JP2007201075A - 表示装置、表示装置の製造方法、薄膜半導体装置 - Google Patents

表示装置、表示装置の製造方法、薄膜半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動能力を確保しつつ光リーク電流を極力低下させることが可能な表示装置及びその製造方法、薄膜半導体装置を提供する。
【解決手段】表示画素の画素選択トランジスタTR1である第1の薄膜トランジスタTR1については、遮光層11を設けており、しかも第1の多結晶シリコン層の平均結晶粒径が、前記第1の薄膜トランジスタTR1の光リーク電流が低減されるように、第2の薄膜トランジスタTR2の平均結晶粒径に比して小さく設定されているので、それらの相乗効果により光リーク電流を抑制して表示不良を防止できる。一方、垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2を構成する第2の薄膜トランジスタTR2については、遮光膜11が設けられておらず、平均結晶粒径は比較的大きく設定されているので、移動度の低下はない。そのため、その駆動能力が確保され、駆動回路の動作不良を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示装置、表示装置の製造方法、薄膜半導体装置に関し、特に、光に曝される複数の薄膜トランジスタを備えた表示装置、表示装置の製造方法、薄膜半導体装置に関する。
一般に、アクティブマトリクス型の液晶表示装置では、ガラス基板等の絶縁基板上においてマトリクス状に配置された複数の表示画素に、その表示画素を選択する薄膜トランジスタが配置されている。
図4は、液晶表示装置の表示画素の等価回路図である。図4では、絶縁基板上に複数配置された表示画素の中から、その1つを示している。垂直駆動回路DR1から画素選択信号が供給されるゲート配線GLと、水平駆動回路DR2から表示信号が供給されるドレイン配線DLとが交差している。その交差点に対応して表示画素が配置されている。
表示画素には、これを選択する薄膜トランジスタ(以降、「画素選択トランジスタ」と略称する)TRpが配置されている。画素選択トランジスタTRpのゲートはゲート配線GLと接続されており、そのドレインはドレイン配線DLと接続されている。また、画素選択トランジスタTRpのソースは、表示信号を保持する保持容量Cs及び画素電極に接続されている。画素電極と対向電極の間には液晶LCが配置され、対向電極には共通電位Vcomが印加される。そして、画素選択信号に応じて画素選択トランジスタTRpがオンすると、ドレイン配線DLから表示信号が画素選択トランジスタTRpを通して画素電極に印加され、保持容量Csによって保持される。
また、垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2は、画素選択信号及び表示信号を表示画素に供給するためのスイッチング素子として、薄膜トランジスタTRdを備えている。
特開2005−117069号公報
画素選択トランジスタTRp及び薄膜トランジスタTRdでは、多結晶シリコン層のチャネル近傍に存在する空乏層に、外光、表示画素からの表示光、もしくはそれらの反射光が入射して電子正孔対が発生し、光リーク電流が生じる。画素選択トランジスタTRpに光リーク電流が生じると、保持容量Csに保持された電荷がリークしてしまい、表示不良を招く。これに対して、保持容量Csの面積を大きくすることが考えられるが、表示画素の開口率が低下するという問題があった。そこで、空乏層を覆う遮光層を絶縁基板上に形成することで空乏層を遮光し、光リーク電流を抑制する方法が検討されている。
この場合、画素選択トランジスタTRp及び薄膜トランジスタTRdの製造方法は次のようになる。まず、絶縁基板上に、遮光層及びそれを覆うバッファ膜を形成する。そして、バッファ膜上にアモルファスシリコン層を形成し、このアモルファスシリコン層にレーザーアニール処理を施して多結晶シリコン層を形成する。さらに、多結晶シリコン層をパターニングした後、それを覆うゲート絶縁膜を形成する。そして、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する。
上記工程では、遮光層上の多結晶シリコン層の平均結晶粒径は、バッファ膜の膜厚に依存して変化する。即ち、バッファ膜の膜厚が小さくなると、レーザーアニール処理に伴う熱が遮光層に伝播して解放され、アモルファスシリコン層に対して所望の熱処理が行われなくなる。そのため、遮光層上の多結晶シリコン層の平均結晶粒径は、遮光層が形成されない場合におけるバッファ膜上の多結晶シリコン層の平均結晶粒径に比して小さくなる。多結晶シリコン層の平均結晶粒径が小さくなると、キャリアの再結合中心(即ち結晶欠陥)が増加することにより、光リーク電流が低下する。すなわち、遮光層を設けることに加えて、多結晶シリコン層の平均結晶粒径が小さくなることで、さらに光リーク電流を抑制することができる。
しかしながら、多結晶シリコン層の平均結晶粒径が小さくなると、一方で多結晶シリコン層の結晶粒界でのキャリア散乱が増加することにより、キャリアの移動度が低下してしまう。この移動度の低下により、画素選択トランジスタTRp、垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2に配置された薄膜トランジスタTRdの駆動能力が低下するが、特に、より高い駆動能力が必要な薄膜トランジスタTRdの駆動能力が低下すると、垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2の動作速度が低下することにより動作不良を招くおそれがあった。
本発明の表示装置は、上記課題に鑑みて為されたものであり、絶縁基板上に、画素選択用の第1の薄膜トランジスタを含む表示画素と、第2の薄膜トランジスタを含み表示画素を駆動する駆動回路とを備え、第1の薄膜トランジスタは、絶縁基板上に形成された遮光層と、この遮光層上にバッファ膜を介して形成された第1の多結晶半導体層を備え、第2の薄膜トランジスタは、絶縁基板上にバッファ膜上を介して形成された第2の多結晶半導体層を備え、第2の薄膜トランジスタについては遮光層が形成されず、かつ第1の薄膜トランジスタの光リーク電流が低減されるように、第1の多結晶半導体層の平均結晶粒径が第2の多結晶半導体層の平均結晶粒径に比して小さいことを特徴とするものである。
本発明によれば、画素選択用の第1の薄膜トランジスタについては、遮光層が設けられており、しかも前記第1の薄膜トランジスタの光リーク電流が低減されるように、第1の多結晶半導体層の平均結晶粒径が小さく設定されているので、それらの相乗効果により光リーク電流を抑制して表示不良を防止できる。一方、駆動回路を構成する第2の薄膜トランジスタについては、遮光膜が設けられておらず、平均結晶粒径は比較的大きく設定されているので、移動度の低下はない。そのため、その駆動能力が確保され、駆動回路の動作不良を防止することができる。
次に、本発明の実施形態に係る表示装置及びその製造方法について説明する。この表示装置は、液晶表示装置であり、図4に示した液晶表示装置の表示画素と同様の表示画素、及び表示画素を駆動する垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2を備えている。表示画素には画素選択用の第1の薄膜トランジスタTR1が設けられ、垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2には、画素選択信号及び表示信号を表示画素に供給するための第2の薄膜トランジスタTR2が設けられている。
図1(A)は第1の薄膜トランジスタTR1の平面図、図1(B)は図1(A)のX−X線に沿った断面図である。また、図2は(A)は第2の薄膜トランジスタTR2の平面図、図2(B)は図2(A)のY−Y線に沿った断面図である。
第1の薄膜トランジスタTR1については、遮光層11を設けており、しかも第1の多結晶シリコン層の平均結晶粒径が、前記第1の薄膜トランジスタTR1の光リーク電流が低減されるように、第2の薄膜トランジスタTR2の平均結晶粒径に比して小さく設定されているので、それらの相乗効果により光リーク電流を抑制して表示不良を防止できる。一方、第2の薄膜トランジスタTRについては、遮光膜11が設けられておらず、平均結晶粒径は比較的大きく設定されているので、移動度の低下はない。そのため、その駆動能力が確保され、駆動回路の動作不良を防止することができる。
以下、第1の薄膜トランジスタTR1及び第2の薄膜トランジスタTR2の製造方法について説明する。まず、図1(A)、図1(B)、図2(A)及び図2(B)に示すように、第1の薄膜トランジスタTR1の形成領域において、ガラス基板等の絶縁基板(以降、「基板」と略称する)10上に、第1の薄膜トランジスタを基板10側から遮光する機能を有した遮光層11が所定のパターンを以って形成される。一方、第2の薄膜トランジスタTR2の形成領域には遮光層11は形成されない。また、図1(A)では、保持容量Csの形成領域には遮光層11が形成されているが、この領域の遮光層11は形成されなくともよい。遮光層11は、例えはクロムもしくはモリブデンを含む金属からなり、例えば50[nm]以上200[nm]以下の膜厚を有する。
次に、基板10の全面上、即ち第1の及び第2の薄膜トランジスタTR1,TR2の形成領域に、例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜からなり遮光層11を覆うバッファ膜12が形成される。このバッファ膜12の膜厚Tは、後述する理由により、125nmより大きく、250nmより小さいことが望ましい。
次に、バッファ膜12の全面上に、アモルファスシリコン層が形成される。そして、このアモルファスシリコン層に対して、エキシマレーザー等を用いたレーザーアニール処理が行われる。このアモルファスシリコン層に対するレーザーアニール処理により、多結晶シリコン層が形成される。そして、この多結晶シリコン層のエッチングによるパターニングにより、第1の薄膜トランジスタTR1の形成領域には、遮光層11と対向する第1の多結晶シリコン層13が形成される。また、第2の薄膜トランジスタTR2の形成領域には、第2の多結晶シリコン層23が形成される。また、保持容量Csの形成領域では、それを構成するための多結晶シリコン層のパターンが形成される。この多結晶シリコン層のパターンは、第1の多結晶シリコン層13の一部として形成される。もしくは、この多結晶シリコン層は、第1の多結晶シリコン層13とは別に形成され、後に第1の多結晶シリコン層13と電気的に接続されてもよい。
上記アモルファスシリコン層に対するレーザーアニール処理の結果、バッファ膜12の膜厚Tの範囲では、第1の多結晶シリコン層13の平均結晶粒径は、第2の多結晶シリコン層23の平均結晶粒径に比して小さくなる。具体的には、第2の多結晶シリコン層23の平均結晶粒径に対する第1の多結晶シリコン層13の平均結晶粒径の比は、0.4より大きく、0.8より小さくなる。
これは、バッファ膜12の膜厚Tに応じて、レーザーアニール処理の際の熱が第1の多結晶シリコン層13に対して第2の多結晶シリコン層23に比して低い温度で加わることにより、その結晶成長に差異が生じるためである。上記温度の差異が生じる理由は、第1の多結晶シリコン層13に加わるレーザーアニール処理の熱は遮光層11に伝播して解放され易くなるが、それに比して、遮光層11と対向しない第2の多結晶シリコン層23に加わるレーザーアニール処理の熱は開放されにくいためである。
次に、第1及び第2の多結晶シリコン層13,23には、高濃度の不純物が添加されてなるソース13S,23S及びドレイン13D,23Dが形成される。なお、第1及び第2の多結晶シリコン層13,23には、ソース13S,23S及びドレイン13D,23Dに隣接する各領域に、低濃度の不純物が添加されてなる低濃度層Aが形成される。各低濃度層Aに挟まれる領域にはチャネルが存在する。即ち、第1及び第2の薄膜トランジスタTR1,TR2は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有している。そして、チャネル及び低濃度層Aの接合部には、第1及び第2の薄膜トランジスタTR1,TR2のオフ時にキャリアが存在しない空乏化領域(以降、「空乏層」と略称する)DEPが存在する。上記遮光層11は、この空乏層DEPを覆う所定のパターンを以って形成される。
次に、バッファ膜12上に、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜からなり、第1及び第2の多結晶シリコン層13,23を覆うゲート絶縁膜14が形成される。ゲート絶縁膜14上には、例えばクロムもしくはモリブデンからなり、第1の多結晶シリコン層13と対向する第1のゲート電極15が形成される。この第1のゲート電極15は、図4のゲート配線GLと同一の金属層として形成される。なお、図1(A)及び図1(B)では、1つの第1のゲート電極15が形成されているが、いわゆるダブルゲート構造として複数のゲート電極が形成されるものであってもよい。
また、保持容量Csの形成領域では、第1のゲート電極15と同一の材料からなる金属層のパターンSLが、保持容量Csを構成する多結晶シリコン層と対向して形成される。また、ゲート絶縁膜14上には、例えばクロムもしくはモリブデンからなり、第2の多結晶シリコン層23と対向する第2のゲート電極25が形成される。
さらに、ゲート絶縁膜14上には、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜からなり、第1及び第2のゲート電極15,25を覆う層間絶縁膜16が形成されている。第1及び第2の多結晶シリコン層13,23のソース13S,23S及びドレイン13D,23D上の層間絶縁膜16には、コンタクトホールCH1,CH2,CH3,CH4が設けられる。
そして、層間絶縁膜16上には、コンタクトホールCH1,CH2を通して第1の多結晶シリコン層13のソース13S及びドレイン13Dとそれぞれ接続された第1のソース電極17S及び第1のドレイン電極17Dが形成される。第1のソース電極17S及び第1のドレイン電極17Dは、例えばアルミニウムを含む金属からなる。この第1のドレイン電極17Dは、図4のドレイン配線DLと同一の金属層として形成される。第1のソース電極17S及び第1のドレイン電極17Dは、必要に応じて、層間絶縁膜16上で第1の多結晶シリコン層13を遮光するように延在してもよい。
また、層間絶縁膜16上には、コンタクトホールCH3,CH4を通して第2の多結晶シリコン層23のソース23S及びドレイン23Dとそれぞれ接続された第2のソース電極27S及び第2のドレイン電極27Dが形成される。第2のソース電極27S及び第2のドレイン電極27Dは、例えばアルミニウムを含む金属からなる。第2のソース電極27S及び第2のドレイン電極27Dは、必要に応じて、層間絶縁膜16上で第2の多結晶シリコン層23を遮光するように延在してもよい。
さらに、層間絶縁膜16上には、例えば感光性有機材料からなり、第1及び第2のソース電極17S,27S、第1の及び第2のドレイン電極17D,27Dを覆う平坦化膜18が形成されている。平坦化膜18には、第1のソース電極17Sの一部を露出するコンタクトホールCH5が設けられる。平坦化膜18上には、そのコンタクトホールCH5を通して第1のソース電極17Sと接続された画素電極19が形成される。さらに、図示しないが、画素電極19上には、第1の配向膜が形成される。また、画素電極19と対向して、第2の配向膜及び対向電極が形成された対向基板が配置される。第1の配向膜と第2の配向膜の間には液晶が封止される。
次に、トランジスタの移動度及び光リーク電流と平均結晶粒径の関係、平均結晶粒径とバッファ膜の関係について、本願の発明者が行った実験結果を参照して説明する。図3(A)は、多結晶シリコン層のキャリアの移動度及び光リーク電流と、多結晶シリコン層の平均結晶粒径比との関係を示す特性図である。ここで、多結晶シリコン層の平均結晶粒径比とは、第2の多結晶シリコン層23の平均結晶粒径に対する第1の多結晶シリコン層13の平均結晶粒径の比を示している。図3(A)では、この平均結晶粒径比を「粒径比」として略称する。
図3(A)の縦軸は、粒径比が1となる場合の値を基準として規格化したときの第1の多結晶シリコン層13のキャリアの移動度及び光リーク電流を示している。図3(A)の横軸は、上記粒径比を示している。また、図3(B)は、図3(A)の横軸に示した粒径比と、バッファ膜12の膜厚との関係を示す特性図である。図3(B)の縦軸は粒径比を示し、横軸はバッファ膜12の膜厚を示している。ただし、図3(B)の横軸では、バッファ膜12の膜厚の単位はオングストローム(Å)である。
図3(A)の特性図に示すように、粒径比が0.8より小さくなると、さらに確実には0.6より小さくなると、光リーク電流の低下が生じる。したがって、表示画素の第1の薄膜トランジスタTR1の粒径比をそのように設定すれば、その光リーク電流を低減することができることがわかる。しかしながら、粒径比を小さくすると、移動度の低下が生じてしまう。表示画素への表示信号の書き込みを確実に行うためには、第1の薄膜トランジスタTR1の移動度は0.6より大きい必要がある。そのために粒径比を0.4より大きくする必要があることがわかる。よって、第1の薄膜トランジスタTR1について、粒径比は0.4より大きく、0.8より小さいこと、さらに好ましくは0.4より大きく、0.6より小さいことが好ましい。
一方、第2の多結晶シリコン層23の粒径比は1に維持されているため、光リーク電流の減少は生じないが、移動度の減少も生じない。そのため、垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2を構成する第2の薄膜トランジスタTR2の駆動能力は確保される。また、粒径比とバッファ膜12との関係を示す図3(B)から、粒径比を0.4より大きく、0.8より小さくするためには、バッファ膜12の膜厚を125nm(1250Å)より大きく、250nm(2500Å)より小さくすればよいことがわかる。
上記実施形態の第1の薄膜トランジスタTR1は、液晶表示装置の表示画素に配置される画素選択トランジスタTRpとして用いられるものであり、第2の薄膜トランジスタTR2は、垂直駆動回路DR1及び水平駆動回路DR2に配置されるトランジスタとして用いられるものとしたが、光に曝される環境下であれば、第1及び第2の薄膜トランジスタTR1,TR2は、上記以外の用途に用いてもよいし、液晶表示装置以外の薄膜半導体装置として用いてもよい。
例えば、自発光型の表示装置であるOLED(Organic Light-Emitting Diode)表示装置の場合にも、自表示画素もしくは隣接する表示画素から放射される光は、ガラス基板の表面もしくは裏面で反射して、画素選択トランジスタに入射される。これにより、リーク電流の増加が生じ、表示品位が劣化する。この場合、表示画素内に画素選択トランジスタ、発光素子であるOLEDに直接接続される駆動トランジスタ等、複数の薄膜トランジスタが配置されるが、それらの複数の薄膜トランジスタのうち、少なくとも、画素選択トランジスタが上記実施形態と同様の構造によって遮光される。
本発明の実施形態に係る表示装置及びその製造方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る表示装置及びその製造方法を説明する図である。 多結晶シリコン層のキャリアの移動度及び光リーク電流と平均結晶粒径比との関係を示す特性図、及び多結晶シリコン層の平均結晶粒径比とバッファ膜の膜厚との関係を示す特性図である。 液晶表示装置の表示画素の等価回路図である。
符号の説明
10 基板 11 遮光層 12 バッファ膜
13 第1の多結晶シリコン層
13S,23S ソース 13D,23D ドレイン
14 ゲート絶縁膜 15 第1のゲート電極 16 層間絶縁膜
17S 第1のソース電極 17D 第1のドレイン電極
18 平坦膜 23 第2の多結晶シリコン層
25 第2のゲート電極 27S 第2のソース電極
27D 第2のドレイン電極
A 低濃度層 Ls 遮光長
GL ゲート配線 DL ドレイン配線 LC 液晶
TRp 画素選択トランジスタ TRd 薄膜トランジスタ
TR1 第1の薄膜トランジスタ TR2 第2の薄膜トランジスタ

Claims (7)

  1. 絶縁基板上に、画素選択用の第1の薄膜トランジスタを含む表示画素と、第2の薄膜トランジスタを含み前記表示画素を駆動する駆動回路とを備え、
    前記第1の薄膜トランジスタは、前記絶縁基板上に形成された遮光層と、この遮光層上にバッファ膜を介して形成された第1の多結晶半導体層を備え、
    前記第2の薄膜トランジスタは、前記絶縁基板上にバッファ膜を介して形成された第2の多結晶半導体層を備え、
    前記第2の薄膜トランジスタについては前記遮光層が形成されず、かつ前記第1の薄膜トランジスタの光リーク電流が低減されるように、前記第1の多結晶半導体層の平均結晶粒径が第2の多結晶半導体層の平均結晶粒径に比して小さいことを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2の多結晶半導体層の平均結晶粒径に対する前記第1の多結晶半導体層の平均結晶粒径の比は、0.4より大きく、0.8より小さいことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記バッファ膜の膜厚は125nmより大きく、250nmより小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  4. 絶縁基板上に、画素選択用の第1の薄膜トランジスタを含む表示画素と、第2の薄膜トランジスタを含み前記表示画素を駆動する駆動回路とを備えた表示装置の製造方法において、
    前記絶縁基板上の前記第1の薄膜トランジスタの形成領域にのみ遮光層を形成する工程と、
    前記絶縁基板の全面に、前記遮光層を覆って125nmより大きく、250nmより小さい膜厚を有したバッファ膜を形成する工程と、
    前記バッファ膜の全面に、アモルファス半導体層を形成し、このアモルファス半導体層に対するレーザーアニール処理によって多結晶半導体層を形成する工程と、
    前記多結晶半導体層をパターニングして、前記第1の薄膜トランジスタの形成領域に配置され前記遮光層と対向する第1の多結晶半導体層と、前記第2の薄膜トランジスタの形成領域に配置された第2の多結晶半導体層とを形成する工程と、
    前記第1及び第2の多結晶半導体層を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に、前記第1の多結晶半導体層と対向する第1のゲート電極、及び前記第2の多結晶半導体層と対向する第2のゲート電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする表示装置の製造方法。
  5. 絶縁基板上に、第1の薄膜トランジスタ及び第2の薄膜トランジスタを備え、前記第1の薄膜トランジスタは、前記絶縁基板上に形成された遮光層と、この遮光層上にバッファ膜を介して形成された第1の多結晶半導体層を備え、
    前記第2の薄膜トランジスタは、前記絶縁基板上にバッファ膜を介して形成された第2の多結晶半導体層を備え、
    前記第2の薄膜トランジスタについては前記遮光層が形成されず、かつ前記第1の薄膜トランジスタの光リーク電流が低減されるように、前記第1の多結晶半導体層の平均結晶粒径が第2の多結晶半導体層の平均結晶粒径に比して小さいことを特徴とする薄膜半導体装置。
  6. 前記第2の多結晶半導体層の平均結晶粒径に対する前記第1の多結晶半導体層の平均結晶粒径の比は、0.4より大きく、0.8より小さいことを特徴とする請求項5記載の薄膜半導体装置。
  7. 前記バッファ膜の膜厚は125nmより大きく、250nmより小さいことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の薄膜半導体装置。
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