JP2007205610A - 可変式空気清浄化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 事業所内の作業時間帯を一昼夜又は所定期間の時間帯についてクリーンルーム内の清浄度に保持するに当たり、空調に必要な空気量を、許容される最大の送風温度差、即ち最少風量に設定すると共に、就業時間帯は規定清浄度を維持し、午前及び午後の中間休憩時間を規定清浄度より低く、例えば70ないし90%保持し、始業前及び終業後から夜間にまたがる時間を最小清浄度に保持するように、送風機又は排風機を運転する。
【選択図】 図2
Description
請求項2は、クリーンルームにおいて、常時室内の浮遊塵埃量を連続的に計測し、計測値の変化に応じて処理空気量を変化させることにより最低クラスから最高クラスに対応できるようにしたことを特徴とする可変式空気清浄化方法である。
可変範囲1:クラス100、1000、1万及び10万の4ランク
(1a) 送風機をクラス別に4台設ける。
(1b) 送風機(インバータ付)を3台設ける。
設定値クラス 100〜1000⇒最大処理空気量
設定値クラス 1000〜1万⇒上記の1/10の空気量
設定値クラス 1万〜10万⇒空調空気量
可変範囲2:クラス100〜1万又は1000〜10万の3ランク
(2a)送風機をクラス別に3台設ける。
(2b)送風機(インバータ付)を2台設ける。
設定値クラス 100〜1000⇒最大処理空気量
設定値クラス 1000〜1万 ⇒上記の1/10又は
設定値クラス 1万〜10万 ⇒空調空気量
可変範囲3:クラス100〜1000又は1000〜1万若しくは1万〜10万の2ランク
(3a)送風機をクラス別に2台設ける送風機をクラス別に2台設ける。
(3b)送風機(インバータ付)を1台設ける。
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量及び
設定値クラス1000〜1万 ⇒上記の1/10又は
設定値クラス1万〜10万 ⇒空調空気量
インバータはモータを保護するために、周波数の変化範囲を60Hzから22Hzとし、1ランク(処理空気量が1/100)ごとに送風機とインバータを1台ずつ設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変式空気清浄化方法である。
クラス100から10万のクラスについて送風機の回転数を130〜13rpmで運転するパターンAと、
クラス100から1万までのクラスについて送風機の回転数を130〜28rpmで運転するパターンBと、
クラス100から1000までのクラスについて送風機の回転数を130〜60rpmで運転するパターンC1と、
クラス1万から10万までのクラスについて送風機の回転数を28〜13rpmで運転するパターンC2と、
及びクラス1000から10万までのクラスについてのみ回転数60〜13rpmを制御するパターンDと
の4群に分けて運転することを特徴とする請求項1から3の何れか1の項に記載の可変式空気清浄化方法である。
請求項5は、室内のクリ−ン度をクラス1000としたとき、送風機の最大出力の60%で運転し、最小清浄度に保持時間帯はタイマの作動により電圧又は周波数を変更して前記送風機の最大出力の8〜10%で運転することを特徴とする、請求項1から4の何れか1の項に記載の記載の可変式空気清浄化方法である。
1つの施設で、クラスの異なるクリーンルームとして自由に使用でき、製品に支障がないためクラスを1段階下げたい場合や、人数の増減や作業内容の変更でクラスを変更する必要が生じる場合、または1つの手術室でクラスを変更して多種の手術を行いたい場合などに威力を発揮する。その際、循環あるいは給排気用送風機のモータの消費電力を節約でき、全外気式空調の場合には、さらに空調負荷を節約して省エネエネルギー化)を果たす。例えば、可変範囲がクラス100〜1000のクリーンルームに於いて、クラスを100から1000に変更すると、処理空気量が1/10に減少するので、送風機モータの消費電力が減少する。又、全外気式空調の場合は、クラスがダウンすると、導入外気量が減るので、空調負荷が低減する。
〔表1〕
N:A N:A N:A
クラス 回/時:m3 回/時:m3 回/時:m3
100 60:1 600:1 120:5
1000 60:0.1 60:1 60:1
1万 60:0.01 6:1 30:0.2
10万 60:0.001 0.6:1 15:0.04
空調時 標準8: 標準8: 標準8:
1)必要とする空気清浄度(クラス)を選定する。 『最高クラス』
将来・グレードアップを予定する場合はそのクラスを優先する。
2)空調に必要な空気量は、許容される最大の送風温度差、即ち最少風量
に設定する。 『最小処理空気量⇒最小換気回数』
3)通常の換気回数法で所定の空気清浄度にするために必要な処理空気量を
求める。 『最大処理空気量⇒最大換気回数』
4)将来、グレードダウンを予定する時はそのクラスを最低クラスとする。
但し、空調時の最小処理空気量のクラスを優先する。『最低クラス』
5)最高クラスから最低クラスの範囲を可変範囲とする。『可変範囲』
6)クラスを可変範囲内で変化させて、処理空気量を変化させる。
ただし、可変範囲は下記の3種類に制限される。
(1a)送風機をクラスランク別に4台設ける
(1b)送風機(インバータ付)を3台設ける
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量
〃〃100〜1万⇒上記の1/10
〃〃1万〜10万⇒上記の1/10又は
空調空気量
可変範囲2:クラス100〜1万又は1000〜10万の3ランク
(2a)送風機をクラス別に3台設ける
(2b)送風機(インバータ付)を2台設ける
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量
(〃〃1000〜1万) 〃〃1000〜1万⇒上記の1/10又は(〃〃1万〜10万)空調空気量
(3a)送風機をクラス別に2台設ける送風機をクラス別に2台設ける
(3b)送風機(インバータ付)を1台設ける
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量及び
(〃〃1000〜1万)上記の1/10又は
(〃〃1万〜10万)空調空気量
インバータはモータを保護するために、周波数の変化範囲を60Hzから22Hzとし、1ランク(処理空気量が1/100)ごとに送風機とインバータを1台ずつ設ける。
〔表2〕
クラス設定 換気回数 HEPA ダクト静圧mm/M
(回/時) 初期mm 高速仕様 低速仕様
100 600 12.5 0.2 0.11
1000 60 6.3 0.0025 0.0014
1万 6 3.2 0.00003 0.000018
10万 0.6 1.6
換気(空調) 6(8)
クラス100は乱流式である。低速仕様の場合は風速が10m/秒を越えない範囲で選定する。
本発明は、作業時間、休憩時間などに設定したクリーン度に応じて送風量又は排風機を変化させるので省エネ運転を図ることができるほか、全外気導入方式の場合には空調負荷を大幅に減少させることが可能である。
将来・グレードアップを予定する場合はそのクラスを優先する。
2)空調に必要な空気量は、許容される最大の送風温度差、即ち最少風量
に設定する。『最小処理空気量⇒最小換気回数』
3)通常の換気回数法で所定の空気清浄度にするために必要な処理空気量を
求める。『最大処理空気量⇒最大換気回数』
4)将来、グレードダウンを予定する時はそのクラスを最低クラスとする。
但し、空調時の最小処理空気量のクラスを優先する。『最低クラス』
5)最高クラスから最低クラスの範囲を可変範囲とする。『可変範囲』
6)クラスを可変範囲内で変化させて、処理空気量を変化させる。
ただし、可変範囲は下記の3種類に制限される。
(1a) 送風機をクラス別に4台設ける
(1b)送風機(インバータ付)を3台設ける
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量
〃〃100〜1万⇒上記の1/10
〃〃1万〜10万⇒上記の1/10又は
空調空気量
可変範囲2:クラス100〜1万又は1000〜10万の3ランク
(2a)送風機をクラス別に3台設ける
(2b)送風機(インバータ付)を2台設ける
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量
(〃〃1000〜1万) 〃〃1000〜1万⇒上記の1/10又は(〃〃1万〜10万)空調空気量
(3a)送風機をクラス別に2台設ける送風機をクラス別に2台設ける
(3b)送風機(インバータ付)を1台設ける
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量及び
(〃〃1000〜1万)上記の1/10又は
(〃〃1万〜10万)空調空気量
図1は、本発明のクリーンルームの省エネルギー方法を実施する装置の概略構成図で、非層流形クリーンルームに適用した例を示す。図1中、1は外気調和機、2は空気調和機、3はクリーンルーム、4は送風機、5は給気ダクト、6はフィルタ、7は環気ダクト、8はリターンエアのバイパスである。クリーンルーム3内の空気清浄度(クリーン度)を塵埃センサ9で検出し、その出力信号を運転制御回路10に入力し、後記時間帯と運転パターンに基づき演算処理して送風機4の回転数を制御する。
室内のクリ−ン度をクラス1000とし、送風機の最大出力の60%で運転、最小8%で運転する。例えば、事業所において、午前9時に始業し10時台に10〜15分の休憩、12時から午後1時まで昼休み、午後3時台に10〜15分の休憩ののち午後6時で終業する場合に、始業前は送風機を最小8%で運転しておき、終業直前に送風機の100%で運転、午前午後の休憩時間は最小80%で運転し、昼休みの時間は最小8%で運転する。
パターンA:クラス100から10万のクラスについて送風機の回転数を130〜13rpmで運転する。
パターンB:クラス100から1万までのクラスについて送風機の回転数を130〜28rpmで運転する。
パターンC:クラス100から1000までのクラスについて送風機の回転数を130〜60rpmで運転するパターンC1と、クラス1万から10万までのクラスについて送風機の回転数を28〜13rpmで運転するパターンC2と、
パターンD:クラス1000から10万までのクラスについてのみ回転数60〜13rpmを制御するとの4群に分けて運転する。
目的1⇒ 循環或いは給排気用の送風機モータの消費電力を節約する。
目的2⇒ 全外気式空調の場合の空調負荷を節約する。
クリーンルームを設計する時、浮遊塵埃を除去するために室内空気を循環浄化或いは排気(同時に給気)するが、その処理空気量は浮遊塵埃の最大発生時に、所定の空気清浄度を維持できるように求められる。又、送風機の必要静圧はエアフィルタの目詰まり状態時を考慮して大きめに選定され、ダンパ調節が行われる。そのため、処理空気量は、実際の浮遊塵埃量(空気清浄度)に関係なく、常に一定量となり、送風機モータの消費電力も常に一定量が消費される。この時、処理空気量を実際の空気清浄度に比例して導入あるいは循環させると、送風機モータの消費電力を減らすことができる。例えば、24時間運転の設備で夜間操業がない場合、内部発塵がゼロになると空気清浄度は所定値以下になり、それ以後の循環浄化や排気(同時に給気)は不要となるので、これを節約するのである。
上記のように、本発明はクリーンルーム内の浮遊塵埃量または空気清浄度に比例して循環浄化量又は排出空気量を変化させて、所定の空気清浄度を維持するようにしたもので省エネ運転を図ることができ、また、全外気導入方式の場合には、空調負荷を大幅に減少させることが可能である。
1分間に発生する浮遊塵埃量を、1分間に排出すると、内部に残留する浮遊塵埃量は、1分間の発生量であるから、このときの換気回数は1回/分、すなわち60回/時である。このときの空気清浄度(クラス)は、(1分間の発生量×0.02832)÷室容積Am3 であり、また、このときの必要な最少室容積A=(1分間の発生量×0.02832)÷クラスである。この関係から、室容積を変えずにクラスを変化する場合は換気回数(処理空気量)を10倍あるいは1/10ずつ変化させると、クラスは変化する。但し、空調がある場合は空調の換気回数を最少換気回数とし、標準は8回/時とする。次に、換気回数Nと室容積Am3の関係を表1に示す。
換気回数Nと室容積Am3の関係(浮遊塵埃の発生量は共通)
N : A N : A N : A
クラス 回/時:m3 回/時:m3 回/時:m3
100 60:1 600:1 120:5
1000 〃 :0.1 60:〃 60:1
1万 〃 :0.01 6:〃 30:0.2
10万 〃 :0.001 0.6:〃 15:0.04
空調時 標準8:− 標準8:〃 標準8:−
1−a 送風機をクラス別に4台設ける
1−b 送風機(インバータ付)を3台設ける
設定値クラス100 〜1000⇒最大処理空気量
〃 〃 1000〜1万 ⇒上記の1/10
〃 〃 1万 〜10万 ⇒上記の1/10又は空調空気量
可変範囲II;クラス100〜1万又は1000〜10万の3ランク
2−a 送風機をクラス別に3台設ける
2−b 送風機(インバータ付)を2台設ける
設定値クラス100 〜1000⇒最大処理空気量
( 〃 〃 1000〜1万)
〃 〃 1000〜1万 ⇒上記の1/10又は空調空気量
( 〃 〃 1万 〜10万)
可変範囲III;クラス100〜1000、1000〜1万、1万〜10万の2ランク
3−a 送風機をクラス別に2台設ける
3−b 送風機(インバータ付)を1台設ける
設定値クラス100 〜1000⇒最大処理空気量及び
( 〃 〃 1000〜1万) 上記の1/10又は空調空気量
( 〃 〃 1万 〜10万)
インバータはモータを保護するために、周波数の変化範囲を60Hzから22Hzとし、1ランク(処理空気量が1/100)ごとに送風機とインバータを1台ずつ設ける。
回/時 初期mm 高速仕様 低速仕様
100 600 12.5 0.2 0.11
1000 60 6.3 0.0025 0.0014
1万 6 3.2 0.00003 0.000018
10万 0.6 1.6 − −
換気(空調)6(8)
クラス100は乱流式である。低速仕様の場合は風速が10m/秒を超えない範囲で選定する。
3 クリーンルーム 4 送風機
5 給気ダクト 6 フィルタ
7 環気ダクト 8 バイパス
9 塵埃センサ 10 運転制御回路
Claims (5)
- 事業所内の作業時間帯を一昼夜又は所定期間の時間帯についてクリーンルーム内の清浄度に保持するに当たり、空調に必要な空気量を、許容される最大の送風温度差、即ち最少風量に設定すると共に、就業時間帯は規定清浄度を維持し、午前及び午後の中間休憩時間を規定清浄度より低く保持し、始業前及び終業後から夜間にまたがる時間を最小清浄度に保持するように、送風機又は排風機を運転することを特徴とする可変式空気清浄化方法。
- クリーンルームにおいて、常時室内の浮遊塵埃量を連続的に計測し、計測値の変化に応じて処理空気量を変化させることにより最低クラスから最高クラスに対応できるようにしたことを特徴とする可変式空気清浄化方法。
- 前記空気清浄度の可変範囲は下記の3種類に制限される。
可変範囲1:クラス100、1000、1万及び10万の4ランク
(1a) 送風機をクラス別に4台設ける。
(1b) 送風機(インバータ付)を3台設ける。
設定値クラス 100〜1000⇒最大処理空気量
設定値クラス 1000〜1万⇒上記の1/10の空気量
設定値クラス 1万〜10万⇒空調空気量
可変範囲2:クラス100〜1万又は1000〜10万の3ランク
(2a)送風機をクラス別に3台設ける。
(2b)送風機(インバータ付)を2台設ける。
設定値クラス 100〜1000⇒最大処理空気量
設定値クラス 1000〜1万 ⇒上記の1/10又は
設定値クラス 1万〜10万 ⇒空調空気量
可変範囲3:クラス100〜1000又は1000〜1万若しくは1万〜10万の2ランク
(3a)送風機をクラス別に2台設ける送風機をクラス別に2台設ける。
(3b)送風機(インバータ付)を1台設ける。
設定値クラス100〜1000⇒最大処理空気量及び
設定値クラス1000〜1万 ⇒上記の1/10又は
設定値クラス1万〜10万 ⇒空調空気量
インバータはモータを保護するために、周波数の変化範囲を60Hzから22Hzとし、1ランク(処理空気量が1/100)ごとに送風機とインバータを1台ずつ設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変式空気清浄化方法。 - 事業所内の作業時間帯を一昼夜又は所定期間の時間帯についてクリーンルーム内の清浄度に保持するに当たり、クラス100、1000、1万、10万並びに空調時、保守時の6段階とし、この段階に応じて送風機の回転数をそれぞれ130、60、28、13、8、6rpmとしたとき、クラス100、1000、1万、10万の段階につき、
クラス100から10万のクラスについて送風機の回転数を130〜13rpmで運転するパターンAと、
クラス100から1万までのクラスについて送風機の回転数を130〜28rpmで運転するパターンBと、
クラス100から1000までのクラスについて送風機の回転数を130〜60rpmで運転するパターンC1と、
クラス1万から10万までのクラスについて送風機の回転数を28〜13rpmで運転するパターンC2と、
及びクラス1000から10万までのクラスについてのみ回転数60〜13rpmを制御するパターンDと
の4群に分けて運転することを特徴とする請求項1から3の何れか1の項に記載の可変式空気清浄化方法。 - 室内のクリ−ン度をクラス1000としたとき、送風機の最大出力の60%で運転し、最小清浄度に保持時間帯はタイマの作動により電圧又は周波数を変更して前記送風機の最大出力の8〜10%で運転することを特徴とする、請求項1から4の何れか1の項に記載の記載の可変式空気清浄化方法。
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