。しかし、そのためにはデジタルPWM信号生成回路を内蔵する半導体集積回路を微細化半導体製造プロセスで製造する必要があり、半導体集積回路の製造コストが高くなる。また、遅延線の複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnによってクロック信号CLKのハイレベルパルス幅の遅延時間を生成する必要があるので、遅延線の複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnの従属接続段数を大きくする必要がある。従って、消費電力が増大するとともに、遅延線の複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnの各出力端子からセレクタの出力端子までの各信号配線を等距離・等負荷・等遅延とする必要があり、半導体集積回路の半導体チップのレイアウト設計に大きな制約が必要となる。更に、遅延線の複数のディレイバッファDEL0、DEL1、DEL2…DELnはフィードバック制御型遅延ロックループ(DLL)によって構成されているので、デジタルPWM信号生成回路の動作起動時に所望の定常状態に到達するまでの引き込み時間を必要として、動作起動時間が長くなると言う問題も有する。
図11は、上記特許文献2の記載に基づいて、本発明に先立って本発明者等によって検討されたデジタルPWM信号生成回路の構成を示す図である。
図11に示すデジタルPWM信号生成回路は、カウンタと、ゼロ判定器と、デジタル比較器と、三角波発生器と、レジスタと、デジタルアナログ変換器(DAC)と、アナログ比較器と、セット/リセットフリップフロップSR−FFとから構成されている。
カウンタにクロック信号CLKが供給されることによって、クロック信号CLKに応答して、デジタルのタイマとしてのカウンタはカウント動作を実行する。ゼロ判定器はカウンタのカウント初期値(カウンタ値=0)を判定して、ゼロ判定器からのゼロ判定出力信号によってセット/リセットフリップフロップSR−FFはセットされる。データ入力信号DINはレジスタにセットされて、データ入力信号DINの上位ビットはデジタル比較器の一方の入力端子に供給され、データ入力信号DINの下位ビットはデジタルアナログ変換器(DAC)の入力端子に供給される。デジタル比較器の他方の入力端子にカウンタのカウント値が供給され、デジタル比較器の比較出力信号は三角波発生器の入力端子に供給される。デジタルアナログ変換器(DAC)のアナログ基準電圧VREFと三角波発生器の三角波出力信号RAMPとはアナログ比較器によって比較され、アナログ比較器の比較出力信号によってセット/リセットフリップフロップSR−FFはリセットされる。
図12は、図11に示した上記特許文献2の記載に基づき本発明に先立って本発明者等によって検討されたデジタルPWM信号生成回路の動作を説明するためのデジタルPWM信号生成回路の各部の波形を示す図である。
図12には、最初にカウンタに供給されるクロック信号CLKの波形が示されている。図12には、次に、カウンタのカウント値A(カウンタ値=0〜7)とゼロ判定器のゼロ判定出力信号Bが示されている。図12には、更に、データ入力信号DINの上位ビットとデジタル比較器の比較出力信号Cとが示されている。図12には、また更にデジタルアナログ変換器(DAC)のアナログ基準電圧VREFと三角波発生器の三角波出力信号RAMPとが示されている。図12には、最後にアナログ比較器の比較出力信号Dとセット/リセットフリップフロップSR−FFからのデジタルPWM出力信号PWMOUTとが示されている。
しかしながら、図11と図12とで説明したデジタルPWM信号生成回路は、下記のような問題を有することが本発明に先立った本発明者等による検討によって明らかとされた。
すなわち、図12に示す波形図の三角波出力信号RAMPのスロープ部分はクロック2周期分に相当するので、三角波発生器とアナログ比較器とをクロック2周期分動作させる必要があるので、三角波発生器とアナログ比較器とからなるアナログ回路の消費電力が増大する。また、デジタルアナログ変換器(DAC)のアナログ基準電圧VREFの略2倍の電圧レベルの電圧振幅を有する三角波出力信号RAMPを三角波発生器が発生する必要があるので、三角波発生器の消費電力が増大する。
一方、上記特許文献1や上記特許文献3に記載のPWM信号生成回路では、歪みの大きい三角波のピークとボトムとを不使用としているので、三角波信号の電圧振幅を増大する必要があり三角波発生器の消費電力が増大する。
更に上記特許文献3に記載のPWM信号生成回路では、1/2Vccとなる三角波の位相とクロック信号の立ち下りエッジとを位相比較する位相比較器を常時動作させる必要があり、消費電力が増大する。また、フィードバックループの周波数特性によって、フィードバック制御による三角波スロープ制御が遅延したり、電源電圧変動の補償動作が遅延する可能性があり、その遅延の間のデジタルPWMの時間補間に誤差が発生する可能性があることも、本発明に先立った本発明者等による検討によって明らかとされた。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等による検討の結果、なされたものである。
従って、本発明の目的とするところは、低消費電力と高精度のPWM信号生成回路を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によるPWM信号生成回路は、カウンタ(2)と、スロープ波生成器(4)と、ピーク検出器(5)と、デジタルアナログ変換器(6)と、アナログ比較器(7)と、デジタル出力回路(8)とを具備する(図1参照)。
前記カウンタ(2)は、前記デジタル入力信号(DIN)の上位ビットに従ってクロック信号(CLK)の1周期の整数倍のパルス幅を生成する。
前記スロープ波生成器(4)は、前記カウンタ(2)による前記クロック信号(CLK)の前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅の生成の後の前記クロック信号(CLK)の他の1周期の間に、所定の傾斜を持つスロープ波(SLOPEOUT)を生成する。
前記ピーク検出器(5)は、前記スロープ波生成器(4)から生成される前記スロープ波のピーク値に対応する基準電圧(VREF)を生成する。
前記デジタルアナログ変換器(6)は、前記ピーク検出器(5)から供給される前記基準電圧(VREF)をフルスケール電圧として、前記フルスケール電圧以下の電圧レベルが前記デジタル入力信号(DIN)の下位ビットによって指定されるアナログ出力電圧(DACOUT)を生成する。
前記アナログ比較器(7)は、前記デジタルアナログ変換器(6)から生成される前記アナログ出力電圧と前記スロープ波生成器(4)から前記他の1周期の間に生成される前記スロープ波を比較することによって、前記アナログ出力電圧と前記スロープ波とが交差するタイミングを前記1周期の間で検出する。
前記デジタル出力回路(8)は、前記カウンタ(2)によって生成された前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅と前記アナログ比較器(7)によって検出された前記他の1周期の間の前記タイミングとを加算した出力パルス幅を持ったパルス幅変調出力信号(PWMOUT)を出力することを特徴とするものである(図2参照)。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本発明によれば、低消費電力と高精度のPWM信号生成回路を提供することができる。
1.実施の形態の概要
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号は、それが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号は、それが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態は、カウンタ(2)と、スロープ波生成器(4)と、ピーク検出器(5)と、デジタルアナログ変換器(6)と、アナログ比較器(7)と、デジタル出力回路(8)とを具備するPWM信号生成回路である(図1参照)。
前記カウンタ(2)は、デジタル入力信号(DIN)の上位ビットに従ってクロック信号(CLK)の1周期の整数倍のパルス幅を生成する。
前記スロープ波生成器(4)は、前記カウンタ(2)による前記クロック信号(CLK)の前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅の生成の後の前記クロック信号(CLK)の他の1周期の間に、所定の傾斜を持つスロープ波(SLOPEOUT)を生成する。
前記ピーク検出器(5)は、前記スロープ波生成器(4)から生成される前記スロープ波のピーク値に対応する基準電圧(VREF)を生成する。
前記デジタルアナログ変換器(6)は、前記ピーク検出器(5)から供給される前記基準電圧(VREF)をフルスケール電圧として、前記フルスケール電圧以下の電圧レベルが前記デジタル入力信号(DIN)の下位ビットによって指定されるアナログ出力電圧(DACOUT)を生成する。
前記アナログ比較器(7)は、前記デジタルアナログ変換器(6)から生成される前記アナログ出力電圧と前記スロープ波生成器(4)から前記他の1周期の間に生成される前記スロープ波を比較することによって、前記アナログ出力電圧と前記スロープ波とが交差するタイミングを前記1周期の間で検出する。
前記デジタル出力回路(8)は、前記カウンタ(2)によって生成された前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅と前記アナログ比較器(7)によって検出された前記他の1周期の間の前記タイミングとを加算した出力パルス幅を持ったパルス幅変調出力信号(PWMOUT)を出力することを特徴とするものである(図2参照)。
前記実施の形態によれば、低消費電力と高精度のPWM信号生成回路を提供することができる。
好適な実施の形態によれば、前記アナログ比較器(7)により前記他の1周期の間で前記タイミングを検出する前に、前記デジタルアナログ変換器(6)に供給される前記基準電圧(VREF)を前記ピーク検出器(5)で生成するために、前記カウンタ(2)は前記スロープ波生成器(4)に前記スロープ波(SLOPEOUT)の事前生成を指示することを特徴とするものである(図2参照)。
他の好適な実施の形態によれば、前記カウンタ(2)からの指示に応答して前記スロープ波生成器(4)が前記スロープ波(SLOPEOUT)を事前生成して前記基準電圧(VREF)が前記ピーク検出器(5)で生成された後に、前記アナログ比較器(7)により前記他の1周期の間で前記タイミングを検出する前に、前記スロープ波生成器(4)は事前生成した前記スロープ波(SLOPEOUT)の電圧レベルを低レベルに設定することを特徴とするものである(図2参照)。
より好適な実施の形態によれば、前記デジタル出力回路(8)は、フリップフロップによって構成される。
前記デジタル出力回路を構成する前記フリップフロップ(8)がセット状態に設定されることにより、前記出力パルス幅を持った前記パルス幅変調出力信号(PWMOUT)の出力が開始され、前記タイミングで前記フリップフロップ(8)がリセット状態に設定されることにより、前記出力パルス幅を持った前記パルス幅変調出力信号(PWMOUT)の出力が停止されることを特徴とするものである(図2参照)。
他のより好適な実施の形態によるPWM信号生成回路は、前記クロック信号(CLK)が供給される分周器(3)を更に具備する。
前記分周器(3)から生成される分周クロック信号(DIVCLK)に応答して、前記デジタル出力回路を構成する前記フリップフロップ(8)が前記セット状態に設定されることを特徴とするものである(図2参照)。
具体的な実施の形態によるPWM信号生成回路は、前記デジタル入力信号(DIN)の前記上位ビットと前記下位ビットとを保持するレジスタ(1)を更に具備することを特徴とするものである(図1参照)。
より具体的な実施の形態によるPWM信号生成回路は、前記ピーク検出器(5)から生成される前記基準電圧(VREF)がアナログ入力端子に供給されるアナログデジタル変換器(9)を更に具備する。
前記スロープ波生成器(4)は、充放電容量(C0)と、前記充放電容量に充電電流を供給する定電流源(CS)とを含み、前記スロープ波生成器(4)の前記定電流源(CS)の前記充電電流は、前記アナログデジタル変換器(9)のデジタル出力信号によって調整可能とされたことを特徴とするものである(図7参照)。
最も具体的な実施の形態は、前記PWM信号生成回路はスイッチング電源に使用され、前記PWM信号生成回路から出力される前記パルス幅変調出力信号(PWMOUT)は前記スイッチング電源の出力電圧(VOUT)の制御に使用されることを特徴とするものである(図8参照)。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態は、カウンタ(2)と、スロープ波生成器(4)と、ピーク検出器(5)と、デジタルアナログ変換器(6)と、アナログ比較器(7)と、デジタル出力回路(8)とを具備するPWM信号生成回路を内蔵する半導体集積回路である(図1参照)。
前記カウンタ(2)は、デジタル入力信号(DIN)の上位ビットに従ってクロック信号(CLK)の1周期の整数倍のパルス幅を生成する。
前記スロープ波生成器(4)は、前記カウンタ(2)による前記クロック信号(CLK)の前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅の生成の後の前記クロック信号(CLK)の他の1周期の間に、所定の傾斜を持つスロープ波(SLOPEOUT)を生成する。
前記ピーク検出器(5)は、前記スロープ波生成器(4)から生成される前記スロープ波のピーク値に対応する基準電圧(VREF)を生成する。
前記デジタルアナログ変換器(6)は、前記ピーク検出器(5)から供給される前記基準電圧(VREF)をフルスケール電圧として、前記フルスケール電圧以下の電圧レベルが前記デジタル入力信号(DIN)の下位ビットによって指定されるアナログ出力電圧(DACOUT)を生成する。
前記アナログ比較器(7)は、前記デジタルアナログ変換器(6)から生成される前記アナログ出力電圧と前記スロープ波生成器(4)から前記他の1周期の間に生成される前記スロープ波を比較することによって、前記アナログ出力電圧と前記スロープ波とが交差するタイミングを前記1周期の間で検出する。
前記デジタル出力回路(8)は、前記カウンタ(2)によって生成された前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅と前記アナログ比較器(7)によって検出された前記他の1周期の間の前記タイミングとを加算した出力パルス幅を持ったパルス幅変調出力信号(PWMOUT)を出力することを特徴とするものである(図2参照)。
前記実施の形態によれば、低消費電力と高精度のPWM信号生成回路を提供することができる。
2.実施の形態の詳細
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
《実施の形態1によるPWM信号生成回路の構成》
図1は、本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路の構成を示す図である。
《実施の形態1によるPWM信号生成回路の構成》
図1は、本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路の構成を示す図である。
図1に示す本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路は、レジスタ1と、カウンタ2と、分周器3と、スロープ波生成器4と、ピーク検出器5と、デジタルアナログ変換器(DAC)6と、アナログ比較器7と、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8とから構成されている。
データ入力信号DINがレジスタ1にセットされ、データ入力信号DINの上位ビットはカウンタ2に供給され、データ入力信号DINの下位ビットはデジタルアナログ変換器(DAC)6の入力端子に供給される。
分周器3にクロック信号CLKが供給されることによって、分周器3は分周クロックDIVCLKを生成する。特に、分周器3の出力端子から生成される分周クロックDIVCLKの周期がセット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8の出力端子から生成されるデジタルPWM出力信号PWMOUTの周期と一致するように、分周器3の分周数が設定される。また、分周器3の出力端子から生成される分周クロックDIVCLKは、レジスタ1のトリガ端子とセット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8のセット入力端子とに供給される。
カウンタ2にクロック信号CLKが供給されることによって、クロック信号CLKに応答して、デジタルのタイマとしてのカウンタ2はカウント動作を実行する。カウンタ2がレジスタ1から供給されるデータ入力信号DINの上位ビットによって指定されたカウント値までのカウント動作を完了すると、カウンタ2はスロープ波生成器4にスロープ波生成器活性化信号を供給してクロック信号CLKの1周期の間にスロープ波の発生を指示する。
クロック信号CLKの1周期のスロープ波発生期間に発生されるスロープ波SLOPEOUTと、レジスタ1から供給されるデータ入力信号DINの下位ビットによって指定されたデジタルアナログ変換器(DAC)6の出力信号DACOUTが、アナログ比較器7によって電圧比較される。アナログ比較器7の比較出力信号は、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8のリセット入力端子に供給される。
一方、カウンタ2がデータ入力信号DINの上位ビットにより指定されたカウント値までのカウント動作の完了以前にも、カウンタ2はスロープ波生成器4にスロープ波生成器活性化信号を供給してスロープ波生成器4にスロープ波の事前発生を指示する。この事前発生したスロープ波SLOPEOUTがピーク値に到達するタイミングで、カウンタ2はピーク検出器5にピーク保持指示信号を供給する。
従って、スロープ波SLOPEOUTのピーク値とピーク保持指示信号に応答して、ピーク検出器5はスロープ波SLOPEOUTのピーク値に対応する基準電圧VREFを生成して、デジタルアナログ変換器(DAC)6に供給する。その結果、デジタルアナログ変換器(DAC)6は、基準電圧VREFの電圧レベルと一致するフルスケールの出力信号DACOUTを出力して、フルスケール以下の低電圧レベルの出力信号DACOUTはデータ入力信号DINの下位ビットによって指定される。
《実施の形態1のPWM信号生成回路の動作》
図2は、図1に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路の動作を説明するためのPWM信号生成回路の各部の波形を示す図である。
図2は、図1に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路の動作を説明するためのPWM信号生成回路の各部の波形を示す図である。
図2には、最初にデータ入力信号DINと、カウンタ2に供給されるクロック信号CLKの波形と、分周器3から生成される分周クロックDIVCLKとが示されている。
図2には、次に、スロープ波生成器4から生成されるスロープ波SLOPEOUTの波形と、ピーク検出器5から生成される基準電圧VREFの波形と、デジタルアナログ変換器(DAC)6から生成される出力信号DACOUTの波形とが示されている。図12には、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8からのデジタルPWM出力信号PWMOUTの波形とカウンタ2のカウント動作によるカウント値とが示されている。
まず、クロック信号CLKの1サイクル目の期間に、分周器3から生成される分周クロックDIVCLKのローレベルからハイレベルへの立ち上りエッジがセット/リセットフリップフロップ8のセット入力端子に供給されるので、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8はセット状態に設定される。
例えば、データ入力信号DINの上位4ビットが“0100”であり、下位3ビットが“100”であると想定する。すると、カウンタ2は、カウンタ2のカウント初期値“0”からデータ入力信号DINの上位4ビット “0100”に対応するカウンタ2のカウント値“4”よりも1つ大きなカウント値“5”に到達する時点迄のクロック信号CLKの5サイクルの期間にセット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8からハイレベルのデジタルPWM出力信号PWMOUTが出力されるように、デジタルアナログ変換器(DAC)6とアナログ比較器7を制御する。すなわち、クロック信号CLKの5サイクル目の期間と6サイクル目の期間に、カウンタ2からハイレベルのDAC活性化信号とアナログ比較器活性化信号とがデジタルアナログ変換器(DAC)6とアナログ比較器7とにそれぞれ供給される。
一方、クロック信号CLKの5サイクル目の期間では、スロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの波形の電圧レベルは、スロープ波生成器4の放電動作によってデジタルアナログ変換器(DAC)6の出力信号DACOUTの電圧レベルよりも低電圧に設定される。その結果、クロック信号CLKの5サイクル目の期間に、アナログ比較器7の出力端子からハイレベルのリセット信号がセット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8のリセット入力端子に供給されることはない。
更に、クロック信号CLKの1サイクル目の期間から4サイクル目の期間には、カウンタ2からローレベルのDAC活性化信号とアナログ比較器活性化信号とがデジタルアナログ変換器(DAC)6とアナログ比較器7にそれぞれ供給されているので、アナログ比較器7の出力端子からハイレベルのリセット信号がセット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8のリセット入力端子に供給されることはない。従って、クロック信号CLKの1サイクル目の期間から5サイクル目の期間では、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8はセット状態に存在しているので、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8からハイレベルのデジタルPWM出力信号PWMOUTが出力される。
次に、クロック信号CLKの6サイクル目の期間では、スロープ波生成器4の充電動作によってスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの波形の電圧レベルは上昇する。一方、この間には、デジタルアナログ変換器(DAC)6は、データ入力信号DINの下位3ビット“100”に対応した出力信号DACOUTを出力する。クロック信号CLKの6サイクル目の期間のあるタイミングで、スロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの上昇波形の電圧レベルはデジタルアナログ変換器(DAC)6の出力信号DACOUTの電圧レベルを超過する。
従って、このタイミングにて、アナログ比較器7の出力端子からハイレベルのリセット信号が、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8のリセット入力端子に供給される。その結果、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8はリセット状態とされるので、デジタルPWM出力信号PWMOUTはハイレベルからローレベルに変化する。
一方、それ以前のクロック信号CLKの3サイクル目の期間に、カウンタ2はスロープ波生成器4にスロープ波生成器活性化信号を供給してスロープ波生成器4にスロープ波の事前発生を指示する。この事前発生したスロープ波SLOPEOUTがピーク値に到達するクロック信号CLKの4サイクル目のタイミングで、カウンタ2はピーク検出器5にピーク保持指示信号を供給する。
従って、クロック信号CLKの4サイクル目の期間では、スロープ波SLOPEOUTのピーク値とピーク保持指示信号に応答して、ピーク検出器5はスロープ波SLOPEOUTのピーク値に対応する基準電圧VREFを生成して、デジタルアナログ変換器(DAC)6に供給する。その後、クロック信号CLKの5サイクル目の期間に、スロープ波生成器4の放電動作によってスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの波形の電圧レベルは、ゼロレベルに復帰される。また、デジタルアナログ変換器(DAC)6は、ピーク検出器5から供給される基準電圧VREFの電圧レベルをフルスケールとする出力信号DACOUTを出力する。デジタルアナログ変換器(DAC)6から実際に出力される出力信号DACOUTの電圧レベルは、データ入力信号DINの下位ビットによって指定される。
特にデータ入力信号DINの下位ビットに従って高精度の時間補間動作を実行するためには、スロープ波生成器4から生成されるスロープ波SLOPEOUTのピーク値と、デジタルアナログ変換器(DAC)6から生成されるフルスケール出力信号DACOUTのレベル、すなわち基準電圧VREFの電圧レベルとを一致する必要がある。
図1と図2とに示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路によれば、ピーク検出器5はスロープ波SLOPEOUTのピーク値に対応する基準電圧VREFを生成して、デジタルアナログ変換器(DAC)6に供給する。また、デジタルアナログ変換器(DAC)6は、基準電圧VREFの電圧レベルと一致するフルスケールの出力信号DACOUTを出力する。従って、図1と図2とに示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路によれば、データ入力信号DINの下位ビットに従って高精度の時間補間動作を実行することが可能となる。
また、図1と図2に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路によれば、スロープ波生成器4から発生されるスロープ波SLOPEOUTの波形のピーク電圧レベルとデジタルアナログ変換器(DAC)6のフルスケール基準電圧VREFの電圧レベルとは同一レベルとなるので、スロープ波生成器4の消費電力を低減することが可能となる。
更に、図1と図2に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路によれば、スロープ波生成器4とピーク検出器5とデジタルアナログ変換器(DAC)6とアナログ比較器7のそれぞれの活性動作期間が限定された間欠動作とされているので、PWM信号生成回路の消費電力を低減することが可能となる。
また、図1と図2とに示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路では、スロープ波生成器4から発生されるスロープ波SLOPEOUTの波形のピークが平坦とされ、スロープ波SLOPEOUTが台形に近い波形としているが、これはピーク検出を容易にするためである。上記特許文献1と上記特許文献2と上記特許文献3に記載のデジタルPWM信号生成回路のようにクロック信号に同期した三角波を使用した場合には、三角波の頂上から低下する部分が高周波数ノイズ成分を含むため、ピーク検出器5によってピークを低ノイズレベルで検出して保持することが困難である。またピーク検出器5に極短時間のサンプリング動作をさせて正確にピークを検出しようとすると、ボルテージフォロワ回路の消費電力が増加することになる。
それに対して、図1と図2とに示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路では、スロープ波生成器4から発生されるスロープ波SLOPEOUTの波形のピークが平坦とされているので、ピーク検出器5は平坦なピークを検出して保持すれば良いので、ピーク検出器5は比較的単純なサンプルアンドホールド回路で実現されることが可能である。
ここで、図2に示したように、デジタルアナログ変換器(DAC)6のフルスケールの出力信号DACOUTの電圧レベルを較正するためのピーク検出器5によるスロープ波SLOPEOUTのピーク値の検出による基準電圧VREFの生成には、少なくともクロック信号CLKの3サイクルが必要となる。
従って、カウンタ2がカウント初期値“0”の状態のクロック信号CLKの1サイクル目の期間では、スロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの上昇電圧レベルによるデジタルアナログ変換器(DAC)6の出力信号DACOUTの電圧レベルの超過に基づくデータ入力信号DINの下位ビットに従った時間補間動作を実行することが不可能となる。
カウンタ2がカウント初期値“0”の状態であるクロック信号CLKの1サイクル目の期間で、クロック信号CLKのどのサイクルでデータ入力信号DINの下位ビットに従った時間補間動作を実行するかが判明する。従って、カウンタ2がスロープ波生成器4にスロープ波生成器活性化信号を供給してスロープ波生成器4にスロープ波の事前発生を指示できるのは、カウンタ2がカウント値“1”の状態であるクロック信号CLKの2サイクル目の期間からとなる。その結果、データ入力信号DINの下位ビットに従った時間補間動作を実行することが可能となるのは、カウンタ2がカウント値“4”の状態であるクロック信号CLKの5サイクル目の期間からとなる。
従って、例えば、PWM信号の周波数が1MHz(周期1μs)であり、クロック信号CLKの周波数が50MHz(周期20ns)の場合には、10nsのパルス幅(すなわち、デューティサイクル1%)のデジタルPWM出力信号PWMOUTは生成されることが不可能となる。生成可能なデジタルPWM出力信号PWMOUTは、パルス幅80ns以上(すなわち、デューティサイクル5%以上)となる。
しかしながら、この制約は、通常のアプリケーションでは、実質的に問題となることはない。すなわち、例えば、スイッチング電源やモータ速度制御等のアプリケーションでは、1%や99%と言う0%や100%に近い値のデューティサイクルが必要となることはなく、通常では例えば10%から90%までのパルス幅をデータ入力信号DINの上位ビットと下位ビットに従って設定可能であることで十分となる。
《スロープ波生成器とピーク検出器の構成》
図3は、図1に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路に含まれるスロープ波生成器4とピーク検出器5の構成を示す図である。
図3は、図1に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路に含まれるスロープ波生成器4とピーク検出器5の構成を示す図である。
図3に示すように、スロープ波生成器4は、充放電容量C0と、定電流源CSと、充電スイッチSW0と、放電スイッチSW1と、電荷保持スイッチSW2と、ボルテージフォロワAmpとによって構成されている。定電流源CSの一端に電源電圧Vddが供給され、定電流源CSの他端は充電スイッチSW0の一端と電荷保持スイッチSW2の一端に接続されている。電荷保持スイッチSW2の他端は接地電位GNDに接続され、充電スイッチSW0の他端はボルテージフォロワAmpの差動増幅器の非反転入力端子+と放電スイッチSW1の一端と充放電容量C0の一端に接続され、放電スイッチSW1の他端と充放電容量C0の他端は接地電位GNDに接続されている。ボルテージフォロワAmpの差動増幅器の出力端子は反転入力端子−と接続され、ボルテージフォロワAmpの出力端子からはスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTが生成されることが可能である。充電スイッチSW0のオンとオフは充電制御信号のハイレベル電圧とローレベル電圧で制御され、放電スイッチSW1のオンとオフとは放電制御信号のハイレベル電圧とローレベル電圧で制御され、電荷保持スイッチSW2のオンとオフとは電荷保持制御信号のハイレベル電圧とローレベル電圧で制御される。
図3に示すように、ピーク検出器5は、サンプリングスイッチSW3とホールド容量C1とによって構成されている。
サンプリングスイッチSW3の一端にはスロープ波生成器4から生成されるスロープ波SLOPEOUTが供給され、サンプリングスイッチSW3の他端はホールド容量C1の一端に接続され、ホールド容量C1の他端は接地電位GNDに接続され、サンプリングスイッチSW3の他端とホールド容量C1の一端とからはスロープ波SLOPEOUTのピーク値に対応する基準電圧VREFが生成されることが可能とされている。
《スロープ波生成器とピーク検出器の動作》
図4は、図3に示したスロープ波生成器4とピーク検出器5の動作を説明するためのスロープ波生成器4とピーク検出器5の各部の波形を示す図である。
図4は、図3に示したスロープ波生成器4とピーク検出器5の動作を説明するためのスロープ波生成器4とピーク検出器5の各部の波形を示す図である。
図4には、カウンタ2に供給されるクロック信号CLKの波形と、スロープ波生成器4からのスロープ波SLOPEOUTの波形と、ピーク検出器5からの基準電圧VREFの波形と、充電スイッチSW0のオン・オフ状態と、放電スイッチSW1のオン・オフ状態と、電荷保持スイッチSW2のオン・オフ状態と、サンプリングスイッチSW3のオン・オフ状態とが示されている。
図4に示すように、初期状態のクロック信号CLKの1サイクル目の期間T0では、充電スイッチSW0はオフ状態に、放電スイッチSW1はオフ状態に、電荷保持スイッチSW2はオン状態に、サンプリングスイッチSW3はオン状態にそれぞれ制御されている。従って、スロープ波生成器4から生成されるスロープ波SLOPEOUTとピーク検出器5からの基準電圧VREFとは、ゼロボルトとされている。
クロック信号CLKの3サイクル目の期間T2では、充電スイッチSW0はオン状態に、放電スイッチSW1はオフ状態に、電荷保持スイッチSW2はオフ状態に、サンプリングスイッチSW3はオン状態にそれぞれ制御される。従って、スロープ波生成器4の充放電容量C0の充電動作によってスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの電圧レベルは上昇を開始して、ピーク検出器5の基準電圧VREFはスロープ波SLOPEOUTの電圧上昇に追従する。
クロック信号CLKの4サイクル目の期間T3では、充電スイッチSW0はオフ状態に、放電スイッチSW1はオフ状態に、電荷保持スイッチSW2はオン状態に、サンプリングスイッチSW3はオフ状態にそれぞれ制御される。従って、スロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの電圧レベルとピーク検出器5の基準電圧VREFとは、それぞれピーク値に保持される。
クロック信号CLKの5サイクル目の期間T4では、充電スイッチSW0はオフ状態に、放電スイッチSW1はオン状態に、電荷保持スイッチSW2はオン状態に、サンプリングスイッチSW3はオフ状態にそれぞれ制御される。従って、スロープ波生成器4の充放電容量C0の放電動作によってスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの電圧レベルは低下する一方、ピーク検出器5の基準電圧VREFはピーク値に保持されている。
クロック信号CLKの6サイクル目の期間T5では、充電スイッチSW0はオン状態に、放電スイッチSW1はオフ状態に、電荷保持スイッチSW2はオフ状態に、サンプリングスイッチSW3はオフ状態にそれぞれ制御される。従って、スロープ波生成器4の充放電容量C0の充電動作によってスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの電圧レベルは上昇を開始する一方、ピーク検出器5の基準電圧VREFはピーク値に保持されている。
クロック信号CLKの7サイクル目の期間T6では、充電スイッチSW0はオフ状態に、放電スイッチSW1はオフ状態に、電荷保持スイッチSW2はオン状態に、サンプリングスイッチSW3はオン状態にそれぞれ制御される。従って、スロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの電圧レベルはピーク値に保持される一方、ピーク検出器5の基準電圧VREFはこのピーク値に追従する。
クロック信号CLKの8サイクル目の期間T7では、充電スイッチSW0はオフ状態に、放電スイッチSW1はオン状態に、電荷保持スイッチSW2はオン状態に、サンプリングスイッチSW3はオフ状態にそれぞれ制御される。従って、従って、スロープ波生成器4の充放電容量C0の放電動作によってスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの電圧レベルは低下する一方、ピーク検出器5の基準電圧VREFはピーク値に保持されている。
《デジタルアナログ変換器の構成》
図5は、図1に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路に含まれるデジタルアナログ変換器(DAC)6の構成を示す図である。
図5は、図1に示した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路に含まれるデジタルアナログ変換器(DAC)6の構成を示す図である。
図5に示すように、デジタルアナログ変換器(DAC)6は、差動増幅器Ampと、NチャネルMOSトランジスタMN0と、第1抵抗Rと、4個のPチャネルMOSトランジスタMP0〜MP3と、第2抵抗Rとから構成されている。
差動増幅器Ampの非反転入力端子+にピーク検出器5から生成される基準電圧VREFが供給され、差動増幅器Ampの出力端子の出力電圧はNチャネルMOSトランジスタMN0のゲート電極に供給されている。NチャネルMOSトランジスタMN0のソース電極は第1抵抗Rの一端と差動増幅器Ampの反転入力端子−とに接続され、第1抵抗Rの他端は接地電位GNDに接続されている。
差動増幅器AmpとNチャネルMOSトランジスタMN0とはボルテージフォロワとして動作するので、基準電圧VREFが第1抵抗Rの両端間に供給されている。従って、PチャネルMOSトランジスタMP3とNチャネルMOSトランジスタMN0と第1抵抗Rとの直列接続経路に流れる基準電流IREFは、次式で与えられる。
IREF=VREF/R …(1)式
ここで、Rは、第1抵抗Rの抵抗値である。
PチャネルMOSトランジスタMP3のゲート電極とドレイン電極が接続されていることで、PチャネルMOSトランジスタMP3はダイオードとして動作する。電源電圧Vddにソース電極が接続された4個のPチャネルMOSトランジスタMP0〜MP3は、カレントミラーとして動作することが可能とされている。
ダイオード動作のPチャネルMOSトランジスタMP3のソース・ゲート電圧に比例した電流I2、I1、I0が、PチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路に、それぞれ流入することが可能とされている。ここで、PチャネルMOSトランジスタMP3のゲート幅Wg3と、PチャネルMOSトランジスタMP2のゲート幅Wg2と、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲート幅Wg1と、PチャネルMOSトランジスタMP0のゲート幅Wg0とは、次式の関係に設定されている。
Wg3:Wg2:Wg1:Wg0=8:4:2:1 …(2)式
従って、PチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路に流入可能な電流I2、I1、I0は、それぞれ次式で与えられる。
従って、PチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路に流入可能な電流I2、I1、I0は、それぞれ次式で与えられる。
I2=IREF/2 …(3)式
I1=IREF/4 …(4)式
I0=IREF/8 …(5)式
I1=IREF/4 …(4)式
I0=IREF/8 …(5)式
《デジタルアナログ変換器の動作》
図5に示すデジタルアナログ変換器(DAC)6において、上記(3)式乃至上記(5)式でそれぞれ与えられる電流I2、I1、I0がPチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路に実際に流入するか否かは、3ビットスイッチD2、D1、D0と反転3ビットスイッチ/D2、/D1、/D0の状態によって決定される。
図5に示すデジタルアナログ変換器(DAC)6において、上記(3)式乃至上記(5)式でそれぞれ与えられる電流I2、I1、I0がPチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路に実際に流入するか否かは、3ビットスイッチD2、D1、D0と反転3ビットスイッチ/D2、/D1、/D0の状態によって決定される。
ダイオード動作のPチャネルMOSトランジスタMP3とPチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のゲート電極との間に接続された3ビットスイッチD2、D1、D0がオン状態とされ、PチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース電極とゲート電極の間に接続された反転3ビットスイッチ/D2、/D1、/D0がオフ状態とされる場合には、上記(3)式乃至上記(5)式でそれぞれ与えられる電流I2、I1、I0がPチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路に実際に流入するものとなる。
それに対して、ダイオード動作のPチャネルMOSトランジスタMP3とPチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のゲート電極との間に接続された3ビットスイッチD2、D1、D0がオフ状態とされて、PチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース電極とゲート電極との間に接続された反転3ビットスイッチ/D2、/D1、/D0がオン状態とされる場合には、PチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路の電流I2、I1、I0の電流値はゼロとなる。
また、PチャネルMOSトランジスタMP2、MP1、MP0のソース・ドレイン電流経路の電流I2、I1、I0は第2抵抗Rの一端に供給され、第2抵抗Rの他端は接地電位GNDに接続される。第2抵抗Rの電流は、デジタルアナログ変換器(DAC)6のアナログ変換電流IDACとなる。アナログ変換電流IDACは、最小値のゼロから最大値の(VREF/R)×(7/8)までの値となる。
このアナログ変換電流IDACは第2抵抗Rによりデジタルアナログ変換器(DAC)6のアナログ変換電圧VDACに変換され、アナログ変換電圧VDACは最小値のゼロから最大値のVREF×7/8までの値となる。
[実施の形態2]
《実施の形態2によるPWM信号生成回路の構成》
図1は、本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路の構成を示す図である。
《実施の形態2によるPWM信号生成回路の構成》
図1は、本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路の構成を示す図である。
上述した本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路と全く同様に、図1に示す本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路は、レジスタ1と、カウンタ2と、分周器3と、スロープ波生成器4と、ピーク検出器5と、デジタルアナログ変換器(DAC)6と、アナログ比較器7と、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8とから構成されている。
しかし、図1に示す本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路では、カウンタ2がカウント初期値“0”の状態のクロック信号CLKの1サイクル目の期間から既にカウンタ2はスロープ波生成器4にスロープ波生成器活性化信号を供給してクロック信号CLKの1周期の間にスロープ波の発生を指示する。また、クロック信号CLKの1サイクル目の期間から既に、カウンタ2はピーク検出器5にピーク保持指示信号を供給する。また更に、クロック信号CLKの1サイクル目の期間から既に、レジスタ1はデジタルアナログ変換器(DAC)6にデータ入力信号DINの下位ビットによって指定されるアナログ出力信号DACOUTの出力を指示する。
更に、図1に示す本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路のスロープ波生成器4から発生されるスロープ波SLOPEOUTの波形のピークは、平坦とされるのではなく、三角波の頂点とされるものである。
《実施の形態2のPWM信号生成回路の動作》
図6は、図1に示した本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路の動作を説明するためのPWM信号生成回路の各部の波形を示す図である。
図6は、図1に示した本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路の動作を説明するためのPWM信号生成回路の各部の波形を示す図である。
図6には、最初にデータ入力信号DINと、カウンタ2に供給されるクロック信号CLKの波形と、分周器3から生成される分周クロックDIVCLKとが示されている。
本発明の実施の形態1による図2の波形図と異なり、図6に示す波形図では、カウンタ2がカウント初期値“0”の状態のクロック信号CLKの1サイクル目の期間から既に、クロック信号CLKに応答してスロープ波生成器4の出力から三角波のスロープ波SLOPEOUTの波形が生成されて、ピーク検出器5の出力からスロープ波生成器4の三角波のスロープ波SLOPEOUTのピーク値に一致した基準電圧VREFが生成され、更にデジタルアナログ変換器(DAC)6からデータ入力信号DINの下位ビットによって指定されるアナログ出力信号DACOUTが生成されている。
また図1に示す本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路のスロープ波生成器4は、三角波のスロープ波SLOPEOUTがそのピーク値に一致した基準電圧VREFに到達するや否や放電動作を開始して三角波のスロープ波SLOPEOUTの電圧レベルは低下してゼロレベルに到達する。
まず、クロック信号CLKの1サイクル目の期間に、分周器3から生成される分周クロックDIVCLKのローレベルからハイレベルへの立ち上りエッジがセット/リセットフリップフロップ8のセット入力端子に供給されるので、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8はセット状態に設定される。従って、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8から、ハイレベルのデジタルPWM出力信号PWMOUTが出力される。
例えば、データ入力信号DINの上位4ビットが“0100”であり、下位3ビットが“100”であると想定する。すると、カウンタ2は、カウンタ2のカウント初期値“0”からデータ入力信号DINの上位4ビット “0100”に対応するカウンタ2のカウント値“4”よりも1つ大きなカウント値“5”に到達する時点までのクロック信号CLKの5サイクルの期間、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8からハイレベルのデジタルPWM出力信号PWMOUTが出力されるように、アナログ比較器7を制御する。
更にクロック信号CLKの1サイクル目の期間から4サイクル目の期間には、カウンタ2からローレベルのアナログ比較器活性化信号がアナログ比較器7に供給されるので、アナログ比較器7の出力端子からハイレベルのリセット信号がセット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8のリセット入力端子に供給されることはない。従って、クロック信号CLKの1サイクル目の期間から5サイクル目の期間ではセット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8はセット状態に存在しているので、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8からハイレベルのデジタルPWM出力信号PWMOUTが出力される。
次に、クロック信号CLKの6サイクル目の期間では、スロープ波生成器4の充電動作によってスロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの波形の電圧レベルは上昇する。一方、当初からデジタルアナログ変換器(DAC)6は、データ入力信号DINの下位3ビット“100”に対応した出力信号DACOUTを出力している。クロック信号CLKの6サイクル目の期間のあるタイミングで、スロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの上昇波形の電圧レベルはデジタルアナログ変換器(DAC)6の出力信号DACOUTの電圧レベルを超過する。従って、このタイミングにて、アナログ比較器7の出力端子からハイレベルのリセット信号が、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8のリセット入力端子に供給される。その結果、セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)8はリセット状態とされるので、デジタルPWM出力信号PWMOUTはハイレベルからローレベルに変化する。
図1と図6とに示した本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路によれば、ピーク検出器5はスロープ波SLOPEOUTのピーク値に対応する基準電圧VREFを生成して、デジタルアナログ変換器(DAC)6に供給する。また、デジタルアナログ変換器(DAC)6は、基準電圧VREFの電圧レベルと一致するフルスケールの出力信号DACOUTを出力する。従って、図1と図6とに示した本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路によれば、データ入力信号DINの下位ビットに従って高精度の時間補間動作を実行することが可能となる。
[実施の形態3]
《実施の形態3によるPWM信号生成回路の構成》
図7は、本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路の構成を示す図である。
《実施の形態3によるPWM信号生成回路の構成》
図7は、本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路の構成を示す図である。
図7に示す本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路が図1に示した本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路と相違するのは、下記の点である。
すなわち、図7に示す本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路には、スロープ波生成器4の定電流源CSの充電電流I0の電流値をキャリブレーション(校正)するためのアナログデジタル変換器(ADC)9が追加されている。このアナログデジタル変換器(ADC)9のアナログ入力端子には、ピーク検出器5から生成される基準電圧VREFが供給可能とされ、アナログデジタル変換器(ADC)9のデジタル出力端子から生成されるデジタル信号に応答して定電流源CSの充電電流I0の電流値がキャリブレーション(校正)可能とされている。
尚、図7には図示されていないが、図7のスロープ波生成器4は、図3と同様に、充電スイッチSW0、放電スイッチSW1、ボルテージフォロワAmpによって構成されている。しかし、図7に示すスロープ波生成器4では、説明の簡素化のために、こられは省略されている。
図7に示す本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路の全体が、モノリシックシリコン半導体集積回路に集積化される。その際に、半導体集積回路の製造誤差によって、スロープ波生成器4の定電流源CSの充電電流I0の電流値が誤差を持つので、ピーク検出器5から生成される基準電圧VREFの電圧値も誤差を持つことになる。
図7に示す本発明の実施の形態3によれば、図7に示すPWM信号生成回路が集積化されたモノリシックシリコン半導体集積回路の製造工程のテスト工程において、アナログデジタル変換器(ADC)9を使用するスロープ波生成器4の定電流源CSの充電電流I0の電流値のキャリブレーション(校正)動作が実行される。すなわち、このテスト工程では、最初にピーク検出器5から生成される基準電圧VREFに応答するアナログデジタル変換器(ADC)9の測定デジタル信号が所定の目標値と比較される。この測定デジタル信号が所定の目標値よりも大きい場合には、その誤差に対応して定電流源CSの抵抗トリミング等によってスロープ波生成器4の定電流源CSの充電電流I0の電流値が減少され、測定デジタル信号が所定の目標値よりも小さい場合には、その誤差に対応して定電流源CSの抵抗トリミングによってスロープ波生成器4の定電流源CSの充電電流I0の電流値が増加される。このようにして、スロープ波生成器4の定電流源CSの充電電流I0の電流値の誤差が所定範囲内に制御され、ピーク検出器5からの基準電圧VREFの誤差の低減も可能となる。尚、半導体集積回路の製造工程のテスト工程で、スロープ波生成器4の定電流源CSの充電電流I0の電流値のキャリブレーション(校正)に使用するアナログデジタル変換器(ADC)9は、半導体集積回路に内蔵される汎用アナログデジタル変換器を利用することが可能である。この汎用アナログデジタル変換器は、通常動作時に種々の外部アナログ信号をデジタル変換して、半導体集積回路の内部でデジタル処理するために半導体集積回路に内蔵されたものである。しかし、テスト工程では、この汎用アナログデジタル変換器は、電流値キャリブレーション(校正)動作に活用することが可能である。
図7に示した本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路によれば、ピーク検出器5はスロープ波SLOPEOUTのピーク値に対応する基準電圧VREFを生成してデジタルアナログ変換器(DAC)6に供給する。またデジタルアナログ変換器(DAC)6は、基準電圧VREFの電圧レベルと一致するフルスケールの出力信号DACOUTを出力する。従って、図7に示した本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路によれば、データ入力信号DINの下位ビットに従って高精度の時間補間動作を実行することが可能となる。
また図7に示した本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路によれば、スロープ波生成器4のスロープ波SLOPEOUTの波形のピーク電圧レベルとデジタルアナログ変換器(DAC)6のフルスケール基準電圧VREFの電圧レベルとは同一レベルとなるので、スロープ波生成器4の消費電力を低減することが可能となる。
更に図7に示した本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路によれば、スロープ波SLOPEOUTのピーク値電圧VREFの誤差の低減が可能であるのでPWM信号生成回路の電源電圧レベルの低下が可能となり、PWM信号生成回路の消費電力を低減することが可能となる。
[実施の形態4]
《実施の形態4による半導体集積回路の構成》
図8は、本発明の実施の形態4によるモノリシックシリコン半導体集積回路の構成を示す図である。
《実施の形態4による半導体集積回路の構成》
図8は、本発明の実施の形態4によるモノリシックシリコン半導体集積回路の構成を示す図である。
図8に示す本発明の実施の形態4によるモノリシックシリコン半導体集積回路は、高電力効率を実現するスイッチング電源を構成するためのマイクロコントローラ(MCU)10である。図8のスイッチング電源は、非安定化入力電圧VINを安定化された出力電圧VOUTを生成する降圧型DC−DCコンバータによって構成されたものである。
降圧型DC−DCコンバータは、マイクロコントローラ(MCU)10と、ハイサイドスイッチとしての第1のNチャネルパワーMOSFETMN0と、ローサイドスイッチとしての第2のNチャネルパワーMOSFETMN1と、第1のドライバ回路DR0と、第2のドライバ回路DR1と、インダクタLと、容量Cと、抵抗R0、R1とによって構成されている。非安定化入力電圧VINは第1のNチャネルパワーMOSFETMN0のドレインに供給され、第1のNチャネルパワーMOSFETMN0のソースはインダクタLの一端と第2のNチャネルパワーMOSFETMN1のドレインに接続され、第2のNチャネルパワーMOSFETMN1のソースは接地電位GNDに接続されている。インダクタLの他端は容量C1の一端に接続され、容量C1の他端は接地電位GNDに接続され、インダクタLの他端と容量C1の一端の接続点の出力ノードから安定化された出力電圧VOUTが生成される。出力電圧VOUTが分圧抵抗R0、R1により分圧されることによって、アナログ検出電圧VDETが生成される。
一方、マイクロコントローラ(MCU)10は、アナログデジタル変換器(ADC)100と、加算器101と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)102と、デジタルPWM信号生成回路103とを含んでいる。
分圧抵抗R0、R1によって生成されたアナログ検出電圧VDETをアナログデジタル変換器(ADC)100はデジタル検出信号に変換して、デジタル検出信号は加算器101の反転入力端子に供給される。出力電圧VOUTの目標値に対応するデジタル目標信号VSETが加算器101の非反転入力端子に供給されるので、加算器101の出力端子からデジタル目標信号VSETとデジタル検出信号との差分デジタル信号である誤差信号ERRORがデジタルシグナルプロセッサ(DSP)102の入力端子に供給される。従って、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)102は誤差信号ERRORのデジタル増幅、デジタル積分、デジタル位相補償等のデジタル信号処理を実行することによって、誤差信号ERRORに対応するデューティサイクルを持ったデータ入力信号DINを生成してデジタルPWM信号生成回路103の入力端子に供給する。
図8に示した本発明の実施の形態4によるマイクロコントローラ(MCU)10のデジタルPWM信号生成回路103は、上述した本発明の実施の形態1乃至本発明の実施の形態3のいずれか1つのPWM信号生成回路によって構成されることができる。従って、マイクロコントローラ(MCU)10のデジタルPWM信号生成回路103は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)102からのデータ入力信号DINの上位ビットと下位ビットとで決定されるハイレベル期間のデジタルPWM出力信号PWMOUTが生成される。尚、デジタルPWM出力信号PWMOUTの周期は、デジタルPWM信号生成回路103に内蔵される分周器3からの分周クロックDIVCLKの周期によって決定される。
デジタルPWM信号生成回路103から生成されるデジタルPWM出力信号PWMOUTに応答して、第1のドライバ回路DR0はハイサイドスイッチとしての第1のNチャネルパワーMOSFETMN0のゲートを駆動する。ハイサイドスイッチMN0のオン期間はデジタルPWM出力信号PWMOUTのハイレベル期間によって決定され、この期間にインダクタLと容量C1で構成されたローパスフィルタは非安定化入力電圧VINによって充電される。また、デジタルPWM信号生成回路103からは他のデジタルPWM出力信号PWMOUT´が生成され、他のデジタルPWM出力信号PWMOUT´はデジタルPWM出力信号PWMOUTと略逆位相となるが、デジタルPWM出力信号PWMOUTと他のデジタルPWM出力信号PWMOUT´とが同時にハイレベルとならないように他のデジタルPWM出力信号PWMOUT´のハイレベルが調整される。デジタルPWM信号生成回路103から生成される他のデジタルPWM出力信号PWMOUT´に応答して、第2のドライバ回路DR1はローサイドスイッチとしての第2のNチャネルパワーMOSFETMN1のゲートを駆動する。ローサイドスイッチMN1のオン期間は他のデジタルPWM出力信号PWMOUT´のハイレベルの期間によって決定されて、この期間にインダクタLと容量C1とで構成されたローパスフィルタは接地電位GNDに向かって放電される。従って、インダクタLと容量C1で構成されたローパスフィルタの充電期間と放電期間の比によって、降圧型DC−DCコンバータの出力電圧VOUTが決定される。その結果、降圧型DC−DCコンバータの負荷電流ILOADが大幅に変動したとしても、分圧抵抗R0、R1とマイクロコントローラ(MCU)10とによるフィードバック制御によって、降圧型DC−DCコンバータの出力電圧VOUTは安定な値に維持されることが可能となる。
一方、高電力効率が要求される降圧型DC−DCコンバータは、負荷電流ILOADが小さい状態での降圧型DC−DCコンバータ自体の消費電力が問題となる。
図9は、図1と図2とで説明したアナログ回路が間欠動作を実行する本発明の実施の形態1のPWM信号生成回路の消費電力と、図10で説明した上記非特許文献1に基づき本発明に先立って本発明者等によって検討されたPWM信号生成回路の消費電力と、図1と図6で説明したアナログ回路が間欠動作を実行しない本発明の実施の形態2のPWM信号生成回路の消費電力とを示す図である。
図9の縦軸はPWM信号生成回路の消費電力を示し、図9の横軸はPWM信号生成回路の時間補間動作を制御するデータ入力信号DINの下位ビットのビット数を示している。
図9で、線L1は図1と図2で説明したアナログ回路が間欠動作を実行する本発明の実施の形態1のPWM信号生成回路の消費電力を示し、線L2は図10で説明した上記非特許文献1に基づき本発明に先立って本発明者等によって検討されたPWM信号生成回路の消費電力を示し、線L3は図1と図6で説明したアナログ回路が間欠動作を実行しない本発明の実施の形態2のPWM信号生成回路の消費電力を示している。
図9から、線L1によって示された図1と図2とで説明したアナログ回路が間欠動作を実行する本発明の実施の形態1のPWM信号生成回路の消費電力が一番小さなことが理解される。
また図9から、線L3によって示された図1と図6とで説明したアナログ回路が間欠動作を実行しない本発明の実施の形態2のPWM信号生成回路は消費電力が大きいが9ビットの時間補間動作が可能であることが理解される。それに対して、線L2によって示された図10で説明した上記非特許文献1に基づき本発明に先立って本発明者等によって検討されたPWM信号生成回路は8ビットまでの時間補間動作しか可能ではない。
以上、本発明者によってなされた発明を種々の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、図8に示す本発明の実施の形態4による降圧型DC−DCコンバータにおいて、ハイサイドスイッチとしての第1のパワーMOSFETはNチャネルからPチャンネルのパワーMOSFETに置換されることが可能である。その際に、第1のドライバ回路DR0は、ノン・インバータ型ドライバから信号反転を実行するインバータ型ドライバに置換されることが必要となる。
または、本発明によるPWM信号生成回路は、降圧型DC−DCコンバータのスイッチング電源回路だけではなく、モータ速度制御等のアプリケーションにも利用されることが可能である。
1…レジスタ
2…カウンタ
3…分周器
4…スロープ波生成器
5…ピーク検出器
6…デジタルアナログ変換器(DAC)
7…アナログ比較器
8…セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)
9…アナログデジタル変換器(ADC)
DIN…データ入力信号
CLK…クロック信号CLK
DIVCLK…分周クロックDIVCLK
SLOPEOUT…スロープ波
VREF…アナログ基準電圧
DACOUT…デジタルアナログ変換器6の出力信号
PWMOUT…デジタルPWM出力信号
2…カウンタ
3…分周器
4…スロープ波生成器
5…ピーク検出器
6…デジタルアナログ変換器(DAC)
7…アナログ比較器
8…セット/リセットフリップフロップ(SR−FF)
9…アナログデジタル変換器(ADC)
DIN…データ入力信号
CLK…クロック信号CLK
DIVCLK…分周クロックDIVCLK
SLOPEOUT…スロープ波
VREF…アナログ基準電圧
DACOUT…デジタルアナログ変換器6の出力信号
PWMOUT…デジタルPWM出力信号
Claims (16)
- カウンタと、スロープ波生成器と、ピーク検出器と、デジタルアナログ変換器と、アナログ比較器と、デジタル出力回路とを具備するPWM信号生成回路であって、
前記カウンタは、デジタル入力信号の上位ビットに従ってクロック信号の1周期の整数倍のパルス幅を生成して、
前記スロープ波生成器は、前記カウンタによる前記クロック信号の前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅の生成の後の前記クロック信号の他の1周期の間に、所定の傾斜を持つスロープ波を生成して、
前記ピーク検出器は、前記スロープ波生成器から生成される前記スロープ波のピーク値に対応する基準電圧を生成して、
前記デジタルアナログ変換器は、前記ピーク検出器から供給される前記基準電圧をフルスケール電圧として、前記フルスケール電圧以下の電圧レベルが前記デジタル入力信号の下位ビットによって指定されるアナログ出力電圧を生成して、
前記アナログ比較器は、前記デジタルアナログ変換器から生成される前記アナログ出力電圧と前記スロープ波生成器から前記他の1周期の間に生成される前記スロープ波を比較することによって、前記アナログ出力電圧と前記スロープ波とが交差するタイミングを前記1周期の間で検出して、
前記デジタル出力回路は、前記カウンタによって生成された前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅と前記アナログ比較器によって検出された前記他の1周期の間の前記タイミングとを加算した出力パルス幅を持ったパルス幅変調出力信号を出力する
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 請求項1において、
前記アナログ比較器により前記他の1周期の間で前記タイミングを検出する前に、前記デジタルアナログ変換器に供給される前記基準電圧を前記ピーク検出器で生成するために、前記カウンタは前記スロープ波生成器に前記スロープ波の事前生成を指示する
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 請求項2において、
前記カウンタからの指示に応答して前記スロープ波生成器が前記スロープ波を事前生成して前記基準電圧が前記ピーク検出器で生成された後に、前記アナログ比較器により前記他の1周期の間で前記タイミングを検出する前に、前記スロープ波生成器は事前生成した前記スロープ波の電圧レベルを低レベルに設定する
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 請求項3において、
前記デジタル出力回路は、フリップフロップによって構成され、
前記デジタル出力回路を構成する前記フリップフロップがセット状態に設定されることにより、前記出力パルス幅を持った前記パルス幅変調出力信号の出力が開始され、前記タイミングで前記フリップフロップがリセット状態に設定されることにより、前記出力パルス幅を持った前記パルス幅変調出力信号の出力が停止される
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 請求項4において、
前記PWM信号生成回路は、前記クロック信号が供給される分周器を更に具備して、
前記分周器から生成される分周クロック信号に応答して、前記デジタル出力回路を構成する前記フリップフロップが前記セット状態に設定される
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 請求項5において、
前記PWM信号生成回路は、前記デジタル入力信号の前記上位ビットと前記下位ビットとを保持するレジスタを更に具備する
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 請求項6において、
前記PWM信号生成回路は、前記ピーク検出器から生成される前記基準電圧がアナログ入力端子に供給されるアナログデジタル変換器を更に具備して、
前記スロープ波生成器は、充放電容量と、前記充放電容量に充電電流を供給する定電流源とを含み、前記スロープ波生成器の前記定電流源の前記充電電流は、前記アナログデジタル変換器のデジタル出力信号によって調整可能とされた
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 請求項7において、
前記PWM信号生成回路はスイッチング電源に使用され、前記PWM信号生成回路から出力される前記パルス幅変調出力信号は前記スイッチング電源の出力電圧の制御に使用される
ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - カウンタと、スロープ波生成器と、ピーク検出器と、デジタルアナログ変換器と、アナログ比較器と、デジタル出力回路とを具備するPWM信号生成回路を内蔵する半導体集積回路であって、
前記カウンタは、デジタル入力信号の上位ビットに従ってクロック信号の1周期の整数倍のパルス幅を生成して、
前記スロープ波生成器は、前記カウンタによる前記クロック信号の前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅の生成の後の前記クロック信号の他の1周期の間に、所定の傾斜を持つスロープ波を生成して、
前記ピーク検出器は、前記スロープ波生成器から生成される前記スロープ波のピーク値に対応する基準電圧を生成して、
前記デジタルアナログ変換器は、前記ピーク検出器から供給される前記基準電圧をフルスケール電圧として、前記フルスケール電圧以下の電圧レベルが前記デジタル入力信号の下位ビットによって指定されるアナログ出力電圧を生成して、
前記アナログ比較器は、前記デジタルアナログ変換器から生成される前記アナログ出力電圧と前記スロープ波生成器から前記他の1周期の間に生成される前記スロープ波を比較することによって、前記アナログ出力電圧と前記スロープ波とが交差するタイミングを前記1周期の間で検出して、
前記デジタル出力回路は、前記カウンタによって生成された前記1周期の前記整数倍の前記パルス幅と前記アナログ比較器によって検出された前記他の1周期の間の前記タイミングとを加算した出力パルス幅を持ったパルス幅変調出力信号を出力する
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項9において、
前記アナログ比較器により前記他の1周期の間で前記タイミングを検出する前に、前記デジタルアナログ変換器に供給される前記基準電圧を前記ピーク検出器で生成するために、前記カウンタは前記スロープ波生成器に前記スロープ波の事前生成を指示する
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項10において、
前記カウンタからの指示に応答して前記スロープ波生成器が前記スロープ波を事前生成して前記基準電圧が前記ピーク検出器で生成された後に、前記アナログ比較器により前記他の1周期の間で前記タイミングを検出する前に、前記スロープ波生成器は事前生成した前記スロープ波の電圧レベルを低レベルに設定する
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項11において、
前記デジタル出力回路は、フリップフロップによって構成され、
前記デジタル出力回路を構成する前記フリップフロップがセット状態に設定されることにより、前記出力パルス幅を持った前記パルス幅変調出力信号の出力が開始され、前記タイミングで前記フリップフロップがリセット状態に設定されることにより、前記出力パルス幅を持った前記パルス幅変調出力信号の出力が停止される
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項12において、
前記PWM信号生成回路は、前記クロック信号が供給される分周器を更に具備して、
前記分周器から生成される分周クロック信号に応答して、前記デジタル出力回路を構成する前記フリップフロップが前記セット状態に設定される
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項13において、
前記PWM信号生成回路は、前記デジタル入力信号の前記上位ビットと前記下位ビットとを保持するレジスタを更に具備する
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項14において、
前記PWM信号生成回路は、前記ピーク検出器から生成される前記基準電圧がアナログ入力端子に供給されるアナログデジタル変換器を更に具備して、
前記スロープ波生成器は、充放電容量と、前記充放電容量に充電電流を供給する定電流源とを含み、前記スロープ波生成器の前記定電流源の前記充電電流は、前記アナログデジタル変換器のデジタル出力信号によって調整可能とされた
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項15において、
前記PWM信号生成回路はスイッチング電源に使用され、前記PWM信号生成回路から出力される前記パルス幅変調出力信号は前記スイッチング電源の出力電圧の制御に使用される
ことを特徴とする半導体集積回路。
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