JP2007205490A - 直動案内装置の上面カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】案内レールの加工を必要とせずに、案内レールの上面に長尺の上面カバーを取り付けることが可能な直動案内装置の上面カバーを提供する。
【解決手段】上下方向に貫通する貫通孔6を有する案内レール1の上面に取り付けられて貫通孔6を覆う上面カバー2を、案内レール1の軸方向に沿って複数枚連続して取り付けられる隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結して構成し、これらの上面カバー2a,2bの端部に、隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結する連結部10を設け、連結部10を、上面カバー2aの上面カバー2bと対向する端部に設けられるとともに、上面カバー2bへ向けて突出する凸部12と、上面カバー2bの上面カバー2aと対向する端部に設けられるとともに、凸部12を嵌合させる凹部14から構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、直線運動する物体を案内する機械要素部品として、工作機械や射出成形機、半導体製造装置等で用いられる直動案内装置の防塵性能を向上させるための直動案内装置の上面カバーに関する。
従来から、工作機械等には、テーブル等の被駆動体を駆動させるために直動案内装置が使用されている。このような直動案内装置は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を両側面に有するとともに、取付けボルトを用いて基台に固定される案内レールと、テーブル等の被駆動体が取り付けられるとともに、案内レールへ相対移動可能に跨架されるスライダを備えている。
案内レールには、上下方向に貫通する複数の貫通孔が設けられており、これらの貫通孔に挿通した取付けボルトを締結することにより、案内レールが基台の上面に固定されるようになっている。
スライダは、レール側転動体転動溝と対向するスライダ側転動体転動溝を有しており、レール側転動体転動溝及びスライダ側転動体転動溝から形成される負荷転動路内には、複数の転動体が転動自在に配置されている。
そして、直動案内装置の作動時には、負荷転動路内に装填された複数の転動体の転動を介して、スライダが案内レールと相対移動する。
このような構成の直動案内装置では、案内レールの上面、特に取付けボルトが締結された状態の貫通孔内に塵や切屑等が堆積し、この堆積した塵や切屑等が負荷転動路内に侵入することがある。塵や切屑等が負荷転動路内に侵入すると、転動体の円滑な転動が妨げられてしまうため、スライダの円滑な移動が妨げられるという問題が生じるおそれがあるため、案内レールの上面には、貫通孔の開口部を閉塞する上面カバーを取り付けて、防塵性能を向上させている。
上記のような直動案内装置では、使用条件に応じて長大なストロークのものが必要とされる場合に、複数本の案内レールを、スライダと案内レールとの相対移動方向に突き合わせて連設することにより、直動案内装置のストロークを延長している。
複数本の案内レールを連設した場合、直動案内装置の防塵性能を向上させるためには、例えば、特許文献1に記載されているように、複数枚の上面カバーを連結させて長尺の上面カバーを形成し、この形成した長尺の上面カバーを案内レールの上面に取り付けている。
複数枚の上面カバーには、それぞれ、隣り合う上面カバーの端部同士を接合するための接合手段が設けられている。この接合手段は、隣り合う上面カバーのいずれか一方に固着された雄止め具と、他方の上面カバーに固着された雌止め具とからなり、案内レールの上面には、相互に係止状態とした雄止め具及び雌止め具が配置される逃げ溝が設けられている。
特開平9−133132号公報(図8,図9)
しかしながら、特許文献1に記載されている上面カバーでは、案内レールの上面に、接合手段が配置される逃げ溝を加工する必要があり、案内レールの製造工程が増加してしまうとともに、直動案内装置の製造コストが増加してしまうという問題が発生する。
また、複数枚の上面カバーを接合して長尺の上面カバーを形成せずに、一枚の長尺の上面カバーを案内レールの上面に取り付ける方法もあるが、この場合、一枚の長尺の上面カバーを、案内レールの上面へ取り付ける作業に時間を要するため、作業効率が低下してしまうという問題が発生する。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、複数枚の上面カバーによって形成した長尺の上面カバーを、案内レールの加工を必要とせずに、案内レールの上面に取り付けることが可能な直動案内装置の上面カバーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、上下方向に貫通する貫通孔を有する案内レールの上面に、前記案内レールの軸方向に沿って複数枚連続して取り付けられて少なくとも前記貫通孔を覆う直動案内装置の上面カバーであって、
前記上面カバーの端部に、前記隣り合う上面カバー同士を連結する連結部を設け、
前記連結部の厚さを、前記上面カバーの他の部分の厚さと同一とし、
前記連結部を、一方の前記上面カバーから他方の上面カバーへ向けて突出する凸部と、前記凸部を嵌合させる凹部と、から構成したことを特徴とするものである。
本発明によると、隣り合う上面カバーのうち一方に設けられた凸部を、隣り合う上面カバーのうち他方に設けられた凹部と嵌合させることにより、隣り合う上面カバー同士を連結することが可能となるため、上面カバー自体が、隣り合う上面カバー同士を連結する連結部を有する構成となる。
また、凸部と凹部から構成される連結部の厚さは、上面カバーの他の部分の厚さと同一であるため、案内レールの上面に、連結部が配置される部位を加工する必要が無く、案内レールの製造工程が増加することを防止することが可能となる。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記凸部は、前記上面カバーの幅よりも狭い幅に形成される小幅部と、当該小幅部よりも前記凸部の突出側へ配置されるとともに前記小幅部よりも広い幅に形成される大幅部と、を有することを特徴とするものである。
本発明によると、小幅部よりも広い幅に形成される大幅部が、小幅部よりも凸部の突出側へ配置されている。このため、隣り合う上面カバー同士を連結させた状態で、これらの上面カバーに、隣り合う上面カバー同士を離間させる方向への荷重が加わった場合でも、凸部と凹部とが嵌合した状態が保持されるため、隣り合う上面カバー同士が外れることを防止することが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、前記凸部及び凹部が有する少なくとも一つの角部は、面取りされていることを特徴とするものである。
本発明によると、凸部及び凹部が有する角部が面取りされているため、凸部と凹部との接触部分にバリが生じることを防止することが可能となり、凸部と凹部との嵌合を円滑に行うことが可能となる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項1から3のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記凸部が設けられた端部の前記隣り合う上面カバーと対向する端面の少なくとも一部は、前記案内レールの下方から上方へ向かうにつれて前記隣り合う上面カバーへ向かうように傾斜し、
前記隣り合う上面カバーの前記凸部が設けられた端部の端面と対向する端面は、前記凸部が設けられた端部の端面と係合する形状に形成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、凸部と凹部とを嵌合させる際に、凸部と凹部との互いの位置決めが行われるとともに、凸部を凹部へ円滑に嵌合させることが可能となるため、隣り合う上面カバー同士を円滑に連結させることが可能となる。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項1から3のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記凸部が設けられた端部の前記隣り合う上面カバーと対向する端面の少なくとも一部は、前記案内レールの上方から下方へ向かうにつれて前記隣り合う上面カバーへ向かうように傾斜し、
前記隣り合う上面カバーの前記凸部が設けられた端部の端面と対向する端面は、前記凸部が設けられた端部の端面と係合する形状に形成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、凸部と凹部とを嵌合させる際に、凸部と凹部との互いの位置決めが行われるとともに、凸部を凹部へ円滑に嵌合させることが可能となるため、隣り合う上面カバー同士を円滑に連結させることが可能となる。
また、凸部と凹部とを嵌合させた状態では、凸部が案内レールの上方へ向けて浮き上がっても、この浮き上がりが凹部によって抑制されるため、連結部に生じる段差を低減することが可能となる。
本発明によれば、複数枚の上面カバーによって長尺の上面カバーを容易に形成することが可能となるとともに、案内レールの加工を必要とせずに、案内レールの上面に長尺の上面カバーを取り付けることが可能となる。
次に、本発明の第一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図1から図5を参照して本実施形態の構成を説明する。
図1は、案内レール1の上面に、本実施形態の上面カバー2を取り付けた状態を示す図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。
図1及び図2中に示すように、案内レール1は、隣り合う二本の案内レール1a,1bを、軸方向に沿って連結して形成されている。各案内レール1a,1bは、それぞれ、案内レール1の軸方向に沿って伸びる左右2条のレール側転動体転動溝4a,4bを両側面に有しており、案内レール1を上下方向に貫通する貫通孔6が設けられている。貫通孔6には、それぞれ、取付けボルト(図示せず)が挿通されており、これらの挿通した取付けボルトを締結することによって、案内レール1が基台8上に固定されている。なお、案内レール1の構成は、これに限定されるものではなく、一本の長尺の案内レール1であってもよい。
上面カバー2は、案内レール1の上面に、案内レール1の軸方向に沿って複数枚連続して取り付けられており、この取り付けられた状態で、貫通孔6を覆っている。これら複数枚の上面カバー2a,2bの端部には、それぞれ、隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結する連結部10が設けられており、連結部10によって、隣り合う上面カバー2aと上面カバー2b同士が連結されて、長尺の上面カバー2が形成されている。上面カバー2a,2bの幅は、案内レール1の上面の幅と略同一となっている。連結部10の厚さは、上面カバー2の他の部分の厚さと同一であり、長尺の上面カバー2の厚さは、全体に亘って同一となっている。なお、本実施形態では、隣り合う二枚の上面カバー2aと上面カバー2b同士を連結して、長尺の上面カバー2を形成し、この形成した長尺の上面カバー2を、案内レール1の上面に取り付ける場合について説明するが、これに限定されるものではなく、三枚以上の隣り合う上面カバー2同士を連結して、長尺の上面カバー2を形成してもよい。また、上面カバー2a,2bの幅は、少なくとも貫通孔6を覆う幅であればよい。
図3は、案内レール1の上面に長尺の上面カバー2を取り付けた状態を、図1中に記載した矢印IIIの方向から見た図である。
図3中に示すように、連結部10は、上面カバー2aの上面カバー2bと対向する端部に設けられるとともに、上面カバー2bへ向けて突出する凸部12と、上面カバー2bの上面カバー2aと対向する端部に設けられるとともに、凸部12を嵌合させる凹部14から構成されている。
図4は、隣り合う上面カバー2a,2b同士を分割した図であり、図5は、隣り合う上面カバー2a,2b同士を分割した状態を、図4中に記載した矢印Vの方向から見た図である。
図4及び図5中に示すように、凸部12は、上面カバー2の幅W1よりも狭い幅W2に形成される小幅部16と、上面カバー2の幅W1よりも狭く、且つ小幅部16よりも広い幅W3に形成される大幅部18を有している。大幅部18は、小幅部16よりも凸部12の突出側へ配置されている。
凸部12及び凹部14は、互いに対向する複数の角部20を有しており、各角部20は、それぞれ、面取り加工されている。
上面カバー2aの両端部のうち、凸部12が設けられた端部の、上面カバー2bと対向する端面22a〜22bは、案内レール1の下方から上方へ向かうにつれて、上面カバー2bへ向かうように、上面カバー2aの案内レール1の上下方向の全体に亘って傾斜している。また、上面カバー2bの両端部のうち、端面22a〜22bと対向する端面24a〜24bは、上面カバー2bの案内レール1の上下方向の全体に亘って、端面22a〜22bと係合する形状に形成されている。
また、凸部12は、上面カバー2aの案内レール1の上下方向の全体に亘って形成されており、凹部14は、上面カバー2bの案内レール1の上下方向の全体に亘って形成されている。
次に、上記の構成を備えた上面カバー2の作用・効果等を説明する。
基台8上に固定された案内レール1の上面に上面カバー2を取り付ける作業は、以下の手順に沿って行う。
まず、上面カバー2bを、凹部14が上面カバー2aと対向するように、案内レール1の上面に取り付けて、貫通孔6を覆う。このとき、上面カバー2bの案内レール1側の面と案内レール1の上面との間に、接着剤や粘着テープ等の固着部材を配置する。また、上面カバー2bの両端部のうち凸部12が設けられている端部は、上面カバー2bが案内レール1の上面に取り付けられた状態で、上面カバー2bと案内レール1の端面とが面一となるように切除する。
上面カバー2bを案内レール1の上面に取り付けた後、上面カバー2aの両端部のうち、凸部12が設けられた端部が上面カバー2bと対向するように、上面カバー2aを案内レール1の上面に取り付けて、貫通孔6を覆う。このとき、上面カバー2aの上面カバー2bと対向する端面22a〜22bと、上面カバー2bの端面24a〜24bを対向させた状態で、凸部12を案内レール1の上方から下方へ向けて移動させて、凸部12を凹部14と嵌合させる。また、上面カバー2bを案内レール1の上面に取り付ける際と同様に、上面カバー2aの案内レール1側の面と案内レール1の上面との間に、接着剤や粘着テープ等の固着部材を配置する。
凸部12を凹部14と嵌合させた後、連結部10の厚さが、上面カバー2の他の部分の厚さと同一となるように、連結部10を案内レール1の上方から押圧して、案内レール1の上面への、上面カバー2の取り付け作業を終了する。
したがって、本実施形態の上面カバー2であれば、上面カバー2aの端部に設けられた凸部12を、上面カバー2bの端部に設けられた凹部14と嵌合させることにより、隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結することが可能となる。このため、上面カバー2自体が、隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結する連結部10を有する構成となるため、上面カバー2へ、上面カバー2以外の部材を取り付けることを必要とせずに、複数枚の上面カバー2によって、長尺の上面カバー2を形成することが可能となる。その結果、案内レール1の上面に、連結部10が配置される逃げ溝等の部位を加工する必要が無く、案内レール1の製造工程が増加することを防止することが可能となり、直動案内装置の製造効率を向上させることが可能となるとともに、直動案内装置の製造コストを低減させることが可能となる。
また、本実施形態の上面カバー2であれば、凸部12と凹部14から構成される連結部10の厚さが、上面カバー2の他の部分の厚さと同一であるため、案内レール1の上面に、連結部10が配置される逃げ溝等の部位を加工する必要が無く、案内レール1の製造工程が増加することを防止することが可能となる。その結果、直動案内装置の製造効率を向上させることが可能となるとともに、直動案内装置の製造コストを低減させることが可能となる。
さらに、本実施形態の上面カバー2であれば、凸部12が、上面カバー2の幅W1よりも狭い幅W2に形成される小幅部16と、上面カバー2の幅W1よりも狭く、且つ小幅部16よりも広い幅W3に形成される大幅部18を有している。また、大幅部18が、小幅部16よりも凸部12の突出側へ配置されている。このため、隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結させた状態で、これらの上面カバー2a,2bに、隣り合う上面カバー2a,2b同士を離間させる方向への荷重(図3中に示すFa及びFb)が加わった場合でも、凸部12と凹部14とが嵌合した状態が保持されるため、隣り合う上面カバー2a,2b同士が外れることを防止することが可能となる。その結果、直動案内装置の防塵性能を長期に亘って維持することが可能となり、直動案内装置の長寿命化が可能となる。
また、本実施形態の上面カバー2であれば、凸部12及び凹部14の互いに対向する角部20が面取り加工されているため、凸部12と凹部14との接触部分にバリが生じることを防止することが可能となり、凸部12と凹部14との嵌合を円滑に行うことが可能となる。その結果、複数枚の上面カバー2によって、長尺の上面カバー2を容易に形成することが可能となり、案内レール1の上面へ上面カバー2を取り付ける作業が容易となるため、作業効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の上面カバー2であれば、上面カバー2aの両端部のうち、凸部12が設けられた端部の、上面カバー2bと対向する端面22a〜22bが、案内レール1の下方から上方へ向かうにつれて、上面カバー2bへ向かうように傾斜している。また、上面カバー2bの両端部のうち、端面22a〜22bと対向する端面24a〜24bは、端面22a〜22bと係合する形状に形成されている。このため、凸部12と凹部14とを嵌合させる際に、凸部12と凹部14との互いの位置決めが行われるとともに、凸部12を凹部14へ円滑に嵌合させることが可能となり、隣り合う上面カバー2a,2b同士を円滑に連結させることが可能となる。その結果、複数枚の上面カバー2によって、長尺の上面カバー2を容易に形成することが可能となり、案内レール1の上面へ上面カバー2を取り付ける作業が容易となるため、作業効率を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の上面カバー2では、凸部12が上面カバー2aの案内レール1の上下方向の全体に亘って形成されており、凹部14が上面カバー2bの案内レール1の上下方向の全体に亘って形成されている構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、図6に示すように、凸部12が上面カバー2aの案内レール1の上下方向の一部に形成されており、凹部14が凸部12の嵌合する形状、つまり、上面カバー2bの案内レール1の上下方向の全体のうち、凸部12と対向する部分に形成されている構成としてもよい。要は、上面カバー2自体が、隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結する連結部10を有する構成となればよい。
また、本実施形態の上面カバー2では、凸部12の構成が、上面カバー2の幅W1よりも狭い幅W2に形成される小幅部16と、上面カバー2の幅W1よりも狭く、且つ小幅部16よりも広い幅W3に形成される大幅部18を有する構成となっているが、これに限定されるものではない。すなわち、凸部12の構成が、小幅部16と大幅部18を有していない構成であってもよい。もっとも、凸部12の構成を、本実施形態の構成とすることが、隣り合う上面カバー2a,2b同士が外れることを防止することが可能となり、直動案内装置の防塵性能を長期に亘って維持することが可能となり、直動案内装置の長寿命化が可能となるため、好適である。
さらに、本実施形態の上面カバー2では、凸部12及び凹部14の互いに対向する角部20が面取り加工されているが、これに限定されるものではなく、凸部12及び凹部14の互いに対向する角部20が面取り加工されていなくともよい。もっとも、本実施形態の上面カバー2のように、凸部12及び凹部14の互いに対向する角部20を面取り加工することが、凸部12と凹部14との接触部分にバリが生じることを防止することが可能となり、凸部12と凹部14との嵌合を円滑に行うことが可能となるため、好適である。
また、本実施形態の上面カバー2では、上面カバー2aの両端部のうち、凸部12が設けられた端部の、上面カバー2bと対向する端面22a〜22bが、案内レール1の下方から上方へ向かうにつれて、上面カバー2bへ向かうように傾斜しており、上面カバー2bの両端部のうち、端面22a〜22bと対向する端面24a〜24bが、端面22a〜22bと係合する形状に形成されているが、これに限定されるものではない。すなわち、端面22a〜22bが案内レール1の上面と垂直をなしていてもよく、端面24a〜24bが案内レール1の上面と垂直をなしていてもよい。もっとも、端面22a〜22b及び端面24a〜24bの構成を、本実施形態の構成とすることが、凸部12と凹部14とを嵌合させる際に、凸部12と凹部14との互いの位置決めが行われるとともに、凸部12を凹部14へ円滑に嵌合させることが可能となり、隣り合う上面カバー2a,2b同士を円滑に連結させることが可能となるため、好適である。
また、本実施形態の上面カバー2では、端面22a〜22bは、案内レール1の下方から上方へ向かうにつれて、上面カバー2bへ向かうように、上面カバー2aの案内レール1の上下方向の全体に亘って傾斜しているが、これに限定されるものではない。すなわち、端面22a〜22bの上面カバー2aの案内レール1の上下方向の一部のみが、案内レール1の下方から上方へ向かうにつれて、上面カバー2bへ向かうように傾斜している構成であってもよい。
次に、本発明の第二実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図7を参照して本実施形態の構成を説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図7は、隣り合う上面カバー2a,2bを分割した状態を、案内レール1の幅方向から見た図である。
図7中に示すように、上面カバー2aの両端部のうち、凸部12が設けられた端部の、上面カバー2bと対向する端面22a〜22bは、案内レール1の上方から下方へ向かうにつれて、上面カバー2bへ向かうように傾斜している。また、上面カバー2bの両端部のうち、端面22a〜22bと対向する端面24a〜24bは、端面22a〜22bと係合する形状に形成されている。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
次に、上記の構成を備えた上面カバー2の作用・効果等を説明する。
基台8上に固定された案内レール1の上面に上面カバー2を取り付ける作業は、以下の手順に沿って行う。
まず、上述した第一実施形態と同様に、上面カバー2bを、凹部14が上面カバー2aと対向するように、案内レール1の上面に取り付けて、貫通孔6を覆う。
上面カバー2bを案内レール1の上面に取り付けた後、上面カバー2aの両端部のうち、凸部12が設けられた端部が上面カバー2bと対向するように、上面カバー2aを案内レール1の上面に取り付けて、貫通孔6を覆う。このとき、端面22a〜22bと端面24a〜24bとを対向させた状態で、上面カバー2aを上面カバー2bへ向けて移動させて、凸部12を、案内レール1の上方から下方へ向けて移動させて凹部14と嵌合させる。
凸部12を凹部14と嵌合させた後、上面カバー2aを案内レール1の上面に取り付け、連結部10の厚さが、上面カバー2の他の部分の厚さと同一となるように、連結部10を案内レール1の上方から押圧して、案内レール1の上面への、上面カバー2の取り付け作業を終了する。
したがって、本実施形態の上面カバー2であれば、上面カバー2aの両端部のうち、凸部12が設けられた端部の、上面カバー2bと対向する端面22a〜22bが、案内レール1の上方から下方へ向かうにつれて、上面カバー2bへ向かうように傾斜している。また、上面カバー2bの両端部のうち、端面22a〜22bと対向する端面24a〜24bが、端面22a〜22bと係合する形状に形成されている。このため、凸部12と凹部14とを嵌合させる際に、凸部12と凹部14との互いの位置決めが行われるとともに、凸部12を凹部14へ円滑に嵌合させることが可能となり、隣り合う上面カバー2a,2b同士を円滑に連結させることが可能となる。その結果、複数枚の上面カバー2によって、長尺の上面カバー2を容易に形成することが可能となり、案内レール1の上面へ上面カバー2を取り付ける作業が容易となるため、作業効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の上面カバー2であれば、凸部12と凹部14とを嵌合させた状態では、凸部12が案内レール1の上方へ向けて浮き上がっても、この浮き上がりが凹部14によって抑制されるため、連結部10に生じる段差を低減することが可能となる。その結果、直動案内装置の防塵性能を長期に亘って維持することが可能となり、直動案内装置の長寿命化が可能となる。
その他の作用・効果等は、上述した第一実施形態と同様である。
なお、本実施形態の上面カバー2では、凸部12が上面カバー2aの案内レール1の上下方向の全体に亘って形成されており、凹部14が上面カバー2bの案内レール1の上下方向の全体に亘って形成されている構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、図8に示すように、凸部12が上面カバー2aの案内レール1の上下方向の一部に形成されており、凹部14が凸部12の嵌合する形状、つまり、上面カバー2bの案内レール1の上下方向の全体のうち、凸部12と対向する部分に形成されている構成としてもよい。要は、上面カバー2自体が、隣り合う上面カバー2a,2b同士を連結する連結部10を有する構成となればよい。
本発明の第一実施形態の上面カバーを案内レールの上面に取り付けた状態を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 図1を図1中に記載した矢印IIIの方向から見た図である。 隣り合う一組の上面カバー同士を分離させた状態を示す図である。 図4を図4中に記載した矢印Vの方向から見た図である。 本発明の第一実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第二実施形態の上面カバーを示す図である。 本発明の第二実施形態の変形例を示す図である。
符号の説明
1 案内レール
2 上面カバー
4 レール側転動体転動溝
6 貫通孔
8 基台
10 連結部
12 凸部
14 凹部
16 小幅部
18 大幅部
20 角部
22,24 端面
W1 上面カバーの幅
W2 小幅部の幅
W3 大幅部の幅

Claims (5)

  1. 上下方向に貫通する貫通孔を有する案内レールの上面に、前記案内レールの軸方向に沿って複数枚連続して取り付けられて少なくとも前記貫通孔を覆う直動案内装置の上面カバーであって、
    前記上面カバーの端部に、前記隣り合う上面カバー同士を連結する連結部を設け、
    前記連結部の厚さを、前記上面カバーの他の部分の厚さと同一とし、
    前記連結部を、一方の前記上面カバーから他方の上面カバーへ向けて突出する凸部と、前記凸部を嵌合させる凹部と、から構成したことを特徴とする直動案内装置の上面カバー。
  2. 前記凸部は、前記上面カバーの幅よりも狭い幅に形成される小幅部と、当該小幅部よりも前記凸部の突出側へ配置されるとともに前記小幅部よりも広い幅に形成される大幅部と、を有することを特徴とする請求項1に記載した直動案内装置の上面カバー。
  3. 前記凸部及び凹部が有する少なくとも一つの角部は、面取りされていることを特徴とする請求項1または2に記載した直動案内装置の上面カバー。
  4. 前記凸部が設けられた端部の前記隣り合う上面カバーと対向する端面の少なくとも一部は、前記案内レールの下方から上方へ向かうにつれて前記隣り合う上面カバーへ向かうように傾斜し、
    前記隣り合う上面カバーの前記凸部が設けられた端部の端面と対向する端面は、前記凸部が設けられた端部の端面と係合する形状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載した直動案内装置の上面カバー。
  5. 前記凸部が設けられた端部の前記隣り合う上面カバーと対向する端面の少なくとも一部は、前記案内レールの上方から下方へ向かうにつれて前記隣り合う上面カバーへ向かうように傾斜し、
    前記隣り合う上面カバーの前記凸部が設けられた端部の端面と対向する端面は、前記凸部が設けられた端部の端面と係合する形状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載した直動案内装置の上面カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010084890A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Amada Co Ltd スケール付運動案内装置及びスケール付運動案内装置用軌道部材
CN108964403A (zh) * 2018-09-25 2018-12-07 苏州直为精驱控制技术有限公司 超长行程直线模组

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