JP2007204560A - 潤滑剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温での蒸発がほとんどなく、しかも低温での起動トルクや回転トルクが低く、または低温粘度が低く、低温での潤滑性が改善され、かつ銅板腐食性が少ない潤滑剤組成物を提供する。
【解決手段】 一般式(1)で示されるイオン性液体(A)からなる潤滑性基油を含有してなる潤滑剤組成物である。
【化4】

式中、Rは総炭素数1〜36の1価の炭化水素基または置換炭化水素基であって、該置換炭化水素基は水酸基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アルキルアミノ基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基およびハロゲン原子からなる群から選ばれる1種以上の置換基を有し、複数のRは同一でも異なっていてもよく、X-は対アニオンである。
【選択図】なし

Description

本発明は潤滑剤組成物に関する。詳しくは、イオン性液体を含有する潤滑剤組成物に関する。
従来から、潤滑剤組成物に使用される基油としては、鉱物油および合成潤滑油(エステル油、ポリα−オレフィン、フェニルエーテル油、パーフルオロアルキルエーテルなど)などが使用されることが多い。
しかしながら、これらの潤滑剤組成物では、特に高温雰囲気下(例えば100〜300℃)での使用または使用中の摩擦による高温化によって、これらの基油が蒸発したり、さらには分解物が蒸発することもあり、潤滑効果の安定性や周辺への汚染が問題となることがあった。
その対応として、基油の高温下での蒸気圧を低くするために、高分子量の合成潤滑油を使用するなどの方法もあるが、高分子量化に伴って高粘度になり、高粘度の基油を使用した潤滑剤組成物では、特に低温での使用時に攪拌抵抗によるエネルギーロスが大きくなるという問題点があった。
従って、低温(例えば−40〜0℃)および常温でも低粘度であって、高温でも低蒸発性で、かつ、熱安定性に優れた潤滑剤基油が要求されている。
これに対応して、例えば、特許文献−1では、脂肪族2価アルコールの飽和脂肪族モノカルボン酸ジエステルを主成分とした潤滑剤組成物が、特許文献−2では、低粘度エステル基油と摩擦調整剤からなる潤滑剤組成物が提案されている。
しかしながら、これらの特許文献に提案された潤滑剤組成物であっても、特に高温での蒸発が少なからずあり、潤滑効果の安定性や周辺への汚染が問題となることがあった。
最近では、半固体状の潤滑剤組成物の基油としてイオン性液体を用いることも提案されている(特許文献−3)。しかし、これらのイオン性液体を用いた半固状潤滑剤組成物は低温(例えば−20℃〜0℃)における起動トルクや回転トルクが大きく、また、これらのイオン性液体を用いた液状潤滑剤組成物は低温(−10℃)での粘度が高く、低温での潤滑性が十分ではなく、さらに銅板に対する腐食性が大きかった。
特開2003−321691号公報 特開2004−051719号公報 特開2005−154755号公報
本発明の課題は、高温での蒸発がほとんどなく、しかも低温での起動トルクや回転トルクが低く、または低温粘度が低く、低温での潤滑性が改善され、かつ銅板腐食性が少ない潤滑剤組成物を提供することである。
本発明の目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のカチオンを有するイオン液体を基油として含有することにより、上記の課題が解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、一般式(1)で示されるイオン性液体(A)からなる潤滑性基油を含有してなる潤滑剤組成物である。
式中、Rは総炭素数1〜36の1価の炭化水素基または置換炭化水素基であって、該置換炭化水素基は水酸基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アルキルアミノ基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基およびハロゲン原子からなる群から選ばれる1種以上の置換基を有し、複数のRは同一でも異なっていてもよく、X-は対アニオンである。
本発明の潤滑剤組成物は、高温での蒸発がほとんどなく、しかも低温での起動トルクや回転トルクが低く、または低温粘度が低く、低温での潤滑性が改善され、かつ銅板腐食性が少ない。
本発明における「潤滑剤組成物」とは、摩擦面を潤滑し、機械の潤滑効率の向上を図るために用いられる物質の総称であり、液体状で使用される液状潤滑剤組成物および半固体状で使用されるグリース組成物などが含まれる。
本発明における「イオン性液体」とは、常温溶融塩と呼ばれる常温で液体の塩であり、様々なアニオンとカチオンの組み合わせが工夫され、グリーンケミストリーの溶剤、電池材料として注目を集めている物質である。
本発明におけるイオン性液体(A)は下記一般式(1)で示され、カチオン部分はスルホニウムカチオン(a)であり、対アニオン(b)は(A)が常温で液状になるアニオンである。
式中、Rは総炭素数1〜36の1価の炭化水素基または総炭素数1〜36の1価の置換炭化水素基であって、該置換炭化水素基は水酸基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アルキルアミノ基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基およびハロゲン原子からなる群から選ばれる1種以上の置換基を有し、複数のRは同一でも異なっていてもよい。
炭化水素基としては、直鎖もしくは分岐のメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などの脂肪族炭化水素基、並びにフェニル基、ベンジル基、アルキルフェニル基などの芳香族炭化水素基が挙げられる。
水酸基を有している置換炭化水素基としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシオクチル基などが挙げられる。
ニトロ基を有している置換炭化水素基としては、ニトロメチル基、2−ニトロエチル基などが挙げられる。
シアノ基を有している置換炭化水素基としては、シアノメチル基、2−シアノエチル基などが挙げられる。
カルボキシル基を有している置換炭化水素基としては、カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基などが挙げられる。
アルキルアミノ基を有している置換炭化水素基としては、メチルアミノオクチル基、エチルアミノデシル基などが挙げられる。
アルキルエーテル基を有している置換炭化水素基としては、メチルエーテル基、エチルエーテル基などが挙げられる。
ハロゲン原子を有している置換炭化水素基としては、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4,4,4−トリフルオロブチル基などが挙げられる。
Rのうち好ましいのは低温での結晶性が低く、低温での起動トルクや回転トルクが低い、および低温での動粘度が低いという観点から、置換基を有しない炭化水素基、およびハロゲン原子を有する置換炭化水素基であり、さらに好ましいのは炭素数1〜4のアルキル基である。特に好ましくは炭素数1または2のアルキル基である。
(a)の具体例としては、トリメチルスルホニウムカチオン、トリエチルスルホニウムカチオン、トリプロピルスルホニウムカチオン、トリブチルスルホニウムカチオン、トリペンチルスルホニウムカチオン、モノメチルジエチルスルホニウムカチオン、モノメチルジプロピルスルホニウムカチオン、モノメチルジブチルスルホニウムカチオン、モノエチルジメチルスルホニウムカチオン、モノエチルジプロピルスルホニウムカチオン、モノエチルジブチルスルホニウムカチオン、モノプロピルジメチルスルホニウムカチオン、モノプロピルジエチルスルホニウムカチオン、モノプロピルジブチルスルホニウムカチオン、モノメチルモノエチルモノプロピルスルホニウムカチオン、モノメチルモノエチルモノブチルスルホニウムカチオン、モノフェニルジメチルスルホニウムカチオン、モノフェニルジエチルスルホニウムカチオン、モノフェニルモノエチルモノメチルスルホニウムカチオン、2−ヒドロキシエチルジメチルスルホニウムカチオン、2−ニトロエチルジメチルスルホニウムカチオン、2−シアノエチルジメチルスルホニウムカチオン、2,2,2−トリフルオロエチルジメチルスルホニウムカチオン、2−(N,Nジメチルアミノ)エチルジメチルスルホニウムカチオン、2−(メチルエーテル)エチルジメチルスルホニウムカチオン、2−カルボキシエチルジメチルスルホニウムカチオンなどが挙げられる。
本発明におけるイオン性液体(A)を構成する対アニオン(b)としては、一般にイオン性液体のアニオンとして知られている化合物が使用でき、例えば下記の無機酸アニオン(b1)、有機酸アニオン(b2)からなる群より選択される少なくとも1種のアニオンが挙げられる。
無機酸アニオン(b1)としては、PO4 3-、BO3 3-、SO42-、F-、PF6−、BF4 -、BF(CF33-、BF2(CF32-、BF3(CF3-、B(CF34-、BF3(C25-、BF3(C37-、AsF6 -、SbF6 -、ClO4 -、AlF4 -、AlCl4 -、AlF3Cl-、AlFCl3 -、FeF4 -、FeCl4 -、FeF3Cl-、FeFCl3 -、TaF6 -、NbF6 -、SiF6 2-、CN-、SCN-、F(HF)n-(nは1〜4の数値)などが挙げられる。
有機酸アニオン(b2)の例としては下記のものが挙げられる。
以下の例示では、アニオンに対応する有機酸を記載する。
(b21)カルボン酸
炭素数2〜15の2〜4価のポリカルボン酸:
脂肪族ポリカルボン酸[飽和ポリカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ウンデンカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、プロピルマロン酸、ブチルマロン酸、ペンチルマロン酸、ヘキシルマロン酸、ジメチルマロン酸、ジエチルマロン酸、メチルプロピルマロン酸、メチルブチルマロン酸、エチルプロピルマロン酸、ジプロピルマロン酸、メチルコハク酸、エチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,3−ジメチルコハク酸、2−メチルグルタル酸、3−メチルグルタル酸、3−メチル−3−エチルグルタル酸、3,3−ジエチルグルタル酸、メチルコハク酸、2−メチルグルタル酸、3−メチルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸、3−メチルアジピン酸など)、脂肪族不飽和ポリカルボン酸(マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸など)]、芳香族ポリカルボン酸(b211)[フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸など]、S含有ポリカルボン酸[チオジブロピオン酸など];
炭素数2〜20のオキシカルボン酸:
脂肪族オキシカルボン酸[グリコール酸、乳酸、酒酪酸、ひまし油脂肪酸など];芳香族オキシカルボン酸[サリチル酸、マンデル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸など];
炭素数1〜30のモノカルボン酸:
脂肪族モノカルボン酸[飽和モノカルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、ウラリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデンカン酸など)、不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、オレイン酸など)];芳香族モノカルボン酸[安息香酸、ケイ皮酸、ナフトエ酸、トルイル酸、エチル安息香酸、プロピル安息香酸、イソプロピル安息香酸、ブチル安息香酸、イソブチル安息香酸、第2ブチル安息香酸、第3ブチル安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、エトキシ安息香酸、プロポキシ安息香酸、イソプロポキシ安息香酸、ブトキシ安息香酸イソブトキシ安息香酸、第2ブトキシ安息香酸、第3ブトキシ安息香酸、アミノ安息香酸、N−メチルアミノ安息香酸、N−エチルアミノ安息香酸、N−プロピルアミノ安息香酸、N−イソプロピルアミノ安息香酸、N−ブチルアミノ安息香酸、N−イソブチルアミノ安息香酸、N−第2ブチルアミノ安息香酸、N−第3ブチルアミノ安息香酸、N,N−ジメチルアミノ安息香酸、N,N−ジエチルアミノ安息香酸、ニトロ安息香酸、フロロ安息香酸など]
一般式RfCOOHで示されるカルボン酸(Rfは炭素数1〜30のフルオロアルキル基):
トリフルオロ酢酸、パーフルオロプロピオン酸、パーフルオロイソプロピオン酸、パーフルオロ酪酸、パーフルオロ吉草酸、パーフルオロカプロン酸、パーフルオロペラルゴン酸、パーフルオロカプリン酸、パーフルオロウンデシル酸、パーフルオロラウリル酸、パーフルオロトリデカン酸、パーフルオロテトラデカン酸、パーフルオロn−オクタン酸、パーフルオロラウリン酸、パーフルオロパルミチン酸など;
(b22)スルホン酸
アルキル(炭素数1〜15)ベンゼンスルホン酸(p−トルエンスルホン酸、ノニルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸など)、スルホサリチル酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、パーフルオロエタンスルホン酸など。
(b23)フェノール
1価フェノール(フェノール類、ナフトール類を含む)[フェノール、アルキル(炭素数1〜15)フェノール類(クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、n−もしくはイソプロピルフェノール、イソドデシルフェノールなど)、メトキシフェノール類(オイゲノール、グアヤコールなど)、α−ナフトール、β−ナフトール、シクロヘキシルフェノールなど];多価フェノール[カテコール、レゾルシン、ピロガロール、フロログルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど]。
(b24)トリアゾール、テトラゾール骨格を有する化合物
1−H−1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,3−ベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール−4,5−ジカルボン酸、3−メルカプト−5−メチル−1,2,4−トリアゾール、1,2,3,4−テトラゾールなど。
(b25)その他の有機酸
ビストリフルオロメタンスルホイミド、ビスペンタフルオロエタンスルホン酸イミド、ビストリフルオロアセトアミド、N−トリフルオロメタンスルホ−トリフルオロアセトアミド、ビストリフルオロメチルアミン、ビスシアノイミド、トリストリフルオロメタンスルホメチドなど;
以上の無機酸アニオン(b1)および有機酸アニオン(b2)のうち好ましいのは、低温での低粘度性に優れるという観点から、BF4 -、PF6 -、AlF4 -、FeF4 -、トリフルオロ酢酸、パーフルオロエタンカルボン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ビストリフルオロメタンスルホイミド、ビストリフルオロアセトアミド、ビスシアノイミド、トリストリフルオロメタンスルホン酸メチドである。これらのアニオンは一種または二種以上を用いてもよい。
本発明におけるイオン性液体(A)の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、J.Am.Chem.Soc.,69,2269(1947)、米国特許第4892944号などに記載の方法(3級アミンを炭酸エステルで4級化後、酸交換する方法)が挙げられる。
本発明におけるイオン性液体(A)において、(a)と(b)との当量比は特に限定されないが、潤滑性と熱安定性の観点から、(a):(b)=1:0.8〜1:2の範囲が好ましく、より好ましくは(a):(b)=1:0.95〜1:1.05の範囲である。
本発明におけるイオン性液体(A)の凝固点は、低温での潤滑性の観点から、好ましくは−10℃以下、さらに好ましくは−20℃以下である。
本発明の潤滑剤組成物において使用される潤滑剤基油は、イオン性液体(A)とともに、本発明の効果を阻害しない範囲において、(A)以外のイオン性液体を含有していてもよい。
(A)以外のイオン性液体に含まれるカチオンとしては、イミダゾリウム、ピリジニウム、ピラゾリウム、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ピロール、ホスフォニウム及び四級アンモニウム塩などのカチオンが挙げられる。アニオンとしては(A)で挙げたものと同様のものが挙げられる。
さらに、本発明の潤滑剤組成物において使用される潤滑剤基油は、本発明の効果を阻害しない範囲において、従来から潤滑剤組成物の基油として使用されている鉱物油および合成潤滑油などを含有してもよい。
鉱物油とは、天然の原油から分離、蒸留、精製されるものをさし、パラフィン系、ナフテン系、パラフィン−ナフテン混合系、あるいはこれらを水素化処理、溶剤精製したものが挙げられる。
合成潤滑油とは化学的に合成された潤滑油であって、ポリ−α−オレフィン、ポリイソブチレン(ポリブテン)、ジカルボン酸のアルキルエステルなどのジエステル、ポリオールエステル、リン酸エステル、ケイ酸エステル、ポリアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、ポリシリコーン、パーフルオロアルキルエーテルなどのフッ素化化合物、アルキルベンゼンなどが挙げられる。
本発明の潤滑剤組成物において、イオン性液体(A)とその他の基油[(A)以外のイオン性液体+鉱物油+合成潤滑油]の重量割合は、通常10〜100/0〜90であり、低温での粘度および高温での蒸発性の観点から、好ましくは50〜100/0〜50、さらに好ましくは70〜100/0〜30、特に好ましくは100/0である。
本発明の潤滑剤組成物は、30℃で半固体状である半固体状潤滑剤組成物、いわゆるグリース剤であっても、また30℃で液状である液状潤滑剤組成物であっても、イオン性液体(A)の効果を発揮することができる。
半固体状潤滑剤組成物の場合は、基油以外に、通常、さらに固体潤滑剤および増ちょう剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する。
固体潤滑剤としては、モリブデン原子含有化合物(二硫化モリブデンなどの無機モリブデン化合物、並びにジチオカルバミン酸モリブデン、ジチオリン酸モリブデンおよびモリブデンジチオカーバメートなどの有機モリブデン化合物)、グラファイト、フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレンなど)、メラミンシアヌル酸付加物、窒化ホウ素および軟質金属粒子(金、銀および銅など)からなる群から選ばれる少なくとも1種が使用できる。
固体潤滑剤の含有量は潤滑剤組成物を半固体状にするのに有効な量以上の量であり、潤滑剤組成物全体のうち、好ましくは50%以下(以下において、%は特に限定しない限り重量%を表す)、さらに好ましくは5〜40%である。
また、増ちょう剤としては、金属石鹸、複合金属石鹸、2個以上のウレア基または2個以上のウレタン基を有する低分子化合物並びに無機質微粒子からなる群から選ばれる少なくとも1種が使用できる。
金属石鹸としては、アルミニウム石鹸、カルシウム石鹸、リチウム石鹸、ナトリウム石鹸およびバリウム石鹸などが挙げられる。
複合金属石鹸としては、リチウムコンプレックス石鹸、カルシウムコンプレックス石鹸およびアルミニウムコンプレックス石鹸などが挙げられる。
2個以上のウレア基または2個以上のウレタン基を有する低分子化合物としては、下記
一般式(2)で示されるジウレア化合物が好適に使用できる。
1−NHCONH−R3−NHCONH−R2 (2)
ここで、R3は炭素数6〜15の芳香族基である。また、R1、R2は、炭素数6〜20の炭化水素基である。
無機質微粒子としては、カーボンブラック、ベントナイト、シリカ(疎水性シリカなど)および非金属無機導電性フィラー(酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、酸化チタン、酸化スズ、チタンブラックおよびチタン酸カリウムなどが挙げられ、金属がドープされていてもされていなくてもよい。特にSbドープSnO2が好ましい。)などが挙げられる。
金属石鹸および複合金属石鹸は、基油としてイオン性液体以外の基油を含む場合に使用するのが好ましい。
増ちょう剤の含有量は潤滑剤組成物を半固体状にするのに有効な量以上の量であり、潤滑剤組成物全体のうち、好ましくは40%以下、さらに好ましくは5〜35%である。
増ちょう剤及び固体潤滑剤の両者を含有させる場合は、その合計の含有量は潤滑剤組成物全体のうち、好ましくは50%以下、さらに好ましくは5〜40%である。
30℃で液状である液状潤滑剤組成物の場合は、基油以外に、必要により以下の添加剤
を含有してもよい。
添加剤としては、粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄剤および分散剤が挙げられる。
粘度指数向上剤としては、ポリメタクリレート系およびポリオレフィン系の粘度指数向上剤などが挙げられる。
流動点降下剤としては、ポリメタクリレート系およびエチレンビニルアセテート系の流動点降下剤などが挙げられる。
清浄剤としては、スルフォネート系、サリシレート系、フェネート系およびナフテネート系などのCaやMg塩、並びに炭酸カルシウムなどが挙げられる。
分散剤としては、コハク酸イミド系(ビスタイプ、モノタイプ、ボレートタイプ、マンニッヒ縮合物など)が挙げられる。
粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄剤または分散剤のそれぞれの含有量は液状潤滑剤組成物全体のうちの好ましくは20%以下、さらに好ましくは0.1〜10%である。
本発明の潤滑剤組成物は、半固体状であっても液状であっても、必要により、酸化防止剤、摩擦摩耗調整剤、摩擦改質剤、極圧剤、消泡剤、抗乳化剤および腐食防止剤からなる群から選ばれる1種以上の添加剤を含有してもよい。
酸化防止剤としてはフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤およびチオリン酸亜鉛などが挙げられ、酸化防止剤は2種以上の混合物であってもよい。酸化防止剤の添加量は潤滑剤組成物全重量中に通常5%以下、好ましくは0.1〜3%である。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェノール)、2,2’−イソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−α−ジメチルアミノ−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4(N,N’−ジメチルアミノメチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルベンジル)スルフィド、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、2,2’−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル置換脂肪酸エステル類などが挙げられる。
アミン系酸化防止剤としては、例えば、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン、及びジアルキルジフェニルアミンなどが挙げられる。
摩擦摩耗調整剤としては、モリブデンジチオフォスフェート、モリブデンジチオカーバメイトおよびジンクジアルキルジチオフォスフェートなどが挙げられ、その含有量は潤滑剤組成物全重量中に通常5%以下、好ましくは0.1〜3%である。
摩擦改質剤としては、長鎖脂肪酸系(オレイン酸など)、長鎖脂肪酸エステル(オレイン酸エステルなど)、長鎖アミン系(オレイルアミンなど)、および長鎖アミド(オレアミドなど)が挙げられ、その含有量は潤滑剤組成物全重量中に通常5%以下、好ましくは0.1〜1%である。
極圧剤としては、硫黄リン系、硫黄系、リン系およびクロル系の極圧剤などが挙げられ、その含有量は潤滑剤組成物全重量中に通常15%以下、好ましくは0.1〜10%である。
消泡剤としては、シリコーン油、金属石けん、脂肪酸エステルおよびリン酸エステルなどが挙げられ、その含有量は潤滑剤組成物全重量中に通常1,000ppm以下、好ましくは10〜700ppmである。
抗乳化剤としては、4級アンモニウム塩、硫酸化油およびリン酸エステルなどが挙げられ、その含有量は潤滑剤組成物全重量中に通常3%以下、好ましくは0〜1%である。
腐食防止剤としては、ベンゾトリアゾールおよび1,3,4−チオジアゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカルバメートなどが挙げられ、その含有量は潤滑剤組成物全重量中に通常3%以下、好ましくは0〜2%である。
半固体状潤滑剤組成物における、酸化防止剤、摩擦摩耗調整剤、摩擦改質剤、極圧剤、消泡剤、抗乳化剤および腐食防止剤の合計は、潤滑剤組成物全重量中に、好ましくは20%以下、さらに好ましくは1〜15%、特に好ましくは1〜10%である。
半固体状潤滑剤組成物における、基油/固体潤滑剤/増ちょう剤/その他の添加剤の含有割合は、通常50〜98/0〜50/0〜40/0〜20、好ましくは低温での潤滑性の観点から50〜95/5〜40/5〜35/0〜15である。
液状潤滑油組成物における、酸化防止剤、摩擦摩耗調整剤、摩擦改質剤、極圧剤、消泡剤、抗乳化剤および腐食防止剤の合計は、潤滑剤組成物全重量中に、好ましくは30%以下、さらに好ましくは3〜25%、特に好ましくは3〜15%である。
液状潤滑剤組成物における、基油/その他の添加剤(粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄剤、分散剤、酸化防止剤、摩擦摩耗調整剤、摩擦改質剤、極圧剤、消泡剤、抗乳化剤および腐食防止剤の合計)の含有割合は、好ましくは70〜100/0〜30、さらに好ましくは低温での潤滑性の観点から75〜97/3〜25、特に好ましくは85〜97/3〜15である。
本発明の潤滑剤組成物は、低温および常温でも低粘度で、かつ潤滑性に優れ、さらには高温でも低蒸発性である。
しかも、本発明の潤滑剤組成物は、粘度指数が高く、低温での流動性、高温での潤滑性および熱安定性にも優れている。
さらに、本発明の潤滑剤組成物は、銅板に対する腐食性が少なく、潤滑表面が銅または銅を含む金属で構成されていても表面の腐食が少ない。
また、本発明の潤滑剤組成物は、高真空下での蒸発性が少ない、さらには本発明の潤滑剤組成物は導電性を有しているので帯電防止性も発揮できる。
[実施例]
以下に、実施例について説明するが、本発明はこれに限定するものではない。なお、実施例および比較例中の部数は特に明記しない限り、重量部を表す。
(30℃において半固体状の潤滑剤組成物)
実施例1〜8、比較例1〜3
基油としての下記の(A1)〜(A7)、(H1)、または(H2)、および増ちょう剤として疎水性シリカ(品名:サイロホービック:富士シリシア化学株式会社製)を、表1〜3に示す部数で配合し、三段ロールミルにて混練し、潤滑剤組成物を得た。
(A1):モノフェニルジメチルスルホニウムビストリフルオロメタンスルホイミド
(A2):トリエチルスルホニウムビストリフルオロメタンスルホイミド
(A3):ジメチルモノエチルスルホニウムビストリフルオロメタンスルホイミド
(A4):2,2,2−トリフルオロエチルジメチルスルホニウムビストリフルオロメタンスルホイミド
(A5):2−ヒドロキシエチルジメチルスルホニウムビストリフルオロメタンスルホイミド
(A6):2−ニトロエチルジメチルスルホニウムビストリフルオロメタンスルホイミド
(A7):2−シアノエチルジメチルスルホニウムビストリフルオロメタンスルホイミド
(H1):ビス(2エチルヘキシル)セバケート(和光純薬工業(株)製)
(H2):1−エチル−3−メチルイミダゾリウムトリフルオロメタンスルホネート
得られた潤滑剤組成物について、以下の物性と性能を、以下の方法で評価した。
評価結果を表1〜3に示す。
<混和ちょう度>
JIS K2220 15に準拠し測定した。ちょう度とは、潤滑剤組成物の硬さを示す数値である。
<低温トルク>
JIS K2220 18に準拠し、低温トルク試験機で−20℃における起動トルクおよび回転トルクを測定した。低温での起動トルクが低く、かつ回転トルクが低い方が低温での潤滑性に優れている。
「低温起動トルクの評価基準」
○:100N・cm未満
△:100N・cm以上200N・cm未満
×:200N・cm以上
「低温回転トルクの評価基準」
○:50N・cm未満
△:50N・cm以上100N・cm未満
×:100N・cm以上
<銅板腐食性>
JIS K2220 9に準処して測定した。評価基準は以下の通り。
○:銅板に緑色または黒色の変色がない
△:わずかに銅板に緑色または黒色の変色がある
×:明らかに銅板に緑色または黒色の変色がある
<蒸発性>
潤滑剤組成物1gをシャーレにとり、200℃の高温槽中で24時間置いたときの重量変化を測定した。重量変化の少ないほうが優れている。
「蒸発性の評価基準」
○:重量変化が1%未満
△:重量変化が1以上2%未満
×:重量変化が2%以上
(30℃において液状の潤滑剤組成物)
実施例9〜16、比較例3および4
基油としての上記の(A1)〜(A3)、(A5)〜(A7)、(H2)、または下記の(H3)、および酸化防止剤としてのオクチル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを、表2に示す部数で配合し、三段ロールミルにて混練し潤滑剤組成物を得た。
(H3):鉱物油「YUBASE4」(SK Corp.製)
得られた潤滑剤組成物について、以下の物性と性能を、以下の方法で評価した。
評価結果を表2に示す。
<潤滑性>
装置 : オプチモール SRV試験器(日本パーカライジング(株))
ボール : 直径10mm
ディスク: 直径24mm×厚さ7.9mm
測定温度: 30℃
荷重 : 50N振動数 : 50Hz
振幅 : 2mm
測定時間: 30min
「潤滑性の評価基準」
○:摩擦係数が0.05未満
△:摩擦係数が0.05以上0.09未満
×:摩擦係数が0.09以上
<動粘度>
JIS K2283の方法で−10℃と+40℃での動粘度を測定した。粘度の低いほうが攪拌抵抗によるエネルギーロスが少ないという点で優れている。
「−10℃での動粘度の評価基準」
○:500mm2/s未満
△:500以上2000mm2/s未満
×:2000mm2/s以上
「+40℃での動粘度の評価基準」
○:15mm2/s未満
△:15以上20mm2/s未満
×:20mm2/s以上
<銅板腐食性>
JIS K2220 9に準処して測定した。評価基準は以下の通り。
○:銅板に緑色または黒色の変色がない
△:わずかに銅板に緑色または黒色の変色がある
×:明らかに銅板に緑色または黒色の変色がある
<蒸発性(Noack法)>
ASTM D5800の方法で測定した。重量変化が少ないほうが優れている。
「蒸発性の評価基準」
○:重量変化が1%未満
△:重量変化が1以上2%未満
×:重量変化が2%以上
本発明の潤滑剤組成物は、各種の潤滑装置、例えば真空装置、半導体製造装置などで使用する潤滑剤組成物として利用できる。また、本発明の潤滑剤組成物は、導電性を有しているので、ハードディスクやマイクロマシンなどの軸受け用潤滑剤組成物、ヒートローラー用潤滑剤などの帯電防止が要求される用途にも適している。また銅に対する腐食性が少ないので銅もしくは銅合金を用いた潤滑装置の潤滑剤組成物としても適している。

Claims (6)

  1. 一般式(1)で示されるイオン性液体(A)からなる潤滑性基油を含有してなる潤滑剤組成物。
    [式中、Rは総炭素数1〜36の1価の炭化水素基または置換炭化水素基であって、該置換炭化水素基は水酸基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アルキルアミノ基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基およびハロゲン原子からなる群から選ばれる1種以上の置換基を有し、複数のRは同一でも異なっていてもよく、X-は対アニオンである。]
  2. さらに、固体潤滑剤および増ちょう剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有し、30℃で半固体状である請求項1記載の潤滑剤組成物。
  3. 固体潤滑剤が、モリブデン原子含有化合物、グラファイト、フッ素樹脂、メラミンシアヌル酸付加物、窒化ホウ素および軟質金属粒子からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、増ちょう剤が、金属石鹸、複合金属石鹸、2個以上のウレア基または2個以上のウレタン基を有する低分子化合物並びに無機質微粒子からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項2記載の潤滑剤組成物。
  4. さらに、鉱物油、エーテル油、エステル油およびリン酸エステル油からなる群から選ばれる1種以上の潤滑性基油を含有し、30℃で液状である請求項1記載の潤滑剤組成物。
  5. さらに、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤およびチオリン酸亜鉛からなる群より選ばれる酸化防止剤の少なくとも1種を含有する請求項1〜4のいずれか記載の潤滑剤組成物。
  6. 潤滑剤組成物全体のうち、イオン性液体(A)を10重量%以上含有する請求項1〜5のいずれか記載の潤滑剤組成物。
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