JP2007208343A - 通信装置、携帯電話機及びイヤフォン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イヤフォンのコネクタ(プラグCN1)にインダクタ素子(B1,B2,B5〜B8)が設けられているため、これらを本体部100の回路基板に実装する場合に比べて、本体部の小型化を図ることができる。また、これらのインダクタ素子を本体部から排除することによって、本体部の内部スペースにゆとりが生じるため、本体部の実装設計を簡易化することができる。
【選択図】図2
Description
イヤフォン60は、携帯機器の本体60に接続されるプラグ61とスピーカ62を有しており、両者がアンテナ線63と信号線64によって接続されている。通常、アンテナ線63は、スピーカ62に駆動信号を供給するケーブルと兼用される。
携帯機器の本体60は、プラグ61に接続可能なジャック51と、アンテナ線63に接続される受信回路52と、信号線64にオーディオ信号を出力するオーディオ回路54を有しており、ジャック51とオーディオ回路54との間にインダクタ素子53が設けられている。
図8の例において、ジャック51とインダクタ素子53は本体60に設けられた回路基板57上に実装されている。
イヤフォンに付属するリモートコントローラの機能は年々高度化しており、これに伴ってイヤフォンの信号線の数が増加しているため、本体に設けなくてはならないインダクタ素子の個数も増加し、上記の問題が一層顕著になっている。
例えば図8において、回路基板57の内層にグランドプレーン56が形成されており、インダクタ素子53からジャック51へ伸びる配線55とこのグランドプレーン56との間に寄生容量が生じている。配線55の寄生容量は、その配線の長さや、グランドプレーン56との距離、隣接する配線や部品との位置関係などに応じて様々に異なるため、携帯機器本体の構成が異なると寄生容量も異なる。イヤフォン60のアンテナ性能はこの寄生容量に応じて変化するため、接続される携帯機器本体の機種に応じてイヤフォン60のアンテナ性能がばらつくという不都合を生じる。
また、本発明の他の目的は、アンテナとして兼用可能であるとともに、接続先の機器本体のサイズを小型化できるイヤフォンを提供することにある。
前記コネクタは、前記中継基板において少なくとも前記第1インダクタ素子及び前記第2インダクタ素子が設けられた部分を被覆する非導電性部材を更に有してよい。前記外装部材は、前記非導電性部材を内包するように成形されてよい。
図1に示す携帯電話機は、プラグ(コネクタ)CN1を有するイヤフォン200と、このプラグCN1と着脱可能なイヤフォンジャック(コネクタ)CN2を有する本体部100を備える。
本体部100は、無線通信用のアンテナ101と、このアンテナ101によって無線通信を行う通信部102と、キー入力部103と、オーディオ信号処理部104と、本体スピーカ105と、本体マイクロフォン106と、表示部107と、記憶部108と、ラジオ放送やテレビ放送の受信部109と、制御部110を有する。
イヤフォン200は、左スピーカ201及び右スピーカ202と、リモートコントロール部203を有する。
すなわち、本体マイクロフォン106やイヤフォン200のマイクロフォンから入力されるオーディオ信号に増幅、アナログ−デジタル変換、符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部110に出力する。また、制御部110から供給される音声データに復号化、デジタル−アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログのオーディオ信号に変換して本体スピーカ105やイヤフォン200のスピーカに出力する。
例えば制御部110は、記憶部108に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーション等)に基づいて処理を実行するコンピュータを備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
プラグCN1内において端子T16及びT17と端子T19が短絡されているため、プラグCN1をイヤフォンジャックCN2に装着すると、端子T26及びT27は端子T29に短絡される。
信号線L2は、端子T12と左スピーカとの間に接続される。
アンテナ線ANTは、端子T13と左スピーカ201との間に接続される。
アンテナ線ANTの途中には分岐線BLが設けられており、この分岐線BLが右スピーカ202に接続される。
右スピーカ202は、信号線L1を介して供給されるスピーカ信号SRとアンテナ線ANT及び分岐線BLを介して供給される基準信号SCとの電位差に応じた音を発生する。左スピーカ201は、信号線L2を介して供給されるスピーカ信号SLとアンテナ線ANTを介して供給される基準信号SCとの電位差に応じた音を発生する。
信号線L6は、端子T19とマイクロフォン204との間に接続される。
マイクロフォン204は、信号線L6から供給される基準電位Gに対して入力の音声に応じた電位差を有するオーディオ信号を発生し、これを信号線L3にマイクロフォン信号SMCとして出力する。
信号線L5は、端子T18とキー入力部103との間に接続される。
キー入力部103は、例えば電源キーや通話キーなどの各種機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を信号線L6の基準電位G1に対して発生し、これを信号線L5からキー入力検出信号S4として制御部110に供給する。また、信号線L4と信号線L6とを所定値の抵抗素子で接続することにより、リモートコントロール部203が存在することを示すコントローラ検出信号S1を生成する。
インダクタ素子B2は、信号線L2と端子T12との接続部分に設けられる。
インダクタ素子B5は、信号線L3と端子T14との接続部分に設けられる。
インダクタ素子B6は、信号線L4と端子T15との接続部分に設けられる。
インダクタ素子B7は、信号線L5と端子T18との接続部分に設けられる。
インダクタ素子B8は、信号線L6と端子T19との接続部分に設けられる。
インダクタ素子B1,B2,B5,…,B8は、例えばコイルやフェライトビーズ、抵抗素子などによって構成されており、受信部109において受信される放送波の周波数帯域において高インピーダンス、オーディオ帯域では低インピーダンスになる。
図3及び図4の例において、プラグCN1は横長の平らな形状を有した平型プラグであり、その側面部分にイヤフォンジャックCN2と嵌合する横長の凸部が設けられている。
中継基板206は、上述した凸部から伸びる各端子の電極に対して、その面がほぼ垂直となるように配置される。上述したインダクタ素子B1,B2,B5,…,B8が例えばチップ部品として中継基板206に実装される。
またプラグCN1は、ゴム材やエラストマーなどの弾性を有する樹脂材料などからなる外装部材207を有する。外装部材207は、中継基板206とこれに実装される各インダクタ素子を内包するように成形される。
図5の例に示す中継基板206は、端子T11,…,T19と半田付けによってそれぞれ接続されるビヤ穴H11,…,H19を有する。
ビヤ穴H11は、インダクタ素子B1を介してパッドPD1に接続される。パッドPD1には信号線L1が半田付けされる。
ビヤ穴H12は、インダクタ素子B2を介してパッドPD2に接続される。パッドPD2には信号線L2が半田付けされる。
ビヤ穴H13は、パッドPD7に接続される。パッドPD7にはアンテナ線ANTが半田付けされる。
ビヤ穴H14は、インダクタ素子B5を介してパッドPD3に接続される。パッドPD3には信号線L3が半田付けされる。
ビヤ穴H15は、インダクタ素子B6を介してパッドPD4に接続される。パッドPD4には信号線L4が半田付けされる。
ビヤ穴H16,H17,19は、インダクタ素子B8を介してパッドPD6に接続される。パッドPD6には信号線L6が半田付けされる。
ビヤ穴H18は、インダクタ素子B7を介してパッドPD5に接続される。パッドPD5には信号線L5が半田付けされる。
またこれと並行して、イヤフォン200のリモートコントロール部203に設けられたマイクロフォン204はユーザの送話音声をオーディオ信号に変換し、本体部100に入力する。制御部110は、オーディオ信号処理部104においてそのオーディオ信号のアナログ/デジタル変換や符号化等の処理を行い、これを送話信号に変換して通信部102から送信する。
例えば図6に示すように、アンテナ線ANTと端子T13との間にインダクタ素子B4を設けてもよい。図6の例において、プラグCN1には端子T10、イヤフォンジャックCN2には端子T20がそれぞれ設けられており、アンテナ線が端子T10に接続され、受信部109の入力配線が端子T20に接続される。アンテナ線ANTは、端子T23、T13及びインダクタ素子B4を介して基準信号SCを供給されるとともに、端子T20、10を介して受信部109に受信信号SRFを出力する。
図6に示すように、アンテナ線ANTと基準信号SCのラインとをインダクタ素子B4によって分離することにより、基準信号SCの供給ラインのインピーダンスがイヤフォンのアンテナ特性に与える影響を低減できる。
なお図6の例においては省略しているが、図2の例と同様に、受信部109の入力配線と基準電位G1との間にインダクタ素子B3を設けてもよい。
また、基準信号SCとスピーカ信号SR,SLとの直流的な電位差がゼロになるようにオーディオ信号処理部104は基準信号SCを生成してもよい。この場合、基準信号SCを生成する回路の出力インピーダンスがアンテナ特性に影響を与えないようにするため、この回路の出力部にインダクタ素子を設けることが好ましい。
Claims (16)
- 第1コネクタを有するイヤフォンと、前記第1コネクタと着脱自在な第2コネクタと、前記第2コネクタを介して前記イヤフォンに第1オーディオ信号を供給するオーディオ信号処理部と、前記第2コネクタに接続される受信部とを備える通信装置において、
前記イヤフォンは、前記第1コネクタから供給される前記第1オーディオ信号を伝送する第1信号線と、当該第1信号線を介して供給される前記第1オーディオ信号に応じた音を発生する第1スピーカと、電波を受信してその受信信号を前記第1及び第2コネクタを介して前記受信部へ出力するアンテナ線と、を有し、
前記第1信号線と前記第1コネクタとの接続部分には、所定の周波数帯域の信号成分を抑制する第1インダクタ素子が設けられる
ことを特徴とする通信装置。 - 前記アンテナ線は、前記第1及び第2コネクタを介して基準信号を供給され、
前記第1スピーカは、前記第1信号線を介して供給される前記第1オーディオ信号と前記アンテナ線を介して供給される前記基準信号との差に応じた音を発生する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記オーディオ信号処理部は、前記第2コネクタを介して前記イヤフォンに第2オーディオ信号を供給し、
前記イヤフォンは、前記第1コネクタから供給される前記第2オーディオ信号を伝送する第2信号線と、前記第2信号線を介して供給される前記第2オーディオ信号と前記アンテナ線を介して供給される前記基準信号との差に応じた音を発生する第2スピーカと、を有し、
前記第2信号線と前記第1コネクタとの接続部分には、前記所定の周波数帯域の信号成分を抑制する第2インダクタ素子が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。 - 前記アンテナ線は、前記第1及び第2コネクタを介して前記受信部に接続され、
前記第1コネクタを介して前記アンテナ線に接続される前記第2コネクタと前記受信部との間に、一端が基準電位に接続された第3インダクタ素子の他端が更に接続される
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の通信装置。 - 前記イヤフォンは、前記アンテナ線と前記第1コネクタとの間に接続され、前記所定の周波数帯域の信号成分を抑制する第4インダクタ素子を有し、
前記アンテナ線は、前記第1コネクタから前記第4インダクタ素子を介して前記基準信号を供給されるとともに、前記第1コネクタへ前記第4インダクタ素子を介さずに前記受信信号を出力する
ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の通信装置。 - 前記イヤフォンは、前記アンテナ線から分岐する分岐線を有し、
前記第2スピーカは、前記アンテナ線及び前記分岐線を介して前記基準信号を供給される
ことを特徴とする請求項3に記載の通信装置。 - 第1コネクタを有するイヤフォンと、前記第1コネクタと着脱自在な第2コネクタと、前記第2コネクタを介して前記イヤフォンに第1オーディオ信号を供給するオーディオ信号処理部と、前記第2コネクタに接続される受信部と、無線通信を行う通信部とを備える携帯電話機において、
前記通信部は、受話信号を受信して前記オーディオ信号処理部に出力するとともに前記オーディオ信号処理部から入力される送話信号を送信し、
前記オーディオ信号処理部は、前記通信部から入力される受話音声の信号を前記第1オーディオ信号に変換するとともに、前記第2コネクタを介して前記イヤフォンから供給される第3オーディオ信号を前記送話信号に変換し、
前記イヤフォンは、前記第1コネクタから供給される前記第1オーディオ信号を伝送する第1信号線と、前記第1信号線を介して供給される前記第1オーディオ信号に応じた音を発生する第1スピーカと、入力される音を前記第3オーディオ信号に変換するマイクロフォンと、前記マイクロフォンから前記第1コネクタへ前記第3オーディオ信号を伝送する第3信号線と、電波を受信してその受信信号を前記第1及び第2コネクタを介して前記受信部へ出力するアンテナ線と、を有し、
前記第1信号線と前記第1コネクタとの接続部分、並びに、前記第3信号線と前記第1コネクタとの接続部分には、所定の周波数帯域の信号成分を抑制するインダクタ素子がそれぞれ設けられる
ことを特徴とする携帯電話機。 - 前記アンテナ線は、前記第1及び第2コネクタを介して基準信号を供給され、
前記第1スピーカは、前記第1信号線を介して供給される前記第1オーディオ信号と前記アンテナ線を介して供給される前記基準信号の差に応じた音を発生する
ことを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機。 - 前記通信部が呼信号を着信すると、前記第1スピーカが報知音を発生するように前記オーディオ信号処理部を制御する制御部を備え、
前記イヤフォンは、
指示を入力し、当該指示に応じた信号を発生する入力部と、
前記入力部が発生した信号を前記第1コネクタへ伝送する第4信号線とを有し、
前記制御部は、前記着信への応答を指示する前記入力部からの信号が前記第2コネクタを介して供給されると、前記着信に対する応答信号を送信するように前記通信部を制御し、
前記第4信号線と前記第1コネクタとの接続部分にインダクタ素子が設けられる
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の携帯電話機。 - コネクタと、前記コネクタを介して供給される第1オーディオ信号を伝送する第1信号線と、前記第1信号線を介して供給される前記第1オーディオ信号に応じた音を発生する第1スピーカと、電波を受信してその受信信号を前記コネクタへ出力するアンテナ線とを備えるイヤフォンにおいて、
前記第1信号線と前記コネクタとの接続部分に、所定の周波数帯域の信号成分を抑制する第1インダクタ素子が設けられる
ことを特徴とするイヤフォン。 - 前記アンテナ線は、前記コネクタを介して基準信号を供給され、
前記第1スピーカは、前記第1信号線を介して供給される前記第1オーディオ信号と前記アンテナ線を介して供給される前記基準信号との差に応じた音を発生する
ことを特徴とする請求項10に記載のイヤフォン。 - 前記イヤフォンは、前記コネクタを介して供給される第2オーディオ信号を伝送する第2信号線と、前記第2信号線を介して供給される前記第2オーディオ信号と前記アンテナ線を介して供給される前記基準信号との差に応じた音を発生する第2スピーカと、を有し、
前記第2信号線と前記コネクタとの接続部分には、前記所定の周波数帯域の信号成分を抑制する第2インダクタ素子が設けられる
ことを特徴とする請求項11に記載のイヤフォン。 - 前記コネクタは、
複数の端子と、
前記第1信号線、前記第2信号線及び前記アンテナ線と前記複数の端子とを中継する中継基板と
を有し、
前記第1インダクタ素子及び前記第2インダクタ素子は、前記中継基板上に設けられる
ことを特徴とする請求項12に記載のイヤフォン。 - 前記コネクタは、ゴム材又は樹脂材料からなり、前記複数の端子、前記第1インダクタ素子、前記第2インダクタ素子及び前記中継基板を内包するように成形された外装部材を有する
ことを特徴とする請求項13に記載のイヤフォン。 - 前記コネクタは、前記中継基板において少なくとも前記第1インダクタ素子及び前記第2インダクタ素子が設けられた部分を被覆する非導電性部材を更に有し、
前記外装部材は、前記非導電性部材を内包するように成形される
ことを特徴とする請求項14に記載のイヤフォン。 - 第1コネクタを有するイヤフォンと、前記第1コネクタと着脱自在な第2コネクタを有する本体部とを備える通信装置において、
前記イヤフォンは、前記第1及び第2コネクタを介して前記本体部から供給される前記第1オーディオ信号を伝送する第1信号線と、当該第1信号線を介して供給される前記第1オーディオ信号に応じた音を発生する第1スピーカと、電波を受信してその受信信号を前記第1及び第2コネクタを介して前記本体部へ出力するアンテナ線と、を有し、
前記第1信号線と前記第1コネクタとの接続部分には、所定の周波数帯域の信号成分を抑制する第1インダクタ素子が設けられる
ことを特徴とする通信装置。
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