JP2007200956A - 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びプログラム - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007200956A
JP2007200956A JP2006014573A JP2006014573A JP2007200956A JP 2007200956 A JP2007200956 A JP 2007200956A JP 2006014573 A JP2006014573 A JP 2006014573A JP 2006014573 A JP2006014573 A JP 2006014573A JP 2007200956 A JP2007200956 A JP 2007200956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subfield
stage
shots
shot
stage speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006014573A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Tsurumaki
秀幸 鶴巻
Tomohiro Iijima
智浩 飯島
Tomoyuki Horiuchi
智之 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuflare Technology Inc
Original Assignee
Nuflare Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuflare Technology Inc filed Critical Nuflare Technology Inc
Priority to JP2006014573A priority Critical patent/JP2007200956A/ja
Publication of JP2007200956A publication Critical patent/JP2007200956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

【目的】トラッキングオーバーフローを回避しながらも、より速いステージ速度になるように構成した描画装置或いは描画方法を提供することを目的とする。
【構成】本発明の描画装置100は、第1のステージ速度に基づいて、主偏向器214が偏向する試料101のサブフィールド内で追従可能な最大ショット数であり、サブフィールドを分割するSFX設定値を計算するSFX設定値計算処理部130と、SFX設定値を超えるショット数のサブフィールドを略均等のショット数になるように分割するショットデータ生成処理部240と、分割されたサブフィールドを含め、主偏向器214が追従可能な第2のステージ速度を計算するストライプ描画部140と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、ステージ速度を速くすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びかかる荷電粒子ビーム描画装置を制御するプログラムに係り、例えば、電子ビームを可変成形させながら試料に電子ビームを照射する電子ビーム描画装置及びその装置の描画方法及び制御プログラムに関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図17は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線描画装置(EB(Electron beam)描画装置)における第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340を描画する場合には、ステージの移動速度からステージの移動量を予想して偏向器により偏向されるビーム位置の補正(トラッキング)をして、偏向位置をステージの移動に追従させる必要がある。
ここで、可変成形型の電子ビーム描画装置ではないが、偏向器により偏向されるビーム位置の補正を行うトラッキングに関して、パターンを設けたマスク上で荷電ビームをスキャンさせて試料上に転写するスキャン方式の荷電ビーム描画方法について、マスクステージ及び試料ステージの移動速度からビーム位置の補正を行うとする技術が文献に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−086485号公報
上述したように、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料を描画する場合には、ステージの移動速度からステージの移動量を予想して偏向器により偏向されるビーム位置の補正を行うトラッキングの必要がある。複数のサブフィールドの位置にビームを偏向可能な主偏向器と各サブフィールド内でビームを偏向する副偏向器との多段偏向器を備えた描画装置では、あるサブフィールドを描画する場合に主偏向器がステージの移動に追従しながらかかるサブフィールドの基準位置に偏向し、副偏向器でかかるサブフィールド内を偏向しながら描画することになる。
ここで、かかるサブフィールドを描画する場合に主偏向器がステージの移動に追従できる範囲を超えてしまうトラッキングオーバーフローが発生するのを防止するために、設定ショット数毎にサブフィールドを分割することが試みられている(FSX機能)。かかる機能は専用の基板で実現しており、サブフィールド内のショット数をカウントして、設定値に達したら単純にそれ以降のショット分についてサブフィールドを分割するといった機能にしていた。そして、試料の描画領域を短冊状に分割したうちの1つのストライプ領域の描画中は、最も高いショット密度で決定した1つの設定ショット数に固定していた。
また、上述したように専用の基板で実現していたために、かかる設定ショット数を決定するにあたっては、まず、電子ビームを照射しないまでも実際の描画と同様に描画装置の描画回路を動作させて単位面積(コンパートメント)あたりの描画時間と各コンパートメント内に位置する最大サブフィールド描画時間を計測する。そして、計測した結果からステージ速度を決めていた。そして、かかるステージ速度からトラッキングオーバーフローを回避するための設定ショット数を求めていた。
そして、かかる設定ショット数を決定するにあたっては、すべてのショットが最大ショットサイクルで描画され、サブフィールド間を移動する場合の主偏向器のセトリング時間も最大セトリング時間で動作することを前提に算出していたため、トラッキングオーバーフローを回避するうえでかなり安全寄りの条件としていた。
しかしながら、実際は、すべてのショットが最大ショットサイクルで描画されるわけではないため、かかる最大ショットサイクルを条件に設定ショット数を決定すると計算された値が必要以上に小さくなってしまう。よって、特に、ショット密度の高いサブフィールドでは分割数が多くなってしまうことからサブフィールド間を移動する場合の主偏向器のセトリング回数が増加することになる。その結果、セトリング時間が延び、その分、連続移動させるステージ速度を下げなければならないといった問題があった。
さらに、ショット密度に応じてステージ速度を変化させるステージ可変速描画を行なう場合には、速度区間毎に最適な設定ショット数が存在するはずである。それにもかかわらず、1つの設定ショット数に固定していたのでは、トラッキングオーバーフローを回避するために、速度区間のなかで最も速いステージ速度で計算した設定ショット数を選択する必要があり、設定ショット数は、各速度区間のなかで最も小さな値をになる。その結果、ステージ速度の遅い区間では過剰なサブフィールド分割が行われ、ステージ速度をより低下させることになってしまう。その結果、描画装置のスループットを低下させてしまうことになるといった問題があった。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、トラッキングオーバーフローを回避しながらも、より速いステージ速度になるように構成した描画装置或いは描画方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
試料を載置して所定の方向に移動するステージと、
ステージの移動に追従しながら試料に描画する描画データのサブフィールド位置に荷電粒子ビームを偏向する偏向器と、
第1のステージ速度に基づいて、偏向器が偏向する試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を越えないでステージの移動に追従可能な荷電粒子ビームの最大ショット数を、サブフィールドを分割するショット数設定値として計算するショット数設定値計算部と、
ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドが存在する場合に、ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドをショット数設定値以下で略均等のショット数になるように分割するサブフィールド分割部と、
分割されたサブフィールドを含め、試料のサブフィールド内で偏向器が前記ステージの移動に追従可能な第2のステージ速度を計算するステージ速度計算部と、
第2のステージ速度でステージを移動させるステージ制御部と、
を備えたことを特徴とする。
ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドについて、ショット数設定値以下で略均等のショット数になるように分割することで、分割されたサブフィールド内間にショット数の偏りを無くすことができる。また、ショット数の偏りを無くすことで、各サブフィールド内のショット数はショット数設定値ぎりぎりの値ではなくなる場合が多くなるため、トラッキングオーバーフローの限界に対して余裕を持つことができる。その結果、その分だけ第2のステージ速度を速い値として計算することができる。
また、上述した試料に描画する描画データは、描画される複数のサブフィールドを有していて、
上述したショット数設定値計算部は、複数のサブフィールドの描画時間分布データに基づいて、複数の前記第1のステージ速度を計算し、計算された第1のステージ速度が一定のサブフィールド毎に第1のステージ速度が一定のサブフィールド毎の平均ショットサイクルに基づいてショット数設定値を計算することを特徴とする。
まず、第1のステージ速度が一定のサブフィールド毎にショット数設定値を計算することにより、ステージ可変速描画を行なう場合に、より適切なショット数設定値を得ることができる。さらに、平均ショットサイクルに基づいてショット数設定値を計算することで、必要以上にショット数設定値を小さな値にしないようにすることができる。
また、試料に描画する描画データは、複数のサブフィールドを含み、所定の方向に第1の幅を持ち、所定の方向と直交する方向に第2の幅を持つ所定の方向に連なる複数の描画単位領域を有し、
ステージ速度計算部は、第1の幅を複数の描画単位領域のうちの描画時間が最大となる最大描画単位領域描画時間で除した第1の値と、所定のダイナミックレンジを描画時間が最大となる最大サブフィールドの描画時間で除した第2の値とのうち小さい値に所定の係数を乗じた第3の値が所定の範囲にある場合に、かかる第3の値を第2のステージ速度とすることを特徴とする。
まず、第1の値と第2の値とを比較することで、トラッキングオーバーフローを回避できるステージ速度を選択することができる。そして、所定の係数を乗じることで、サブフィールドずらし等が生じた場合でも対応可能なステージ速度を選択することができる。さらに、所定の範囲にあるステージ速度を採用することで、描画装置の運用上のステージ速度の最大値と最小値の範囲で稼動させることができる。
また、本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
第1のステージ速度に基づいて、試料を載置して移動するステージの移動に追従しながら荷電粒子ビームを偏向する偏向器がかかる試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を超えないでステージの移動に追従可能な荷電粒子ビームの最大ショット数を、サブフィールドを分割するショット数設定値として計算するショット数設定値計算工程と、
かかるショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドが存在する場合に、ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドをショット数設定値以下で略均等のショット数になるように分割するサブフィールド分割工程と、
分割されたサブフィールドを含め、試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を越えないでステージの移動に追従可能な第2のステージ速度を計算するステージ速度計算工程と、
第2のステージ速度でステージを移動させながら荷電粒子ビームを用いて試料のサブフィールドを描画する描画工程と、
を備えたことを特徴とする。
上述したように、ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドについて、略均等のショット数になるように分割することで、分割されたサブフィールド内間にショット数の偏りを無くすことができる。よって、トラッキングオーバーフローの限界に対して余裕を持つことができ、その分だけ第2のステージ速度を速くすることができる。そして、かかる第2のステージ速度でステージを移動させながら描画することで、描画時間を短縮することができる。よって、スループットを向上させることができる。
また、かかる荷電粒子ビーム描画方法におけるステージ速度を演算する演算処理をコンピュータに実行させるためのプログラムにより構成する場合には、
試料に描画する描画データのサブフィールドの描画時間に基づいて、試料を載置して移動するステージの第1のステージ速度を計算し、記憶装置に記憶させる第1のステージ速度計算処理と、
記憶装置から第1のステージ速度を読み出し、読み出された第1のステージ速度に基づいて、ステージの移動に追従しながら荷電粒子ビームを偏向する偏向器が試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を越えないでステージの移動に追従可能な荷電粒子ビームの最大ショット数を、サブフィールドを分割するショット数設定値として計算し、記憶装置に記憶させるショット数設定値計算処理と、
ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドが存在する場合に、記憶装置を介してショット数設定値を入力し、ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドを、入力されたショット数設定値以下で略均等のショット数になるように分割するサブフィールド分割処理と、
分割されたサブフィールドを含め、試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を超えないでステージの移動に追従可能な第2のステージ速度を計算する第2のステージ速度計算処理と、
を備えればよい。
本発明の一態様によれば、トラッキングオーバーフローの限界に対して余裕を持つことができるので、その分だけ第2のステージ速度を速い値として計算することができる。よって、実際の描画に用いるステージ速度を速くすることができる。その結果、描画時間を短縮することができるので、スループットを向上させることができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、荷電粒子ビーム描画装置の一例である描画装置100は、描画部を構成する描画室103及び電子鏡筒102を備えている。そして、制御系として、描画制御部120、メモリ122、ショットデータ生成部220、メモリ222、偏向制御回路112、副偏向アンプ113、主偏向アンプ115、主トラッキングアンプ116、ステージ制御部118、磁気ディスク装置109を備えている。
そして、電子鏡筒102内には、電子銃201、対物レンズ207、副偏向器212、主偏向器214が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置されている。例えば、静電型の副偏向器212には、図示していないバスを介して偏向制御回路112から副偏向アンプ113が接続され、かかる偏向制御回路112と副偏向アンプ113により制御されている。同様に、例えば、静電型の主偏向器214には、図示していないバスを介して偏向制御回路112から並列に主偏向アンプ115と主トラッキングアンプ116とが接続され、かかる偏向制御回路112と主偏向アンプ115と主トラッキングアンプ116とにより制御されている。また、XYステージ105には、図示していないバスを介してステージ制御部118が接続され、ステージ制御部118により制御されている。
コンピュータの一例となる描画制御部120には、図示していない制御回路やバス等と介して、メモリ122、ショットデータ生成部220、偏向制御回路112、ステージ制御部118に接続される。また、描画制御部120で演算される入力データ或いは出力データ等はメモリ122に記憶される。描画制御部120内では、分割ショット数(SFX)設定値計算処理部130、ストライプ描画部140といった各機能を有している。
コンピュータの一例となるショットデータ生成部220には、図示していない制御回路やバス等と介して、メモリ222、磁気ディスク装置109、偏向制御回路112に接続される。また、ショットデータ生成部220で演算される入力データ或いは出力データ等はメモリ222に記憶される。ショットデータ生成部220内では、コンパートメント(CPM)データ処理部230、ショットデータ生成処理部240といった各機能を有している。また、磁気ディスク装置109には、試料101に描画するための描画パターンが定義された描画データが格納されている。
図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。また、図1では、コンピュータの一例となる描画制御部120で、SFX設定値計算処理部130、ストライプ描画部140といった各機能の処理を実行するように記載しているがこれに限るものではなく、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組み合わせでも構わない。同様に、コンピュータの一例となるショットデータ生成部220で、CPMデータ処理部230、ショットデータ生成処理部240といった各機能の処理を実行するように記載しているがこれに限るものではなく、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組み合わせでも構わない。
そして、実施の形態1における描画装置100を用いた描画方法は、CPMデータ生成開始指示工程(S102)、CPMデータ処理工程(S104)、CPMデータ生成完了通知工程(S106)、CPMデータ転送要求工程(S108)、CPMデータ転送工程(S110)、仮のステージ速度算出工程(S112)、SFX設定値算出工程(S114)、SFX設定値送信工程(S116)、ショットデータ生成開始指示工程(S118)、サブフィールド(SF)分割及びショットデータ生成工程(S120)、ステージ速度算出工程(S122)、描画準備完了通知工程(S124)、描画工程(S126)、ショット生成完了通知工程(S128)といった一例の工程を実施する。
S(ステップ)102において、CPMデータ生成開始指示工程として、描画制御部120内のSFX設定値計算処理部130は、ショットデータ生成部220に対し、コンパートメント(CPM)データの生成を開始するように指示する信号を出力(送信)する。
S104において、CPMデータ処理工程として、ショットデータ生成部220内の描画時間計算部の一例となるCPMデータ処理部230は、描画制御部120からの指示信号を入力(受信)した後、CPMデータ処理を行なう。具体的には、サブフィールド(SF)分割をしていない(SF分割無し)状態でのサブフィールド毎の描画時間の分布を演算により求める。また、コンパートメント(CPM)毎の描画時間を計算する。
図2は、実施の形態1におけるストライプ領域を説明するための概念図である。
図2に示すように、試料101の描画領域は、例えば、Y方向に主偏向器214で偏向可能な所定の幅Wで短冊状に分割したストライプ10領域に仮想分割される。そして、XYステージ105をY方向に移動させてあるストライプ10領域、例えば、第n番目のストライプ10の描画開始位置に合わせ、XYステージ105をX方向に連続移動させながらかかる第n番目のストライプ10に所定のパターンを描画する。
図3は、実施の形態1におけるコンパートメント領域を説明するための概念図である。
図3において、ストライプ10を仮想的に複数の小領域(単位領域)に分割した、その分割された各小領域をコンパートメント(CPM)20としている。コンパートメント20のX方向サイズは、描画パラメータで与えられ、例えば、512μmや1024μmといったサイズを用いると好適である。また、Y方向サイズは多重描画の回数などから自動的に決定すればよい。そして、各ストライプ10の周囲には、XY方向に1列ずつの余分なコンパートメント20を定義している。コンパートメント領域40は、かかるストライプ10の周囲にXY方向に1列ずつ定義された余分なCPM20を含めた複数のコンパートメント20で定義される。XY方向に1列ずつの余分なコンパートメント20を定義することで、後述するように、描画データの原点はストライプ10内にありながら描画位置の補正機能などの影響で実際のサブフィールドの座標がストライプの範囲からはみ出しているようなサブフィールド(SF)が存在する場合に、かかるサブフィールドを含めることができる。
図4は、実施の形態1におけるサブフィールドとコンパートメントとの関係を説明するための概念図である。
図4に示すように、各コンパートメント20には、副偏向器212で偏向可能なサブフィールド30が複数定義される。よって、各々のサブフィールド30はいずれかのコンパートメント20に属することになる。
CPMデータ処理部230は、サブフィールド30毎の描画時間の分布を演算により求めるにあたって、まず、磁気ディスク装置109から描画データを読み出して、かかる描画データに基づいて、サブフィールド30毎の各ショット時間を計算する。また、サブフィールド30毎のショット数を計算する。かかる各ショット時間とショット数とからサブフィールド30毎の描画時間を計算することができる。よって、サブフィールド30毎の描画時間の分布を求めることができる。続いて、コンパートメント(CPM)毎の描画時間を計算する。コンパートメント(CPM)毎の描画時間は、サブフィールド30毎の描画時間の分布から自己に属するサブフィールド30の描画時間を加算してその合計を求めればよい。計算された各値は、磁気ディスク装置109或いはメモリ222に格納しておけばよい。
図5は、実施の形態1におけるコンパートメント情報リストの一例を示す概念図である。
図5において、コンパートメント情報として、ストライプ領域の原点位置座標(X,Y)、ストライプサイズ(L×L)、ストライプにおけるコンパートメント原点位置座標(X,Y)、コンパートメントサイズ(Lx×Ly)、X方向のコンパートメント数n、Y方向のコンパートメント数k、コンパートメントデータとなるコンパートメント毎の描画時間Tc、最大サブフィールド処理時間データとなるコンパートメント毎の最大サブフィールド描画時間Tsといった情報が格納されている。コンパートメント毎の描画時間Tcと最大サブフィールド描画時間Tsのデータは、上述したCPMデータ処理工程で計算した値を格納する。これら以外のデータは予め格納しておけばよい。かかるコンパートメント情報リストは、磁気ディスク装置109或いはメモリ222に格納しておけばよい。
S106において、CPMデータ生成完了通知工程として、CPMデータ処理部230は、CPMデータの生成が完了したことを通知する信号を描画制御部120に送信する。
S108において、CPMデータ転送要求工程として、SFX設定値計算処理部130は、ショットデータ生成部220内のCPMデータ処理部230からの完了通知を入力し、CPMデータを転送するように要求する要求信号をショットデータ生成部220に送信する。
S110において、CPMデータ転送工程として、CPMデータ処理部230は、SFX設定値計算処理部130からの要求信号を入力し、計算したCPMデータを描画制御部120に送信する。
S112において、第1のステージ速度計算工程となる仮のステージ速度算出工程として、ショット数設定値計算部の一例となるSFX設定値計算処理部130は、試料101に描画する描画データのサブフィールド30の描画時間に基づいて、試料101を載置して移動するXYステージ105の仮のステージ速度(第1のステージ速度)を計算し、記憶装置の一例となるメモリ122に記憶させる。具体的には、例えば、図11(まだ説明されていない)にあるy方向CPM22の中で最も長い描画時間と最大サブフィールド描画時間からステージ速度を計算し、速度の低いほうを仮のステージ速度として選択する。他方、可変速の場合は、y方向CPM22の領域毎にCPM描画時間と、最大サブフィールド描画時間からステージ速度を計算し、それぞれの領域の速度の低いほうを仮のステージ速度として選択する。
S114において、ショット数設定値計算工程の一例となるSFX設定値算出工程として、ショット数設定値計算部の一例となるSFX設定値計算処理部130は、メモリ122から仮のステージ速度を読み出し、読み出された仮のステージ速度に基づいて、主偏向器214がサブフィールド30がダイナミックレンジの範囲を越えないでXYステージの105の移動に追従可能な電子ビーム200の最大ショット数(トラッキングオーバーフローを起こさずに描画できる1サブフィールド当たりの最大ショット数)を、サブフィールド30を分割するショット数設定値(SFX設定値)として計算し、メモリ122に記憶させる。
例えば、y方向CPM22の中で最も長い描画時間と最大サブフィールド描画時間からステージ速度を計算し、速度の低いほうを選択した仮のステージ速度と平均ショットサイクルに基づいてSFX設定値を計算する。
また、y方向CPM22の領域毎にCPM描画時間と、最大サブフィールド描画時間からステージ速度を計算し、それぞれの領域の速度の低いほうを選択した仮のステージ速度とy方向CPM22の領域毎の平均ショットサイクルに基づいて各SFX設定値を計算する。
図6は、実施の形態1におけるトラッキングを説明するための概念図である。
図6(a)に示す位置から図6(b)に示す位置へとXYステージ105が移動する場合、主偏向領域60内にある1つのサブフィールド30の描画を行なう間、主偏向器214により主偏向の位置決めしてからサブフィールドエンドが来るまでの間、XYステージ105の移動に同期して主偏向位置を追従させる。そして、トラッキングダイナミックレンジ62とは、主トラッキングアンプ116がステージ移動に追従できる範囲をいう。そして、サブフィールド30を描画中に主トラッキングアンプ116の出力が最大値を超えてしまい、主偏向位置がXYステージ105に追従できなくなるとトラッキングオーバーフローとなり描画エラーとなってしまう。
図7は、実施の形態1におけるSFX設定値を計算する計算式の一例を示す図である。
SFX設定値計算処理部130は、各コンパートメント20に含まれるサブフィールド30の描画時間Tsとかかるサブフィールド30のショット数とがわかっているので、かかる値から平均ショットサイクルを算出すればよい。そして、SFX設定値計算処理部130は、仮のステージ速度をv、トラッキングダイナミックレンジをr、平均ショットサイクルをt、最大主偏向セトリング時間をs、サブフィールド分割最小ショット数をMとした場合に、図7に示すように、SFX設定値shotnu=max{N,M}で求めることができる。但し、N=(r/v−s)/tとする。例えば、XYステージ105を可変速で移動させながら描画する場合には、仮のステージ速度vが一定の領域はy方向CPM単位なので、そこに所属するサブフィールドはステージ速度が一定になる。したがってSFX設定値もその領域の平均ショットサイクルに基づいて計算する。
すなわち、M(偏向制御パラメータで設定されるSFX最小ショット数)≦N(トラッキングオーバーフローなしの1SFあたりの最大ショット数)ならばNをSFX設定値とし、N<MならばMをSFX設定値とする。下限値Mを設けることで、ステージ速度が速すぎてSFX設定値が小さくなりすぎ、サブフィールド30の分割が頻繁に行われることによりサブフィールド数が爆発的に増加するのを防止することができる。Nが下限値となるMを下回った場合は、SFX設定値を下限値Mとする。但し、そのままではトラッキングオーバーフローが発生する危険性があるため、後述するステージ速度を低下させる頭打ち処理を行なう。例えば、サブフィールド分割最小ショット数Mは、装置の運用上、1024とか2048に設定されると好適である。
以上のように、平均ショットサイクルを用いて計算することから、最大ショットサイクルを用いる場合に比べて、SFX設定値を大きくすることができる。言い換えれば、必要以上にSFX設定値を小さくしないようにすることができる。また、図7の計算式では、最大主偏向セトリング時間を用いたが、実際の主偏向セトリング時間を用いて計算してもよい。実際の主偏向セトリング時間を用いることで、SFX設定値を大きくすることができる。言い換えれば、必要以上にSFX設定値を小さくしないようにすることができる。
S116において、SFX設定値送信工程として、SFX設定値計算処理部130は、計算されたSFX設定値をショットデータ生成部220に送信する。
S118において、ショットデータ生成開始指示工程として、描画制御部120内のストライプ描画部140は、ショットデータ生成部220に対してショットデータの生成開始を指示する信号を送信する。
S120において、サブフィールド分割工程の一例となるSF分割及びショットデータ生成工程として、サブフィールド分割部の一例となるショットデータ生成処理部240は、SFX設定値計算処理部130からメモリ122を介してSFX設定値を入力する。入力したSFX設定値はメモリ222に記憶される。また、ショットデータ生成処理部240は、ストライプ描画部140からショットデータの生成開始を指示する信号を受信してショットデータを生成する。そして、ショットデータ生成処理部240は、ショットデータを生成するにあたって、SFX設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールド30が存在する場合に、SFX設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールド30を入力されたSFX設定値以下で略均等のショット数になるように分割する。
例えば、XYステージ105を一定の速度で移動させながら描画する場合には、ショットデータ生成処理部240は、SFX設定値とサブフィールド30のショット数とを比較して分割が必要なサブフィールド30についてショット数が略均等になるように分割する。
また、例えば、XYステージ105を可変速で移動させながら描画する場合には、ショットデータ生成処理部240は、複数の仮のステージ速度のうち仮のステージ速度が一定のサブフィールド30群の領域毎に、各サブフィールド30群の領域のSFX設定値とかかるサブフィールド30のショット数とを比較して分割が必要なサブフィールド30についてショット数が略均等になるように分割する。
図8は、サブフィールドを分割する分割例を示す図である。
実施の形態1の構成をとる以前までは、図8(a)に示すような複数のショット50が必要なサブフィールド30について、専用の描画回路で描画回路に流れるサブフィールド30内のショットデータを単純にカウントして、1つに設定されたSFX設定値に達したところでサブフィールド30を分割していた。そのために、図8(b)と図8(c)とに示すように、分割された分割サブフィールド36と分割サブフィールド38との間にはショット数に偏りが生じていた。図8(a)に示すような81ショットが必要なサブフィールド30について、図8(b)と図8(c)では、一例として、分割サブフィールド36のショット数をSFX設定値となる72ショット、分割サブフィールド38のショット数を残りの9ショットになるように不均一に偏って分割した例を示している。
図9は、実施の形態1における分割手法によりサブフィールドを分割する場合の分割例を示す図である。
実施の形態1では、図9(a)に示すような複数のショット50が必要なサブフィールド30について、SFX設定値とサブフィールド30のショット数とを比較して分割が必要なサブフィールド30について図9(b)と図9(c)とに示すように、一方の分割サブフィールドのショット数をSFX設定値に合わせるのではなく、ショット数が略均等になるように分割する。図9(a)に示すような81ショットが必要なサブフィールド30について、図9(b)と図9(c)では、一例として、分割サブフィールド32のショット数を41ショット、分割サブフィールド34のショット数を40ショットになるように略均等に分割した例を示している。
ショットデータ生成処理部240は、同じショットデータ生成部220内のCPMデータ処理部230で計算されたサブフィールドのショット数をサブフィールドの分割前に事前に分かっているので、分割が必要なサブフィールドについて均等に分けることができる。特に、ショットデータ生成部220をコンピュータで構成する場合には、ソフト的に処理することができるので、事前に計算されたサブフィールドのショット数を用いてより簡易にサブフィールドについて均等に分けることができる。
以上のように、略均等に分割した方が、トラッキングオーバーフローに対する余裕が大きくなる可能性が高く望ましい。ショット数の偏りを無くすことで、各サブフィールド30内のショット数はSFX設定値ぎりぎりの値ではなくなる場合が多くなるため、トラッキングオーバーフローの限界に対して余裕を持つことができる。その結果、その分だけ後述する最終的なXYステージ105のステージ速度を速い値として計算することができる。
S122において、第2のステージ速度計算工程となるステージ速度算出工程として、ステージ速度計算部の一例となるストライプ描画部140は、分割されたサブフィールドを含め、試料101に描画する描画データのサブフィールド30がダイナミックレンジの範囲内で主偏向器214がXYステージ105の移動に追従可能なステージ速度(第2のステージ速度)を計算する。上述したサブフィールド30の分割によりサブフィールドが増加した分とかかる分割により最大ショット数が減ったため生じた最大サブフィールド描画時間の減少分とを考慮して描画時間を再評価する。そして、再評価した描画時間に基づいてXYステージ105のステージ速度を決定する。
例えば、XYステージ105を一定の速度で移動させながら描画する場合には、再評価した描画時間に基づいて1つのXYステージ105のステージ速度を決定する。
また、例えば、XYステージ105を可変速で移動させながら描画する場合には、ステージ速度を一定にするサブフィールド30群の領域毎に、再評価した描画時間に基づいてXYステージ105の各ステージ速度(可変速パターン)を決定する。
図10は、実施の形態1におけるステージ速度算出フローチャートの一例を示す図である。
図10に示すように、ストライプ描画部140は、ステージ速度算出フローとして、Y方向コンパートメント描画時間合計値算出工程(S1202)、X方向最大コンパートメント描画時間選定工程(S1204)、最適化速度Aの算出工程(S1206)、最適化速度Bの算出工程(S1208)、最適化速度Cの算出工程(S1210)、最適化速度Dの算出工程(S1212)、最適化速度Eの算出工程(S1214)、最適化速度の算出工程(S1216)といった一連の工程を実施する。
S1202において、Y方向コンパートメント描画時間合計値算出工程として、ストライプ描画部140は、コンパートメント情報リストを順番に検索し、Y方向のコンパートメント描画時間の合計値を算出する。
まず、ストライプ描画部140は、分割によりサブフィールドが増加した分を含めて、サブフィールド30毎の描画時間の分布を求める。続いて、コンパートメント毎の描画時間を計算する。コンパートメント毎の描画時間は、サブフィールド30毎の描画時間の分布から自己に属するサブフィールド30の描画時間を加算してその合計を求めればよい。そして、計算された各値を使って、図5に示したコンパーメント情報を書き換える、或いは新たに作成し、メモリ122に格納しておく。
図11は、実施の形態1におけるY方向のコンパートメントの描画時間の合計値を算出する手法を説明するための図である。
図11(a)に示すように、コンパートメント領域40では、Y方向に複数のコンパートメント20が配列している。そして、図11(b)に示すように、各コンパートメント20の描画時間TcをY方向に加算して、Y方向コンパートメント22毎にその合計値を算出する。Y方向コンパートメント22(描画単位領域)は、X方向にはX方向コンパートメントサイズ(第1の幅)を持ち、Y方向には、Y方向コンパートメントサイズをY方向にある全てのコンパートメントの数だけ足したサイズ(第2の幅)をもつ領域となる。そして、かかるY方向コンパートメント22がX方向に複数連なってコンパートメント領域40を構成することになる。
図12は、実施の形態1におけるY方向のコンパートメントの描画時間の合計値を算出する手法を説明するための他の図である。
図3においても説明したように、各ストライプ10の周囲には、XY方向に1列ずつの余分なコンパートメント20を定義している。コンパートメント領域40は、かかるストライプ10の周囲にXY方向に1列ずつ定義された余分なコンパートメント20を含めた複数のコンパートメント20で定義される。試料101の描画領域をストライプ分割する際に、描画ストライプに所属するサブフィールドは必ずしもストライプの境界で切れているわけではない。描画データの原点はストライプ10内にありながら描画位置の補正機能などの影響で実際のサブフィールド座標がストライプの範囲からはみ出している場合がある。2つのストライプ10の境界上にあるサブフィールド30は2つのストライプ10のいずれかに所属していてストライプ10で見ると図12に示すように、凸凹の可能性がある。そこで、ストライプ10の領域の外周に余分なコンパートメント20を付加することにより、このようなサブフィールド30の情報も漏らさず取得することができる。
ここで、ストライプ描画部140が、Y方向コンパートメント22毎にその合計値を算出する場合には、Y方向(上下方向)の余分なコンパートメント20の描画時間Tcは、その内側のコンパートメント20の描画時間Tcに加算する。Y方向(上下方向)の描画時間Tcはその領域の実際の描画時間になるので加算する。他方、ストライプ10の領域に対してX方向にはみ出たサブフィールド30の図形の描画時間は描画時間を内側のコンパートメントに加算すると距離に対する描画時間が変化してしまうため削除する。実際の描画においては、かかるX方向にはみ出たサブフィールド30をステージ速度の算出から除外しても影響は小さい。
S1204において、X方向最大コンパートメント描画時間選定工程として、ストライプ描画部140は、X方向に並ぶ各Y方向コンパートメント22について、上述したY方向コンパートメント22の描画時間の合計値が最大となるY方向コンパートメント22の描画時間をX方向最大コンパートメント描画時間として選定する。
S1206において、最適化速度Aの算出工程として、ストライプ描画部140は、X方向コンパートメントサイズ(第1の幅)を上述したX方向最大コンパートメント描画時間(最大描画単位領域描画時間)で除した値を最適化速度A(第1の値)として算出する。
S1208において、最適化速度Bの算出工程として、ストライプ描画部140は、予め設定されたトラッキングダイナミックレンジを最大サブフィールド描画時間で除した値を最適化速度B(第2の値)として算出する。
S1210において、最適化速度Cの算出工程として、ストライプ描画部140は、最適化速度Aと最適化速度Bとのうち、小さい値を選択し、かかる値を最適化速度Cとして算出する。
ここで、コンパートメント20の描画時間で求めた場合のステージ速度はそのコンパートメント20の平均化された描画時間で求めていて主偏向演算や主偏向セトリングの処理時間も含まれている。しかし、その領域のショットの粗密は考慮されていないため普通は早めの速度になってしまう。一方、サブフィールド30の描画時間の最大値はサブフィールド30のショット時間の合計のみとなるが、コンパートメント20内の最も密度の濃い部分のサブフィールド30の情報となる。最大サブフィールド描画時間で求めた速度で描画すればトラキングオーバーフローは回避できるはずである。ショット密度が低くて、主偏向演算時間や主偏向セトリングの時間が支配的なら前者の方が遅くなる。このときは、トラッキングオーバーフローよりもリカバーの発生に注意しなければならない。二つの条件を満たしてリカバーやトラッキングオーバーフローを回避するために、低いほうのステージ速度を採用する。よって、最適化速度Aと最適化速度Bとを比較することで、リカバーやトラッキングオーバーフローを回避できるステージ速度を選択することができる。
S1212において、最適化速度Dの算出工程として、ストライプ描画部140は、最適化速度Cに最適化速度補正係数(所定の係数の一例)を乗じた値を最適化速度D(第3の値)として算出する。
ここで、上述したコンパートメント情報は描画を行なわないダミーストライプの処理結果から実際の描画ストライプ10に該当する部分が抽出される。しかし、サブフィールドずらし等があるとサブフィールド30の位置が変わるため、所属するコンパートメント20が変わる可能性がある。そこで、最適化速度補正係数を掛けることで、安全を見込むことができる。言い換えれば、最適化速度補正係数を乗じることで、サブフィールドずらし等が生じた場合でも対応可能なステージ速度を選択することができる。最適化速度補正係数として、例えば、0.95を用いると好適である。
S1214において、最適化速度Eの算出工程として、ストライプ描画部140は、最適化速度Dと最大値とのうち、小さい値を選択し、かかる値を最適化速度Eとして算出する。
S1216において、最適化速度の算出工程として、ストライプ描画部140は、最適化速度Eと最小値とのうち、大きい値を選択し、かかる値を、実際にXYステージ105を移動させる最適化速度Vn(第2のステージ速度の一例)として算出する。
最大値と最小値を予め設定しておき、かかる所定の範囲にあるステージ速度を採用することで、描画装置100の運用上のステージ速度の最大値と最小値の範囲で稼動させることができる。
以上のように、ストライプ描画部140は、X方向コンパートメントサイズをX方向に連なる複数のY方向コンパートメント22のうちの描画時間が最大となるX方向最大コンパートメント描画時間で除した最適化速度Aと、トラッキングダイナミックレンジを描画時間が最大となる最大サブフィールドの描画時間で除した最適化速度Bとのうち小さい値(最適化速度C)に最適化速度補正係数を乗じた最適化速度Dが所定の範囲にある場合に、かかる最適化速度Dを、XYステージ105を移動させる最適化速度Vn(第2のステージ速度の一例)とする。
以上のステージ速度の算出では、SFX設定値が、上述したN(トラッキングオーバーフローなしの1SFあたりの最大ショット数)の場合(M≦Nの場合)に好適である。しかしながら、SFX設定値が、上述したM(偏向制御パラメータで設定されるSFX最小ショット数)である場合(N<Mの場合)、そのままではトラッキングオーバーフローが発生する危険性があるため、ステージ速度を低下させる頭打ち処理を行なう。
図13は、実施の形態1におけるSFX設定値をSFX最小ショット数とする場合のステージ速度の計算式を示す図である。
図13に示すように、SFX最小ショット数をM、トラッキングダイナミックレンジをr、最大ショット周期をt、最大主偏向セトリング時間をs、最適化速度をVnとした場合に、N<Mの場合のステージ速度Vm=min{r(tm×M+s),Vn}で計算することができる。すなわち、r(tm×M+s)とVnとのうち、小さい値をステージ速度Vm(第2のステージ速度の一例)とする。N<Mの場合には、かかる値以下のステージ速度でXYステージ105を動作させることでトラッキングオーバーフローを回避することができる。
以上のようにステージ速度を計算した後、描画に向けて図1で示した以下の工程を実施していく。
S124において、描画準備完了通知工程として、ショットデータ生成処理部240は、サブフィールド分割及び分割されたサブフィールドを含めた第1番目のストライプのショットデータの生成が完成したら、描画準備完了通知の信号を描画制御部120に送信する。
S126において、描画工程として、描画装置100は、最適化速度Vn(M≦Nの場合)或いはステージ速度Vm(N<Mの場合)でXYステージ105を移動させながら電子ビーム200を用いて試料101にサブフィールドごとにショットデータ単位で描画する。まず、ストライプ描画部140は、ショットデータ生成処理部240からの描画準備完了通知の信号を受信したら、ステージ制御部118に対して最適化速度Vn(M≦Nの場合)或いはステージ速度Vm(N<Mの場合)でXYステージ105を移動させるように信号を出力して制御する。他方で、ストライプ描画部140は、偏向制御回路112に各描画位置に沿って電子ビーム200を偏向するように信号を出力して制御する。また、ショットデータ生成処理部240は、生成した第1番目のストライプのショットデータを偏向制御回路112に出力して、所定のパターンがショットされるように制御する。
そして、電子銃201から出た荷電粒子ビームの一例となる電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、副偏向器212と主偏向器214により偏向され、最適化速度Vn(M≦Nの場合)或いはステージ速度Vmで移動するXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。かかる場合に、偏向制御回路112は、電子ビーム200を副偏向アンプ113で偏向位置に偏向させる。そして、偏向制御回路112は、電子ビーム200を主偏向アンプ115で偏向位置に偏向させ、主トラッキングアンプ116で、XYステージ105の移動に合わせてトラッキングさせる。
S128において、ショット生成完了通知工程として、ショットデータ生成処理部240は、次のストライプのショットデータの生成が完成したら、ショット生成完了通知の信号を描画制御部120に送信する。そして、リアルタイムでストライプのショットデータの生成が完成したら順次、ショット生成完了通知の信号を描画制御部120に送信していく。ストライプ描画部140は、ショットデータ生成処理部240からのショット生成完了通知の信号を受信したら、ステージ制御部118に対して、かかるショットを行なう領域の最適化速度Vn(M≦Nの場合)或いはステージ速度Vm(N<Mの場合)でXYステージ105を移動させるように信号を出力して制御する。他方で、ストライプ描画部140は、偏向制御回路112に各描画位置に沿って電子ビーム200を偏向するように信号を出力して制御する。そして、ショットデータ生成処理部240は、生成した第n番目のストライプのショットデータを偏向制御回路112に出力して、所定のパターンがショットされるように制御する。
以上のように、リアルタイムでストライプのショットデータを生成しながら、順次、描画していく。
以上の説明において、電子銃201から出た所定の電流密度Jに制御された電子ビーム200が、所望する照射量を試料101に入射させる照射時間に達した場合(1ショットが完了した場合)に、試料101上に必要以上に電子ビーム200が照射されないようにするため、例えば、図示していない静電型のブランキング偏向器で電子ビーム200を偏向すると共に図示していないブランキングアパーチャで電子ビーム200をカットし、電子ビーム200が試料101面上に到達しないようにすればよい。かかるブランキング偏向器の偏向電圧は、偏向制御回路112及び図示していないアンプによって制御すればよい。
また、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略しているが、描画装置100は、上述した構成の他に、電子鏡筒102内に、照明レンズ、第1のアパーチャ、投影レンズ、成形偏向器、第2のアパーチャ等を備えていても構わない。かかる構成では、電子銃201から出た電子ビーム200が、照明レンズにより矩形、例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形、例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャを通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズにより第2のアパーチャ上に投影される。かかる第2のアパーチャ上での第1のアパーチャ像の位置は、成形偏向器によって制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2のアパーチャを通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、対物偏向器となる副偏向器212と主偏向器214により偏向されて、移動可能に配置されたXYテーブル105上の試料101の所望する位置に照射される。かかる構成にすることにより可変成形型EB描画装置とすることができる。
図14は、実施の形態1におけるストライプの一例を示す図である。
図14では、X方向に長さ10mm(10000μ)のストライプが示されている。かかるストライプの前半の5mmについて、最大ショット密度を10Mshot/mm、平均ショット密度を0.1Mshot/mmで描画し、後半の5mmについて、最大ショット密度を20Mshot/mm、平均ショット密度を2.6Mshot/mmで描画した。その結果を以下に示す。
図15は、実施の形態1におけるストライプ長さ位置とステージ速度との関係を示す図である。
図16は、実施の形態1におけるストライプ長さ位置と描画時間との関係を示す図である。
図15に示すように、実施の形態1によれば、最も高いショット密度で決定した1つの設定ショット数に固定して、サブフィールド内のショット数をカウントして、設定値に達したら単純にそれ以降のショット分についてサブフィールドを分割するといった旧方式に比べ、ステージ速度を速くすることができた。さらに、図16には累積描画時間を示しているが、図16に示すように、実施の形態1によれば、かかる描画時間を短縮することができた。
以上の説明において、「〜部」或いは「〜工程」と記載したものの処理内容或いは動作内容は、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成している。或いは、ハードウェアにより構成しても構わない。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組み合わせでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、メモリ122やメモリ222等に記録される。
また、図1において、コンピュータとなる描画制御部120或いはショットデータ生成部220は、さらに、図示していないバスを介して、記憶装置の一例となるRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM、磁気ディスク(HD)装置、入力手段の一例となるキーボード(K/B)、マウス、出力手段の一例となるモニタ、プリンタ、或いは、入力出力手段の一例となる外部インターフェース(I/F)、FD、DVD、CD等に接続されていても構わない。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのサブフィールド分割方法、ステージ速度決定方法、荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるストライプ領域を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるコンパートメント領域を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるサブフィールドとコンパートメントとの関係を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるコンパートメント情報リストの一例を示す概念図である。 実施の形態1におけるトラッキングを説明するための概念図である。 実施の形態1におけるSFX設定値を計算する計算式の一例を示す図である。 サブフィールドを分割する分割例を示す図である。 実施の形態1における分割手法によりサブフィールドを分割する場合の分割例を示す図である。 実施の形態1におけるステージ速度算出フローチャートの一例を示す図である。 実施の形態1におけるY方向のコンパートメントの描画時間の合計値を算出する手法を説明するための図である。 実施の形態1におけるY方向のコンパートメントの描画時間の合計値を算出する手法を説明するための他の図である。 実施の形態1におけるSFX設定値をSFX最小ショット数とする場合のステージ速度の計算式を示す図である。 実施の形態1におけるストライプの一例を示す図である。 実施の形態1におけるストライプ長さ位置とステージ速度との関係を示す図である。 実施の形態1におけるストライプ長さ位置と描画時間との関係を示す図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
10 ストライプ
20 コンパートメント
22 Y方向コンパートメント
30 サブフィールド
32,34,36,38 分割サブフィールド
40 コンパートメント領域
50 ショット
60 主偏向領域
62 トラッキングダイナミックレンジ
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
109 磁気ディスク装置
112 偏向制御回路
113 副偏向アンプ
114 副トラッキングアンプ
115 主偏向アンプ
116 主トラッキングアンプ
118 ステージ制御部
120 描画制御部
122,222 メモリ
130 SFX設定値計算処理部
140 ストライプ描画部
200 電子ビーム
201 電子銃
207 対物レンズ
212 副偏向器
214 主偏向器
220 ショットデータ生成部
230 CPMデータ処理部
240 ショットデータ生成処理部
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. 試料を載置して所定の方向に移動するステージと、
    前記ステージの移動に追従しながら前記試料に描画する描画データのサブフィールド位置に荷電粒子ビームを偏向する偏向器と、
    第1のステージ速度に基づいて、前記偏向器が偏向する前記試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を越えずにステージの移動に追従可能な前記荷電粒子ビームの最大ショット数を、サブフィールドを分割するショット数設定値として計算するショット数設定値計算部と、
    前記ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドが存在する場合に、前記ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドを前記ショット数設定値以下で略均等のショット数になるように分割するサブフィールド分割部と、
    分割されたサブフィールドを含め、前記試料のサブフィールド内で前記偏向器が前記ステージの移動に追従可能な第2のステージ速度を計算するステージ速度計算部と、
    前記第2のステージ速度で前記ステージを移動させるステージ制御部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記試料に描画する描画データは、描画される複数のサブフィールドを有し、
    前記ショット数設定値計算部は、前記複数のサブフィールドの描画時間分布データに基づいて、複数の前記第1のステージ速度を計算し、計算された前記第1のステージ速度が一定のサブフィールド毎に前記第1のステージ速度が一定のサブフィールド毎の平均ショットサイクルに基づいて前記ショット数設定値を計算することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記試料に描画する描画データは、複数のサブフィールドを含み、前記所定の方向に第1の幅を持ち、前記所定の方向と直交する方向に第2の幅を持つ前記所定の方向に連なる複数の描画単位領域を有し、
    前記ステージ速度計算部は、前記第1の幅を前記複数の描画単位領域のうちの描画時間が最大となる最大描画単位領域描画時間で除した第1の値と、所定のダイナミックレンジを描画時間が最大となるサブフィールドの描画時間で除した第2の値とのうち小さい値に所定の係数を乗じた第3の値が所定の範囲にある場合に、前記第3の値を前記第2のステージ速度とすることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 第1のステージ速度に基づいて、試料を載置して移動するステージの移動に追従しながら荷電粒子ビームを偏向する偏向器が前記試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を超えずにステージの移動に追従可能な前記荷電粒子ビームの最大ショット数を、サブフィールドを分割するショット数設定値として計算するショット数設定値計算工程と、
    前記ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドが存在する場合に、前記ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドを前記ショット数設定値以下で略均等のショット数になるように分割するサブフィールド分割工程と、
    分割されたサブフィールドを含め、前記試料のサブフィールド内で前記偏向器が前記ステージの移動に追従可能な第2のステージ速度を計算するステージ速度計算工程と、
    前記第2のステージ速度で前記ステージを移動させながら前記荷電粒子ビームを用いて前記試料のサブフィールドを描画する描画工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  5. 試料のサブフィールドの描画時間に基づいて、前記試料を載置して移動するステージの第1のステージ速度を計算し、記憶装置に記憶させる第1のステージ速度計算処理と、
    前記記憶装置から前記第1のステージ速度を読み出し、読み出された前記第1のステージ速度に基づいて、前記ステージの移動に追従しながら荷電粒子ビームを偏向する偏向器が前記試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を越えずにステージの移動に追従可能な前記荷電粒子ビームの最大ショット数を、サブフィールドを分割するショット数設定値として計算し、前記記憶装置に記憶させるショット数設定値計算処理と、
    前記ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドが存在する場合に、前記記憶装置を介して前記ショット数設定値を入力し、前記ショット数設定値を超えるショット数が必要となるサブフィールドを、入力された前記ショット数設定値以下で略均等のショット数になるように分割するサブフィールド分割処理と、
    分割されたサブフィールドを含め、前記試料に描画する描画データのサブフィールドがダイナミックレンジの範囲を越えずにステージの移動に追従可能な第2のステージ速度を計算する第2のステージ速度計算処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2006014573A 2006-01-24 2006-01-24 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びプログラム Pending JP2007200956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006014573A JP2007200956A (ja) 2006-01-24 2006-01-24 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006014573A JP2007200956A (ja) 2006-01-24 2006-01-24 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007200956A true JP2007200956A (ja) 2007-08-09

Family

ID=38455278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006014573A Pending JP2007200956A (ja) 2006-01-24 2006-01-24 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007200956A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008182073A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置
JP2009128669A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Nuflare Technology Inc トラッキング制御方法および電子ビーム描画システム
JP2010186882A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2011228498A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008182073A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置
JP2009128669A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Nuflare Technology Inc トラッキング制御方法および電子ビーム描画システム
JP2010186882A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2011228498A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4945380B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP5636238B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP5063035B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置
JP6259694B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビームの照射量変調係数の取得方法
US20120007002A1 (en) Charged particle beam pattern forming apparatus and charged particle beam pattern forming method
KR101453805B1 (ko) 하전 입자빔 묘화 장치 및 하전 입자빔 묘화 방법
JP5601989B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP5797454B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP5616674B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2009088202A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法
JP6253924B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP5607413B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP5693981B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2009038055A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2008182073A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置
JP5841819B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2007200956A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置、荷電粒子ビーム描画方法及びプログラム
JP2019106499A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP6174862B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置
JP6294758B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビームのドーズ量異常検出方法
JP2012109483A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
TWI788762B (zh) 荷電粒子束描繪裝置, 荷電粒子束描繪方法及荷電粒子束描繪用程式
JP2011243805A (ja) 描画データの作成方法、荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置
JP2012069661A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法
JP6478782B2 (ja) ビームドリフト量の測定方法