JP2007198147A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出量および吐出圧の向上を図るとともに、背圧が加わった場合にもポンプ作用が安定して維持され、また、自己吸引が十分かつ効率的に行われるようにする。
【解決手段】吸入側予備室11Aと吐出側予備室11Bとをポンプ室21に隣接して形成し、ポンプ室21と吸入側予備室11A、ポンプ室21と吐出側予備室11Bをそれぞれ吸入流路17a、吐出流路17bで連通させ、これら流路に、吸入側逆止弁18aおよび吐出側逆止弁18bを設ける。ポンプ室21の壁部の一部をダイヤフラム51と圧電素子52からなるポンプアクチュエータ50で構成し、ダイヤフラム51の振動でポンプ作用を得る。各予備室11A,11Bの壁部の一部をダイヤフラム61、圧電素子62および可撓性の円板63からなるサブアクチュエータ60で構成し、サブアクチュエータ60の円板63をポンプアクチュエータ50のダイヤフラム51と同期させて駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイヤフラムを駆動することによって流体をポンプ室内に吸入して圧送するダイヤフラムポンプに係り、特にマイクロポンプとして好適なダイヤフラムポンプに関する。
医療分野の医薬投与や燃料電池の燃料供給、あるいは印刷機器のインク供給等の技術分野においては、高い精度で定量の流体や気体を圧送するマイクロポンプが用いられており、そのようなポンプとしては、ダイヤフラム等の可撓性を有する薄膜を駆動して振動させることによりポンプ作用を発揮するポンプが好適に用いられている(特許文献1〜3)。
図7はこの種のダイヤフラムポンプの一従来構造を示しており、このポンプによると、ポンプ室71は、圧電素子72で駆動させられるダイヤフラム73によって容積が可変とされており、図8(a)に示すように、ダイヤフラム73が図中上方に撓んでポンプ室71の容積が増大すると、流体は吸入口74aから一旦吸入側予備室75Aに入り、開いている逆止弁76aを経てポンプ室71に流れ込む。そして図8(b)に示すように。ダイヤフラム73が図中下方に撓んでポンプ室71の容積が減少すると、ポンプ室71内から流体が逆止弁76bを経て吐出側予備室75Bに出ていき、さらに吐出口74bから吐出される。
このポンプにおいては、各予備室75A,75Bを形成する壁部の一部が弾性を有するゴム板等のダンパ部材77で構成されており、このダンパ部材77の吸入側は、吸入時には吸入圧によって上方に撓み、これによって吸入側予備室75Aの容積が縮小して流体の吸入動作が補助される。また、吐出時には、ダンパ部材77の吐出側が吐出圧によって下方に撓んで吐出側予備室75Bの容積が大きくなり、流体の吐出動作が補助される。このポンプによれば、吸入側および吐出側の予備室75A,75Bを設け、さらにこれら予備室75A,75Bの壁部の一部をダンパ部材77で構成することにより、ポンプ室71の前後の流路抵抗を減少させてダイヤフラム73の振動によるポンプ作用の効率化が図られるとされている。
特開平5−1635号公報 特開平9−217662号公報 特開2005−133704号公報
図7および図8に示したダイヤフラムポンプでは、吸入や吐出に応じて変形するダンパ部材77によってポンプ作用が補助されるが、このダンパ部材77の変形は、あくまで発生した吸入圧および吐出圧で惹起される従動的なものである。したがって、吐出口74bから上流側に流体を押し戻す背圧が加わった場合、ダンパ部材77は下方に撓んだままか、あるいはさらに下方に撓んでしまい、その背圧に抗して流体を吐出するポンプ作用が生じにくくなる。また、液体を圧送するにあたって、内部に液体が充満していない初期の状態から液体を吸引する自己吸引時には、吸引力の一部がダンパ部材77を変形させるために費やされるのでロスが生じ、効率よく自己吸引が行われないという問題があった。
よって本発明は、吐出量および吐出圧の向上が図られるとともに、背圧が加わった場合にもポンプ作用が安定して維持され、また、自己吸引が十分かつ効率的に行われることを可能としたダイヤフラムポンプを提供することを目的としている。
本発明は、ダイヤフラムを駆動することによって容積が可変とされたポンプ室と、該ポンプ室に吸入流路を介して連通する吸入側予備室と、ポンプ室に吐出流路を介して連通する吐出側予備室と、吸入流路に設けられて吸入側予備室からポンプ室へのみの流体の流通を許容する吸入側逆止弁と、吐出流路に設けられてポンプ室から吐出側予備室へのみの流体の流通を許容する吐出側逆止弁と、吸入側予備室に通じる吸入口と、吐出側予備室に通じる吐出口とを備え、吸入側予備室および吐出側予備室を形成する壁部の少なくとも一部が、これら予備室の容積を可変とする可撓性部材で構成されるとともに、該可撓性部材を駆動して各予備室の容積を変化させる駆動手段を有することを特徴としている。
本発明のダイヤフラムポンプによれば、ダイヤフラムが吸入状態に駆動されるとポンプ室の容積が増大してポンプ室内が負圧となり、これによって吸入側逆止弁が開き、吐出側逆止弁が閉じ、流体が吸入口から吸入側予備室、吸入流路を通ってポンプ室内に流れ込む。次いでダイヤフラムが吐出状態に駆動されるとポンプ室の容積が減少し、吸入側逆止弁は閉じ、吐出側逆止弁は開き、ポンプ室内の流体は吐出流路、吐出側予備室を通って吐出口から吐出される。このようなダイヤフラムの駆動の繰り返しによる振動によってポンプ作用が連続的に生じ、流体は圧送される。なお、ダイヤフラムを駆動する駆動手段としては、例えば圧電素子が好適に用いられる。
本発明では、このポンプ作用の吸入時に、吸入側予備室の容積が縮小するように可撓性部材を駆動すると、より多くの流体が吸入側予備室からポンプ室に送り込まれ、吐出時には、逆に吐出側予備室の容積が拡大するように可撓性部材を駆動すると、吐出側予備室内の圧力が減少するのでポンプ室内の流体が吐出側予備室により多く吸引される。このように可撓性部材をダイヤフラムと同期させて能動的に駆動して吸入側および吐出側の各予備室の容積を変化させることにより、流体の吐出量および吐出圧の向上を図ることができる。また、高い吐出圧が維持されることにより吐出口に背圧が加わってもポンプ作用が安定して維持される。さらに、自己吸引時には内部の空気の吐出量が増えることになるので、自己吸引が十分かつ効率的に行われる。
上記のように可撓性部材を振動させて流体をより効率的に流動させるにあたっては、可撓性部材の動きが流体を介して吸入側逆止弁および吐出側逆止弁に直接的に伝わって、流体が吸入側予備室からポンプ室に、また、ポンプ室から吐出側予備室にスムーズに流動するようにすることが望ましい。そのためには、吸入側予備室および吐出側予備室をポンプ室と隔壁を隔てて隣接配置し、可撓性部材を吸入側逆止弁と吐出側逆止弁とに対向配置する形態が好適である。
可撓性部材は、吸入側予備室用と吐出側予備室用との2つに分かれており別々に駆動するように構成してもよく、また、一体であってもよい。一体の場合には吸入側予備室および吐出側予備室の双方の容積は共に拡大したり減少したりする。可撓性部材は吸入側予備室および吐出側予備室の容積を増減させることのできるものであればいかなるものでもよく、例えば、ゴム製の薄板や金属薄板、あるいはこれらを貼り合わせた2層構造のものが挙げられる。さらに、ポンプ室の容積を増減する本発明の上記ダイヤフラムと同じ材質のものであってもよい。また、可撓性部材の駆動手段としては、上記のように圧電素子が好適に用いられる。
本発明によれば、可撓性部材をダイヤフラムと同期させて能動的に駆動して吸入側および吐出側の各予備室の容積を適宜に変化させることにより、吐出量および吐出圧の向上が図られるとともに、背圧が加わった場合にもポンプ作用が安定して維持され、また、自己吸引が十分かつ効率的に行われるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明を具体化した一実施形態を説明する。
図1は一実施形態に係る液体圧送用のダイヤフラムポンプ(以下、ポンプと略称)1の断面図、図2(a),(b)はポンプ1の動作状態を示す断面図である。また、図4はポンプ1の分解斜視図であって(a)は上から見た場合、(b)は下から見た場合をそれぞれ示している。これら図に示すように、ポンプ1は、矩形薄板状のケース本体10、中間ケース20、上蓋30、下蓋40が積層され、中間ケース20と上蓋30との間にポンプアクチュエータ50が、また、ケース本体10と下蓋40との間にサブアクチュエータ60が介装されて構成されている。ケース本体10、中間ケース20、上蓋30および下蓋40は接着等の手段によって図1に示す積層状態に固着され、その状態で、中間ケース20内にはポンプ室21が区画され、ケース本体10内には吸入側および吐出側の2つの予備室11A,11Bが区画されている。
図4(a)で明らかなように、中間ケース20の上面には円形の浅い凹所22が形成されており、一方、図4(b)で明らかなように、ケース本体10の下面にも同様の浅い凹所12が形成されている。ケース本体10の凹所12内には、さらに同寸法の円形の凹所12a,12bが並列して形成されており、これら凹所のうちの一方(12a)が吸入側予備室11A、他方(12b)が吐出側予備室11Bを構成する。
図1に示すように、ケース本体10における2つの予備室11A,11Bの配列方向に対応する側面の、吸入側予備室11Aには吸入管13aが、また吐出側予備室11B側には吐出管13bが、それぞれ一体的に形成されている。これら管13a,13bは各側面に対して直交し、かつ互いに同軸的に延びている。吸入側予備室11Aは吸入管13a内からケース本体10内にわたって形成された吸入口14aによって外部に連通しており、吐出側予備室11Bは吐出管13b内からケース本体10内にわたって形成された吐出口14bによって外部に連通している。
図4(a)に示すように、ケース本体10の上面であって吸入側予備室11Aに対応する箇所には矩形の浅い凹所が弁座15aとして形成されており、この弁座15aの中央にはオリフィス状の小孔16が形成されている。一方、中間ケース20の凹所22内であって小孔16に対向する箇所には、小孔16に通じる矩形孔23が形成されている。図1に示すように、これらケース本体10側の小孔16と中間ケース20側の矩形孔23とにより、吸入側予備室11Aとポンプ室21とを連通する吸入流路17aが構成されている。弁座15aには、上方のポンプ室21方向にのみ可動して開き、通常は吸入流路17aを閉塞するベローズ状の吸入側逆止弁18aが収容されている。
また、図4(a)に示すように、ケース本体の吐出側予備室11Bに対応する箇所には矩形孔19が形成されている。そして、図4(b)に示すように中間ケース20の下面であって矩形孔19に対向する箇所には、上記弁座15aと同様の弁座15bが形成されており、この弁座15bの中央には、上記小孔16と同様で矩形孔19に通じる小孔24が形成されている。図1に示すように、これらケース本体10側の矩形孔19と中間ケース20側の小孔24とにより、吐出側予備室11Bとポンプ室21とを連通する吐出流路17bが構成されている。
中間ケース20の弁座15bには、下方の吐出側予備室11B方向にのみ可動して開き、通常は吐出流路17bを閉塞するベローズ状の吐出側逆止弁18bが収容されている。この吐出側逆止弁18bおよび上記吸入側逆止弁18aは、いずれもケース本体10と中間ケース20とに挟まれて保持されている。
図4(b)に示すように、上蓋30の下面にも円形の凹所31が形成されており、この凹所31の外周縁には段部32が形成されている。そしてこの段部32に上記ポンプアクチュエータ50が嵌合されている。ポンプアクチュエータ50は、図1および図4に示すように、円形の金属薄板からなるダイヤフラム51の上面に、このダイヤフラム51よりも小径の円形状の圧電素子52が貼り合わせられたもので、ダイヤフラム51の外周縁が上蓋30の段部32に嵌合され、接着等の手段によって固着されている。
このようにポンプアクチュエータ50が固着された上蓋30は中間ケース20の上面に固着され、中間ケース20の凹部22がポンプアクチュエータ50に塞がれてポンプ室21が区画されている。ポンプアクチュエータ50の上方は上蓋30の凹所31によって空間が確保され、上下方向への振動が許容されるようになされている。ポンプアクチュエータ50は、圧電素子52に所定のサイン波や矩形波等の交流信号(駆動信号)が与えられるとダイヤフラム51が上下方向に撓んで振動し、図2(a)に示すようにダイヤフラム51が上方へ撓むとポンプ室21の容積が増大し、反対に図2(b)に示すようにダイヤフラム51が下方へ撓むとポンプ室21の容積が減少する。
図4(a)に示すように、下蓋40は上蓋30と同様の構成であり、外周縁に段部42を有する円形の凹所41を上に向けてケース本体10の下面に固着され、その段部42には、上記サブアクチュエータ60が嵌合されている。サブアクチュエータ60は、図1および図4に示すように、円形の金属薄板からなるダイヤフラム61の下面に圧電素子62が貼り合わせられ、ダイヤフラム61の上面に、金属薄板あるいはゴム等の可撓性を有する材料でできた円板63が貼り付けられたものである。本実施形態では、これらダイヤフラム61と円板63との2層によって本発明の可撓性部材が構成されており、また、圧電素子62が可撓性部材を駆動する駆動手段となっている。
サブアクチュエータ60は、ダイヤフラム61の外周縁が下蓋40の段部42に嵌合され、接着等の手段によって固着されている。円板63は、ケース本体10の凹所12に嵌合し、上記各予備室11A,11Bに対応する箇所に形成された薄い凸部64がダイヤフラム61に接合されている。なお、図5(a)に示すように、この場合の圧電素子62の電極62aは円形の素子面全面に一体的に形成された構造のものが採用されている。しかしながら後述するように圧電素子62の電極パターンはこれに限られるものではない。
サブアクチュエータ60が固着された下蓋40は、円板63をケース本体10の凹所12に嵌合してケース本体10の下面に固着され、ケース本体10内の各予備室11A,11Bは1枚の円板63で塞がれ区画されている。図1に示すように、これら予備室11A,11Bは、ケース本体10および中間ケース20の互いに重ねられた薄肉部(隔壁)10c,20cを隔ててポンプ室21に隣接して配置されており、円板63は、吸入側および吐出側の各逆止弁18a,18bに対向配置されている。
サブアクチュエータ60の下方は下蓋40の凹所41によって空間が確保され、上下方向への振動が許容されるようになされている。サブアクチュエータ60は、圧電素子62に所定のサイン波や矩形波等の交流信号(駆動信号)が与えられるとダイヤフラム61とともに円板63が上下方向に撓んで振動する。図2(a)に示すように円板63が上方に撓むと吸入側および吐出側の各予備室11A,11Bの容積が減少し、反対に図2(b)に示すように円板63が下方へ撓むと各予備室11A,11Bの容積が増大する。
以上が一実施形態のポンプ1の構成であり、次にこのポンプ1の動作ならびにそれに伴う作用効果を説明する。
図3はポンプアクチュエータ50とサブアクチュエータ60の各圧電素子52,62に所定のサイン波を同期させて連続的に与えて上下振動させる様子を示したもので、+(プラス)波長の時には、ポンプアクチュエータ50側およびサブアクチュエータ60側のいずれのダイヤフラム51,61も上方に撓み、−(マイナス)波長の時にはいずれのダイヤフラム51,61も下側に撓む。このように各アクチュエータ50,60を同期させて駆動した場合、吸入時および吐出時は次のような作用を示す。
[1]液体吸入動作
ポンプアクチュエータ50のダイヤフラム51が上方に撓みポンプ室21の容積が増大してポンプ室21内が負圧になり、吸入側逆止弁18aが開き、吐出側逆止弁18bは閉じる。液体は吸入口14aから吸入側予備室11A、吸入流路17aを通ってポンプ室21内に吸引されるが、この時、サブアクチュエータ60の円板63がダイヤフラムとともに上方に撓んで吸入側予備室11Aの容積が減少するので、吸入側予備室11Aに入り込んだ液体は円板63に押され、より多くの液体がポンプ室21に送り込まれる。また、吐出側予備室11Bも円板63が上方に撓むため容積が減少するが、吐出側予備室11B内の液体は、吐出側逆止弁18bが閉じられているため吐出口14bから吐出させられる。
[2]液体吐出動作
ポンプアクチュエータ50のダイヤフラム51が下方に撓みポンプ室21の容積が減少してポンプ室21内は正圧になり、吸入側逆止弁18aは閉じ、吐出側逆止弁18bが開く。ポンプ室21内の液体は吐出流路17b、吐出側予備室11Bを通って吐出口14bから吐出されるが、この時、サブアクチュエータ60の円板63がダイヤフラム61とともに下方に撓んで吐出側予備室11Bの容積が増大するので、吐出側予備室11B内の圧力が減少し、ポンプ室21内の液体は吐出側予備室11Bにより多く吸引されて吐出口14bから吐出していく。また、吸入側予備室11Aも円板63が下方に撓むため容積が増大するので、吸入口14aからより多くの液体が吸入側予備室11A内に入り込み蓄えられる。
以上の吸入/吐出の動作が繰り返されることによってポンプ作用が連続的に生じ、液体が圧送される。上記のようにサブアクチュエータ60のダイヤフラム61および円板63をポンプアクチュエータ50のダイヤフラム51と同期させて能動的に駆動して吸入側および吐出側の各予備室11A,11Bの容積を変化させることにより、液体の吐出量および吐出圧の向上が図られる。また、高い吐出圧が維持されることにより吐出口14bに背圧が加わってもポンプ作用が安定して維持される。
上記ポンプ作用はポンプ1内に液体が充満している時に生じるものであるが、内部に液体が充満していない初期の状態から液体を吸引する自己吸引時には、上記のポンプ作用によって内部の空気の吐出量が増えることになるので、自己吸引が十分かつ効率的に行われる。
また、各予備室11A,11Bはケース本体10および中間ケース20の互いに重ねられた薄肉部10c,20cを隔ててポンプ室21に隣接して配置されており、サブアクチュエータ60の円板63は、吸入側および吐出側の各逆止弁18a,18bに対向配置されているため、円板63の振動は、各予備室11A,11B内の液体を介して吸入側および吐出側の各逆止弁18a,18bに直接的に伝わる。このため、液体が吸入側予備室11Aからポンプ室21に、また、ポンプ室21から吐出側予備室11Bにスムーズに流動し、吐出量および吐出圧の一層の向上が図られる。
なお、図5(a)を参照してサブアクチュエータ60を構成する圧電素子62の電極パターンを説明したが、電極パターンとしてはこの他に、図5(b)に示すように吸入側および吐出側の各予備室11A,11Bごとに電極62aを分割して形成する分割型が挙げられる。また、図5(c)に示すように素子面に形成した円形の電極を4分割し、そのうちの2つの電極62aを選択して吸入側および吐出側の各予備室11A,11Bに対応させるパターンもある。
図6は、本発明の他の実施形態を示しており、このポンプ1においては、サブアクチュエータ60が、吸入側予備室11A用と吐出側予備室11B用の2つに分割されている。そして、これら2つのサブアクチュエータ60は、上記円板63が省略されてダイヤフラム61と圧電素子62のみによって構成されている。円板63が省略されたものの、その振動による作用は上記実施形態と同様である。
このポンプ1によれば、サブアクチュエータ60を個別に駆動することができるため、各サブアクチュエータ60を異なる方向に作動させたり、一方もしくは両方を撓ませずに平坦な状態に保持するなどして、吸入時あるいは吐出時において細かな制御を適宜に行うことができ、これによって、より効率が向上したポンプ作用を得ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るダイヤフラムポンプの断面図である。 一実施形態のダイヤフラムポンプの(a)吸入時、(b)吐出時の断面図である。 一実施形態のダイヤフラムポンプが具備するポンプアクチュエータおよびサブアクチュエータの動作を説明する図である。 一実施形態のダイヤフラムポンプの分解斜視図であって、(a)上から見た場合、(b)下から見た場合である。 (a)〜(c)はサブアクチュエータの圧電素子の電極パターンの種類を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るダイヤフラムポンプの断面図である。 従来のダイヤフラムポンプの一例を示す断面図である。 図7のダイヤフラムポンプの(a)吸入時、(b)吐出時の断面図である。
符号の説明
1…ダイヤフラムポンプ
11A…吸入側予備室
11B…吐出側予備室
14a…吸入口
14b…吐出口
17a…吸入流路
17b…吐出流路
18a…吸入側逆止弁
18b…吐出側逆止弁
21…ポンプ室
50…ポンプアクチュエータ
51…ポンプアクチュエータのダイヤフラム
52…ポンプアクチュエータの圧電素子
60…サブアクチュエータ
61…サブアクチュエータのダイヤフラム(可撓性部材)
62…サブアクチュエータの圧電素子(駆動手段)
63…サブアクチュエータの円板(可撓性部材)

Claims (3)

  1. ダイヤフラムを駆動することによって容積が可変とされたポンプ室と、
    該ポンプ室に吸入流路を介して連通する吸入側予備室と、
    前記ポンプ室に吐出流路を介して連通する吐出側予備室と、
    前記吸入流路に設けられて前記吸入側予備室から前記ポンプ室へのみの流体の流通を許容する吸入側逆止弁と、
    前記吐出流路に設けられて前記ポンプ室から前記吐出側予備室へのみの流体の流通を許容する吐出側逆止弁と、
    前記吸入側予備室に通じる吸入口と、
    前記吐出側予備室に通じる吐出口とを備え、
    前記吸入側予備室および前記吐出側予備室を形成する壁部の少なくとも一部が、これら予備室の容積を可変とする可撓性部材で構成されるとともに、該可撓性部材を駆動して各予備室の容積を変化させる駆動手段を有することを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  2. 前記吸入側予備室および前記吐出側予備室は、前記ポンプ室と隔壁を隔てて隣接配置され、前記可撓性部材は、前記吸入側逆止弁と前記吐出側逆止弁とに対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載のダイヤフラムポンプ。
  3. 前記可撓性部材は、前記吸入側予備室用と前記吐出側予備室用との2つに分かれているか、もしくは一体であることを特徴とする請求項1または2に記載のダイヤフラムポンプ。
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