JP2007203144A - 水処理方法及び水処理設備 - Google Patents

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俊幸 小林
Toshiyasu Oie
俊康 尾家
Kazuya Uematsu
一也 植松
Nobuyuki Hirose
伸幸 廣瀬
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Abstract

【課題】被処理水の処理に際して、逆浸透膜処理に先立つ前処理用装置を簡略化でき、小さい設置面積で被処理水を処理することができる水処理設備、及び前記前処理を簡略化でき、逆浸透膜モジュールによる処理能力を向上させることができる、水処理方法を提供することを課題とする。
【解決手段】平膜型又は管状逆浸透膜モジュールと、スパイラル型、中空糸型又はプリーツ型逆浸透膜モジュールとを有してなり、これらの逆浸透膜モジュールが、被処理水が、該平膜型又は管状逆浸透膜モジュールに導入され、透過水が得られ、該透過水が、スパイラル型、中空糸型又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入されるように配された構成を有することを特徴とする、水処理設備;及び被処理水を、平膜型又は管状逆浸透膜モジュールに導入して、透過水を得、ついで、該透過水を、スパイラル型、中空糸型又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入する、水処理方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、逆浸透膜を用いる水処理方法及び水処理設備に関する。
従来、塩類を含む廃水の処理に際して、脱塩処理が行なわれている。前記脱塩処理には、逆浸透膜モジュールが用いられている。また、前記逆浸透膜モジュールとして、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール、プリーツ型逆浸透膜モジュール等が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、処理対象の廃水について、廃水中にカルシウム、有機物、懸濁物質等を含むもの、例えば、埋立地浸出水の場合、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールを単独で用いることにより脱塩処理を行なった場合、透過水量の低下、透過水の回収率の低下及び逆浸透膜の寿命の減少を引き起こす場合があるという欠点がある。したがって、前記逆浸透膜モジュールによる処理に先立ち、例えば、カルシウム除去処理、生物学的処理、凝集沈澱処理、砂濾過処理、活性炭吸着処理、キレート樹脂吸着処理等を組み合わせた前処理等が行なわれているのが現状である。そのため、廃水の処理設備には、前記前処理を行なうための装置等が備えられている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2001−96281号公報 特開2001−70989号公報
本発明は、前記従来の欠点に鑑みてなされたものであり、被処理水の処理に際して、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる逆浸透膜処理に先立つ前処理を行なうための装置を簡略化でき、小さい設置面積で被処理水を処理することができる、水処理設備を提供することを1つの課題とする。また、本発明は、被処理水の処理に際して、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる逆浸透膜処理に先立つ前処理を簡略化でき、該スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる処理能力を向上させることができる、水処理方法を提供することを1つの課題とする。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、1つの側面では、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、
スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールと
を有してなり、
該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、該スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールとが、
被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入され、透過水が得られ、該透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入されるように配された構成を有することを特徴とする、水処理設備に関する。また、本発明は、他の側面では、被処理水を、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入して、透過水を得、ついで、該透過水を、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入することを特徴とする、水処理方法に関する。
本発明の水処理設備は、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールとが、被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入され、得られた透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入されるように配された構成を有するため、被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールにおいて、逆浸透膜と当該モジュール内に生じる乱流とにより、膜単位面積あたりの透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質が濃縮水として排出され、一方、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入される透過水からは、前記物質が除去された状態になる。そのため、本発明の水処理設備は、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュール単独での逆浸透膜処理で要求される多くの工程の前処理を行なわなくてもよいため、当該前処理を行なうための装置を簡略化でき(被処理水の水質によっては、前処理を必要とせず)、設置面積を小さくすることができるとともに、設備全体の製造コストや運転コストも低減できるという優れた効果を奏する。また、本発明の水処理設備は、前記構成を有するため、膜単位面積あたりの透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入される透過水からは、除去されることとなるため、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールにおいて、高い処理能力を発揮させることができるという優れた効果を奏する。
また、本発明の水処理方法によれば、該被処理水を、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入した後に、得られた透過水を、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入しているため、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュール単独での逆浸透膜処理で要求される前処理を簡略化することができ、かつ該スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュール単独での逆浸透膜処理を行なった場合に比べ、これらの逆浸透膜モジュールの処理能力を、より向上させることができるという優れた効果を奏する。
本発明は、1つの側面では、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、
スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールと
を有してなり、
該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、該スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールとが、
被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入され、透過水が得られ、該透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入されるように配された構成を有することを特徴とする、水処理設備に関する。
前記被処理水としては、特に限定されないが、例えば、廃棄物の最終埋立処分場から流出する浸出水等の排水、不適正処分場などから掘り起こされた廃棄物を洗浄処理したときに発生する排水、焼却炉を解体処理したときに発生する排水等が挙げられ、具体的には、低溶解度の物質、生物汚濁物質、固形物質、塩等を含む廃水等が挙げられる。前記低溶解度の物質としては、特に限定されないが、カルシウム、シリカ等が挙げられる。前記生物汚濁物質としては、特に限定されないが、微生物により分解可能な有機物、フミン酸やフルボ酸などの難溶解性の有機物等が挙げられる。固形物質としては、特に限定されないが、懸濁物質、金属類等が挙げられる。
本発明の水処理設備は、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、該スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールとが、
被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入され、透過水が得られ、該透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入されるように配された構成を有することを1つの大きな特徴とする。
したがって、被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入されると、当該モジュール内に乱流が生じ、被処理水中に含まれ、透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質の逆浸透膜への付着が抑制されるとともに、当該モジュールの逆浸透膜により、被処理水が、透過水と、濃縮水とに分離される。
ここで、前記被処理水中に含まれ、透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質は、前記モジュール内での乱流と、逆浸透膜との相乗的な効果により、濃縮水として排出され、透過水からは、前記物質が除去されることとなる。そのため、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールへの、透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質の流入が抑制され、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールの逆浸透膜のへの前記物質の付着による透過水量の低下や透過水の回収率の低下が抑制される。
また、前記平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールでは、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールと比べ、膜の表面流速が早く、濃度分極が小さいため、被処理水を、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに、直接導入した場合のように、部分的に高濃度の場所が生じて、かかる場所にカルシウム等が付着することに起因する透過流束の低下が実質的に抑制される。
さらに、本発明の水処理設備は、従来、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュール単独での逆浸透膜処理を行なうに先立って行なわれていたカルシウム除去処理、生物学的処理、凝集沈澱処理、濾過処理、活性炭吸着処理、キレート樹脂吸着処理等を組み合わせた前処理を行わずとも、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる脱塩を良好に行なうことができるという利点がある。かかる利点により、本発明の水処理設備には、前記前処理に比べ簡易な処理(具体的には、凝集沈澱処理及び/または濾過処理)でよいため、従来よりも、設置面積を小さくすることもでき、設備全体の製造コストや運転コストも低減できる。
また、本発明の水処理設備は、前記のように、透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入される透過水からは、除去されることとなるため、透過水量の低下や透過水の回収率の低下が抑制され、高い処理能力を発揮させることができるという利点がある。さらには、本発明の水処理設備によれば、前記前処理に比べ簡易な処理(具体的には、凝集沈澱処理及び/または濾過処理)でよいため、前処理で必要とされる薬品等による逆浸透膜等の機能の低下を抑制することができ、該薬品等による逆浸透膜の寿命の減少を抑制できるとともに、設備全体の運転制御システムも簡略化できる。
なお、平膜型逆浸透膜モジュールは、袋状の逆浸透膜を有するという構造のため、従来、平膜型逆浸透膜モジュールを単独又は複数の平膜型逆浸透膜モジュールを連結させて用いる場合には、透過水として得られた処理水を他の場所に移送させる際、平膜型逆浸透膜モジュール本体の透過水出口側から平膜型逆浸透膜モジュール本体内への圧力の負荷や透過水の逆流を防止するように用いられる。具体的には、平膜型逆浸透膜モジュールは、該平膜型逆浸透膜モジュールの透過水出口管よりも低い位置に中継槽を設け、該平膜型逆浸透膜モジュールから排出された透過水をいったん蓄積させ、ポンプ等で目的の場所に透過水を移送させるように配されて、用いられている。しかしながら、本発明の水処理設備は、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、該スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールとが、被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入され、透過水が得られ、該透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入されるように配された構成を有するため、透過水として得られた処理水を他の場所に移送させる場合であっても、前記中継槽やポンプを配さなくてもよいという利点がある。そのため、本発明の水処理設備においては、設備全体の構成を簡略化することができ、設置面積を小さくすることができる。
本発明の水処理設備において、平膜型逆浸透膜モジュールとしては、複数のスペーサーが配され、それぞれのスペーサー間に平膜状の逆浸透膜が介装された逆浸透膜モジュールが挙げられる。かかる逆浸透膜モジュールとしては、例えば、図1に例示される逆浸透膜モジュール1が挙げられる。
図1に示される逆浸透膜モジュール1は、複数のスペーサー4が配され、それぞれのスペーサー4間に逆浸透膜が介装された逆浸透膜モジュールである。図1に示される逆浸透膜モジュール1は、ディスクタイプの平膜(逆浸透膜)と、ディンプルの付いたスペーサーとが、交互に積層された構造からなる。具体的には、逆浸透膜モジュール1は、円筒状の逆浸透膜モジュール本体2内に、円板状の平膜(逆浸透膜)3が同じく円板状のスペーサー4の間に設けられた逆浸透膜部5が複数組積層されて構成されている。逆浸透膜モジュール1のモジュール本体2の内周面には被処理水を導入する被処理水流路6が設けられ、被処理水流路6から逆浸透膜の表面に被処理水が導入される。また、逆浸透膜部9の上部にはエンドプレート7が設けられ、浸透圧以上の圧力に耐えられるようになっている。図1に示される逆浸透膜モジュール1において、透過水パイプ8は、逆浸透膜部5の中央部に貫通されている。透過水パイプ8により、逆浸透膜によって分離された透過水が排出される。また、濃縮水パイプ9により、各逆浸透膜によって濃縮された濃縮水がモジュール本体2外へ排出される。
本発明の水処理設備の実施態様の一例としては、例えば、図2に概略的に示される水処理設備が挙げられる。以下、図2に示される実施態様の水処理設備を一例として挙げ、説明するが、本発明は、かかる実施態様に限定されるものではない。
図2に示される水処理設備は、平膜型逆浸透膜モジュールである逆浸透膜モジュール1と、
スパイラル型逆浸透膜モジュール10と
を有し、
逆浸透膜モジュール1と、スパイラル型逆浸透膜モジュール10とが、
被処理水が、逆浸透膜モジュール1に導入され、透過水が得られ、該透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール10に導入されるように配された構成を有することを特徴とする、水処理設備である。
図2に示される水処理設備において、逆浸透膜モジュール1と、スパイラル型逆浸透膜モジュール10とは、逆浸透膜モジュール1の透過水パイプ8から排出される透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール10に導入されるように接続されている。
したがって、被処理水が、逆浸透膜モジュール1に導入され、被処理水流路6から逆浸透膜部5に導入され、被処理水中に含まれる透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質は、逆浸透膜部5の逆浸透膜3を通過せずに、濃縮水パイプ9を通って、各逆浸透膜によって濃縮された濃縮水としてモジュール本体2外へ排出される。ここで、逆浸透膜部5の逆浸透膜3表面では、被処理水の導入により乱流が生じ、それにより、被処理水中に含まれる透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質が、逆浸透膜3に付着することが妨げられる。
一方、被処理水から、逆浸透膜3により分離された透過水は、逆浸透膜モジュール本体2内の逆浸透膜部5の中央部に貫通された透過水パイプ8を通ってモジュール本体2外に排出され、スパイラル型逆浸透膜モジュール10に導入される。その後、導入された透過水がスパイラル型逆浸透膜モジュール10でさらに分離され、スパイラル型逆浸透膜モジュール10による透過水として処理水が得られる。ここで、逆浸透膜モジュール1から排出される透過水からは、被処理水中に含まれる透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質が除去されているため、該透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール10に導入されても、スパイラル型逆浸透膜モジュール10における透過水量の低下や透過水の回収率の低下は抑制される。
本発明は、他の側面では、被処理水を、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入して、透過水を得、ついで、該透過水を、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入することを特徴とする、水処理方法に関する。
本発明の水処理方法は、被処理水を、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入して得られた透過水を、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入することに1つの大きな特徴がある。したがって、本発明の水処理方法によれば、図3に例示されるようなフローで、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる従来の処理に先立って行なわれていた被処理水の前処理、例えば、カルシウム除去処理11、生物学的処理12、凝集沈澱処理13、砂濾過処理14、活性炭吸着処理15及びキレート樹脂吸着処理16を組み合わせた前処理等を簡略化することができる。また、本発明の水処理方法によれば、従来のように、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる処理に先立って行なわれていた被処理水の前処理の場合に比べ、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入される透過水量の低下、透過水の回収率の低下等を引き起こす物質の量を低減させることができる。そのため、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる処理能力が向上し、かつ逆浸透膜の寿命も長くすることができる。
被処理水を、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入される被処理水の流速、量及び圧力は、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールの逆浸透膜による分離能力、流入水中の低溶解度物質や生物汚濁物質、固形物質等の濃度や、浸透圧力等に応じて、適宜設定されうる。
また、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入される透過水の流速、量及び圧力も、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールによる分離能力、流入水中の低溶解度物質や生物汚濁物質、固形物質等の濃度や、浸透圧力等に応じて、適宜設定されうる。
本発明の水処理方法においては、所望により、被処理水について、被処理水中の懸濁物質濃度が高い場合には、凝集・沈殿処理及び/又は砂濾過処理を行なってもよい。かかる凝集・沈殿処理及び/又は砂濾過処理を行なうことにより、逆浸透膜の膜寿命の延命や、薬品洗浄の頻度を低減できるという優れた効果を発揮する。
(試験例)
表1に示される水質を有する浸出水原水を、スパイラル型逆浸透膜モジュールを用いる際に行なわれる前処理であるカルシウム除去処理を行なう。なお、表中、「pH」(水素イオン濃度)は、JIS K 0102(1998) 12.1、「カルシウム」は、JIS K 0102(1998) 50.2、「ナトリウム」は、JIS K 0102(1998) 48.2、「カリウム」は、JIS K 0102(1998) 49.2、「硫酸」は、JIS K 0102(1998) 41.3、「塩素」は、JIS K 0102(1998) 35.3、「炭酸」は、JIS K 0102(1998) 22.2で引用される無機炭素の量からの換算により、それぞれ求めた値である。また、全塩類量は、前記「カルシウム」、「ナトリウム」、「カリウム」、「硫酸」、「塩素」及び「炭酸」の合計である。
Figure 2007203144
その結果、カルシウム除去処理を行なって得られた産物は、表2に示すように、カルシウムは除去されるものの、生物学的処理、凝集沈澱処理、砂濾過処理、活性炭吸着処理及びキレート樹脂吸着処理では除去できない全塩類量が、増加してしまうことがわかる。
Figure 2007203144
そのため、処理水をスパイラル型逆浸透膜モジュールに供すると、逆浸透膜への負荷が増大することが示唆される。
一方、前記表1に示される被処理水を、図1に示される逆浸透膜モジュールにより処理した場合、カルシウム除去を行う必要がないため、全塩類量が増加することは実質的にない。
本発明によれば、小さい設置面積で、埋立地浸出水のような、塩類、カルシウム、有機物、懸濁物質等の多種多様な成分を含有する被処理水を効率よく処理することが可能になる。
図1は、平膜型逆浸透膜モジュールの一例を示す概略説明図である。 図2は、水処理設備の一例を示す概略説明図である。 図3は、従来の逆浸透膜による水処理の一例のフローを示す図である。
符号の説明
1 逆浸透膜モジュール
2 逆浸透膜モジュール本体
3 平膜
4 スペーサー
5 逆浸透膜部
6 被処理水流路
7 エンドプレート
8 透過水パイプ
9 濃縮水パイプ
10 スパイラル型逆浸透膜モジュール
11 カルシウム除去処理
12 生物学的処理
13 凝集沈澱処理
14 砂濾過処理
15 活性炭吸着処理
16 キレート樹脂吸着処理
17 スパイラル型逆浸透膜

Claims (5)

  1. 平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、
    スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールと
    を有してなり、
    該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールと、該スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールとが、
    被処理水が、該平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入され、透過水が得られ、該透過水が、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入されるように配された構成を有することを特徴とする、水処理設備。
  2. 該平膜型逆浸透膜モジュールが、複数のスペーサーが配され、それぞれのスペーサー間に平膜状の逆浸透膜が介装された逆浸透膜モジュールである、請求項1記載の水処理設備。
  3. 被処理水を、平膜型逆浸透膜モジュール又は管状逆浸透膜モジュールに導入して、透過水を得、ついで、該透過水を、スパイラル型逆浸透膜モジュール、中空糸型逆浸透膜モジュール又はプリーツ型逆浸透膜モジュールに導入することを特徴とする、水処理方法。
  4. 該平膜型逆浸透膜モジュールが、複数のスペーサーが配され、それぞれのスペーサー間に平膜状の逆浸透膜が介装された逆浸透膜モジュールである、請求項3記載の水処理方法。
  5. 被処理水が、埋立地浸出水である、請求項3又は4記載の水処理方法。
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