JP2007203904A - 車両用ステアリングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】実用性の高い独立操作型のステアリングシステムを提供する。
【解決手段】互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材14を備え、それら1対の操作部材14の各々の操作量に応じた車輪の転舵量となるように転舵装置が制御されるステアリングシステムであって、1対の操作部材14の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量の変動を制限することを特徴とする。具体的には、左側ハンドル14Lが手放された状態において、左側ハンドル14Lにそれの軌道に沿った力を付与する軌道方向力付与装置70Lのモータ60Lを制御して、その左側ハンドル14Lを手放された位置に維持させる。本システムによれば、操舵中に1対の操作部材14の一方から片手を離した状態において、その操作部材14の位置変動に起因する車輪の目標転舵量の変動を抑制することが可能である。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に配備されるステアリングシステムに関し、詳しくは、互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材を有して、それらの操作に応じた車輪の転舵を実現するシステムに関する。
今日では、車両が備えるステアリングシステムとして、運転者の操作力によらず、転舵装置が備える駆動源を操作部材の操作に応じて電気的に制御することで、運転者の操作に応じた車輪の転舵を実現するシステム、つまり、ステアバイワイヤ型のステアリングシステムが検討されている。このシステムでは、操作入力装置が操作部材に加えられた操作力を転舵装置に伝達する必要がなく、言い換えれば、操作部材と転舵装置とを機械的に連結するという構造上の制約がないため、バリエーションに富んだ種々のシステムが採用可能とされている。その一例として、下記特許文献1,2には、1対の操作部材を有してそれらが互いに独立して操作可能に設けられたシステム、いわゆる独立操作型のシステムが記載されている。
特開2004−244022号公報 特開平9−301193号公報
独立操作型のステアリングシステムは、ユニークなシステムであり、操作の自由度が高いという利点を有する。ところが、未だ開発途上にあるため、例えば、片手操作における車輪の転舵量が変動するといった問題を始め種々の問題を抱えており、実用性を向上させるための改良の余地を多分に残すものとなっている。本発明は、そういった実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高い独立操作型のステアリングシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の1つのステアリングシステムは、互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材を備え、それら1対の操作部材の各々の操作量に応じた車輪の転舵量となるように転舵装置が制御されるステアリングシステムであって、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量の変動を制限する操作量変動制限装置を備えたことを特徴とする。また、本発明のもう1つのステアリングシステムは、前記1対の操作部材の各々の操作量に基づく転舵量成分の和に基づいて目標転舵量を決定するものであり、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度をその一方が操作されている状態における寄与度より低減させて目標転舵量を決定することを特徴とする。
本発明のステアリングシステムは、1対の操作部材の一方が操作されていない状態、例えば、操舵中に1対の操作部材の一方から片手を離した状態において、その操作部材の位置変動に起因する車輪の目標転舵量の変動を抑制する目標転舵量変動抑制手段を有するものとなる。つまり、そのような手段を有することで、本発明の独立操作型のステアリングシステムは、実用性の高いシステムとなる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から何某かの構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、下記(1)項は、請求可能発明の前提となる態様を示す項であり、その(1)項と(2)項以下の1以上の項を適当に組み合わせた態様が、請求可能発明の車両用ステアリングシステムの態様を示す項となる。ちなみに、以下の各項において、(1)項を引用する(11)項が請求項1に相当し、請求項1に(12)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項2に、請求項2に(7)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項3に、請求項3に(13)項および(14)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項4に、それぞれ相当する。また、(1)項を引用する(21)項が請求項5に相当し、請求項5に(24)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項6に、それぞれ相当する。さらに、(31)項ないし(33)項を合わせたものが請求項7に相当する。
(1)それぞれが設定された軌道に沿って互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材と、
車輪を転舵する転舵装置と、
前記1対の操作部材の各々のその各々に対応する前記軌道上に設定された基準操作位置からの操作量に基づいて車輪の目標転舵量を決定するとともに、車輪の転舵量が目標転舵量となるように前記転舵装置を制御する転舵制御部を有する制御装置と
を備えた車両用ステアリングシステム
本項に記載の態様は、先に説明したように、種々の請求可能発明に共通の構成要素を列挙した態様であり、本項は、請求可能発明の前提項としての意義を有する。本項の態様のステアリングシステムは、いわゆる独立操作型のステアリングシステム、平たく言えば、互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材を備え、それら1対の操作部材の各々の操作量に応じた車輪の転舵量となるように転舵装置が制御されるシステムであり、ステアバイワイヤ型のステアリングシステムに好適なシステムである。
本項の態様における「1対の操作部材」は、例えば、それぞれが左右の手の各々で操作されるようなものを採用でき、その形状,構造が特に限定されるものではない。具体的には、例えば、いわゆるハンドルと呼ばれるような形状で、それぞれが直線状あるいは曲線(例えば、円弧状)の「軌道」に沿って操作可能とされるものや、また、いわゆるジョイスティック,レバーと呼ばれるような形状で、それぞれが左右方向あるいは前後方向に傾倒することで、円弧状の「軌道」に沿って操作可能とされるものを採用することが可能である。また、「転舵装置」も、その構成が特に限定されるものではなく、既に検討されている種々の構成のものを採用することが可能である。例えば、駆動源として電動モータを採用し、そのモータの駆動力によって車輪に連結された転舵ロッドを左右に移動させるような装置とすることができる。その場合、転舵ロッドを移動させる機構として、例えば、ラックピニオン機構,ボールねじ機構等を採用することが可能である。
本項の態様における「制御装置」は、例えば、コンピュータを主体とし、必要に応じて駆動源,動力源の駆動回路等を含んで構成される電子制御ユニットを採用することが可能である。この制御装置の有する「転舵制御部」は、例えば、上記1対の操作部材の各々の基準操作位置からの操作量の和,それらの平均等に基づいて目標転舵量を決定するように構成することが可能である。なお、本項に記載の「基準操作位置」は、例えば、操作部材に、外部や後述する軌道方向力付与装置等から力が作用していない状態において位置させられる操作部材の位置(以下、「操作中立位置」あるいは単に「中立位置」という場合がある)とすることが可能であり、その場合、例えば、1対の操作部材の両者がそれぞれの基準操作位置に位置している状態において、車輪の転舵位置が、車両直進状態における転舵位置(以下、「転舵中立位置」あるいは単に「中立位置」という場合がある)となるように構成することが可能である。
本項の態様のステアリングシステムは、必ずしも1対の操作部材が運転者の左右の手の各々によって操作されるものに限定されるものではないが、以下の説明は、説明の理解の容易化の観点から、そのようなシステムを中心に行うこととする。
(2)前記転舵制御部が、前記1対の操作部材の各々の操作量に基づく転舵量成分の和に基づいて目標転舵量を決定するものである(1)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、互いに独立して操作可能とされた1対の操作部材を備えたシステムに好適な態様であり、そのシステムにおける車輪の転舵量を適切なものとすることが可能である。ちなみに、1対の操作部材の各々の操作量の和あるいは平均に基づいて目標転舵量を決定する態様も、本項の態様に含まれる。
(3)前記1対の操作部材の各々に対する基準操作位置が、それら1対の操作部材の両方がその位置に位置する場合に前記転舵制御部が車両が直進するように前記転舵装置を制御する位置として設定された(1)項または(2)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、基準操作位置を、車両が直進する場合の転舵位置である転舵の中立位置に対応させた態様であり、互いに独立して操作可能とされた1対の操作部材を備えたシステムに好適な態様である。
(4)当該ステアリングシステムが、
それぞれが、前記1対の操作部材の各々に対して、その各々について設定された軌道に沿った方向の力である軌道方向力を付与する1対の軌道方向力付与装置を備えた(1)項ないし(3)項のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の「軌道方向力」は、軌道に沿った方向の力であれば、いずれの向きの力であってもよい。例えば、軌道方向力を、運転者によってなされた操作に対して反力として作用させてもよく、その操作をアシストするように作用させてもよい。本項の態様における「軌道方向力付与装置」は、その構成が特に限定されるものではなく、例えば、ばね等の弾性部材の弾性力,粘性流体による摩擦抵抗力,電動モータ等の動力源による力等、種々の力に依拠する装置とすることが可能である。
(5)前記1対の軌道方向力付与装置の各々が、前記1対の操作部材の各々に対してその各々の操作量を減少させる向きの力を付与するものとされた(4)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、言い換えれば、操作部材に対してそれを前記操作基準位置に戻す力を付与するものであり、本項の態様によれば、例えば、操作部材が中立位置から離れる方向の操作、換言すれば、操作量が増大する方向の操作(以下、「切増操作」という場合がある)に対して操作反力を付与すること、つまり、運転者にステアリング操作の操作感を与えることが可能である。なお、本項に記載の態様は、例えば、ばね等の弾性部材を採用すれば容易に実現可能である。
(6)前記1対の軌道方向力付与装置の各々が、動力源を有し、その動力源が制御されることによって軌道方向力を変更可能に構成され、
前記制御装置が、前記1対の軌道方向力付与装置の各々の動力源を制御することで軌道方向力を制御する軌道方向力制御部を有する(4)項または(5)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様によれば、軌道方向力の向きや大きさを変更可能なシステムが実現し、1対の操作部材の各々に対して適切な軌道方向力を付与することが可能となる。なお、「動力源」は、種々のものを採用可能であるが、例えば、動力源として電動モータを採用すれば、電動モータはそれの動力の制御が容易であるため、軌道方向力を容易に制御することが可能となる。
(7)前記軌道方向力制御部が、前記1対の軌道方向力付与装置の各々の軌道方向力を、前記1対の操作部材の各々の操作量が減少する向きの力となるように制御する基準位置方向力付与制御部を有する(6)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、軌道方向力付与装置が動力源を有する態様において、先に述べた操作部材に対してそれを前記操作基準位置に戻す力を付与するものとした態様である。本項の態様によれば、先に述べた態様と同様に、切増操作に対して操作反力を付与して、運転者に適切なステアリング操作の操作感を与えることが可能である。
(8)前記基準位置方向力付与制御部が、前記1対の軌道方向力付与装置の各々の軌道方向力を、前記1対の操作部材の各々の操作量に応じた大きさの力となるように制御するものである(7)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、例えば、操作量が大きくなるほどその操作の方向とは反対の方向の軌道方向力を大きくすることが可能であり、そのような場合には、操作部材を切り増すほど操作反力が大きくなるため、従来の操作部材と転舵装置とが機械的に連結されたステアリングシステムに似た操作感を運転者に与えることも可能である。
(11)当該ステアリングシステムが、
前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量の変動を制限する操作量変動制限装置を備えた(1)項ないし(8)項のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
本項にいう「操作されていない状態」とは、操作部材が基準操作位置から操作されていないこと、言い換えれば、操作量が0であることを意味するのではなく、例えば、操作部材が運転者によって直ちに操作され得る状態にないこと、さらに具体的に言えば、操作部材が運転者によって把持されていないこと、操作部材から手が離れていること等を意味する。本項に記載の態様は、1対の操作部材の一方がその「操作されていない状態」である場合において、その一方の操作に必要な操作力を大きくする、操作可能な操作量を小さくする、あるいは、その一方の操作量を固定する態様等が含まれる。本項の態様における「操作量変動制限装置」は、その構成が特に限定されるものではない。例えば、操作部材の移動を制限する向きの力を付与するような構成,ロック装置等のように操作部材を係止することでそれの移動を禁止するような構成とすることが可能である。
ステアバイワイヤ型のシステムでは、通常、操作部材と転舵装置とが動力伝達可能に連結されていないことから、ステアリング操作の操作感を考慮して、その操作に対する反力として操作量を減少させる向きの力が付与される。このようなシステムにおいて、例えば、操作部材を切り増した状態で操作部材の一方を放した場合には、その放した一方は、上記反力によって基準操作位置に戻されることになり、そのことによって車輪も中立位置に向かって戻されることになる。本項に記載の態様によれば、操作量変動制限装置によって、操作されていない状態となった操作部材の操作量の変動を制限することで、目標転舵量の変動を抑制あるいは禁止することが可能となる。つまり、本項の態様によれば、操作されていない状態となった操作部材の変位を抑制あるいは禁止し、車輪の転舵量の変動を抑制することが可能となるのである。
(12)当該ステアリングシステムが、
それぞれが、動力源を有し、前記1対の操作部材の各々に対して、その各々について設定された軌道に沿った方向の力である軌道方向力を付与するとともに、その動力源が制御されることによって軌道方向力を変更可能に構成された1対の軌道方向力付与装置を備え、
前記制御装置が、前記1対の軌道方向力付与装置の各々の動力源を制御することで軌道方向力を制御する軌道方向力制御部を有するとともに、その軌道方向力制御部が、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方に対応する前記1対の軌道方向力付与装置の有する動力源を制御して前記1対の操作部材の一方の操作量の変動を制限する変動制限部を有し、
前記操作量変動制限装置が、前記1対の軌道方向力付与装置と前記変動制限部とを含んで構成された(11)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、上述の軌道方向力付与装置によって操作部材の操作量の変動を制限する態様であり、その軌道方向力付与装置の動力源を、例えば、操作部材をそれが操作されていない状態となった位置において維持するように制御すれば、操作部材の一方の操作量の変動をなくすことも可能である。また、本項に記載の態様によれば、軌道方向力付与装置とは別に操作量変動制限装置を設ける必要がないため、構成が単純化されたステアリングシステムが実現する。
(13)前記軌道方向力制御部が、前記1対の軌道方向力付与装置の各々の軌道方向力を、前記1対の操作部材の各々の操作量が減少する向きの力となるように制御する基準位置方向力付与制御部を有し、
前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態においても、それらの他方に対する前記基準位置方向力付与制御部による制御を実行するものである(12)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様によれば、1対の操作部材の一方の操作量の変動を制限した状態においても、それらの他方は、通常通りに操作可能であるため、片方の操作部材だけでの操作が可能となる。
(14)前記軌道方向力制御部が、
前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態においてそれらの他方も操作されていない状態となった場合に、それらの一方に対する前記変動制限部による制御を解除する変動制限解除部を有する(13)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、両方の操作部材が操作されていない状態となった場合には、両方の操作部材をそれぞれの操作基準位置に戻す態様である。本項の態様によれば、例えば、両手を操作部材から離した状態において車両が旋回するような事態を回避できる。
(15)当該ステアリングシステムが、前記1対の操作部材の各々に対して設けられてそれら1対の操作部材が操作されていないことを検知する1対の非操作状態検知器を備え、
前記操作量変動制限装置が、それら1対の非操作状態検知器の検知結果に基づいて、前記1対の操作部材の一方の操作量の変動を制限するように構成された(11)項ないし(14)項のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
本項の態様における「非操作状態検知器」は、その構成が特に限定されるものではなく、例えば、操作部材が運転者に触れられていないことを検知するような態様のものとすることができる。具体的には、操作部材に設けられてそれの操作時にON状態となるスイッチや、触れられることあるいは近接することで電流,電場,磁場等が変化する構成とされてその変化を検知するようなセンサ等、既に公知の種々の構成のものを採用可能である。本項の態様によれば、その非操作状態検知器によって、効果的に操作量変動制限装置を作動させることができる。
(21)前記転舵制御部が、
前記1対の操作部材の各々の操作量に基づく転舵量成分の和に基づいて目標転舵量を決定するものであり、
前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度をその一方が操作されている状態における寄与度より低減させて目標転舵量を決定する一方非操作時目標転舵量決定部を有する(1)項ないし(15)項のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様によれば、先に説明した「操作されていない状態」の操作部材の操作位置(操作量)が変動しても、その操作部材の操作量に基づく転舵量成分の寄与度を低減させて目標転舵量が決定されるため、その目標転舵量の変動が抑制されることとなり、車輪の基準位置側への転舵を抑制することが可能となる。なお、本項の態様には、その寄与度を0に低減する態様、つまり、操作されていない状態の操作部材の操作量を目標転舵量の決定に反映させないようにする態様も含まれる。その態様の場合、目標転舵量の変動を略なくすことが可能である。ちなみに、転舵量成分が操作量にゲインを乗じて決定されるような場合にあっては、そのゲインを小さくすることによって、その転舵量成分の寄与度を低減することが可能である。
(22)前記転舵制御部が、
前記1対の操作部材の両方が操作されている状態において、それら両方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度を互いに等しくして目標転舵量を決定する両方操作時目標転舵量決定部を有する(21)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様によれば、例えば、両方の操作部材による操作の場合に、左右にバランスがとれた操舵が実現する。
(23)一方非操作時目標転舵量決定部が、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度をそれら1対の操作部材の他方の操作量に基づく転舵量成分の寄与度より低くして目標転舵量を決定するものである(21)項または(22)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項の態様によれば、1対の操作部材の一方の寄与度が、それらの他方の寄与度より低くされるため、目標転舵量の変動を効果的に抑制できる。
(24)前記転舵制御部が、
前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態においてそれらの他方も操作されない状態となった場合に、その一方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度をその一方が操作されている状態における寄与度に戻して目標転舵量を決定する両方非操作時目標転舵量決定部を有する(21)項ないし(23)項に記載の車両用ステアリングシステム。
本項に記載の態様は、両方の操作部材が操作されていない状態となった場合には、通常の転舵制御を行う態様である。
(25)当該ステアリングシステムが、前記1対の操作部材の各々に対して設けられてそれら1対の操作部材が操作されていないことを検知する1対の非操作状態検知器を備え、
前記転舵制御部が、それら1対の非操作状態検知器の検知結果に基づいて、目標転舵量を決定するように構成された(21)項ないし(24)項のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
本項の態様によれば、先に説明した非操作状態検知器によって、寄与度の低減を適切に行うことができ、目標転舵量の変動を効果的に抑制することができる。
(31)当該ステアリングシステムが、
前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その状態に起因する目標転舵量の変動を抑制する目標転舵量変動抑制手段を備えた(1)項ないし(25)項のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
(32)当該ステアリングシステムが、
前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量の変動を制限する操作量変動制限装置を備え、
その操作量変動制限装置が、前記目標転舵量変動抑制手段として機能する(31)項に記載の車両用ステアリングシステム。
(33)前記転舵制御部が、
前記1対の操作部材の各々の操作量に基づく転舵量成分の和に基づいて目標転舵量を決定するものであり、かつ、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度をその一方が操作されている状態における寄与度より低減させて目標転舵量を決定する一方非操作時目標転舵量決定部を有し、
その一方非操作時目標転舵量決定部が、前記目標転舵量変動抑制手段として機能する(31)項または(32)項に記載の車両用ステアリングシステム。
上記の3つの項に記載の「目標転舵量変動抑制手段」は、目標転舵量の変動を抑制するための構成を有する各種手段の上位概念である。つまり、先に述べたような、操作量の変動を制限する操作量変動制限装置や、操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度を低減させる一方非操作時目標転舵量決定部は、目標転舵量変動抑制手段の一態様と考えることができる。
以下、請求可能発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
<第1実施例>
1.ステアリングシステムの構成
図1に、第1実施例のステアリングシステムの全体構成を模式的に示す。当該ステアリングシステムは、いわゆるステアバイワイヤ型のステアリングシステムであり、操作装置10と、転舵装置12とが機械的に分離され、それぞれが操作部材である1対のハンドル14R,14L(以下、「ハンドル14」と総称する場合がある)に加えられる操作力によらずに、転舵装置12に設けられた駆動源の駆動力によって車輪16を転舵するステアリングシステムである。また、本ステアリングシステムは、1対のハンドル14が互いに独立して操作可能とされた独立操作型のシステムである。
操作装置10は、上記1対のハンドル14を含んで構成され、車体の一部、詳しくは、インストゥルメントパネルのリインフォースメントに固定されている。操作装置10は、それら1対のハンドル14の各々を概ね円弧状の軌道に沿って移動可能に保持し、1対のハンドル14の各々にそれの軌道方向への力を付与する機能を有するものである。それらについては、後に詳しく説明する。
転舵装置12は、車体(詳しくは、シャーシ)に固定されたハウジング20と、そのハウジング20に軸方向(車両の左右方向)に移動可能に設けられた転舵ロッド22とを含んで構成されている。また、転舵装置12は、内部の図示は省略するが、転舵ロッド22と同軸的に設けられた駆動源としての転舵モータ24を備えており、転舵ロッド22に形成されたボールねじに噛合するボールナットをその転舵モータ24によって回転駆動することにより、転舵ロッド22が軸方向に移動させられる構造とされている。転舵ロッド22の両端の各々は、ボールジョイント26を介して、タイロッド28に連結され、タイロッド28の他端部は、もう一種のボールジョイント30を介して、車輪16を回転可能に保持するステアリングナックル32の一部分であるナックルアーム34に連結されている。このような連結構造により、転舵ロッド22が軸方向に移動させられることで、車輪16が転舵されるのである。
転舵装置20には、車輪16の転舵量を取得するための転舵量センサ40が設けられている。その転舵量センサ40は、転舵ロッド22に形成されたラックギヤに噛み合うピニオンギヤの回転量、詳しくは、車両が直進する状態におけるピニオンギヤの位置である中立位置からの回転量を検出するものである。つまり、転舵量センサ40は、転舵ロッド22の軸線方向への移動に伴うピニオンギヤの回転量を取得することで、転舵ロッド22の移動によって転舵させられる車輪16の転舵量を間接的に取得するものとされている。
操作装置10の構造について、図2〜図4をも参照しつつ説明する。図2は、操作装置10の正面図(運転席側から眺めた図)を、図3は、それを上方から眺めた図を、図4は、それの車両左側から眺めた側面図を、それぞれ示している。
操作装置10を構成する1対のハンドル14は、側面から見た形状が概ねL字形状をなす棒状の部材であり、上方に向かって延びる部分が運転者によって把持されるグリップ部50とされている。そのグリップ部50は、それの下部が運転者側に位置するように傾斜して配設されている。また、1対のハンドル14の各々は、インストゥルメントパネル(以下、「インパネ」と略す場合がある)のパネル材52に設けられた1対のガイド穴54に沿って移動可能に配設されている。詳しくは、1対のハンドル14は、パネル材52の内部から突出したハンドルロッド56と一体的に設けられており、そのハンドルロッド56の各々が、1対のガイド穴54に沿って移動可能とされている。
なお、1対のハンドル14の各々は、車輪が転舵中立位置に位置する状態において、1対のガイド穴54の各々によって規定される軌道上の基準操作位置(図2における位置)に位置させられており、その基準操作位置から、1対のハンドル14の一方あるいは両方を時計回りに操作すれば車両が右旋回し、逆に、1対のハンドル14の一方あるいは両方を反時計回りに操作すれば左旋回する。ちなみに、1対のハンドル14の基準操作位置は、水平位置より僅かに上方に位置している。また。1対のガイド穴54の各々は、概ね円弧状のものであるが、下方に向かうほど円弧から徐々に外側に広げられた形状とされており、本ステアリングシステムは、操作部材を円弧状に回動するものに比較して、運転者が自身の体付近で行う操作の操作性が向上させられている。
1対のハンドル14に一体的に設けられた前記ハンドルロッド56の各々は、インパネの内部において、電動モータ60によって回転させられるアーム62に接続されている。それら1対のモータ60は、概ね円弧状の1対のガイド穴54の各々の中心に位置するように、インパネリインフォースメントに固定され、そのモータ60の出力軸にアーム62の一端部が連結されている。アーム62は、インパネのパネル材52に平行に延び、それの他端部がハンドルロッド56に接続されている。そのような構造により、1対のハンドル14の各々は、車体の一部に保持されることとなる。また、アーム62とハンドルロッド56との接続部について詳しく説明すれば、アーム62には、それの軸線方向に延びる長穴64と、その長穴64に沿ってスライド可能なスライダ66とが設けられており、そのスライダ66にハンドルロッド56が固定されている。このような構造から、1対のハンドル14は、モータ60からの径方向の距離が変わるガイド穴54の各々に沿って移動可能とされている。ちなみに、スライダ66が、アーム62に対して相対回転不能とされているため、ハンドル14も、アーム62に対して相対回転不能とされている。なお、以下の説明において、右側のハンドル14Rに対応するモータ60をモータ60Rと呼び、左側のハンドル14Lに対応するモータ60をモータ60Lと呼ぶ場合がある。
上記モータ60は、減速機付のモータであり、1対のハンドル14の各々にガイド穴54の方向に沿った力である軌道方向力Fを付与することが可能とされている。つまり、本ステアリングシステムにおいては、モータ60,アーム62等を含んで、1対のハンドル14の各々に対応する1対の軌道方向力付与装置70が構成され、そのモータ60の各々が、それら1対の軌道方向力付与装置70の動力源として機能するものとなっている。本ステアリングシステムにおいては、モータ60を制御することによって、軌道方向力の大きさや向きを任意に変更することが可能となっている。また、詳細な説明は省略するが、モータ60R,60Lは、それぞれが、ハンドル14R,14Lの基準操作位置からの操作量である操作角δR,δLを検出可能な操作角センサ72R,72Lを備えている。この操作角センサ72R,72Lは、エンコーダを主体としてモータ軸の回転角度を検出する回転角センサであり、ハンドル14R,14Lの基準操作位置に対応して設定されたモータ軸の回転基準位置からの回転量を検出することで、操作角δR,δLを検出するものである。ちなみに、操作角δR,δLは、ハンドル14が基準操作位置から反時計回りに回動した場合の角度を正とし、軌道方向力Fは、ハンドル14を反時計回りに回動させる方向の力を正とする。
さらに、操作装置10は、ハンドル14が操作されていないことを検知する非操作状態検知機として、ハンドル14が触れていないことを検知可能な1対のタッチセンサ80を備えている。なお、以下の説明において、右側のハンドル14Rに対応するタッチセンサ80をタッチセンサ80Rと呼び、左側のハンドル14Lに対応するタッチセンサ80をタッチセンサ80Lと呼ぶ場合がある。
2.ECUによる制御
以上のように説明した構造の本ステアリングシステムは、制御装置としてのステアリング電子制御ユニット100(以下、「ECU100」と呼ぶ場合がある)によって制御される。ECU100は、コンピュータ102を主体とするものであり、先に述べた転舵量センサ40,1対の操作角センサ72、1対のタッチセンサ80等の各種センサが接続されている。また、ECU100は、転舵装置12の転舵モータ24,操作装置10が備える1対の軌道方向力付与装置70の各々のモータ60が、自身の有する駆動回路(ドライバ)に接続されており、それらの動作の制御を行うものとされている。ECU100のコンピュータには、後に説明する軌道方向力制御プログラム、転舵制御プログラム、ステアリングシステムの制御に関する各種のデータ等が記憶されている。
ECU100は、主に、軌道方向力制御と転舵制御との2つの制御を行う。まず、1対のハンドル14の両方が操作されている状態である通常状態におけるそれら2つの制御を説明する。その1つである軌道方向力制御は、前述した1対の軌道方向力付与装置70に関する制御であり、詳しくは、1対のモータ60の制御である。この制御では、通常状態において、1対のハンドル14の各々にそれらの操作量が減少する向きの力を付与する基準位置方向力付与制御が実行される。この制御を右側のハンドル14Rについて説明すれば、操作角センサ72Rの検出信号に基づいてハンドル14Rの操作角δRが取得され、その取得されたδRに応じた大きさの力で、かつ、ハンドル14Rの操作量が減少する向き力となるように軌道方向力FRが決定される。詳しくは、図5に示した操作角と軌道方向力との関係から解るように、軌道方向力FRは、操作角δRが大きくなるほどその操作の方向とは反対の方向への大きな反力とされる。そして、その決定された軌道方向力FRを発揮するように、モータ60Rへの供給電流IHRが決定されるのである。また、左側のハンドル14Lに対しても同様の制御が行われ、操作角センサ72Lによって検出されたδLに基づいて軌道方向力FLが決定され、その軌道方向力FLを発揮するように、モータ60Lへの供給電流IHLが決定される。ちなみに、本実施例においては、軌道方向力に応じた電力が決定されるのであり、モータを定電圧で制御するため、ECU100は、モータへの供給電流が決定されるようになっている。そして、その決定された供給電流IHR,IHLに関する指令が駆動回路であるインバータに送信され、そのインバータによってその電流IHR,IHLが、モータ60R,60Lに供給される。
ECU100におけるもう1つの制御である転舵制御は、前述した転舵装置12に関する制御であり、詳しくは、転舵モータ24の制御である。この制御では、1対の操作角センサ72の検出信号に基づいて1対のハンドル14の操作角δR,δLが取得され、それら取得されたδR,δLに基づいて目標転舵量θ*すなわちピニオンギヤの回転位置である転舵量の目標となる値が決定される。詳しくは、操作角δR,δLに基づく転舵量成分の和に基づいて決定されるのであり、次式に従って決定される。
θ*=G0・(GSR・δR+GSL・δL
ここで、GSR,GSLはハンドル14の各々の操作ゲイン(重み付けのためのゲイン)であり、その操作ゲインに操作角を乗じたものがハンドル14の各々に対応する転舵量成分である。なお、それら操作ゲインGSR,GSLは、通常状態において等しい値(=1)とされ、1対のハンドル14の左右にバランスのとれた操舵を実現するようにされている。また、G0は、操作角から転舵量に換算するためのゲインである。次いで、転舵量センサ40の検出信号に基づいて実際の転舵量θが取得され、目標転舵量θ*と実転舵量θとの転舵量偏差Δθ(=θ*−θ)が認定され、その転舵量偏差Δθが0となるように、転舵モータ24への供給電流ISが決定される。そして、その決定された供給電流ISに関する指令が駆動回路であるインバータに送信され、そのインバータによってその電流ISが、転舵モータ24に供給される。
次に、1対のハンドル14の各々がある操作量だけ切られた状態において、それらの一方が放された場合を考える。上述した通常状態における制御では、1対のハンドル14にそれらの操作量が減少する向きの軌道方向力が付与されるため、手放した方のハンドル14は、基準操作位置に戻されることになる。そして、上述したように、車輪の目標転舵量θ*は、1対のハンドル14の各々の操作角に基づく転舵量成分の和によって決定されるため、その目標転舵量θ*が変動し、車輪16が中立位置に向かって戻されることになるのである。そこで、この目標転舵量の変動を抑制するために、ECU100は、手放された方のハンドル14に対して、上記基準位置方向力付与制御に代えて、それの位置の変動を禁止するようにそのハンドル14に対応するモータ60を制御する変動制限制御を実行する。この制御について、図6を参照しつつ、以下に詳しく説明する。
例えば、図6(a)に示す左側のハンドル14Lが操作角δL0だけ切られた状態で、その左側のハンドル14Lが放された場合、つまり、タッチセンサ80Lによってハンドル14Lが触れていないことが検知された場合には、左側のハンドル14Lに対して変動制限制御が行われる。その変動制限制御では、左側のハンドル14Lを手放された位置(図6(b)に示す位置)に維持するようにモータ60Lが制御される。詳しくは、操作角センサ72Lによって検出された操作角δLと手放された時の操作角δL0との操作角偏差ΔδL(=δL0−δL)が認定され、その操作角偏差ΔδLが0となるように、モータ60Lへの供給電流IHLが決定される。本実施例においては、軌道方向力を付与しない状態とするのであり、つまり、供給電流IHLが略0とされるのである。なお、右側のハンドル14Rに対しては、先に述べた基準位置方向力付与制御が継続して実行される。
続いて、上述した1対のハンドル14の一方から手が離された状態において、それらの他方が手放された場合を考える。先に放されたハンドル14に対して上記変動制限制御が継続されて実行された場合には、後で放された1対のハンドル14の他方が、基準位置方向力付与制御によって基準操作位置に戻されたとしても、先に放されたハンドル14は、手放された時の操作角が維持される。つまり、車輪16は中立位置まで戻らないため、両手をハンドル14から離した状態で車両が旋回するという事態が生じることとなる。そこで、この事態を回避するために、ECU100は、先に放されたハンドル14に対して、上記変動制限制御による制御を解除する変動制限解除制御を実行する。換言すれば、先に放されたハンドル14に対して、通常状態における基準位置方向力付与制御を実行するのである。
3.制御プログラム
本ステアリングシステムの制御は、図7にフローチャートを示す軌道方向力制御プログラムと、図12にフローチャートを示す転舵制御プログラムとが実行されることによって行われる。それらの制御プログラムは、ECU100が有するコンピュータ102に格納されており、イグニッションスイッチがON状態とされた後、短い時間間隔をおいて繰り返し実行される。以下に、それらの制御の流れを、フローチャートを参照しつつ、詳しく説明する。
軌道方向力制御では、まず、ステップ1(以下、「S1」と略す、他のステップも同様である)からS4において、1対のタッチセンサ80によって、1対のハンドル14の各々が操作されていない状態か否かが判定される。ハンドル14の両方が把持されている場合には、通常状態における制御であるS7の両方操作時制御サブルーチンが実行される。
通常状態において実行される両方操作時制御サブルーチンは、図8にフローチャートを示す制御を行うルーチンである。この制御は、1対のハンドル14の各々に対して、先に詳しく説明した基準位置方向力付与制御を行うものである。S11において取得された操作角δR,δLに基づいて、S12において、1対のハンドル14の各々に付与する軌道方向力FR,FLが決定され、S13において、その軌道方向力FR,FLを発揮するように、モータ60R,60Lへの供給電流IHR,IHLが決定される。この決定された供給電流IHR,IHLに関する指令が、インバータからモータ60R,60Lに送信され、両方操作時制御サブルーチンの1回の実行が終了し、軌道方向力制御プログラムの1回の実行が終了する。
また、S1〜S4において、右側のハンドル14Rは触れられているが左側のハンドル14Lが触れられていないと判定された場合には、S8の左側ハンドル非操作時制御サブルーチンが実行される。この左側ハンドル非操作時制御サブルーチンは、図9にフローチャートを示す制御を行うルーチンである。この制御に切り替わって1回目の実行である場合には、S23において左側ハンドル14Lを手放した時の操作角δL0が決定され、S24において左側非操作フラグfLが0から1にセットされる。このサブルーチンの2回目の以降の実行の際には、これらS23,24はスキップされる。次に、S25において、その手放し時操作角δL0とS21で取得された操作角δLとの偏差である操作角偏差ΔδLが認定され、S26において、その操作角偏差ΔδLに基づいて、モータ60Lへの供給電流IHLが決定される。続いて、S27,28において、両方操作時制御サブルーチンと同様に、触れられている右側ハンドル14Rに対応するモータ60Rへの供給電流IHRが決定される。そして、それらの決定された供給電流IHR,IHLに関する指令が、インバータからモータ60R,60Lに送信され、左側ハンドル非操作時制御サブルーチンの1回の実行が終了する。
S1〜S4において、左側ハンドル14Lは触れられているが右側ハンドル14Rが触れられていないと判定された場合には、S9の右側ハンドル非操作時制御サブルーチンが実行される。この制御は、図10に示すフローチャートから解るように、上述した左側ハンドル非操作時制御サブルーチンの左右を逆にした場合のものであるため、説明は省略する。
S1〜S4において、両方のハンドル14が触れられていないと判定された場合には、S10の両方非操作時制御サブルーチンが実行される。図11に示すフローチャートから解るように、前述の両方操作時制御サブルーチンと略同様の制御であるため、説明は省略する。なお、この制御では、非操作フラグfR,fLは、1対のハンドル14が基準操作位置に戻る途中でそれらの一方が再び把持された場合に、S8あるいはS9のサブルーチンにおいて手放し時操作角が決定されるように、0にリセットされるようになっている。
また、図12にフローチャートを示す転舵制御について説明すれば、この制御では、S61において取得された1対のハンドル14の操作角δR,δLに基づいて、前述した式θ*=K0・(GSR・δR+GSL・δL)によって目標転舵量θ*が決定される。本実施例のシステムにおいては、1対のハンドル14の一方が把持されていない場合であっても、そのハンドル14の一方は、軌道方向力制御によって手放した位置において維持されるため、ハンドル14の一方の操作角δに変動はなく、目標転舵量θ*が変動することもない。
次に、目標転舵量θ*とS63において取得した実転舵量θとの偏差である転舵量偏差Δθが、S64において認定される。そして、S65において、その転舵量偏差Δθに基づいて、転舵モータ24への供給電流ISが決定されるのである。この決定された供給電流ISに関する指令が、インバータから転舵モータ24に送信され、転舵制御プログラムの1回の実行が終了する。
以上説明した軌道方向力プログラムおよび転舵制御プログラムが、イグニッションスイッチがOFFとされるまで、繰り返し実行されるのである。以上のようなECU100の機能を、模式的に示した機能ブロック図が、図13である。上記機能に基づけば、ECU100のコンピュータ102は、軌道方向力制御を行う軌道方向力制御部120と、転舵制御を行う転舵制御部122とを備えている。また、その軌道方向力制御部120は、1対のハンドル14の各々の操作状態を判定する操作状態判定部130と、操作されている状態にあるハンドル14、あるいは、両方のハンドル14が操作されていない状態である場合にその両方のハンドル14に対して制御を実行する基準位置方向力付与制御部132と、1対のハンドル14の一方が操作されていない状態である場合にその操作されていないハンドル14に対する制御を実行する変動制限部134とを備えている。さらに、本実施例においては、操作状態判定部130が変動制限解除部136を有するものとされている。なお、軌道方向力制御部120において決定されたF,Δδおよび転舵制御部122において決定された転舵量偏差Δθは、コンピュータ102からECU100が有する供給電流決定部150に出力され、それらに基づく1対の軌道方向力付与装置70のモータ60R,60Lへの供給電流IHR,IHLおよび転舵装置12の転舵モータ24への供給電流ISが決定される。それら供給電流IHR,IHL,ISは、それぞれ駆動回路であるインバータ152R,152L,154を介して、モータ60R,60L,転舵モータ24に供給される。
ちなみに、本ステアリングシステムのECU100においては、S7の両方操作時制御サブルーチンの処理を実行する部分と、左側ハンドル非操作時制御サブルーチンのS27,S28の処理を実行する部分と、右側ハンドル非操作時制御サブルーチンのS37,S38の処理を実行する部分と、両方非操作時制御サブルーチンのS42〜44の処理を実行する部分を含んで基準位置方向力付与制御部132が構成され、左側ハンドル非操作時制御サブルーチンのS21〜S26の処理を実行する部分と、右側ハンドル非操作時制御サブルーチンのS31〜S36の処理を実行する部分とを含んで変動制限部134が構成されている。
ECU100が上記のような機能を有することから、本実施例においては、前記1対の軌道方向力付与装置70と上記変動制限部134とを含んで、1対のハンドル14の一方の操作量の変動を制限する操作量変動制限装置が構成されているのである。また、その操作量変動制限装置は、目標転舵量の変動を抑制することが可能であることから、目標転舵量変動抑制手段として機能するものとなっている。
<第2実施例>
第2実施例の車両用ステアリングシステムは、第1実施例のシステムと同様の構成であるため、本実施例の説明においては、第1実施例のシステムと同じ機能の構成要素については、同じ符号を用いて対応するものであることを示し、それらの説明は省略するものとする。本実施例のシステムは、第1実施例のシステムとはECUによる制御が異なるものであるため、本実施例のECU200の機能を、図14の機能ブロック図に模式的に示し、その制御ついて、以下に説明する。
ECU200のコンピュータ202は、第1実施例のものと同様に、軌道方向力制御を行う軌道方向力制御部220と、転舵制御を行う転舵制御部222とを備えている。それら軌道方向力制御部220,転舵制御部222は、1対のハンドル14の両方が触れられている状態である通常状態においては、第1実施例の制御と同様の制御を行うものであるため、それらの説明は簡略に行う。軌道方向力制御は、軌道方向力制御部220が備える基準位置方向力付与制御部230によって行われ、この制御では、操作角センサ72によって検出されたδR,δLに基づいて軌道方向力FR,FLが決定され、その軌道方向力FR,FLを発揮するように、1対の軌道方向力付与装置70のモータ60への供給電流IHR,IHLが決定される。また、転舵制御では、操作角センサ72によって検出された操作角δR,δLに基づいて、式θ*=K0・(GSR・δR+GSL・δL)によって目標転舵量θ*が決定され、次いで、その目標転舵量θ*と転舵量センサ40によって検出された実転舵量θとの転舵量偏差Δθ(=θ*−θ)が認定され、その転舵量偏差Δθが0となるように、転舵モータ24への供給電流ISが決定される。なお、本実施例においては、1対のハンドル14の両方が触れられている場合における目標転舵量の決定は、転舵制御部222が備える両方操作時目標転舵量決定部240によって行われる。
次に、1対のハンドル14の各々がある操作量だけ切られた状態において、それらの一方が放された場合を考える。その場合、前述した目標転舵量の変動を抑制するために、ECU200は、目標転舵量の決定を、上記の両方操作時目標転舵量決定部240に代えて、目標転舵量の決定の際に放されたハンドル14の操作量に基づく転舵量成分の寄与度を低減させる一方非操作時目標転舵量決定部242によって実行する。この制御について、図15を参照しつつ、以下に詳しく説明する。
例えば、図15(a)に示す左側ハンドル14Lが操作角δLだけ切られた状態で、その左側ハンドル14Lが放された場合、一方非操作時目標転舵量決定部242は、左側ハンドル14Lの操作量に基づく転舵量成分の寄与度を0に低減する。詳しくは、目標転舵量θ*を演算する際に、左側ハンドル14Lに対する操作ゲインGSLを1から0に変更するとともに、右側ハンドル14Rに対する操作ゲインGSRを1から2に変更する。放された左側ハンドル14Lは、図15(b)に示すように、軌道方向力付与制御によって基準操作位置に戻されるためそれの操作量δLは変動することになるが、目標転舵量θ*の演算には反映されないため、目標転舵量θ*の変動を抑制することが可能である。
また、上述した1対のハンドル14の一方から手が離された状態において、それらの他方が手放された場合には、ECU200は、目標転舵量の決定を、上記の一方非操作時目標転舵量決定部242に代えて、目標転舵量の決定の際にハンドル14の操作量に基づく転舵量成分の寄与度を通常状態における寄与度に戻す両方非操作時目標転舵量決定部244によって実行する。換言すれば、通常状態と同様の目標転舵量の決定を行うのである。ちなみに、この両方非操作時目標転舵量決定部244による制御となった場合や、前述した一方非操作時目標転舵量決定部242の制御において放されたハンドル14が再び操作されている状態となった場合には、目標転舵量θ*が急変しないように徐々に変更するようになっている。
上述した転舵制御は、図16にフローチャートを示す転舵制御プログラムが実行されることによって行われる。第1実施例の図12に示した転舵制御プログラムと略同様であるが、本実施例の転舵制御プログラムは、S82において目標転舵量決定サブルーチンが実行される。その目標転舵量決定サブルーチンは、図17にフローチャートを示す制御を行うルーチンである。この制御では、S91〜S93において、1対のハンドル14の各々の操作状態が判定され、それらの操作状態に応じて、S94〜S97において操作ゲインGSR,GSLが決定される。そして、S98において、その決定された操作ゲインGSR,GSLに基づいて目標転舵量θ*が決定されるのである。
なお、本実施例のECU200においては、S94,98の処理を実行する部分を含んで両方操作時目標転舵量決定部240が構成され、S95,96,98の処理を実行する部分を含んで一方非操作時目標転舵量決定部242が構成され、S97,98の処理を実行する部分を含んで両方非操作時目標転舵量決定部244が構成されている。
また、ECU200が上記のような機能を有することから、本実施例においては、上記一方非操作時目標転舵量決定部242が、目標転舵量の変動を抑制する目標転舵量変動抑制手段として機能するものとなっている。
請求可能発明の実施例である車両用ステアリングシステムの全体構成を示す模式図である。 図1に示す操作装置の正面図(運転者側から眺めた図)である。 図1に示す操作装置を上方から眺めた図である。 図1に示す操作装置の車両左側から眺めた側面図である。 操作部材の操作角と軌道方向力との関係を示す概略図である。 第1実施例において1対の操作部材の一方を手放した後におけるそれら操作部材の変動を示す図である。 図1に示す電子制御ユニットによって実行される軌道方向力制御プログラムを表すフローチャートである。 軌道方向力制御プログラムにおいて実行される基準位置方向力付与制御サブルーチンを示すフローチャートである。 軌道方向力制御プログラムにおいて実行される左側ハンドル変動制限サブルーチンを示すフローチャートである。 軌道方向力制御プログラムにおいて実行される右側ハンドル変動制限サブルーチンを示すフローチャートである。 軌道方向力制御プログラムにおいて実行される変動制限解除サブルーチンを示すフローチャートである。 図1に示す電子制御ユニットによって実行される転舵制御プログラムを表すフローチャートである。 図1の車両用ステアリングシステムが備える電子制御ユニットの機能を示すブロック図である。 第2実施例の車両用ステアリングシステムが備える電子制御ユニットの機能を示すブロック図である。 第2実施例において1対の操作部材の一方を手放した後におけるそれら操作部材の変動を示す図である。 第2実施例の電子制御ユニットによって実行される転舵制御プログラムを表すフローチャートである。 転舵制御プログラムにおいて実行される目標転舵量決定サブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
10:操作装置 12:転舵装置 14,14R,14L:ハンドル(操作部材) 24:転舵モータ 40:転舵量センサ 60,60R,60L:電動モータ(動力源) 70,70R,70L:軌道方向力付与装置 72,72R,72L:操作角センサ 80,80R,80L:タッチセンサ(非操作状態検知器) 100:ステアリング電子制御ユニット(ECU,制御装置) 120:軌道方向力制御部 122:転舵制御部 132:基準位置方向力付与制御部 134:一方操作部材変動制限部 136:変動制限解除部 200:ステアリング電子制御ユニット(ECU,制御装置) 220:軌道方向力制御部 222:転舵制御部 230:基準位置方向力付与制御部 240:両方操作時目標転舵量決定部 242:一方非操作時目標転舵量決定部 244:両方非操作時目標転舵量決定部

Claims (7)

  1. それぞれが設定された軌道に沿って互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材と、
    車輪を転舵する転舵装置と、
    前記1対の操作部材の各々のその各々に対応する前記軌道上に設定された基準操作位置からの操作量に基づいて車輪の目標転舵量を決定するとともに、車輪の転舵量が目標転舵量となるように前記転舵装置を制御する転舵制御部を有する制御装置と
    を備えた車両用ステアリングシステムであって、
    前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量の変動を制限する操作量変動制限装置を備えた車両用ステアリングシステム。
  2. 当該ステアリングシステムが、
    それぞれが、動力源を有し、前記1対の操作部材の各々に対して、その各々について設定された軌道に沿った方向の力である軌道方向力を付与するとともに、その動力源が制御されることによって軌道方向力を変更可能に構成された1対の軌道方向力付与装置を備え、
    前記制御装置が、前記1対の軌道方向力付与装置の各々の動力源を制御することで軌道方向力を制御する軌道方向力制御部を有するとともに、その軌道方向力制御部が、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方に対応する前記1対の軌道方向力付与装置の有する動力源を制御して前記1対の操作部材の一方の操作量の変動を制限する変動制限部を有し、
    前記操作量変動制限装置が、前記1対の軌道方向力付与装置と前記変動制限部とを含んで構成された請求項1に記載の車両用ステアリングシステム。
  3. 前記軌道方向力制御部が、前記1対の軌道方向力付与装置の各々の軌道方向力を、前記1対の操作部材の各々の操作量が減少する向きの力となるように制御する基準位置方向力付与制御部を有する請求項2に記載の車両用ステアリングシステム。
  4. 前記軌道方向力制御部が、
    前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態においても、それらの他方に対する前記基準位置方向力付与制御部による制御を実行するものであり、
    前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態においてそれらの他方も操作されていない状態となった場合に、それらの一方に対する前記変動制限部による制御を解除する変動制限解除部を有する請求項3に記載の車両用ステアリングシステム。
  5. それぞれが設定された軌道に沿って互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材と、
    車輪を転舵する転舵装置と、
    前記1対の操作部材の各々のその各々に対応する前記軌道上に設定された基準操作位置からの操作量に基づいて車輪の目標転舵量を決定するとともに車輪の転舵量が目標転舵量となるように前記転舵装置を制御する転舵制御部を有する制御装置と
    を備えた車両用ステアリングシステムであって、
    前記転舵制御部が、前記1対の操作部材の各々の操作量に基づく転舵量成分の和に基づいて目標転舵量を決定するものであり、かつ、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度をその一方が操作されている状態における寄与度より低減させて目標転舵量を決定する一方非操作時目標転舵量決定部を有する車両用ステアリングシステム。
  6. 前記転舵制御部が、
    前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態においてそれらの他方も操作されない状態となった場合に、その一方の操作量に基づく転舵量成分の目標転舵量の決定における寄与度をその一方が操作されている状態における寄与度に戻して目標転舵量を決定する両方非操作時目標転舵量決定部を有する請求項5に記載の車両用ステアリングシステム。
  7. それぞれが設定された軌道に沿って互いに独立して操作可能とされる1対の操作部材と、
    車輪を転舵する転舵装置と、
    前記1対の操作部材の各々のその各々に対応する前記軌道上に設定された基準操作位置からの操作量に基づいて車輪の目標転舵量を決定するとともに、車輪の転舵量が目標転舵量となるように前記転舵装置を制御する転舵制御部を有する制御装置と
    を備えた車両用ステアリングシステムであって、
    (A)前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その一方の操作量の変動を制限する操作量変動制限装置と、(B)前記転舵制御部が有して、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、前記1対の操作部材の各々の操作量に基づく転舵量成分の和に基づいて目標転舵量を決定する際における前記1対の操作部材の一方の操作量に基づく転舵量成分の寄与度をその一方が操作されている状態における寄与度より低減させて目標転舵量を決定する一方非操作時目標転舵量決定部との少なくとも一方を備え、
    それら操作量変動制限装置と一方非操作時目標転舵量決定部との少なくとも一方が、前記1対の操作部材の一方が操作されていない状態において、その状態に起因する目標転舵量の変動を抑制する目標転舵量変動抑制手段として機能する車両用ステアリングシステム。
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