JP2007205459A - 動圧軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この種の動圧軸受装置の小型化を図りつつも、高いモーメント剛性を得る。
【解決手段】軸受部材3の内周面3aの全面あるいは一部領域に動圧発生部4が設けられる。動圧発生部4は、一方に向けて傾斜する第1傾斜溝5と、他方に向けて傾斜する第2傾斜溝6とを備える。各傾斜溝5、6はそれぞれ流体導入部5a、6aと流体排出部5b、6bとを有する。第1傾斜溝5の両端を円周方向に結んで形成される第1溝領域8と、第2傾斜溝6の両端を円周方向に結んで形成される第2溝領域9とが内周面3aに設けられる。第1傾斜溝5の流体導入部5aは第2溝領域9内に設けられると共に、流体排出部5bは第2溝領域9の領域外に設けられる。同様に、第2傾斜溝6の流体導入部6aは第1溝領域8内に設けられると共に、流体排出部6bは第1溝領域8の領域外に設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、動圧軸受装置に関する。
動圧軸受装置は、軸受隙間に生じる流体の動圧作用で軸部材などの回転側部材を回転自在に非接触支持するものである。この動圧軸受装置は、最近では、その優れた回転精度、高速回転性、静粛性等を活かして、情報機器をはじめ種々の電気機器に搭載されるモータ用の軸受装置として、より具体的にはHDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置等の情報機器に搭載されるスピンドルモータ用の軸受装置として、またレーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイールモータ、あるいはファンモータ等などのモータ用軸受装置として使用されている。
例えば、HDD用スピンドルモータに組み込まれる動圧軸受装置において、軸部材をラジアル方向に支持するラジアル軸受部と、軸部材をスラスト方向に支持するスラスト軸受部の一方または双方を動圧軸受で構成したものが知られている。この場合、軸受スリーブの内周面と、これに対向する軸部材の外周面との何れか一方に動圧発生部を構成する動圧溝が形成されると共に、両面間のラジアル軸受隙間にラジアル軸受部が形成されることが多い。また、軸部材に設けたフランジ部の一端面と、これに対向する軸受スリーブの端面との何れか一方に動圧溝が形成されると共に、両面間のスラスト軸受隙間にスラスト軸受部が形成されることが多い(例えば、特許文献1を参照)。
動圧発生部を構成する動圧溝の形状として、例えば図9に示すように、傾斜方向の異なる2種類の傾斜溝206、207をへリングボーン形状に配列したものが公知である(例えば、特許文献2を参照)。同文献では、傾斜溝206、207をへリングボーン形状に配列した領域、いわゆる動圧発生部204を、軸方向に離隔して2箇所設けた構成を例示している。この場合、軸部材の回転に伴い、軸受隙間内の流体が傾斜溝206、207を介して動圧発生部204の軸方向中央に位置する平滑部208に向けて流れ込み、平滑部208における流体圧が高められる。
特開2003−239951号公報 特開2003−336636号公報
ところで、最近では、各種情報機器の小型化、携帯化に伴い、これに組み込まれるモータないしは動圧軸受装置に対する小サイズ化の要求が高まっている。上記要求を満たすための手段として例えば動圧軸受装置の薄型化が考えられるが、その場合には、ラジアル軸受部を構成する動圧発生部の軸受面積(軸方向幅)が減少する。その一方で、軸部材等の回転部材に取り付けられ軸部材と一体に回転する磁気ディスク等の重量は、性能上(容量上)の観点からそれほど小さくはならない。そのため、軸受面積に比して相対的に回転体重量が増加し、これによりモーメント荷重に対する軸振れ性(モーメント剛性)の低下が懸念される。
特許文献2に開示の構成では、各傾斜溝206、207を有する動圧発生部204が軸方向に離隔して設けられているので、ラジアル軸受部の軸受スパンを軸方向に大きくとることができ、高いモーメント剛性が得られるものの、その構成上、どうしても動圧発生部204を設けた部材(例えば軸受スリーブ)の軸方向寸法が大きくなる。そのため、これ以上の動圧軸受装置の薄型化は困難な状況にある。動圧発生部204の数(傾斜溝206、207形成領域の数)を1箇所に減らすことで動圧軸受装置の薄肉化は図れるが、これだとラジアル軸受部の軸受スパンが十分にとれないため、モーメント剛性の不足が懸念される。
本発明の課題は、この種の動圧軸受装置の小型化を図りつつも、高いモーメント剛性を得ることである。
前記課題を解決するため、本発明は、固定側部材と回転側部材のうち、何れか一方の部材の円筒面に、一方に傾斜した複数の第1傾斜溝と、他方に傾斜した複数の第2傾斜溝とが設けられ、各傾斜溝が、それぞれ流体導入部と流体排出部とを有する動圧軸受装置において、第1傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第1溝領域と、第2傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第2溝領域のうち、何れか一方の溝領域内に、他方の傾斜溝の流体導入部を設けると共に、一方の溝領域外に、他方の傾斜溝の流体排出部を設けたことを特徴とする動圧軸受装置を提供する。
この構成によれば、第1傾斜溝の流体排出部が、第1溝領域の、第2溝領域とは反対側の軸方向端部に設けられると共に、第2傾斜溝の流体排出部が、第2溝領域の、第1溝領域とは反対側の軸方向端部に設けられる。そのため、回転側部材の回転時、各傾斜溝の流体排出部において高い動圧を生じ、かかる高圧部が軸方向に離隔して形成される。これにより、回転側部材を、固定側部材の円筒面の、軸方向に離隔した位置でそれぞれ高圧の流体膜を介してラジアル方向に支持することができる。加えて、本発明では、何れか一方の溝領域内に、他方の傾斜溝の流体導入部を設けるようにしたので、第1溝領域と第2溝領域とが軸方向で一部重複する。そのため、従来のように、溝領域を軸方向に離隔して形成する場合と比べて、各傾斜溝の溝長さを極力短くすることなく、溝領域の軸方向幅を縮小することができる。逆に言うと、本発明に係る溝領域(動圧発生部)が、従来の動圧発生部(例えば特許文献2に記載の動圧発生部204)と同一幅を有する場合、各傾斜溝の溝長さを従来品に比べて大きくとることができる。従って、本発明によれば、動圧軸受装置の薄肉化を図りつつも、小型化に伴う各傾斜溝の動圧作用の低下を最小限に留めて、高いモーメント剛性を得ることができる。
また、上記構成の動圧軸受装置において、一方の傾斜溝の流体導入部付近における流体量を確保する観点から、何れか一方の傾斜溝の流体導入部を、他方の溝領域の軸方向中央より上側の部分に設けた構成が考えられる。かかる構成によれば、第1溝領域と第2溝領域との間で重複領域が増すと共に、一方の傾斜溝の流体導入部が他方の溝領域の高圧側端部に比較的近い箇所に設けられる。そのため、溝領域全体の軸方向寸法を縮小しつつ、各傾斜溝の溝長さを極力長く確保し、加えて、一方の傾斜溝の流体導入部付近の流体量が不足する事態を可及的に回避することができる。
第1傾斜溝と第2傾斜溝の配列態様として、例えば双方の傾斜溝を円周方向に向けて1本ずつ交互に配列した構成が考えられる。この場合には、第2傾斜溝を介して円周方向で隣接する第1傾斜溝間の距離をなるべく近づけることができ、また、第1傾斜溝を介して円周方向で隣接する第2傾斜溝間の距離をなるべく近づけることができる。これにより、各高圧部における流体膜圧の円周方向でのばらつきを小さくして、安定した支持力を発揮することができる。あるいは、双方の傾斜溝を複数かつ同数本ずつ交互に配列することもでき、この場合には、溝領域全体(動圧発生部)における傾斜溝の配列本数を増加することができる。従って、各高圧部の流体圧をさらに高めて、モーメント剛性のより一層の向上を図ることができる。もちろん、傾斜溝の配列態様は上記構成に限ることなく、例えば一方の傾斜溝を2本、他方の傾斜溝を1本の順に交互に配列するなど、互いに異なる本数の第1および第2傾斜溝を交互に配列することも可能である。
また、双方あるいは何れか一方の傾斜溝の溝深さを、流体排出部に向けて漸次浅くすることもできる。この構成によれば、傾斜溝上を流れる流体の動圧作用が高められ、流体排出部に生じる流体圧をさらに高めることができる。
また、前記課題を解決するため、本発明は、固定側部材と回転側部材のうち、何れか一方の部材の平面に、一方に傾斜した複数の第1傾斜溝と、他方に傾斜した第2傾斜溝とが設けられ、各傾斜溝が、それぞれ流体導入部と流体排出部とを有する動圧軸受装置において、第1傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第1溝領域と、第2傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第2溝領域のうち、何れか一方の溝領域内に、他方の傾斜溝の流体導入部を設けると共に、一方の溝領域外に、他方の傾斜溝の流体排出部を設けたことを特徴とする動圧軸受装置を提供する。
本発明は、固定側部材と回転側部材のうち、何れか一方の部材の平面に、動圧発生部としての傾斜溝領域を形成する場合にも適用可能であり、上記構成によれば、回転側部材の回転時、各傾斜溝の流体排出部において高い動圧を生じ、かかる高圧部が半径方向に離隔して形成される。これにより、回転側部材を、固定側部材の平面の、半径方向に離隔した位置でそれぞれ高圧の流体膜を介してスラスト方向に支持することができる。また、何れか一方の溝領域内に、他方の傾斜溝の流体導入部を設けるようにしたので、第1溝領域と第2溝領域とが半径方向で一部重複する。そのため、各傾斜溝の溝長さを極力短くすることなく、溝領域の半径方向幅を縮小することができる。従って、本発明によれば、動圧軸受装置の小型化を図りつつも、小型化に伴う各傾斜溝の動圧作用の低下を最小限に留めて、高いモーメント剛性を得ることができる。
上記構成の動圧軸受装置は、例えば動圧軸受装置と、この動圧軸受装置の回転側部材を回転駆動させる駆動部とを備えたモータとして好適に提供することができる。
以上のように、本発明によれば、小型化を図りつつも、高いモーメント剛性を確保し得る動圧軸受装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1および図2に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動圧軸受装置1の断面図を示す。同図において、動圧軸受装置1は、軸部材2と、軸部材2を内周に挿入可能な軸受部材3とを備える。この実施形態において、軸部材2は回転側部材に、軸受部材3は固定側部材にそれぞれ対応する。
軸部材2は軸状をなし、例えばSUS等の金属材料から製作される。外周面2aは断面真円状をなす。後述する動圧発生部4の平滑領域7表面とこれに対向する外周面2aとの間には半径方向寸法が一定の隙間空間が形成される。
軸受部材3は円筒状をなすもので、この実施形態では、CuやFe等の金属粉末からなる焼結金属の多孔質体で形成される。軸受部材3の内部空孔には、潤滑油が含浸されている。
軸受部材3の内周面3aの全面あるいは一部領域に動圧発生部4が設けられる。この実施形態では、軸方向両端の斜面部3bを除く内周面3aの全領域に動圧発生部4が設けられる。
動圧発生部4は、一方(図2で言えば回転方向aに対して軸方向下側)に向けて傾斜する第1傾斜溝5と、他方(図2で言えば回転方向aに対して軸方向上側)に向けて傾斜する第2傾斜溝6とを備える。各傾斜溝5、6はそれぞれ流体導入部5a、6aと流体排出部5b、6bとを有する。また、各傾斜溝5、6の周囲には、各傾斜溝5、6より小径の平滑領域7が形成される。双方の傾斜溝5、6はそれぞれ内周面3aの円周方向に沿って配列され、これにより、第1傾斜溝5の両端を円周方向に結んで形成される第1溝領域8と、第2傾斜溝6の両端を円周方向に結んで形成される第2溝領域9とが設けられる。
第1傾斜溝5の流体導入部5aは第2溝領域9内に設けられると共に、流体排出部5bは第2溝領域9の領域外に設けられる。同様に、第2傾斜溝6の流体導入部6aは第1溝領域8内に設けられると共に、流体排出部6bは第1溝領域8の領域外に設けられる。詳述すると、この実施形態では、第1傾斜溝5の流体導入部5aは、第2溝領域9の軸方向中央より上側の部分に設けられると共に、第2傾斜溝6の流体導入部6aは、第1溝領域8の軸方向中央より下側の部分に設けられる。第1傾斜溝5と第2傾斜溝6とが連続している箇所は存在しない。従って、全ての傾斜溝5、6はその周囲を平滑領域7で囲まれている。また、この実施形態では、第1傾斜溝5の溝長さと第2傾斜溝6の溝長さとは等しく、第1傾斜溝5が回転方向(図2中矢印aの向き)に対してなす角の大きさと、第2傾斜溝6が回転方向に対してなす角の大きさとは等しい。
また、この実施形態では、第1傾斜溝5と第2傾斜溝6とが一本ずつ円周方向に交互に配列されている。円周方向全周に亘って配列される各傾斜溝5、6の数は同じである。
また、この実施形態では、例えば図3に示すように、第1傾斜溝5の溝底面5cが、流体導入部5aから流体排出部5bにかけて内径側に傾斜した形状をなす。これにより、第1傾斜溝5の溝深さは、流体導入部5aから流体排出部5bに向けて漸次浅くなっている。同様に、第2傾斜溝6の溝深さは、流体導入部6aから流体排出部6bに向けて漸次浅くなっている。もちろん、溝深さが溝の長手方向に亘って一定となるよう各傾斜溝5、6を形成しても構わない。
上記構成の傾斜溝5、6およびその平滑領域7は、例えば軸受部材3の内周面3aを、各傾斜溝5、6を成形するための複数の凸部を有する成形型(サイジングピンなど)で圧迫して、各傾斜溝5、6および平滑領域7を塑性変形させることで成形される。
上記構成の動圧軸受装置1において、軸部材(回転側部材)2を、図1中矢印の向き(図2でいえば矢印aの向き)に回転させることで、各傾斜溝5、6の表面あるいはその平滑領域7の表面から滲み出た潤滑油(あるいは軸部材2と軸受部材3との半径方向隙間を満たす潤滑油)が流体導入部5aを介して第1傾斜溝5に流れ込む。流れ込んだ潤滑油は第1傾斜溝5上を流体導入部5aの側から流体排出部5bに向けて(矢印bの向きに)流れ、流体排出部5bで、正確には流体排出部5bとその平滑領域7との境界部で最大の動圧を生じる。これにより、平滑領域7の、流体排出部5bの回転方向前方に位置する領域7aと、これに対向する軸部材2の外周面2aとの間に第1高圧部10が形成される。
同様に、軸部材2の回転に伴い、第2傾斜溝6に流れ込んだ潤滑油は第2傾斜溝6上を流体導入部6aの側から流体排出部6bに向けて(矢印cの向きに)流れ、流体排出部6bで、正確には流体排出部6bとその平滑領域7との境界部で最大の動圧を生じる。これにより、平滑領域7の、流体排出部6bの回転方向前方に位置する領域7bと、これに対向する軸部材2の外周面2aとの間に第2高圧部11が形成される。
このように、軸部材(回転側部材)2の回転時、軸受部材3の内周面3aに設けられた動圧発生部4と、これに対向する軸部材2の外周面2aとの間に、第1傾斜溝5および第2傾斜溝6による動圧作用が生じる。これにより、動圧発生部4の軸方向上端に第1高圧部10が形成されると共に、動圧発生部4の軸方向下端に第2高圧部11が形成される(図1あるいは図2を参照)。従って、軸部材2を、高圧の潤滑油膜でかつ極力軸方向に離隔した位置でラジアル方向に非接触支持することができ、高いモーメント剛性を動圧軸受装置1に付与することができる。
また、第1傾斜溝5の流体導入部5aを第2溝領域9内に、流体排出部5bを第2溝領域9の領域外にそれぞれ設けると共に、第2傾斜溝6の流体導入部6aを第1溝領域8内に、流体排出部6bを第1溝領域8の領域外にそれぞれ設けることで、言い換えると、第1傾斜溝5で構成される第1溝領域8と、第2傾斜溝6で構成される第2溝領域9との間に重複領域を設けることで、従来品(例えば特許文献2に記載の動圧軸受装置)に比べて各傾斜溝5、6の溝長さをできるだけ長く保ちつつも、軸受部材3の軸方向寸法(動圧発生部4の軸方向幅)を狭めることができる。従って、動圧軸受装置1の薄型化(小型化)を図りつつも、各傾斜溝5、6による高い動圧作用を発揮して、高いモーメント剛性を発揮することができる。
また、軸部材2の回転時、傾斜溝5、6により半径方向隙間(ラジアル軸受隙間)内の潤滑油は軸受部材3の軸方向両端側に集められるため、動圧発生部4の軸方向中央では両端に比べて潤滑油が少ない。これに対して、この実施形態では、第1傾斜溝5の流体導入部5aを、第2溝領域9の軸方向中央より上側の部分に設けたので、第1溝領域8と第2溝領域9との間で重複領域が増すと共に、第1傾斜溝5の流体導入部5aが軸受部材3の上端(第2高圧部11)に比較的近い箇所に設けられる。そのため、軸受部材3の軸方向寸法を縮小しつつ、各傾斜溝5、6の溝長さを極力長く確保し、加えて、第1傾斜溝5の流体導入部5a付近の潤滑油量が不足する事態を可及的に回避することができる。第2傾斜溝6の流体導入部6aを、第1溝領域8の軸方向中央より下側の部分に設けることによっても同様の効果が得られる。
この場合、図示は省略するが、さらに、第1傾斜溝5の流体導入部5aを、第2溝領域9内の、第2傾斜溝6の流体排出部6b寄りの位置に設けることもできる。これによれば、第2高圧部11から漏れた潤滑油を効率良く回収して、第1傾斜溝5の流体排出部5bあるいはその周辺領域7aに形成される第1高圧部10の流体圧を共に高めることができる。従って、ラジアル支持力(モーメント剛性)のさらなる向上を図ることができる。もちろん、第2傾斜溝6の流体導入部6aを、第1溝領域8内の、第1傾斜溝5の流体排出部5bに近い箇所に設けることでも同様の効果が期待される。ただ、あまりに流体排出部6b(第2高圧部11)に近いと、第2傾斜溝6の流体排出部6bに集められた潤滑油が第1傾斜溝5の側に逃げてしまう恐れあるため、これらを考慮に入れて、両者5a、6bの間隔を適正に設定(例えば、傾斜溝5、6の幅寸法の1.0〜1.5倍)するのが好ましい。第1傾斜溝5の流体排出部5bと第2傾斜溝6の流体導入部6aとの間隔についても同様の観点から適正に設定するのが好ましい。
また、この実施形態のように、第1および第2傾斜溝5、6を溝サイジング等の型成形で形成する場合、成形すべき溝の形状によっては、その成形精度が低下し、最悪の場合、満足に成形できない可能性があるが、本発明のように、単純な形状でかつ独立した傾斜溝5、6であれば、複雑な形状をなす従来の傾斜溝(へリングボーン形状など)に比べて容易に成形が可能であり、かつその成形精度も容易に高めることができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明に係る動圧軸受装置1(動圧発生部4)は、この実施形態に限定されることなく、他の構成を採ることもできる。以下、本発明に係る動圧軸受装置1、具体的には動圧発生部4の他構成を、図4〜図7に基づいて説明する。
上記実施形態では、動圧発生部4における第1傾斜溝5の溝長さを第2傾斜溝6の溝長さと等しくした場合を例示したが、例えば両者の溝長さを異ならせた構成を採ることもできる。図4はその一例を示すもので、動圧発生部14における第2傾斜溝16の溝長さL2を、第1傾斜溝15の溝長さL1に比べて長くしている。この場合には、第2傾斜溝16による動圧作用が第1傾斜溝15による動圧作用に比べて大きくなるので、第2傾斜溝16の流体排出部16bの側に形成される第2高圧部21の油膜圧を、第1傾斜溝15の流体排出部15bの側に形成される第1高圧部20の油膜圧に比べて高めることができる。従って、この構成は、例えば後述のように、軸部材2の一端側に取り付けた他部材(ロータハブなど)の重量が他端側のそれに比べて大きく、動圧発生部14の軸方向一端でアンバランスなモーメント荷重が作用する場合などに有効である。
また、第1傾斜溝5が回転方向に対してなす角や、第2傾斜溝6が回転方向に対してなす角(傾斜角)は特に限定されるものではなく、個々の傾斜溝の溝長さや溝深さ、必要とされる動圧作用の大きさに合わせて適宜変更することができる。例えば、図5はその一例を示すもので、動圧発生部24における第1および第2傾斜溝25、26は、その溝長さ(軸方向幅)を図2に示す傾斜溝5、6に比べて短くする一方、回転方向に対する傾斜角α、βを上記傾斜溝5、6に比べて大きくしている。この構成によれば、動圧軸受装置1の小サイズ化に伴い、動圧発生部24を設ける領域の周方向長さ(図1でいえば軸受部材3の内径)が小さくなる場合であっても、比較的多くの傾斜溝25、26を設けることができる。また、上記実施形態では、第1傾斜溝25の傾斜角αと第2傾斜溝26の傾斜角βとが等しい場合を例示したが、両者の傾斜角を異ならせた構成を採ることもできる。
また、上記実施形態では、第1傾斜溝5(15、25)と第2傾斜溝6(16、26)とを一本ずつ交互に配列した場合を例示したが、これに限ることなく、例えば双方の傾斜溝5、6を同数本ずつ交互に配列することもできる。図6はその一例を示すもので、第1傾斜溝35と第2傾斜溝36とを2本ずつ交互に配列した動圧発生部34が形成されている。このように、双方の傾斜溝35、36を複数本かつ同数本ずつ交互に配列することで、一本ずつ交互に配列する場合と比べて、動圧発生部34における(単位面積当りの)溝配列本数を増やすことができる。そのため、各傾斜溝35、36の流体排出部35b、36bの側にそれぞれ形成される第1高圧部40および第2高圧部41の油膜圧をさらに高めることができる。もちろん、傾斜溝35、36の配列態様は上記構成に限ることなく、例えば第1傾斜溝35を3本ずつ、第2傾斜溝36を2本ずつ交互に配列するなど、互いに異なる本数の傾斜溝35、36を交互に配列した構成を採ることもできる。その一方で使用時の摩耗を考えれば、適度に傾斜溝以外の領域(平滑領域7)が存在する方がよい場合もあるため、傾斜溝5、6と丘部(平滑領域7)とのバランスを考慮してその面積比を決定するのが好ましい。
また、各傾斜溝5、6は、必ずしも内周面3aの全周に亘って設ける必要はなく、主に片当りの状態でラジアル支持する場合には内周面3aの半周領域にのみ設けるなど、用途に応じて、内周面3aの円周方向の一部領域に設けることも可能である。
また、以上の実施形態では、複数の傾斜溝5、6を有する動圧発生部4を軸受部材3の内周面3aに設けた場合を説明したが、本発明に係る動圧発生部4は、固定側部材に限らず回転側部材の側(図1でいえば軸部材2の外周面2a)に設けることもできる。
また、本発明に係る動圧発生部4は、上述のように、ラジアル方向に対向する固定側部材と回転側部材の何れか一方の円筒面に設ける他、スラスト方向に対向する固定側部材と回転側部材の何れか一方の平面に設けることもできる。図7はその一例を示すもので、図1に示す軸受部材3の端面3cに、第1傾斜溝45および第2傾斜溝46とを円周方向に交互に配列した動圧発生部44が形成されている。
動圧発生部4は、一方(図7で言えば回転方向dに対して内径側)に向けて傾斜する第1傾斜溝45と、他方(図7で言えば回転方向dに対して外径側)に向けて傾斜する第2傾斜溝46とを備える。各傾斜溝45、46はそれぞれ流体導入部45a、46aと流体排出部45b、46bとを有する。双方の傾斜溝45、46はそれぞれ端面3cの円周方向に沿って配列され、これにより、第1傾斜溝45の両端を円周方向に結んで形成される第1溝領域と、第2傾斜溝46の両端を円周方向に結んで形成される第2溝領域とが端面3c(動圧発生部44)上に設けられる。
第1傾斜溝45の流体導入部45aは第2溝領域内に設けられると共に、流体排出部45bは第2溝領域の領域外に設けられる。同様に、第2傾斜溝46の流体導入部46aは第1溝領域内に設けられると共に、流体排出部46bは第1溝領域の領域外に設けられる。詳述すると、この実施形態では、第1傾斜溝45の流体導入部45aは、第2溝領域の半径方向中央より外径側の部分に設けられると共に、第2傾斜溝46の流体導入部46aは、第1溝領域の半径方向中央より内径側の部分に設けられる。第1傾斜溝45と第2傾斜溝46とが連続している箇所は存在しない。従って、全ての傾斜溝45、46はその周囲を平滑領域47で囲まれている。
この場合、図示は省略するが、例えば外周面2aから外径側に張り出したフランジ部を一体又は別体に備えた軸部材2を軸受部材3の内周に挿入し、軸受部材3に対して図7中矢印dの方向に回転させることで、潤滑油が第1傾斜溝45上を流体導入部45aの側から流体排出部45bに向けて(矢印eの向きに)流れ、流体排出部45bとその周囲にある平滑領域47との境界部で最大の動圧を生じる。これにより、平滑領域47の、流体排出部45bの回転方向前方に位置する領域47aと、これに対向する軸部材2のフランジ部端面(図示は省略)との間に第1高圧部50が形成される。
同様に、軸部材2の回転に伴い、第2傾斜溝46に流れ込んだ潤滑油はこの傾斜溝46上を流体導入部46aの側から流体排出部46bに向けて(矢印fの向きに)流れ、流体排出部46bとその周囲の平滑領域47との境界部で最大の動圧を生じる。これにより、平滑領域47の、流体排出部46bの回転方向前方に位置する領域47bと、これに対向する軸部材2のフランジ部端面との間に第2高圧部51が形成される。従って、軸部材2を、高圧の潤滑油膜(高圧部50、51)でかつ極力半径方向に離隔した位置でスラスト方向に非接触支持することができ、高いモーメント剛性を動圧軸受装置1に付与することができる。
また、第1傾斜溝45の流体導入部45aを第2溝領域内に、流体排出部45bを第2溝領域の領域外にそれぞれ設けると共に、第2傾斜溝46の流体導入部46aを第1溝領域内に、流体排出部46bを第1溝領域の領域外にそれぞれ設けることで、言い換えると、第1傾斜溝45で構成される環状の第1溝領域と、第2傾斜溝46で構成される環状の第2溝領域との間に重複領域を設けることで、各傾斜溝45、46の溝長さをできるだけ長く保ちつつも、軸受部材3の半径方向寸法(動圧発生部44の半径方向幅)を狭めることができる。従って、動圧軸受装置1の小型化を図りつつも、各傾斜溝45、46による高い動圧作用を発揮して、高いモーメント剛性を発揮することができる。この場合、各傾斜溝45、46の形状やサイズ、配置態様について、上記傾斜溝5、6と同様の構成が可能である。
以上説明した動圧発生部4を備えた動圧軸受装置は、例えば電子機器冷却用のファンモータに組み込んで使用可能である。以下、本発明に係る動圧軸受装置を上記モータ用のスピンドルに適用した構成例を、図8に基づいて説明する。なお、図1〜図7に示す実施形態と構成・作用を同一にする部位および部材については、同一の参照番号を付し、重複説明を省略する。
図8は、動圧軸受装置101を組み込んだモータ100の断面図を示している。このモータ100は、軸部材102を回転自在に非接触支持する動圧軸受装置101と、軸部材102の一端に装着されたロータ(この図示例ではファンインペラ)103と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル104aおよびロータマグネット104bとからなる駆動部104と、ロータ103を収容し、かつ冷却すべき部品(図8中1点鎖線で示す部品)に取り付けられたベース部105とを備えている。ロータ103の外径側には複数枚のファン106が円周方向に亘って立設されている。ベース部105の外壁部105aの円周方向一部領域には開口部105bが設けられている。この開口部105bは、モータ100の駆動時、外径側に送られる排気流の排気口として作用する。また、外壁部105aの上端には内径側に向けて延びた環状部105cが設けられ、この環状部105cの内周には孔105dが形成されている。
ステータコイル104aに通電すると、ステータコイル104aとロータマグネット104bとの間の励磁力でロータマグネット104bが回転し、それによって、ロータ103およびロータ103に立設された複数枚のファン106が軸部材102と一体に回転する。この回転により、各ファン106は外径方向(図8中矢印Aの方向)への気流を生じ、この気流に引き込まれる形で、孔105dから吸気流が軸方向下側(図8中矢印Bの方向)に向けて生じる。その一方で、外径方向への気流により押し出される形で、排気流が図8中矢印Cの方向に生じ、外壁部105aに設けられた開口部105bを介して外部に排出される。
この実施形態において、動圧軸受装置101は、ベース部105に取り付けられるハウジング107と、ハウジング107の内周に位置する軸受部材3と、軸受部材3の内周に挿入される軸部材102と、シール部108とを備えている。この場合、軸部材102おおよび軸部材102の一端に取り付けられるロータ103とが回転側部材に対応する。また、軸受部材3とハウジング107、およびシール部108とが固定側部材に対応する。
軸受部材3の内周面3aの全面又は一部領域には、第1傾斜溝5および第2傾斜溝6を例えば図2に示すように配列した領域(動圧発生部4)が設けられている。軸部材102の他端面102bは略球面状をなし、軸部材102を軸受部材3の内周に挿入した状態では、対向するハウジング107の底部107aの上端面107a1に当接する。これ以外の構成は、上記実施形態における記載に準じるので説明を省略する。
上記構成の軸部材102を軸受部材3の内周に挿入し、軸受部材3と軸部材102との間の半径方向隙間の大気解放側(シール部108の側)から潤滑油を注油する。これにより、軸受部材3の内部空孔を含む軸受内部空間を潤滑油で充満した動圧軸受装置101が完成する。
上記構成の動圧軸受装置101において、軸部材102の回転時、軸受部材3の動圧発生部4とこれに対向する軸部材102の外周面102aとの間の潤滑油が第1傾斜溝5上を流体導入部5aの側から流体排出部5bに向けて流れ(図2を参照)、流体排出部5bで最大の動圧を生じる。これにより、動圧発生部4の軸方向下端とこれに対向する軸部材102の外周面102aとの間に第1高圧部109が形成される。同様に、第2傾斜溝6による動圧作用が第2傾斜溝6の流体排出部6bで最大となり、動圧発生部4の軸方向上端と軸部材2の外周面102aとの間に第2高圧部110が形成される。従って、これら第1および第2高圧部109、110とで軸部材102がラジアル方向に回転自在に非接触支持される。同時に、軸部材102の他端面102bが、これに対向する底部107aの上端面107a1により接触支持(ピボット支持)され、これにより軸部材102がスラスト方向に回転自在に支持される。
以上より、この実施形態に係る動圧軸受装置1であれば、軸部材2を、高圧の潤滑油膜(第1高圧部109と第2高圧部110)でかつこれらを極力軸方向に離隔した位置で非接触支持することができ、高いモーメント剛性を得ることができる。また、第1傾斜溝5の流体導入部5aを第2溝領域9内に、流体排出部5bを第2溝領域9の領域外にそれぞれ設けると共に、第2傾斜溝6の流体導入部6aを第1溝領域8内に、流体排出部6bを第1溝領域8の領域外(何れも図2を参照)にそれぞれ設けることで、第2傾斜溝6で構成される第2溝領域9との間に重複領域を設けることにより、従来品に比べて各傾斜溝5、6の溝長さをできるだけ長く保ちつつ、動圧発生部4(軸受部材3)の軸方向幅を狭めることができる。従って、動圧軸受装置101の薄型化(小型化)を図りつつも、高いモーメント剛性を確保することができると共に、かかる動圧軸受装置101およびこれを備えたモータ100を長期に亘って安定的に使用することができる。
上記構成の動圧軸受装置101は、上記タイプのファンモータ(シロッコファンモータ)だけでなく、例えばクロスフローファン用モータや軸流ファン用モータなど、携帯機器等に搭載され、更なる小型化が要求されるファンモータ用の軸受装置として好適に適用可能である。もちろん、これらファンモータ以外にも、例えばHDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置等の情報機器に搭載されるスピンドルモータ用の軸受装置として、またレーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイールモータなど、種々のモータ用軸受装置として使用可能である。
なお、上記実施形態では、軸受部材3を、焼結金属の多孔質体で形成した場合を例示したが、特にこの構成に限る必要はない。例えば図示は省略するが、軸受部材3を電鋳部と成形部とで構成し、軸受面となる動圧発生部4の各傾斜溝5、6、および平滑領域7表面を含む箇所を電鋳部で形成したものを使用することもできる。この場合、例えば動圧発生部4の各傾斜溝5、6および平滑領域7は、マスターへの電鋳加工により一体に形成される。また、軸受部材3は、マスターと一体又は別体の電鋳部をインサート部品として例えば樹脂で一体に射出成形することができる。
また、軸受部材3を非多孔質の金属材料で形成したり、摺動性や耐摩耗性を高めた樹脂組成物で形成することもできる。あるいは、軸受部材3をインサート部品としてハウジング107と一体に樹脂で成形し、または軸受部材3とハウジング107とを同じ材料で一体に形成することもできる。さらに、図8に例示のモータ100でいえば、ベース部105を軸受部材3やハウジング107と一体に形成することも可能である。何れにしても、樹脂で成形する場合には、上記電鋳部をインサート部品とする射出成形が可能である。また、図8に例示のファンモータ100であれば、ベース部105の材料に、ファンの冷却効率を考慮して、なるべく熱伝導性の良好な材料で形成するのがよい。
なお、図8では、軸部材102をいわゆるピボット軸受で支持した場合を例示しているが、例えば図7に示す形状の動圧発生部44を軸受部材3の端面3cあるいはこれに対向する面に設け、この対向面間に生じる高圧部50、51で軸部材2をスラスト方向に非接触支持することも可能である。
また、以上の実施形態では、動圧軸受装置1、101の内部に充満し、各傾斜溝5、6による動圧作用を生じる流体として、潤滑油を例示したが、それ以外にも動圧作用を生じ得る流体、例えば空気等の気体や、磁性流体等の流動性を有する潤滑剤、あるいは潤滑グリース等を使用することもできる。
本発明の一実施形態に係る動圧軸受装置の断面図である。 軸受部材の内周面に設けた動圧発生部を周方向に展開した図である。 軸受部材の図2におけるA−A断面図である。 動圧発生部の他の構成を示す展開図である。 動圧発生部の他の構成を示す展開図である。 動圧発生部の他の構成を示す展開図である。 スラスト方向に動圧発生部を設けた軸受部材の下端面図である。 動圧軸受装置を組込んだファンモータの一構成例を概念的に示す断面図である。 従来の動圧発生部を示す展開図である。
符号の説明
1、101 動圧軸受装置
2、102 軸部材
3 軸受部材
3a 内周面
4、14、24、34、44 動圧発生部
5、15、25、35、45 第1傾斜溝
5a 流体導入部
5b 流体排出部
6、16、26、36、46 第2傾斜溝
6a 流体導入部
6b 流体排出部
8 第1溝領域
9 第2溝領域
10、20、40、50 第1高圧部
11、21、41、51 第2高圧部
100 モータ
105 ベース部
106 ファン
107 ハウジング
109 第1高圧部
110 第2高圧部

Claims (4)

  1. 固定側部材と回転側部材のうち、何れか一方の部材の円筒面に、一方に傾斜した複数の第1傾斜溝と、他方に傾斜した複数の第2傾斜溝とが設けられ、各傾斜溝が、それぞれ流体導入部と流体排出部とを有する動圧軸受装置において、
    第1傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第1溝領域と、第2傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第2溝領域のうち、何れか一方の溝領域内に、他方の傾斜溝の流体導入部を設けると共に、前記一方の溝領域外に、他方の傾斜溝の流体排出部を設けたことを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 固定側部材と回転側部材のうち、何れか一方の部材の平面に、一方に傾斜した複数の第1傾斜溝と、他方に傾斜した第2傾斜溝とが設けられ、各傾斜溝が、それぞれ流体導入部と流体排出部とを有する動圧軸受装置において、
    第1傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第1溝領域と、第2傾斜溝の両端を円周方向に結んで形成される第2溝領域のうち、何れか一方の溝領域内に、他方の傾斜溝の流体導入部を設けると共に、前記一方の溝領域外に、他方の傾斜溝の流体排出部を設けたことを特徴とする動圧軸受装置。
  3. 双方あるいは何れか一方の傾斜溝の溝深さを、流体排出部に向けて漸次浅くした請求項1又は2記載の動圧軸受装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の動圧軸受装置と、この動圧軸受装置の回転側部材を回転駆動させる駆動部とを備えたモータ。
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