JP2007200943A - 誘電体積層構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
金属箔2と誘電体層3と導体層4とを備える誘電体積層構造体1の製造方法において、金属箔2の少なくとも片面に焼結前の誘電体層3を形成する誘電体層形成工程と、誘電体層3の上層に焼結前の導体層4を形成する導体層形成工程と、誘電体層3と導体層4との2層に跨って厚さ方向に連通する連通孔5を形成するビア形成工程と、誘電体層3と導体層4とを同時焼成する焼成工程と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
金属箔と誘電体層と導体層とを備える誘電体積層構造体の製造方法において、
金属箔の少なくとも片面に焼結前の誘電体層を形成する誘電体層形成工程と、
該誘電体層の上層に焼結前の導体層を形成する導体層形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層との2層に跨って厚さ方向に貫通するビアを形成するビア形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層とを同時焼成する焼成工程と、
を備えることを特徴とする。
前記誘電体層形成工程の前に、前記金属箔に厚さ方向に貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備え、
前記ビア形成工程において、前記金属箔の貫通孔に対応する位置に前記誘電体層と前記導体層とを厚さ方向に貫通するビアを該貫通孔の径よりも大きな径で形成することができる。本発明の如く、予め金属箔に貫通孔が形成されているので、誘電体層と導体層とにビアを形成するだけで誘電体積層構造体を貫通するビアとなり、ビアを介して配線長さを短縮することができる。また、誘電体層と導体層とのビア径が金属箔の貫通孔より大きいので、短絡する惧れがない。
前記誘電体層形成工程において、前記誘電体層は前記金属箔の両面に形成され、
前記ビア形成工程において、一方の面から前記金属箔の貫通孔に対応する位置に前記誘電体層と前記導体層とを厚さ方向に貫通するビアを該貫通孔の径よりも大きな径で形成し、もう一方の面側から前記金属箔の貫通孔に対応する位置に前記誘電体層と前記導体層とを厚さ方向に貫通するビアを該貫通孔の径よりも大きな径で形成することを含むことができる。本発明の如く、金属箔の両面に誘電体層と導体層とを形成しているので、焼結時におきる誘電体層の焼結収縮による金属箔への影響が干渉され、誘電体積層構造体の反りや変形が抑制される。また、両方の面から誘電体層と導体層とを貫通するビアを形成しているので、金属箔を挟んで対称的な貫通孔となり、短絡の惧れのない導体層を両面に形成することができる。
金属箔と誘電体層と導体層と厚さ方向導電体と絶縁樹脂層と電極層とを備える誘電体積層構造体の製造方法において、
金属箔の少なくとも片面に焼結前の誘電体層を形成する誘電体層形成工程と、
該誘電体層の上層に焼結前の導体層を形成する導体層形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層との2層に跨って厚さ方向に貫通するビアを形成するビア形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層とを同時焼成する焼成工程と
前記焼成して得られた焼成品を配線基板上にマウントする焼成品マウント工程と、
該焼成品上に絶縁樹脂層を形成する絶縁樹脂層形成工程と、
前記絶縁樹脂層を厚さ方向に穿孔し、その内側に厚さ方向導電体を形成する導電体形成工程と、
前記絶縁樹脂層の上層に前記電極層を形成する電極層形成工程と、
を備えることができる。本発明の如く、金属箔に誘電体層と導体層とを積層して焼成することで、誘電体積層構造体が高い剛性の焼成品となるため、配線基板へのマウントを容易に行うことができる。
図1は本発明に係る誘電体積層構造体1の斜視図、図2は、本発明に係る誘電体積層構造体1の断面図、図3は、本発明に係るコンデンサ10の断面図を模式的に示すものである。なお、本実施形態において、板状部材の第1主表面は、図中にて上側に表れている面とし、第2主表面は、図中で見て下側に表れている面とする。
まず、平均粒径0.7μmのBT粉末に、所定の分散剤、可塑剤を加えてエタノールとトルエンの混合溶剤中で湿式混合し、十分に混合後、バインダを添加して混合した。次に、得られたスラリーから、ドクターブレード法などの汎用の方法により厚さ7μmのBTグリーンシートを作製した。
(1)と同様の方法により、平均粒径0.4μmのニッケル粉末をチタン酸バリウム粉末との体積割合が7:3となるように混合し、厚さ7μmのニッケルグリーンシートを作製した。
厚さ30μmのニッケル箔をエッチングにより、150mm角の大きさに形成するとともに、貫通孔も形成した。また、BTグリーンシートおよびニッケルグリーンシートも150mm角の大きさに切断した。次に、ニッケル箔の両面にBTグリーンシートを積層後、80°C、500kgf/cm2の条件で圧着した。BTグリーンシートのPET(Polyethylene Terephthalate)でなるキャリアシートを剥離後、その両面にニッケルグリーンシートを積層し、80°C、750kgf/cm2の条件で本圧着した。ニッケルグリーンシートのPETでなるキャリアシートは付着したまま、ニッケル箔に形成された貫通孔と同位置にレーザーでBTグリーンシートおよびニッケルグリーンシートをニッケル箔の貫通孔の径よりも大きくなるように両面ともに穿孔した。その後、汎用の切断機により25mm角に切断し、キャリアシートを剥離し、積層体を得た。あるいは、ニッケル箔とニッケルグリーンシートの積層後、80°C、500kgf/cm2の条件で圧着してもよい。
前述した工程で得られた積層体を大気中250°Cで10時間脱脂後、還元雰囲気中1300°Cで焼成を行った。焼成後のBTでなる誘電体層及びニッケルでなる導体層の厚みはそれぞれ4μmであった。
公知のプロセスで作製した配線基板上に絶縁樹脂フィルムをラミネートした。マウンターを用いて積層体を絶縁樹脂フィルム上の所定の位置に設置し、その絶縁樹脂の仮硬化(粗化)を行った。
積層体の上から絶縁樹脂フィルムをラミネートし、所定の箇所にレーザーで穿孔し、ビアを形成し、Cuメッキによってアレイ構造キャパシタを形成し、その後も公知のビルドアッププロセスによりコンデンサ内蔵基板を作製した。
作製したコンデンサ内蔵基板を−50°Cの液槽と+125°Cとの液槽に1000サイクル交互に漬けて熱衝撃試験を行い、試験前後の容量値を測定した。試験前後での容量値の変化はなかった。
配線基板上に絶縁樹脂フィルムをラミネートした後、マウンターを用いて積層体を所定の位置に設置した後、加熱により樹脂の硬化を行った。その後、積層体の引き剥がしテストを行ったが、引き剥がすのに大きな力が必要となり、容易に引き剥がすことができないことが判明した。また、引き剥がした後を観察したが、気泡の跡は観察できなかった。
続いて、得られた各サンプルの強度を測定するために、さまざまな半径の曲面で形成された押圧面を有する治具を、数種作製し、各サンプルの面が押圧面に沿った状態となるまで押し当て、面方向における直線長さに対し厚さ方向における曲げ距離を測定した。なお、可能曲げ距離は、その後の破壊しているか否かで判断した。
2 金属箔(内部電極層)
2a 貫通孔
3 誘電体層
3a 貫通孔(ビア)
4 導体層(内部電極層)
4a 貫通孔(ビア)
5 連通孔
6,7 外部電極層
8,8a,8b,8c,9 ビア導体(ビア,厚さ方向導電体)
10,50 コンデンサ
16,17 絶縁樹脂層
100 配線基板
Claims (4)
- 金属箔と誘電体層と導体層とを備える誘電体積層構造体の製造方法において、
金属箔の少なくとも片面に焼結前の誘電体層を形成する誘電体層形成工程と、
該誘電体層の上層に焼結前の導体層を形成する導体層形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層との2層に跨って厚さ方向に貫通するビアを形成するビア形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層とを同時焼成する焼成工程と、
を備えることを特徴とする誘電体積層構造体の製造方法。 - 前記誘電体層形成工程の前に、前記金属箔に厚さ方向に貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備え、
前記ビア形成工程において、前記金属箔の貫通孔に対応する位置に前記誘電体層と前記導体層とを厚さ方向に貫通するビアを該貫通孔の径よりも大きな径で形成することを含む請求項1に記載の誘電体積層構造体の製造方法。 - 前記誘電体層形成工程において、前記誘電体層は前記金属箔の両面に形成され、
前記ビア形成工程において、一方の面から前記金属箔の貫通孔に対応する位置に前記誘電体層と前記導体層とを厚さ方向に貫通するビアを該貫通孔の径よりも大きな径で形成し、もう一方の面側から前記金属箔の貫通孔に対応する位置に前記誘電体層と前記導体層とを厚さ方向に貫通するビアを該貫通孔の径よりも大きな径で形成することを含む請求項2に記載の誘電体積層構造体の製造方法。 - 金属箔と誘電体層と導体層と厚さ方向導電体と絶縁樹脂層と電極層とを備える誘電体積層構造体の製造方法において、
金属箔の少なくとも片面に焼結前の誘電体層を形成する誘電体層形成工程と、
該誘電体層の上層に焼結前の導体層を形成する導体層形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層との2層に跨って厚さ方向に貫通するビアを形成するビア形成工程と、
前記誘電体層と前記導体層とを同時焼成する焼成工程と
前記焼成して得られた焼成品を配線基板上にマウントする焼成品マウント工程と、
該焼成品上に絶縁樹脂層を形成する絶縁樹脂層形成工程と、
前記絶縁樹脂層を厚さ方向に穿孔し、その内側に厚さ方向導電体を形成する導電体形成工程と、
前記絶縁樹脂層の上層に前記電極層を形成する電極層形成工程と、
を備えることを特徴とする誘電体積層構造体の製造方法。
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