JP2012501560A - マルチポートコネクタの出力信号における外乱の低減 - Google Patents
マルチポートコネクタの出力信号における外乱の低減 Download PDFInfo
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Abstract
コイルL1が存在することによって起こるマルチポート回路の左右の音声チャネルの間のクロストークを低減するために、RF信号(11)を分割し(R4、R3)、マルチポート回路の左右の音声チャネルから減算する。
Description
本発明は、マルチポートコネクタ、マルチポートコネクタ回路及びモバイル装置において外乱信号により発生する出力信号の外乱を低減する方法に関する。
本発明の一実施形態によれば、マルチポートコネクタにおいて外乱信号により発生する出力信号の外乱を低減する方法が提供される。マルチポートコネクタは、出力信号を出力する出力ポートと、出力信号により使用される信号経路に接続された別のポートとを備える。方法は、前記別のポートで外乱信号を検出するステップと、その外乱信号から外乱低減信号を生成するステップと、その外乱低減信号によって出力信号を修正するステップを有する。
本発明の一実施形態によれば、方法は、前記別のポートに接続されたアンテナのアンテナ信号を受信するステップを更に含む。
更に、一実施形態によれば、マルチポートコネクタは追加出力信号を出力する追加出力ポートを備え、前記別のポートに接続された信号経路は追加出力信号により更に使用される。実施形態において、方法は、外乱低減信号によって追加出力信号を修正するステップを更に有する。
出力信号、追加出力信号及びアンテナ信号により使用される信号経路に接続された共通ポートとして別のポートを使用する場合、特に、追加出力信号からのクロストークは出力信号を妨害し、逆に、出力信号からのクロストークは追加出力信号を妨害する。出力信号は、共通して使用される別のポートを介して追加出力信号に対する外乱となるクロストークを発生させる。別のポートはアンテナ信号の入力端子としても使用されるので、共通して使用される別のポートを固定電位に保持することは不可能であり、これは、出力信号と追加出力信号との間のクロストークの原因となる。別のポートで外乱信号、例えばクロストーク信号を検出し、また外乱信号から外乱低減信号を生成することにより外乱低減信号によって出力信号を修正可能である。更に、追加出力信号も外乱低減信号によって修正可能である。従って、方法は、マルチポートコネクタにおいて外乱信号によって発生する出力信号の外乱を信頼性をもって低減できる。
一実施形態によれば、方法は、出力ポートと別のポートとに接続されたスピーカへ、修正された出力信号を出力するステップを更に有する。更に、追加出力ポートと別のポートとに接続された追加のスピーカへ、修正された追加信号が更に出力されてもよい。例えば、出力信号及び追加出力信号がステレオ音声出力信号である場合には、方法は、マルチポートコネクタを介してステレオ出力信号を出力するために使用されてもよく、ステレオ出力信号のチャネル間のクロストークを信頼性をもって低減できる。
一実施形態によれば、外乱低減信号を生成するステップは、検出された外乱信号のスケーリングを含む。更に、外乱低減信号又は検出後にスケーリングされた外乱信号が出力信号から減算されて、出力信号が修正されうる。従って、非常に有効でかつコスト効率に大変優れた方法を提供できる。
本発明の更なる実施形態によれば、マルチポートコネクタ回路が提供される。マルチポートコネクタ回路は、入力信号を受信する入力ポートと、入力信号に応じて出力信号を出力する出力ポートと、出力信号により使用される信号経路に接続された別のポートと、外乱低減回路とを有する。外乱低減回路は、前記入力ポート、前記別のポート及び前記出力ポートに接続される。外乱低減回路は、前記別のポートで外乱信号を検出し、該外乱信号から外乱低減信号を生成する。更に、外乱低減回路は、前記入力ポートで受信された入力信号を外乱低減信号によって修正し、該修正された入力信号を前記出力信号として前記出力ポートから出力する。
一実施形態によれば、マルチポートコネクタ回路は、追加入力信号を受信するための追加入力ポートと、追加入力信号に応じた追加出力信号を出力するように構成された追加出力ポートとを有する。前記別のポートに接続された信号経路は、追加出力信号により更に使用される。本実施形態によれば、外乱低減回路は、前記追加入力ポート及び前記追加出力ポートに更に接続され、また、外乱低減回路は、外乱低減信号によって追加入力信号を修正し、該修正された追加入力信号を前記追加出力信号として追加出力ポートから出力する。
更に、一実施形態によれば、前記別のポートは、該別のポートに接続されたアンテナのアンテナ信号を受信する。例えば、別のポート、出力ポート及び追加出力ポートを含むマルチポートコネクタにおいて、出力信号、追加出力信号及びアンテナ信号により使用される信号経路に接続された共通ポートとして別のポートを使用する場合、追加出力信号からの外乱信号によって出力信号に外乱が発生する場合がある。外乱信号は、例えば、出力信号に対する追加出力信号からのクロストークでありうる。逆に、出力信号により追加出力信号に対するクロストークが起こる場合もある。本発明によれば、出力信号及び追加出力信号に対する外乱を低減するために、外乱低減回路は、別のポートで外乱信号を検出し、該外乱信号から外乱低減信号を生成する。入力信号は、外乱低減信号によって修正され、クロストークなどの外乱が低減又は排除された出力信号として出力ポートから出力される。一方、外乱低減回路は、外乱低減信号によって追加入力信号を修正し、該修正された追加入力信号を追加出力信号として追加出力ポートから出力する。従って、出力信号及び追加出力信号の双方に対して外乱低減を実行可能である。
本発明の更なる実施形態によれば、前記出力ポートは、該出力ポート及び前記別のポートに接続されたスピーカへ出力信号を出力する。同様に、前記追加出力ポートは、該追加出力ポート及び前記別のポートに接続された追加スピーカへ追加出力信号を出力することができる。従って、マルチポートコネクタ回路は、出力ポート、追加出力ポート及び共通して使用される別のポートのみを備えるマルチポートコネクタを介して、例えば、一体形アンテナを有するステレオヘッドセットをモバイル装置に接続するのを容易にする。
更なる実施形態によれば、外乱低減回路は検出された外乱信号から外乱低減信号を生成する分圧器を備える。更に、外乱低減回路は、入力信号から外乱低減信号を減算して前記修正された入力信号を出力する減算装置を含むことができる。このように、コスト効果の高いマルチポートコネクタ回路を提供でき、かつ、ステレオ出力のチャネル間のクロストークを信頼性をもって低減できる。
本発明の別の実施形態によれば、モバイル装置が提供される。モバイル装置は、マルチポートコネクタ、出力回路及び外乱低減回路を備える。マルチポートコネクタは、出力信号を出力する出力ポートと、出力信号により使用される信号経路に接続された別のポートとを備える。前記出力回路は、該出力ポート及び前記別のポートを介して出力される信号を出力する。信号は、モバイル装置に接続されたヘッドセットへマルチポートコネクタを介して出力される音声信号であってもよい。外乱低減回路は、前記別のポート、前記出力ポート及び前記出力回路に接続される。外乱低減回路は、前記別のポートで外乱信号を検出し、該外乱信号から外乱低減信号を生成する。更に、外乱低減回路は、前記出力回路から信号を受信し、該受信した信号を前記外乱低減信号によって修正し、該修正された信号を前記出力信号として前記出力ポートから最終的に出力する。
一実施形態によれば、モバイル装置は、前記別のポートに接続されたアンテナを介して無線周波数信号を受信する無線周波数受信機を備える。前記別のポートに接続されたアンテナを介して無線周波数信号を受信するために、前記無線周波数受信機は前記別のポートに接続される。無線周波数受信機は、超短波伝送帯域(VHF)又は他の任意の周波数帯域の周波数変調無線周波数信号を受信するか、あるいは他の任意の種類の変調に従って無線周波数信号を受信するように構成されてもよい。
更なる実施形態において、マルチポートコネクタは追加出力ポートを備え、前記出力回路は追加出力ポート及び前記別のポートを介して出力される追加信号を出力する。この場合、外乱低減回路は前記追加出力ポートに更に接続される。更に、外乱低減回路は、前記出力回路から前記追加信号を受信し、該受信した追加信号を前記外乱低減信号によって修正し、該修正された追加信号を前記追加出力信号として前記追加出力ポートから出力する。
前記出力回路は、マルチポートコネクタを介して出力される信号及び追加信号として低周波音声信号を出力するように構成されてもよい。この場合、2つのスピーカ又はイヤスピーカと、アンテナとを備えるステレオヘッドセットをマルチポートコネクタを介してモバイル装置に接続可能である。第1のスピーカは前記出力ポート及び前記別のポートに接続されてもよく、第2のスピーカは前記追加出力ポート及び前記別のポートに接続されてもよく、また、アンテナは前記別のポートに接続されてもよい。前記別のポートは、出力信号、追加出力信号及びアンテナ信号に対して共通して使用されるので、マルチポートコネクタで必要とされるコネクタ又はポートは3つだけである。これにより、小型で低価格なマルチポートコネクタを実現できる。
しかし、前記別のポートは、アンテナ信号、出力信号及び追加出力信号を通過させるために共通して使用されるので、出力信号と追加出力信号との間でクロストークが起こる場合もある。従って、外乱低減回路は、共通して使用される前記別のポートで外乱信号、例えばクロストークを検出し、かつ、出力信号及び追加出力信号を修正するために外乱信号から外乱低減信号を生成する。更に、前記別のポートで起こる追加外乱を外乱低減回路により同様に低減できる。従って、出力信号及び追加出力信号に対する外乱は、信頼性をもって低減される。
一実施形態によれば、外乱低減回路は、検出された外乱信号をスケーリングすることにより、検出された外乱信号から外乱低減信号を生成するスケーリング装置を備える。更に、外乱低減回路は、出力される信号から外乱低減信号を減算する減算装置を含んでもよい。これにより、コスト効果及び信頼性に優れた外乱低減回路を提供できる。
一実施形態によれば、モバイル装置は、移動電話、パーソナルデジタルアシスタント又はモバイルコンピュータであってもよい。一般に、それらの装置は、ステレオ出力端子と、VHFアンテナ信号を受信するアンテナ入力端子とを有し、従って、ステレオヘッドセット及びステレオヘッドセットに一体に組み込まれたアンテナを接続するために3つのポートのみを備える小型マルチポートコネクタを利用可能である。
以下に、本発明の例示的な実施形態を詳細に説明する。以下の説明は本発明の原理を例示することのみを目的とし、本発明を限定する意味で解釈されてはならないことが理解されるべきである。本発明の範囲は、添付の請求の範囲のみによって定義され且つ以下に説明される例示的な実施形態により限定されることを意図する。
また、以下の例示的な実施形態の詳細な説明において、図面及び明細書に示される機能ブロック、装置、構成要素又は他の物理的ユニット又は機能ユニットの相互の直接接続又は直接結合が間接的な接続又は結合によっても実現可能だろうということは理解されるべきである。
更に、本明細書において説明される種々の例示的な実施形態の特徴は、特に指示のない限り互いに組み合わされてもよいことが理解されるべきである。
図1は、マルチポートコネクタ3を介して携帯ハンズフリーセット2に接続された移動電話などのモバイル装置1の一実施形態を示す。携帯ハンズフリーセット2は、携帯ハンズフリー(PHF)セット2のユーザに対してステレオ出力信号を再生するための2つのイヤスピーカ又はスピーカ4、5と、スピーカ4、5をマルチポートコネクタ3に接続する配線6〜8とを備える。
マルチポートコネクタ3は、例えば、携帯ハンズフリーセット2からモバイル装置1への電気的接続を実現する3つのポート9〜11を備える。図示されるように、ポート9は配線6を介してスピーカ4の第1の端子に接続され、ポート10は配線7を介してスピーカ5の第1の端子に接続され、ポート11は配線8を介してスピーカ4の第2の端子及びスピーカ5の第2の端子に接続される。配線8は、例えば、超短波(VHF)帯域の周波数変調(FM)放送無線信号を受信するアンテナとしても機能する。
モバイル装置は、出力端子13及び14からステレオ出力信号を供給する出力回路12を具備し、出力回路12はいわゆるベースバンド音声回路であってもよい。通常、ステレオ出力信号は、出力回路12の端子15で供給される信号接地電位に関して1つの極性を有する電気信号である。通常、出力回路12は、端子15における信号接地電位に関して正の電圧を有するステレオ出力信号を出力端子13、14から供給する。更に、モバイル装置1は、入力端子18を有し、入力端子18に接続されたアンテナからの無線周波数信号を受信する無線周波数(RF)受信機17を備える。
特に、移動電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)又はモバイルコンピュータなどのモバイル装置において、ステレオ出力信号は、マルチポートコネクタを介してモバイル装置に接続された携帯ハンズフリーセットを介して通常出力される。マルチポートコネクタは3つのポートを具備してもよい。そのうち1つのポートはステレオ信号の左チャネルの音声信号を出力し、別のポートはステレオ信号の右チャネルの音声信号を出力し、第3のポートは、ステレオ出力信号の戻り経路として及びモバイル装置の無線周波数受信機に対するアンテナ信号の信号経路として共通して使用される。従って、第3のポートをモバイル装置の接地点と直接接続することは不可能であり、第3のポートはコイルを介して接地点に結合され、コンデンサを介して無線周波数受信機に結合される。通常、コイルは2〜3Ω、好ましくは2.5Ω又は2.7Ωの抵抗を有する。コンデンサは220〜1,000pFの範囲の容量を有してもよい。更にモバイル装置において、音声信号出力チャネルごとに、例えば220μFのコンデンサ及び10Ωの抵抗器から構成される直列接続が設けられる。コンデンサはモバイル装置の出力回路の直流成分を阻止するために必要である。マルチポートコネクタの第3のポートを接地点に接続するコイルは、アンテナを同調するために使用され、信号接地点に至るスピーカ信号の戻り経路として機能する。しかし、コイルの抵抗は、2つのスピーカ信号に対して共通の経路を構成し、共通信号を発生させる。チャネル間のクロストークがどの程度大きくなるかを規定するのは、その共通信号のレベルである。例えば、ソニー社によるいわゆる「クリアオーディオ(Clear Audio)」テクノロジーなどの特別の条件に従い、クロストークは−40dB未満であると指定されてもよい。しかし、接地点に接続するコイルが2.7Ωの抵抗を有し、各スピーカが32Ωの抵抗を有し、出力回路が先に説明したように10Ωのチャネル抵抗を有する場合、クロストークは、2.7/(32+10)=0.064=−24dBである。これは−40dBという条件と比べてはるかに高い。更に、ステレオ出力信号に対する外乱は、マルチポートコネクタで共通して使用される第3のポートに印加されるいわゆる電流クランプによって誘起される場合もある。電流クランプは、モバイル装置の型式認証試験中にポートに印加される試験信号である。電流クランプ信号は、型式認証試験中にマルチポートコネクタの第3のポートに対して振幅変調(AM)外乱信号を導入する。マルチポートコネクタの第3のポートは、コイルを介して接地点に接続されており、ステレオ出力信号の信号接地点に直接接続されているわけではないので、そのような電流クランプ信号は、第3のポートを介してステレオ出力信号に対して外乱を導入する。最後に、前述のステレオ出力信号経路に配置されるコンデンサは、高い音声品質を実現するのに適しておらず、更に、モバイル装置の他の構成要素と比較して非常に高価である。
従って、図示される本発明の実施形態によれば、出力回路12の出力端子13は、コンデンサC3を介して増幅回路19の入力端子20に接続される。出力回路12の他方の出力端子14は、コンデンサC4を介して増幅回路19の入力端子20に接続される。コンデンサC3及びC4は、出力回路12の音声信号の直流成分を阻止するために使用される。出力端子13から入力端子20へ伝送される電力及び出力端子14から入力端子21へ伝送される電力はごくわずかであるので、コンデンサC3及びC4は、例えば1μF程度のごく小さな値をそれぞれ有する。これにより、先に説明した共通して使用されるコンデンサよりはるかに優れた音声性能が得られる。更に、そのような小型コンデンサC3及びC4は、はるかに安価であり、しかも、モバイル装置内に占めるスペースに非常に小さなものである。
入力端子20及び21を介して増幅回路19に入力された音声信号は、増幅回路19の増幅器27及び28により増幅される。増幅器27及び28の利得は、増幅器27の場合は抵抗器R5及びR6の値により設定され、増幅器28の場合は抵抗器R7及びR8の値により設定される。増幅された音声信号は、増幅回路19の出力端子23及び24を介して出力される。次に、増幅された音声信号は、直列接続R1、L2及びR2、L3を介してマルチポートコネクタ3のポート9及び10にそれぞれ供給される。増幅回路19に入力端子20及び21を介して入力される音声信号並びに出力端子23及び24から出力される増幅回路の音声出力信号は、出力回路12の信号接地端子15に接続されたモバイル装置のポイントAにおける信号接地電位に関して正及び負の電圧を有するAC信号を含むので、増幅回路19は負電圧を有する電源を必要とする。従って、増幅回路19は、コンデンサC1及びC2並びに入力端子26で受信されるクロック信号と組み合わせて、正電源電圧Vaudioから増幅器27及び28に対する負電源電圧を供給するチャージポンプ25を含む。クロック信号は出力回路12の汎用出力端子16から増幅回路19の入力端子26に供給される。コンデンサC1及びC2は1μFの容量を有してもよい。
マルチポートコネクタ3のポート11を介する信号経路は、ポート9及び10から出力され、配線6及び7を介し、スピーカ4及び5を介し且つ配線8を介してポート11に戻る音声出力信号の戻り経路としても機能する。更に、ポート11の信号経路は、携帯ハンズフリーセット2のアンテナとして動作する配線8で受信される無線周波数信号を伝送するために更に使用される。アンテナを同調するために、ポート11をモバイル装置の接地点Bに接続するコイルL1が配置される。更に、ポート11は、例えば、220pFのコンデンサC5を介してモバイル装置1の無線周波数受信機17に接続される。コイルL1は、270nHのインダクタンス及び2.5Ωの抵抗を有してもよい。更に、コイルの抵抗は、スピーカ4及び5により出力されるステレオ信号の信号接地点に至る戻り経路としても作用する。しかし、コイルL1の抵抗があるため、ポイントCの電位は、ポイントB又はポイントAの信号接地電位とは異なる。その結果、スピーカ4及び5に供給される音声信号の間にクロストークが誘起される場合がある。このクロストークを低減するか又は排除するために、増幅回路19は、ポイントB又はAではなくポイントCに接地基準を有する。これは、ポイントC及びポイントAを直列接続で接続する抵抗器R3及びR4から構成される分圧器により実現される。ポイントCとポイントAとの間の電圧信号はクロストークの原因である外乱信号に相当する。分圧器R3、R4があることにより、外乱、すなわちクロストークを低減するための信号が取り出され、入力端子22を介して増幅回路19に入力される。入力端子22からのこの外乱低減信号は、増幅器27及び28により入力端子20及び21に入力された音声信号の各々からそれぞれ減算される。従って、増幅器27、28は、抵抗器R3、R4と共に、先に説明したように−24dBから拒絶されるA及びCの基準ポイントを有する信号に対して、−20dBよりはるかに大きい同相信号除去機能を有する増幅器を形成する。従って、−40dB未満にクロストークを低減可能である。
抵抗器R3及びR4は、例えば、22kΩの抵抗をそれぞれ有してもよい。入力端子22の外乱低減信号の適切なスケーリングを実行するために、R4とR3との抵抗比は、R5とR6との抵抗比と同一になるように選択されると有利である。一般に、R7とR8との抵抗比もR5とR6との抵抗比と同一になるように選択される。
更に、例えば、移動電話の型式認証試験を実行するためにマルチポートコネクタ3のポート11に電流クランプ信号を印加することによって起こる外乱も同様にして低減可能である。電流クランプ信号はポイントCとポイントAとの間に電圧の形の外乱信号を発生する。この外乱信号は、分圧器R3、R4により検出され、増幅器27及び28により音声出力信号からそれぞれ適切に減算される。
増幅回路19は、チャージポンプ25、増幅器27、28及び抵抗器R5〜R8から構成される集積回路であってもよい。例えば、220μFの大型コンデンサを有する上述の従来の回路と比較して素子の数は多くなっているが、本発明の実施形態は、クロストークを低減し、電流クランプによる外乱を更に低減するばかりではなく、大型コンデンサを回避できるので、従来と比べてはるかに安価である。そして、従来より高い音声品質を実現可能である。
図を参照して以上説明した実施形態は、プリント回路基板上のいくつかの素子により実現されうるが、半導体チップ上の集積回路において又はそれらの組み合わせにより実現されてもよい。更に、以上説明した実施形態は、移動電話、パーソナルデジタルアシスタント又はモバイルコンピュータなどのモバイル装置において使用されうるだけではなく、マルチポート接続を含む他の任意のモバイル装置又は非モバイル装置でも使用されうる。以上説明したすべての実施形態は、添付の請求の範囲により定義される限りにおいて本発明に含まれると考えられることが理解されるべきである。
Claims (23)
- 出力信号を出力する出力ポートと、
前記出力信号により使用される信号経路に接続された別のポートと
を備えるマルチポートコネクタにおいて外乱信号により発生する前記出力信号の外乱を低減する方法であって、
前記別のポートで前記外乱信号を検出するステップと、
前記外乱信号から外乱低減信号を生成するステップと、
前記外乱低減信号によって前記出力信号を修正するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 前記出力ポートと前記別のポートとに接続されたスピーカへ前記修正された出力信号を出力するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記別のポートに接続されたアンテナのアンテナ信号を受信するステップを更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 前記外乱低減信号を生成するステップは、検出された前記外乱信号をスケーリングするステップを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記出力信号を修正するステップは、前記出力信号から前記外乱低減信号を減算するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記マルチポートコネクタは、追加出力信号を出力する追加出力ポートを備え、
前記別のポートに接続された前記信号経路は、前記追加出力信号により更に使用され、
前記方法は、前記外乱低減信号によって前記追加出力信号を修正するステップを更に有する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。 - 前記出力信号は音声出力信号であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
- 入力信号を受信する入力ポートと、
前記入力信号に応じて出力信号を出力する出力ポートと、
前記出力信号により使用される信号経路に接続された別のポートと、
前記入力ポート、前記別のポート、及び前記出力ポートに接続され、前記別のポートで外乱信号を検出し、該外乱信号から外乱低減信号を生成し、前記入力ポートで受信した前記入力信号を該外乱低減信号によって修正し、該修正された入力信号を前記出力信号として前記出力ポートから出力する外乱低減回路と、
を有することを特徴とするマルチポートコネクタ回路。 - 前記出力ポートは、該出力ポートと前記別のポートとに接続されたスピーカへ前記出力信号を出力することを特徴とする請求項8に記載のマルチポートコネクタ回路。
- 前記別のポートは、該別のポートに接続されたアンテナのアンテナ信号を更に受信することを特徴とする請求項8又は9に記載のマルチポートコネクタ回路。
- 前記外乱低減回路は、前記検出された外乱信号から前記外乱低減信号を生成する分圧器を含むことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載のマルチポートコネクタ回路。
- 前記外乱低減回路は、前記入力信号から前記外乱低減信号を減算して前記修正された入力信号を出力する減算装置を含むことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載のマルチポートコネクタ回路。
- 前記マルチポートコネクタ回路は、追加入力信号を受信する追加入力ポートと、前記追加入力信号に応じて追加出力信号を出力する追加出力ポートとを含み、
前記別のポートに接続された前記信号経路は、前記追加出力信号により更に使用され、
前記外乱低減回路は、前記追加入力ポート及び前記追加出力ポートに更に接続され、
前記外乱低減回路は、前記外乱低減信号によって前記追加入力信号を修正し、該修正された追加入力信号を前記追加出力信号として前記追加出力ポートから出力する
ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載のマルチポートコネクタ回路。 - 出力信号を出力する出力ポートと、前記出力信号により使用される信号経路に接続された別のポートとを含むマルチポートコネクタと、
前記出力ポート及び前記別のポートを介して出力される信号を出力する出力回路と、
前記別のポート、前記出力ポート、及び前記出力回路に接続され、前記別のポートで外乱信号を検出し、該外乱信号から外乱低減信号を生成し、前記出力回路から前記信号を受信し、該受信した信号を前記外乱低減信号によって修正し、該修正された信号を前記出力信号として前記出力ポートから出力する外乱低減回路と、
を有することを特徴とするモバイル装置。 - 前記出力ポートは、該出力ポートと前記別のポートとに接続されたスピーカへ前記修正された信号を出力することを特徴とする請求項14に記載のモバイル装置。
- 前記モバイル装置は、前記別のポートに接続されたアンテナを介して無線周波数信号を受信する無線周波数受信機を更に有することを特徴とする請求項14又は15に記載のモバイル装置。
- 前記無線周波数受信機は、超短波(VHF)伝送帯域の周波数変調無線周波数信号を受信することを特徴とする請求項16に記載のモバイル装置。
- 前記外乱低減回路は、前記検出された外乱信号をスケーリングすることにより該検出された外乱信号から前記外乱低減信号を生成するスケーリング装置を含むことを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載のモバイル装置。
- 前記外乱低減回路は、前記出力される信号から前記外乱低減信号を減算する減算装置を含むことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載のモバイル装置。
- 前記マルチポートコネクタは、追加出力ポートを含み、
前記出力回路は、前記追加出力ポートと前記別のポートとを介して出力される追加信号を出力し、
前記外乱低減回路は、前記追加出力ポートに更に接続され、
前記外乱低減回路は、前記出力回路から前記追加信号を受信し、該受信した追加信号を前記外乱低減信号によって修正し、該修正された追加信号を前記追加出力信号として前記追加出力ポートから出力する
ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか1項に記載のモバイル装置。 - 前記出力回路は、前記出力される追加信号として追加低周波音声信号を出力することを特徴とする請求項20に記載のモバイル装置。
- 前記モバイル装置は、移動電話、パーソナルデジタルアシスタント、及びモバイルコンピュータを含むグループから選択された装置であることを特徴とする請求項14乃至21のいずれか1項に記載のモバイル装置。
- 前記出力回路は、前記出力される信号として低周波音声信号を出力することを特徴とする請求項14乃至22のいずれか1項に記載のモバイル装置。
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