JP2007203737A - 圧電方式のインクジェットプリントヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電膜の残留振動を速かに減衰させることが可能なインクジェットプリントヘッドを提供すること。
【解決手段】圧力チャンバを有する流路形成基板110と、この流路形成基板110の上部に形成されて、圧力チャンバ111にインクを吐出するための駆動力を供給する圧電アクチュエータ140と、少なくとも圧電アクチュエータ140の上部に形成されて、圧電アクチュエータ140の残留振動を減衰させるダンピング層160と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリントヘッドに係り、特に、圧電方式によってインクを吐出するインクジェットプリントヘッドに適用して好適である。
一般的に、インクジェットプリントヘッドは、印刷用インクの微小な液滴を記録用紙上の所望の位置に吐出させて、所定色の画像に印刷する装置である。このようなインクジェットプリントヘッドは、インク吐出方式によって2つに大別される。その一つは、熱源を利用してインクにバブルを発生させて、そのバブルの膨張力によりインクを吐出させる熱駆動方式のインクジェットプリントヘッドであり、他の一つは、圧電体を使用して、その圧電体の変形によりインクに加えられる圧力によりインクを吐出させる圧電方式のインクジェットプリントヘッドである。
図1は、従来の圧電方式のインクジェットプリントヘッドの一般的な構成を示す垂直断面図である。図1に示すように、流路形成基板10には、インク流路を構成するマニホルド13、複数のリストリクター12及び複数の圧力チャンバ11が形成されており、ノズル基板20には、複数の圧力チャンバ11のそれぞれに対応する複数のノズル22が形成されている。そして、流路形成基板10の上部には、圧電アクチュエータ40が設けられている。マニホルド13は、図示されていないインク貯蔵庫から流入されたインクを複数の圧力チャンバ11のそれぞれに供給する通路であり、リストリクター12は、マニホルド13から圧力チャンバ11の内部にインクが流入される通路である。複数の圧力チャンバ11は、吐出されるインクが充填されるものであって、マニホルド13の一側または両側に配列されている。圧力チャンバ11は、圧電アクチュエータ40の駆動により、その体積が変化することによってインクの吐出または流入のための圧力変化を生成する。このために、流路形成基板10の圧力チャンバ11の上部壁をなす部位は、圧電アクチュエータ40により変形される振動板14の役割を行う。
圧電アクチュエータ40は、流路形成基板10上に順次積層された下部電極41と、圧電膜42と、上部電極43と、を備える。下部電極41と流路形成基板10との間には、絶縁膜としてシリコン酸化膜31が形成されている。下部電極41は、シリコン酸化膜31の全表面に形成され、共通電極の役割を備える。圧電膜42は、圧力チャンバ11の上部に位置するように、下部電極41上に形成される。上部電極43は、圧電膜42上に形成され、圧電膜42に電圧を印加する駆動電極の役割を行う。上部電極43には、電圧印加用フレキシブル印刷回路(Flexible Printed Circuit:FPC)50が連結される。
上部電極43に駆動パルスを印加すると、圧電膜42が変形されつつ振動板14を変形させて、圧力チャンバ11の体積を変化させる。これにより、圧力チャンバ11の内部のインクがノズル22を通じて吐出される。駆動パルスの周波数は、圧電膜42の減衰性能に影響を受ける。したがって、圧電膜42の振動は、速かに減衰される必要がある。図2には、一つの駆動パルスを上部電極43に印加した後、圧電膜42の変位をレーザドップラー測定器(Laser Dopler Velocimetry:LDV)を利用して測定した結果が示されている。図2に示すように、約15μsの間にインクを吐出するための圧電膜42の変位が発生し、その以後に約85μsの間に圧電膜42の残留振動が続く。この実験例から見ると、駆動パルスの周波数が10KHzより大きくなれば、圧電膜42の変位は、前周期の駆動パルスによる残留振動の影響を受ける。それにより、インク液滴を均一な速度で吐出し難く、吐出されるインク液滴の体積も不均一になる恐れがある。また、圧力チャンバ11内の圧力波が短時間内に解消されないことによって、隣接する圧力チャンバ11の間にクロストーク(圧力波の混信による悪影響)が発生しうる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、圧電膜の残留振動を速かに減衰させることが可能な、新規かつ改良された圧電方式のインクジェットプリントヘッドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、圧力チャンバを有する流路形成基板と、前記流路形成基板の上部に形成されて、前記圧力チャンバにインクを吐出するための駆動力を供給する圧電アクチュエータと、少なくとも前記圧電アクチュエータの上部に形成されて、前記圧電アクチュエータの残留振動を減衰させるダンピング層と、を備える圧電方式のインクジェットプリントヘッドが提供される。
また、前記ダンピング層は、少なくとも前記流路形成基板の上部の前記圧力チャンバに対応する領域上まで形成されるものであっても良い。
また、前記圧電アクチュエータを駆動するための駆動電圧印加用の印刷回路をさらに備え、前記ダンピング層は、少なくとも前記印刷回路の前記圧電アクチュエータとの接合部の上部にまで形成されるものであっても良い。
また、前記ダンピング層は、その機械的損失率が、前記圧電アクチュエータ又は前記流路形成基板より大きいものであっても良い。
また、前記ダンピング層のヤング率は、5000MPa以下であっても良い。
また、前記ダンピング層は、シリコンゴム、エポキシ、ポリウレタン、及びフォトレジスト物質から選ばれた1または2以上の混合物からなるものであっても良い。
本発明によれば、圧電アクチュエータの上部にダンピング層を形成することによって、残留振動の減衰時間を画期的に短縮させうる。従って、高粘度のインクを安定的に吐出できるインクジェットプリンタヘッドの実現が可能である。また、圧電アクチュエーターを駆動する駆動パルスの周波数を高め、安定した高速駆動の可能なインクジェットプリントヘッドを具現できる。また、駆動パルスに対する吐出応答特性を向上させ、インク液滴の挙動安定性を確保できるので高画質の印刷が可能であり、隣接する圧力チャンバ相互間のクロストークを低下させうる。付加的に、インクの漏れを防止するシーリング効果と、圧電アクチュエータと印刷回路との接合を堅く維持する効果が得られる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、図面上で各構成要素のサイズは、説明の明瞭性及び便宜のために誇張されている。また、一層が基板や他の層の上に存在すると説明されるとき、その層は、基板や他の層に直接的に接してその上に存在してもよく、その間に第3の層が存在してもよい。
図3は、本発明の望ましい第1実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの構造を示す垂直断面図であり、図4は、図3に示す本発明の望ましい第1実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの平面図である。
図3及び図4を共に参照すれば、インクジェットプリントヘッドは、インク流路が形成された流路形成基板110と、インク吐出圧力を提供するための圧電アクチュエータ140と、を備える。流路形成基板110には、圧力チャンバ111と、圧力チャンバ111にインクを供給するためのマニホルド113と、リストリクター112とが形成される。流路形成基板110には、圧力チャンバ111からインクを吐出させるためのノズル122が形成されたノズル基板120が接合される。圧力チャンバ111の上部には、圧電アクチュエータ140の駆動により変形される振動板114が設けられる。流路形成基板110及びノズル基板120によってインク流路が定義される。
圧電アクチュエータ140は、流路形成基板110の上部に形成されて、圧力チャンバ111にインクの吐出のための駆動力を提供する役割を行う。圧電アクチュエータ140は、共通電極の役割を行う下部電極141と、電圧の印加によって変形される圧電膜142と、駆動電極の役割を行う上部電極143とを備え、下部電極141、圧電膜142及び上部電極143が流路形成基板110上に順次に積層された構造を有する。
下部電極141は、圧力チャンバ111が形成された流路形成基板110上に形成される。流路形成基板110がシリコンウェーハから形成された場合には、流路形成基板110と下部電極141との間に、絶縁膜としてシリコン酸化膜131が形成されうる。下部電極141は、導電性を有する金属物質からなる。下部電極141は、一つの金属層からなってもよいが、Ti層及びPt層の二つの金属層から形成されたことが望ましい。Ti/Pt層からなる下部電極141は、共通電極の役割を行うだけでなく、その上に形成される圧電膜142と、その下側の流路形成基板110との間の相互拡散を防止する拡散防止層の役割も行う。
圧電膜142は、下部電極141上に形成され、圧力チャンバ111に対応する位置に配置される。圧電膜142は、圧電物質、望ましくは、PZT(Lead Zirconate Titanate)セラミック材料で形成されうる。
上部電極143は、圧電膜142に電圧を印加する駆動電極の役割を行うものであって、圧電膜142上に形成される。上部電極143の上面には、電圧印加用駆動回路、例えば、FPC
150の配線151が接合される。
図3及び図4に示す流路形成基板110、ノズル基板120及び圧電アクチュエータ140の構造は、単に一例に過ぎない。すなわち、圧電方式のインクジェットプリントヘッドには、多様な構造のインク流路が設けられ、このようなインク流路は、図3に示す二つの基板110、120ではなく、それより多い基板を使用して形成されてもよい。また、圧電アクチュエータ140の構造と、圧電アクチュエータと電圧印加用駆動回路との連結のための構造も、多様な構造に変形されうる。言い換えれば、本発明は、インク流路の構造、圧電アクチュエータ140の構造、圧電アクチュエータと電圧印加用駆動回路との連結のための構造に特徴があるのではなく、圧電膜142の残留振動を減衰させるための構造に特徴があるという点を明確にしておく。
圧電膜142の振動は速かに減衰させる必要がある。そのために、アクティブダンピング法、パッシブダンピング法、バルクアクチュエータを利用する方法などを考慮できる。
アクティブダンピング法は、インクを吐出するための主駆動パルスの次に補助パルスを印加して、圧電膜142の残留震動波と逆の振動を圧電膜142に誘発させて強制的に残留振動を減衰させる方法である。言い換えれば、図2のグラフで15μsと100μs区間との間に補助パルスを印加する。この方法によって、さらに迅速な減衰が可能であるが、圧電アクチュエータ140を駆動するための駆動回路の構造が複雑になる。また、補助パルスの印加時点についての精密な検討が必要である。
パッシブダンピング法は、振動する物体に機械的な損失率の大きな物質を添付して、残留振動エネルギーをパッシブダンピング物質が吸収及び消耗する方法である。
バルクアクチュエータは、焼結された圧電物質をエッチングして製造した圧電アクチュエータを言い、材料の密度が高くかつ厚いため、剛性が高い。したがって、残留振動の抑制に効果がある。しかし、バルクアクチュエータは、製造工程が難しくかつ収率が低い。また、バルクアクチュエータは、変位が相対的に小さいため、高い駆動電圧を要する。
図3に示すように、圧電アクチュエータ140の上部にダンピング層160が形成される。ダンピング層160は、機械的損失率が圧電アクチュエータ140や流路形成基板110より大きいことが望ましい。機械的損失率は、ヤング率、せん断モードで損失係数(せん断係数Gの虚数部/実数部のタンジェント値)などの多様な方法で表示されうる。以下では、機械的損失率をヤング率で表示する。ヤング率が小さいほど、機械的損失率が大きい。流路形成基板110として使用されうるシリコン単結晶基板のヤング率は、約150ないし2000GPaである。また、圧電膜142を形成するPZTは、ヤング率が約40ないし600GPaである。ダンピング層160は、インクを吐出するために、圧電アクチュエータ140が発生させる非常に小さな力及び変位を抑制しない程度に十分に柔らかくなければならない。したがって、ダンピング層160のヤング率は、流路形成基板110または圧電膜142のヤング率より十分に小さくせねばならず、ダンピング層160として採用されうる物質は、ヤング率が約5000MPa以下であることが望ましい。ダンピング層160は、例えば、シリコンゴム、望ましくは、常温硬化型(Room Temperature Volcanizing:RTV)シリコンゴム、エポキシ、ポリウレタン、フォトレジスト物質のうち何れか一つまたは二つ以上の混合物で形成されうる。前述した物質は、単に一例に過ぎず、ダンピング層160は、ヤング率が流路形成基板110または圧電膜142より十分に小さな多様な物質で形成されうる。
ダンピング層160は、少なくとも圧電アクチュエータ140の上部を覆うように形成されることが望ましい。さらに望ましくは、ダンピング層160は、流路形成基板110の圧力チャンバ111に対応する領域全体を覆うように形成される。また、ダンピング層160は、印刷回路150の圧電アクチュエータ140との接合部152まで覆うように形成されうる。実質的に、ディスペンサーを利用するか、またはスピンコーティングまたはスプレイコーティングによってダンピング層160を形成する場合には、圧電アクチュエータ140を備えるプリントヘッドの上部全体に形成される。
図5には、シリコンゴムからなるダンピング層160を形成した後に減衰効果を試験した結果が示されている。ダンピング層160の厚さは、約2mmである。シリコンゴムの平均弾性係数は、約5MPaである。圧電アクチュエータ140に印加された駆動パルスの電圧は、35Vであり、印加時間は、10μsである。
図5に示すように、駆動パルスの印加時点から約35μs以内に残留振動がほぼ減衰完了したことを確認できる。これは、図2に示す結果と比較すると、残留振動の減衰時間を画期的に短縮させたと評価されうる。実験では、ダンピング層160の厚さを2mmにしたが、これによって本発明の範囲が限定されるものではない。
濃度の高いインクを安定的に吐出するためには、圧電膜142の変位を大きくする必要がある。圧電膜142の変位は、圧電膜142のサイズにある程度比例する。圧電膜142の厚さを厚くすれば、かえって変位が小さくなるので、同じ変位を得るためには大きな駆動電圧が必要である。圧電膜142の長さは、圧力チャンバ111の長さに依存する。したがって、実質的に圧電膜142のサイズを大きくするためには、圧電膜142の幅を大きくする必要がある。厚さ及び長さが同じである場合に圧電膜142の幅が大きくなれば、圧電膜142の剛性が小さくなって、残留振動の抑制に不利である。本発明に係るインクジェットプリントヘッドによれば、ダンピング層160を形成することによって、圧電膜142の幅が大きくなることによる剛性の低下を補償できる。したがって、圧電膜142の高い変位を維持しつつ残留振動を効果的に減衰させることによって、高粘度のインクを安定的に吐出できるインクジェットプリンタヘッドの具現が可能である。
また、強制減衰のための補助パルスが不要であるので、駆動回路を単純化することができ、駆動パルスの周波数を高めうる。したがって、安定した高速駆動の可能なインクジェットプリントヘッドを具現できる。
また、残留振動を速かに減衰させることによって、駆動パルスに対する吐出応答特性を向上させ、インク液滴の挙動安定性を確保できるので、高画質の印刷が可能である。
また、隣接する圧力チャンバ111相互間のクロストークを低下させることによって、同時に複数のノズルから吐出されるインク液滴の速度や体積を均一に維持できるので、均一な品質の印刷が可能である。
ダンピング層160は、流路形成基板110の圧力チャンバ111に対応する領域にまで形成されることによって、圧力チャンバ111の内部の圧力波によって流路形成基板110の全体に伝達される振動を吸収できる。また、ダンピング層160は、付加的にシーリング作用ができる。インクの吐出回数が累積されれば、振動板114の反復的な振動によって、リストリクター112を形成するために延びた隔壁115の周りのコーナ部116にはクラックが発生する可能性がある。クラックを通じてインクが漏れれば、上部電極143と下部電極141とがショートされて、インクジェットヘッドが破損されうる。本発明に係るインクジェットプリントヘッドによれば、ダンピング層160が流路形成基板110の圧力チャンバ111に対応する領域にまで形成されることによって、インクの漏れを防止できる。また、ダンピング層160は、圧電アクチュエータ140を備えるインクジェットプリントヘッド全体の電気的、機械的、化学的表面保護層としての役割を兼ね得る。このようなシーリング効果及び表面保護効果を極大化するためには、ダンピング層160は、圧電アクチュエータ140を備える流路形成基板110の上部全体に形成されることがさらに望ましい。
また、ダンピング層160は、印刷回路150の圧電アクチュエータ140との接合部152まで覆うように形成されることによって、印刷回路150と圧電アクチュエータ140との接合耐久性を向上させうる。
以下では、添付された図面を参照して、本発明に係る圧電方式のインクジェットプリントヘッドの製造方法を説明する。
図6Aないし図6Dは、図3に示す本発明の圧電方式のインクジェットプリントヘッドの製造方法を段階的に示す断面図である。
図6Aに示すように、圧力チャンバ111、リストリクター112、マニホルド113、及び振動板114が形成された流路形成基板110を準備する。流路形成基板110の上面にプラズマ化学気相蒸着(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:PECVD)により絶縁膜としてシリコン酸化膜131を形成する。
次いで、図6Bに示すように、シリコン酸化膜131上に下部電極141を形成する。具体的に、下部電極141は、前述のように、Ti層及びPt層の二つの金属層から形成されうる。下部電極141は、シリコン酸化膜131の全表面にTi及びPtをそれぞれスパッタリングにより所定の厚さに蒸着することによって形成されうる。
図6Cに示すように、ペースト状の圧電物質を下部電極141上にスクリーンプリンティングにより所定の厚さに塗布することによって圧電膜142を形成する。圧電膜142は、圧力チャンバ111に対応する位置に形成される。圧電物質としては多様なものが使用されうるが、望ましくは、PZTセラミック材料が使用されうる。
図6Dは、圧電膜142上に上部電極143を形成した状態を示す図面である。上部電極143は、圧電膜142上に導電性の金属物質、例えば、Ag−Pdペーストをスクリーンプリンティングすることによって形成されうる。圧電膜142及び上部電極143を所定温度、例えば、900〜1,000℃で焼結させた後、圧電膜142に電界を加えて圧電特性を発生させるポーリング工程を行う。
次いで、シリコンゴムまたはエポキシなどのダンピング物質を、ディスペンサを利用して圧電アクチュエータ140の上部に塗布するか、またはスピンコーティングまたはスプレイコーティング法によってコーティングしてダンピング層160を形成する。このとき、上部電極143をマスキングしてFPC 150の配線151を接合する部分にはダンピング層160を形成させない。その後、上部電極143の上面に電圧印加用駆動回路、例えば、FPC 150の配線151を接合することによって、図3に示すようなダンピング層160を有する圧電方式のインクジェットプリントヘッドが製造される。
上部電極142にFPC
150の配線151を接合した後に、前述の方法によってダンピング層160を形成してもよい。この場合、ダンピング層160は、接合部152にまで形成されることが望ましい。図面に図示されてはいないが、インクジェットプリントヘッドをベッセル(図示せず)にパッケージングした後に表れる表面に、シリコンゴムまたはエポキシなどのダンピング物質を、ディスペンサを利用して塗布するか、またはスピンコーティングまたはスプレイコーティング法によってコーティングしてダンピング層160を形成してもよい。
以上、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明したが、これは、例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能である。すなわち、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められる。
従来の圧電方式のインクジェットプリントヘッドの一般的な構成を示す垂直断面図である。 圧電膜の残留振動を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの構造を示す垂直断面図である。 図3に示すインクジェットプリントヘッドの一実施形態の平面図である。 図3に示すインクジェットプリントヘッドによる残留振動の減衰効果を示すグラフである。 図3に示す本発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの製造方法を段階的に示す断面図である。 図3に示す本発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの製造方法を段階的に示す断面図である。 図3に示す本発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの製造方法を段階的に示す断面図である。 図3に示す本発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの製造方法を段階的に示す断面図である。
符号の説明
100 装置
102 部品
110 流路形成基板
111 圧力チャンバ
112 リストリクター
113 マニホルド
114 振動板
115 隔壁
116 コーナ部
120 ノズル基板
122 ノズル
131 シリコン酸化膜
140 圧電アクチュエータ
141 下部電極
142 圧電膜
143 上部電極
150 FPC
151 配線
152 接合部
160 ダンピング層

Claims (6)

  1. 圧力チャンバを有する流路形成基板と、
    前記流路形成基板の上部に形成されて、前記圧力チャンバにインクを吐出するための駆動力を供給する圧電アクチュエータと、
    少なくとも前記圧電アクチュエータの上部に形成されて、前記圧電アクチュエータの残留振動を減衰させるダンピング層と、
    を備えることを特徴とする、圧電方式のインクジェットプリントヘッド。
  2. 前記ダンピング層は、少なくとも前記流路形成基板の上部の前記圧力チャンバに対応する領域上まで形成されることを特徴とする、請求項1に記載の圧電方式のインクジェットプリントヘッド。
  3. 前記圧電アクチュエータを駆動するための駆動電圧印加用の印刷回路をさらに備え、
    前記ダンピング層は、少なくとも前記印刷回路と前記圧電アクチュエータとの接合部の上部にまで形成されることを特徴とする、請求項1に記載の圧電方式のインクジェットプリントヘッド。
  4. 前記ダンピング層は、その機械的損失率が、前記圧電アクチュエータ又は前記流路形成基板より大きいことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の圧電方式のインクジェットプリントヘッド。
  5. 前記ダンピング層のヤング率は、5000MPa以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の圧電方式のインクジェットプリントヘッド。
  6. 前記ダンピング層は、シリコンゴム、エポキシ、ポリウレタン、及びフォトレジスト物質から選ばれた1または2以上の混合物からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の圧電方式のインクジェットプリントヘッド。
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