JP2007205812A - 水位センサおよび燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐久性があり精度を向上させることのできる水位センサを提供することを目的とする。
【解決手段】 静電容量式水位センサの電極121aと電極121bとの間隔の空いた箇所には抵抗式水位センサの検出電極115eが位置するようにする。間隔を介して並べられた電極121aと電極121bにより測定される静電容量の比をとることによって水位を検出する。静電容量比を測定することで、変数としての温度や濃度がキャンセルされ、測定精度への影響を低減することができる。静電容量式水位センサで測定することのできない電極121aと電極121bで隔てられた箇所の水位は、抵抗式水位センサの検出電極115cにより検出する。2種類の方式で相互に測定値を補完しあうことにより水位の測定精度を向上させることができる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、容器内に収容された液体の水位を検知する水位センサに関する。
従来、容器内の液体の水位を測定する水位センサとしては、電極間の抵抗値を測定するものや、静電容量を測定するものが知られている。電極間抵抗値を利用する水位センサには、導電性を有する液体を収容した容器内に、液体が接することにより通電可能となる電極部が設けられている。電極部は液体の減少に伴って液面が低下する方向の複数位置に配置されている。容器内の液面より上側にある電極部は液体に接しておらず、液面より下側にある電極部は液体に接した状態となる。電圧を印加し、各電極部の通電状態を検出することで、どの電極部の位置まで液面があるかを知ることができる。一方、静電容量を測定する水位センサは、液面の位置によって静電容量が変化する電極を容器内の水深方向に亘って対向させるように設ける。例えば、この電極間の静電容量の変化に伴う電流や発振周波数の変化を検出することで液面を検知する。静電容量値は電極面積に対して液体の占める割合が大きくなるにつれて、その変化量が小さくなる特性がある。そのため、容器内の水位の高い位置では水位の変化に対して静電容量の変化が小さく検出精度が落ちるという問題がある。
この問題を解決するものとして、例えば特許文献1に記載したものが挙げられる。水位の高い位置と低い位置で電極間距離が狭くなり、容器の鉛直方向中心に向かうに従って電極間距離が広くなるように電極を形成している。また水位の高い位置と低い位置で電極自体の幅を大きくすることで静電容量の変化に線形性をもたせることができ、静電容量の変化を検出しやすくなる。さらに、測定電極間の電気力線を制御するダミー電極を設けることで、測定電極間の電気力線を容器内に集中させ、水位の変化に対する静電容量の変化を大きくすることができる。
特開2003−57097号公報
しかし、特許文献1に記載した方式の場合、容器内の水位によって電極間距離や電極自体の幅を変える必要があり、さらにダミー電極を設けるため電極の構造が特殊になる。また液体を収容する容器が傾いた場合に精度が落ちるという問題がある。
そこで本発明の目的は、耐久性があり精度を向上させることのできる水位センサを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る水位センサは、液体を収容する容器であって、対向して設けられる第1および第2の側壁と、前記第1および第2の側壁の対向方向と異なる方向に対向する第3および第4の側壁とを有する容器と、前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、前記第3および第4の側壁に設けられる一対の第2の電極と、前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、前記基板の表面に前記第2の電極とそれぞれ所定の間隔を介して隣り合って形成される複数の第4の電極と、前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、耐久性があり精度を向上させることのできる水位センサを提供することができる。
以下本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る水位センサを採用した燃料電池1の外観斜視図である。図2は本発明に係る水位センサを採用した燃料電池とノート型コンピュータをドッキングさせた状態を示す外観斜視図である。燃料電池1は例えばノート型コンピュータ10の外部電源として用いられる。この燃料電池1はダイレクトメタノール方式の燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)である。メタノールと水を混合した予混合液を燃料とし、この予混合液を空気中の酸素と電解質膜で化学反応させることによって発電させる。このDMFCは、水素を燃料に用いる燃料電池よりも取り扱いが容易で、装置全体を小型にまとめることができる。
燃料電池1は、直方体に形成された本体11と、本体11の底に沿って平坦に延出した載置部12とを有している。本体11の壁部には多数の通気孔11aが形成されている。本体11の内部には後述する発電部が納められている。本体11の一部は、カバー11bとして取り外せるように形成されている。本体11のカバー11bを取り外した部分には後述する燃料タンクが入れられている
載置部12は、ノート型コンピュータ10の後部とドッキングできるように形成されている。載置部12の内部には、後述する制御部が設けられている。制御部は発電部の動作を制御する。載置部12の上面には、ノート型コンピュータ10を連結するロック機構13と、燃料電池1から電力をノート型コンピュータ10に供給するためのコネクタ14とが設けられている。
ロック機構13は、載置部12上の3箇所に配置されており、それぞれ位置決め突起131とフック132とを備える。ノート型コンピュータ10の後部底面には、ロック機構13に連結される係合孔、およびコネクタ14に接続されるソケットが設けられている。ノート型コンピュータ10が載置部12に押し当てられると、ロック機構13がノート型コンピュータ10の係合孔に挿入される。フック132によって載置部12にノート型コンピュータ10が保持される。その結果、ノート型コンピュータ10のソケットがコネクタ14と電気的に接続される。この状態で、本体11に設けられたスイッチがオンにされると、燃料電池1は、発電を開始する。
載置部12は、さらにイジェクトボタン15を備える。このイジェクトボタン15を押すと、ロック機構13のフック132が解除され、ノート型コンピュータ10を燃料電池1から取り外すことができるようになる。
図3は燃料電池本体内部に収納された発電部の外観斜視図である。発電部2は、燃料タンク31、混合タンク41、起電部50、排液冷却器71、第1の冷却ファン72、復水器81、第2の冷却ファン82、濃度センサ90、および送気ポンプ61、水回収ポンプ85等を備える。これらはベースマニホールド100の上に載置され、一体に支持される。混合液や水等の流体を流す複数の流路は、ベースマニホールド100の中に形成されている。ベースマニホールド100は、外径が矩形状のベース基板およびベース基板とほぼ同一外形に形成された板状のカバー部材を有している。ベース基板には、流路となる溝が形成され、カバー部材は、これらの溝を覆うようにベース基板に張り合わされている。
排液冷却器71は、第1の冷却ファン72および第2の冷却ファン82を挟んで、復水器81と並べて配置される。予混合液冷却器73は、配管を蛇腹状に折り返した形状を有する。復水器81は、水平方向に対して傾斜して伸びる複数の凝縮管と、この凝縮管の回りに取り付けられる冷却フィンとを備える。第2の冷却ファン82は、復水器81の凝縮管に取り付けられた冷却フィンに沿って、本体11の通気孔11aを通して取り入れた外気を送る。
図4は本発明に係る水位センサを採用した燃料電池の系統図である。発電部2は、燃料供給部30と予混合液循環部40と起電部50と空気供給部60と燃料冷却部70と水回収部80と濃度センサ90とを備える。
燃料供給部30は、燃料タンク31と燃料供給路32と燃料バルブ33と燃料ポンプ34とで構成されている。予混合液循環部40は、混合タンク41と循環ポンプ42と混合液供給路43と混合液回収路44とフィルタ45とイオンフィルタ46と循環逆止弁47とで構成されている。起電部50は、複数のセルが積層されて構成されている。各セルは、アノード(燃料極)51とカソード(空気極)52とこれらの間に挟まれる電解質膜53とで構成されている。空気供給部60は、送気ポンプ61と吸気バルブ62と吸気フィルタ63とで構成されている。燃料冷却部70は、排液冷却器71と第1の冷却ファン72と予混合液冷却器73とで構成される。水回収部80は、復水器81と第2の冷却ファン82と回収槽83と水供給路84と水回収ポンプ85とで構成される。濃度センサ90は、音速センサが適用されている。物質中の音速を計測することでその物質の密度が分かる。これを基に燃料であるメタノールと水との分子量から予混合液の濃度が求まる。
燃料タンク31には、液体燃料として高濃度のメタノールが入れられている。燃料タンク31は、取替えが簡単な燃料カートリッジとして構成されている。したがって、燃料タンク31を取り替える際は、本体11に設けられたカバー11bを取り外し、燃料タンク31を本体11から取り出す。燃料タンク31は、燃料供給路32によって混合タンク41に連通されている。燃料供給路32の途中には、燃料バルブ33と燃料ポンプ34が設けられている。燃料バルブ33は、電磁弁であり、燃料ポンプ34とともに制御部3によって、動作制御される。
制御部3は、燃料バルブ33、燃料ポンプ34、循環ポンプ42、送気ポンプ61、吸気バルブ62、第1の冷却ファン72、第2の冷却ファン82、水位センサ83a、水回収ポンプ85、排気バルブ88、濃度センサ90、水位センサ100と信号線で接続され、これらを制御する。制御部3は、燃料ポンプ34、循環ポンプ42、送気ポンプ61、水回収ポンプ85の各々の流量、および吸気バルブ62、排気バルブ88の各々の開度によって、燃料電池1内の各流体の流れを制御する補機を構成している。
混合タンク41は槽41aと蓋41bとで構成されている。混合タンク41の槽41aには燃料供給路32と連通される燃料流入口32aと、混合液供給路43と連通される混合液流出口43aと、混合液回収路44と連通される混合液流入口44aとが設けられている。
混合液供給路43および混合液回収路44は、混合タンク41と起電部50との間に設けられ、予混合液を循環させるループを形成している。混合液供給路43は、混合タンク41から起電部50へ予混合液を送通する。混合液回収路44は、起電部50から混合タンク41へ予混合液を送通する。
混合液供給路43には、循環ポンプ42とフィルタ45とイオンフィルタ46と循環逆止弁47とが設けられている。フィルタ45は、混合タンク41と循環ポンプ42との間に配置されている。イオンフィルタ46は、循環ポンプ42と循環逆止弁47との間に配置されている。循環ポンプ42は、予混合液を混合タンク41から起電部50へ送液する。
混合液回収路44には、排液冷却器71が設けられている。排液冷却器71は、複数回折り返された伝熱管と、この伝熱管の周りに直角に取り付けられた多数の放熱フィンとを有している。また、第1の冷却ファン72が、排液冷却器71に取り付けられる。第1の冷却ファン72は、本体11の通気孔11aから外気を冷却空気として吸い込み、放熱フィンに沿う方向に空気を送る。
起電部50には、アノード51とカソード52とが電解質膜53を挟むように配置されている。アノード51には混合液供給路43及び混合液回収路44が接続され、予混合液が流される。カソード52には空気供給部60と通じる吸気路64及び復水器81と通じる排気路86が接続され、空気が流される。
図5は起電部のセル構造を模式的に示した図である。起電部50では、アノード51に流される予混合液中のメタノールおよび水が電解質膜53を介して、カソード52に流される空気中の酸素と反応し、発電される。このとき、アノード51側では、反応生成物として二酸化炭素が生成される。生成された二酸化炭素は余った予混合液とともに混合液回収路44に排出される。また、カソード52側では、水が水蒸気の状態で生成される。生成された水は湿り空気となって排気路86に排出される。
空気供給部60は、送気ポンプ61で吸気フィルタ63から酸素を含む空気を吸い込み、吸気路64を通してカソード52に送通する。送気ポンプ61とカソード52との間には、吸気バルブ62が設けられている。排気路86は、復水器81、排気フィルタ87および排気バルブ88を通って、排気口89へと通じている。排気口89は本体11の通気孔11aに向かって開口している。
排気路86を通って送られてきた湿り空気中の水分は、復水器81で凝縮され、復水器81の下部に配置される回収槽83に溜まる。回収槽83は、水供給路84によって混合液回収路44の途中に連通している。水位センサ83aが回収槽83に設けられ、溜まった水の水位を検出する。水供給路84の途中には、水回収ポンプ85と逆止弁85aとが設けられている。水回収ポンプ85は、回収槽83の水を混合タンク41に送る。
また、復水器81で水分がある程度回収された空気は、復水器81の上部から排気され、排気フィルタ87へと送通される。排気フィルタ87は、金属触媒などにより構成される。排気フィルタ87は排気路86を通して排気される空気中に含まれるメタノールなどの有害物質を除去する。排気フィルタ87の直下には、貯溜部87aが設けられている。この貯溜部87aは回収路87cを介して、水回収ポンプ85と逆止弁85aとの間で水供給路84に連通される。回収路87cは貯溜部87aへの逆流を防止する逆止弁87bを備える。
濃度センサ90は、予混合液中のメタノール濃度を計測するために、バイパス路91の途中に設けられている。バイパス路91は、循環ポンプ42とイオンフィルタ46との間の混合液供給路43から分岐され、混合タンク41に予混合液を還流する。濃度センサ90の検出分解能が熱によって低下することを防止するために、バイパス路91には、濃度センサ90の上流に予混合液冷却器73が設けられる。
予混合液冷却器73は、第1の冷却ファン72によって形成される冷却空気流に対し排液冷却器71の上流側に配置される。予混合液冷却器73は、配管を蛇腹状に折り返した形状を有する。濃度センサ90に送られる予混合液は、予混合液冷却器73を通過することで冷却される。この場合、予混合液冷却器73の冷却能力は、濃度センサ90に送られる予混合液の温度を40℃以下にする程度であることが望ましい。
燃料電池1の動作中、第1の冷却ファン72および第2の冷却ファン82が駆動され、本体11に形成された通気孔11aを通して外気が本体11内に導入される。通気孔11aを通して本体11内に導入された外気および本体11内の空気は、予混合液冷却器73および排液冷却器71を通り、第1の冷却ファン72に吸気される。第2の冷却ファン82により本体11内に導入された外気および本体11内の空気は、復水器81を通って第2の冷却ファン82に吸気される。また、第1の冷却ファン72および第2の冷却ファン82から排気された空気は、起電部50およびその周囲を通過した後、本体11の外部に排気される。
発電を行う時は、制御部3によってポンプやバルブの動作が制御される。制御部3は燃料ポンプ34を駆動させ、燃料タンク31から混合タンク41に高濃度のメタノールを供給する。燃料流入口32aから噴出したメタノールは、混合タンク41内で、既存の予混合液、アノードから還流された予混合液、混合液回収路44の途中で復水器81の回収槽83から戻された水と、攪拌希釈される。この攪拌は、燃料流入口32aから噴出するメタノールの流れ、および混合液流入口44aから噴出する予混合液の流れによって行われる。
メタノールが足された予混合液は、循環ポンプ42によってアノード51に供給される。カソード52には、送気ポンプ61によって空気が供給されている。供給されたメタノールおよび空気は、アノード51とカソード52との間に設けられた電解質膜53で化学反応する。その結果、アノード51とカソード52との間に電力が発生する。起電部50で発生した電力は、制御部3からコネクタ14を介してノート型コンピュータPへ供給される。
発電反応に伴い、起電部50のアノード51側には二酸化炭素が生成され、カソード52側には水(水蒸気)が生成される。アノード51側に生じた二酸化炭素および化学反応に供されなかった予混合液は、混合液回収路44へ送られ、排液冷却器71を通して冷却された後、混合タンク41に還流する。
混合タンク41に還流した二酸化炭素は、混合タンク41内で気化する。気化した二酸化炭素は気液分離膜41kを通過して、混合タンク41から生成ガス回収路86aを通って排気路86の途中に合流される。二酸化炭素は、湿り空気とともに排気フィルタ87に通される。二酸化炭素と湿り空気は排気バルブ88を介して、最終的には排気口89から外部へ排気される。気液分離膜41kを通して空気中に飛沫したメタノール及び空気は、排気フィルタ87を通過することで排気フィルタ87に回収除去される。
カソード52側に生じた水は、その大部分が水蒸気となって空気とともに排気路86に排出される。水分を含む湿り空気は、復水器81によって水分が凝縮分離される。空気は、排気バルブ88を通り、排気口89から本体11内に排気される。本体11内の空気は更に通気孔11aを通して外部に排気される。復水器81によって凝縮された水は、回収槽83に溜まり、水回収ポンプ85で混合液回収路44の途中に注入される。水は混合タンク41へ送られ、メタノールと混合された後、混合液供給路43から再び起電部50へ供給される。また、復水器81によって回収しきれず復水器81よりも下流側の排気路86で結露した水は、排気フィルタ87の直下に設けられる貯溜部87aに溜められる。貯留部87aに溜められた水は水供給路84を介して混合液回収路44の途中に合流される。
混合タンク41内におけるメタノールの濃度は、濃度センサ90によって検出される。制御部3は、検出された濃度に応じて水回収ポンプ85を作動させ、回収槽83から混合タンク41へ供給する水の量を調整する。これにより、予混合液のメタノールの濃度を一定に維持する。また、排気路86を通じて回収される水の回収量、つまり、水蒸気の凝縮量は、復水器81の冷却能力を制御することにより調整される。復水器81の冷却能力は回収槽83の水位に応じて、調整する。本実施形態では、水位センサ83aにより検出された水位に応じて第2の冷却ファン82の駆動電圧を制御する。冷却ファン82の制御により復水器81の冷却能力を調整し、水の回収量を制御する。水回収ポンプ85が制御部3により正転駆動される間、逆止弁85aが開き、逆止弁87bが閉じられる。回収槽83内の水は、水供給路84および逆止弁85aから混合液回収路44を通って混合タンク41へ送られる。
また、制御部3は、一定の動作期間ごとに水回収ポンプ85を所定時間、逆転駆動させる。貯溜部87a内に溜まった水を回収槽83に回収する。水回収ポンプ85が逆転駆動されると、逆止弁87bが開き、逆止弁85aが閉じられる。この結果、貯溜部87aに溜まった水および復水器81より下流の排気路86内で結露した水は、回収路87c、逆止弁87b、および水供給路84を通って回収槽83に回収される。その後、回収された水は、混合タンク41へ供給され、メタノールの希釈に用いられる。
図6は混合タンクの分解斜視図である。混合タンク41は、槽41aと蓋41bとで構成されている。槽41aと蓋41bとの合わせ面を機密にするために、パッキング41cが槽41aのシート面に装着されている。蓋41bは、内部と外部とを通じさせる連通孔41eを有している。この連通孔41eは混合タンク41の内側に向かって突出する内部孔口41fにチューブ48の基端48aが取り付けられている。連通孔41eの外部孔口41gは、混合タンク41の外側に向かって突出し、キャップ49で塞がれている。キャップ49は、ビス49aで蓋41bに取外せるように固定されている。キャップ49の内側には、シール部材となるOリングが取り付けられている。蓋41bは、Oリングで密閉される範囲の内側となる外部孔口41gの脇に、内部に繋がる通気孔41hをさらに有している。槽41aと蓋41bとはネジ41jと槽41aに設けられたネジ穴41kとにより接続される。槽41aの内壁41mには後述する電極が形成される。また、蓋41bには後述する抵抗式水位センサ110用の基板111が取り付けられている。
燃料電池1のメンテナンスなどのために、メタノールを含む予混合液が循環する系統を開放する場合、開放した箇所から予混合液が流出しないように、混合タンク41から予め抜き取る。予混合液を抜き取るには、まず混合タンク41の蓋41bに取り付けられたキャップ49を取外す。露出された連通孔41eの外部孔口41gにシリンジやスポイトなどの吸引器を装着しチューブ48の先端48bから混合タンク41内の予混合液を抜き取る。
図7は本発明の実施形態に係る水位センサの外観斜視図である。混合タンク41には予混合液の水位を測るための水位センサが設けられている。予混合液は人体に有害であるため、漏出しないように予混合液の水位を管理する必要がある。本発明に係る水位センサは、槽41aの側壁41mに形成された静電容量式水位センサと後述する抵抗式水位センサ110とから構成される。
ここでは槽41aの中で液体が収容される部分だけを簡略化して記載している。槽41aの側壁41mには電極100が形成されている。槽41a内の電極100aが設けられた面と対向する面に設けられた電極を電極100cとし、電極100aの設けられた面と直交する面に設けられた電極を電極100bとする。電極100bと対向する面に設けられた電極100dの記載を一部省略しているが、電極100dは電極100bと同じ面積になるように形成される。電極100aと対向する電極100cを第1の電極と呼び、電極100bと対向する電極100dを第2の電極と呼ぶ。以下の説明では特に必要な場合を除き、単に電極100a、100b、100c、100dとして説明する。
電極100は槽41aの側壁41mに直接金属めっきを施すことで形成する。金めっき等を施すことで槽41aの側壁41mの一部を電極として利用することができる。フレキシブルプリント基板等を用いて電極100を直接槽41aの外に延出することで、コネクタ接続用の端子部101を電極100と一体に設けることもできる。ここでは記載を省略しているが、電極100a、電極100b、電極100c、電極100dにそれぞれ対応して端子部101を設けても良い。
誘電率が物質によって固有であることから、対向する2枚の電極100間に存在する物質に応じて測定される静電容量の値が変化する。2枚の電極100間に異なる複数の物質が存在している場合、電極100に接している面積によっても静電容量の値は変化する。槽41a内の液体の水位が変化すると、電極100に触れる液体と気体の割合が変化するため、水位の変化を静電容量の変化として検出することができる。実際に槽41aの水位を検出する時は、例えば物質と水位に対応した静電容量の値をあらかじめ調べておき、図示しないメモリにテーブルや計算式として記憶させておく。静電容量の値を測定した時はメモリに記憶されたテーブルを参照し水位を算出する。
金属めっきにより側壁41mに直接形成された電極100の表面には撥水膜102を施している。撥水膜102は例えば、フッ素系高分子材料からなる。混合タンク41内の混合液中に金属イオンが溶出すると発電性能が低下するため、少なくとも電極100が液体に触れないように電極100の上から撥水膜102を施す必要がある。電極100の面積は測定するべき水位の範囲に応じて調節すれば良く、底面41nまで水位を検出できるようにしても良い。
槽41aの側壁41mに直接金属めっきを施し電極100を形成することで混合タンク41そのものを静電容量式水位センサとして利用することができる。
静電容量方式では容器開口部付近の水位を測定する時は精度が落ちるという問題点がある。本発明では静電容量式水位センサでは精度が落ちる箇所や測れない箇所を抵抗式水位センサ110で測ることのできる構造にしている。
図8は本発明に係る水位センサを採用した混合タンクの槽と蓋の部分を示す断面図である。混合タンク41は槽41aと蓋41bとで構成されている。槽41aと蓋41bとの合わせ面を機密にするために、パッキング41cが槽41aのシート面に装着されている。パッキング41cは蓋41bに設けても良い。電極100の表面には撥水膜102が施されている。電極100の一部はフレキシブルプリント基板等を用いて端子部101として槽41aの外に延出されている。槽41aと蓋41bとは一部に端子部101を挟んで接合されるが、槽41aあるいは蓋41bにパッキング41cを設けることで槽41aと蓋41bとの接合を密にすることができる。蓋41bには抵抗式水位センサ110用の基板111が取り付けられている。抵抗式水位センサ110は槽41aの揺れや傾きの影響を少なくするため、槽41aの側壁41mおよび底面41nに対して中心に位置するように設置されている。
図9は本発明の実施形態に係る抵抗式水位センサの外観斜視図である。以後の説明において、同じ構成のものについては一つを代表して説明する。水位センサ110の基板111はセラミックス等から成り、基板111の先端にはボンディングワイヤ112を介してコネクタ113が取り付けられている。基板111の表面111aには配線パターン114と複数の検出電極115と複数の参照電極116とが形成されている。検出電極115を第3の電極と呼び、参照電極116を第4の電極と呼ぶが、以下の説明では特に必要な場合を除き、単に検出電極115および参照電極116として説明する。水位センサ110はコネクタの端子部113aを介して制御部3と電気的に接続される。
図10は図9中のA−A´線に沿って示す検出電極の断面模式図である。検出電極115の電極部117は例えば銅から成る。各電極部117には表面117aに金メッキ118が施されている。電極部117の表面117aに金メッキ118を施すことで、電極部117の銅が溶出し混合タンク41内の予混合液中に流出することを防止できる。金メッキ118により電極部117の特性が経時劣化を起こすのを防ぐこともできる。基板111の表面111aのうち電極部117以外の箇所には撥水膜119が施されている。撥水膜119は例えば、フッ素系高分子材料からなる。図6に示すように、混合タンク41に取付けられた水位センサ110の基板111で、槽41aよりも外に突出している部分には撥水膜を塗布していなくても良い。電極部117は金メッキ118と撥水膜119とにより覆われることになる。そのため、電極部117の銅は溶液に触れることなく、銅が溶液中に溶出するのを防ぐことができる。参照電極116の断面も同様に電極部117、金メッキ118、撥水膜119からなる構造となっている。
図9に示すように検出電極115及び参照電極116はそれぞれ独立した配線パターン114に接続されている。検出電極115と隣接する参照電極116との間には一定の間隔Lが設けられている。検出電極115は基板111上において、混合タンク41内の水位の低下方向の位置に複数形成されている。本実施形態では混合タンク41内の水位に対して、検出電極115aが一番高い位置にあり、検出電極115aは混合タンク41内の予混合液が満タンの時に液面に接する。検出電極115hが一番低い位置にあり、混合タンク41の底面近傍に位置するよう設置されている。検出電極115の数や、検出電極115同士の間隔は検出する水位に応じて任意に決めてよい。参照電極116は検出電極115の電位の基準となる。参照電極116は検出電極115にそれぞれ隣り合って対応するように形成されている。参照電極116は一つの配線パターン114に並列接続され、図示しない電源に接続されている。検出電極115は図示しないグラウンドに接続されている。
図11は図9に示した抵抗式水位センサと電極配置の異なる他の水位センサの外観斜視図である。図11に示すように参照電極116は基板111の表面111aに亘って延びるように形成された一つの電極としても良い。複数の検出電極115が所定の間隔Lを介して参照電極116の両側に形成されている。
混合タンク41内の液面より上側にある検出電極115及び参照電極116は液体に接していない。混合タンク内41の液面より下側にある検出電極115及び参照電極116は液体に接した状態となる。混合タンク41内の水位を測定する際は、制御部3の指示により行う。制御部3からの指示により検出電極115と参照電極116との間に電圧が印加されると、液体は導電性を有することから、液体に接していない検出電極115と参照電極116とは通電されず、液体に接している検出電極115と参照電極116とは通電されることとなる。したがって、検出電極115と参照電極116との通電状態を検出することで、どの検出電極115の位置まで水位があるかを知ることができる。
電極部117や基板111に液体が残留し、検出電極115と参照電極116とが通電すると水位の誤検出を招くことがある。そのため本実施形態に係る水位センサでは、金メッキ118を施された電極部117以外の基板111の表面111aに撥水膜119が施されている。基板111の表面111aに撥水膜119を施すことで、水位が低下した後も基板111の表面111aに液体が残留しない。水位が低下したにもかかわらず、残留した液体により水位が誤検出されてしまうことを防止することができる。一方、検出電極115と参照電極116とには撥水膜は施されていないが、基板111の表面111aの検出電極115と参照電極116との間が撥水膜119を介して隔てられている。そのため、電極に残留した液体により検出電極115と参照電極116とが繋がり通電されるのを防止することができる。
このような電極間の抵抗を測定する方式では明確に液体の有無を検出することができる。
図12は本発明に係る混合タンクが傾いた状態を示す模式図である。この図においては、分かりやすくするため端子部101や撥水膜102や抵抗式水位センサ110の記載を省略している。槽41a内の電極100aが設けられた面と対向する面に設けられた電極を電極100cとし、電極100aの設けられた面と直交する面に設けられた電極を電極100bとする。また液面の様子を分かりやすくするため、電極100bと対向する面に設けられた電極100dの記載を一部省略しているが、電極100dは電極100bと同じ面積になるように形成される。
図12に示すように混合タンク41がX軸方向に傾いている時、電極100aは全く液体に接していないが、電極100aと対向する電極100cは液体に接している。一方、電極100bと電極100dに液体が接する面積は同じである。そのため、電極100aと電極100cとの間で検出される静電容量の値と、電極100bと電極100dとの間で検出される静電容量の値とは大きく異なる。
電極100aと電極100cとの間では、液体の接する面積が大きく異なることから正確な水位を検出することはできない。混合タンク41が傾いていない場合と比較して、電極100aが空気に触れる面積が増える分、電極100aと電極100cとの間で検出される静電容量の値は低い値になる。電極100aと電極100cとの間で異常な静電容量値が検出されることで、X軸方向に混合タンク41が傾いていることが分かる。電極100bと電極100dに液体が接する面積は同じであるため、電極100bと電極100dの間の静電容量の値を測定することで、傾いた状態での水位を検出することができる。
混合タンク41の側壁41mの対向する面に設けた2組の電極100により、2軸で水位検出が可能である。混合タンク41が傾いた状態となり、ある側壁41mに設けられた電極100に液体が接していない状態においては、他の液体に接している電極100を用いて水位を検出することができ、同時にどの方向に傾いているかを検出することも可能となる。
混合タンク41に収容されている液体の体積と混合タンク41の各方向に対する傾きと、その時の静電容量値との関係をあらかじめ調べておけば、静電容量値を測定することで液体の水位に加えて、より精密な傾きも検出することが可能となる。1軸方向のみに傾いている場合だけでなく、X軸方向、Y軸方向ともに角度を有している場合も、あらかじめ測定した静電容量値にフィードバックすることで混合タンク41の傾いている方向と傾いている角度を知ることができる。
抵抗方式水位センサ110は検出電極115と参照電極116との間の抵抗を測定することで明確に液体の有無を検出することができる。しかし混合タンク41に傾きが生じた場合は、本来液滴が付着していない検出電極115に液滴が付着し通電されることで水位を誤検出することがある。混合タンク41が傾いている時は静電容量式センサを用いることで、傾きの角度と傾いた状態での水位を測定することができる。あらかじめ、静電容量の値と混合タンクの角度と収容された液体の体積との関係を調べておけば、混合タンク41が水平の状態の水位を算出することもできる。
図13は本発明の第2の実施形態に係る混合タンクの槽部分を示す外観斜視図である。液体中の静電容量の値は液体の温度や濃度によって変化する。そのため、より正確な水位を測定するには温度センサや濃度センサを設け、温度や濃度の影響を補正して静電容量の値を算出する必要がある。しかし温度センサや濃度センサを新たに設けると構造が複雑になり混合タンクの設計を変える手間が生じる。本実施形態では静電容量式水位センサの電極100を一つの側壁41m上において水位の変化する方向に間隔を介して2枚並べて設けている。
槽41a内の電極121aおよび電極121bが設けられた面と対向する面に、電極121aおよび電極121bと対応して設けられた電極を電極123aおよび電極123bとする。電極121aおよび電極121bの設けられた面と直交する面に、電極121aおよび電極121bと対応して設けられた電極を電極122aおよび電極122bとする。電極122aおよび電極122bの設けられた面と対向する面に、電極122aおよび電極122bと対応して設けられた電極を電極124aおよび電極124bとする。電極121a、電極122a、電極123a、電極124aを改めて第1の電極と呼び、電極121b、電極122b、電極123b、電極124bを改めて第2の電極と呼ぶが、以下の説明では特に必要な場合を除き、単に電極121a、電極121b等として説明する。
液面の様子を分かりやすくするため、電極124aは図中には記載せず、電極124bは記載を一部省略している。以下の説明で電極121、電極122、電極123、電極124をそれぞれ区別する必要のない場合は電極121を代表して説明する。
間隔を介して並べられた電極121aと電極121bにより測定される静電容量の比をとることによって水位を検出する。静電容量比を測定することで、変数としての温度や濃度がキャンセルされ、測定精度への影響を低減することができる。
一方、静電容量方式では容器開口部付近の水位を測定する時は精度が落ちるという問題点がある。また本実施形態では静電容量式水位センサの電極121aと電極121bとの間隔の空いた箇所では水位を測定することができない。そこで、本発明では静電容量式水位センサでは精度が落ちる箇所や測れない箇所を抵抗式水位センサで測ることのできる構造にしている。
図14は水位の変化と測定される静電容量値との関係を模式的である。
水位を測定する点の中で一番水位が高い箇所に抵抗式水位センサ110の検出電極115aが位置するようにする。測定するべき水位の中で一番低い箇所に検出電極115eが位置するようにする。静電容量式水位センサの電極121aと電極121bとの間隔の空いた箇所には検出電極115cが位置するようにする。
水位の変化する方向に対して水位の高い側に位置する電極121aの静電容量値をC1、水位の低い側に位置する電極121bの静電容量値をC2とする。空気の誘電率は液体の誘電率よりも小さい。水位が下がり電極121aが空気に触れる面積が大きくなると、測定される静電容量値は小さくなる。水位が下がるにつれて、上側の電極121aは空気に触れる面積が大きくなっていきC1の静電容量は小さくなっていく。そのため、水位が下がるにつれて、2枚の電極121aと電極121bの静電容量比C1/C2は次第に小さくなっていき、静電容量の値はグラフのように変化する。電極121aと電極121bとで隔てられ電極121aも電極121bも存在しない領域では、水位が下がっても電極121aあるいは電極121bに触れる空気と液体の割合は変化しないので静電容量比も変化しない。水位が下がり、水位の低い側に位置する電極121bに空気が触れるようになるとC2の静電容量が小さくなっていく。水位が下がるにつれてC1/C2の値は次第に大きくなっていく。
電極121aと電極121bの2枚で測定する方法では、グラフに示すように、同一の静電容量比でMおよびNという異なる2種類の水位が存在する。電極121aと電極121bとで隔てられた領域に抵抗式水位センサの検出電極115cを設けることで、水位がその検出電極115cよりも高いか低いかが分かる。この測定結果を参照することで、同一の静電容量比が測定される場合でも正確な水位を特定することができる。
図15に示すように参照電極116が基板111の表面111aに亘って延びるように形成された水位センサ110を用いた場合も同様である。この時、参照電極116は基板111の表面111aに亘って延びるように形成されているので、少なくとも一つの検出電極115eが電極121aと電極121bとで隔てられた領域に位置するようにすれば良い。水位を測定する点の中で一番水位が高い箇所に抵抗式水位センサ110の検出電極115aが位置するようにする。測定するべき水位の中で一番低い箇所に検出電極115iが位置するようにする。この時、参照電極116は検出電極115aの位置から検出電極115iの位置に亘って形成されれば良い。
抵抗式水位センサでは明確に液体の有無を検出できるが、検出電極115や参照電極116に残留した液体により誤検出を生じる場合がある。検出電極115の位置まで液体が存在するということは検知できるが、正確な水位までは特定できない。一方、静電容量方式は分解能が高く精度良く水位を検出できるが、液温や濃度の影響を受けやすい。液温や濃度の影響を低減するために上下に間隔を介して配置した2枚の電極を用いると精度は向上するが、電極121aと電極121bで隔てられた箇所では水位を検出することはできない。また静電容量方式単体では同一の静電容量値が検出された時に電極121aと電極121bで隔てられた位置よりも水位が高いのか低いのか特定することはできない。
本実施形態では2種類の方式で相互に測定値を補完しあうことにより測定精度を向上させることができる。本実施形態では2種類の方式の水位センサを用いているため、どちらか一方の方式の水位センサに故障や不具合が生じた場合でも、残りの一方の方式の水位センサで測定を継続することができる。水位センサとしての精度と耐久性を向上させることができる。
本実施形態を実施した場合、耐久性があり精度を向上させることのできる水位センサを提供することができる。
本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
本発明に係る水位センサを採用した燃料電池の外観斜視図。 本発明に係る水位センサを採用した燃料電池とノート型コンピュータをドッキングさせた状態を示す外観斜視図。 燃料電池本体内部に収納された発電部の外観斜視図。 燃料電池の発電システムの系統図。 起電部のセル構造を示す模式図。 混合タンクの分解斜視図。 本発明の係る水位センサを採用した混合タンクの槽部分を示す外観斜視図。 本発明に係る水位センサを採用した混合タンクの槽と蓋の部分を示す断面図。 本発明に係る抵抗式水位センサを示す外観斜視図。 図9中のA−A´線に沿って示す検出電極の断面模式図。 図9に示した抵抗式水位センサと電極配置の異なる他の水位センサの外観斜視図。 本発明に係る混合タンクが傾いた状態を示す模式図。 本発明の第2の実施形態に係る混合タンクの槽部分を示す外観斜視図。 水位の変化と測定される静電容量値との関係を模式的に示すグラフ。 水位の変化と測定される静電容量値との関係を模式的に示すグラフ。
符号の説明
1…燃料電池、2…発電部、3…制御部、10…ノート型コンピュータ、11…本体、11a…通気孔、11b…カバー、12…載置部、13…ロック機構、14…コネクタ、15…イジェクトボタン、31…燃料タンク、32…燃料供給路、32a…燃料流入口、41…混合タンク、41a…槽、41b…蓋、41e…連通孔、41f…内部口孔、41g…外部口孔、41m…側壁、41n…底面、43…混合液供給路、43a…混合液流出口、44…混合液回収路、44a…混合液流入口、48…チューブ、49…キャップ、51…アノード、52…カソード、53…電解質膜、63…吸気フィルタ、64…吸気路、71…排液冷却器、72…第1の冷却ファン、73…予混合液冷却器、81…復水器、82…第2の冷却ファン、83…回収槽、84…水回収路、86…排気路、87…排気フィルタ、90…濃度センサ、100a…電極(第1の電極)、100b…電極(第2の電極)、100c…電極(第1の電極)、100d…電極(第2の電極)、101…端子部、102…撥水膜、110…抵抗式水位センサ、111…基板、112…ボンディングワイヤ、113…コネクタ、114…配線パターン、115…検出電極(第3の電極)、116…参照電極(第4の電極)、117…電極部、118…金メッキ、119…撥水膜、121a…電極(第1の電極)、121b…電極(第2の電極)、122a…電極(第1の電極)、122b…電極(第2の電極)、123a…電極(第1の電極)、123b…電極(第2の電極)、124a…電極(第1の電極)、124b…電極(第2の電極)

Claims (16)

  1. 液体を収容する容器であって、
    対向して設けられる第1および第2の側壁と、
    前記第1および第2の側壁の対向方向と異なる方向に対向する第3および第4の側壁とを有する容器と、
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第3および第4の側壁に設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記基板の表面に前記第2の電極とそれぞれ所定の間隔を介して隣り合って形成される複数の第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする水位センサ。
  2. 前記基板に形成される前記複数の第3および第4の電極の少なくとも一部は、前記基板上において前記第1および第2の電極と対向する領域から離間して形成されていることを特徴とする請求項1記載の水位センサ。
  3. 液体を収容する容器であって、
    対向して設けられる第1および第2の側壁とを有する容器と、
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第1および第2の側壁に前記第1の電極と離間して設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記基板の表面に前記第3の電極それぞれと所定の間隔を介して隣り合って形成される複数の第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする水位センサ。
  4. 前記第1の電極と第2の電極との間に設けられた離間部に対応する位置に前記第3の電極と前記第4の電極が少なくともそれぞれ一つずつ位置するように前記基板が設置されることを特徴とする請求項3記載の水位センサ。
  5. 液体を収容する容器であって、
    対向して設けられる第1および第2の側壁と、
    前記第1および第2の側壁の対向方向と異なる方向に対向する第3および第4の側壁とを有する容器と、
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第3および第4の側壁に設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記複数の第3の電極と所定の間隔を介して前記複数の第3の電極の並びに沿って延びる第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする水位センサ。
  6. 前記基板に形成される前記第3および第4の電極の少なくとも一部は、前記基板上において前記第1および第2の電極と対向する領域から離間して形成されていることを特徴とする請求項5記載の水位センサ。
  7. 液体を収容する容器であって、
    対向して設けられる第1および第2の側壁とを有する容器と、
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第1および第2の側壁に前記第1の電極と離間して設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記複数の第3の電極と所定の間隔を介して前記複数の第3の電極の並びに沿って延びる第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする水位センサ。
  8. 前記第1の電極と第2の電極との間に設けられた離間部に対応する位置に前記第3の電極と前記第4の電極の少なくとも一部が位置するように前記基板が設置されることを特徴とする請求項7記載の水位センサ。
  9. 液体燃料が収容された燃料タンクと、
    前記液体燃料と、空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う起電部と、
    前記燃料タンク内の前記液体燃料の水位を検出する水位センサと、を備え、
    前記水位センサは、
    前記燃料タンク内に対向して設けられる第1および第2の側壁と、
    前記第1および第2の側壁の対向方向と異なる方向に対向する第3および第4の側壁と、
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第3および第4の側壁に設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記基板の表面に前記第3の電極とそれぞれ所定の間隔を介して隣り合って形成される複数の第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする燃料電池。
  10. 前記基板に形成される前記複数の第3および第4の電極の少なくとも一部は、前記基板上において前記第1および第2の電極と対向する領域から離間して形成されていることを特徴とする請求項9記載の燃料電池。
  11. 液体燃料が収容された燃料タンクと、
    前記液体燃料と、空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う起電部と、
    前記燃料タンク内の前記液体燃料の水位を検出する水位センサと、を備え、
    前記水位センサは、
    前記燃料タンク内に対向して設けられる第1および第2の側壁と、
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第1および第2の側壁に前記第1の電極と離間して設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記基板の表面に前記第3の電極それぞれと所定の間隔を介して隣り合って形成される複数の第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする燃料電池。
  12. 前記第1の電極と第2の電極との間に設けられた離間部に対応する位置に前記第3の電極と前記第4の電極が少なくともそれぞれ一つずつ位置するように前記基板が設置されることを特徴とする請求項11記載の燃料電池。
  13. 液体燃料が収容された燃料タンクと、
    前記液体燃料と、空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う起電部と、
    前記燃料タンク内の前記液体燃料の水位を検出する水位センサと、を備え、
    前記水位センサは、
    前記燃料タンク内に対向して設けられる第1および第2の側壁と、
    前記第1および第2の側壁の対向方向と異なる方向に対向する第3および第4の側壁と、
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第3および第4の側壁に設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記複数の第3の電極と所定の間隔を介して前記複数の第3の電極の並びに沿って延びる第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする燃料電池。
  14. 前記基板に形成される前記第3および第4の電極の少なくとも一部は、前記基板上において前記第1および第2の電極と対向する領域から離間して形成されていることを特徴とする請求項13記載の燃料電池。
  15. 液体燃料が収容された燃料タンクと、
    前記液体燃料と、空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う起電部と、
    前記燃料タンク内の前記液体燃料の水位を検出する水位センサと、を備え、
    前記水位センサは、
    前記燃料タンク内に対向して設けられる第1および第2の側壁と
    前記第1および第2の側壁に設けられる一対の第1の電極と、
    前記第1および第2の側壁に前記第1の電極と離間して設けられる一対の第2の電極と、
    前記第1の電極間と前記第2の電極間の静電容量値を測定する測定手段と、
    前記液体に少なくとも一部が浸漬するように設置される基板と、
    前記基板の表面に形成される複数の第3の電極と、
    前記複数の第3の電極と所定の間隔を介して前記複数の第3の電極の並びに沿って延びる第4の電極と、
    前記第3の電極と隣り合う前記第4の電極との間の通電を検知する検知手段と、
    を具備することを特徴とする燃料電池。
  16. 前記第1の電極と第2の電極との間に設けられた離間部に対応する位置に前記第3の電極と前記第4の電極の少なくとも一部が位置するように前記基板が設置されることを特徴とする請求項15記載の燃料電池。
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