JP2007202571A - スナック菓子の製造方法、スナック菓子、スナック菓子風食品 - Google Patents

スナック菓子の製造方法、スナック菓子、スナック菓子風食品 Download PDF

Info

Publication number
JP2007202571A
JP2007202571A JP2007132913A JP2007132913A JP2007202571A JP 2007202571 A JP2007202571 A JP 2007202571A JP 2007132913 A JP2007132913 A JP 2007132913A JP 2007132913 A JP2007132913 A JP 2007132913A JP 2007202571 A JP2007202571 A JP 2007202571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
bread
processed product
snack
snack confectionery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007132913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4195069B2 (ja
Inventor
Hidenori Takeo
英紀 竹尾
Akiko Kawamura
朗子 河村
Sakiko Hiroto
咲子 廣戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OYATU Co Ltd
Original Assignee
OYATU Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/JP2002/011056 external-priority patent/WO2004037008A1/ja
Application filed by OYATU Co Ltd filed Critical OYATU Co Ltd
Priority to JP2007132913A priority Critical patent/JP4195069B2/ja
Publication of JP2007202571A publication Critical patent/JP2007202571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4195069B2 publication Critical patent/JP4195069B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

【課題】食感がポテトチップスに近い、パンを素材とした菓子を提供する。
【解決手段】水分含有率10質量%以上のパンの耳(粒状体からなる素材)10をプレス装置1で加圧加熱加工し、水分含有率が適正値(6.0質量%以上で素材よりも少ない値)になったら、プレス装置2から外して、5質量%程度になるまで熱風乾燥機3で乾燥することにより、外縁部がカールした加工品(味付け前のスナック菓子)を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、スナック菓子(じゃがいもや穀物等を主原料とした、手軽に摘める菓子)の製造方法と、この方法で製造されたスナック菓子およびスナック菓子風食品とに関する。
スナック菓子市場で素材別のシェアを調べると、じゃがいもを素材とした商品が約58%で第1位であり、第2位がトウモロコシを素材とした商品で約30%、第3位が小麦を素材とした商品で約9%である。すなわち、これらの3つの素材からなる商品がスナック菓子市場のほとんどを占めている。小麦は世界で一番消費量が多いにも関わらず、小麦粉を用いたスナック菓子は少なく、「かっぱえびせん(登録商標)」と「ベビースターラーメン(登録商標)」とで、小麦を素材としたスナック菓子の約56%を占めている。
このような市場環境の中、スナック菓子の売り上げ金額も伸び悩み状態となっており、前記3つの素材以外の新しい素材からなる商品の開発も行われているが、市場に定着するまでには至っていない。
一方、将来的には世界規模で高齢化社会となることを考えると、健康志向は今後一層高まるため、スナック菓子としても健康を意識した商品が求められることになる。ポテトチップスは油分が多いため、「健康に良い」というイメージはあまりない。これに対してパンは、世界各国で食習慣があり、世界規模で人々に定着している食品であって、ライ麦や全粒粉を使用したり野菜を練り込んだりすることで、「健康に良い」というイメージを持たせることができる。
パンを素材とした菓子としては、ラスクまたはラスクを応用した商品のみが知られている。ラスクは昔から菓子として消費されており、市場に定着している。通常のラスクの製造方法は、パンの切り出し工程、味付け工程、乾燥工程からなる。一例として、ラスクは、パンを薄く小さく切り、その表面に、卵白と混ぜた粉砂糖を塗って再び焼くことにより製造される。このようにして得られるラスクの食感はビスケットに近いものである。
また、ラスクの大きさを手で摘める程度としたスナック菓子も商品として市販されているが、その食感はビスケットに近く、ポテトチップスのような軽い食感ではない。
なお、本発明の方法に最も近い従来技術としては、下記の特許文献1に記載された方法が挙げられる。この公報に記載の方法は、小麦粉、コーンフラワー、馬鈴薯澱粉から選択された1種または2種以上の原料と水を混合し、これをアルファ化した後に圧延してシート状物とし、このシート状物を型抜きして小片を作製し、この小片を乾燥した後、相互に嵌合する凹凸の金型で挟んで成型小片を作製し、この成型小片を乾燥した後、加熱して膨化する方法である。この方法により、従来は困難とされていた立体形状のチップ状スナック菓子が得られると、下記の特許文献1に記載されている。
また、パンを素材とした菓子の製造方法としては、上記ラスクの製造方法以外に従来技術は存在しない。
特開平5−227890号公報
本発明の目的の一つは、じゃがいも以外の素材であるパンを用いながら、食感がポテトチップスに近いスナック菓子を得ることにある。
本発明の目的の一つは、パンを素材とした菓子としてラスクおよびラスクの応用品以外の菓子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、パンを粉砕したものからなる素材を、対をなす加圧面間に入れて加圧しながら加熱する加圧加熱工程を、水分含有率が6.0質量%以上で素材よりも少ない値となるまで行った後、加圧しないで乾燥させる工程を行って、外縁部がカールした形状の加工品を得ることを特徴とするスナック菓子の製造方法(第1の方法)を提供する。
本発明はまた、パンを粉砕したものからなり、水分含有率が10質量%以上である素材を、対をなす加圧面間に入れて加圧しながら加熱することにより、厚さが1.0mm以上5.0mm以下で、水分含有率が1.0質量%以上5.9質量%以下の加工品を得る工程を有することを特徴とするスナック菓子の製造方法(第2の方法)を提供する。
本発明はまた、本発明の方法で製造されたスナック菓子およびスナック菓子風食品を提供する。なお、前記スナック菓子風食品は、菓子(常食の他に食する嗜好品)に分類されない食品であって、本発明の方法でスナック菓子に適した食感および形状に製造された食品を指す。
前記第1および第2の方法における加圧面による加圧には、対をなすローラによる圧延は含まれない。すなわち、前記第1および第2の方法における加圧加熱工程は、両加圧面が一度に素材の全面と接触するいわゆるプレス成形工程に相当する。
前記第1および第2の方法において、前記加圧面としては、平面であるものまたは曲面であるものが使用できる。
前記加圧面として平面を用い、前記第1の方法で製造された加工品は、少なくとも外縁部がカールした形状となる。
前記加圧面として平面を用い、前記第2の方法で製造された加工品は、ほぼ平板状に形成される。
前記加圧面として曲面を用い、前記第1の方法で製造された加工品は、曲面に応じた形状であって外縁部がカールした形状となる。特に、前記加圧面として湾曲面(弓状曲面)を用いた場合には、弓形をなす円弧の開口端同士が近づくようにカールした形状となり、このカールが極端な場合には、スティック状の加工品が得られることもある。
前記加圧面として曲面を用い、前記第2の方法で製造された加工品は、ほぼ前記曲面に沿った形状となる。
前記第1および第2の方法によれば、前記素材としてパンを粉砕したものを使用することにより、「パンを素材として用いながら、食感がポテトチップスに近いスナック菓子」を得ることができる。このスナック菓子は、ポテトチップスと違って油で揚げなくてもよいため、健康志向の現代に好適である。
前記方法で使用する素材は、パンを粉砕したものであり、より具体的な形態としては、パンの茶色に焼かれた外皮(いわゆる「耳」)を粉砕したものが挙げられる。
また、前記方法で使用するパンには、食パン、フランスパン、ロールパン、ナン、菓子パン、その他の「パン」に分類される全てのパンが含まれる。
本発明の方法によれば、パンを素材とした菓子としてラスクおよびラスクの応用品以外の菓子が提供される。また、じゃがいも以外の素材であるパンを用いながら、食感がポテトチップスに近いスナック菓子を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態として、パンの茶色に焼かれた外皮(パンの耳)を粉砕したものを素材とし、この素材を、対をなす平面の加圧面間に入れて、水分含有率が素材よりも少ない所定値(例えば6.0質量%以上であって、素材の水分含有率未満となる値)となるまで、加圧しながら加熱した後、加圧しないで乾燥させる工程を有する(さらに、前記乾燥工程を行うことによって、外縁部がカールした加工品を得る)ことを特徴とするスナック菓子の製造方法について、図1および図2を用いて説明する。
先ず、市販の食パンの耳を、粒径が例えば2〜5mm程度となるように粉砕機で粉砕して、多数の粒状体を得る。この粒状体の水分含有率が10質量%未満の場合には、水を加えてその水分含有率を10質量%以上に調製したものを素材として使用する。この粒状体の水分含有率が10質量%以上であれば、そのまま素材として使用する。
次に、図1(a)に示すように、上述の粒状体からなる素材10をプレス装置2で加圧加熱加工する。このプレス装置2では、鉄鋼製の下側部材21の上面21aおよび鉄鋼製の上側部材22の下面22aが、対をなす平坦な加圧面を構成している。このプレス装置2の下側部材21の上面21aに、上述の粒状体からなる素材10を所定量載せる。
この状態で、図1(b)に示すように、対をなす加圧面21a,22aの間に所定の間隔tを開けた状態となるまで上側部材22を降下させて、粒状体からなる素材10を押しつぶす。この間隔tは、粒状体の粒径や量と作製する加工品の厚さに応じて適宜設定する。この状態で、所定温度および所定圧力で所定時間保持することにより、素材の水分含有率が適正値(例えば、6質量%以上)に減少するまで、加熱と加圧を同時に行う。
所定時間経過後、図1(c)に示すように、上側部材22を上昇させて加圧を止める。この状態で素材は、多数の粒状体が結合されて略楕円の板状体10Aとなっており、平板状である。しかし、水分含有率がまだ高いため、或る時間が経過すると、図1(d)に示すように、板状体10Aは、平板状ではなく、少し曲がった部分を有する形状となる。
次に、図1(e)に示すように、この板状体10Aを取り出して、熱風乾燥機3に入れ、所定温度で所定時間保持することにより、板状体10Aの水分含有率が例えば5.9質量%以下となるまで熱風乾燥する。これにより、例えば図2に示すような、楕円板の外縁部がカールした形状の加工品が得られる。そして、この加工品に味付け等を行うことにより、スナック菓子を完成させる。
なお、図2に示す加工品は、耳の水分含有率が29.1質量%であり、耳の油分含有率が2.5質量%である、食パン(フジパン(株)製の「本仕込み(商品名)」)の耳を粒径が2〜5mmとなるように粉砕してそのまま素材として用い、前記間隔tを2mmとし、加圧加熱条件を温度60℃、圧力4.9×10-1MPa、保持時間90秒間とし、乾燥条件を90℃30分間として得られたものである。
また、加圧加熱直後の板状体の水分含有率は26.8質量%であり、加圧加熱直後の板状体の厚さは1.8mmであり、乾燥後の板状体(加工品)の水分含有率は4.7質量%であり、乾燥後の板状体(加工品)の厚さは1.7mmであった。そして、この加工品の食感はポテトチップスの食感と似ていた。
この方法で得られる加工品は、パンの耳を粉砕したものを素材として使用しているため、捨てられることの多いパンの耳が有効利用できるという利点がある。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態として、パンの茶色に焼かれた外皮(パンの耳)を粉砕したものを素材とし、この素材を、対をなす平面の加圧面間に入れて、水分含有率が素材よりも少ない所定値(例えば5.9質量%以下)となるまで、加圧しながら加熱することを特徴とするスナック菓子の製造方法について、図3および図4を用いて説明する。
先ず、市販の食パンの耳を、粒径が例えば2〜5mm程度となるように粉砕機で粉砕して、多数の粒状体を得る。この粒状体の水分含有率が10質量%未満の場合には、水を加えてその水分含有率を10質量%以上に調製したものを素材として使用する。この粒状体の水分含有率が10質量%以上であれば、そのまま素材として使用する。
次に、図3(a)に示すように、上述の粒状体からなる素材10をプレス装置2で加圧加熱加工する。このプレス装置2では、鉄鋼製の下側部材21の上面21aおよび鉄鋼製の上側部材22の下面22aが、対をなす平坦な加圧面を構成している。このプレス装置2の下側部材21の上面21aに、上述の粒状体からなる素材10を所定量載せる。
この状態で、図3(b)に示すように、対をなす加圧面21a,22aの間に所定の間隔tを開けた状態となるまで上側部材22を降下させて、粒状体からなる素材10を押しつぶす。この間隔tは、粒状体の粒径や量と作製する加工品の厚さに応じて適宜設定する。この状態で、所定温度および所定圧力で所定時間保持することにより、素材10の水分含有率が例えば6質量%程度となるまで、加熱と加圧を同時に行う。
所定時間経過後、図3(c)に示すように、上側部材22を上昇させて加圧を止める。この状態で素材は、多数の粒状体が結合されて略楕円の板状体10Aとなっている。これにより、例えば図4に示すような、略楕円で平板状の加工品が得られる。そして、この加工品に味付け等を行うことにより、スナック菓子を完成させる。
なお、図4に示す加工品は、耳の水分含有率が29.1質量%であり、耳の油分含有率が2.5質量%である、食パン(フジパン(株)製の「本仕込み(商品名)」)の耳を粒径が2〜5mmとなるように粉砕してそのまま素材として用い、前記間隔tを2mmとし、加圧加熱条件を温度140℃、圧力4.9×10-1MPa、保持時間120秒間として得られたものである。
また、この加工品の水分含有率は5.5質量%であり、厚さは1.3mmであった。そして、この加工品の食感はポテトチップスの食感と似ていた。
この方法で得られる加工品は、パンの耳を粉砕したものを素材として使用しているため、捨てられることの多いパンの耳が有効利用できるという利点がある。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態として、パンの茶色に焼かれた外皮(パンの耳)を粉砕したものを素材とし、この素材を、対をなす湾曲面の加圧面間に入れて、水分含有率が素材よりも少ない所定値(例えば6.0質量%以上であって、素材の水分含有率未満となる値)となるまで、加圧しながら加熱した後、加圧しないで乾燥させる工程を有する(さらに、前記乾燥工程を行うことによって、外縁部がカールした加工品を得る)ことを特徴とするスナック菓子の製造方法について、図5および図6を用いて説明する。
先ず、市販の食パンの耳を、粒径が例えば2〜5mm程度となるように粉砕機で粉砕して、多数の粒状体を得る。この粒状体の水分含有率が10質量%未満の場合には、水を加えてその水分含有率を10質量%以上に調製したものを素材として使用する。この粒状体の水分含有率が10質量%以上であれば、そのまま素材として使用する。
次に、図5(a)に示すように、上述の粒状体からなる素材10をプレス装置2で加圧加熱加工する。このプレス装置2では、鉄鋼製の下側部材21の上面に、弓状の凹面21bが所定間隔で形成され、鉄鋼製の上側部材22の下面に、前記凹面21bに対応する凸面22bが形成されている。これらの凹面21bおよび凸面22bが、対をなす湾曲した加圧面を構成している。このプレス装置2の下側部材21の凹面21bに、上述の粒状体からなる素材10を所定量載せる。
この状態で、図5(b)に示すように、対をなす凹面21bおよび凸面22bの間に所定の間隔tを開けた状態となるまで上側部材22を降下させて、粒状体からなる素材10を押しつぶす。この間隔tは、粒状体の粒径や量と作製する加工品の厚さに応じて適宜設定する。この状態で、所定温度および所定圧力で所定時間保持することにより、素材10の水分含有率が適正値(例えば、6質量%以上)に減少するまで、加熱と加圧を同時に行う。
所定時間経過後、図5(c)に示すように、上側部材22を上昇させて加圧を止める。この状態で素材は、多数の粒状体が結合されて、一方の加圧面である凹面21bに対応する凹面11と、他方の加圧面である凸面22bに対応する凸面12とを有する、湾曲した板状体10Aとなっている。また、この板状体10Aは、水分含有率がまだ高いため、その凹面11および凸面12は、弓形の円弧から外れる部分を有する形状となっている。
次に、図5(d)に示すように、この板状体10Aを取り出して、熱風乾燥機3に入れ、所定温度で所定時間保持することにより、板状体10Aの水分含有率が例えば5.9質量%以下となるまで熱風乾燥する。これにより、例えば図6に示すように、弓形をなす円弧の開口端同士が近づくようにカールした形状の加工品が得られる。そして、この加工品に味付け等を行うことにより、スナック菓子を完成させる。
なお、図6に示す加工品は、耳の水分含有率が29.1質量%であり、耳の油分含有率が2.5質量%である、食パン(フジパン(株)製の「本仕込み(商品名)」)の耳を粒径が2〜5mmとなるように粉砕してそのまま素材として用い、前記間隔tを2mmとし、加圧加熱条件を温度60℃、圧力4.9×10-1MPa、保持時間90秒間とし、乾燥条件を90℃30分間として得られたものである。
また、加圧加熱直後の板状体の水分含有率は27.1質量%であり、加圧加熱直後の板状体の厚さは2.1mmであり、乾燥後の板状体(加工品)の水分含有率は4.7質量%であり、乾燥後の板状体(加工品)の厚さは2.0mmであった。そして、この加工品の食感はポテトチップスの食感と似ていた。
また、この方法で得られる加工品は、パンの耳を粉砕したものを素材として使用しているため、捨てられることの多いパンの耳が有効利用できるという利点がある。
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態として、パンの茶色に焼かれた外皮(パンの耳)を粉砕したものを素材とし、この素材を、対をなす湾曲面の加圧面間に入れて、水分含有率が素材よりも少ない所定値(例えば5.9質量%以下)となるまで、加圧しながら加熱することを特徴とするスナック菓子の製造方法について、図7および図8を用いて説明する。
先ず、市販の食パンの耳を、粒径が例えば2〜5mm程度となるように粉砕機で粉砕して、多数の粒状体を得る。この粒状体の水分含有率が10質量%未満の場合には、水を加えてその水分含有率を10質量%以上に調製したものを素材として使用する。この粒状体の水分含有率が10質量%以上であれば、そのまま素材として使用する。
次に、図7(a)に示すように、上述の粒状体からなる素材10をプレス装置2で加圧加熱加工する。このプレス装置2では、鉄鋼製の下側部材21の上面に、弓状の凹面21bが所定間隔で形成され、鉄鋼製の上側部材22の下面に、前記凹面21bに対応する凸面22bが形成されている。これらの凹面21bおよび凸面22bが、対をなす湾曲した加圧面を構成している。このプレス装置2の下側部材21の凹面21bに、上述の粒状体からなる素材10を所定量載せる。
この状態で、図7(b)に示すように、対をなす凹面21bおよび凸面22bの間に所定の間隔tを開けた状態となるまで上側部材22を降下させて、粒状体からなる素材10を押しつぶす。この間隔tは、粒状体の粒径や量と作製する加工品の厚さに応じて適宜設定する。この状態で、所定温度および所定圧力で所定時間保持することにより、素材10の水分含有率が例えば5質量%程度となるまで、加熱と加圧を同時に行う。
所定時間経過後、図7(c)に示すように、上側部材22を上昇させて加圧を止める。この状態で素材は、多数の粒状体が結合されて、一方の加圧面である凹面21bに対応する凹面11と、他方の加圧面である凸面22bに対応する凸面12とを有する、湾曲した板状体10Aとなっている。これにより、例えば図8に示すような、楕円の短径を円弧状に曲げた形状の加工品が得られる。そして、この加工品に味付け等を行うことにより、スナック菓子を完成させる。
なお、図8に示す加工品は、耳の水分含有率が29.1質量%であり、耳の油分含有率が2.5質量%である、食パン(フジパン(株)製の「本仕込み(商品名)」)の耳を粒径が2〜5mmとなるように粉砕してそのまま素材として用い、前記間隔tを2mmとし、加圧加熱条件を温度130℃、圧力4.9×10-1MPa、保持時間120秒間として得られたものである。
また、この加工品の水分含有率は4.7質量%であり、厚さは1.9mmであった。そして、この加工品の食感はポテトチップスの食感と似ていた。
この方法で得られる加工品は、パンの耳を粉砕したものを素材として使用しているため、捨てられることの多いパンの耳が有効利用できるという利点がある。
また、図8に示すような形状の加工品は、容器内に重ね合わせて入れることが可能となるため、容器内に密に詰めることができるとともに、食べるときに取り出し易いという利点がある。
〔アンケート結果〕
上記各実施形態の方法で作製された各加工品に味付けを行って得られたスナック菓子(試作品)と、市販のラスクを食べ比べてもらって、食感等についてのアンケートを行ったところ、以下の結果が得られた。
どちらの食感が良いか→ラスク:0人、試作品:16人
どちらの商品を買いたいか→ラスク:5人、試作品:11人
どちらを更に食べたいか→ラスク:3人、試作品:13人
どちらの方がスナック菓子らしいか→ラスク:0人、試作品:16人
上記結果から、ラスクと試作品を比べる、試作品の方が評価が高く、試作品はスナック菓子として認めてもらえることが分かった。
本発明の第1実施形態の方法を工程毎に説明する図である。 本発明の第1実施形態の方法で得られるスナック菓子の形状を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の方法を工程毎に説明する図である。 本発明の第2実施形態の方法で得られるスナック菓子の形状を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態の方法を工程毎に説明する図である。 本発明の第3実施形態の方法で得られるスナック菓子の形状を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態の方法を工程毎に説明する図である。 本発明の第4実施形態の方法で得られるスナック菓子の形状を示す斜視図である。
符号の説明
10 粒状体からなる素材
10A 板状体
11 板状体の凹面
12 板状体の凸面
2 プレス装置
21 下側部材
21a 下側部材の上面
21b 凹面
22 上側部材
22a 上側部材の下面
22b 凸面
3 熱風乾燥機

Claims (6)

  1. パンを粉砕したものからなる素材を、対をなす加圧面間に入れて加圧しながら加熱する加圧加熱工程を、水分含有率が6.0質量%以上で素材よりも少ない値となるまで行った後、加圧しないで乾燥させる工程を行って、外縁部がカールした形状の加工品を得ることを特徴とするスナック菓子の製造方法。
  2. パンを粉砕したものからなり、水分含有率が10質量%以上である素材を、対をなす加圧面間に入れて加圧しながら加熱することにより、厚さが1.0mm以上5.0mm以下で、水分含有率が1.0質量%以上5.9質量%以下の加工品を得る工程を有することを特徴とするスナック菓子の製造方法。
  3. 前記加圧面は平面である請求項1または2に記載のスナック菓子の製造方法。
  4. 前記加圧面は曲面である請求項1または2に記載の記載のスナック菓子の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法で製造されたスナック菓子。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法で製造されたスナック菓子風食品。
JP2007132913A 2002-10-24 2007-05-18 スナック菓子および食品の製造方法、スナック菓子、食品 Expired - Lifetime JP4195069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007132913A JP4195069B2 (ja) 2002-10-24 2007-05-18 スナック菓子および食品の製造方法、スナック菓子、食品

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2002/011056 WO2004037008A1 (ja) 2002-10-24 2002-10-24 スナック菓子の製造方法、スナック菓子、スナック菓子風食品
JP2007132913A JP4195069B2 (ja) 2002-10-24 2007-05-18 スナック菓子および食品の製造方法、スナック菓子、食品

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004546412A Division JP4148320B2 (ja) 2002-10-24 2003-10-15 スナック菓子の製造方法、スナック菓子、スナック菓子風食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007202571A true JP2007202571A (ja) 2007-08-16
JP4195069B2 JP4195069B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=38482587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007132913A Expired - Lifetime JP4195069B2 (ja) 2002-10-24 2007-05-18 スナック菓子および食品の製造方法、スナック菓子、食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4195069B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296974A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Oyatu Company Ltd パンを素材とした食品の製造方法、パンを素材とした食品
WO2020080287A1 (ja) 2018-10-19 2020-04-23 不二製油グループ本社株式会社 珍味食品様食品の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296974A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Oyatu Company Ltd パンを素材とした食品の製造方法、パンを素材とした食品
WO2020080287A1 (ja) 2018-10-19 2020-04-23 不二製油グループ本社株式会社 珍味食品様食品の製造方法
CN112788951A (zh) * 2018-10-19 2021-05-11 不二制油集团控股株式会社 美味食品样食品的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4195069B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090104332A1 (en) Method for Manufacturing a Snack, a Snack, and Food Like a Snack
JP2006191871A (ja) スナック菓子の製造方法
JP6714575B2 (ja) 粉末ベース食品の製造方法及びこれにより製造された食品
JP2017510306A5 (ja)
JP4195069B2 (ja) スナック菓子および食品の製造方法、スナック菓子、食品
JP5302655B2 (ja) パンからスナック菓子を製造する方法
EP1574140A1 (en) Method for manufacturing snacks
KR101996413B1 (ko) 롤 형상의 김부각 및 그 제조방법
JP4219971B2 (ja) 食品
JP4195068B2 (ja) スナック菓子、食品
WO2014192743A1 (ja) スナック菓子
AU2006225168B2 (en) Process for producing snack, snack and snack-like food
JPS58165739A (ja) あられ様スナツク菓子の製造法
JP2005328777A (ja) 加工食品、該加工食品の製造システム及び製造方法
JP2003092993A (ja) ビスケット風味を有するパフ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4195069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316803

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250