JP2007199111A - 投射表示装置 - Google Patents

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Kazuya Miyagaki
一也 宮垣
Keishin Aisaka
敬信 逢坂
Yukiko Hirano
由希子 平野
Hiroyuki Sugimoto
浩之 杉本
Kazuhiro Fujita
和弘 藤田
Toshiaki Tokita
才明 鴇田
Yumi Matsuki
ゆみ 松木
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
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Abstract

【課題】空間光変調器の整数倍の解像度を表示することができ、かつ、自然画表示に適した表示を可能とする投射表示装置を実現する。
【解決手段】本発明では、少なくとも、光を放出する光源11と、画素を形成させる空間光変調器13と、前記光を空間光変調器13に均一照明させる照明光学系12と、空間光変調器からの画像光をスクリーン16に投影するための投射レンズ15からなる投射表示装置において、空間光変調器13の各画素はデルタ配列をなし、かつ、空間光変調器13からスクリーン16までの間に光路偏向素子14を配置した構成とする。この投射表示装置では、空間光変調器13がデルタ配列であるため自然画表示に適しており、光路偏向素子14によって光路シフトを行うことにより、空間光変調器の整数倍の画素で表示することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタ装置等の投射表示装置に関し、特にウォブリング機能を搭載した投射表示装置に関する。
多数の画素の配列を有する空間光変調器(例えば液晶ライトバルブ等)を用いる投射表示装置(例えばプロジェクタ装置等)において、画素数の増大、画質の向上が課題となっている。画素数の増大に関しては、空間光変調器の表示面積を一定とすれば、画素のサイズを物理的に小さく作製すれば画素数は増大する。しかしながら、電気回路も含む画素は半導体作製技術を用いて作製されており、その最小サイズは、その時点での半導体作製技術に左右される。
そこで、空間光変調素子から出射する光の光路を周期的にずらして(例えば光路偏向して画素をシフトまたはウォブリングして)、見かけ上の画素数を増やす技術が提案されている。
例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3においては、主として液晶を用いた光路偏向素子に関する技術が開示されている。これは空間光変調器の駆動を高速で行い、光路偏向素子で高速に光を偏向させるものであり、これにより、スクリーン上で画素数を見かけ上増大することが可能となる。ここで見かけ上というのは、画素数が増大して見えるのは人の目の残像によるためである。また、このような光路偏向素子を用いれば、10μm前後の画素サイズに対して、その半分の5μm前後といった、高い精度で偏向制御することが可能である。
特開2003−057689号公報 特開2003−280041号公報 特開2003−090991号公報
従来、プロジェクタ装置等の投射表示装置において、空間光変調器として用いられる液晶ライトバルブ等の画素配列はストライプ配列やマトリクス配列である。このため光路偏向素子(画素ずらし素子、ウォブリング素子、画素シフト素子などとも言う)と組み合わせても、空間光変調器の解像度(画素数)を上げないと自然な表示を得難いという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、画素配列がデルタ配列の空間光変調器と光路偏向素子とを組み合わせ、自然画表示に適した表示を可能とする投射表示装置を提供することを課題としている。
上述の課題を解決するため、本発明では以下のような手段を採っている。
特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、少なくとも、光を放出する光源と、画素を形成させる空間光変調器と、前記光を前記空間光変調器に均一照明させる照明光学系と、前記空間光変調器からの画像光をスクリーンに投影するための投射レンズからなる投射表示装置において、前記空間光変調器の各画素はデルタ配列をなし、かつ、前記空間光変調器から前記スクリーンまでの間に光路偏向素子を配置したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、少なくとも、光を放出する光源と、画素を形成させる空間光変調器と、前記光を前記空間光変調器に均一照明させる照明光学系と、前記空間光変調器からの画像光をスクリーンに投影するための投射レンズからなる投射表示装置において、前記空間光変調器の各画素はデルタ配列をなし、かつ、水平ライン上画素または水平ライン近傍の千鳥画素を順次走査して画像を更新することを特徴とし、かつ、前記空間光変調器の後に光路偏向素子を配置したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の投射表示装置において、前記光路偏向素子は、線順次駆動方式であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投射表示装置において、前記空間光変調器と前記光路偏向素子が2つ以上配置され、前記照明光学系は前記空間光変調器の数だけ分光して各空間光変調器に均一照明させ、前記空間光変調器から前記投射レンズまでの間には各空間光変調器からの画像光を合成する合成手段が付加されたことを特徴とする。
さらに請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の投射表示装置において、前記照明光学系で赤、緑、青の各色に分光し、前記空間光変調器は赤、緑、青の各色に対応するように3つ配置し、かつ、前記合成手段としてダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムを用いたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投射表示装置において、前記空間光変調器が2つ以上配置され、前記光路偏向素子は1つ配置され、前記照明光学系は前記空間光変調器の数だけ分光して各空間光変調器に均一照明させ、前記空間光変調器から前記投射レンズまでの間には各空間光変調器からの画像光を合成する合成手段が付加されたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の投射表示装置において、前記照明光学系で赤、緑、青の各色に分光し、前記空間光変調器は赤、緑、青の各色に対応するように3つ配置し、かつ、前記光路偏向素子は緑用の空間光変調器の後に配置し、前記合成手段としてダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムを用いたことを特徴とする。
さらに請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の投射表示装置において、前記空間光変調器の後に、前記合成手段と、マクロレンズと、前記光路偏向素子とを配置したことを特徴とする。
さらにまた、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の投射表示装置において、前記照明光学系で赤、緑、青の各色に分光し、前記空間光変調器は赤、緑、青の各色に対応するように3つ配置し、前記合成手段としてダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムを配置したことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投射表示装置において、前記空間光変調器は反射型液晶表示素子であることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投射表示装置において、前記空間光変調器は透過型液晶表示素子であることを特徴とする。
さらに請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の投射表示装置において、前記透過型液晶表示素子の手前には各画素に対応して配列されたマイクロレンズアレイを配置したことを特徴とする。
本発明の投射表示装置では、画素配列がデルタ(三角形)配列の空間光変調器と光路偏向素子とを組み合わせることにより、自然な表示を得ることが可能となる。
以下、本発明の構成、動作および作用効果について、図面を参照して詳細に説明する。
基本構成および動作:
本発明の投射表示装置の基本構成は、空間光変調器の整数倍の解像度を表示し、かつ、自然な画像の表示を可能とするため、例えば図1に示すように、少なくとも、光を放出する光源(ランプ)11と、画素を形成させる空間光変調器(例えば液晶ライトバルブ)13と、前記光を空間光変調器13に均一照明させる照明光学系12と、空間光変調器13からの画像光をスクリーン16に投影するための投射レンズ15を備えている。そして、空間光変調器13の各画素はデルタ配列をなし、かつ、空間光変調器13からスクリーン16までの間に光路偏向素子14を配置した構成としている。
ここで、本発明では、画素配列がデルタ配列の空間光変調器と、光路偏向素子(画素ずらし素子、ウォブリング素子、光路シフト素子などとも言う)を組み合わせたことを特徴としており、以下、本発明の投射表示装置に用いる空間光変調器と光路偏向素子の構成例について説明する。
図10は本発明の投射表示装置に用いる空間光変調器の一例を示す構成説明図であり、ここでは空間光変調器として、液晶ライトバルブを例に挙げて説明する。図1の(a)は液晶ライトバルブ501の一部を拡大して示す概略要部平面図、(b)は概略要部断面図である。
この液晶ライトバルブ501では、図示しないスペーサ等により所定の間隙を隔てて配置された2枚の透明基板503,504の間に液晶505が挟まれている。2枚の透明基板503,504のうち、一方の透明基板503には液晶層側に透明電極と配向膜(ともに図示せず)が設置されている。また、対向基板504には画素502に対応して駆動用トランジスタ(図示せず)がアレイ状に配置されている。この空間光変調器(液晶ライトバルブ)501の画素配列はデルタ配列と呼ばれ、3つの画素502R,502G,502Bで赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応させている。すなわち液晶ライトバルブ501の3画素502R,502G,502Bで1画素分のカラー表示を行うことが一般的である。このように空間光変調器の画素配列が三角形(デルタ)の画素配置であるので、自然な表示を得ることができる。さらに、空間光変調器の解像度(画素数)に比べて自然な表示を得ることができる。
本発明では、比較的に簡素化された空間光変調器を用いて、自然な画像の表示を得るため、空間光変調器(液晶ライトバルブ)501は線順次で駆動される構成とする。具体的には図10に示すように、空間光変調器本体の水平方向に並ぶ画素列ごとに画像信号を順次更新していく。この方式は線順次駆動方式と呼ばれる。すなわち、走査ライン1,2,3,4、・・・の順に画素データを更新していく。また、走査ラインの取り方は、図11に示すよな千鳥状でもよい。すなわち、千鳥配置の画素配列を順次更新していっても良い。このように線順次駆動方式の空間光変調器を用いているので、各画素にメモリーを配置する必要がなくなる。なお、1本の走査ラインを一斉に更新せずに、走査ラインを便宜上、数分割して順次更新し、次の走査ラインに移る場合も本発明では線順次駆動方式と呼ぶことにする。
次に本発明の投射表示装置では、上記のようなデルタ配列の構成の空間光変調器(液晶ライトバルブ)に光路偏向素子を組み合わせた構成とする。このように、空間光変調器からの画像の光の光路を偏向させる(画素ずらし)ことが可能な光路偏向素子を用いているため、空間光変調器の整数倍の解像度で表示することができる。なお、整数倍は、光路偏向素子の組み合わせする数に応じて増減する。たとえば、2つの光路に偏向することが可能な光路偏向素子のみであれば、空間光変調器の2倍の解像度で表示することが可能であり、先の光路偏向素子を2つ組み合わせれば、光路偏向素子がライトバルブの走査線に対して水平方向にも鉛直方向にも光路をシフトすることが可能となる。
ここで、光路偏向素子としては、ゴースト画像を軽減するため空間光変調器の駆動方式に合わせて「線順次駆動方式」の光路偏向素子が用いられる。このように空間光変調器と光路偏向素子との駆動方式が線順次駆動方式であるため、ゴースト画像を排除することが可能となる。この「線順次駆動方式」の光路偏向素子の構成例を以下に示す。
図12は本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子の一構成例を示す図である。図12において符号2、3は互いに対向したガラス等の基板、4は液晶を垂直に配向させるための配向膜、5は液晶層、9はライン状電極列、30は電圧制御手段をそれぞれ示す。基板2、3の間にはキラルスメクチックC相よりなる強誘電液晶なる液晶層5が充填されている。このような一対の基板2、3及び液晶層5を有する構造体に対して、目的とする光偏向方向に対応させて、図12(b)の正面図に示すようにライン状電極列9による電極が配置され、電圧印加手段を構成している。
この電圧印加手段は基板面に平行に配置されている。各電極は電圧制御手段30に接続されており、電圧制御手段30によって電圧が制御される。電極に印加される電圧は、液晶層の任意の一部の領域に印加される電界の方向が、他の領域と異なるよう制御され、これによって前記一部の領域のシフト特性を他の領域と異ならせることができる。また、このときの電界の方向は、基板面に平行となる。このような電界を発生させるためには、隣接する電圧印加手段に電位勾配を設けることで達成することができる。
図13は、電圧印加の例の一部を示した線図である。
図において符号A〜Dは電位勾配の線図を表し、符号Enは電圧印加手段としての電極番号を示す。線図Aでは電極E1に電圧Vlowが、電極E8に電圧Vhighが印加されている。以後これらの電圧を単にVl、Vhと表す。ここでVh>Vlとする。中間部の電極には電圧Vlと電圧Vhの中間電位が、電位勾配が連続的でほぼ一定になるよう与えられている。この場合、電位勾配はE1からE8に向けて正の勾配となる。なお、説明を簡略化するため、以後の電圧表示は基準電位0Vからの電位差として表現する。
いま、線図Bのように電極E3を電圧Vl、電極E1を電圧Vhに変えたとすると、電極E1から電極E3の領域では負の電位勾配の電界領域に、また、電極E3から電極E8の間の領域では正の電位勾配の電界領域となって、領域によって電位勾配の極性を逆にすることができる。電極E3は正の領域と負の領域の境界、すなわち異なる光路シフトの境界になる。このとき液晶に印加される電界強度が、液晶の動作に十分な強度、すなわち閾値電界以上であれば、図12に示したような2つのシフト特性を、同じ1つの素子内で領域によって制御することができる。さらに、線図C、Dのような電圧の印加の仕方を選ぶことで、正の勾配の領域と負の勾配の領域を任意に選択することができる。本例では、電極が8本の場合を示したが、さらに多くの電極を設けることで、より緻密な電圧制御が可能となる。
図13では電圧Vhを固定し、選択電極を電圧Vlにしたが、その逆にしても構わない。また、端部電極の電圧を固定にしないで、選択電極に対応して複数の電圧レベルに切り替えることで、電位勾配の絶対値を等しくすることもできる。例えば、電極E3を正の領域と負の領域の境界の電極としたとき、電極E1にはVhとVlの電位差の7分の2、電極E8には前記電位差の7分の5を与え、中間の電極には隣り合う電極の間の電位差が前記電位差の7分の1ずつになるようにそれぞれの電位を与える。このようにすれば、場所によるシフト特性や応答特性を等しくできるので好ましい。ここで用いる電極は透明であることが好ましく、この構成によってより高い光透過率を獲得することができる。
電圧制御手段30としては、リレーのような機械的動作のものも用いることができるが、FETなどのスイッチング素子を利用し、電子的に構成することが応答速度等から見て好ましい。
図14はスイッチング素子回路の一部を示した図である。図14では5レベルの電位のスイッチングを行うものであり、分圧抵抗によって生成されたV0〜V4の5つの電位レベルが選択できるよう構成されている。このような回路を各電極に配し、これらを制御することで上述のような作動をさせることができる。
電極の幅は加工精度によって制限され、下限は1μm程度であり、上限は100μm程度である。特に5μm〜50μm幅であることが好ましい。ピッチは幅の数倍から数十倍であることが好ましい。
図15は本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子の別の構成例を示す図である。
図15において、符号91、92はライン状電極を示す。その他の符号は図12に準ずる。図では上下基板2、3に実施例1と同様のライン状電極列91、92がそれぞれ設けられている。このようにすることで、より小さな印加電圧で液晶の閾値電界を確保する音ができる。ライン状電極列91、92は上下基板2、3の間で、図のように電極列の配列の略半ピッチずれていることが好ましい。本例でも電圧制御手段12は、選択された電極を中心に左右で逆極性の電位勾配となるよう各電極に電圧が印加される。本例は、図12に示した構成例に比べてさらに均一な電界が印加できるという特徴がある。
図16は、本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子のさらに別の構成例を示す図である。
図16に示す構成は、電極構造の更に好ましい例を示したものであり、電極と液晶層の間に誘電体層6、7が設けられている。このような構成によれば、更に均一性の高い電界強度分布を得ることができる。誘電体層としては、絶縁性であれば用いることができ、ガラスや、ゾルゲル法等で形成される各種無機膜、樹脂膜などの有機物膜を用いることができる。厚さは10μm〜500μm程度が好ましい。薄すぎる場合には電界の均一性が低下し、厚すぎる場合には液晶の駆動電圧が大きくなると言う不具合が生じる。なかでも、50μmから300μm程度が好ましい。
これまでの例では、電圧印加手段を構成する各電極に電圧を印加する手段を設け、各電極に同時に所望の電圧を印加する構成について説明したが、以下に簡略化された電圧の制御方法を説明する。
図17は、本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子のさらに別の構成例を示す図である。
図17において符号31は各電極間に設けられた電圧分配手段であり、具体的には抵抗素子で構成されている。抵抗素子相互は直列に接続されている。
図18は電圧制御手段の好ましい構成例を5ラインの電極構成を用いて説明する図である。
図18において、符号Enは電圧印加手段である各ライン状電極を示し、R1〜R4は電圧分配手段である抵抗で、ライン状電極列と並列に配置されている。
電圧制御手段には、両端の電圧印加手段に印加される電位レベルを選択する端部電位選択手段と、両端以外の中間部の少なくとも一つの電圧印加手段に印加される電位レベルを選択する中間部電位選択手段とを設ける。TR00〜TR04は端部電極E1に印加される電位レベル(本例では5レベル)を選択するFET、TR40〜TR44は端部電極E5に印加される電位レベルを選択するFET、TR10および14、TR20および24、TR30および34、はそれぞれ中間部電極E2〜E4に印加される電位レベル(本例では2レベル)を選択するFETである。
中間部電極は少なくとも1本が選択されるが、いまこれがE3であり、印加電位がV0であるとする。このとき、E1、E5としてV2を選択し、E2およびE4に対するFETをoffとした場合を考える。E1とE3の間には抵抗R1、R2が存在するためE2にはE3とE1の中間電位が印加されることになる。同様にして、E4はE3とE5の中間の電位となる。このような構成によって、中間電極に多くの電位選択のためのFETを設けなくとも、抵抗を設けるという簡単な構成で中間電位を作れることになる。
さらに、選択される電極の電位は、最低限で最高電位と最低電位の2種で済むため、用いるFETが少なくて済むという利点がある。両端の電位は、選択電極の電位によって、選択電極の両側の電位勾配が逆となるよう選択すればよい。説明では電極E3が選択された場合について説明したが、他の中間電極を選択することで、光路偏向素子の作用領域を任意に選択することができる。中間電極の選択は、一方の端部電極から他方の端部電極に向けて時系列的に順次走査するのがよい。これは、表示素子として走査方式のものを用い縷々ことと密接な関係がある。画像表示装置としての構成及び作用は後述する。
選択電極を高電位に端部電極を低電位にすることで、電位勾配を上述の説明と逆にすることもできる。選択電極を常に低電位側、もしくは常に高電位側に限定することで、中間電極用のFETをさらに減らすこともできる。
図18のような回路構成を、一つの光路偏向素子内に複数設け、回路によって定まる領域ごとに動作させることもできる。なお、図18において、電極の構成は、図15や図16のように構成することもでき、この場合には上述の構成例と同様、さらに高い電界強度分布の均一性が得られる。
図19は、電圧制御手段の別の構成例を説明するための図である。
同図において符号19は電圧印加手段としてのライン状電極列を示す。このライン状電極列19は、端部電極制御用のスイッチング回路に接続された端部電極191、199、中間電極スイッチング回路に接続された中間接続電極(例えば194)、および端部電極と中間接続電極の間、または中間接続電極間に設けられた中間電極(例えば192、193)から構成される。これら中間電極は直接的な電圧供給手段を持たない。なお、電源の電圧分配手段はV0からV4まで等間隔の電位差を与えるものとする。
各電極間には図のように電位分配手段である抵抗が配置されている。いま、電極194にV4の電位が印加されるようにスイッチを動作させ、電極191、195、196、199にはそれぞれV3、V3、V2、V1なる電位が印加されるようにスイッチを動作させた場合、接続電極間の電極には抵抗によって中間電位が印加されることになる。すなわち、本構成のように電極をグループ化して電極群とし、中間接続電極のいずれか1つと両端の電極のみを制御回路に接続し、かつ電極間に抵抗を設けた構成とすることで、より小さい回路規模で本発明による光路シフト素子の制御を行うことができる。
なお、この構成の場合、上記電圧印加例では、電極194にV4の電位が印加されているので、電極195、196にもスイッチ回路を介して電位を印加しているが、これらの電極には積極的に電位をかけなくても、抵抗素子にかかる分圧により、電極195にはV3、電極196にはV2の電位がかかる。
図20は、本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子のさらに別の構成例を示す図である。
図20において符号33は面状抵抗体を示す。本例では電圧印加手段は、面状の抵抗体33によって形成されており、これによって均一な横電界を得ている。基板上にはさらに、面状抵抗体33に電圧を印加するための電極が複数設けられている。この構成では、ライン状電極よりさらに均一な電界強度が得られるという利点がある。さらに、それ自身が抵抗体であるので、電圧分配手段が不要となるという利点もある。通常、抵抗体と電極列は片側の基板のみに設けてもちろん構わないが、両側の基板に設ければ、より小さい印加電圧で、液晶に対する閾値電界を得ることができる。
このような構造を有する素子を動作させるには、電圧制御手段を各電極に接続して設ければよい。
ここで用いる抵抗体としては、厚さが0.1μmから100μm程度であり、抵抗値としては10〜10Ωcm程度のものが好ましい。特に、表面抵抗が10Ω/□ないし1011Ω/□程度でのものが好ましい。
抵抗値が低すぎると電極の列から液晶内に漏洩する電界が少なすぎて、所望の傾き角が得られない。逆に抵抗値が高すぎると、周囲の電界の影響を受けやすくなって、いわゆるノイズが乗りやすくなる。
以上に説明した光路偏向素子は、特に走査型(線順次駆動方式)の空間光変調器と組み合わせて投射表示装置としたときに特に利用価値が高い。この光路偏向素子を投射表示装置に用いるには、図1に一例として示すような光学系の空間光変調器13と投射レンズ15の間に光路偏向素子14を配置すれば良い。このとき、空間光変調器13の走査方向と、光路偏向素子14の走査方向を一致させた上で、同じフレーム周波数で画像更新および光路シフトの動作を行えばよい。このように空間光変調器と、光路偏向素子の走査方向を一致させて、画像更新と光路シフトを行うので、画像のサブフィールドの更新の直前に光路シフトを行うことによって、サブフィールドが分割されて異なるシフト位置に表示されてしまうということがなくなり、不要なゴースト画像の発生を防止することができる。
次に図21は、空間光変調器(液晶ライトバルブ)13の線順次駆動方式による行電極走査と光路偏向素子14の電圧印加手段の走査との関係の一例を示した図である。
光路偏向素子14は前述のように電界が与えられてから液晶の再配列が完了するまでの時間遅れが存在する。サブフレームとして許される時間から、光路偏向素子の応答遅れの時間tsを差し引いた時間をtmとする。画像のサブフィールド走査開始から時間tm経過した時点で光路偏向素子の走査を開始する。応答遅れの時間ts後にシフト動作が完了した時点で次のサブフレームが開始される。シフト動作の過渡期においても画像を表示し続けた場合、サブフィールドが切り替わる直前に、異なるシフト位置に画像が一方から順に移動する現象が発生する。これは少しではあるが画像の解像力の低下につながる。
この問題を避けるためには、光路偏向素子の作動中は画像表示を停止し、いわゆるブラックアウトにするのがよい。すなわち、光路偏向素子の走査に同期して、空間光変調器も表示停止の走査をする。こうすることによって、隣接するフィールドが互いに完全に分離されて、異なるシフト位置に表示されるようになる。
なお、空間光変調器にも応答遅れがある場合は、空間光変調器の走査をその送れ時間分だけ早めに走査開始するのがよい。
次に、以上に説明したデルタ配列の空間光変調器と光路偏向素子を用いた投射表示装置の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。光源11としては放電ランプ(例えば超高圧水銀灯)を用いる。放電ランプ11からのランプ光は照明光学系12によって空間光変調器(例えば透過型液晶ライトバルブ)13を均一に照明する。液晶ライトバルブ13は前述のデルタ配列で線順次駆動タイプとする。液晶ライトバルブ13の後には光路偏向素子14が配置される。光路偏向素子14は前述の「線順次駆動方式」のものが望ましい。光路偏向素子14を経た画像光は投射レンズ15でスクリーン16に拡大投射される。また、空間光変調器として、透過型液晶ライトバルブを用いると、光学系を小さくすることが可能となる。さらに、反射型液晶ライトバルブを用いても良いことは言うまでもない。
照明光学系12は幾つかの方式を利用することができる。まず、均一照明させるための光学系としてはフライアイインテグレータを用いることができる。図示しないが、フライアイインテグレータは第1のレンズアレイと第2のレンズアレイ、および、コンデンサレンズで構成される。第1レンズアレイの各レンズの焦点が第2レンズアレイの対応するレンズに位置する。これによってランプ光の放射位置(アーク位置)と第2レンズの各アレイが結像関係にある。また、第2レンズアレイからの光は各々コンデンサレンズによって液晶ライトバルブ13上で重ね合わされる。このため、第1レンズアレイの各アレイとライトバルブ面は結像関係にある。このようにレンズアレイでランプ光を分解して空間光変調器上で重ね合わせるために、ランプ光の不均一照度が平均化されて均一な照度分布が得られる。さらに、レンズアレイを用いているので、効率良く空間光変調器の開口に光を入射することが可能となり、光利用効率が向上する。
また、本実施例の照明光学系12はフライアイインテグレータだけではなく、デルタ配列の各画素に所定の色の光を照射するために、ダイクロイックミラーとレンズアレイを用いてもよい。この場合の投射表示装置の別の構成例を図2を用いて説明する。なお、図1と同じ構成要素は同じ番号で記している。
図2において、フライアイインテグレータの第1レンズアレイ21a、第2レンズアレイ21b、コンデンサレンズ22の後にダイクロイックミラー23r,23g,23bを所定の向きに配置する。空間光変調器(例えば透過型液晶ライトバルブ)13の手前にはレンズアレイ24が配置されている。レンズアレイ24は空間光変調器13のデルタ配列画素の3つに対して1つのアレイが対応している。空間光変調器13の後には「線順次駆動方式」の光路偏向素子14、投射レンズ15が配置される。ダイクロイックミラー23rは照明光のうち赤色を選択的に反射させ、同様に、23gは緑色、23bは青色の光を反射させる。レンズアレイ24の各アレイ焦点位置が空間光変調器13の画素面付近に設定すると、ダイクロイックミラー23r,23g,23bで赤、緑、青の光が所定の方向でレンズアレイ24に入射して、画素面では各色で分離したスポットが得られる。
図3(a)はレンズアレイ側24から空間光変調器13(例えば図10の画素配列の液晶ライトバルブ)の画素を見た図である。ダイクロイックミラー23r,23g,23bで各々の光の進む方向が異なった赤(R)、緑(G)、青(B)の各色光がレンズアレイ24に入射する。レンズアレイの各アレイは空間光変調器13の3画素分の面積でL字型である。このL字型領域が一つのレンズとして作用する。アレイ25aからの緑(G)の光は画素502Gに、赤(R)は502Rに、青(B)は502Bに照射することができる。なお、走査ラインの取り方が図11に示すような千鳥状の場合には、レンズアレイ24’は図3(b)のような配置になる。
次に、「線順次駆動方式」の光路偏向素子14は画像光を走査ラインに平行な方向または垂直な方向に光路をシフトする。図4は走査ラインに垂直な方向に光路偏向した例を示す図である。図4はスクリーン16上の画素を図示している。サブフレーム1では画素は41R,41G,41Bの位置で、サブフレーム2は42R,42G,42Bの位置となるように設定する。光路偏向素子14による光路偏向量は空間光変調器13の走査ラインピッチの±1/4となる量、すなわち、スクリーン16上では走査ライン方向に画素ピッチが1/2に縮まり、見かけ上、空間光変調器の2倍の解像度が得られることになる。
本構成によれば、空間光変調器13がデルタ配列の画素を構成するため、自然画を表示するのに好適であり、光路偏向素子14によって光路シフト(画素ずらし)を行うことにより、2倍の解像度、つまり整数倍の解像度を表示することができ、また、空間光変調器13の線順次駆動に対応した「線順次駆動方式」の光路偏向を行うことによって不要なゴースト画像を低減することができる。
ここで、仮に光路偏向素子14が「線順次駆動方式」ではなく、「一斉書き換え駆動方式」の場合の表示動作を説明する。
図22は線順次駆動方式のライトバルブ(空間光変調器)による行電極走査と、一斉書き換え駆動方式の光路偏向素子の電圧印加手段の走査との関係を示す図である。
図22のように、最上端走査位置のサブフレーム後半部分で光路偏向素子を一斉切り替え駆動すると、サブフレーム1の最上端は画像(例えば図4の41G,41R,41B)がtmの時間表示されている。しかし、ライトバルブの走査位置が下ほど、画像位置41G,41R,41Bの表示時間が少なくなり、その分、半ピッチシフトされた画像位置42G,42R,42Bの表示時間が増える。このため、画面内でサブフレーム1の画像位置が二重(ゴースト)になり、かつ、画面の上下方向でゴーストの割合が異なる。
これに対して、本発明によれば、ライトバルブ(空間光変調器)の線順次駆動に対応した「線順次駆動方式」の光路偏向を行うことによって面内でゴーストの割合が変わらず、かつ、このゴーストを低減することができる。
(実施例2)
図5は本発明の第2の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。
図5において、放電ランプ11からの放射光が照明光学系(例えば第1レンズアレイ21a、第2レンズアレイ21b、コンデンサレンズ22で構成されるフライアイインテグレータ)12とダイクロイックミラー51a,51bやミラー52を介して各空間光変調器(以下、ライトバルブと記す)54r,54g,54bに照射され、各ライトバルブ54r,54g,54bが均一に照明される。同図では、ダイクロイックミラー51aで赤(R)の光が透過し、ミラー52で赤用のライトバルブ54rに導かれる。緑(G)の光はダイクロイックミラー51a,51bでともに反射され緑用のライトバルブ54gに届く。青(B)の光はダイクロイックミラー51bを透過してミラー52、リレーレンズ53、さらにミラー52を経て青用のライトバルブ54bに到達する。ライトバルブ54r,54g,54bは前述のとおり各画素がデルタ配列をなし、走査線毎に線順次駆動される。ライトバルブ54r,54g,54bの後の光路偏向素子55r,55g,55bは前述のとおり「線順次駆動方式」であり、各ライトバルブ54r,54g,54bの走査線に垂直方向、または、平行方向に半ピッチ分の光路シフトするように駆動される。光路シフトされた各色の画像光はダイクロイックプリズム56(光路合成素子、または、色合成素子として働く)で合光され、投射レンズ57を介してスクリーン16に拡大投射される。
本実施例によれば、光源(放電ランプ)11からの光を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に分離して各色に対応するライトバルブ54r,54g,54bで各色の画像を作るため、単板方式の投射表示に比べて光利用効率が高くなる。また、各ライトバルブ54r,54g,54bには直後に光路偏向素子55r,55g,55bを配置するため、ライトバルブの解像度の2倍、つまり整数倍で、かつ、色再現範囲の広い画像を作成できる。さらに、ライトバルブとしては、前述のようなデルタ配列のライトバルブを用いているので、自然画に適した画像表示ができることは言うまでもない。
また、空間光変調器および光路偏向素子が線順次駆動方式を採用すると、ゴースト画像の少ない表示が可能となる。
なお、本実施例において、各色に対応するライトバルブに対して、光路偏向素子を配置しているが、緑用のライトバルブ54gの直後のみに光路偏向素子を配置する構成としても良い。人間の視覚特性により、このように緑用のライトバルブ54gの画素のみ解像度を整数倍にするのみであっても、画像の解像度が向上しているように見せることが可能となる。
(実施例3)
図6は、本発明の第3の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。図6において、図5と同符号のものは同じ構成部材である。
本実施例では、実施例2のような各ライトバルブ直後の光路偏向素子を取り除いた構成となっている。そしてダイクロイックプリズム56で色合成し、マクロレンズ61で各ライトバルブ54r,54g,54bの画像を結像面62に投影させる。そしてマクロレンズ61の結像面の近傍に1つの光路偏向素子63を配置させる。投射レンズ64はマクロレンズの結像面62の画像をスクリーンに拡大投射させる。なお、光路偏向素子63は前述の線順次駆動方式であればゴースト画像を低減できるため好適である。
本実施例によれば、光路偏向素子が1つの場合でも空間光変調器の整数倍の解像度を得ることが可能となる。さらに、光路偏向素子を1つにする場合には、マクロレンズ61を利用することが、実施例2と同様の画像を得るためには有用である。
(実施例4)
図7は、本発明の第4の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。図7において、図5と同符号のものは同じ構成部材である。
本実施例は、実施例2(図5)の投射表示装置にレンズアレイ71を追加した例であり、各ライトバルブ54r,54g,54bの直前にレンズアレイ71が配置される。レンズアレイ71はライトバルブ54r,54g,54bの画素と同じ配列、同じ数のアレイ数で微細なレンズが形成されている。透過型ライトバルブ54r,54g,54bの各画素は、画素の駆動のためのトランジスタや配線のために光の通らない領域があり、実質の開口率が100%になることは無い。このために、レンズアレイ71を各ライトバルブ54r,54g,54bの手前に配置することによって照明光を効率良く画素に導き、光利用効率を高めることができる。
(実施例5)
図8は、本発明の第5の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。実施例3(図6)と同じ構成要素は同じ符号で記載している。
本実施例では、空間光変調器81r,81g,81bは反射型液晶表示素子を用いている。反射型液晶表示素子としてはLCOS(Liquid Crystal on Silicon)を利用することができる。反射型液晶表示素子を含む作像系(空間光変調器)81r,81g,81bの構成は、緑用の空間光変調器81gを例として図9に図示した。
図9において、ダイクロイックミラー51gからの緑(G)光はミラー52で立ち上げられ、偏光ビームスプリッタ92gに入射される。偏光ビームスプリッタ92gで反射された光(図9の紙面に垂直に振動する偏光)は反射型液晶表示素子91gに入射される。画素が明表示の場合には偏光状態が変化されて、紙面に平行に振動する光が偏光ビームスプリッタ92gを透過し、ダイクロイックプリズム56で赤(R)、青(B)の光と色合成され、光路偏光素子83、投射レンズ84を経てスクリーン16に投射される。
本実施例では、空間光変調器(反射型液晶表示素子)81r,81g,81bと光路偏向素子83がともに面一斉書き換えの場合には、光路偏向素子83は反射型液晶表示素子の近傍に配置する必要が無くなり、図8、図9のように、色合成された後に配置された1つの光路偏向素子83で3色分の画像の光路シフトが可能になる。また、空間光変調器81r,81g,81bに反射型液晶表示素子を用いているため、透過型液晶表示素子に比べて素子自体の解像度を高くすることができる。このため、元々高解像度の画像を光路偏向素子83によって2倍にすることが可能となる。なお、反射型液晶表示素子はデルタ配列の画素配置であり、前述のように、自然画に適した画像表示を行うことができる。
以上、実施例1〜5について説明したが、全ての実施例において、光路偏向素子がライトバルブの走査線に対して水平方向にも鉛直方向にも光路をシフトするタイプ(すなわち2つの光路偏向素子を組み合わせて1つの光路偏向素子として用いる(図は省略))なら、空間光変調器の4倍の解像度を表示することができる。
本発明の第1の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。 第1の実施例の別の構成例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。 図2に示す投射表示装置のレンズアレイ側から空間光変調器の画素を見たときの例を示す図である。 光路偏向素子で空間光変調器の走査ラインに垂直な方向に光路偏向したときの、スクリーン上の画素を示す図である。 本発明の第2の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。 本発明の第4の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。 本発明の第5の実施例を説明するための投射表示装置の概略構成図である。 反射型液晶表示素子を用いた空間光変調器の構成、動作の説明図である。 本発明の投射表示装置に用いる空間光変調器の構成例と走査ラインの一例を示す説明図である。 図10と同様の構成の空間光変調器において、千鳥状に走査する場合の例を示す説明図である。 本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子の一構成例を示す図である。 電圧印加の例の一部を示した線図である。 スイッチング素子回路の一部を示した図である。 本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子の別の構成例を示す図である。 本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子のさらに別の構成例を示す図である。 本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子のさらに別の構成例を示す図である。 電圧制御手段の好ましい構成例を5ラインの電極構成を用いて説明する図である。 電圧制御手段の別の構成例を説明するための図である。 本発明の投射表示装置に用いる光路偏向素子のさらに別の構成例を示す図である。 空間光変調器の行電極走査と光路偏向素子の電圧印加手段の走査との関係を示した図である。 線順次駆動方式のライトバルブ(空間光変調器)による行電極走査と、一斉書き換え駆動方式の光路偏向素子の電圧印加手段の走査との関係を示す図である。
符号の説明
1、14、55r、55g、55b、63、83:光路偏向素子
2:透明基板
3:透明基板
4:配向膜
5:強誘電液晶
6:誘電体層
7:誘電体層
8:液晶ダイレクタ
9、19:ライン状電極列
10:スペーサ
11:光源(放電ランプ)
12:照明光学系(フライアイインテグレータ)
13、54r、54g、54b、501:透過型の空間光変調器(ライトバルブ)
15、57、64、84:投射レンズ
16:スクリーン
21a:第1レンズアレイ
21b:第2レンズアレイ
22:コンデンサレンズ
23r、23g、23b、51a、51b:ダイクロイックミラー
24:レンズアレイ
30:電圧制御手段
31:電圧分配手段
52:ミラー
53:リレーレンズ
56:ダイクロイックプリズム
61:マクロレンズ
62:結像面
71:レンズアレイ
81r,81g,81b:反射型の空間光変調器
91g:反射型液晶表示素子
92g:偏光ビームスプリッタ
501:空間光変調器(液晶ライトバルブ)
502R:赤色の画素
502G:緑色の画素
502B:青色の画素
503、504:透明基板
505:液晶

Claims (12)

  1. 少なくとも、光を放出する光源と、画素を形成させる空間光変調器と、前記光を前記空間光変調器に均一照明させる照明光学系と、前記空間光変調器からの画像光をスクリーンに投影するための投射レンズからなる投射表示装置において、
    前記空間光変調器の各画素はデルタ配列をなし、かつ、前記空間光変調器から前記スクリーンまでの間に光路偏向素子を配置したことを特徴とする投射表示装置。
  2. 少なくとも、光を放出する光源と、画素を形成させる空間光変調器と、前記光を前記空間光変調器に均一照明させる照明光学系と、前記空間光変調器からの画像光をスクリーンに投影するための投射レンズからなる投射表示装置において、
    前記空間光変調器の各画素はデルタ配列をなし、かつ、水平ライン上画素または水平ライン近傍の千鳥画素を順次走査して画像を更新することを特徴とし、かつ、前記空間光変調器の後に光路偏向素子を配置したことを特徴とする投射表示装置。
  3. 請求項1または2記載の投射表示装置において、
    前記光路偏向素子は、線順次駆動方式であることを特徴とする投射表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の投射表示装置において、
    前記空間光変調器と前記光路偏向素子が2つ以上配置され、前記照明光学系は前記空間光変調器の数だけ分光して各空間光変調器に均一照明させ、前記空間光変調器から前記投射レンズまでの間には各空間光変調器からの画像光を合成する合成手段が付加されたことを特徴とする投射表示装置。
  5. 請求項4記載の投射表示装置において、
    前記照明光学系で赤、緑、青の各色に分光し、前記空間光変調器は赤、緑、青の各色に対応するように3つ配置し、かつ、前記合成手段としてダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムを用いたことを特徴とする投射表示装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の投射表示装置において、
    前記空間光変調器が2つ以上配置され、前記光路偏向素子は1つ配置され、前記照明光学系は前記空間光変調器の数だけ分光して各空間光変調器に均一照明させ、前記空間光変調器から前記投射レンズまでの間には各空間光変調器からの画像光を合成する合成手段が付加されたことを特徴とする投射表示装置。
  7. 請求項6記載の投射表示装置において、
    前記照明光学系で赤、緑、青の各色に分光し、前記空間光変調器は赤、緑、青の各色に対応するように3つ配置し、かつ、前記光路偏向素子は緑用の空間光変調器の後に配置し、前記合成手段としてダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムを用いたことを特徴とする投射表示装置。
  8. 請求項6記載の投射表示装置において、
    前記空間光変調器の後に、前記合成手段と、マクロレンズと、前記光路偏向素子とを配置したことを特徴とする投射表示装置。
  9. 請求項8記載の投射表示装置において、
    前記照明光学系で赤、緑、青の各色に分光し、前記空間光変調器は赤、緑、青の各色に対応するように3つ配置し、前記合成手段としてダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムを配置したことを特徴とする投射表示装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の投射表示装置において、
    前記空間光変調器は反射型液晶表示素子であることを特徴とする投射表示装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の投射表示装置において、
    前記空間光変調器は透過型液晶表示素子であることを特徴とする投射表示装置。
  12. 請求項11記載の投射表示装置において、
    前記透過型液晶表示素子の手前には各画素に対応して配列されたマイクロレンズアレイを配置したことを特徴とする投射表示装置。
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