JP2007205805A - ガス検出装置及びこのガス検出装置に用いるガスセンサ制御回路 - Google Patents

ガス検出装置及びこのガス検出装置に用いるガスセンサ制御回路 Download PDF

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【課題】バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ素子を制御する制御回路が誤動作することで発生する異常電流によるガスセンサ素子の破損を防止する。
【解決手段】ガスセンサ素子4を制御するガスセンサ制御回路5は、バッテリ電源70の電源電圧VBをモニタするバッテリ電圧異常検出回路52、スイッチSW1〜SW3のON/OFF状態を制御するスイッチ制御回路54、及び、制御端子Vs+、COM、Ip+から見たガスセンサ制御回路5のインピーダンスをハイインピーダンスにするスイッチSW1〜SW3等を含んでいる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガスの有無や濃度を検出するガスセンサ素子を備えるガス検出装置及びこのガス検出装置に用いるガスセンサ制御回路に関する。
従来、車両用ガソリンエンジンなどの内燃機関の燃焼制御において、内燃機関に供給する空気と燃料との混合気の混合比を制御して、排気ガス中のCO、NOx及びHCを低減するために、排気ガス中の特定ガス濃度に応じて、燃料供給量をフィードバック制御する燃焼制御方式が知られている。
このような空燃比の制御に用いられるガスセンサ素子としては、ジルコニア等からなる固体電解質体の両面に電極を設けた2つのセンサセル(酸素イオンポンプセル及び酸素分圧検知セル)を、対向して配設した全領域空燃比センサ(以下、空燃比センサとも言う。)が知られている。この空燃比センサでは、この2つのセンサセルと、拡散抵抗体を介して被測定ガス雰囲気に連通した測定室とを含んで構成されており、拡散抵抗体を介して測定室に導入された被測定ガス中の酸素濃度を検知することができる。
このような空燃比センサを制御するための制御回路として、特許文献1に開示されているような空燃比信号検出回路が知られている。この空燃比信号検出回路は、複数個の演算増幅器を中心に構成されており、これら演算増幅器により第1の素子A(酸素分圧検知セル)の出力電圧を一定値にするよう、第2の素子B(酸素イオンポンプセル)のポンプ電流を制御している。このような空燃比信号検出回路に使用されている演算増幅器の電源は、通常、車両用バッテリ電源であり、演算増幅器はバッテリ電源から電圧供給されることによって作動している。
特開昭62−148849号公報(第4図)
ところで、何らかの理由でバッテリ電源の電源電圧が低下すると、バッテリ電源から演算増幅器に供給される供給電圧が低下する。演算増幅器の出力電圧範囲は、通常、演算増幅器の電源電圧範囲に依存するため、演算増幅器への供給電圧が低下すると演算増幅器の出力電圧が低下することになる。演算増幅器の出力電圧が低下すると空燃比信号検出回路が正常に動作できなくなる。このため、空燃比信号検出回路の誤動作によって空燃比センサに異常電流が流れ、空燃比センサが破損するおそれがあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ素子を制御する制御回路が誤動作することで発生する異常電流によるガスセンサ素子の破損を防止できるガス検出装置、及びこのガス検出装置に用いるガスセンサ制御回路の提供を目的とする。
上記問題の解決にあたり、本発明にかかるガス検出装置は、請求項1の記載によれば、固体電解質体及び一対の電極からなるセンサセルを備えるガスセンサ素子と、バッテリ電源から電圧供給されることで作動する演算増幅回路を備え、ガスセンサ素子に電気的に接続されて、ガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御回路と、を備えるガス検出装置であって、ガスセンサ制御回路は、バッテリ電源の電源電圧が所定の閾値以上であるか否かを判定する電源電圧判定手段と、電源電圧判定手段にて電源電圧が所定の閾値未満と判定されたときに、センサセルを保護する保護手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のガス検出装置では、保護手段を備えており、電源電圧判定手段によってバッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されると、この保護手段によってガスセンサ素子のセンサセルを保護する。よって、本発明のガス検出装置によれば、バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ制御回路が誤動作することで発生する異常電流からセンサセルを保護することができ、ガスセンサ素子の破損を防止することができる。ここで、保護手段は、異常電流からセンサセルを保護できるものであれば、いずれのものであっても良い。例えば、ガスセンサ素子側から見たガスセンサ制御回路のインピーダンスをハイインピーダンス状態にする手段であっても良く、また、センサセルの両端電位をバッテリ電源とは異なる別の電源等を用いて同電位にすることでセンサセルを異常電流から保護する手段であっても良い。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載のガス検出装置であって、ガスセンサ素子は、一対の電極に各々導通する複数のセンサ側接続端子を備えており、ガスセンサ制御回路は、ガスセンサ素子の複数のセンサ側接続端子に各々導通する複数の回路側接続端子を備えており、保護手段は、電源電圧判定手段にて電源電圧が所定の閾値未満と判定されたときに、回路側接続端子から見たガスセンサ制御回路のインピーダンスをハイインピーダンス状態にするハイインピーダンス化手段であることを特徴とする。
本発明のガス検出装置では、電源電圧判定手段によってバッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されると、回路側接続端子から見たガスセンサ制御回路のインピーダンスをハイインピーダンス状態にするハイインピーダンス化手段を備えている。これにより、バッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されたときに、保護手段であるハイインピーダンス化回路により、ガスセンサ素子とガスセンサ制御回路とを電気的に切り離すことができる。従って、ガスセンサ素子のセンサセルに異常電流が流れることはなく、センサセルを確実に保護することができる。よって、本発明のガス検出装置によれば、バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ制御回路が誤動作することで発生する異常電流からセンサセルを確実に保護することができ、ガスセンサ素子の破損を確実に防止することができる。
さらに、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1又は請求項2に記載のガス検出装置であって、ガスセンサ素子は、拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される測定室と、固体電解質体及び一対の電極を有し、一対の電極のうちの一方の電極が測定室に配置されて、測定室に導入された測定対象ガスに対する酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素イオンポンプセルと、固体電解質体及び一対の電極を有し、一対の電極のうちの一方の電極が測定室に配置されて、測定室内の酸素分圧に応じた起電力を発生する酸素分圧検知セルと、酸素分圧検知セルの一対の電極のうちの他方の電極側を閉塞して閉塞空間を形成する閉塞部材と、を備えており、ガスセンサ制御回路は、閉塞空間を内部酸素基準源として機能させるために、酸素分圧検知セルに対して閉塞空間に測定室内の酸素を汲み入れる方向に定電流を流す定電流供給手段を備えることを特徴とする。
ガス検出装置として、拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される測定室と、測定室に導入された測定対象ガスに対する酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素イオンポンプセルと、測定室内の酸素分圧に応じた起電力を発生する酸素分圧検知セルと、酸素分圧検知セルの一対の電極のうちの他方の電極側を閉塞して閉塞空間を形成する閉塞部材と、を備えたガスセンサ素子、及び、上記閉塞空間を内部酸素基準源として機能させるために、酸素分圧検知セルに対して閉塞空間に測定室内の酸素を汲み入れる方向に定電流を流す定電流供給手段を備えたガスセンサ制御回路、を有したものがある。このようなガス検出装置の場合、バッテリ電源の電源電圧が低下すると、酸素分圧検知セルに対して、定電流供給手段による定電流の電流方向とは逆方向、即ち、閉塞空間から酸素を汲み出す方向に電流(異常電流)が流れる場合がある。このような場合には、酸素分圧検知セルを構成する固体電解質体にブラックニングが生じるなど、ガスセンサ素子を破損するおそれがある。
これに対し、本発明のガス検出装置では、電源電圧判定手段によりバッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されると、ガスセンサ素子を保護する保護手段を備えている。これにより、酸素分圧検知セルに対して、定電流供給手段による定電流の電流方向とは逆方向(閉塞空間から酸素を汲み出す方向)の異常電流が流れることはない。よって、本発明のガス検出装置によれば、バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ制御回路が誤動作することで発生する異常電流からガスセンサ素子を保護することができ、ガスセンサ素子の破損を防止することができる。
また、上記問題の解決にあたり、本発明にかかるガスセンサ制御回路は、請求項4の記載によれば、バッテリ電源から電圧供給されることで作動する演算増幅回路を備え、固体電解質体及び一対の電極からなるセンサセルを備えるガスセンサ素子に接続されて、ガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御回路であって、バッテリ電源の電源電圧が所定の閾値以上であるか否かを判定する電源電圧判定手段と、電源電圧判定手段にて電源電圧が所定の閾値未満と判定されたときに、センサセルを保護する保護手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のガスセンサ制御回路では、保護手段を備えており、電源電圧判定手段によってバッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されると、この保護手段によってガスセンサ素子のセンサセルを保護する。よって、本発明のガスセンサ制御回路によれば、バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ制御回路が誤動作することで発生する異常電流からセンサセルを保護することができ、ガスセンサ素子の破損を防止することができる。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項4に記載のガスセンサ制御回路であって、ガスセンサ素子は、一対の電極に各々導通する複数のセンサ側接続端子を備えており、ガスセンサ制御回路は、ガスセンサ素子の複数のセンサ側接続端子に各々導通する複数の回路側接続端子を備えており、保護手段は、電源電圧判定手段にて電源電圧が所定の閾値未満と判定されたときに、回路側接続端子から見たガスセンサ制御回路のインピーダンスをハイインピーダンス状態にするハイインピーダンス化手段であることを特徴とする。
本発明のガスセンサ制御回路では、電源電圧判定手段によってバッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されると、回路側接続端子から見たガスセンサ制御回路のインピーダンスをハイインピーダンス状態にするハイインピーダンス化手段を備えている。これにより、バッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されたときに、保護手段であるハイインピーダンス化回路により、ガスセンサ素子とガスセンサ制御回路とを電気的に切り離すことができる。従って、ガスセンサ素子のセンサセルに異常電流が流れることはなく、センサセルを確実に保護することができる。よって、本発明のガスセンサ制御回路によれば、バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ制御回路が誤動作することで発生する異常電流からセンサセルを確実に保護することができ、ガスセンサ素子の破損を確実に防止することができる。
さらに、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項4又は請求項5に記載のガスセンサ制御回路であって、ガスセンサ素子は、拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される測定室と、固体電解質体及び一対の電極を有し、一対の電極のうちの一方の電極が測定室に配置されて、測定室に導入された測定対象ガスに対する酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素イオンポンプセルと、固体電解質体及び一対の電極を有し、一対の電極のうちの一方の電極が測定室に配置されて、測定室内の酸素分圧に応じた起電力を発生する酸素分圧検知セルと、酸素分圧検知セルの一対の電極のうちの他方の電極側を閉塞して閉塞空間を形成する閉塞部材と、を備えており、ガスセンサ制御回路は、閉塞空間を内部酸素基準源として機能させるために、酸素分圧検知セルに対して閉塞空間に測定室内の酸素を汲み入れる方向に定電流を流す定電流供給手段を備えることを特徴とする。
ガスセンサ素子として、拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される測定室と、測定室に導入された測定対象ガスに対する酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素イオンポンプセルと、測定室内の酸素分圧に応じた起電力を発生する酸素分圧検知セルと、酸素分圧検知セルの一対の電極のうちの他方の電極側を閉塞して閉塞空間を形成する閉塞部材と、を備えたものがあり、このようなガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御回路として、上記閉塞空間を内部酸素基準源として機能させるために、酸素分圧検知セルに対して閉塞空間に測定室内の酸素を汲み入れる方向に定電流を流す定電流供給手段を備えたものがある。このようなガスセンサ制御回路の場合、バッテリ電源の電源電圧が低下すると、酸素分圧検知セルに対して、定電流供給手段による定電流の電流方向とは逆方向、即ち、閉塞空間から酸素を汲み出す方向に電流(異常電流)が流れる場合がある。このような場合には、酸素分圧検知セルを構成する固体電解質体にブラックニングが生じるなど、ガスセンサ素子を破損するおそれがある。
これに対し、本発明のガスセンサ制御回路では、電源電圧判定手段によりバッテリ電源の電源電圧が所定の閾値未満と判定されると、ガスセンサ素子を保護する保護手段を備えている。これにより、酸素分圧検知セルに対して、定電流供給手段による定電流の電流方向とは逆方向(閉塞空間から酸素を汲み出す方向)の異常電流が流れることはない。よって、本発明のガスセンサ制御回路によれば、バッテリ電源の電源電圧の低下に伴いガスセンサ制御回路が誤動作することで発生する異常電流からガスセンサ素子を保護することができ、ガスセンサ素子の破損を防止することができる。
本発明の実施の形態にかかるガス検出システムについて図面を参照して説明する。
(実施例1)
本発明の実施の形態にかかるガス検出システム1について、図1及び図2を参照して説明する。
排気ガス中の酸素濃度から空燃比を測定する本実施例1のガス検出システム1は、図1に示すように、ガスセンサ素子4及びガスセンサ制御回路5からなるガス検出装置2と、ガスセンサ素子4を作動温度に保つヒータ7と、ヒータ7を制御するためのヒータ制御回路6と、ガス検出装置2及びヒータ制御回路6を制御するマイクロコンピュータ3とを含んでいる。
このうちマイクロコンピュータ3は、図示しないが、中央演算装置であるCPUと、データやプログラム等を格納するRAM及びROMと、外部回路との信号の入出力を行う入力ポート及び出力ポートを含んでいる。マイクロコンピュータ3では、CPUはRAM等に格納されたプログラムにより、演算やデータ転送などの命令の実行が制御される。また、マイクロコンピュータ3では、入力ポートに入力された信号は、入力ポート用レジスタの内容に反映され、出力ポート用レジスタに格納された内容は、出力ポートに信号として出力される。
ヒータ制御回路6により制御されるヒータ7は、図示しないセラミック系接合材を介してガスセンサ素子4に接合されている。ヒータ7は、アルミナを主成分とするセラミックからなり、その内部にはヒータ配線72が埋設されている。ヒータ制御回路6は、ガスセンサ素子4の温度が550℃〜900℃に保たれるように、ヒータ7を制御する。
また、ガスセンサ素子4は、ガソリンエンジンの排気ガス系に配設され、接合された2つのセンサセル(酸素イオンポンプセル14及び酸素分圧検知セル24)を含み、3つの素子端子4T1、4T2、4T3が、配線L1、L2、L3を介して、ガスセンサ制御回路5の制御端子Vs+、COM、Ip+にそれぞれ接続されている。
このガスセンサ素子4は、酸素イオンポンプセル14、多孔質拡散層18、酸素分圧検知セル24及び閉塞板30が、この順に積層されて、一体焼結によって形成されている。
このうち酸素イオンポンプセル14は、薄板状の、酸素イオン伝導性固体電解質体であるジルコニアからなり、その両面に多孔質の白金で形成された第一ポンプ電極12a及び第二ポンプ電極12bを有している。さらに、第一ポンプ電極12aは、第三素子端子4T3を通じ配線L3を介してガスセンサ制御回路5の第三制御端子Ip+に接続され、第二ポンプ電極12bは、第二素子端子4T2を通じ配線L2を介してガスセンサ制御回路5の第二制御端子COMに接続されている。
また、酸素分圧検知セル24も同様に、薄板状のジルコニアからなり、その両面に多孔質の白金で形成された第一検知電極13a及び第二検知電極13bを有している。このうち第一検知電極13aは、ガスセンサ素子4の内部で、上述の第二ポンプ電極12bに、従って、第二素子端子4T2に電気的に接続されている。従って、第一検知電極13aも、第二素子端子4T2を通じ配線L2を介して、ガスセンサ制御回路5の第二制御端子COMに接続されている。一方、第二検知電極13bは、第一素子端子4T1を通じ配線L1を介してガスセンサ制御回路5の第一制御端子Vs+に接続されている。
酸素イオンポンプセル14と酸素分圧検知セル24との間には、アルミナからなる絶縁層により包囲された測定室20が形成されている。この絶縁層の一部には多孔質拡散層18が形成されている。この測定室20は、多孔質拡散層18を介して被測定ガス雰囲気(例えば、ガソリンエンジンの排気ガス側)に連通されている。この多孔質拡散層18は、拡散制限を行う拡散孔が設けられた多孔質の焼結体からなり、流通する気体の拡散律速を行う。
一方、セラミックからなり、酸素分圧検知セル24とほぼ同じ大きさに形成された閉塞板30は、酸素分圧検知セル24の第二検知電極13bを酸素分圧検知セル24のジルコニアとの間で挟むように配置される。第二検知電極13bはこの閉塞板30によって外部と遮断され、第二検知電極13b側には閉塞空間が形成される。
ところで、酸素分圧検知セル24の第二検知電極13bから第一検知電極13aに向う所定のバイアス電流Icpを流すと、酸素のポンピング(酸素の汲み出し及び汲み入れ)作用が生じ、第二検知電極13b側の閉塞空間には、常時ほぼ一定濃度の酸素が蓄積されることになる。この第二検知電極13b側の閉塞空間に蓄積された酸素は、ガスセンサ素子4において被測定ガスを検知するときの基準酸素となる。
ガスセンサ素子4では、被測定ガス雰囲気の酸素濃度に応じて、被測定ガス雰囲気中の酸素が、測定室20内に、多孔質拡散層18を介して流入し拡散する。このガスセンサ素子4は、エンジンに供給される混合気が理論空燃比に保たれている状態では、測定室20と酸素濃度の基準となる第二検知電極13bとの間の酸素濃度差により、酸素分圧検知セル24に450mVの電位を発生する特性を有する。すなわち、第一検知電極13aと第二検知電極13bとの間には、450mVの電位差が生じることとなる。
ところで、このガスセンサ素子4では、エンジンに供給される混合気の空燃比の変化に応じて、排気ガスに含まれる酸素濃度が変化し、さらに、測定室20内の雰囲気に含まれる酸素濃度が変化する。このガスセンサ素子4では、後述のガスセンサ制御回路5によって第一検知電極13aと第二検知電極13bとの間の電位差が450mVに保たれるように、酸素イオンポンプセル14に流れるポンプ電流Ipが制御される。つまり、測定室20内の雰囲気が理論空燃比と同じ状態になるように、酸素イオンポンプセル14によって酸素のポンピングが行われる。このガスセンサ素子4では、このポンプ電流Ipに基づいて、被測定ガス中の酸素濃度が測定され、これにより空燃比が検出される。
次に、図2を参照してガスセンサ制御回路5の構成と動作について説明する。
ガスセンサ制御回路5は、ガスセンサ素子4の素子端子4T1、4T2、4T3と、配線L1、L2、L3を介してそれぞれ接続する第一制御端子Vs+、第二制御端子COM及び第三制御端子Ip+を有している。
このガスセンサ制御回路5は、ガスセンサ素子4を制御して、被測定ガスの酸素濃度を測定する回路であり、酸素イオンポンプセル14を駆動するポンプ電流Ipを流すためのオペアンプ32、ポンプ電流Ipの制御特性を改善するためのPID制御回路56、第二検知電極13bの酸素濃度を一定に保つために酸素分圧検知セル24に所定のバイアス電流Icpを流す定電流源46を含んでいる。さらに、ガスセンサ制御回路5は、ポンプ電流Ipの制御目標電位(450mV)を供給する定電圧源48、酸素イオンポンプセル14に流れるポンプ電流Ipを電圧変換するための抵抗素子R2、抵抗素子R2の両端電圧を差動増幅してガス検出信号(Vip信号)としてマイクロコンピュータ3に出力するオペアンプ44を含んでいる。また、ガスセンサ制御回路5は、スイッチSW1〜SW3を有している。これらのスイッチSW1〜SW3は、いずれもトランジスタ素子からなり、遮断状態と導通状態とを切り換えて、これらのスイッチSW1〜SW3に接続する回路をON/OFF制御可能としている。さらに、ガスセンサ制御回路5は、バッテリ電源70の電源電圧VBが所定の電圧範囲外となったときに異常検出フラグDIAGをDIAG=1として出力するバッテリ電圧異常検出回路52と、バッテリ電圧異常検出回路52の異常検出フラグDIAGに基づいてスイッチSW1〜SW3のON/OFF制御を行うスイッチ制御回路54とを含んでいる。
このガスセンサ制御回路5のうち、まず、第一制御端子Vs+に接続している回路について説明する。第一制御端子Vs+には、定電流源46の出力端がスイッチSW3を介して接続されている。また、オペアンプ42の入力端も接続されている。
定電流源46は、第二検知電極13bの酸素濃度を一定に保つために、酸素分圧検知セル24に流される17μAのバイアス電流Icpを供給する回路である。この定電流源46の出力端と第一制御端子Vs+との間には、スイッチSW3が介在している。このスイッチSW3を導通状態及び遮断状態のいずれかに切り換えることで、第一制御端子Vs+から見た定電流源46のインピーダンスを、それぞれ、低インピーダンス、つまり、定電流源46の出力インピーダンスとほぼ同じとしたり、ハイインピーダンス、つまり、定電流源46が切り離されたのと同じ状態とすることができる。
一方、オペアンプ42の入力端は、第一制御端子Vs+に直接接続されている。第一制御端子Vs+から見て、オペアンプ42の入力インピーダンスは、常に高いからである。
かくして、この第一制御端子Vs+からガスセンサ制御回路5を見たとき、スイッチSW3をOFFとした場合には、ハイインピーダンスとなる。つまり、この場合には、ガスセンサ制御回路5は第一制御端子Vs+から電気的に遮断された状態にすることができる。
ついで、ガスセンサ制御回路5のうち、第二制御端子COMに接続している回路について説明する。この第二制御端子COMには、PID制御回路56、オペアンプ32が接続している。
オペアンプ32では、その反転入力端子にPID制御回路56の出力が抵抗素子R2を介して接続され、非反転入力端子に基準電位3.6Vが印加され、出力端はスイッチSW2を介して第三制御端子Ip+に接続されている。これらによって、ガスセンサ素子4のポンプ電流Ipを制御するための負帰還回路が構成されている。このオペアンプ32は、第二制御端子COMに、抵抗素子R1を介して、その入力端子(反転入力端子)が接続している。このため、第二制御端子COMから見ると、常にハイインピーダンスとなっている。
PID制御回路56は、制御日標値の450mVと、酸素分圧検知セル24の出力電位である第一制御端子Vs+の電位Vsとの偏差量△VsをPID演算し、上述のオペアンプ32を含む負帰還制御の制御特性を改善する機能を有している。このPID制御回路56は、オペアンプ36、40及び、PID制御回路56の制御特性を決める抵抗素子R3〜R5とコンデンサC1〜C3とを含んでいる。そして、PID制御回路56(オペアンプ40)の入力端子には、オペアンプ42の出力が入力されており、これにより、第一制御端子Vs+の電位VsがPID制御回路56に入力される。また、PID制御回路56の出力は、抵抗素子R2、及び抵抗素子R1を介して第二制御端子COMに出力される。また、PID制御回路56の出力は、抵抗素子R2を介して、オペアンプ32の反転入力端子に接続されている。
また、定電圧源48の出力は、オペアンプ38を介して、オペアンプ40に入力されている。この定電圧源48は、ポンプ電流Ipを制御する制御目標となる電位である450mVを、オペアンプ40を介してPID制御回路56に供給するための回路である。
なお、PID制御回路56の出力は、オペアンプ36の出力端に接続されているスイッチSW1によってON/OFF制御される。従って、このPID制御回路56も、スイッチSW1によって、その出力端をON/OFFでき、第二制御端子COMから見て、低インピーダンスの場合とハイインピーダンスの場合とを選択することができる。
また、抵抗素子R2は、酸素イオンポンプセル14に流れるポンプ電流Ipを電圧に変換する電圧変換素子である。この抵抗素子R2の両端はオペアンプ44の各入力端子に接続されており、このオペアンプ44は抵抗素子R2の両端電圧を差動増幅し、ガス検出信号としてマイクロコンピュータ3に出力するように構成されている。マイクロコンピュータ3は入力されたガス検出信号に基づき、排気ガス中の空燃比を検出することができる。また、このオペアンプ44は、第二制御端子COMに、抵抗素子R1及び/又はR2を介して、その入力端子が接続している。このため、第二制御端子COMから見ると、常にハイインピーダンスとなっている。
かくして、この第二制御端子COMからガスセンサ制御回路5を見たとき、スイッチSW1をOFFとした場合には、ハイインピーダンスとなる。つまり、この場合には、第二制御端子COMから電気的に遮断された状態にすることができる。
さらに、ガスセンサ制御回路5のうち、第三制御端子Ip+に接続している回路について説明する。この第三制御端子Ip+には、オペアンプ32が接続されている。
このオペアンプ32の出力端はスイッチSW2を介して第三制御端子Ip+に接続されている。このスイッチSW2の切り換えにより、第三制御端子Ip+から見たオペアンプ32のインピーダンスを、低インピーダンスとしたり、ハイインピーダンスとしたりすることができる。
かくして、この第三制御端子Ip+からガスセンサ制御回路5を見たとき、スイッチSW2をOFFとした場合には、ハイインピーダンスとなる。つまり、この場合には、第三制御端子Ip+から電気的に遮断された状態にすることができる。
ここで、ガスセンサ制御回路5を構成しているオペアンプ32、36、38、40、42、44及び定電流源46は、バッテリ電源70から電圧供給されることによって作動している。
また、ガスセンサ制御回路5には、バッテリ電源70の電源電圧VBをモニタするバッテリ電圧異常検出回路52が設けられている。このバッテリ電圧異常検出回路52は、バッテリ電源70に接続されて、バッテリ電源70の電源電圧VBが入力されるようになっており、バッテリ電源70の電源電圧VBが所定の電圧範囲内であるか否かを検出する。このバッテリ電圧異常検出回路52は、公知のコンパレータ回路によって構成されており、バッテリ電源70の電源電圧VBが所定の閾値(例えば、6.3V)以上のときにローレベル信号(異常検出フラグDIAG=0)を出力し、電源電圧VBが所定の閾値未満のときにハイレベル信号(異常検出フラグDIAG=1)を出力するように構成されている。つまり、バッテリ電圧異常検出回路52は、何らかの理由でバッテリ電源70の電源電圧VBが低下して、電源電圧VBが所定の閾値未満となった場合(換言すれば、バッテリ電源70の電源電圧VBが異常電圧値となった場合)に、異常検出フラグDIAGをDIAG=1として出力する機能を有する。
さらに、ガスセンサ制御回路5には、スイッチSW1〜SW3のON/OFF状態を制御するスイッチ制御回路54が設けられている。このスイッチ制御回路54は、バッテリ電圧異常検出回路52に接続されており、バッテリ電圧異常検出回路52からの入力信号に基づいてスイッチSW1〜SW3のON/OFF制御を行う。具体的には、バッテリ電圧異常検出回路52から出力された異常検出フラグがDIAG=0の場合には、バッテリ電源70の電源電圧VBは正常電圧値であるとして、スイッチSW1〜SW3をON状態にするように、スイッチSW1〜SW3に制御信号(ON状態制御信号)を出力する。スイッチSW1〜SW3は、スイッチ制御回路54から出力されたON状態制御信号によって、ON状態となる。
これに対し、バッテリ電圧異常検出回路52から出力された異常検出フラグがDIAG=1の場合には、バッテリ電源70の電源電圧VBは異常電圧値であるとして、スイッチSW1〜SW3をOFF状態にするように、スイッチSW1〜SW3に制御信号(OFF状態制御信号)を出力する。スイッチSW1〜SW3は、スイッチ制御回路54から出力されたOFF状態制御信号によって、OFF状態となる。
次いで、本実施例1にかかるガス検出システム1において、酸素濃度検出を行う方法について説明する。
ガスセンサ制御回路5では、通常の酸素濃度検出を行うにあたり、スイッチSW1〜SW3をONとする。このとき、被測定ガスが、燃料供給過剰(リッチ)側の状態の場合には、測定室20の酸素が理論空燃比よりも欠乏し、第一制御端子Vs+の電位Vsが制御目標値の450mVよりも高くなるため、制御目標値と電位Vsとの間に偏差量△Vsが発生し、その偏差量△VsがPID制御回路56によりPID演算され、オペアンプ32にフィードバックされる。このため、不足分の酸素を酸素イオンポンプセル14により汲み入れるためのポンプ電流Ipが流れることになる。
一方、被測定ガスが、燃料供給不足(リーン)の場合には、測定室20の酸素が理論空燃比よりも過剰となり、第一制御端子Vs+の電位Vsが450mVよりも低くなるので、上述と同様に偏差量△Vsがフィードバックされて、過剰分の酸素を酸素イオンポンプセル14により汲み出すためのボンプ電流Ipが流れることになる。
このようにして、本実施例1のガス検出装置2を用いたガス検出システム1では、第一制御端子Vs+の電位Vsが450mVとなるように酸素イオンポンブセル14を制御するポンプ電流Ipの大きさを測定することで、被測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。具体的には、ポンプ電流Ipは抵抗素子R2によってガス濃度を示す電位に変換され、オペアンプ44により差動増幅されてマイクロコンピュータ3に出力され、最終的にはエンジンの燃焼制御に使用される。
次いで、本実施例1にかかるガス検出システム1の作用について説明する。
ガス検出システム1のガスセンサ制御回路5は、オペアンプ32、36、38、40、42、44及び定電流源46を含んで構成されている。これらオペアンプ32等は、バッテリ電源70から電圧供給されることによって作動している。ここで、何らかの理由でバッテリ電源70の電源電圧VBが低下すると、バッテリ電源70からオペアンプ32等に供給される供給電圧が低下するため、オペアンプ32等の出力電圧が低下する。このため、ガスセンサ制御回路5が誤動作し、これによって、ガスセンサ素子4に異常電流が流れ、ガスセンサ素子4(酸素イオンポンプセル14や酸素分圧検知セル24)が破損するおそれがあった。
これに対し、本実施例1のガス検出システム1のガスセンサ制御回路5では、バッテリ電圧異常検出回路52及びスイッチ制御回路54を備えている。このうち、バッテリ電圧異常検出回路52は、バッテリ電源70の電源電圧VBが所定の閾値未満、すなわち電源電圧VBが異常電圧値になると、異常検出フラグDIAG=1をスイッチ制御回路54に出力する。また、スイッチ制御回路54は、バッテリ電圧異常検出回路52から入力された異常検出フラグDIAG=1に基づき、スイッチSW1〜SW3をOFF状態にするようにスイッチSW1〜SW3にOFF状態制御信号を出力する。このOFF状態制御信号により、スイッチSW1〜SW3がOFF状態になる。
このように、本実施例1のガス検出システム1では、バッテリ電源70の電源電圧VBが異常電圧値になると、すべてのスイッチSW1〜SW3がOFFとなり、制御端子Vs+、COM、Ip+から見たガスセンサ制御回路5のインピーダンスがハイインピーダンスとなる。つまり、ガスセンサ素子4とガスセンサ制御回路5とを電気的に切り離すことができる。よって、バッテリ電源70の電源電圧VBの低下に伴いガスセンサ制御回路5が誤動作することで発生する異常電流からガスセンサ素子4を確実に保護することができ、ガスセンサ素子4の破損を確実に防止することができる。
特に、本実施例1のガス検出システム1では、ガスセンサ素子4として、多孔質拡散層18を介して測定対象ガスが導入される測定室20と、この測定室20に導入された測定対象ガスに対する酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素イオンポンプセル14と、測定室20内の酸素分圧に応じた起電力を発生する酸素分圧検知セル24と、酸素分圧検知セル24の第二検知電極13b側を閉塞して閉塞空間を形成する閉塞板30と、を備えており、このガスセンサ素子4を制御するガスセンサ制御回路5として、閉塞空間を内部酸素基準源として機能させるために、酸素分圧検知セル24に対して閉塞空間に測定室20内の酸素を汲み入れる方向にバイアス電流Icpを流す定電流源46を備えている。このようなガス検出システム1の場合、バッテリ電源70の電源電圧VBが低下すると、酸素分圧検知セル24に対して定電流源46によるバイアス電流Icpの電流方向とは逆方向、即ち、閉塞空間から酸素を汲み出す方向に電流(異常電流)が流れる場合がある。このような場合には、酸素分圧検知セル24を構成する固体電解質体にブラックニングが生じるなど、ガスセンサ素子4を破損するおそれがあった。
これに対し、実施例1のガス検出システム1では、バッテリ電圧異常検出回路52及びスイッチ制御回路54を備えており、バッテリ電圧異常検出回路52がバッテリ電源70の電源電圧VBの異常を検知すると、スイッチ制御回路54は異常検出フラグDIAG=1に基づき、スイッチSW1〜SW3にOFF状態制御信号を出力し、これにより、スイッチSW1〜SW3がOFF状態になる。
従って、バッテリ電源70の電源電圧VBが低下して異常電圧値になったとしても、すべてのスイッチSW1〜SW3がOFFとなり、制御端子Vs+、COM、Ip+から見たガスセンサ制御回路5のインピーダンスがハイインピーダンスとなる。このため、酸素分圧検知セル24に対して定電流源46によるバイアス電流Icpの電流方向とは逆方向の異常電流が流れることはない。よって、バッテリ電源70の電源電圧VBの低下に伴いガスセンサ制御回路5が誤動作することで発生する異常電流からガスセンサ素子4を確実に保護することができ、ガスセンサ素子4の破損を確実に防止することができる。
なお、本実施例1のガス検出システム1では、バッテリ電源70の電源電圧VBが異常電圧値まで低下してスイッチSW1〜SW3がOFF状態になった後、再びバッテリ電源70の電源電圧VBが所定の閾値以上の正常電圧値となった場合には、バッテリ電圧異常検出回路52の異常検出フラグがDIAG=0となり、スイッチ制御回路54がスイッチSW1〜SW3にON状態制御信号を出力することで、スイッチSW1〜SW3がON状態となり、通常の酸素濃度検出が行われる。
また、本実施例1において、制御端子から見たガスセンサ制御回路のインピーダンスがハイインピーダンス状態であるとは、制御端子からガスセンサ制御回路に流れるリーク電流が1μA以下の状態であることを意味している。
以上において、本発明を実施例1に即して説明したが、本発明は実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施例1においては、2セルタイプの酸素センサ素子を用いたガス検出装置を例示した。しかし、本発明を、他の形態の酸素センサ素子(例えば、1セルタイプの酸素センサ素子)を用いたガス検出装置に適用することもできる。
さらには、CO、NOx、Hなどの他のガスの濃度を検知するガスセンサ素子を用いたガス検出装置に適用することもできる。
実施例1にかかるガス検出システムの構成を説明するための説明図である。 実施例1にかかるガス検出装置の回路構成を説明するための回路図である。
符号の説明
1 ガス検出システム
2 ガス検出装置
4 ガスセンサ素子
5 ガスセンサ制御回路
Ip ポンプ電流
32、36、38、40、42、44 オペアンプ
46 定電流源
Vs+ 第一制御端子
COM 第二制御端子
Ip+ 第三制御端子
SW1、SW2、SW3 スイッチ
52 バッテリ電圧異常検出回路
54 スイッチ制御回路

Claims (6)

  1. 固体電解質体及び一対の電極からなるセンサセルを備えるガスセンサ素子と、
    バッテリ電源から電圧供給されることで作動する演算増幅回路を備え、前記ガスセンサ素子に電気的に接続されて、前記ガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御回路と、
    を備えるガス検出装置であって、
    前記ガスセンサ制御回路は、
    前記バッテリ電源の電源電圧が所定の閾値以上であるか否かを判定する電源電圧判定手段と、
    前記電源電圧判定手段にて前記電源電圧が前記所定の閾値未満と判定されたときに、前記センサセルを保護する保護手段と、
    を備えることを特徴とするガス検出装置。
  2. 前記ガスセンサ素子は、前記一対の電極に各々導通する複数のセンサ側接続端子を備えており、
    前記ガスセンサ制御回路は、前記ガスセンサ素子の前記複数のセンサ側接続端子に各々導通する複数の回路側接続端子を備えており、
    前記保護手段は、前記電源電圧判定手段にて前記電源電圧が前記所定の閾値未満と判定されたときに、前記回路側接続端子から見た前記ガスセンサ制御回路のインピーダンスをハイインピーダンス状態にするハイインピーダンス化手段である
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記ガスセンサ素子は、
    拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される測定室と、
    固体電解質体及び一対の電極を有し、前記一対の電極のうちの一方の電極が前記測定室に配置されて、前記測定室に導入された前記測定対象ガスに対する酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素イオンポンプセルと、
    固体電解質体及び一対の電極を有し、前記一対の電極のうちの一方の電極が前記測定室に配置されて、前記測定室内の酸素分圧に応じた起電力を発生する酸素分圧検知セルと、
    前記酸素分圧検知セルの前記一対の電極のうちの他方の電極側を閉塞して閉塞空間を形成する閉塞部材と、
    を備えており、
    前記ガスセンサ制御回路は、前記閉塞空間を内部酸素基準源として機能させるために、前記酸素分圧検知セルに対して前記閉塞空間に前記測定室内の酸素を汲み入れる方向に定電流を流す定電流供給手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス検出装置。
  4. バッテリ電源から電圧供給されることで作動する演算増幅回路を備え、固体電解質体及び一対の電極からなるセンサセルを備えるガスセンサ素子に接続されて、前記ガスセンサ素子を制御するガスセンサ制御回路であって、
    前記バッテリ電源の電源電圧が所定の閾値以上であるか否かを判定する電源電圧判定手段と、
    前記電源電圧判定手段にて前記電源電圧が前記所定の閾値未満と判定されたときに、前記センサセルを保護する保護手段と、
    を備えることを特徴とするガスセンサ制御回路。
  5. 前記ガスセンサ素子は、前記一対の電極に各々導通する複数のセンサ側接続端子を備えており、
    前記ガスセンサ制御回路は、前記ガスセンサ素子の前記複数のセンサ側接続端子に各々導通する複数の回路側接続端子を備えており、
    前記保護手段は、前記電源電圧判定手段にて前記電源電圧が前記所定の閾値未満と判定されたときに、前記回路側接続端子から見た前記ガスセンサ制御回路のインピーダンスをハイインピーダンス状態にするハイインピーダンス化手段である
    ことを特徴とする請求項4に記載のガスセンサ制御回路。
  6. 前記ガスセンサ素子は、
    拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される測定室と、
    固体電解質体及び一対の電極を有し、前記一対の電極のうちの一方の電極が前記測定室に配置されて、前記測定室に導入された前記測定対象ガスに対する酸素の汲み出し又は汲み入れを行う酸素イオンポンプセルと、
    固体電解質体及び一対の電極を有し、前記一対の電極のうちの一方の電極が前記測定室に配置されて、前記測定室内の酸素分圧に応じた起電力を発生する酸素分圧検知セルと、
    前記酸素分圧検知セルの前記一対の電極のうちの他方の電極側を閉塞して閉塞空間を形成する閉塞部材と、
    を備えており、
    前記ガスセンサ制御回路は、前記閉塞空間を内部酸素基準源として機能させるために、前記酸素分圧検知セルに対して前記閉塞空間に前記測定室内の酸素を汲み入れる方向に定電流を流す定電流供給手段を備える
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のガスセンサ制御回路。

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