JP2007204996A - シリンダ錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】 打ち抜きによって不正に解錠されることなく、盗難防止性に優れたシリンダ錠を提供する。
【解決手段】 ホルダー2内にシリンダ3を備え、シリンダ3にキー50を差し入れない限り、シリンダ回転を不可能として施錠し、シリンダにキー50を差し入れることでシリンダ回転を可能にして解錠させる施解錠機構と、シリンダ3の後端側に設け、シリンダ3の回動を外部に出力させる出力部材4とを備えたシリンダ錠1において、
シリンダ3は、本体部20と出力部材4を設けた後端部30とに分離すると共に、これら本体部20と後端部30については、シリンダ3に差し入れられたキー50によって連結し、
シリンダ3がホルダー2内を移動することに伴う後端部30のホルダー2内からの抜け出しにより、後端部30を本体部20から分離させる構成としたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両や建物のドアに使用されるシリンダ錠に関するものである。
自動車、あるいは建物のドア等に広く用いられているシリンダ錠は、一般に、ホルダーと、このホルダー内に設けたシリンダとからなる。シリンダは、各シリンダに設定されているキーコードに適合する正しいキー(正規キー)を差し込むことによりホルダー内を回転可能となっている。また、シリンダにキーを差し込んでいない、あるいは、他のキー(不適合キー)、工具等を差し込んだ状態では、このシリンダから突出するタンブラがホルダーの内周面に形成した係合受部に係合してシリンダを回転することができないようになっている。なお、シリンダの後端部にはキーレバーが連結されており、このキーレバーに連結したロッドを介してドアロック装置等が駆動するようになっている。
特開平9−296637号公報
しかしながら、前記従来のシリンダ錠では、盗難を目的として、マイナスドライバ等の工具を前方側からシリンダに差し込みハンマー等で叩き込む、いわゆる打ち抜き行為により、シリンダまたはホルダーが破壊され、シリンダがホルダー内から抜け出すことによって、シリンダの回転が許容され、ドアロック状態が不意に解除される可能性があった。その結果、シリンダ錠破壊による盗難に遭い易いという問題があった。本発明は前記問題点に鑑み、盗難防止性に優れたシリンダ錠を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、ホルダー内にシリンダを備え、シリンダにキーを差し入れない限り、シリンダ回転を不可能として施錠し、シリンダにキーを差し入れることでシリンダ回転を可能にして解錠させる施解錠機構と、前記シリンダの後端側に設け、当該シリンダの回動を外部に出力させる出力部材とを備えたシリンダ錠において、前記シリンダは、本体部と前記出力部材を設けた後端部とに分離すると共に、これら本体部と後端部については、シリンダに差し入れられたキーによって連結し、シリンダがホルダー内を移動することに伴う前記後端部の前記ホルダー内からの抜け出しにより、前記後端部を前記本体部から分離させるように構成したものである。
本発明の前記構成によれば、盗難を目的としたシリンダ錠へのドライバ等を使用した叩き込みによって、シリンダまたはホルダーが破壊されて、シリンダがホルダーから抜けて回転自在の状態となっても、シリンダの本体部と後端部が互いに独立して分離した状態でホルダーに収容されているので、ホルダーが破壊されて本体部が軸方向に押し込まれることによって、後端部がホルダーから押し出されて脱落されるため、破壊されたシリンダの本体部を回転することによる不正解錠を防止することができる。
また、前記後端部は前記ホルダーに形成された後端壁によって、前記ホルダーの後端側への移動規制を行う構成にしてもよい。
本発明の前記構成によれば、シリンダの本体部と後端部の軸方向の保持を、前記ホルダーの後端壁で行い、シリンダの本体部と後端部とを前記ホルダー内に一体的に収容するようにしたので、別途、本体部と後端部とを保持するための部材が不要であり、部品点数を増やすことなく、安価に製造することが可能となる。
さらに、前記シリンダの後端部がホルダー内から抜け出た状態で、少なくとも前記後端部と、前記出力部材と、前記出力部材に連結された伝達部材とを合わせた自重によって連結が解除されるようにしてもよい。
本発明の前記構成によれば、自重によって、確実に後端部をホルダーから脱落されるため、部品点数を増やすことなく、さらに、製造コストを削減できる。
上述したように、本発明のシリンダ錠によれば、簡単な構成にて打ち抜きによる不正解錠を防止でき、盗難防止性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の実施形態におけるシリンダ錠の正面図、図2は、図1のシリンダ錠の2−2線に沿って切断した一部断面側面図、図3は、図1のシリンダ錠の右側面図、図4は、図1のシリンダ錠の4−4線に沿って切断した一部断面側面図、図5は、図2のシリンダ錠の5−5線に沿って切断した一部断面図、図6は、本発明のシリンダ錠のシリンダ後端部の(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、図7は、図1のシリンダ錠に正規キーが差し込まれた状態を示す一部断面側面図、図8は、図1のシリンダ錠が破壊された状態を示す一部断面側面図を示す。なお、図2(図3、4、6,7,8についても同様)において、キー挿入側である左側を「前」、右側を「後」とする。
このシリンダ錠1は、図1又は図2に示すように、大略、ドア本体の外板(図示せず)あるいは外板に設けたアウターハンドルに形成した凹部(図示せず)に取り付けられるホルダー2と、このホルダー2内に回転可能に収容されるシリンダ3と、シリンダ3の後端部に取り付けられる出力部材4とから構成されている。
前記ホルダー2は、亜鉛ダイカスト等の金属材料を略円筒状に成形することにより得られる。ホルダー2の外周部にはネジ孔10aを有する固定用鍔部10が設けられており、ネジ止め等によってドア本体に固定される。ホルダー2の前端部にはホルダーキャップ14が被せられている。また、ホルダー2の内周部の前端側には外径を少し大きくすることで段部11が形成されている。
そして、ホルダー2の内周部の対称な位置には、図4に示すように、軸方向に沿って一対の係合溝15が形成されている。この係合溝15は、後述するタンブラ25が係合することにより、シリンダ3を回動不可能とするものであり、シリンダ後端側に位置する最後のタンブラ25aよりさらに後方側に所定の幅だけ延長して形成されている。なお、少なくともシリンダ後端部30の軸方向の幅中央よりも後端側に延長されていることが好ましい。
さらに、ホルダー2の後端側の内周部には、径方向内側に突設された係止壁13が形成されている。この係止壁13は、軸方向に貫通した貫通孔12が略中央部に設けられている。この貫通孔12は、図5に示すように、後述するシリンダ3のシリンダ後端部30の短柱体部32が挿通可能であると共に、短柱体部32を挿通させた状態で後述するリターンスプリング38をシリンダ後端部30に装着可能な大きさに形成されている。
また、図3に示すように、ホルダー2の後側面には、係止壁13の貫通孔12にかけて、開口した切込溝2aが形成されている。この切込溝2aは、後述するシリンダ後端部30の円筒部31に形成された切込溝31aと同じ幅で形成されており、切込溝2a,31aを一致させることにより、シリンダ後端部30をシリンダ本体部20の施錠位置に対して位置決めできるようになっている。なお、この切込溝2aは、ホルダー2の後端側からリターンスプリング38をシリンダ後端部30に装着可能とし、その溝縁にシリンダ後端部30に装着されるリターンスプリング38の両端部38a,38bが係止される。
前記シリンダ3は略円柱状をなし、亜鉛ダイカスト等の金属材料によってそれぞれ形成された、前側に位置するシリンダ本体部20(本体部)と後側に位置するシリンダ後端部(後端部)30とに2分割された構成となっている。前記シリンダ3には、これらシリンダ本体部20とシリンダ後端部30とを連結する連結手段は備えていない。
シリンダ本体部20の前側端部には大径部21が設けられており、この大径部21が前記ホルダー2の段部11に係止して、シリンダ本体部20の後方側への移動を阻止している。また、シリンダ本体部20の前端面には、キーを挿入するキー穴22が形成されている。キー穴22は、シリンダ本体部20の内部に前後方向(すなわち軸方向)に延びて形成されている。
図1及び図4に示すように、シリンダ本体部20には、複数のタンブラ溝24が前後方向に並んで前記キー穴22と直交するように形成されている。タンブラ溝24には、板状のタンブラ25(本実施形態では8枚)がそれぞれ収納されている。このタンブラ25は、図示しないスプリングによってシリンダ本体部20の外周面から突出する方向に付勢され、キー未挿入時にはシリンダ本体部20の外周面から両側に突出しているが、正規キー挿入時にはシリンダ本体部20の内部に引っ込んで収納されるようになっている。
また、大径部21のすぐ後方には、キー穴22と交叉するように形成された収納孔26が設けられ、該収納孔26には高硬度のセフティープレート27が配置されている。セフティープレート27の中央部には、キー穴22に連通する図示しないキー挿通孔が設けられている。このセフティープレート27は、盗難目的でスライドハンマーのドリル等(図示せず)をキー穴22にねじ込まれるのを阻止して、シリンダ3の引き抜き行為を防止するものである。
一方、シリンダ後端部30側は、図6に示すように、凹状の円筒部31の内部中央に略円柱状の短柱体部32が一体形成されている。この短柱状部32は後端側の外径を小さくすることで形成された段部33と、出力部材4を装着固定する装着部34とが設けられている。この段部33には出力部材4に形成された図示しない連結穴部を嵌合させることにより、シリンダ後端部30と出力部材4とを回転方向で連結させる半径方向に対照的に突出した連結突部35が形成されている。さらに、短柱体部32の装着部34よりも後端側には、Eリング42等を嵌合可能な環状溝36が形成されている。なお、31bは、リターンスプリング38の一端部38bを係止する円周方向に突出した突出部であり、リターンスプリング38がシリンダ後端部30から軸方向に抜け落ちることを防止している。
一方、シリンダ後端部30の前端面の中央部には、前方側から軸方向に延びるキー作動穴37の開口部37aが形成されている。図7に示すように、このキー作動穴37は正規キー50のキー先端部51が挿入可能となっている。すなわち、シリンダ本体部20に挿入された正規キー50のキー先端部51が、このキー作動穴37に突入されることにより、これらシリンダ本体部20とシリンダ後端部30とを一体的に回転可能に連結させる構成としてある。なお、キー作動穴37の開口部37aには、キー先端部51をキー作動穴37に誘導する傾斜面37bが形成されている
このように構成したシリンダ後端部30の装着部34には、レバー状の出力部材4が装着され、装着部33の後側の環状溝36に嵌め込まれたEリング42によって外れないように装着される。この出力部材4は、上記したように短柱状部32の装着部34に形成された連結突部35により、シリンダ後端部30に対して回転不能に取り付けられる。そのため、シリンダ本体部20の回転は、キー先端部51からキー作動穴37を介してシリンダ後端部30に伝達され、さらにシリンダ後端部30と一緒に回転する出力部材4に伝達されることになる。この出力部材4の端部には、出力部材4の回転をドアロック装置(図示せず)に伝達するための伝達部材であるロッド6の一端側を保持するロッドホルダ41が出力部材4に対して回転可能に固定されている。
このように、本実施形態においては、これらシリンダ本体部20とシリンダ後端部30はシリンダ3に挿入される正規キー50によって連結されて一体的に回転されるようになっている。すなわち、本実施形態のシリンダ錠1は、正規キー50を挿入しない限りシリンダ本体部20とシリンダ後端部30とが、それぞれ独立して回転可能な分離状態となっているため、正規キー50によって連結されていない場合でも、これらシリンダ本体部20のキー穴22とシリンダ後端部30のキー作動穴37とを整列(連通)させるリターンスプリング38が、シリンダ後端部30に設けてある。
このリターンスプリング38は、ねじりコイルばねであり、シリンダ後端部30の円筒部31と短柱体部32の間で短柱体部32に巻装するように装着される。そして、シリンダ錠1に組みつけられた状態では、短柱体部32に巻装したリターンスプリング38の両端部38a,38bが円筒部31とホルダー2の後側面に形成された切込溝31a,2aの溝縁に係止されるため、リターンスプリング38のバネ勢力によってシリンダ後端部30は、キー作動穴37がシリンダ本体部20のキー穴22に連通する回転位置になるように保持される。
前記構成からなるシリンダ錠1の組み立ては、ホルダー2の前面開口より出力部材4とリターンスプリング38を未装着のシリンダ後端部30と、タンブラ25等、組み立てに必要な各部品を組み付けたシリンダ本体部20とを順番に挿入する。そして、ホルダーキャップ14をホルダー2の前端部にカシメて固定することにより、シリンダ本体部20及び後端部30がホルダー2内に収納される。
そして、ホルダー2とシリンダ後端部30の切込溝2a,31aとを一致させた状態で、貫通孔12からリターンスプリング38を短柱体部32に巻装するように取り付け、両端部38a,38bを切込溝2a,31aの溝縁に係止させる。最後に、シリンダ後端部30の段部33に形成した連結突部35に出力部材4の図示しない連結穴部を嵌合させて出力部材4をシリンダ後端部30に組み付け、環状溝36にEリング42を装着することによって、シリンダ錠1の組み立てが完了する。なお、このとき、出力部材4の軸方向のガタツキを防止する円盤状の板バネ39を段部33と出力レバー4の間に配置する。
そして、組み立てられた状態のシリンダ錠1においては、シリンダ本体部20はタンブラー25がホルダー2の係合溝15に係合する位置で保持され、シリンダ後端部30はリターンスプリング38の付勢力を受けて保持されているため、シリンダ本体20のキー穴22とシリンダ後端部30のキー作動穴37が連通した状態となる。そして、シリンダ本体部20の前方側への移動はホルダーキャップ14によって阻止され、また、シリンダ後端部30の後方側への移動はホルダー2の係止壁13によって阻止されるため、シリンダ本体部20とシリンダ後端部30は近接した状態でホルダー2内に収容される。
続いて、前記構成からなるシリンダ錠1の動作について説明する。
シリンダ3のキー穴22に正規キー50を挿入すると、タンブラ25がシリンダ3内に引っ込んで収納されることでホルダー2の係合溝15との係合が解除される。これにより、シリンダ3は、ホルダー2内で回転可能となる。このタンブラ25が全て整列した状態では、図7に示すように、キー先端部51がシリンダ後端部30のキー作動穴37に突入した状態となっている。したがって、使用者が正規キー50を回してシリンダ本体部20を回転させると、シリンダ本体部20とシリンダ後端部30が一体的に回転して、その後端部30に固定された出力部材4が旋回し、施錠又は解錠することができる。
一方、図示しない不適合キーをシリンダ3のキー穴22に挿入したときには、全てのタンブラ25が完全にはシリンダ3内に没入せず、シリンダ3の外周面から突出したままの状態にあってホルダー2の係合溝15に係合している。したがって、キー先端部51がシリンダ後端部30のキー作動穴37に突入した状態となっても、ホルダー2内でシリンダ先端部20を回転させることはできないため、出力部材4も回転させることはできない。
ところで、一般的なシリンダ錠において、盗難等を目的として、マイナスドライバ等の工具を前方側からシリンダのキー穴に差し込んでハンマー等により叩き込み、シリンダ及びホルダーを破壊して、シリンダをホルダー内から抜け出させることによって、回転が可能となったシリンダを不正に回転させる、という打ち抜きによる不正解錠行為が行われることがある。
しかし、前記構成のシリンダ錠1においては、マイナスドライバ等の工具を前方側からシリンダ3のキー穴22に差し込みハンマー等により叩き込まれても、シリンダ3の大径部21及び円筒部31が、それぞれホルダー2の段部11及び係止壁13に係止しているため、簡単にはシリンダ3をホルダー2外に移動させることはできない。
それでも、衝撃によって所定以上の荷重が係止壁13に作用すると、図8に示すようにシリンダ本体部20及びホルダー2の係止壁13が破壊され、シリンダ3が後方側へ移動させられる場合がある。しかし、前記構成のシリンダ錠1においては、ホルダー2の係止壁13が破壊されると、シリンダ本体部20とシリンダ後端部30は近接した状態で、且つ、それぞれが独立してホルダー2内に収容されているため、叩き込みの衝撃によってシリンダ本体部20がシリンダ後端部30を押し出して、シリンダ後端部30がホルダー2内から抜け出るとともに、シリンダ後端部30が自重によってホルダー2から下方に脱落する。これにより、シリンダ本体部20とシリンダ後端部30とを連結することはできず、その結果、シリンダ本体部20だけを回動操作しても、脱落した出力部材4に連結されたロッド6を操作することはできいため、不正解錠を行うことができない。
なお、リターンスプリング38の両端部38a,38bはホルダー2とシリンダ後端部30の切欠溝2a,31aが重なる施錠位置では切欠溝2a,31aの溝縁に対して少なくともシリンダ後端部30、出力部材4、及び出力部材4に連結されたロッド6とを合わせた自重によって、シリンダ後端部30が脱落可能な程度に隙間があるように設定してもよい。例えば、円筒部31の切込溝31aの幅をホルダー2の切欠溝2aよりも少し狭く形成することにより、通常時はリターンスプリング38の両端部38a,38bは円筒部31の切込溝31aの溝縁だけに係止させて、作動時にホルダー2の切欠溝2aの溝縁に回転方向のリターンスプリング38の端部38a,38bが係止されるようにする。
このように、リターンスプリングの両端部38a,38bを通常時は切込溝2aの溝縁と多少遊びを持たせる設定とし、シリンダ後端部30が回転する場合にのみ、切込溝2aの溝縁に係止されるようにして、シリンダ後端部30が回転しない限り、リターンスプリング38の付勢力がホルダー2の切欠溝2aにかからないようにすれば、後端壁13が破断した場合にホルダー2の切欠溝2aにリターンスプリングの両端部38a,38bが引っかかることを防止し、シリンダ後端部30を確実にホルダー2から脱落させることができるようになる。
また、係止壁13は、軸方向から所定以上の荷重がかかった場合に破断するような厚さに設定したり、係止壁13とホルダー2とを連接する角部を破断しやすいエッジ形状に設定したり、さらに、係止壁13を半径方向に分割するスリット溝を形成して、破断しやすい形状とする等の種々の実施形態とすることができる。
また、リターンスプリング38は、ホルダー2の外周に配置し、一端をホルダー2の外周面に係合させ、他端を出力部材4に係合させるようにしてもよい。但し、その場合には、リターンスプリング38が破壊されてしまうと、シリンダ後端部30が回転可能となり、不正解錠されてしまう恐れがあるため、上記した本実施形態のシリンダ錠1のようにリターンスプリング38はホルダー2内に配置することが好ましい。
以上に説明したように、本実施形態のシリンダ錠1によれば、盗難を目的としてのドライバ等の叩き込みにより、シリンダ3またはホルダー2が破壊され、シリンダ3がホルダー2から抜けて回転自在の状態となっても、その場合には、シリンダ本体部20がシリンダ後端部30をホルダー2から押し出して脱落させているため、破壊されたシリンダ本体部20を回転することによる不正解錠を防止することができる。
また、シリンダ本体部20とシリンダ後端部30とをホルダー2に収納することによって、シリンダ本体部20とシリンダ後端部30とが連結可能に保持されるようになっているため、別途、本体部20と後端部30とを保持するための部材が不要であり、部品点数を増やすことなく、安価に製造することが可能となる。
さらに、シリンダ後端部30は、自重によって係合が解除されるようにしたので、部品点数を増やすことなく、さらに、製造コストを削減できる。
なお、本発明のシリンダ錠は、上述した各実施形態に限られるものではなく、例えば、特許文献1のようなタンブラがピンタイプのシリンダ錠にも採用可能である。その場合、ピンと係合するピン孔が、本発明の係合溝に対応する。
本発明のシリンダ錠の正面図。 図1のシリンダ錠の2−2線に沿って切断した一部断面側面図。 図1のシリンダ錠の右側面図。 図1のシリンダ錠の4−4線に沿って切断した一部断面側面図。 図2のシリンダ錠の5−5線に沿って切断した一部断面図。 本発明のシリンダ後端部の(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。 図1のシリンダ錠に正規キーが差し込まれた状態を示す一部断面側面図。 図1のシリンダ錠が破壊された状態を示す一部断面側面図。
符号の説明
1…シリンダ錠、2…ホルダー、3…シリンダ、4…出力部材、20…シリンダ本体部、22…キー穴、25…タンブラ、30…シリンダ後端部、37…キー作動穴、38…リターンスプリング。

Claims (3)

  1. ホルダー内にシリンダを備え、シリンダにキーを差し入れない限り、シリンダ回転を不可能として施錠し、シリンダにキーを差し入れることでシリンダ回転を可能にして解錠させる施解錠機構と、前記シリンダの後端側に設け、当該シリンダの回動を外部に出力させる出力部材とを備えたシリンダ錠において、
    前記シリンダは、本体部と前記出力部材を設けた後端部とに分離すると共に、これら本体部と後端部については、シリンダに差し入れられたキーによって連結し、
    シリンダがホルダー内を移動することに伴う前記後端部の前記ホルダー内からの抜け出しにより、前記後端部を前記本体部から分離させる構成としたことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 前記後端部は前記ホルダーに形成された後端壁によって、前記ホルダーの後端側への移動規制を行う構成としたことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  3. 前記シリンダの後端部がホルダー内から抜け出た状態で、少なくとも前記後端部と、前記出力部材と、前記出力部材に連結された伝達部材とを合わせた自重によって連結が解除されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のシリンダ錠。
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