JP2007199332A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発熱ローラの停止時に、コイルに通電されても、発熱ローラの発火を防止する定着装置を提供する。
【解決手段】発熱ローラ1の回転の停止時には、磁束発生体3から上記発熱ローラ1への磁束を遮断する磁束遮断部5を、上記発熱ローラ1がその磁束によって発熱しない位置に、移動する。一方、上記発熱ローラ1の回転時には、上記発熱ローラ1が発熱する位置に上記磁束遮断部5を移動する。したがって、上記発熱ローラ1の回転の停止時に、上記磁束発生体3に通電され、上記磁束発生体3から磁束が発生しても、上記磁束発生体3の発熱を防止して、上記発熱ローラ1の発煙や発火を抑止できる。
【選択図】図1
【解決手段】発熱ローラ1の回転の停止時には、磁束発生体3から上記発熱ローラ1への磁束を遮断する磁束遮断部5を、上記発熱ローラ1がその磁束によって発熱しない位置に、移動する。一方、上記発熱ローラ1の回転時には、上記発熱ローラ1が発熱する位置に上記磁束遮断部5を移動する。したがって、上記発熱ローラ1の回転の停止時に、上記磁束発生体3に通電され、上記磁束発生体3から磁束が発生しても、上記磁束発生体3の発熱を防止して、上記発熱ローラ1の発煙や発火を抑止できる。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の電子写真式画像形成装置に用いられる定着装置、および、この定着装置を用いた画像形成装置に関する。
近年、定着装置のウォームアップタイムは、省エネや作業時間軽減のために、より短くなってきている。つまり、定着装置の発熱ローラを急速に加熱している。
しかし、上記発熱ローラを停止した状態で加熱すると、上記発熱ローラの昇温速度が速くなって、サーモスタットやヒューズ等の過昇温防止装置では、上記発熱ローラの発火を抑えることができなくなる。
そこで、従来、定着装置としては、上記発熱ローラが回転した状態で、コイルに通電して、このコイルから発生する磁束によって、上記発熱ローラを加熱したものがある(特開2002−82549号公報:特許文献1参照)。つまり、上記発熱ローラの昇温速度が速くなる状態を回避して、上記発熱ローラの発火を抑えていた。
特開2002−82549号公報
しかしながら、上記従来の定着装置では、上記発熱ローラが停止した状態で、何らかのエラーによって上記コイルに通電されると、上記発熱ローラが加熱されて発火する問題があった。
そこで、この発明の課題は、上記発熱ローラの停止時に、上記コイルに通電されても、上記発熱ローラの発火を防止する定着装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の定着装置は、
磁束を発生する磁束発生体と、
この磁束発生体の磁束によって発熱する回転可能な発熱体と、
上記磁束発生体と上記発熱体との間を移動可能に配置されると共に、上記磁束発生体と上記発熱体との間に位置したときに上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束の少なくとも一部を遮断する磁束遮断部と、
上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱しない位置に、上記磁束遮断部を移動する一方、上記発熱体の回転時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱する位置に、上記磁束遮断部を移動する移動制御部と
を備えることを特徴としている。
磁束を発生する磁束発生体と、
この磁束発生体の磁束によって発熱する回転可能な発熱体と、
上記磁束発生体と上記発熱体との間を移動可能に配置されると共に、上記磁束発生体と上記発熱体との間に位置したときに上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束の少なくとも一部を遮断する磁束遮断部と、
上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱しない位置に、上記磁束遮断部を移動する一方、上記発熱体の回転時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱する位置に、上記磁束遮断部を移動する移動制御部と
を備えることを特徴としている。
この発明の定着装置によれば、上記移動制御部は、上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱しない位置に、上記磁束遮断部を移動する一方、上記発熱体の回転時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱する位置に、上記磁束遮断部を移動するので、上記発熱体の回転の停止時に、上記磁束発生体に通電され、上記磁束発生体から磁束が発生しても、上記磁束発生体の発熱を防止して、上記発熱体の発煙や発火を抑止できる。従って、安全性の高い定着装置を実現できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記移動制御部は、上記発熱体の回転速度が速くなるに従って上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束を遮断する量が減少するように、上記磁束遮断部を移動する。
この実施形態の定着装置によれば、上記移動制御部は、上記発熱体の回転速度が速くなるに従って上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束を遮断する量が減少するように、上記磁束遮断部を移動するので、上記発熱体の回転速度が速いほど、上記発熱体に流れる磁束の量が増加して、上記発熱体の発熱量を増加できる。したがって、上記発熱体の回転速度に関わらずに、上記発熱体の昇温速度を一定にできる。
また、一実施形態の定着装置では、上記移動制御部は、上記発熱体の回転に連動して、上記磁束遮断部を移動する。
この実施形態の定着装置によれば、上記移動制御部は、上記発熱体の回転に連動して、上記磁束遮断部を移動するので、上記発熱体の回転に対する応答性に優れる。したがって、上記発熱体の回転の停止時に、上記磁束遮断部を、上記発熱体が発熱しない位置に迅速にかつ確実に移動できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記移動制御部は、上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束を完全に遮断する位置に、上記磁束遮断部を移動する。
この実施形態の定着装置によれば、上記移動制御部は、上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束を完全に遮断する位置に、上記磁束遮断部を移動するので、上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体の発熱を確実に防止できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記発熱体の回転に追従して回転する他の回転体を有し、上記移動制御部は、上記他の回転体の回転に連動して、上記磁束遮断部を移動する。
ここで、他の回転体とは、例えば、上記発熱体に圧接して上記発熱体と共に記録材を搬送する加圧回転体や、上記発熱体や上記加圧回転体に接触して上記発熱体や上記加圧回転体を清掃するクリーニング回転体等の機能を有する回転体である。
この実施形態の定着装置によれば、上記発熱体の回転に追従して回転する他の回転体を有し、上記移動制御部は、上記他の回転体の回転に連動して、上記磁束遮断部を移動するので、上記他の回転体の回転の有無によって、上記発熱体の回転の有無を判断できる。また、上記他の回転体に、上記加圧回転体や上記クリーニング回転体等の機能を有する回転体を用いることで、上記他の回転体は、その機能と、上記発熱体の回転の有無の判断とを、兼用できて、部品数を削減できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記磁束発生体は、コイルを有し、上記発熱体の回転の停止時に上記コイルへの通電をオフするコイル制御部が設けられている。
この実施形態の定着装置によれば、上記磁束発生体は、コイルを有し、上記発熱体の回転の停止時に上記コイルへの通電をオフするコイル制御部が設けられているので、上記発熱体の回転の停止時に、上記磁束発生体から磁束の発生を確実に防止できる。
また、一実施形態の定着装置では、上記磁束発生体は、コイルを有し、このコイルには、コンバータが接続され、上記発熱体の回転の停止時に上記コンバータへの通電をオフするコンバータ制御部が設けられている。
この実施形態の定着装置によれば、上記磁束発生体は、コイルを有し、このコイルには、コンバータが接続され、上記発熱体の回転の停止時に上記コンバータへの通電をオフするコンバータ制御部が設けられているので、上記発熱体の回転の停止時に、上記磁束発生体から磁束の発生を確実に防止できる。
また、この発明の画像形成装置は、上記定着装置を備えることを特徴としている。
この発明の画像形成装置によれば、上記定着装置を備えるので、上記定着装置からの発煙や発火を防止して、安全性に優れたものになる。
この発明の定着装置によれば、上記移動制御部は、上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱しない位置に、上記磁束遮断部を移動する一方、上記発熱体の回転時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱する位置に、上記磁束遮断部を移動するので、上記発熱体の回転の停止時に、上記磁束発生体に通電され、上記磁束発生体から磁束が発生しても、上記磁束発生体の発熱を防止して、上記発熱体の発煙や発火を抑止できる。
この発明の画像形成装置によれば、上記定着装置を備えるので、上記定着装置からの発煙や発火を防止して、安全性に優れたものになる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の定着装置の第1実施形態である断面構成図を示している。この定着装置は、回転可能な発熱体としての発熱ローラ1と、この発熱ローラ1に圧接する加圧体としての加圧ローラ2と、上記発熱ローラ1の外側に配置されると共に磁束を発生して上記発熱ローラ1を発熱させる磁束発生体3とを備えている。
図1は、この発明の定着装置の第1実施形態である断面構成図を示している。この定着装置は、回転可能な発熱体としての発熱ローラ1と、この発熱ローラ1に圧接する加圧体としての加圧ローラ2と、上記発熱ローラ1の外側に配置されると共に磁束を発生して上記発熱ローラ1を発熱させる磁束発生体3とを備えている。
上記磁束発生体3と上記発熱ローラ1との間には、上記磁束発生体3と上記発熱ローラ1との間を上記発熱ローラ1の回転方向(周方向)に移動可能に、磁束遮断部5が配置されている。この磁束遮断部5を上記発熱ローラ1の回転方向(周方向)の所定位置に移動する移動制御部4が設けられている。
上記発熱ローラ1と上記加圧ローラ2は、互いに接触して記録材Sを搬送しつつこの記録材Sのトナーtを定着させる。具体的に述べると、上記発熱ローラ1は、上記磁束発生体3の磁束によって、発熱し、上記発熱ローラ1と上記加圧ローラ2との接触により形成されるニップ部Nによって、上記記録材Sの上記トナーtを溶融して定着しつつ上記記録材Sを搬送する。
上記記録材Sは、例えば、用紙、OHPシート等のシートであり、上記トナーtは、例えば、樹脂、磁性体または着色料などの加熱溶融性を有する材料からなる。
上記発熱ローラ1と上記加圧ローラ2とは、平行に対向して配置され、それぞれの両端は、図示しない軸受部材に回転自在に支持されている。上記発熱ローラ1と上記加圧ローラ2とは、互いに、接近または離隔自在である。
上記加圧ローラ2は、駆動部としてのモータ9によって、矢印にて示す反時計廻り方向に、所定の周速度で回転駆動される。上記発熱ローラ1は、上記ニップ部Nでの上記加圧ローラ2との圧接摩擦力によって、上記加圧ローラ2の回転に従動して、矢印にて示す時計廻り方向に、回転する。
上記発熱ローラ1は、例えば、外径が40mmで、径方向の内側から外側に順に配置された支持層11、断熱層12、電磁誘導発熱層13、弾性層14および離型層15を有する。なお、この実施形態では、上記発熱ローラ1は、カラー画像に対応するための上記弾性層14を有するが、上記発熱ローラ1は、少なくとも上記支持層11、上記断熱層12、上記電磁誘導発熱層13および上記離型層15を有していればよい。
上記支持層11は、例えば、外径が30mmの鉄製の芯金シリンダを用いる。なお、上記支持層11としては、材質の強度が確保できれば、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)のような耐熱性のモールドのパイプを使用することも可能であるが、芯金が発熱するのを防ぐために、アルミのような電磁誘導加熱の影響が少ない非磁性材料を用いるのが望ましい。
上記断熱層12は、上記電磁誘導発熱層13で発生した熱を断熱保持するためのものであり、耐熱性および弾性を有するゴム材や樹脂材のスポンジ体(断熱構造体)が用いられる。このように、上記断熱層12に、耐熱性および弾性を有するゴム材や樹脂材のスポンジ体(断熱構造体)を用いることにより、上記電磁誘導発熱層13を確実に断熱保持するとともに、上記電磁誘導発熱層13のたわみを許容して上記ニップ部Nの幅寸法を増やし、さらに、上記発熱ローラ1のローラ硬度を上記加圧ローラ2よりも小さくして、排紙性および記録材分離性能を向上することができる。例えば、上記断熱層12に、シリコンスポンジ材を用いる場合、厚さが2〜10mm、望ましくは3〜7mmであって、硬度がアスカーゴム硬度計で20〜60度、望ましくは30〜50度に設定される。
上記電磁誘導発熱層13は、例えば、厚さが10〜100μm、望ましくは20〜50μmの無端状のニッケル電鋳ベルト層である。なお、上記電磁誘導発熱層13の他の材料として、例えば、磁性ステンレスのような磁性材料(磁性金属)といった、比較的透磁率μが高く、適当な抵抗率ρを有するものを用いてもよい。また、非磁性材料でも、金属などの導電性のある材料は、例えば、材料を薄膜にすることにより使用できる。また、上記電磁誘導発熱層13は、樹脂に発熱粒子を分散させたものを用いてもよく、上記電磁誘導発熱層13に、樹脂ベースのものを用いることによって、上記記録材Sの分離性を一層よくすることができる。上記電磁誘導発熱層13は、上記断熱層12に接着されている。
そして、上記電磁誘導発熱層13では、上記磁束発生体3の磁束によって、渦電流が発生してジュール熱により発熱し、この発熱により上記発熱ローラ1が加熱される。この加熱を、電磁誘導加熱という。
上記弾性層14は、耐熱性および弾性を有するゴム材や樹脂材からなり、上記記録材Sと上記発熱ローラ1の表面との密着性を高める。上記弾性層14としては、例えば、定着温度での使用に耐えられるシリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性エラストマーを用いる。上記弾性層14には、熱伝導性や補強等を目的として各種充填剤を混入してもよく、この熱伝導性粒子としては、ダイヤモンド、銀、銅、アルミニウム、大理石、ガラス等あり、実用的には、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、酸化ベリリウム等がある。
上記弾性層14の厚みは、例えば、10〜800μmが好ましく、100〜300μmがより好ましい。上記弾性層14の厚みが10μm未満であると、厚み方向の弾力性を得ることが難しくなる一方、上記弾性層14の厚みが800μmを超えると、上記電磁誘導発熱層13で発生した熱が、上記発熱ローラ1の外周面に達し難くなり、熱効率が悪化する傾向がある。
上記弾性層14の硬度は、JIS硬度で1〜80度が好ましく、5〜30度がより好ましく、上記弾性層14における強度の低下および密着性の不良を防止しつつ、トナーtの定着性の不良を防止できる。この場合、上記弾性層14は、シリコンゴムからなることが好ましく、このシリコンゴムとしては、具体的に述べると、1成分系、2成分系又は3成分系以上のシリコンゴム、LTV型、RTV型又はHTV型のシリコンゴム、縮合型又は付加型のシリコンゴム等を使用できる。なお、この実施形態において、上記弾性層14は、JIS硬度10度、厚さ200μmのシリコンゴムである。
上記離型層15は、上記発熱ローラ1の表面の離型性を高めるものであり、定着温度での使用に耐えられる上にトナー離型性を有する。上記離型層15としては、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴムや、PFA、PTFE、FEP、PFEP等のフッ素樹脂が用いられる。上記離型層15の厚さは、5〜100μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。また、層間接着力を向上させるために、プライマ等による接着処理を行ってもよい。なお、上記離型層15の中に必要に応じて、導電材、耐摩耗材、良熱伝導材をフィラーとして添加してもよい。
上記加圧ローラ2は、例えば、外径が30mmで、径方向の内側から外側に順に配置された支持層21、断熱層22および離型層23を有する。上記支持層21は、例えば、外径20mmの鉄製の芯金である。上記断熱層22は、例えば、シリコンゴムを発泡させた3〜10mmのシリコンスポンジゴムである。上記離型層23は、例えば、厚さ10〜50μmのPTFEやPFA等のフッ素系樹脂である。
上記支持層21の材質は、強度が確保できれば、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)のような耐熱性のモールドのパイプを使用することも可能であるが、芯金が発熱するのを防ぐために、アルミのような電磁誘導加熱の影響が少ない非磁性材料を用いるのが望ましい。
上記加圧ローラ2は、上記発熱ローラ1に対して、100〜530Nの荷重で加圧されており、この場合、上記ニップ部Nの幅寸法(上記記録材Sの搬送方向の寸法)は、約5〜15mmになる。上記ニップ部Nの長手方向の寸法(上記発熱ローラ1の軸方向の寸法)は、約340mmである。なお、上記荷重を変化させて、上記ニップ部Nの幅寸法を変えてもよい。
上記磁束発生体3は、上記発熱ローラ1の長手方向に沿うように、上記発熱ローラ1に対向している。上記磁束発生体3は、上記発熱ローラ1の外面に沿って配置された磁性体のコア32と、このコア32の上記発熱ローラ1に対向する対向面に配置されたコイル31とを有する。
上記コア32は、横断面、上記発熱ローラ1の外面に沿った円弧状に形成されている。上記コイル31は、上記発熱ローラ1の軸方向に長尺となるように上記コア31の内面に沿って導線を巻いた構造であり、横断面、台形に形成されている。
上記コア32は、高透磁率かつ低損失のものを用いる。上記コア32は、磁気回路の効率の向上と磁気遮蔽のために用いられる。上記コア32の材料としては、通常フェライトコアが用いられるが、パーマロイのような合金を用いた場合、上記コア32の内部の渦電流損失が高周波で大きくなるため、積層構造にしてもよい。なお、樹脂材に磁性粉を分散させたものを用いた場合、透磁率は比較的低いが、形状を自由に設定することができる。
上記コア32の上記発熱ローラ1回転方向の中央部には、上記発熱ローラ1側に突出した突出部が設けられ、上記発熱ローラ1の発熱効率を向上できる。なお、上記コイル31と上記コア32の磁気回路部分に、磁気遮蔽が十分にできる手段がある場合、上記突出部を省いてもよい。
上記コイル31には、高周波のコンバータ7が接続されて、例えば100〜2000Wの高周波電力が供給される。このため、上記コイル31としては、細い線を数十から数百本を束ねてリッツ線にしたものを用いており、巻き線に伝熱した場合を考慮して、耐熱性の樹脂で被覆したものを用いる。
そして、上記コイル31に、上記コンバータ7により、例えば10〜100kHzの交流電流が印加される。この交流電流によって誘導された磁束は、上記コア32から、上記発熱ローラ1の上記電磁誘導発熱層13を貫き、上記電磁誘導発熱層13に渦電流が流れて、上記電磁誘導発熱層13自体がジュール発熱する。上記電磁誘導発熱層13の発熱で上記発熱ローラ1が加熱状態となる。
上記発熱ローラ1の外側に、上記発熱ローラ1の温度を検出する温度センサ6が、配置されている。この温度センサ6は、例えば、非接触サーミスタであり、上記発熱ローラ1の表面から離隔して配置されている。
上記温度センサ6には主制御部8が接続され、この主制御部8は、上記温度センサ6からの上記発熱ローラ1の表面温度検出信号に基づいて、上記コンバータ7を制御し、上記コンバータ7にて上記コイル31への電力供給を増減させることで、上記発熱ローラ1の表面温度が所定の一定温度になるように自動制御する。上記主制御部8は、上記発熱ローラ1の回転の停止時に上記コンバータ7への通電をオフするコンバータ制御部8aを有する。
上記磁束遮断部5は、上記磁束発生体3と上記発熱ローラ1との間に位置したときに上記磁束発生体3から上記発熱ローラ1へ流れる磁束の少なくとも一部を遮断する。上記磁束遮断部5は、非磁性金属で導電性に優れた材料、例えば、アルミニウム、銅、銀等の合金を用いることで、磁束を遮蔽し誘導電流による加熱を抑える。上記磁束遮断部5は、上記発熱ローラ1の外面に沿って湾曲した板状である。
上記発熱ローラ1の回転方向において、上記磁束遮断部5の大きさは、上記磁束発生体3の内面の大きさと略同じである。上記発熱ローラ1の軸方向において、上記磁束遮断部5は、上記発熱ローラ1の端部の外側に延在している。
図2に上記発熱ローラ1の端部の側面図を示す。図2に示すように、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の回転の停止時には、上記磁束発生体3の磁束によって上記発熱ローラ1が発熱しない位置に、上記磁束遮断部5を移動する一方、上記発熱ローラ1の回転時には、上記磁束発生体3の磁束によって上記発熱ローラ1が発熱する位置に、上記磁束遮断部5を移動する。
つまり、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の停止時には、上記磁束発生体3から上記発熱ローラ1へ流れる磁束を完全に遮断する位置に、上記磁束遮断部5を移動する。このときの上記磁束遮断部5の状態を、上記磁束遮断部5の閉状態といい、上記磁束遮断部5は、上記発熱ローラ1と上記磁束発生体3との間の領域の全部を覆っている。
一方、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の回転時には、上記発熱ローラ1の矢印方向の回転に連動して、上記磁束遮断部5を矢印方向に移動する。このときの上記磁束遮断部5の状態を、上記磁束遮断部5の開状態という。
具体的に述べると、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の軸部1aに取り付けられたダンパ40と、このダンパ40に固定された連結棒41と、この連結棒41に固定された上記磁束遮断部5と、上記磁束遮断部5に取り付けられた引張バネ42とを有する。
上記発熱ローラ1の軸部1aの回転力は、上記ダンパ40を介して、上記磁束遮断部5に伝達される。上記磁束遮断部5は、図示しないケーシングに固定されたレール43に沿って移動する。上記レール43は、上記発熱ローラ1の外面に沿って湾曲した板状である。上記レール43は、上記発熱ローラ1の端部の外側にあり、上記発熱ローラ1の回転を邪魔しない。なお、上記レール43は、必須構成ではない。
上記引張バネ42の一端は、図示しないケーシングに固定され、上記引張バネ42の他端は、上記磁束遮断部5に固定されている。上記引張バネ42は、上記磁束遮断部5を、上記発熱ローラ1が発熱しない位置に移動するように常時付勢している。要するに、上記引張バネ42は、上記磁束遮断部5を、上記発熱ローラ1の回転に連動して上記磁束遮断部5が移動する方向とは逆向きの方向に、引っ張っている。つまり、上記引張バネ42は、上記発熱ローラ1の停止時には、上記磁束遮断部5を閉状態にする。
図3に示すように、上記ダンパ40は、ディスクダンパであり、ハウジング45と、このハウジング45にシート46を介して取り付けられるロータ47とを有する。上記ハウジング45には、フレーム48が設けられ、このフレーム48に上記連結棒41が固定される。上記ロータ47には、上記発熱ローラ1の軸部1aが固定される。上記シート46は、上記ハウジング45に固定されている。
上記シート46と上記ロータ47との間、上記フレーム48と上記ロータ47との間、および、上記フレーム48と上記シート46との間には、部分的に、Oリング49が設けられている。
上記ロータ47と上記シート46との間には、オイルが充填され、上記ロータ47と上記シート46とが相対的に回転した際に発生するオイルの粘性抵抗によって、トルクが発生する。
つまり、上記発熱ローラ1の軸部1aと共に上記ロータ47が回転すると、オイルの粘性によって、上記シート46、上記ハウジング45および上記連結棒41は、上記ロータ47と同じ方向に回転する。
また、上記発熱ローラ1の回転速度が速いと、上記ダンパ40のトルクは大きくなる一方、上記発熱ローラ1の回転速度が遅いと、上記ダンパ40のトルクは小さくなる。
つまり、上記移動制御部4は、図4Aと図4Bに示すように、上記発熱ローラ1の回転速度が速くなるに従って上記磁束発生体3から上記発熱ローラ1へ流れる磁束を遮断する量が減少するように、上記磁束遮断部5を移動する。
図4Aでは、上記発熱ローラ1の外面の周速度が、30mm/sである場合を示し、上記磁束遮断部5は、半開状態であり、上記発熱ローラ1と上記磁束発生体3との間の領域の半分を覆っている。
図4Bでは、上記発熱ローラ1の外面の周速度が、60mm/sである場合を示し、上記磁束遮断部5は、全開状態であり、上記発熱ローラ1と上記磁束発生体3との間の領域の全部を露出している。
したがって、上記発熱ローラ1の外面の周速度が、2倍になると、上記磁束発生体3から上記発熱ローラ1へ流れる磁束の量が、2倍になる。
上記発熱ローラ1の回転時には、上記ダンパ40には、上記引張バネ42により発生する力よりもより大きな力が発生する。上記発熱ローラ1の回転停止時には、上記磁束遮断部5は、上記引張バネ42によって、上記ダンパ40の粘性抵抗に逆らって、引っ張られる。
次に、上記構成の定着装置の動作を説明する。
上記定着装置の電源をオンしてから、上記発熱ローラ1表面および上記加圧ローラ2表面をプリント可能温度にする動作をウォームアップと呼び、この動作に掛かる時間をウォームアップタイムと呼ぶ。その他、電源を入れ直したときや、ジャム処理復帰時、カバークローズ時、スリープモード復帰時等にウォームアップ動作が入る。
ウォームアップ動作では、プリント可能温度まで温度を上昇させるために、図1に示すように、上記主制御部8により上記コイル31に通電することにより、上記発熱ローラ1の上記電磁誘導発熱層13が発熱する。
そして、上記モータ9により上記加圧ローラ2を回転させ、上記発熱ローラ1を従動回転させることで、上記発熱ローラ1の熱を上記加圧ローラ2の表面に伝える。この回転により、より短時間で、上記発熱ローラ1表面および上記加圧ローラ2表面をプリント可能温度に上昇させる。
上記温度センサ6により非接触で検出した温度を、非接触による温度シフト分だけ補正した温度が、所定のプリント可能な温度になれば、プリント可能であることを示すレディをたてる。例えば、上記温度センサ6による検出温度を補正した温度が、190℃でレディをたてる。
印字信号がなければ印字待機状態になり、印字信号があれば印字動作を開始する。待機状態は回転停止または回転状態で、所定の設定温度になるように、上記主制御部8により通電制御する。この所定の設定温度は、例えば、上記発熱ローラ1側で190℃である。
印字時は、印字開始から上記定着装置に上記記録材Sが突入する前に、上記発熱ローラ1の熱を上記加圧ローラ2に伝導させて、上記加圧ローラ2の温度を上昇させることになる。このとき、上記発熱ローラ1の停止時の昇温速度は、およそ50℃/sになり、上記発熱ローラ1の回転時の昇温速度は、およそ25℃/sになる。
上記定着装置には、安全装置として、図示しない過昇温防止装置が設置されている。この過昇温防止装置は、例えば、サーモスタットである。このサーモスタットは、上記磁束発生体3の周辺に設置され、上記発熱ローラ1の表面温度を非接触で検出している。過昇温ではない場合の誤動作防止を考えて、上記サーモスタットの設定温度を、例えば、210℃とする。
上記サーモスタットは上記発熱ローラ1に非接触に配置されていることと、上記サーモスタット自体の熱容量や吸熱特性等により、上記発熱ローラ1の急激な昇温に対して上記サーモスタットの動作は遅れる。
例えば、上記発熱ローラ1の昇温速度が20℃/sの場合、上記サーモスタットは、上記発熱ローラ1の温度が420℃で、動作する。上記発熱ローラ1の昇温速度が25℃/sで、上記サーモスタットは、上記発熱ローラ1の温度が450℃で、動作する。
上記発熱ローラ1の昇温速度が30℃/sで、上記サーモスタットは、上記発熱ローラ1の温度が500℃で、動作する。上記発熱ローラ1の昇温速度が35℃/sで、上記サーモスタットは、上記発熱ローラ1の温度が570℃で、動作する。
そして、上記発熱ローラ1の発火温度が、例えば500℃の場合、上記発熱ローラ1の停止時の昇温速度がおよそ50℃/sでは、上記サーモスタットでは、上記発熱ローラ1の発火を防止することができない。
上記構成の定着装置によれば、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の回転の停止時には、上記磁束発生体3の磁束によって上記発熱ローラ1が発熱しない位置に、上記磁束遮断部5を移動する一方、上記発熱ローラ1の回転時には、上記磁束発生体3の磁束によって上記発熱ローラ1が発熱する位置に、上記磁束遮断部5を移動するので、上記発熱ローラ1の回転の停止時に、上記磁束発生体3に通電され、上記磁束発生体3から磁束が発生しても、上記磁束発生体3の発熱を防止して、上記発熱ローラ1の発煙や発火を抑止できる。従って、安全性の高い定着装置を実現できる。
また、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の回転の停止時には、上記磁束発生体3から上記発熱ローラ1へ流れる磁束を完全に遮断する位置に、上記磁束遮断部5を移動するので、上記発熱ローラ1の回転の停止時には、上記磁束発生体3の発熱を確実に防止できる。
また、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の回転に連動して、上記磁束遮断部5を移動するので、上記発熱ローラ1の回転に対する応答性に優れる。したがって、上記発熱ローラ1の回転の停止時に、上記磁束遮断部5を、上記発熱ローラ1が発熱しない位置に迅速にかつ確実に移動できる。
また、上記移動制御部4は、上記磁束遮断部5を、上記発熱ローラ1が発熱しない位置に移動するように常時付勢しているので、上記磁束遮断部5が、上記発熱ローラ1が発熱する位置に、とどまることを防止して、上記発熱ローラ1の発煙や発火を一層確実に防止できる。
また、上記移動制御部4は、上記発熱ローラ1の回転速度が速くなるに従って上記磁束発生体3から上記発熱ローラ1へ流れる磁束を遮断する量が減少するように、上記磁束遮断部5を移動するので、上記発熱ローラ1の回転速度が速いほど、上記発熱ローラ1に流れる磁束の量が増加して、上記発熱ローラ1の発熱量を増加できる。したがって、上記発熱ローラ1の回転速度に関わらずに、上記発熱ローラ1の昇温速度を一定にできる。一般に、上記発熱ローラ1に流れる磁束の量が一定であれば、上記発熱ローラ1の回転速度が速いほど、上記発熱ローラ1の昇温速度は遅くなる。
また、上記発熱ローラ1の回転の停止時に上記コンバータ7への通電をオフするコンバータ制御部8aが設けられているので、上記発熱ローラ1の回転の停止時に、上記磁束発生体3から磁束の発生を確実に防止できる。
(第2の実施形態)
図5は、この発明の定着装置の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態では、上記第1の実施形態と比較すると、上記移動制御部4は、上記加圧ローラ2の回転に連動して、上記磁束遮断部5を移動している。
図5は、この発明の定着装置の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態では、上記第1の実施形態と比較すると、上記移動制御部4は、上記加圧ローラ2の回転に連動して、上記磁束遮断部5を移動している。
つまり、上記加圧ローラ2の軸部2aに、上記ダンパ40が取り付けられ、上記加圧ローラ2の軸部2aの回転力は、上記ダンパ40を介して、上記磁束遮断部5に伝達される。そして、上記磁束遮断部5は、上記発熱ローラ1の回転に追従して回転する上記加圧ローラ2に連動して、移動する。
したがって、上記加圧ローラ2の回転の有無によって、上記発熱ローラ1の回転の有無を判断できる。また、上記加圧ローラ2は、上記発熱ローラ1に圧接して上記記録材Sを搬送する機能を有するので、上記加圧ローラ2は、その機能と、上記発熱ローラ1の回転の有無の判断とを、兼用できて、部品数を削減できる。
なお、上記加圧ローラ2以外に、上記発熱ローラ1の回転に追従して回転する他の回転体に、上記移動制御部4を取り付けて、この他の回転体に連動して、上記磁束遮断部5を移動するようにしてもよい。上記他の回転体としては、例えば、上記発熱ローラ1や上記加圧ローラ2に接触して上記発熱ローラ1や上記加圧ローラ2を清掃するクリーニング回転体等の機能を有する回転体である。
(第3の実施形態)
図6は、この発明の定着装置の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態では、上記第1の実施形態と比較すると、上記主制御部8に、上記コンバータ制御部8aの代わりに、コイル制御部8bを設けている。このコイル制御部8bは、上記発熱ローラ1の回転の停止時に上記コイル31への通電をオフする。
図6は、この発明の定着装置の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態では、上記第1の実施形態と比較すると、上記主制御部8に、上記コンバータ制御部8aの代わりに、コイル制御部8bを設けている。このコイル制御部8bは、上記発熱ローラ1の回転の停止時に上記コイル31への通電をオフする。
したがって、上記発熱ローラ1の回転の停止時に、上記磁束発生体3から磁束の発生を確実に防止できる。なお、上記主制御部8に、上記コンバータ制御部8aとともに、上記コイル制御部8bを設けてもよい。
(第4の実施形態)
図7は、この発明の画像形成装置の一実施形態である簡略構成図を示している。この画像形成装置は、上記記録材Sに未定着のトナーtを付着して画像を形成する作像装置80と、上記トナーtを溶融して上記記録材Sに定着させる上記第1の実施形態の定着装置81とを備える。この画像形成装置は、電子写真4色カラープリンタである。
図7は、この発明の画像形成装置の一実施形態である簡略構成図を示している。この画像形成装置は、上記記録材Sに未定着のトナーtを付着して画像を形成する作像装置80と、上記トナーtを溶融して上記記録材Sに定着させる上記第1の実施形態の定着装置81とを備える。この画像形成装置は、電子写真4色カラープリンタである。
上記作像装置80は、中間転写ベルト61と、この中間転写ベルト61に沿って配置されると共にトナー像を形成する4つの画像形成ユニット51と、この各画像形成ユニット51によって形成されたトナー像を上記中間転写ベルト61上に転写する一次転写部62と、上記中間転写ベルト61に転写された像を上記記録材Sに転写する二次転写部63とを備える。
ブラック(BK)のトナー像を形成する上記画像形成ユニット51、イエロー(Y)のトナー像を形成する上記画像形成ユニット51、マゼンタ(M)のトナー像を形成する上記画像形成ユニット51、および、シアン(C)のトナー像を形成する上記画像形成ユニット51は、上記中間転写ベルト61の上流から下流に沿って順に配置されている。
上記各画像形成ユニット51は、感光体ドラム52と、この感光体ドラム52を一様に帯電させるための帯電部53と、帯電した上記感光体ドラム52に画像露光を行うための露光部59と、露光によって形成された静電潜像に各色のトナーで現像を行うための現像部54とを備える。
この画像形成装置は、この画像形成装置全体を制御する制御装置68と、この制御装置68から画像に応じた信号が送られる露光制御装置69とを備える。この露光制御装置69は、各色に応じて上記露光部59のそれぞれを駆動する。
次に、この画像形成装置の作用を説明する。
上記画像形成ユニット51の上記感光体ドラム52上に現像されたトナー画像は、上記中間転写ベルト61との接触位置で、上記一次転写部62によって、上記中間転写ベルト61上に一次転写される。
上記中間転写ベルト61上に転写されたトナー画像は、各画像形成ユニット51を通過するごとに、各色がその上に重ねられて、最終的に、フルカラーのトナー画像が、上記中間転写ベルト61上に形成される。
その後、上記中間転写ベルト61上のフルカラーのトナー画像は、上記中間転写ベルト61の下流において、上記二次転写部63によって、上記記録材Sに一括して二次転写される。
そして、上記記録材Sは、上記記録材Sの搬送路の下流にある上記定着装置81を通過することによって、トナー画像が定着されて、排紙トレー66上に排紙される。
上記記録材Sは、最下部のカセット67に納められており、このカセット67から1枚ずつ上記二次転写部63にまで搬送される。
なお、一次転写後、上記感光体ドラム52に残留したトナーは、下流に配置されたクリーニング部55によって除去され、このクリーニング部55の下側から回収される。
また、二次転写後に、上記中間転写ベルト61上に残留したトナーは、クリーニングブレード65によって、上記中間転写ベルト61上から除去され、図示しない搬送スクリューで搬送され、図示しない廃トナー容器に回収される。
上記構成の画像形成装置によれば、上記定着装置81を備えているので、上記定着装置81からの発煙や発火を防止して、安全性に優れたものになる。なお、この画像形成装置の定着装置として、上記第2の実施形態または上記第3の実施形態に記載の定着装置を用いてもよい。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記ダンパ40として、ディスクダンパ以外に、圧力ダンパを用いてもよい。この圧力ダンパは、この内部のオイルの圧力を利用してトルクを発生する。また、この圧力ダンパは、オイルの流れる量や向きを調節する機構を有することで、回転方向や回転速度によって、トルクの大きさを変えることができる。
また、上記発熱体や上記加圧体は、ローラ形状の他に、ベルト状であってもよい。また、上記磁束発生体3を、上記発熱体の内側に配置してもよい。
また、上記発熱ローラ1の回転停止時には、上記磁束遮断部5によって、上記発熱ローラ1が発熱しない程度に磁束を遮断すればよい。また、上記移動制御部4は、電気的に上記磁束遮断部5を移動してもよい。
また、画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、FAXやこれらの複合機など、どれであってもかまわない。
1 発熱ローラ(発熱体)
2 加圧ローラ(加圧体)
3 磁束発生体
31 コイル
32 コア
4 移動制御部
40 ダンパ
41 連結棒
42 引張バネ
43 レール
5 磁束遮断部
7 コンバータ
8a コンバータ制御部
8b コイル制御部
80 作像装置
81 定着装置
S 記録材
t トナー
2 加圧ローラ(加圧体)
3 磁束発生体
31 コイル
32 コア
4 移動制御部
40 ダンパ
41 連結棒
42 引張バネ
43 レール
5 磁束遮断部
7 コンバータ
8a コンバータ制御部
8b コイル制御部
80 作像装置
81 定着装置
S 記録材
t トナー
Claims (8)
- 磁束を発生する磁束発生体と、
この磁束発生体の磁束によって発熱する回転可能な発熱体と、
上記磁束発生体と上記発熱体との間を移動可能に配置されると共に、上記磁束発生体と上記発熱体との間に位置したときに上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束の少なくとも一部を遮断する磁束遮断部と、
上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱しない位置に、上記磁束遮断部を移動する一方、上記発熱体の回転時には、上記磁束発生体の磁束によって上記発熱体が発熱する位置に、上記磁束遮断部を移動する移動制御部と
を備えることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
上記移動制御部は、上記発熱体の回転速度が速くなるに従って上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束を遮断する量が減少するように、上記磁束遮断部を移動することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
上記移動制御部は、上記発熱体の回転に連動して、上記磁束遮断部を移動することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
上記移動制御部は、上記発熱体の回転の停止時には、上記磁束発生体から上記発熱体へ流れる磁束を完全に遮断する位置に、上記磁束遮断部を移動することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
上記発熱体の回転に追従して回転する他の回転体を有し、
上記移動制御部は、上記他の回転体の回転に連動して、上記磁束遮断部を移動することを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
上記磁束発生体は、コイルを有し、
上記発熱体の回転の停止時に上記コイルへの通電をオフするコイル制御部が設けられていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
上記磁束発生体は、コイルを有し、
このコイルには、コンバータが接続され、
上記発熱体の回転の停止時に上記コンバータへの通電をオフするコンバータ制御部が設けられていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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